ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

新カントー物語 その1

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ここはとある家の部屋だ。
青い狸のように見えるロボットドラえもんはそこで本を読んでいた。
本を読み終えると、本を横に置きもう一冊本を取ろうとする。
階段を駆け上がってくる音が聞こえる事に気が付いた。
(またか)本を取ろうとしていた手を止めそれを待つことにする。
音が止みドアが開けられ急にそれに抱きつかれた。
「ドラえもぉぉーーーん」
そう言って眼鏡をかけたひ弱そうな少年のび太は自分に泣きついていた。
いつもの事だからわかっているが一応聞いてみた。
「何があったの?」
「スネオ達にポケモンで負けたよぉ」
泣いているのび太君を見て僕は考えた。
勝負で負けるのはあたりまえだ。勝つこともあるし負けることもある。
のび太君は僕に何を求めているんだ?
「で僕に何をして欲しいの?」
僕はそう言うと自然にのび太君と距離を取った。
「現実にポケモンがいるなら勝てると思うんだよ。
だからポケモンを出してよ、ドラえもん」
「無理」
「でも僕達がポケモンの世界に入れる道具ならあるよ」
と僕は告げた。
「本当!」
のび太君はとても嬉しそうな表情をしていた。
「じゃあ皆を呼んできてよ。僕は準備をするから」
そうのび太君に言うと僕はタイムマシンに乗り込んだ。
「うん判った!じゃあ待っててね!」
のび太君を尻目に僕は未来に向かった。



僕が帰って来るとのび太君以外に4人の子供がいた。
僕をがっしりとした身体つきの少年、ジャイアンが聞いてきた。
「おい!ドラえもん、ポケモンの世界にいけるってホントか」
「ま、行っても僕が強いことは変わらないけどね」
リーゼント風味の髪型の少年、スネオが続いた。
「なんだとスネオ、俺がおまえに負けるってか」
「ポケモンならね」
そしてスネオとジャイアンの一方的な殴り合いが始まる。
『いつもの光景だなぁ』
「よろしくねドラちゃん」
その光景を無視してミニスカートをはいた少女、
しずかちゃんが挨拶する。
「ポケモンの世界か、どんな所だろう」
天才少年、出木杉がボソボソとつぶやいている。
のび太が不安そうに僕を見ているが、ジェスチャーで安心しろと伝えた。
のび太は安心したようでふう、と溜息をついた。
僕が皆に合図をして、息を吸い込むと「ゲームプレイヤー!」と叫んだ。
「じゃあのび太君のソフトを借りるよ」
僕がすぐに始めようとしたとき、出木杉君が静止をかけた。
「その前にルールを決めようよ」
「えー、面倒くさいよー」
とのび太君が言うが、
「確かにルールは必要ね」
としずかちゃんが同意し、
「じゃあさっさと決めようぜ」
とジャイアンが言い放ち、
「手っ取り早くいこうよ」
とスネオが続いた。
のび太君は無視された。



ルールをまとめると僕が皆にルール説明をした。
「ルールは技の方式はDP方式。
 世界はFR,RG。
 最後までチャンピオンに君臨していた人が勝ち。
 細かいところで色々と変わっているけど、
それはポケモン図鑑で確認できるから確認しといてね」
「うん」「わかったわ」「さっさとやろうぜ」「早くやろうよ」「OK」
皆の了承を確認すると僕はゲームプレイヤーを起動した。
僕等はそれぞれの思いを持ち異世界へ旅立った。

ここはマサラタウン
マサラはまっしろはじまりのいろ

「ここがポケモンの世界・・・・・・」
出木杉は感動を覚えているみたいだ。
「うわ、スッゲー!」
ジャイアンが子供のようにはしゃぐ。
「綺麗ね・・・・・・」
しずかちゃんはそういいながらうっとりしている。
「まあ、悪く無いな」
スネオが満足そうな声をあげる。
「流石ドラえもん!皆の期待にあっさり答えてくれるね!」
僕が言うと、ドラえもんは満足そうに頷いた。
「皆、最初のポケモンを決めようか」
ドラえもんが言うと皆が集まってきた。
「このモンスターボールを取っていこう」
「順番は?」と聞くと、ドラえもんはくじを出してきた。
どうやらこのくじを引けばいいらしい。
皆がくじを引き終わると順番を確認する。
僕は5番だった。



