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ジャイアンとスネオがチャンピオンロード目指し、トキワを出た頃
入れ違いにのび太もマサラからトキワにやってきた、無論最後のバッチを手にするためだ
のび太「此処がトキワジム・・・で良いんだよね・・」
トキワジムの扉に手を当てるのび太、いつものような陽気さは今ののび太になかった
頭の中にはあの日、最後にミュウに言われた言葉だけが焼きついている
(今の貴方では破滅の力に勝てない・・・)
のび太「くっ・・・とにかく今は目の前のジム戦だけに集中しなきゃ・・・」
必死に頭に焼きつく記憶を振り払い、目の前の扉を静かに開け

サカキ「待っていたぞ・・・野比のび太・・・」
薄暗いジムの奥にはロケット団総帥であると同時にこの町のジムリーダーでもある男、
サカキが立っていた
のび太「ま、待っていた・・・?どういうこと・・それに何で僕の名前を・・・」
サカキ「聞いたのだよ、貴様より先に私に勝利して行ったゴリラ顔の男とやけに髪が尖った男にな・・・」
とっさにのび太はその2人をジャイアンとスネオをだと確信した
更にサカキ認定トレーナーが記されている銅像の下も見ると、
ドラえもんにしずかの名前もあった
海で逸れた3人が生きていたことを知り、のび太も少し安心した、
サカキ「ふふ・・・ずっと待っていたぞ、あのシルフから去った後ずっとな・・・」
のび太「な・・・どういうこと?」
サカキ「シルフで初めて貴様を見た時、何か鋭いものを直感的に感じ取ったのだよ・・・これは強者にしか解らぬものだ」
淡々とサカキが話しを進める
サカキ「あの時は邪魔が入ったからそれを確かめる暇も無かった、だが見たのだ、
貴様が服に付けていた数個のジムバッチを」
のび太「そうか・・・」
サカキ「察しの通りだ、それを見て私はバッチを集めているのなら貴様は此処にも来るはずだと予想した、だからずっと此処で待っていたのだ・・・お前と戦うためにな」
のび太「そんなに僕との戦いを・・・」
サカキ「感謝しろよ・・・貴様との戦いのために最近来たガキどもとの勝負は手を抜いておいたのだからな、貴様と全力でやり合うためにな」
のび太「そんなに期待されちゃ・・・こっちも全力で行きませんとね」
サカキ「来い、今の私はジムリーダーでもなければロケット団総帥でもない・・・
一人のトレーナーとして貴様と戦おう」



サカキ「まずは・・・サイホーンだ、さあそっちは何を出す?」
のび太(相手は地面タイプの使い手・・・ならギャラドス一匹でも十分行ける、
よし・・・)
ギャラドスのボールを取り出そうとした瞬間、またのび太の脳裏にあの言葉が過ぎった
(今の貴方では破滅の力に勝てない・・・)
のび太(そうだった・・・たとえギャラドスで勝ってもそれは弱点を突いたに過ぎない、そんな程度じゃ謎の敵に勝てない・・・)
考え直したのび太はギャラドスではない他の一つのボールを腰からとって投げた
ボールから出てきたのはライチュウだった
のび太(この戦い、地面が苦手なライチュウで勝つんだ・・・これくらいできなきゃ
ミュウの期待に答えられない・・・)
サカキ「サイホーンに対してライチュウだと・・・?どうやら何か作戦があるようだな、お手並み拝見と行こう、角で突く!」
のび太「動きを止めるんだ!電磁波!」
電磁波は確実にサイホーンに当たったがサイホーンは先刻と変わらず猛突進で
ライチュウを吹っ飛ばした
サカキ「何のマネだ・・・?地面タイプに電磁波?効果があるはずなかろう・・・」
のび太「そ、そうだった・・・ええいライチュウ!電光石火!叩きつけるだ!」
戦略ミスに焦り次々に連続で攻撃を加えるがサイホーンの堅いボディーには
傷一つ付いていない
サカキ「無駄だ、もう一度角で突くだ!」
隙だらけのライチュウは再度ぶっ飛ばされ、のび太の足元に転がった
のび太「な、何やってるんだよライチュウ!あれくらい倒せないでどうする!
まだ敵はいるんだぞ!」
連続での指示ミスについのび太は声を荒げていた、ライチュウは視線を足元に落としている
のび太「グズグズするな!早く行けえ!」
仕方なくサイホーンに向かって行ったがどうにもならず、また角にぶっ飛ばされた
ついにのび太の苛立ちも限界に来た
のび太「何で攻撃もしないんだ!?この役立たず!君の変わりにミュウが居れば良かったのに・・・やる気がないなら僕の手持ちなんかに居るな!!!」
ジムに響き渡る声で怒り叫んだ、そうとうの罵声を浴びせられたライチュウの目には涙が溜まっている
そして・・・一粒の涙を地面に落とすと突如ライチュウはジムを走り去って行ってしまった
のび太「あ・・コラ待て!」
サカキ「待て・・・」



