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赤髪 その2」(2006/12/20 (水) 17:23:43) の最新版変更点

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僕はあれから必死に特訓を続けた あんなに恐ろしいバトルを目の前で見せられて、今までのようなバトルが通じない それが分かったから……それに僕の肩には皆の命が掛かっている だから僕は負けるわけにはいかないのだ そして僕はついに八つのバッチを集めてポケモンリーグへと挑戦した 修行を積んだ僕のポケモンは四天王を次々と倒しついにチャンピオンのところまで来た この次はゲームではワタルのはずだがいかりのみずうみのイベントのときにワタルが居なかった おそらくあの人はこのゲームの中には存在しないのだろう つまり…………僕の予想ではチャンピオンはあいつだ 出木杉は最後の扉を開けて入る 全体は赤い鉱物で囲まれていて中央に水場があるバトルステージ その奥には赤髪で目つきが鋭い少年が居た 『よぉ 久しぶりだなぁ』 こいつだ……こいつが僕の友人を………… 「お前を倒すまでは死ねないんだよ………ロケット団のボス……シルバー!!!」 ラジオ党にいたロケット団幹部を脅したらボスの名前を吐き出した 『へぇ……そこまで調べたんだ』 「親のすねかじりが偉そうにしないでほしいよ」 『てめぇ……殺す』 「僕もそのつもりだ!!」 双方は懐からボールを取り出しフィールドに投げつけた ---- シルバーは前にも出した青く巨大な龍のポケモン…ギャラドス 出木杉は黄色く小型のポケモンを繰り出した 『サンダースか………』 「スネオ君のイーブイを僕が育てて進化させたんだ」 タイプ的には僕の方が有利だ……… しかし相手はあのシルバーだ……油断した瞬間負けが決まる…… 「サンダース10万ボルトだ!!」 『ギャラドス…ハイドロポンプ」 サンダースの全身から電気が放出されギャラドスの口からは大量の水が発射された それはぶつかりあったが……電気分解によって酸素と水素に変わっていった 「そんな攻撃じゃ僕のサンダースには適わないぞ!!」 『少しは強くなったようだな………ならギャラドス火炎放射……』 今度はギャラドスの口から炎が放出される 『お前が電気技で来るのは読んでいた…それで電気分解を発生させることによって酸素が増える それを利用し火炎放射をすれば威力はあがるだろ……』 あいつはそこまで考えていたのか 「サンダース高速移動で回避しろ!!」 サンダースは目にも止まらぬ速さで火炎放射を回避した 『それなら動きを止めるだけだ……地震だ…」 ギャラドスは地震を発生させた 地震の振動と発生した水の衝撃波によってサンダースはその場から動けなくなってしまった ---- 『再び火炎放射だ』 ギャラドスは再び炎を放出する それをサンダースは避ける術は無く直撃した 「サンダース!!」 サンダースの体力は今の一撃によってかなりのダメージを受けたが ぎりぎり瀕死には至らなかった 『今楽にしてやるよ………破壊光線だ!!』 シルバーは残酷にもほとんど体力の無いサンダースに最強の攻撃を繰り出す 「サンダース……電磁波だ!!」 しかし遠い位置にいたサンダースの電磁波はギャラドスには届かず破壊光線が命中してしまった 「戻れ……サンダース」 出木杉は手元にあるボールにサンダースを戻す 『次の獲物はどぅしたよぉ さっさと出せよ』 「僕が次に出すのは獲物では無い…… 狩人だ!!」 