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「どう言うこと?」

「だからぁ。正直に言って欲しいんだ。『全ては僕に責任があります』って」
出来杉英才は諭すように言った。

「そ、そそそそそんなこと言えるわけないじゃないか!
だいたい僕はやってないんだから!」
一方こちらはバカ日本代表野比のび太。パニくっている。既に負けそうだ…


のび太はわけのわからないまま警察官に捕まり、署まで連行された。

そして久しぶりに会った出来杉にいきなり変態呼ばわりされたのだ
パニックになるのもムリはないか。

「僕じゃないよ。だいたい何でそんなウソつくのさ!
リザード(ヒトカゲ)は出来杉が始めにもらったポケモンだろ?
僕はリザードなんてもらってないし、アルバムを預かってもらう代わりに
出来杉にやった覚えもない!
変態はどー考えても出来杉じゃないか!この変態マニア!
しずかちゃんが知ったら幻滅するぞwww

つーか言う!誰が言わなくても僕がばらす!出来杉が変態ヤローだってことをね!」
のび太はここぞとばかりに出来杉を馬鹿にした。

(こんガキャー調子に乗りくさりやがって……死ね!氏ねじゃなくて死ね!
――ハッ
い、いや。何を慌てることがある。落ち着け落ち着くんだ出来杉英才。
この糞メガネを蹴落とすまでの辛抱じゃないか)

内心ブチ切れていた出来杉は自らを律し、のび太を犯罪者にするための
誘導尋問を開始した。

名付けて――
『ピンクスパイダー出来杉蜘蛛の糸大作戦』



「ふぅ。ホントに…覚えていないのかい?」
「え?覚えてないって、何をさ」

出来杉はやれやれと言った表情を浮かべ話を続ける。

「君はね。催眠術で全てを忘れたんだよ。スリープを使ってね」
「ど、どういうことだよ!変態マニア」

(コイツ……殺す)
出来杉の眉間にしわができているのは気にしない。

「変態は君なんだけどね。まぁいいさ。今から話す真実を知れば
本当の変態が誰かわかるさ」
「出来杉だってことがね」
「しつこいわ!!」

つい反応してしまいました

(い、いけない。いけないぞー。ここで切れたら計画が台無しじゃないか)

「し、失礼。少し取り乱してしまったようだ。この際だからはっきり言っておく。
君なんだよ!この写真を撮ったのは。ドラえもんにカメラを出してもらったのさ!」
「何言ってんの?」

「いくら何でもこれだけの枚数をばれずに撮るのは人間業じゃない。
君もそう思うだろ?」
(僕のは神業なんだよ)

「まぁ確かに。それはそうだけど」
「しかし変態の君はどうしてもしずかた……ちゃんの写真が欲しかったんだろうね」
「……それでドラえもんに?」

「そういうことになるね」



のび太は「ははぁん」と鼻で笑うと自信満々で出来杉に言い放った。

「じゃあドラえもんに聞いてみればいいさ!そしたら僕の無実が――」
「そこなんだよ!」

ここぞとばかりに出来杉はのび太の話に割り込んだ
「そこなんだよ、君のやらしいところは」
「何だと!」
食って掛かるのび太に「まぁまぁ。」と言って落ち着かせた後、
出来杉はゆっくりと話し始めた。

「ドラえもんにも罪悪感はあったんだろうね。君のやっていることを
僕に相談してきたのさ。公言しないようにと釘を刺して」
「そ、そんなバカな話あるわけないじゃないか!」

出来杉は端に座って聞いている警察官の方を一瞥すると話を続けた。
「もちろん僕は止めたさ。そんな変態行為はやめさせた方がいいってね」


いけしゃあしゃあとコイツは

「ちょうどそんな時だった。このポケモン世界に来たのは」
「……」
のび太は無言で出来杉の話に耳を傾けている。
「ドラえもんは言ってたよ。君がカメラ小僧を卒業するいい機会だと。

しかし実際はどうだ!?
こっちの世界でも君は夜な夜なしずかちゃんの元へ足を運び
持ち込んだカメラでしずかちゃんの裸体(通称しず裸ー)を
撮りまくっているじゃないか!」
「そんなことはしてない!」

