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ここはとある町のとある空き地。
そこからは、子供達の元気な声が聞こえてくる――

「へへ!また俺の勝ちだな、のび太!」
そうガッツポーズを決めながら言うのは剛田武。
通称ジャイアン。ガキ大将でいじめっ子だ。

「うわーん!うわーん!」
泣いてばかりのこの少年は野比のび太。
何をやっても駄目。特技は射的と昼寝――いや、後者は特技とは言えないか。

「やっぱのび太は弱いね」
とがっている口を更にとがらせて悪口を言っているのは骨川スネ夫。
一言でいうと嫌味っぽい奴だ。そしてジャイアンの子分である。

「のび太さん、泣いてばっかりじゃ駄目よ」
のび太を慰めているこの少女は源静香。
みんなのアイドル的存在だ。そしてのび太の婚約者・・・らしい。

「やあ。ポケモンをやっているのかい?」
そこへ、凛々しい表情で颯爽と現れたのは出木杉英才。
勉強、スポーツ何でも出来る優等生。のび太とは雲泥の差といった所か。

「うわあああああん!」
そうこうしている内に、のび太は空き地を飛び出した――



「ドラえもーん!」
のび太はすぐさま自分の家に戻り、自らの部屋へあがった。
「どうしたの?のび太君」
そう言ってのび太の方を振り向いたのは狸――じゃなくてドラえもん。
未来からきた猫型ロボットだ。
「ジャイアンに、ジャイアンに負けたよおおおお!」
のび太がドラえもんに飛びついた。
「何だよ、もう・・・。君が負けるのはいつものことじゃないか」
呆れた顔で言うドラえもん。
「そんな、ひどい!ジャイアンに勝てる道具出してよ!」
のび太の無理な要求にドラえもんは顔をしかめた。
――だが、何やら思いついたようだ。
「そうだ!のび太君、みんなを連れてきてよ」
「え?どういうこと?」
疑わしそうな目をするのび太をドラえもんが後押しする。
「いいから、いいから」

――そして10分後。
静香、スネ夫、ジャイアン、出木杉の4人はのび太の部屋に来た。
「何の用だよ、のび太!」
やや不機嫌そうに言うのはジャイアンだ。
「え、えーと、僕が説明するよ」
ドラえもんが横に入り何やら言おうとしている。
「簡単に言うとね――ポケモンの世界に行くんだ!」
「――え?」



ドラえもんの言葉に全員が驚きを隠せない。
「え?どういうこと?ドラちゃん」
静香が聞くと、ドラえもんは得意気に言った。
「もしもボックスを使うのさ!みんなもポケモンの世界で旅してみたいだろ?」
もちろん頷かない者はいない。
「なるほど、こういうことだったんだねドラえもん!」
のび太はようやくドラえもんの意図を理解したようだ。
つまり、ポケモンの世界ならジャイアンにだって勝てるかもしれない。そういうことだ。
ドラえもんはその事を重要視していなかったのだが――
「よし、早速いこうぜ!」
両手を挙げてジャイアンが言うが、出木杉がそれを止めた。
「――待って。やるからには、ルールとかが必要じゃないか?」
尤もな意見だ。
「よし、じゃあゲームと同じでチャンピオンを目指すこと。だけど、チャンピオンの状態でほかの人に負けたらゲームオーバーになる。これでいいかい?」
「うん!」
ドラえもんの意見に異論を示す者はいない。
「それじゃ、行くよ――」

「――うーん。ここは・・・」
一番最初に起き上がったのはのび太だ。
      • そして、次第に他の5人も立ち上がっていく。
「あ、あれはスバメだ!」
出木杉が見たのは紛れもなくポケモンのスバメだ。
「――と、言うことは!」
のび太が嬉しそうに顔を歪ませる。