出木杉は次にオーダイルを繰り出した 「これは剛司君のポケモン!! オーダイル水中に飛び込め」 『ギャラドス……返り討ちにしてやれ』 しかしギャラドスはそのまま動かず オーダイルは水中に飛び込んだ 『な……何をやっているんだ!!』 「君は二つのミスを犯した 一つはサンダースに破壊光線を使ったこと この技の反動によってギャラドスは疲労していた 二つ目はさっきの地震だ あれによって溢れた水は電磁波をよく通してくれたよ」 ---- ギャラドスはさっきの電磁波によって麻痺していた 「オーダイル!!噛み砕くだ」 オーダイルは水中でギャラドスの尾に噛み付いた 『ギャラドスとっとと反撃しろ!!』 「水中にいる敵には麻痺したギャラドスに攻撃できる手段はない…… それに噛み付いてるオーダイルを攻撃したら自分もただでは済まないはずだ」 ギャラドスは尾を必死に振っているが強力な顎をもつオーダイルが離れることは無い 『それでもかまわん!!ギャラドス破壊光線』 ギャラドスは少し躊躇していたが、仕方なく口内に黄色い光を蓄える 「いまだ!!冷凍パンチ」 オーダイルはギャラドスから離れて水中から飛び出しギャラドスの顎に冷凍パンチを繰り出した ギャラドスは大きく仰け反り戦闘不能となった ---- 『前とは随分違うようだな……しかし次はこうは行かない!!』 シルバーはモンスターボールを投げる 中からはニヤリと笑みを浮かべたゲンガーが出てきた 『シャドーボールだ!!』 ゲンガーは黒い球体を作りオーダイルに投げつけた 「再び水中に潜り込め!!」 オーダイルは再び水中に潜り込んだ 『二度も同じ戦法が通じるか!! 10万ボルトだ』 ゲンガーは電撃を水中に流し込んだ 「オーダイル!!!!」 オーダイルは感電しながらもなんとか水中に出てこれた しかし弱点の電気攻撃を水中で食らったことにより満タンだった体力はほとんど残っていない 『クク………これで終わりだぜ シャドーボール!』 弱点の攻撃を食らってからまもないオーダイルがシャドーボールを回避することは不可能だった 「戻れ オーダイル」 出木杉はオーダイルを手持ちに戻し次のポケモンを繰り出した ---- 投げたボールからは両手にスプーンを持ち髭を生やした黄色いポケモン……フーディンが出てきた 『へぇ……あのときのユンゲラーか………』 「あの時とはレベルが違うから覚悟しとくんだね」 『フン………シャドーボールだ!!』 ゲンガーはシャドーボールをフーディンに投げつける 「リフレクター!!」 フーディンは自分の目の前に透明の壁を作り出す その壁は黒い球体をフーディンから遮断した 『防御技か………しかしこれは防げない…10万ボルトだ!!』 「こっちにも同じ戦法は通用しない! 雷パンチだ」 フーディンは右手に電力を溜め込む それはゲンガーが放出した10万ボルトの電力も蓄積する 「GO フーディン!!!!」 フーディンは一瞬でゲンガーの目前に現れ電気を纏った拳で一撃を食らわした ゲンガーは後方に吹っ飛び壁に激突した 既にゲンガーは瀕死していてゲンガーの周りに電磁波が発生していた 『い………一撃だとっ!!』 「お前のゲンガーの10万ボルトが強力だったから倒せたんだよ」 『くそ……戻れ!!今度はこいつだ!!』 シルバーの投げたボールからはあの時の巨大なサイドンが出てくる 「あの時の復讐をしてやる………」 ---- 「サイケ光線だ!!」 フーディンは所持していたスプーンを交差させその中心から七色の光線が飛び出す 『地震だ!!』 地震の振動によって体制を崩したフーディンはサイケ光線は地面に命中し 振動によって発生した衝撃波はフーディンに襲い掛かる 「リ………リフレクターだ!!」 しかし体制を崩したフーディンはリフレクターを十分に作ることはできず 衝撃波はフーディンを襲った 「フーディン!!」 