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扉─。この広間の奥にある、巨大な扉。
その扉を開けば、全てが終わる…
幾多の犠牲を乗り越えて、遂にここまでやってきた。
少年は、広間の入口から扉を見据える。
突如、少年の前に巨大な黒い影が現れる。
「これが、最後の"アイドル"…そして…」
少年が呟くと同時に、咆哮する黒い影。
「行くよ…みんな。」
少年は、もう迷わない。失ったものを、取り戻すために…

「ねぇドラえもん!早く行こうよ~!」
先に駆けて行ったジャイアン・スネ夫・しずかの背を見ながら、
のび太はドラえもんを急かした。
「まぁまぁ、落ち着きなよのび太君、参加は確実に出来るんだ。
焦らないで行こうよ。」
はやる気持ちを押さえる事が出来ないのび太を、
ドラえもんはやれやれといった感じで諭す。

のび太達5人は、ドラえもんが貰った『ある企画』の参加権利、
その企画に参加する為22世紀の世界へと来ていた。
「見えてきたよドラえもん!あれが─」
ポケモンミュージアム。
そこは、21世紀に発売され爆発的な人気を誇ったゲーム『ポケットモンスター』を
専門に扱う展示会場である。



のび太は会場のゲートのところに、先に行った3人の姿を見つけた。
「ドラえもん!みんな待ってるよ、急ごう!」
とうとう痺れを切らし走り出すのび太。それをドラえもんが注意する。
「危ないよのび太君!人とぶつかりでもしたら…」
「平気平気…ってうわぁっ!」
「ほらみろ馬鹿。」
ドラえもんの忠告も虚しく、思いっきり転倒するのび太だった。

『ポケットモンスター』の初期作品、金銀・ルビーサファイアエメラルド・
ファイアレッドリーフグリーン。
それらに登場するポケモンと一緒に旅が出来る─
そんな子供が夢みたような事が実現する。
そんなイベント『ポケモンワールドアドベンチャー』。
それに参加するのが、今回ののび太達の目的だった。

イベント会場。そこはイベントに参加する人やロボットで賑わっている。
「なぁドラえもん、これなんなんだ?」
ジャイアンが、受付で腕にはめられたリストバンドのような物を指差して尋ねた。
「説明聞いてなかったの?これは整理券みたいな物で、
他にもいろんな役割があるんだってさ。」
ドラえもんに言われ周りにいる人を見てみると、確かに皆にはめられている。



それからしばらくして辺りの照明が落ち、
会場の中心にある円形のステージにスポットライトが当たる。
そして、光の中に1人の男が現れた。立体映像だろうか、向こうが透けて見える。
「何、あの格好…」
会場にいた誰かが呟く。男の格好は、十何世紀かの貴族を気取ったような格好だ。
顔には仮面をつけて目だけが見える形になっている。
お世辞にもカッコいいとは言えない。
「みんな、待たせたね。私はゲームの管理人ハム=ベーコン16世だ。」
会場に居た大部分の人は思った。
名前のセンスゼロじゃん…、と。
男…ハムは続ける。
「まぁ、ゲームマスターと呼んでくれたまえ。」
もはやハム=ベーコンと言う名前を名乗った意味もないかもしれない。
それはともかく、会場の視線はゲームマスターに集まっていた。
「さぁ、これから皆には冒険に出発してもらうよ。舞台はもちろん『ポケモン』の世界だ。」
いよいよ旅に出られるんだ。のび太はそう思った。
会場に居た多くの子供も同じ気持ちだろう。
「…旅には、いろいろな物が必要だ。ポケモンやアイテムはもちろん。
出会い、別れ、勇気、決断…普段の生活では別段意識しないような事もね。」



男は、そこで一旦、話を止めた。
男の雰囲気が、どこか変わる。それに気付いた者は少なかった。
「そこで、だ。」
会場に、しばしの静寂が流れる。
「君達に、この旅でしてもらいたい事がある。」
張り詰める空気。聞いてはいけない、聞きたくない。会場の中には
そんな漠然とした不安に刈られる者も居た。