ついに今まで黙っていたのび太がたまらず口を開いた。



「まだそんな戯言を…まぁいい。話の続きだ。
ついに見兼ねたドラえもんは僕に言ったよ。今日こそ君を止めてみせるとね。
僕は物陰から様子を見守っていた。そして僕の目には――
君がスリープを使い、ドラえもんに催眠術をかけている光景が飛び込んできたよ。
急いで僕が駆け付けた時にはもう遅かった。
そして僕にこのアルバムとリザードを託すと、止める間もなく君は自分に催眠術を……」
そう言うと出来杉はたまらず目を瞑る。友人のした行為を
思い出したくないとでも言うように。

「しょ、証拠は!?僕がスリープに催眠術をかけられたって証拠はあるのかよ!」
(証拠を求めてる時点で自分の不利を認めてるようなものだよパープリンのび太)
出来杉は勝ちを確信したのか口の端は自然と吊り上がっている。

「スリープに記憶を奪われてる奴に証拠と言われてもな……まぁいい。
聞くけどのび太君。君は今まで夜の9時以降の記憶はあるのかい?」
のび太はしばらく考え言った。
「いや……ないよ」

「ほらみろ!スリープに根こそぎ記憶を奪われてるじゃないか!
自分が覚えてないことこそが立派な証拠だ!」
「そ、そそそそんなはずはないよ!ちょっと待ってよ!今落ち着いて思い出すから」
のび太は、ない頭を振り絞って考えた――

(落ち着けーーのび太。お前はそんな変態じゃない大丈夫。
ゆっくり考えれば思い出すに決まってるさ。
いや思い出してくれ、頼む!出来杉の言うことがウソだと証明すらりんだ!)

のび太はテンパっている。そんなのび太を見ながら出来杉は確信していた。

(コイツ…本物、いやモノホンのバカだ。
どうやって自分が寝てる時の記憶を思い出すんだ?夢の話でもしちゃうかw)

出来杉は必死に笑いをこらえている。



「ど…ぶふっ…どうぞ。ゆ、ゆっくり考えるといいよ」
出来杉は鼻をヒクヒクさせながら言った。

「くそっ!」
のび太は必死に思い出そうとしている。

(寝ながら考えたら思い出すんじゃねえのwww)
出来杉の目からは涙が零れ落ちていた。

(落ち着いて思い出すんだ、のび太……あ!あれは――いや、ビーダマンは夕方だ。

じ、じゃあ!――いや、ポケモンは7時だ。

ハッ!今度こそ――ダメだ。しんちゃんは7時半だ。僕らの後だ)


ホントにてめえはアニメばっかだな。
そして考えること5分。のび太の中で結論が出た。
「記憶は……ない」
そう話すのび太の顔は蒼白としている。
「ちなみに言っておこうか。
しずかちゃんに聞いたところによると彼女、普段は夜の9時半にお風呂に入っているそうだよ。
そして君には9時以降の記憶はない。それがどう言うことか君にもわかるよね、
変態マニア君?」
「そんな……まさか、本当に?」

(本当な訳ねえだろw
だいたい体操服編とか、どう考えても昼に撮った写真ばっかじゃねえかwwwwwww)
しかし自分が犯人かもしれないとテンパっているのび太が
そんなことに気付くはずはなかった。


いや、そこは気付こう



「これでわかったろ?自分が真犯人だと言うことがね!
正直に言っちゃえよ。『僕がやりました』ってさ。楽になるぜ?」
「そ、そんな……」

出来杉の巧みな話術により
のび太は徐々に自分がやったかもしれないという思いに駆られていた――


この子バカだから

「催眠術で覚えてないからって身に覚えがないとは言わせないぞ!」
(ホントに……ないのに)

確かに。確かに今までしずかちゃんのあられもない姿は何度も覗いてきた。
そしてその姿を思い出しながら

ドラえもんが寝ている横で右手を上下に高速移動させたりもした(何度か気付かれた)
しかし――

(いくらなんでもそんなこと……いや、自分が覚えてないだけで
実はやっぱりやっていたのか?
確かにそんなアルバムあればと思ったことはあるし)


あるんだ

(出来杉のいう通り催眠術で記憶を無くしているだけなのか?)
のび太が葛藤している姿を出来杉は静かに眺めている。

(そろそろ――かな)
出来杉が決めにかかった。



「いい加減にしろ!」

急に大きな声を出した出来杉にのび太はもちろん、
周りで聞いていた警官も驚いていた。

「素直に自供すればいいのさ!やったんだろ?
ドラえもんを使ってなんたらカメラみたいなものを出してもらってさ!
そしてこのアルバムで毎日抜いてたんだろ!?