まず最初にジャイアンが受け取った。投げると中からワンリキーが飛び出した。
「よろしくな!」ジャイアンが満足そうに言うと、
ワンリキーはまかせとけと言わんばかりにジャイアンに向かって拳をつき出していた。
どうやらジャイアンを認めたようだ。
次は出木杉だ。モンスターボールを受け取り投げると、そこからゼニガメが出てきた。
出木杉を気に入ったみたいで、嬉しそうな顔を出木杉に向けた。
顔を見られた出木杉は恥ずかしそうに目を背けたが、満更でもないようだ。
次はスネオ。受け取りすぐ放り投げる。
出てきたのはズバットだ。
「ズバットだって!?、こんなしょぼい!」
スネオが不満の声をあげると、ズバットが何か不満を感じたらしく
スネオ噛み付こうとしていた。
「僕を噛もうとするなー!」そうスネオが叫んで逃げ回ってる。
スネオを無視して次のしずかちゃんが受け取っていた。
しずかちゃんが投げて出てきたポケモンはフシギダネ。
しずかちゃんは思わず「可愛い!」と声をあげていた。
フシギダネも嬉しそうにしずかちゃんに飛びついた。
やっと僕の番だ。そう思いながら僕はポケモンを受け取った。
『何が入っているんだ?』そう思ってワクワクしながら投げた。
中からヒトカゲが出てきた。『よし!』僕は少し小さくガッツポーズを
とりながら喜んだ。
「良し皆受けとったね、じゃあゲームスタートだ」
ドラえもんがそう言うと皆それぞれに動き始めた。よし、じゃあ僕も行くか。
『現実との違いを見せ付けてやる!』そう意気込むと、
のび太は1ばんどうろへ出発した。



現在の状況
ドラえもん ガーディLV5

のび太   ヒトカゲLV5

しずか   フシギダネLV5

スネオ   ズバットLV5

ジャイアン ワンリキーLV5

出木杉   ゼニガメLV5



マサラタウン

ドラえもんは皆に説明をした後マサラタウンで休憩していた。
別に取り立てて急ぐ必要は無い。
最後にここを出ても勝算はある。
『僕は自分のペースで動くとするか』
そう考えたドラえもんは、レベル上げを開始した。

1ばんどうろ

「何でこんなに道がなげえんだよ!トキワなんか見えてこないぞ!」
ジャイアンが声を荒げている。
「畜生!ドラえもんめ覚えとけよ!」
ドラえもんにあらぬ責任を押し付けるジャイアン。
野生ポケモンをなぎ倒し進んでいくその様はまるで鬼の様だった。

しずかがタウンマップを開くと、かなり道が長くなっていることに気がついた。
『かなり距離があるわね、スネオさん、出木杉さん、タケシさんは
トキワに着いたのかしら?』
まあそんなことは関係ない、しずかがやることはただ一つしかないのだ。
『トキワには着きたいわね。とりあえず進みましょうか』
異世界に適応して進むしずか。
そこには何か恐ろしいものが感じられた。



ここはトキワシティ
トキワはみどりえいえんのいろ

まず最初にスネオがトキワにたどり着いた。その姿はボロボロだ。
「ドラえもんめ!こんなに道が長いなんて聞いてないぞ!」
悪態をつきながらもスネオは何をするか考える。
『とりあえず傷ついたズバットの治療だな』
まずはポケモンセンターを探した。
「町も広いな。くそ!」
15分ほどかかるとポケモンセンターを見つけた。
ポケモンセンターに入るとす、ジョーイさんに話し掛けた。
「ポケモンの治療をしたいんだけど」
「はい判りました、トレーナーカードはお持ちですか?」
『何だそれは?そんなの貰ってないぞ』
ポケットを探りながら考える、ドラえもんからは貰ってないようだ。
「持っていないみたいだなあ」
「それでは発行致します、少々待っていてください」
そうしてジョーイさんは後ろを向いて歩き出した。
僕はが暇そうにしているのを見ると「今日はここに泊まられるのですか?」と
聞いてきた。
「多分そうなるかな」
「じゃあこの名簿に名前を書いてください」
名簿に名前を書き込む為に名簿を見る。
自分以外の名前はない。
『よしまだ僕以外にここに着いている奴はいないな!』
それを見て上機嫌になったスネオは、笑いながらトレーナーカードが
発行されるのを待つことにした。