一応リフレクターは作れていたので直撃は免れたものの 衝撃波は完全に防げずフーディンの体力をごっそりと持っていった 『はっ…この程度か……サイドン突っ込め」 サイドンは大きな足音をたてながらフーディンを追い詰めていく 『岩雪崩……』 サイドンはフーディンの真上の壁をドリルで破壊した 破壊された壁の残骸がフーディンに落下していく 「フーディンサイコキネシスだ!!」 落下していた岩は重力を無視しその場に浮き始める それはやがてサイドンを襲い始めた その岩はサイドンを襲ったが一部はドリルによって砕かれ 直撃した岩もたいしたダメージは与えることはできなかった ---- 『サイドンの防御力に岩ごときがダメージを与えられるとでも思うか?』 「そんなの分かりきったことだ………僅かな時間を稼ぐのが僕の目的だから威力は関係ない」 フーディンの傷は既に癒えていた 『自己…………再生か』 「例え僅かでもダメージを与えているこっちの方が有利だぞ」 『サイドンの耐久力を軽く見ると痛い目みるぜ……』 「サイドンは厄介なポケモンだがどんなポケモンにも弱点はあるんだよ…サイケ光線で足元を狙え!!」 サイケ光線はサイドンの足元を正確に狙っていく それによってサイドンはバランスを崩し地面に跪こうとしている 「いまだ!!サイコキネシス」 サイドンが地面に跪こうとしたその瞬間サイドンは赤黒い光に包まれ宙に浮かび上がった 「そのまま中央の水場へ投げ飛ばすんだ!!」 叫んだ瞬間は既にサイドンは水場に沈んでいた 「サイドンは水を大の苦手としてる………それなのに中央に大きな水場があるのは痛手だったな」 『だいぶ腕が立つようだ………ただその程度ではサイドンは倒れることは無い』 その瞬間水場からサイドンは飛び出しフーディンに向かって突撃した 「今すぐリフレクターをはれ!!」 フーディンの前には透明な壁が作られたがサイドンはそれを簡単に砕きフーディンへと直接攻撃した そしてその場にフーディンは倒れこんだ しかしサイドンもフーディンの隣で倒れこんでいる 両方とも戦闘不能になった ---- 348 名前:赤髪 ◆zEGjIzNk6I [sage] 投稿日:2006/12/18(月) 16:57:18 ID:??? 『リフレクターのせいでサイドンまでダメージを受けたか……』 お互いに次のポケモンを繰り出した 出木杉は背中に炎をかかげたポケモン、バクフーン シルバーは巨大な犬のようなポケモン、ウインディを繰り出した 『お互いに炎タイプか……ならばこの技はバトルをより熱く盛り上げてくれる…日本晴れだ!!』 ウインディが遠吠えをあげると共に室内だというのに太陽光が降り注いだ そしてステージには熱気がこもりはじめた 「炎タイプのポケモンに相応しいステージだ…バクフーン火炎放射だ!」 バクフーンは口内に炎を収束し一気に放った それと同時にウインディも炎を放った 二つの炎はステージの中心でぶつかり合いやがて爆発を起こした 爆発による煙でステージは暗闇へと変化した 『ウインディ神速だ!!』 突然の攻撃命令に出木杉は翻弄されてしまった 「バ…バクフーン雷パンチだ!!」 しかし出木杉の攻撃命令の瞬間には既にバクフーンはウインディの神速によって 傷を負っていた 「怯むなバクフーン!!スピードスターで対抗するんだ」 煙の中を無数の輝く星が舞いやがて何かに命中した 「そこだバクフーン!!火炎放射」 強力な炎は煙を切裂きながら進んでいく しかしその炎は何にも当たることは無くやがて壁に防がれた 「ばかな!!スピードスターは必ず命中する技のはずだ!!」 ---- 煙が引くとそこには傷ついたバクフーンと大量のウインディがいた 「影分身だと!!」 