のび太「す、すみません、一時勝負を中断してくれませんか?・・・」
サカキ「勝負だと・・・?寝ぼけるな、そんなものもう既に終わっている」

のび太「な、何言ってるんですか!?まだ僕の手持ちは居るんですよ?」
サカキ「貴様にこのサカキと戦う資格はないと言っているんだ!」
先ほどまでの冷静な口振りが嘘のように大声を上げた
のび太「おかしな人ですね、僕と戦いたいから此処で待ってたと言ったのに
こんどは戦う資格がない?」
サカキ「ああ確かに言ったさ、シルフでの貴様からは強者にしか解らぬ何かを
感じた・・・だが今の貴様から感じられるのは愚者の臭いだけだ!」
突然の言葉にのび太もしばらく口が開いたままだった
サカキ「何だ?さっきの戦いは? 岩、地面タイプのサイホーンに電磁波? 電光石火?
叩きつける?いや、そもそもサイホーンにライチュウを出すこと自体が狂っているのだ」
のび太「だって・・・僕は・・・」
サカキ「しかもだ、貴様は己の無能さを事もあろうにライチュウに擦り付けた、
ライチュウはただ貴様の命令に従っただけなのにな・・・」
のび太「ち、違う!ライチュウが力不足だったんだ!もっとライチュウに力があれば・・・」
サカキ「馬鹿者め、いかに優れた部下でも指揮官が無能では役に立たん、同じだ・・・ライチュウがどんなに優れていても貴様の手持ちである限り役に立たん!」
のび太「うぅ・・・」
サカキ「よくこの程度の実力で此処まで来れたものだな、カントーのジムリーダー共も
質が落ちたな・・・私含めてな・・・こんな奴に期待をするとは・・・」

もうのび太は口も開けない、無言で足元を見詰めていることしかできなかった
サカキ「私は悪人だ、手持ちに愛情を持って接しろなど生温いことは言わぬが・・・
己の未熟さを手持ちのせいにするなど具の骨頂!あくまで手持ちはトレーナーの命令を
こなすだけのものなのだ」
のび太「・・・」
サカキ「あのライチュウも二度と戻って来ないだろう・・・あまりの主人の愚かさにな」
のび太「・・・」
サカキ「さあお帰り願おうか、私は弱者と戦うつもりはない、そして二度とこのジムに来るな!貴様に失望し、強者と思っていた自分が腹立たしいからな・・・」
のび太「・・・ぐ・・くっ・・うわああ!」
どうしようもない無力感から逃れるように、のび太はトキワジムを飛び出して行った・・・



日も沈んで夜になろうとしかけていた頃、のび太は今にも倒れそうな足取りで外を歩き回っていた
先刻の戦い、ミュウの言葉が重みとなりのび太を押しつぶしてしまったのだ
目は虚ろだ、体中死人のようにグッタリとしている、深い闇にのび太は一人孤独だった
そんな様子で行く場所もなく、いつの間にか彼はトキワに森に来ていた
のび太「・・・此処は・・?」
気が付くと、目の前にある他の木と何ら変わらない樹木にのび太は何故か釘付けになっていた
のび太「そうか・・・此処はライチュウと初めて会った場所なんだ・・・」
不思議だった、無意識の内に何故かこんな場所に来ていたのだから
のび太「そうそう・・・この木にボールが当たって跳ね返って・・・
偶然捕まえられたんだっけ・・・」
思い出深い木に背をかけ、そのまま根元に座り込んだ
のび太「やっぱり僕は世界を救うことなんでできなかったんだ・・・
バッチも手に入れられなかった、ライチュウも失ってしまった・・・僕は一体・・・」
あまりのショックと悲しみに大粒の涙が零れ落ちていた
何故ミュウやサカキはこんな自分に期待をしていたのか?
自分は何ができる?手持ちのポケモンのことも考えることができない自分に何が・・・?
そう考えているうちにのび太は涙を流したまま眠りについていた
のび太「・・・もう・・この世界には居られない・・・」
寝言交じりにボソッと言った言葉だった
彼にはこの世界を冒険する気力さえも無くなっていた

絶望の淵でのび太が選んだ道、それは時間切れを待って異次元に消えることだった・・・



のび太(何だ?・・・これは・・・)
のび太の目にはこの世界で旅してきた思い出が浮かんでは消えて行っていた
この森で初めてピカチュウを捕まえたこと、ピカチュウと共に戦い、バッチを手にし、進化させ・・・
そして最後に、トキワジムでライチュウに罵声を飛ばした映像が目に浮かんだ
のび太(何でライチュウとの記憶だけが浮かぶんだ・・・? 止めてくれ、
もうライチュウのことは思い出したくない、僕が追い出してしまったんだから・・・止めてくれ!)
(今の貴方では破滅の力に勝てない・・・)
のび太「はっ!・・・夢か・・」
時間も過ぎ、もう真夜中となりだしていた頃、のび太は目を覚ました
おかしな夢だった、だがのび太の心からはモヤモヤとしていたものは無くなり、
何故か晴れ晴れとしていた
以前の自分らしさを取り戻したようだった・・・
のび太「そうだ・・・僕は世界の救世者になんかなる必要なかったんだ・・・
野比のび太が世界を救えば良い・・・そう、僕は世界の救世者じゃない、野比のび太だ!」
この瞬間、のび太はついに忘れていた何かを思い出したようだった
のび太「ライチュウ・・・ゴメンね、君は役立たず何かじゃなかった、
僕に大切なことを教えてくれた・・・ありがとう、だから僕も君のために勝つよ・・・もう誰にも負けない」
勢い良く立ち上がると、トキワジム目指して駆け出した、
その姿は以前ののび太そのものだった・・・