『かなり道が長いな。だけど流石にゲームのとおりにいったらおかしいからね』
出木杉がそう考えていると時計の針は5時を示していた。
『さっき見たマップによるともうすぐなんだけど・・・・・・
もしかして、あれか?』
目の前には町のような物が見える。
どうやら目的のトキワシティのようだ。
『ふう、どうやらついたようだな。とりあえず回復だ』
ポケモンセンターに向かおう。
そう思って出木杉はポケモンセンターを探し始めた。
ようやく見つけてポケモンセンターに入ろうとした時、
後ろから「よう、出木杉」という声が聞こえた。
『誰だ?』そう思い後ろを振り返ると、そこにはスネオがいた。
「スネオ君か。もうついていたの?早いね」
とりあえず社交辞令を述べると、スネオに身体をむきあわせる。
その様子に満足そうな表情をすると、スネオが髪をかきあげながら話し始めた。
「まあね。そんなことよりさあ出木杉、道が長すぎると思わないか?
服がかなり汚れたよ」
「そうだね。確かに長いと思うけどゲームの設定どおりだと短すぎない?」
「まあそうだけどさ」
出木杉の興味はこんな話にはなかった。
出木杉の興味はスネオが持っている何かに集中していた。
「スネオ君、何持ってるの?」
「ああ、これか。トレーナーカードだよ」
キラキラと光るカードをスネオが出木杉に見せる。
「トレーナーカード?」
「これが無いと買い物も出来ないしポケモンセンターも利用できないんだ」
『何でそんなものをスタートで渡さないんだ!あの狸!』
ドラえもんに心の中で悪態をつきながらも出木杉は平静を装い話を続ける。
「何処で発行するの?」
「ポケモンセンターだよ。すぐ終わるからさっさとやってきたら?
僕はレベルを上げに行くから」
「うん、ありがとう。じゃあまた後でねスネオ君」
「ああ、また後でな。出木杉」
出木杉とスネオはポケモンセンターの前で別れた。



1ばんどうろ

「ああもう長いなー、ドラえもん秘密道具出してー」
傍に居もしないドラえもんを呼ぶほど疲労しきっているのび太。
もうこの道の長さに絶望してどれぐらいがたったのだろうか。
しかし現実はのび太に考えさせる暇を与えない。
『ガサッ』
草むらから何かが動く音がした。
「また野生か。もう飽きたなあ」
のび太は慣れた手つきで前から出てきたコラッタにヒトカゲで応戦する。
コラッタを倒すと、のび太はコラッタを草むらに痛くないように横たわらせる。
「お前も生きてるからな、達者で暮らせよ」
そうやってのび太が野生ポケモンを倒して進んでいると、看板を見つけた。

<もうすぐトキワシティ>

「もう少しか。よーし頑張るぞ!」
「まだあるのか」と言わず「もう少しか」と言ったのび太。
もうそこにいたのは誰かに頼りっきりだった頃ののび太ではないように思えた。
この長い道はのび太に何かの成長を促したのかもしれない。
トキワシティが見えてきた。
マサラタウンからどれぐらいの時間がたったのだろうか。
時計は9時をを示していた。
「やったー!やっと見えたぞ!」
町が見えたことに安心したのび太は嬉しそうに大声を出し、
トキワシティに全力で走っていった。



現在の状況
ドラえもん 1ばんどうろ ガーディLV11

のび太   トキワシティ ヒトカゲLV9

しずか    トキワシティ フシギダネLV10

スネオ    トキワシティ ズバットLV11

ジャイアン トキワシティ ワンリキーLV10

出木杉   トキワシティ ゼニガメLV9 ポッポLV7




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