ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

新カントー物語 その4

最終更新:

member

- view
メンバー限定 登録/ログイン


午前1時18分 ニビシティ化石博物館『2階』

「これは・・・」
「ひでえなこりゃ」
割られているガラスケース。倒れた石像。奪い取られている化石。
博物館は荒らされていた。
「侵入者か。前と下にいた手下達はやられたんだな」
前から声がする。
後ろのドアから光が入る。
映し出されたのはスーツ姿の男と博物館の館長。
二人に対峙した二人の少年だった。
「子供? ふん。情けない奴らめ、子供二人に突破を許すとはな」
「ただの子供だと思うと痛い目にあうよ!」
「そこにいる人を開放しやがれ!」
「そういう訳にはいかないな。こいつからまだ最後の化石をいただいていない」
館長を蹴り飛ばし、男が答える。
「がはぁ!」
「止めやがれ!」
「その人から離れろ!」
男はこちらを一瞥する。
「じゃあ、かかってきたらどうだ? 俺をポケモンバトルで倒せばいいじゃないか」
目の前の男がこちらを睨みつける。
『僕が恐怖している? 目の前の男に!』
『こいつ、しずかちゃんよりこええ!』
「ふん。動けないか。ならばこいつを痛めつけるまでだ」
そう言うと男はもう一度館長を蹴ろうとした。
「待ちやがれ!」
「勝負してやる! 貴様なんかに負けるか!」
「ふん。威勢がいいのはいいことだが・・・いつまで持つかな?」



午前1時25分 お月見山前ポケモンセンター

「ドラえもん。暗いから注意して行こうね」
「わかってるよのび太君」
二人の頭の中には同じ言葉がぐるぐる回っている。
「このポケモンセンターの位置はかなり重要だね。
 このポケモンセンターを取れば戦局はこちらに傾く。
 しかしそれはむこうも同じ事なんだ。
 ということはね、ここには相手もかなり強い奴を置いているはずだ」
出木杉が言った言葉。
もしこれが本当ならここにはかなり強い敵がいる。
のび太とドラえもんは慎重に進んでいる。
ポケモンセンターの前の敵は倒した。
だがまだポケモンセンター内で敵とあっていない。
「もしかしたら、3番道路に全員投入したんじゃない?」
「いや、それはないよ。出木杉君がいった通りここは重要なポイント。
 それだったらむしろこの状況は・・・」
「敵の待ち伏せって事?」
「可能性としては高いかもね。もしかしたらまずいかも」
「『まずいかも』じゃないよ。まずいんだよねえアンタ達」
『『!』』「「誰だ!」」
ドラえもんとのびたが同時にそう言うと明りがついた。
ここは最初には入る場所、メインルーム。
同じところをぐるぐる回ってるうちにいつのまにか戻ってきたようだ。
周りには20人ぐらいのロケット団員。
「囲まれたね。ドラえもん」
「囲まれてるね。のび太君」
「やりな!」
周りのロケット団の靴音がいっせいに響いた。



午前1時40分 お月見山

「流石に本物の洞窟はきついね」
「そうね、結構足に負担がかかるわ」
山を登っていく二人。
「他の皆は大丈夫かなあ?」
「きっと大丈夫よ。私たちは信じることしか出来ないけど・・・ね。
 私たちも信じられてここにいる。皆の助けに向かうのは、
ここですることを終えてからよ」
「うん、そうだね。僕達はまずここを片づけようか」
「ええ!」
前を見ると目の前に梯子が見つける。
「ここで確か先に進めるんだよね」
「確かそのはずよ・・・スネオさん、私が先に行くわ」
「女の子を先に行かせるのは悪いよ、僕が先に行くよ」
「私が行くの! あなたは後! わかった!?」
『何でそんなに怒るの?しずかちゃん』
しずかはスカートだから先に下りないといけない。
『スネオさん!デリカシーがなさ過ぎよ!』
しずかは怒っているが顔と口には出さない。
梯子を降りて、前を見ると化石を掘り出しているロケット団のメンバーがいた。
「なんだ、お前等は!」
ロケット団が攻めかかってくる。来るが・・・
「弱いわ。ただの経験値ね」
「僕達は負ける訳にはいかないんだよ!」
10分後には立てない状態だった。
梯子をあがり(スネオはまた怒られた)次の道を探しにいく。
新しい梯子を見つけると目の前にロケット団の団服を着ている男が立っていた。
「侵入者だな。悪いがここは通しはしない。目の前から消えろ」
「そっちこそ悪いね。僕達は進まなきゃいけないんだ。だからお前が消えろ!」
「あなた達、速くこの山から立ち去りなさい!」