『いくらスピードスターでも影分身による分身に一度命中すれば消滅するよな』 「くそっ 立てバクフーン!!」 バクフーンはまだ致命傷は受けておらずまだ戦える状態であった 「電光石火と火炎車の組み合わせで一体ずつ潰していけぇ」 バクフーンは炎を身に纏いながら電光石火を始めた どんどんウインディの分身は消えていくが一向に本体に直撃することは無かった 「本体がいないだと…………」 バクフーンは二つの技の併用によって体力を消耗してしまっている 『戦略が甘いんだよ!!いまだウインディ!!』 シルバーが叫んだ瞬間地響きがなりバクフーンは宙に舞い上がっていた そうウインディは影分身をした後に穴を掘るで地中にしばらく潜んでいたのだ 効果ばつぐんの穴を掘るの攻撃はバクフーンに致命傷を与えた 『分身の中に必ず本体がいるって発想が貧しすぎるんだよ とどめをさしてやれ』 ウインディは火炎放射をバクフーンに向けた その時バクフーンは最後の力を発揮して炎タイプ最強の技…大文字を繰り出した 『ばかな!!致命傷を与えたのになぜそんな体力のいる技を』 バクフーンは体力を全て使い切り大文字をしたことで気絶してしまった しかしバクフーンが残りの全エネルギーを注ぎ込んだ技が ほとんどエネルギーを注ぎ込まなかった技に勝てるはずもなくウインディは 自分の火炎放射+大文字を直に受けた それは炎タイプでダメージが半減されるといえど体力の半分は奪い去っていった ---- 出木杉は手元からボールを取り出す 中からは黄緑色の体で首周りに花があるポケモン……メガニウムが出てきた 『炎タイプのウインディに草タイプのメガニウムとはな………俺も舐められたものだ  火炎放射で焼き焦がしてやれ』 ウインディは命令通りに火炎放射を繰り出す 「ソーダービームだ!!」 メガニウムは太陽光を花に蓄積しはじめた 『遅いんだよ!!』 「はっしゃぁ」 ソーラービームは従来の半分のスピードで太陽光の蓄積を完了し 口から眩い一筋の光を発射した その一筋の光は炎を切裂きウインディへと直接攻撃をした ウインディは光のよって後方の壁へ激突した 効果がいまひとつだったこともあり致命傷にはならなかったが 今まで蓄積したダメージの上乗せにより戦闘不能へとのった 『草タイプにやられるなんて………くそっ』 シルバーは予想外の事態に明らかに動揺している ウインディはシルバーの手持ちの中でも上位な方であったからだ 『俺も気を抜けばやられる……今までで最高のバトルだ…行くぞ!!!』 シルバーはボールを地面に投げつけ中からは二本の角を生やし三本の尾を持つケンタロスが出てきた 『メガニウムを蹴散らせ』 ケンタロスは大きく足踏みをし振動が発生し衝撃波がメガニウムを襲う 今までなんども見た地震攻撃だ ---- その衝撃波はメガニウムを容赦なく襲った 『くははははははははは』 シルバーは高笑いをする そのとき衝撃波は一筋の光が貫いた 衝撃波は一瞬にして消滅しその光はステージの上の壁を破壊した 破壊した壁の残骸がケンタロスに襲い掛かる 『全て破壊しろ』 ケンタロスは二本の角を使い次々と落ちてくる岩を破壊していく しかしその行動は確実にケンタロスの体力を奪い去っていく 「攻撃は岩だけじゃないっ ギガドレインだ」 メガニウムはケンタロスに緑色の光を当てる その光はケンタロスの体力をメガニウムへと運ぶ架け橋になった 体力の低下でケンタロスは全体的に能力ダウンし岩はケンタロスに激突した 『ケ……ケンタロス!!』 