ついでにドラーモンの小説も抜くとき使ったんだろ!?
わざわざバーボンスレでエロ小説がどこに投下してあるのか聞いてさ!」

「そそそそそそれは今関係ないじゃないか!」
のび太は咄嗟に反応してしまった。

(な、なななななんで出来杉がそんなこと知ってるんだ!?
僕がわざわざエロパロ板にまで顔を出してることをなんで――まさか!?)

のび太が出来杉の方を見ると黙って出来杉は頷いていた。

「僕も仲間だからね」
「出来杉ぃ!」

がしっ
二人は右手を堅く握り合った。
右手のつながりは……深い。


※作者は――


しししししてないですよ?



「さすが出来杉だよ!あの素晴らしさがわかるなんてね」
「何を言うんだい、のび太君こそ!」
二人はアルバムのことを忘れ、しばらく小説話に花を咲かせた。

今まで意気消沈していたのび太が拳を振り上げて熱弁を奮う!

「まさかジョーイさんに手を出すなんてね!おいしく戴いたよ!……ウッ!」
「ああ。これからあそこのポケモンセンターに入る時ドキドキするよな」
「うん。普通に仕事してるけどその体はもう(ry」

――盛り上がってきた。
スパイダー出来杉は獲物がかかるのをじっと待っている。
ついでにズボンも盛り上がってきた。

「あの小説を読んだ後、僕は興奮しながらリラに挑んだよ」
「そんなの大したことないさ。僕なんてあの小説のおかげで
6回は始めからやり直したよ!」
「ジム戦がやりたくて、だろ?」
「さすが出来杉。わかってるねぇ」
信者のび太はニヤリと笑った。

「いやいや、やっぱりのび太君には適わないな。同じドラーモンフェチとして尊敬するよ」
「よ、よせやぃ恥ずかしい」
「だから君がこんなアルバムを作って毎晩楽しんでいるとしても、
何ら恥じることはないのさ」
「そ、そうかな……え?」

(かかった!)
「大丈夫さ!君に何があっても僕は君の友達さ!」
「で、出来杉。いや、僕は……」
「それに少年法の壁もある!すぐに出れるって。心配しなくてもいいんだよ!」

(そ、そうなの?)
出来杉はクライマックスへ向けて突っ走った――



「何をそんなに悩むんだい?」
「だって。捕まったらずっとここにいけなくちゃいけないし……」
「バカだなぁ、のび太は。いざとなればドラえもんでどうにでもなるじゃないか!」
「それは…そうだけど」
「だろ?」
「でも……」
「ま、まだ何かあるのかい?」

(も、もう作者のギャグの引き出しは限界だよ?)

「でも……しずかちゃんに嫌われるじゃん」
「なんだ、そんなことかよ」
(あぁ良かった)
出来杉は任せろと言わんばかりに自分の胸をドンッと叩いた。

「何のために僕が…友達がいるんだよ!しずかちゃんには僕からしっかり言っておくさ。
催眠術でパープリンだったんだって。のび太君の意志じゃないんだって!
嘘ついて誤解は解いておくから!」

「出来杉ぃ……」

パープリンのび太は出来杉の優しさに涙した。
そして――

ついにのび太が重い台詞を発した。

「お巡りさん。どうやら僕が……やったみたいです」


(はい、消えたw)

ライバル……いや、ただのバカを一人消した出来杉はニヤリと笑った。



……

「それじゃアイツの事よろしくお願いします。」
出来杉は署の出入口に来ていた。

「いやいや、すまんかったね。君を疑ったりして」
「気にしないで下さい。誤解は解けましたし。それでいいですよ。
そんなことよりものび太の方が心配です。今回の事も自分の意志じゃないみたいだし。
普段は凄いイイ奴なんです。どうか……どうか罪を軽くしてあげて下さい!」
「まぁ…私にそんな権限はないが君の言ったことはしっかりと考慮しよう」
「ありがとうございます!」
警察官はしばらく考え――

「そうだ!何ならノビタ君の証言台に君が立つかね!?」

「それはめんどいんでいいっすわ」
「あ、それはいいんや…」
警察官は無意味に少し興奮した自分が恥ずかしかった。
「それでは。お仕事頑張って下さい」
出来杉は一礼すると警察署に背を向けて歩き出す。

隣には涙を流して喜んでいるリザードがいた。
リザードが出来杉を見ると目が合ったように感じた――
(やっぱりご主人様は僕のこと大事にしてくれてるんだね。え、何?
うん、僕もご主人様のこと大好きだよ!)


(ネガは――残ってるな)

やはり噛み合っていなかった。

写真家出来杉の旅はまだ終わらない・・・