「それは…潰し合いだ。」

静寂。男の口から発せられた言葉を理解出来た人物が、一体何人居ただろうか。
「潰し合いって…どういう事ですか?」
静寂を破ったのは、メガネをかけた1人の少年。小学校低学年ぐらいだろうか、
小柄な少年だ。しかしその実、落ち着いた様子を見せている。
少年の問いに、ゲームマスターはゆっくりと答えた。
「少年、焦らない事も大切だよ。まぁ聞きたまえ。これから皆にルールを説明しよう。」
パチンと、男が指を鳴らす。男の頭上に、巨大なボール型のホログラムが現れる。
そのボールの表面に、沢山の文字が表示された。どうやら360度、
会場のどこに居ても読めるようになっているようだ。
そして、沢山の文字の上に一際大きく記された文字があった。
そこにはこう記されている。

『P・B・R』と。



男が一言、言った。
「『P・B・R』、ポケモン・バトル・ロワイアルだ。」
その言葉と同時に、会場に機械のような、どこか無機質なアナウンスが流れ出す。

『これから、P・B・Rのルール説明を行います。このアナウンスは
繰り返される事はありませんので、よく聞いて下さい。』
相変わらず静かな会場に、アナウンスの声が響いた。
『このゲームの参加者は、この会場にいる総数200名の子供・家庭用ロボットです。
皆さんには、ゲーム内でペアで行動してもらいます。皆さんの左手に
はめられているバンドをご覧下さい。』

言われるままにバンドに目をやる。するとそこには、さっきまで無かった
模様が浮かび上がっていた。

『浮かび上がっている模様は100通り、二つずつあります。
同じ模様を持つ人物が、それぞれのパートナーとなります。
尚、そのバンドはゲーム終了まで着脱は不可能となっています。

ゲームクリアの条件は三つ。
1、最後の1組、優勝者が決まる。
2、このゲームの中に隠された謎を解く。
3、ゲームの世界の何処かにある"扉"を開く。となっています。

優勝を目指して周りを潰すのも、一致団結して協力するのも、皆さんの自由です。
条件の2・3は1ペアでもクリアすれば結構です。』



アナウンスは続く。
『参加者の皆さんには、1人1つの四次元リュックが配られます。
中身は各々確認して下さい。
そして、その中にはあなたのパートナーとなるポケモンが入った
モンスターボールがあります。

尚、パートナーとなるポケモンの他人との交換は不可能ですが、
捕まえたポケモン同士の交換は可能です。
一度に所有出来るポケモンの数は、1人辺り6体まで。
それ以上の数になると自動的にデータ化され、ある物に保存されます。
パートナーとなる人物同士は、ゲーム内にある"島"を離れて行動する事は出来ません。
尚、パートナー1人のみがリタイアになっても、
残った方は旅を続ける事は通常通り可能です。

リタイアとなる条件は主に二つ。
参加者本体が、現実で大怪我になるような外傷を受けた場合。
もう1つは参加者同士のバトルで三度負けた場合です。
尚、ゲーム内に秘密道具の持ち込みは不可能です。
そして最後に。このゲームのタイムリミットは100日となっています。
それまでにクリア条件が満たされなかった場合、プログラムP・B・Rは強制終了します。
これで、プログラムの説明を終了します。』

説明が終わり、ホログラムが消えた。



男が不敵に笑う。
「どうだい?参加者同士の勝ち残りを競うバトル…ゾクゾクするだろう?」
男が語り続ける中、1人の少年が叫んだ。
「うわぁぁ!出して!怖いよ!僕帰る!家へ帰るんだぁぁ!」
パニック状態になる少年。それにつられるように辺りは子供のわめき声が響く。
『静まれ!!』
ピタリ、止まる騒ぎ声。騒音とも言える声を止める迫力を、充分に持った声だ。
声の先を見つめる子供達。それはのび太達5人も、メガネの少年も同じだった。
ゲームマスターだ。さっきまでハッキリとしていたホログラムは、
段々と形が乱れていく。
『もう…ゲームは始まろうとしている。止める事は出来ない、逃げる事もね。
早く家へ帰りたければ、一刻も早くクリアする事だ…』
そして、ホログラムは消えた。