午前1時32分 ニビシティ化石博物館

「ピジョン!お前に任せた!」
「ワンリキー!行くぞ」
「2対1か。ふん。じゃあ俺もいきなり全部出すか。行けシードラ、ヌオー!」
「シードラだって!?まずいぞタケシ君!僕達とあいつのレベル差は相当なものだ!」
「でもやるしかねーだろ!ワンリキー、空手チョップ!」
「ヌオー、雨乞いだ!」
「雨、まさか!?」
「そっちの子供は詳しいみたいだな、そう俺は水の使い手というわけだ」
「俺様を無視すんじゃねえ!ヌオーに空手チョップが・・・何!」
「そんなチビごときの攻撃でやられはしないさ。
それよりそっちのガキのほうが厄介だ!
 シードラ、ピジョンに冷凍ビーム!」
「電光石火でヌオーに攻撃!」
電光石火でヌオーに迫って冷凍ビームをかわして攻撃に行く。
「馬鹿め。そっちはギロチン台だ! ヌオー、岩雪崩!」
「何!そんな技を持ってるのか!?」
電光石火が急所に当たるも耐え切ったヌオーはそのまま岩雪崩を放つ。
ピジョンに岩が迫る。
その時、ワンリキーが飛び出して岩をすべて砕ききりピジョンを助けた。
「俺様を忘れるなよ!油断すると痛い目見るぜ!」
「小癪な真似を・・・ヌオー地震だ!」
「ワンリキーを掴むんだ、ピジョン!」
シードラを巻き込むほどのでかい地震が放たれる。
ピジョンが地震を避ける様子を男はにやりと笑う。
「飛んだな、重い重りを持って。今だシードラ、冷凍ビームだ!」
「しまった!」
冷凍ビームはピジョンに直撃してピジョンが崩れ落ちていく。
男が笑う。『あいつは油断している。チャンスは今しかない!』
その様子を見ながら出木杉は表情を変えずに考えていた。



午前1時45分 お月見山ポケモンセンター

「ハァ・・・ハァ」
「数が多かったね。でもいい経験値材料になったよ」
ドラえもんとのび太は窮地を脱し、周りの団員を全員片づけた。
「アンタ達、やるじゃないか! 久しぶりに歯ごたえがありそうだよ!」
『『この声はさっきの!』』
聞こえた方向を二人が同時に見る。
そこには赤いバイクスーツを纏う女がいた。
「あたしの名前はハル! まあ覚えてもあんたらはここで死ぬんだけどね」
「戦わなきゃわからないよ! さっさとかかって来い!」
「じゃあやってやろうじゃないか。行けポニータ、ブーバー!」
「行けピカチュウ!」
「ギャラドス、行くんだ!」
ポケモンが出て来るとすぐ全員が動く。
「ギャラドス、ポニータに噛み付く!」
「ポニータ日本晴れ! ブーバーはギャラドスに怪しい光!」
「やらせるかピカチュウ、ブーバーに電光石火!」
ピカチュウの体当たりが決まる。だがほとんど効果がない。
「ええ、何で!?」
「レベルの差がありすぎる! 各個撃破だよ、のび太君!」
「あんたらはもう終わりよ、ブーバー噴煙!」
「ピカチュウ、ブーバーに電磁波だ!」
炎の閃光がほとばしり、二人はすかさず目を閉じる。
のび太が閉じていた目を開けるとピカチュウは倒れていた。
「ちぃ!麻痺にしてくるとはめんどくさい事を!」
「ギャラドス、ポニータに龍の怒りだ!」
「ポニータ、火炎放射!」
火炎放射と龍の怒りが激突して爆発が起きた。



午前2時10分 お月見山

「ユキカブリ、トドグラー行け」
「ゴルバット!」
「フシギソウ、行きなさい!」
全部のポケモンが出ると霰が降り始めた。
「ユキカブリか、かなり厄介な奴が出てきたな」
「天候変化はうっとうしいわね。速く倒しましょう」
二人の会話を男が聞く様子は無い。
「トドグラー、ゴルバットにオーロラビーム。ユキカブリは凍える風だ」
「ゴルバット、避けながら近づいてユキカブリに翼で打つ攻撃!」
「フシギソウ、つるの鞭!」
ゴルバットがオーロラビームを避けて近づいていくが、
近づいていくうちにスピードが落ちていく。
「凍える風がうっとうしいな」
「任せて。フシギソウ、つるの鞭でユキカブリを掴むのよ!」
つるの鞭でユキカブリを掴み空中に浮かす。
「振りほどけユキカブリ」
「遅い、翼で打つ!」
ゴルバットの攻撃がユキカブリの急所に当たる。
ユキカブリは倒れ、残りはトドグラー一体になった。



