ドラえもん・のび太のポケモンストーリー@wiki

その29

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nobita_in_pokemon

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セキチク刑務所
ガシャッ・・・
冷たく狭い牢にジャイアンは居た
あの後ジャイアンは刑務所に連れ込まれ取調べ室で話しを聞かれた
ジャイアン「俺は暴走族じゃない!」
と言ってみても誰も信じない
当たり前だ、顔があまりに似すぎていたし何よりサイクリングロードで暴れた事実は覆せない
不運はさらに続く、トランセル組総長は前科を背負っていた
その前科もジャイアンが受け取ることになった
一通りの取調べを受けジャイアンは牢屋に入れられた
流石のジャイアンもかなり落ち込んでいた
ジャイアン(俺は何もしてないのに・・ただ間違いで連れて行かれただけなのに・・)
牢の隅っこで寂しく座っている、そのジャイアンに救いの手がさし伸ばされた
看守「出ろ、会いたいという少年が来てる、面接室に行け」
ジャイアン「・・・誰だ?まあ良いい、行ってみよう・・」
重い足取りで面接室に歩きだしたジャイアン、さっきまでの勇敢な漢は嘘のような静かな顔だ・・・



のび太「ジャイアン!本当に捕まっていたの!?」
ジャイアン「のび太!お前が何故此処に?」
のび太「セキチクをうろついてたらパトカーが沢山通るんだよ、町の人に聞いたらオレンジ色の服を着た体格の良い少年が捕まったって言うから来てみたんだ」
ジャイアン「はは・・・ちょっとミスっただけだ、めんどくせーから説明は無しだ」
のび太「それじゃあ意味が解らない・・」
困惑するのび太の言葉を遮りジャイアンが言った
ジャイアン「それよりだのび太」
のび太「何?」
ジャイアン「俺はいずれ釈放されるだろうがそれを待ってたら期限の日にちに間に合わねー」
のび太「もしかして・・・ジャイアン」
ジャイアン「そうだ、俺は此処から脱獄する」
のび太「ええー!!?」
見張り役の警官が二人を睨み付ける
ジャイアン「馬鹿!声が大きい、怪しまれるだろ」
のび太「ご、ゴメン・・でもどうやって脱獄を?」
ジャイアン「此処では話せねえ・・今日の夜中に伝書ポッポを送ってくれ、そいつに用件を書いておく」
のび太「て・・僕が協力するの?」
ジャイアン「安心しろ、お前は犯罪を起こす必要はないさ・・」
のび太「へ?」
見張り役「そろそろ時間切れだ、良いかな」
ジャイアン「お、おう、のび太・・頼んだぞ」
のび太「・・・解った」
疑問を持ちながらものび太は刑務所をさった
のび太「まあ・・夜中になれば解るよね・・・」



真夜中、時刻は12時を回っている
のび太「この時間帯なら良いかな」
セキチクの民宿に泊まっていたのび太はこの時刻を待ち伝書ポッポを飛ばした
のび太「やれやれ・・今日は眠れないな」

セキチク刑務所
ジャイアン「そろそろだ・・・今なら看守も居ない、早く来い!」
ハラハラしながら待ってると窓の鉄棒の隙間からポッポが入ってきてジャイアンに手紙を渡した
ジャイアン「よし!ばれないうちに作戦を書かねーとな・・えーと」
窓から毀れる月の光を明かり変わりにし手紙に字を書いていく
小一時間
ジャイアン「やっと書けた!さあポッポ、これをのび太に渡してくれ」
伝書ポッポはグシャグシャになった手紙を嘴に銜え刑務所を飛び去った
ジャイアン「のび太が上手くやってくれれば成功だ・・頼むぞ」
ジャイアンが祈る中、伝書ポッポは既にのび太の居る民宿に着いていた



のび太「しずかちゃん!何で此処に?」
しずか「あなたに会いたくなって着ちゃった、それと・・・言いたいこともあるの・・」
のび太「な、何?」
しずか「実は私・・・のび太さんのことが・・・」
のび太(これってもしかして・・・僕のことが好きって言うんじゃ?)
しずか「・・・・ぽっ・・」
のび太「へ?」
しずか「ぽぽぽぽぽぽぽ!」
のび太「どうしたのしずかちゃん?気でも狂ったの・・うわー!」
しずかはのび太に次々にビンタを食らわされた
ポッポ「ぽぽぽぽぽぽぽ!」
のび太「しずかちゃん!やめてよ・・・ポッポ!?」
気がつけば伝書ポッポが自分にビンタを食らわせてるのに気付いた
のび太「いけない・・眠っちゃったのか、じゃあ今のは夢か・・おしいところだったのに・・・」
睡魔に襲われ居眠りをしていたところをポッポに起こされたらしい
のび太「うん?手紙?ああ、ジャイアンからか」
ポッポが差し出す手紙を受け取り読み出した
それでも時間をかけ手紙の内容を読み取ったのび太
のび太「僕にこんなことをしろってのか・・・でも御礼はするって書いてあるな・・」
しばらく考えこみ決断した
のび太「よし!やってみよう!」
御礼という言葉に惹かれのび太はジャイアンを助ける決意をした