「どうやら…参加するしか無いようだね。」
ドラえもんが諦めたように言う。
「そんな!どこでもドアで脱出は出来ないの?」
ドラえもんにしがみつくのび太。そこである事に気付く。
「無い…」
無い。それまで確かにあった筈の四次元ポケットは、ドラえもんの胸元から消えていた。



「消えたんだよ。説明のアナウンスがあっただろう?秘密道具は使えない…
もうその影響が出てるんだ…」
ドラえもんが呟く。
「じゃあ…参加するしかないの?」
しずかは声を震わせている。
「そんな…怖いよ…」
すっかり怯えてしまっているスネ夫。
しかしそんな中、あの2人は違った。
「参加するしかねぇんだろう?だったら話は早いじゃねえか。とっとと参加して、
クリアすりゃあいいんだよ。」
いざという時には頼りになる男ジャイアン。それはこの場合でも同じだった。
「ジャイアンの言う通りだよ。みんなで協力したら、きっとどうにかなる!」
意外にも前向きだったのは、のび太だ。
その言葉で、3人は立ち直る事が出来た。
「そうね…みんな、頑張りましょう。」
「うん…ゲームなら、僕の得意分野だ!」
しずかとスネ夫も、普段の輝きを取り戻す。
「よし…じゃあ皆、パートナーを探そう!」
ドラえもんの一言に4人は同意し、それぞれのパートナー探しを始めたのだった。


プログラム"P・B・R"開始0日目
[残り200名・100ペア]


  • 設定注釈:ポケ×ドラ×コナン×(バトロワ+ベイカー街+α)



一同が仲間探しに別れた後、スネ夫はパートナーを探す中である事に気が付いた。
「人が…減ってる?」
周りを見渡す。明らかに人が少なくなっている。
この会場は密室、出られる筈がない。
そしてゲームマスターの話ではゲームの参加者は200人、
しかしどう見ても会場に残っているのは100人前後だろう。
どういう事だ?疑問に思うスネ夫。
しかし、その疑問はもっとも分かりやすい形で解決した。
パートナーが見つかったのだ。
二人は自己紹介をする。
「僕はスネ夫。君の名前は?」
「僕、ミツヒコっていいます。よろしくお願いします。」
ミツヒコは小学校低学年ぐらいだろうか。どうやら彼も友達と5人で
このイベントに参加しているらしい。
スネ夫は、自分達の周りが段々ぼやけてくるのに気が付いた。

やがて、辺りは完全に別の場所になった。全体的に暗い、広い部屋だ。
なるほどね。スネ夫は理解した。
大方、パートナーが見つかって一定時間が経過するとゲームの中に飛ばされるとか、
そんな所だろう。
スネ夫の考えが正しいのを証明するかのように、
辺りには他の参加者の姿がチラホラと見える。



「スネ夫さん。」
ミツヒコに呼ばれ、後ろを振り向くと、ミツヒコはリュックを担いでいた。
「どこにあったんだ?それ。」
スネオが尋ねると、ミツヒコは何も言わずスネオの肩の辺りを指差す。
「あ、有った。」
気付かなかった。あまりに軽く、全く重量を感じないと言っていいリュックが、
いつの間にかスネオの背中に担がれていたのだ。
おそらく、ゲームに飛ばされた際に自動的に身に着けられたのだろう。
「とりあえず、中身を確認してみましょう。」
「そうだな。」
ミツヒコの提案で、2人は床に腰を下ろし中身を取り出した。

ボールに入った自分のポケモン、空のモンスターボール。
携帯食料、回復アイテム、それにアルバムの様な中身の無い冊子、謎の機械。
「これで全部か。」
スネオは一息着いた。リュックの中にはもう何も無い。
「これは…何でしょう?」
ミツヒコが手に持っているのは、謎の機械。見た目は一見携帯電話の様だ。
「それは、ポケナビフォンだよ。」
スネオじゃない、他の人物が答える。その声の主は、すぐそこに立っていた。
ミツヒコは驚いて立ち上がる。
「コナン君!」