「強いな、お前達」
男が感嘆の声をあげる。
「お褒めの言葉は早すぎるよ、ゴルバット怪しい光」
「トドグラーに向かっていきなさい、フシギソウ」
「アイスボールだ」
雪の塊となり直線状に突っ込んでくる。
しかし混乱しているせいか制御はされていない。
トドグラーは岩に激突してアイスボールが砕けた。
「翼で打つ攻撃!」
トドグラーの巨体が揺れる。
「止めよ!葉っぱカッター!」
連携が見事にきまると、トドグラーに葉っぱカッターが直撃。
葉っぱカッターを受けるとトドグラーの動きが停止した。
「負けか」
二人は男を倒して叫ぼうとした。
だが二人の意識は奥からの何かの音に集中していた。
『パチパチパチパチ』
『『これは、拍手? 何故こんな所で?』』
「中々やるじゃないか、子供にしては・・・だが」
男の声がする、年齢は3,40ぐらいか。
「「誰(だ)!」」スネオとしずかが叫んで奥のほうを見る。
その様子を見て前の男が代わらぬ口調で言った。
「時間は稼ぎました。これで問題はないでしょう、サカキ様」



現在の状況

ドラえもん お月見山前ポケモンセンター ガーディLV24(気) ギャラドスLV23

のび太 お月見山前ポケモンセンター リザードLV23(木) ピカチュウLV22

しずか お月見山 フシギソウLV27(種) ニドリーナLV24

スネオ お月見山 ゴルバットLV27(毒) ニドリーノLV24

ジャイアン ニビシティ化石博物館 ワンリキーLV27(黒)

出木杉 ニビシティ化石博物館 カメールLV23(雫) ピジョンLV22

ニビシティ化石博物館 ヌオーLV33 シードラLV36

ハル お月見山前ポケモンセンター ポニータLV31 ブーバーLV34

お月見山 ユキカブリLV29 トドグラーLV32

サカキ お月見山



午前1時53分 ニビシティ化石博物館

ピジョンが墜落して水が舞い散った。
それを見て、出木杉は笑った。
「気でも触れたのか?」
「シードラの指示を優先して出してたのは失敗だったね」
「何を血迷ったことを言っている?」
意味不明なことを喋る出木杉に男は尋ねた。
「そう思うんならヌオーの後ろを見るんだな!」
ジャイアンが叫ぶとワンリキーがヌオーを掴んでいるのが見えた。
「何ぃ! ヌオー、振りほどけ!」
「遅せぇ、地球投げだ!」
ワンリキーがヌオーを掴んでグルグル回りながら、床を突き破って一階に叩きつける。
下の階からポケモンが戻ってきた。
ワンリキーでもヌオーでもないポケモン、ゴーリキーが。
「進化しただと! この土壇場でか!?」
男は驚きを隠せない表情を見せる。
「よっしゃ、ゴーリキー!」
ジャイアンがガッツポーズを見せる。
「これで後はシードラ一匹、勝てる!



「ヌオー戻れ。・・・貴様等名前は何という?」
「剛田タケシ。ガキ大将だ!」
「出木杉英才。天才だ! 貴様の名前は何だ!」
「俺か? 俺の名前はカイ。ロケット団の副首領だ。
 お前達の名前は俺直々にロケット団のブラックリストに載せてやろう」
「「副首領!?」」
二人が驚く。
『そんな奴、いないはず・・・イベントの変更か!』
「ここは退かせて貰う。用ができたのでな」
男がシードラを呼び寄せる。
「俺たちが逃がすと思うか?」
「残念だけど、ここであなたには捕まってもらう!」
「ふん。シードラ、煙幕だ!」
辺りを黒い煙が包み込む。
何も見えない状況になると、ゴーリキーが突き破った穴の辺りから
しばらくすると着水音が聞こえた。
黒い煙が消えると、そこに男の姿は無かった。
「ちっ、逃がしたか!」
「まずいよ、タケシ君! ここに副首領がいるって事は・・・」
「何だ?」
ジャイアンが緊張感無しに尋ねる。
「どこかにサカキがいるかもしれない!」