……

のび太「サカキさん!もう一度勝負させてください!」
ジムに着くなり、のび太は扉を開けてそう叫んだ
暗いジムの奥には椅子に座っているサカキが居る
サカキ「さっきの話、聞いていなかったのか?私は落ちぶれた貴様と戦うつもりはないと言ったはずだ」
のび太「僕は貴方に勝たなければいけない・・・そうじゃなきゃライチュウの行動が
無駄になってしまうんだ・・・」
サカキ「・・・・・」
しばらくのび太とサカキは見つめあい、先にサカキが口を開いた
サカキ「変わったな・・・あの時のお前だ、その目はあの時の貴様を物語っている・・・この短時間で生まれ変わるとは面白い、勝負を受けよう」
椅子から立ち上がると同時に照明がつき、暗闇だったジム内を明るく照らした
サカキ「行くぞ!これが本当の最後だ・・・この私を満足させてみろ!野比のび太よ!」



サカキが出したのはサイホーン、対してのび太が出したのはオコリザルだ
サカキ「貴様の実力見せて見ろ、角で突く!」
のび太「けたぐりだ!」
角を立てて突っ込んでくるサイホーンを弱点を突くけたぐりで止めた
サカキ「やはり先程とは違うらしい、ならばこれはどうだ?角ドリルだ!」
のび太「角ドリルなんて命中率の低い技、当たるわけが・・・な!?」
いつの間にかジム内に突風が吹き始め、オコリザルは突風に押し飛ばされそうになっている
のび太「この突風・・・まさかサイホーンが・・・?」
サカキ「その通り、角を猛スピードで回転させることで生じたのだ・・・
このままだとオコリザルはこの突風に飲まれ角ドリルに吸い込まれるぞ・・・」
オコリザルはその場で踏ん張るものの徐々にサイホーンの角ドリルに吸い込まれていく
のび太「くっ!このままだと角ドリルで仕留められる・・・待てよ」
何か策を思いついたのび太が突風の中オコリザルに叫んだ
のび太「オコリザル、僕はライチュウに酷いことをしてしまった・・・
こんな僕のことを信用してくれるかな?君は僕を信じてくれるかな?」
突風に吸い込まれそうになりながらもオコリザルは必死に首を縦に振った
のび太「ありがとう、なら安心してこの作戦もできるよ・・・オコリザル、突撃だ!
この風に飲まれても良い!行け!」
この作戦にオコリザルも戸惑ったが主人を信じると言った言葉を思い出し、意を決してサイホーンに向かっていった
だが強くなる風に抵抗できず、オコリザルの体は浮き、そのままサイホーンに吸い込まれていった
サカキ「馬鹿な!この風に飲まれれば待っているのは一撃必殺技、角ドリルだぞ」
のび太「これで良いんです、後は僕の指揮だけ・・・僕が失敗しなければサイホーンに勝てる」
こうした会話をしているうちに、オコリザルが角ドリルに貫かれようとしていたその瞬間だった
のび太「今だ!地獄車だあ!」
オコリザルは間一髪でサイホーンに掴みかかり、そのまま地獄車の動作でサイホーンを投げ飛ばし、戦闘不能にした

サカキ「風を利用してスピードを増加させたわけか・・・だが地獄車を指示するタイミングに失敗すれば角に貫かれていた、貴様がしくじらなければ勝てるとはそういう事か」
のび太「ええ・・もう迷わない・・・これ以上大切な仲間を失いたくないから・・・」



現在の状況

のび太   ギャラドス(レベル52) 、オコリザル(レベル43)、スリーパー(レベル43)カビゴン(レベル44)、フリーザー(レベル50)、メタモン(レベル40)

ドラえもん ラッタ(レベル60)、ペルシアン(レベル55)、オニドリル(レベル52)、サンドパン(レベル53)、ラッキー(レベル47)、ヤドラン(レベル45)

ジャイアン リザードン(レベル63)、カイリキー(レベル50)、サイドン(レベル48)、ドククラゲ(レベル45)、カブトプス(レベル44)、サンダー(レベル50)

スネオ   カメックス(レベル61)、ゴローニャ(レベル50)、キュウコン(レベル48)、モルフォン(レベル47)、ストライク(レベル45)、オムスター(レベル43)

しずか   フシギバナ(レベル84)、プクリン(レベル75)、ドードリオ(レベル69)、ナッシー(レベル67)、ラプラス(レベル65)、ギャロップ(レベル64)

出来杉  死亡?