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  • 荒筋
ドラえもん達はコガネのイベントをクリアするため、
各々の力を上げようと、別れ別れになった。
ジャイアンは、チョウジタウンのヤナギの元に、
氷の抜け道でとけないこおりを入手することを条件に弟子入り志願をする。
そこで、ブリザードに大苦戦の末、機知により逆転。
ヤナギに弟子入りを認めてもらった。



ドラえもん達が、エンジュから離ればなれになってから丁度一週間が過ぎた。
今までは、ジャイアンとスネ夫達の行動しか語っていなかった。
しかし、だからといって、その間のび太とドラえもんが
何もしていなかった訳ではない。
二人は、ちゃんとコガネでの決戦に使えそうなポケモンを集めていたし、
レベル上げもしっかり行っていた。
まあ、その修行や旅は、別に特筆すべきものではなかったので、
このように割愛した訳である。
しかし、修行最終日のこの日は話のスポットを彼らに向けてみたいと思う。



二人は修行最終日の今日は体を休めようということで、
ポケモンセンターで早めの宿を確保した。
ドラえもん「のび太君、よく今までの修行を堪えたね。
僕は嬉しいよ」
ドラえもんが言う。
のび太「うん!
しずかちゃんを助けるためだからね!」
のび太『んなわけねぇだろwww』
ドラえもんはのび太の心内などつゆ知らぬ様子で、言った。
ドラえもん「じゃあ、今日は特別だ。
スイートに泊まろう。」
ドラえもんはそういい、受付にスイートルームのチェックインを始めた。
のび太「えっ、ドラエモン……、スイートってあのとんでもない高い所?」
のび太が驚く。
しかし、ドラえもんは明るい表情のまま答える。
ドラえもん「うん、今日くらいはゆっくりしなきゃ!
あっ、個室二つで。」
のび太「えっ、なんで二つなの?」
またのび太が聞く。
ドラえもん「言ったでしょ。
今日くらいはゆっくりしなきゃって。
修行を堪えたご褒美だよ。
淋しいのなら大丈夫。隣だから。
じゃあ、明日に備えてゆっくりしよう。」
ドラえもんはそう言い、鍵を取った。
のび太「成程、じゃあゆっくりするかな。」
のび太もそう言い、二人は各々の部屋の前へ向かった。
ドラえもん「じゃあ、おやすみ。」
のび太「おやすみー」
二人は、その後、部屋に入り、扉をしめた。



ドラえもん『……やっぱり何か、おかしい。』
ドラえもんは部屋に入った後、ベッドの前の椅子に腰を降ろし、溜め息をつく。

ドラえもん『この一週間……やっぱり何か違和感を感じた……』

実はドラえもんは、イベントクリアの為にコガネへ向かう時から、
もしかしたら、自分らの中に時間犯罪者がいるのかも知れない
という考えを抱いていた。
根拠はいくつかある。
例えば、時間犯罪者の殺人が自分達の周辺のみでしか起こっていないこと。
タンバのシジマ、後になって知ったが、アサギのミカンや、
灯台のトレーナーも何人か死んだらしい。
始めは、自分らを追跡しているが故だと思っていたが、
自分達をイベントクリアに利用するのならば、時間犯罪者が
自分らを追跡する利点が全くない。
すぐにでもフスベへ向かい、自分達がイベントクリアを遂げるのを待てばいい。
しかし、フスベに居る出木杉達はトレーナーが死ぬのなど
全く見たことが無いと言っている。
故に、時間犯罪者はフスベにはいない可能性が高い。
ならば、何故、利点の塊であるフスベ行きをせず、自分らを追跡しているのか。

答えは、恐らく、それが出来ないから。



何故できないのか。
考えられるのは、奴自身が身動きのとれない立場にいること。
そこでドラえもんの頭にあることが浮かんだ。
内部犯である。
しかし、自分達の誰かがそんな事をするとは考えにくい。
だが答えはすぐに頭の中に浮かんだ。
味方がどこかで、奴とすりかわってしまった可能性があることである。
それなら、全てのつじつまが合う。
ミカンには全員が会ったし、灯台も全員で通った。
更に、自分達の一行に潜めば、自分達について行かざるを得ない。
では、最も怪しいのは誰か。
のび太である。
本人によれば、所持バッジは0、会った時には、何故そこに来れる?
と、首を捻るようなメンバーだった(ゲンガーを除いて)。
それに、死んだ、ミカンと最後に接触したのは彼だった。
かといって、確信や、証拠は無いし、皆の前で内部に犯人がいる
可能性があると、言った場合、結束が崩れる可能性がある。
それはなんとしても避けたかった。
そこで、皆に気付かれぬよう、のび太の監視をするために、
今回の解散を提案したのである。