ケンタロスは大ダメージは負ったがまだ戦えるようだ 『接近戦に持ち込め ケンタロス突進だ』 ケンタロスは豪快な足音をたててメガニウムへ突進する 重量級ポケモンのメガニウムは回避することは不可能である 「受け止めんだ」 メガニウムはわずかに後退し全体重を体の前にかけた メガニウムとケンタロスは衝突した ややケンタロスの方が押している やはり助走をつけて突っ込んだだけのことはある ---- 『どうした?お前のメガニウムは遠距離でビーム使わなきゃかてないのか?』 シルバーは見抜いてしまった メガニウムの技はほとんど遠距離ではないと使用できないことに 「そう来ると思っていた………のしかかりだ」 メガニウムは宙へと飛び上がりケンタロスは勢い余ってよろける そこへメガニウムはのしかかった 「君はさっきから僕がビーム系の技しか使わないから接近戦に持ち込めば勝てると思う しかし僕はそんなに甘くは無い」 ケンタロスは気絶してしまった 『ここまで追い詰められたのはいついらいだろうな………しかしこいつは俺の最強のしもべだ お前の残り二体を打ち砕いて俺を勝利へと導く』 最後のボールを天へ投げた その中からは巨大で重量感のある体…大きな翼をかかげて頭には二本の触覚があった ---- 『カイリュー……お前をバトルに出したのはいついらいだろう? ………そんなことはどうだっていい……このバトル絶対勝つ』 シルバーは完全に冷静さを取り戻していた 先ほどの対メガニウム戦での敗北で自分がどういう状況に置かれているかが理解できたからである 『いけぇカイリュー!!高速移動から火炎放射だ』 カイリューは一瞬でメガニウムの元へとたどりつき口内に収束した炎を解き放った その炎は先ほどのウインディとは桁違いの火力でメガニウムを燃やし尽くした 出木杉は指示する間も無くメガニウムを戦闘不能にしてしまった 「ば………か………な」 メガニウムは出木杉の手持ちの中で二番目の能力だった それをカイリューは一瞬にして戦闘不能にしてしまったのだ 「こっちもラストバトルだ………いけぇ」 投げたボールからは巨大で重量感のある体…大きな翼をかかげて頭には二本の触覚のあるポケモンが出現した
僕はあれから必死に特訓を続けた あんなに恐ろしいバトルを目の前で見せられて、今までのようなバトルが通じない それが分かったから……それに僕の肩には皆の命が掛かっている だから僕は負けるわけにはいかないのだ そして僕はついに八つのバッチを集めてポケモンリーグへと挑戦した 修行を積んだ僕のポケモンは四天王を次々と倒しついにチャンピオンのところまで来た この次はゲームではワタルのはずだがいかりのみずうみのイベントのときにワタルが居なかった おそらくあの人はこのゲームの中には存在しないのだろう つまり…………僕の予想ではチャンピオンはあいつだ 出木杉は最後の扉を開けて入る 全体は赤い鉱物で囲まれていて中央に水場があるバトルステージ その奥には赤髪で目つきが鋭い少年が居た 『よぉ 久しぶりだなぁ』 こいつだ……こいつが僕の友人を………… 「お前を倒すまでは死ねないんだよ………ロケット団のボス……シルバー!!!」 ラジオ党にいたロケット団幹部を脅したらボスの名前を吐き出した 『へぇ……そこまで調べたんだ』 「親のすねかじりが偉そうにしないでほしいよ」 『てめぇ……殺す』 「僕もそのつもりだ!!」 双方は懐からボールを取り出しフィールドに投げつけた ---- シルバーは前にも出した青く巨大な龍のポケモン…ギャラドス 出木杉は黄色く小型のポケモンを繰り出した 『サンダースか………』 「スネオ君のイーブイを僕が育てて進化させたんだ」 タイプ的には僕の方が有利だ……… しかし相手はあのシルバーだ……油断した瞬間負けが決まる…… 「サンダース10万ボルトだ!!」 