――そう、ここはホウエン地方だ。



「ここが、ポケモンの世界!」
のび太は目を大きくし、胸を高鳴らす――
「じゃあ、研究所に行こうか」
先を行くドラえもんに皆がついていく。

オダマキポケモン研究所。
「ポケモン下さい!」
6人は入った瞬間に大声で言った。
その後、研究所全体が静まったが――
「おお、新人トレーナーか」
沈黙を破ったのはオダマキ博士。手にはレポート用紙を持っていた。
「えっと――5人と・・・え?それはポケモン?」
オダマキ博士はドラえもんを指さしならが言う。
「僕はポケモンじゃないやい!22世紀からきた猫型ロボ――」
必死に怒鳴るドラえもんをのび太がとめる。
「まぁまぁ・・・ポケモンが貰えないじゃないか」
そうこうしている内に、オダマキ博士が6つのモンスターボールを持ってきた。
「これがポケモンの入ってるボール。一人一つ、好きなのをとってくれ」
6人は手をボールの方へ近づけていく――
そして、ボールからポケモンを出す――



研究所に6匹のポケモンが次々と出てくる。
6人は実際に見るポケモンに戸惑いを感じているようだが――

「これは・・・タネボー?」
のび太のボールから出てきたのはタネボー。
心なしか、その目はのび太を睨んでいるように見える――

「このハスみたいなの、何だっけ・・・」
ドラえもんはミズゴロウのようだ。
青くて丸いその顔は、ドラえもんと共通しているかもしれない。

他の4人もポケモンと目を合わせていた。
静香はチルット。
スネオはキモリ。
ジャイアンはアチャモ。
出木杉はラルトス。

いよいよ、冒険の始まりだ――



いよいよ研究所を出て旅立とうとする6人。
その顔には期待、不安――様々な思いが現れている。
「よし、ここからはみんなライバル同士!別れて行動しようか」
そう言ったのはドラえもん。
もちろん、顔を横に振る者はいない。

「それじゃ、僕は行くよ――」
一番先にミシロタウンを出たのは出木杉だ。
そして、残りの5人は次々と町を出ていった。
――その場に残っているのはのび太、そしてドラえもん。
「それじゃあね。のび太君も頑張ってね」
「うん!じゃあね!」
ドラえもんもミズゴロウと共に、町を後にする。
どんどんドラえもんの姿が小さくなる――
「それじゃあ、僕らも行こうか」

ついに、6人の冒険が始まった――



≪のび太サイド≫

僕が今いるのは、コトキタウン。
みんなと別れてから大分経ったけど、未だにあまり進んでない。
何故かって?進まないんじゃなくて進めないんだ。
僕のタネボーが覚えている技は我慢だけ。
トウカシティまでのトレーナーに勝てない・・・。
で、一旦休憩をいれてポケモンをゲットしにいく所なんだ――

「ここは確か・・・」
コトキタウンの上。つまり103番道路だ。
トレーナー同士が捕まえたポケモンを自慢している。
――ああ、僕もほしいなぁ。
そして、僕はここでポケモンを捕まえることにした。

それから10分後。
「ポケモンなんて、どこにもいないじゃないかー!」
ゲームとは違い、中々ポケモンが出てこないのかも。
僕はコトキタウンに戻ろうとした――その時だった。
「あの声は・・・!」
何かの鳴き声が聞こえる。
僕はゆっくりと、その鳴き声の主を見る・・・。
「あ、あれは・・・!」



≪のび太サイド≫

僕が見たのは白い体に青く彩られたポケモン・・・。
「まさか・・・ラティオス!」
そう。それは紛れもなくラティオスだった。
「え、え、えっと・・・ボールだ、ボール」
僕は急いでバッグからモンスターボールを取り出す。
そして、ボールをラティオス目掛けて放り投げる――

「くそ!捕まらない!」
放物線を描いたボールはすぐに避けられてしまう。
もう10個ぐらい投げただろうか・・・。
「これで最後だ!」
僕は最後のボールを思いっきり投げた。
そして、それは見事ラティオスに当たる――
バン!
その効果音と共に、僕の望みは潰える。
ラティオスは、残念そうな僕を尻目にどこか遠くへ飛び去っていった――

