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ジャイアン「お前何か出てけ!カバの顔なんか見たくないんだよ!」
宿に帰った俺は一人叫んでいた。
叫ばれたヒポポタスは悲しそうな目をしている。
ジャイアン「出てけったら出てけぇ!!」
二回目に叫んだときにはもうヒポポタスの姿は無かった。
ジャイアン「大体あいつ等に負けたのもあのカバのせいじゃ無いか……!」
俺は何時に無く怒り狂っていた。

俺は寂しくなった部屋の中で横になっていた。
ジャイアン(何かもうやる気の欠片もねぇな……)
ついこの間まではガキ大将として君臨していた俺。
しかしこの世界に来てからは酷いこと続きである。
スネオには負けたし出木杉にも負けたし、あのひ弱なのび太にも……
ジャイアン(ん?のび太?………確かアイツ……!!)
俺はベッドの上から跳ね起きた。
あののび太が伝説のポケモン「レックウザ」を扱っていたのだ
(正確には扱ってないけど)
ジャイアン「のび太め…インチキしやがったな……!こうなったらドラえもんに……」
俺はすぐに部屋を飛び出そうとしたがある事に気づいた。
ジャイアン(俺……ポケモン持ってねぇや…
      それに敗戦続きで金も無いし………
      これじゃ次の街へも、ドラえもんにも会えねぇ
      ……もうやだ……)
そこには「ガキ大将」としてのジャイアンの姿は無く
ただの貧乏トレーナー(ポケモン持ってないけど)としての姿があったのだ。



朝が来た――
俺は夜の内に準備しておいた荷物を持ち、宿から脱出を試みていた。
もちろん金が無いからだ。
ジャイアン(2階ぐらいなら大丈夫そうだな……)
俺は窓から飛び降りた。

俺が地面に足を着ける事は無かった――――

スネオ「らくしょーらくしょーww」
ボクは順調に進んでいた。
一つ目のバッジも楽にゲットし、もう有頂天だった。
スネオ(次は何所に向かえばいいんだっけ?)
最近は違うゲーム……いや、ポケモンが発売されてからもう1年近く経つから
少々忘れていることがある。
スネオ「まぁ最強のボクには関係無いけどね」
スネオは手に入れたばかりのピカピカのバッジを空に投げながら言った。



出木杉「おかしい……何でバッジが無いんだ?」
僕はジムに入ったところであることを聞かされた。
『バッジの在庫が無い、作るには後2週間掛かる』
とのことだ。
普通に考えてドラえもんの設定が間違っていたか……
はたまたそういう設定にしたのか
旅をする前に聞かなかったから多分前者だろう。
出木杉(つまり少なくともこの世界のバッジはクロガネも合わせて…8つしか無い
    そしてリーグに挑戦するには全てのバッジが必要
    と、言うことは……多少は争うことになるか
    肝心なのは今誰が一つ目のバッジを持っているか―――
    武君と戦った時には「スネオの野郎に負けた」と言っていたな
    ………今一番進んでいるのはスネオ君と考えて良さそうだな)
僕は数十秒程そこに立ち尽くした後、行動に移した。
目的はバッジを奪うこと、つまりスネオを倒すことだ。
しかし僕の手持ちじゃ勝てるかどうかも分からない――
僕は近くの草むらへと急いだ。

のび太「言うこと聞けバカーーーーッ!!」
僕は相変わらずレックウザに説教を続けていた。
しかしもちろん言うことを聞こうとはしない。
長期戦なら勝てると言えば勝てるが、何しろ時間が掛かるし、
辺り一体を焼け野原にしてしまう。
このままじゃ何が起こるか分からない。
言い知れぬ複雑な思いだった。

のび太「そうだ、他のポケモンを捕まえればいいじゃん」
何故気づかなかったんだろう。
僕はそうと決まるとバッグから空のモンスターボールを取り出し、
草むらへと向かっていった。



ドラえもん「うぅ……此処は…?」
僕は奇跡的に生きていたようだ。
何せ未来のロボットだから耐水性も凄い。
ちょっとやそっとじゃ死なない。
ドラえもん「でも此処は何所なんだ……夜だし」

ドラえもん(ん?……何か足りないような…)
ドラえもん「あぁぁあっ!!!」
僕としたことがモンスターボールを無くしてしまったのだ。
これじゃあ野生のポケモンと戦うことも出来ない
(秘密道具はあるけど殆どが点検に出している)
ドラえもん(早く……安全な場所に行かないと……!)
僕は頭の中がその事でいっぱいだった。