『ギャラドス…ハイドロポンプ」 サンダースの全身から電気が放出されギャラドスの口からは大量の水が発射された それはぶつかりあったが……電気分解によって酸素と水素に変わっていった 「そんな攻撃じゃ僕のサンダースには適わないぞ!!」 『少しは強くなったようだな………ならギャラドス火炎放射……』 今度はギャラドスの口から炎が放出される 『お前が電気技で来るのは読んでいた…それで電気分解を発生させることによって酸素が増える それを利用し火炎放射をすれば威力はあがるだろ……』 あいつはそこまで考えていたのか 「サンダース高速移動で回避しろ!!」 サンダースは目にも止まらぬ速さで火炎放射を回避した 『それなら動きを止めるだけだ……地震だ…」 ギャラドスは地震を発生させた 地震の振動と発生した水の衝撃波によってサンダースはその場から動けなくなってしまった ---- 『再び火炎放射だ』 ギャラドスは再び炎を放出する それをサンダースは避ける術は無く直撃した 「サンダース!!」 サンダースの体力は今の一撃によってかなりのダメージを受けたが ぎりぎり瀕死には至らなかった 『今楽にしてやるよ………破壊光線だ!!』 シルバーは残酷にもほとんど体力の無いサンダースに最強の攻撃を繰り出す 「サンダース……電磁波だ!!」 しかし遠い位置にいたサンダースの電磁波はギャラドスには届かず破壊光線が命中してしまった 「戻れ……サンダース」 出木杉は手元にあるボールにサンダースを戻す 『次の獲物はどぅしたよぉ さっさと出せよ』 「僕が次に出すのは獲物では無い…… 狩人だ!!」 出木杉は次にオーダイルを繰り出した 「これは剛司君のポケモン!! オーダイル水中に飛び込め」 『ギャラドス……返り討ちにしてやれ』 しかしギャラドスはそのまま動かず オーダイルは水中に飛び込んだ 『な……何をやっているんだ!!』 「君は二つのミスを犯した 一つはサンダースに破壊光線を使ったこと この技の反動によってギャラドスは疲労していた 二つ目はさっきの地震だ あれによって溢れた水は電磁波をよく通してくれたよ」 ---- ギャラドスはさっきの電磁波によって麻痺していた 「オーダイル!!噛み砕くだ」 オーダイルは水中でギャラドスの尾に噛み付いた 『ギャラドスとっとと反撃しろ!!』 「水中にいる敵には麻痺したギャラドスに攻撃できる手段はない…… それに噛み付いてるオーダイルを攻撃したら自分もただでは済まないはずだ」 ギャラドスは尾を必死に振っているが強力な顎をもつオーダイルが離れることは無い 『それでもかまわん!!ギャラドス破壊光線』 ギャラドスは少し躊躇していたが、仕方なく口内に黄色い光を蓄える 「いまだ!!冷凍パンチ」 オーダイルはギャラドスから離れて水中から飛び出しギャラドスの顎に冷凍パンチを繰り出した ギャラドスは大きく仰け反り戦闘不能となった ---- 『前とは随分違うようだな……しかし次はこうは行かない!!』 シルバーはモンスターボールを投げる 中からはニヤリと笑みを浮かべたゲンガーが出てきた 『シャドーボールだ!!』 ゲンガーは黒い球体を作りオーダイルに投げつけた 「再び水中に潜り込め!!」 オーダイルは再び水中に潜り込んだ 『二度も同じ戦法が通じるか!! 10万ボルトだ』 ゲンガーは電撃を水中に流し込んだ 「オーダイル!!!!」 オーダイルは感電しながらもなんとか水中に出てこれた しかし弱点の電気攻撃を水中で食らったことにより満タンだった体力はほとんど残っていない 『クク………これで終わりだぜ シャドーボール!』 