ドラえもんやがて、腰を上げ呟いた。
ドラえもん「一週間………全く、証拠はつかめなかった。
のび太君が時間犯罪者であるのかも、ないのかも。
でも、何か、何て言うか分からないけど……。
仕方ない………これだけはしたくなかったけど………」
ドラえもんはそう言い、自らの腹のポケットをあさりだした。




のび太『やっぱり、アイツ、俺を疑っていやがった。』
のび太はスイートルームのおっきなカビゴンの上にのしかかりながら考えていた。

あの青狸と過ごした一週間、全く奴は自分に対し、
なんのアプローチも仕掛けて来なかった。
恐らく、この修行の旅も、自分を監察するためのものだろう。
それならば、この後に控えているイベントの為にも少なくとも奴は、
この旅で自分がクロかシロかの証拠を掴まねばならない。
だとしたら、恐らくこのスイートルームは青狸の罠。
大方、盗聴でもしているのだろう。
いや、下手したら監視もしているのかも知れない。
だとしたら、この中での言動は控えた方がよいだろう。

しかし、おとなしく時が過ぎるのを待つ訳にはいかない。
自分がこの旅の途中に考えた目的を達成せねばならない。

そう、それは奴の名前を知ること。
青狸は、皆からドラエモンと呼ばれている。
しかし、前タンバで奴の名前を書いたが死ななかった。
奴の正体は分かる。あのデザイン、腹の袋からして、約一世紀程前の猫型ロボット。
何故この時代に居て、耳が無く、メッキが剥げているのかは知らないが。
だがこのノートはこの世界ならロボットであっても、効果を発揮する。
だから、奴がロボットであるのは理由にならない。
やはり、名前が違うのか。



だが、奴がスイートに泊めてくれたお陰で、名前を知る方法が出来た。
しかし、奴の盗聴、監視、どちらか分からない限り、それは作戦のネックになる。
どうしたものか……?
のび太は考えを巡らす。

一方、ドラえもんは部屋から蚊メラを外に放った。
スパイ衛生もあるが、室内は映しきれない。
かといって蚊メラを直接、のび太の部屋の中へ入れるのは無理だろう。
蚊メラは見た目は普通の蚊だし、恐らく即叩かれて終了だ。
しかも蚊メラは機械製だから、破壊されたら確実に監視していたことがバレる。

だから、蚊メラを外に待機させて、せめて、中の状況を聞くことが精一杯だった。
ドラえもん『頼むよ………蚊メラ……』
そう思い、ドラえもんは蚊メラを外に放した。



のび太「…………………」
のび太は一言も喋らず、部屋の中で思考を巡らせていた。

やはり、監視、もしくは盗聴されてることは、
これが最後のアプローチのチャンスということから考えて必死。
奴には、いつも「単独行動はやめてね」と口を酸っぱくして言われていた。
だから、部屋外への移動は監視、盗聴されているのなら不可能。
だから、手持ちポケモン、及び、部屋にあるもので奴が監視しているのか、
それとも盗聴のみなのかを確認しなければならない。
この一週間で俺のメンバーも大分変わった。
ブーバー、ラッタ、フーディン、ピジョン、そして、俺、ゲンガー。

……………。
そうだ、こいつを利用して…………。
のび太はそう思い、モンスターボールから全てのポケモンを解放した。



ドラえもんは部屋で蚊メラの音を聞いていた。
ドラえもん「あれから音沙汰無いな………
どうしたのかな………?」
蚊メラからの連絡は全くない。
一度ポケモンを出した音がしたが、気にすることはないだろう。
すぐ戻していたし。
蚊メラの集音機能は二十二世紀仕様なのでかなり高い。
それが、一時間の間何の音も拾う事が出来ないのだ。
ドラえもん「まさか、僕の思い過ごし……………?」
ドラえもんにそのような考えが浮かんだ瞬間だった。
「ドガァァァァァァン!!!!」
突然、大きな爆発音がなり響いた。