午前1時58分 お月見山前ポケモンセンター

爆発の煙が消えるとそこには青い龍が倒れていた。
「ギャラドス!」
「そんな、ギャラドスが力負けするなんて・・・」
「特性貰い火も知らないのかい、アンタ達。炎の技を受けると
炎技の威力が上がるのさ!」
「そうか、さっきの噴煙で・・・」
「次のポケモンをだしな、アンタ達! それとももう手詰まりかい?」
ドラえもんがガーディ、のび太がリザードを出す。
「どっちも炎タイプかい。趣味が合うじゃないか」
「リザード、ポニータにメタルクロー!」
「させないよ、ブーバー炎のパンチで受け止めな!」
ブーバー、ポニータが動いた瞬間、ドラえもんのガーディが威嚇するように吠えた。
ポニータ、ブーバーはその突然の出来事に怯んだ。
リザードのメタルクローが怯んだポニータに炸裂。
ポニータが宙に浮いた。
「今だガーディ、突進だ!」
陸上では速いポニータも宙に浮いてしまえばどうしようもない。
突進が命中してポニータは崩れ落ち、倒れた。
「ポニータが・・・アンタ達やり過ぎだよ!」
「そっちだって僕たちのポケモンを倒したんだからお互い様だ!」
「ええい、ブーバーサイコキネシスだ!」
リザードが浮いてガーディに叩きつけられる。
「リザード!」「ガーディ!」
「これで終りよ、炎のパンチ!」
ブーバーがリザードに拳を突き立てた。



『『終わった』』2人がそう思ったときだった。
ガーディがブーバーの腕を噛んで掴んでいた。
「何、こいつはしとめたはずじゃ!」ハルの驚き。
「そうか、気合の鉢巻だ!」のび太の叫び。
そしてドラえもんが技を叫ぶ。
「起死回生だ!」
「「いっけーーー!!」」
ガーディが目にもとまらぬ動きでブーバーを攻撃する。
ブーバーが凄い勢いで吹っ飛び壁に叩きつけられた。
「くっ、ブーバーまで・・・ここは退くしかないようだね」
ハルがポケモンセンターの出口に向かって走り出す。
「待て、逃がさないよ!」
ガーディとリザードがハルの前に立ち塞がる。
「ちっ、こんな所で捕まる訳には・・・」
「ネイティオ、サイコキネシス」
突然の攻撃で予測も出来なかったリザードとガーディが壁に叩きつけられる。
「ソラ、助かったよ!」
「何をしてるのハル。カイ様から撤退命令が出たわ」
後から来た紫のドレスの少女が告げると、出口の前に立ってハルが
のび太達のほうに顔を向けた。
「アンタ達! この借りはいつか返してやる。首を洗って待ってな!」

二人の姿が見えなくなり、のび太がドラえもんに話し掛ける。
「逃げられたね」
「でもポケモンセンターの奪取には成功したんだ。僕達の勝ちだよ」
ドラえもんがのび太に勝ちを伝える。
「皆、大丈夫かな?」
「大丈夫だと思うよ」
ドラえもんがのび太の疑問に答えた。
しかし、二人の望みどおりに事は進まなかった。



午前2時20分 お月見山

目の前にその男はいた。
トキワシティジムリーダーにして、ロケット団首領サカキ。
しずかとスネオの二人は動かなかった、いや動けなかった。
前の男の威圧感で。
「ご苦労だったな、ヒョウ。団員の撤退準備をしろ」
「はっ、わかりました。サカキ様は何を?」
「私はこいつらと遊ぶ。行け」
サカキがそう言うと男は去っていった。
「待たせたな、子供たち。我がロケット団に刃向かうというのが
どういう事か判らなかったのかな?
 さあ、かかって来い。叩き潰してやろう」
サカキの挑発に対して二人は・・・
「どうする?しずかちゃん」
「逃げるしかないわね。勝てる訳ないわよ」
「同感」
お互いの意思を確認すると二人は後ろを向いて走り出した。
その様子を見たサカキが溜息をつく。
「ふう。逃げれると思っているのか。甘いな、ニドキング出て来い!」
走っていた二人の前からニドキングが出てくる。
「地中に隠れていたのね・・・」
「これじゃあ逃げられないよ!」