弱点の攻撃を食らってからまもないオーダイルがシャドーボールを回避することは不可能だった 「戻れ オーダイル」 出木杉はオーダイルを手持ちに戻し次のポケモンを繰り出した ---- 投げたボールからは両手にスプーンを持ち髭を生やした黄色いポケモン……フーディンが出てきた 『へぇ……あのときのユンゲラーか………』 「あの時とはレベルが違うから覚悟しとくんだね」 『フン………シャドーボールだ!!』 ゲンガーはシャドーボールをフーディンに投げつける 「リフレクター!!」 フーディンは自分の目の前に透明の壁を作り出す その壁は黒い球体をフーディンから遮断した 『防御技か………しかしこれは防げない…10万ボルトだ!!』 「こっちにも同じ戦法は通用しない! 雷パンチだ」 フーディンは右手に電力を溜め込む それはゲンガーが放出した10万ボルトの電力も蓄積する 「GO フーディン!!!!」 フーディンは一瞬でゲンガーの目前に現れ電気を纏った拳で一撃を食らわした ゲンガーは後方に吹っ飛び壁に激突した 既にゲンガーは瀕死していてゲンガーの周りに電磁波が発生していた 『い………一撃だとっ!!』 「お前のゲンガーの10万ボルトが強力だったから倒せたんだよ」 『くそ……戻れ!!今度はこいつだ!!』 シルバーの投げたボールからはあの時の巨大なサイドンが出てくる 「あの時の復讐をしてやる………」 ---- 「サイケ光線だ!!」 フーディンは所持していたスプーンを交差させその中心から七色の光線が飛び出す 『地震だ!!』 地震の振動によって体制を崩したフーディンはサイケ光線は地面に命中し 振動によって発生した衝撃波はフーディンに襲い掛かる 「リ………リフレクターだ!!」 しかし体制を崩したフーディンはリフレクターを十分に作ることはできず 衝撃波はフーディンを襲った 「フーディン!!」 一応リフレクターは作れていたので直撃は免れたものの 衝撃波は完全に防げずフーディンの体力をごっそりと持っていった 『はっ…この程度か……サイドン突っ込め」 サイドンは大きな足音をたてながらフーディンを追い詰めていく 『岩雪崩……』 サイドンはフーディンの真上の壁をドリルで破壊した 破壊された壁の残骸がフーディンに落下していく 「フーディンサイコキネシスだ!!」 落下していた岩は重力を無視しその場に浮き始める それはやがてサイドンを襲い始めた その岩はサイドンを襲ったが一部はドリルによって砕かれ 直撃した岩もたいしたダメージは与えることはできなかった ---- 『サイドンの防御力に岩ごときがダメージを与えられるとでも思うか?』 「そんなの分かりきったことだ………僅かな時間を稼ぐのが僕の目的だから威力は関係ない」 フーディンの傷は既に癒えていた 『自己…………再生か』 「例え僅かでもダメージを与えているこっちの方が有利だぞ」 『サイドンの耐久力を軽く見ると痛い目みるぜ……』 「サイドンは厄介なポケモンだがどんなポケモンにも弱点はあるんだよ…サイケ光線で足元を狙え!!」 サイケ光線はサイドンの足元を正確に狙っていく それによってサイドンはバランスを崩し地面に跪こうとしている 「いまだ!!サイコキネシス」 サイドンが地面に跪こうとしたその瞬間サイドンは赤黒い光に包まれ宙に浮かび上がった 「そのまま中央の水場へ投げ飛ばすんだ!!」 叫んだ瞬間は既にサイドンは水場に沈んでいた 「サイドンは水を大の苦手としてる………それなのに中央に大きな水場があるのは痛手だったな」 『だいぶ腕が立つようだ………ただその程度ではサイドンは倒れることは無い』 その瞬間水場からサイドンは飛び出しフーディンに向かって突撃した 「今すぐリフレクターをはれ!!」 