「ん・・・ここは・・・」
目を開けると、雲一つない空が広がっていた。
僕は寝ていたのか?あれは夢なのか?
それを確かめる為に、僕はおそるおそる図鑑を見る――
「あった、ラティオス!」
僕はラティオスを見た。夢じゃなかったんだ。



≪のび太サイド≫

僕がラティオスを見た優越感に浸っている時だ。
近くのモンスターボールが揺れている。
「え・・・どういうこと?」
ボールが揺れる・・・1回、2回、3回――
そして、モンスターボールの揺れが止まった。
僕はボールからポケモンを出す――

出てきたのは・・・キャモメだ。ゲームで使った事があるからわかる。
ラティオスを狙ったボールがこいつに当たったのか・・・。
でも、何でラティオスが出てきたんだろう?
まだ誰もチャンピオンになってないはずなのに。
――ともあれ、僕はポケモンを捕まえることに成功したんだ。
「よし、トウカシティに行こう!」

そして、僕は何とかトウカシティについた。
そこに辿りつくまでのトレーナーも、何とか倒せた。
キャモメのおかげ、かな・・・。
何度もポケモンセンターに戻ったことは内緒だけど。



≪スネ夫サイド≫

辺りを見回すとたくさんの木。木。木。
僕は今、トウカの森にいるんだ。
ゲームじゃすぐに抜けれたけど、実際にはかなり広いね。
「そこの君、勝負だ!」
いきなり虫取り少年に声をかけられた。
もちろん、背を向けることは出来ない。
「いくぞ、キモリ!」

それから5分も経ってないかな・・・。
僕は虫取り少年をコテンパンにして、先に進んだ。
「あれー?キノココいないなあ。どこにいるのかな?」
予想通りだ。恐らくデボンの社員だね。
そして、アイツも来た――
「おい、その荷物をよこせ!」
これまた僕の予想通り。赤い服に身を纏ったマグマ団の下っ端だ。
「わ、わっ!君、助けてー!」
社員はすぐさま僕の後ろに隠れてしまった。

そして、僕とマグマ団の下っ端が対峙する。



≪スネ夫サイド≫

「邪魔するんなら、容赦しねぇぞ!」
下っ端がボールからポケモンを出す――あれはポチエナだね。
…丁度いい。キモリの餌にしてやるよ!
「いけ、キモリ!」

そして僕は勝った。
やっぱり、ゲームと同じで対したことないな。
社員からスーパーボールを貰い、僕はカナズミシティについた。
「・・・ひ、広っ!」
カナズミシティは凄く広いね。
いや、今は感心してる場合じゃないな。
――何故なら、ここには第1のジムがあるからね。
そして、僕はジムに入った。
念の為、ジム認定トレーナーをざっと見る。
「え?認定トレーナー出木杉?」
僕はそれに驚きを隠せない。
だって、マグマ団と初めて接触したのは僕だ。
あれからどうやって僕を追い抜いたんだ・・・?
――まぁいいか。そんなに気にすることないね。

いよいよ、初めてのジム戦だ。



≪スネ夫サイド≫

「ノズパス、岩石封じ!」
僕は今、ジムリーダーのツツジと戦っているんだ。
イシツブテは楽勝で倒したけど、このノズパスは手強い。
「キモリ、吸い取る!」
僕のキモリは吸い取るでダメージを回復するけど、
相手には中々有効打を与えれない。
当然、相手も傷薬を使ってくるんだよね。

――僕の予想通り、戦いはかなりの持久戦になった。
そして、吸い取るのPPも残り僅か。
僕は、勝負を諦めかけた。
…でも、希望は僕の懐にあった。
「スペシャルアップ」
そう。ポケモンの特殊攻撃力をあげる道具だ。
さっき拾った道具がこんな所で役立つとはね・・・。
「キモリ、吸い取るだ!」

スペシャルアップのおかげで、僕は勝った。
キモリもジュプトルになったしね。
「次の町へ向かおう――いや、ちょっと休もうか、ジュプトル」