僕は立ち上がり、辺りを見回した。
辺りは暗く、物音もしない。
ドラえもん(早く…早く…早く!……)
僕は砂浜から離れようと前へ、前へと進んで行った。

ドラえもん(あ、灯りだぁ!!)
確かに灯りが見えた。
どうやら2階建てくらいの建物だ。
僕は暖かいものを求めて走り出した。
お腹も空いた。



「はーーい、パークボールをどぞーーーー」
ドラえもん「え?、え?」
僕は係員に言われるがままにボールを持たされ、外へと放り出された。
頭の中は疑問符でいっぱいだった。
ふと空を見ると大きな……大きな鳥が飛んでいた。
それは夜の暗闇を消し去るかのように輝いていた。
そして時折森の方から何かが唸る様な鳴き声も聞こえる。
よく見ると黄色い光を帯びているようだ。
ドラえもん(何がどうなってるんだよ………帰りたい……)
僕は暗い大地にぺたんと座り込んだ。
機械である僕のお腹から「ぐぅ~」と音がした。
ドラえもん(こうなるんならもっと朝ごはん食べておけば良かった……)

現在状況
のび太   レックウザLv90
ジャイアン 手持ち無し
スネオ   フカマルLv14(バッジ1)
ドラえもん 手持ち無し
出木杉   ワンリキーLv13   



出木杉「君は用無しだよ、僕の目の前から消えてくれ」
ワンリキーは何がどうなっているか分からないようだ。
出木杉「出てけって言っているんだ!お前の姿を見ているだけで吐き気を催すんだよ!」
青版ではまるで小学生の落書きだったワンリキー。
その言葉を聞くととぼとぼと草むらの奥へと消えていった。
出木杉「次のパートナーはズバット……次のジムは何とかいけそうだな」
相性の良いズバットを選んだのはもちろん草タイプに有利だからだ。
出木杉(後は……スネオ君からバッジを奪う……
    いや、今は泳がせておいた方が良いか……
    有頂天になったスネオ君を叩きのめすのも良さそうだな)
僕はもう来る事の無いクロガネを後にした。

ジャイアン「あ~寒い………金も無いしどうしたらいいんだ……」
運悪く着地した場所は川。
俺は濡れた服を乾かしながら一人空を見上げていた。
ジャイアン(ポケモン捕まえないとな……
      でもどうせ…負けるだろうし……ハァ……)
この3日間、ジャイアンの心を変化させるのに時間はそう掛からなかった。
完全にポジティブを失ってしまったのだ。
ジャイアン「バイトでもするか」
いくら小学生でもジャイアンはジャイアン。
力仕事はお手の物だった。
俺はのろのろと支度をし、雇ってくれそうな「クロガネ炭鉱所」を目指した。



ジャイアン「す、すいませ~ん……」
俺は遠慮がちに挨拶する。
奥から人が出てきた……赤いヘルメットを付けている。
ヒョウタ「何だい?出来れば手短に終わらせてくれないかな
     最近忙しくてね……」
ヒョウタをそう言うと手に持っていた道具を地に置いた。
ジャイアン「忙しい?それなら俺を雇ってもらえませんかね!?」
俺はここぞとばかりに自分を売り込もうとする。
ヒョウタ「え?君子供じゃないか……仕事は結構厳しいんだぞ?」
ジャイアン「力なら大人にも負けません!
      人一倍働く自身はあるぜ!」
ヒョウタは何といえば言いか分からないような顔をしている。
まぁ当然と言ったら当然なのだが……

「別にいいんじゃないですか?最近人手が足りませんし」
横から口を出したのは口の周りに髭の生えている男だ。
黄色いヘルメットを付けて、壁を掘っている。
ヒョウタ「………仕方ないな……でも仕事は…」
ジャイアン「分かってる!
      厳しいのなんか寝る場所と食べ物があれば耐えてやるぜ!」
ヒョウタ(んなこと言ってないのにな……)
かくしてジャイアンは炭鉱所で働くことになったのだ。

ドラえもん「ハァ~……どうしたら良いものか」
ポケットから攻略本を出して色々と調べてみた結果
此処は「パルパーク」と言う施設だそうだ。
何でもGBAのポケモンを連れてこれる施設らしい。

だが、元々このゲームの設定では「クリアした時点で終わり」なのだ。
クリア後のイベントは一切入っていない。
つまり僕が此処に居ることは『あってはならないこと』……となる。
まぁ僕の道具が単に不良品だった…ってこともあるかもしれないけど。



ドラえもんの考えは正解に近かった。
のび太は全国図鑑にレックウザを従え、
バッジはこの世界に1つしかない。
自分がパルパークに居て、更にはポケモンまでもが送られている。
そして……プレイヤーの行動は大きく物語に関与することになるから――

ドラえもん「リタイアするか、ボールで捕まえるしかないんだよな……」
ドラえもん(やっぱり此処は正しくリタイアするべきか
      いや、でも此処で強いポケモンを捕まえれば
僕はたちまちトップに君臨する……
      一体どうしようか……)

僕は1時間程悩みに悩んだ末、答えを出した。

ドラえもん「一匹だけ内緒で捕まえてバレないように持って帰ろう」

外道だった。

現在状況
のび太   レックウザLv90
ジャイアン 手持ち無し
スネオ   フカマルLv15(バッジ1)
ドラえもん 手持ち無し
出木杉   ズバットLv11