そこに立っていたのは、ミツヒコの友人、コナンだった。
「パートナー、見つけたんだな。」
コナンがスネ夫の方を見ながら言った。
「えぇ、時間かかりましたが…コナン君のパートナーは?」
「ん?あぁ、向こうにいるぜ。アイとアユミもな。
俺達とあっちのパートナーが綺麗に重なったんだ。あっちも5人組なんだとよ。」
コナンがそんな話をしていると、向こうから5人の人影が歩いて来た。
「アイさん!アユミちゃん!」
2人の少女もミツヒコの友人だった。そして、スネ夫も気付いた。
「5人って、僕らの事だったのか…」
そこには、ドラえもんとしずかちゃん、そしてのび太の姿があった。

「凄い偶然ってあるもんだねぇ!」
のび太が気楽に笑いながら言った。一同は、皆で座って話していた。
ドラえもんはアイという少女、しずかはアユミという少女、のび太はコナンと
それぞれペアという、綺麗にお互いの仲間同士が重なった結果になっている。
「偶然じゃないよ。」
コナンがのび太に言った。
「このポケナビフォンに番号がついてるでしょ?
100を境に1と101でペアになるって仕組みなんだろうね。」



コナンは続けて言った。聞いた話では、物凄く頭のキレる奴らしい。
「って事は、ジャイアンと…ゲンタ君だっけ?その子はペアって事?」
のび太が確認するように尋ねると、コナンは軽く頷く。
どっちが年上かわかったもんじゃない。

その後、一同はそれぞれのポケモンを確認した。
のび太はガーディ、ドラえもんはニョロモ、しずかはピィ、スネオはマダツボミ。
コナン一向はコナンがポニータ、アイはチコリータ、アユミがピチュー、
そしてミツヒコがズバットだった。

遥か向こうにある黒い巨大な壁を背に、
8人はこの広い空間の出口になっている光の元に来た。
コナンがそこに書かれていた注意書きのような物を読む。
「何々…この光の向こうは、最初の島となっています。
同時に複数のペアが飛び込んでも、辿り着くのは
バラバラの場所になります…だとよ。」
「じゃあ皆…ここで一旦お別れなのね。」
アイがボソリと呟いた。
ここで皆別れるのだ。次会う事が出来るかなど、誰も分からない。
皆、自然と表情が強張った。
「また、みんなで会おうぜ!」
コナンとのび太が一番な光の中に飛び込み、皆、それに続く。
この先に何が待っているのかは、誰も知らなかった。



  • 情報まとめ

組み合わせ&ポケモン
  • NO.75ドラえもん(ニョロモ)&NO.175アイ(チコリータ)
  • NO.76のび太(ガーディ)&NO.176コナン(ポニータ)
  • NO.77しずか(ピィ)&NO.177アユミ(ピチュー)
  • NO.78ジャイアン(??)&NO.178ゲンタ(??)
  • NO.79スネ夫(マダツボミ)&NO.179ミツヒコ(ズバット)
《リュックの中身》
  • パートナーポケモン×1
  • 空モンスターボール×5
  • 圧縮携帯食料&水10日分
  • 謎の冊子×1
  • ポケナビフォン×1

プログラム1日目
残り200名・100ペア



《ポケナビフォン説明》
このプログラムにおける通信機器です。様々な便利機能が備わっています。
  • 便利機能その1▼〔ポケモン預かり機能〕
手持ちが6匹になりそれ以上にポケモンを捕獲した場合、
ナビフォン内の"ポケモンフォルダ"にデータとして保存さます。
バトル中を除き自由にポケモンの入れ替えが出来ます。
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出会ったポケモンのデータを自動的に記録します。
自分のポケモンのレベル・状態・使える技の確認・編集が出来ます。
  • 便利機能その3▼〔通信機能〕
ポケナビフォン内の"アドレス帳"にポケナビフォンの番号・アドレスを
互いに登録する事で、電話通信・メールが出来ます。
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プログラム内のいたる所にある"アップデートメモリ"を使用する事で、
様々な機能を追加する事が可能です。