「逃げ道は消えた。さあ戦うしかないんじゃないのか?」
「そのようね・・・フシギソウ!」
「ゴルバット!」
2体のポケモンが現れニドキングに向かい合う。
「ほう、中々育てられてそうだな」
「余裕を言うのも今のうちよ! フシギソウ、つるの鞭!」
フシギソウからニドキングに向かって触手が伸びる。
「鞭をつかめニドキング、そこからゴルバットに向かって投げろ」
あっさり鞭を掴んで、ゴルバットに向かって投げ捨てる。
いきなり飛んできたフシギソウに反応できなかったゴルバット。
2匹そろって岩に叩きつけられ倒れる。
「一撃・・・!?」
「レベルが違いすぎる! 勝てるはずがないよ!」
「でも、ここで諦めたら現実に帰れなくなるのよ!」
二人がポケモンを出して口論していると
「ふむ・・・君たちには大きな使命があるということか」
話を聞いていたサカキが割り込んで話し始めた。
「では、ここでチャンスをやろう。

  • 1私のニドキングを倒す。
こいつ一匹だけでも倒せたら見逃してやろう。
できるものならな。

  • 2ロケット団のスパイになる。
お前達の状況を定期的に報告してロケット団には攻撃せず
私達と戦う時には私たちの味方になる。
どちらにとっても損ではあるまい?

  • 3諦めて死ぬ。
言葉通りだ。

さあ好きなのを選べ」



それを聞いた二人は考えていた。
「どうするしずかちゃん?」
「戦って勝てる相手じゃないわ。1は除外よ」
「死ぬのも御免だし、3も除外だ」
「だったら・・・・・・皆を裏切るしかないわね」
悔しそうに2人が同意する。
「わかったわ。スパイになるわ」
「賢明な選択だな。ではこれを受け取れ」
そう言うとサカキはポケットから物を取り出し二人に渡す。
「これは・・・?」
「センサーつきの腕時計だ。お前達が何処にいるのか何時でもわかるし、
連絡機能もついている」
「へえ・・・監視アイテムって事か」
二人はつけた腕時計を見る。
「後、それには爆弾もセットしてある。裏切ったらどうなるか
わかっているだろうな?」
「即座にドカンという事か」
「そう言うことだ、さっき裏切り者が一人いてな。見事に消し炭になった」
『さっきの爆音はそう言うことね、でも一人?』
しずかが何か違和感を感じる。
「契約成立だな。では契約料をやろう」
サカキが二人に向かって何かを投げる。
「お前達は弱い。だが我が幹部に勝てる実力があるのもまた事実だ。
 だから強くなれ! 私を継げるほどに。では私は予定があるからこれで失礼する。
 連絡を楽しみにしているよ」
そう言うとサカキの姿が消えた。穴抜けの紐のようだ。
サカキが消えたところを見て二人は契約料といわれて渡された袋を見る。
中には・・・「「月の石!」」
「ねえ、スネオさん。あの人、悪い人なのかな?」
「僕にはわからない。ただ一つ言える事は裏切ったら死という事だけだよ」
「そうね・・・」
二人は全員を欺く決意を固めてニビシティに戻っていった。



午前3時37分 ニビシティ 大広場

ニビシティの住民、お月見山ポケモンセンターの人々、そしてのび太達。
全員が今日の大勝利を祝っている。
「凄いよスネオ、しずかちゃん! お月見山を二人で奪還するなんて!」
「うん。二人ともとても頑張ったね」
のび太の言葉にドラえもんが同意する。
「ええ・・・そうね。のび太さん達も頑張ったわね・・・」
しずかが元気なさそうに答える。
その様子に出木杉が心配そうにスネオに尋ねる。
「スネオ君、しずかちゃんに何かあったのかい?」
「いや、何でもないよ出木杉。気にするな」
『?』
ジャイアンは食いすぎでもう寝ていた。
館長から託された最後の化石、秘密の琥珀を持って。
それからも一日中宴が続いたが、主役のスネオとしずかには終始笑顔はなかった。

翌日
「それではタケシさん、行って来ます」
「頑張れよ少年達」
タケシに見送られ全員はニビシティを出た。
「これからどうするの?」
「お月見山を越えてハナダシティを目指すんだろ、忘れんなよのび太」
「そうだったね、ジャイアン」
全員は先に進む。
現実世界に帰る為に。
まだまだ困難は始まりにすぎない。



現在の状況

ドラえもん ハナダシティ    ガーディLV27(気) ギャラドスLV25

のび太   ハナダシティ    リザードLV27(木) ピカチュウLV24

しずか    ハナダシティ    フシギソウLV28(種) ニドクインLV26

スネオ    ハナダシティ    ゴルバットLV28(毒) ニドキングLV26

ジャイアン ハナダシティ    ゴーリキーLV33(黒)

出木杉   ハナダシティ    カメールLV27(雫) ピジョンLV24




記事メニュー
目安箱バナー