早朝、セキチク刑務所前
のび太「ジャイアンの言った時刻どうりだ・・此処でやれば良いのかな」
そう言うと腰に着けているモンスターボールからギャラドスとカビゴンを出した
のび太「良いかい、君達は此処で暴れるフリをしてね、建物とかを壊しちゃ駄目だよ」
二匹に作戦を説明し準備をした
のび太「よし!良いよ二匹共!」
この合図で二匹は街中で暴れだした
のび太「よし次だな!」
第一の作戦をこなしのび太は次の作戦のために刑務所に駆け込んだ
のび太「大変です!街中で凶暴なポケモンが暴れていますよ!」
警察「何だと!?部下達を起こせ!刑務所に居る刑事を総動員してポケモンを止めろ!」
こののび太の嘘で刑務所の警察達は皆街中に走り出して行った
これで刑務所の中は空である
ジャイアン「皆居なくなったな、のび太が上手くやってくれたんだ、流石俺の部下だぜ!」
看守が居なくなったのを見計らいジャイアンは脱獄計画を実行した
ジャイアン「この隙に牢から逃げるぜ!ワンリキー、この鉄棒を破壊しろ!」
ワンリキーは牢屋の鉄棒を怪力でねじ壊し、逃げ道を作った
ジャイアン「良くやったワンリキー!逃げるぜ!」
遂にジャイアンは刑務所を脱獄した
警察達がこのことに気付いたのはジャイアンが脱獄してからしばらくたった後だ



ジャイアンはひたすら走りまくっていた
警察が自分の脱獄に気付き追っ手を放つだろうと察したからだ
このままさっさとセキチクを出ようと考えたが今日の彼はとことん運が無い
走りついた場所はセキチク外ではなかった、その場所は・・・

サファリパーク
その中にジャイアンは居た
気がつけばこの中である、帰りたくても帰れない
ジャイアン「どうやって此処まで走ってきたんだっけ?このままじゃ帰れないじゃねーか」
トボトボと歩き出すジャイアン、まさか迷子になるとは思わなかった
と、その時、草むらより二ドリーノが飛び出してきた
ジャイアン「うわ!・・なんだポケモンか、ビックリさせやがって!」
ワンリキーを使い二ドリーノを倒した
ジャイアン「珍しいポケモンだ・・此処は何処なんだ?」
考えていると草むらからさらに野生の二ドリーナが出てきた
ジャイアン「またか!それにしても此処のポケモンは結構強いな・・そうだ!」
ジャイアン「此処で俺のポケモンを鍛えておけば警察の追っ手も倒せるな、それに他の奴等にも勝てる」
此処での特訓を決意したジャイアン、確かに此処はポケモンのレベルも高いし強いポケモンも居る
ジャイアン「戦力アップだ!お前等、特訓だぜ!」
こうしてジャイアンは無断でサファリパークに進入し、サファリの珍しいポケモン達を次々に倒して行った



ジャイアン「へへへ、俺のポケモン達も大分強くなったぜ!」
1時間程たっただろうか、ジャイアンは短期間でかなりポケモンの手持ちを強化した
ジャイアン「さて・・・野生のポケモンを倒しながら出口を探してるが・・全然見つからねーじゃねーか!」
そのはずだ、何故なら彼は出口とは正反対の奥地に向かい歩いているのである
そのことにジャイアンは気付いていない
ジャイアン「む!野生のポケモンが居るな、出て来い!」
野生のサイホーンが飛び出してきた
ジャイアン「おう!また野生のポケモンか、返り討ちにしてやれ!ゴーリキー」
このゴーリキーは先程ワンリキーから進化させたものだ、これを見てもポケモンのレベルが上がってるのが解る
ジャイアン「行くぞ!からてチョップ!」
からてチョップがきまるより早くサイホーンの角で突くがゴーリキーを襲った
ジャイアン「こいつ強いじゃねーか、倒すには惜しいな・・俺のポケモンにしてやるぜ!」
サイホーンの強さに惹かれジャイアンは捕獲をすることにした
ジャイアン「一撃決めてやれ!けたぐりだ!」
けたぐりはサイホーンに効果抜群だ、サイホーンは大ダメージを受けひるんだ
ジャイアン「今だぜ!モンスターボールだ!」
全力投球で飛んでいくボールは見事サイホーンの額に当たり、捕獲に成功した
ジャイアン「やりー!これで戦力が増えた!」
新たな戦力に満足しジャイアンは出口を目指し再び歩き出した



のび太   ギャラドス(レベル34)、ピカチュウ(レベル31) 、マンキー(レベル25)、スリープ(レベル23)、カビゴン(レベル30)
ドラえもん 行方不明
ジャイアン リザードン(レベル39)、ウツドン(レベル31)、ゴーリキー(レベル29)、サイホーン(レベル24)
スネオ   カメックス(レベル36)、ゴローン(レベル25)、ロコン(レベル22)
しずか   フシギバナ(レベル43)、プリン(レベル36)、ピッピ(レベル36)
出来杉   サンダース(レベル34)、バタフリー(レベル29)、フーディン(レベル28)
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