フーディンの前には透明な壁が作られたがサイドンはそれを簡単に砕きフーディンへと直接攻撃した そしてその場にフーディンは倒れこんだ しかしサイドンもフーディンの隣で倒れこんでいる 両方とも戦闘不能になった ---- 348 名前:赤髪 ◆zEGjIzNk6I [sage] 投稿日:2006/12/18(月) 16:57:18 ID:??? 『リフレクターのせいでサイドンまでダメージを受けたか……』 お互いに次のポケモンを繰り出した 出木杉は背中に炎をかかげたポケモン、バクフーン シルバーは巨大な犬のようなポケモン、ウインディを繰り出した 『お互いに炎タイプか……ならばこの技はバトルをより熱く盛り上げてくれる…日本晴れだ!!』 ウインディが遠吠えをあげると共に室内だというのに太陽光が降り注いだ そしてステージには熱気がこもりはじめた 「炎タイプのポケモンに相応しいステージだ…バクフーン火炎放射だ!」 バクフーンは口内に炎を収束し一気に放った それと同時にウインディも炎を放った 二つの炎はステージの中心でぶつかり合いやがて爆発を起こした 爆発による煙でステージは暗闇へと変化した 『ウインディ神速だ!!』 突然の攻撃命令に出木杉は翻弄されてしまった 「バ…バクフーン雷パンチだ!!」 しかし出木杉の攻撃命令の瞬間には既にバクフーンはウインディの神速によって 傷を負っていた 「怯むなバクフーン!!スピードスターで対抗するんだ」 煙の中を無数の輝く星が舞いやがて何かに命中した 「そこだバクフーン!!火炎放射」 強力な炎は煙を切裂きながら進んでいく しかしその炎は何にも当たることは無くやがて壁に防がれた 「ばかな!!スピードスターは必ず命中する技のはずだ!!」 ---- 煙が引くとそこには傷ついたバクフーンと大量のウインディがいた 「影分身だと!!」 『いくらスピードスターでも影分身による分身に一度命中すれば消滅するよな』 「くそっ 立てバクフーン!!」 バクフーンはまだ致命傷は受けておらずまだ戦える状態であった 「電光石火と火炎車の組み合わせで一体ずつ潰していけぇ」 バクフーンは炎を身に纏いながら電光石火を始めた どんどんウインディの分身は消えていくが一向に本体に直撃することは無かった 「本体がいないだと…………」 バクフーンは二つの技の併用によって体力を消耗してしまっている 『戦略が甘いんだよ!!いまだウインディ!!』 シルバーが叫んだ瞬間地響きがなりバクフーンは宙に舞い上がっていた そうウインディは影分身をした後に穴を掘るで地中にしばらく潜んでいたのだ 効果ばつぐんの穴を掘るの攻撃はバクフーンに致命傷を与えた 『分身の中に必ず本体がいるって発想が貧しすぎるんだよ とどめをさしてやれ』 ウインディは火炎放射をバクフーンに向けた その時バクフーンは最後の力を発揮して炎タイプ最強の技…大文字を繰り出した 『ばかな!!致命傷を与えたのになぜそんな体力のいる技を』 バクフーンは体力を全て使い切り大文字をしたことで気絶してしまった しかしバクフーンが残りの全エネルギーを注ぎ込んだ技が ほとんどエネルギーを注ぎ込まなかった技に勝てるはずもなくウインディは 自分の火炎放射+大文字を直に受けた それは炎タイプでダメージが半減されるといえど体力の半分は奪い去っていった ---- 出木杉は手元からボールを取り出す 中からは黄緑色の体で首周りに花があるポケモン……メガニウムが出てきた 『炎タイプのウインディに草タイプのメガニウムとはな………俺も舐められたものだ  火炎放射で焼き焦がしてやれ』 ウインディは命令通りに火炎放射を繰り出す 「ソーダービームだ!!」 メガニウムは太陽光を花に蓄積しはじめた 『遅いんだよ!!』 「はっしゃぁ」 ソーラービームは従来の半分のスピードで太陽光の蓄積を完了し 口から眩い一筋の光を発射した その一筋の光は炎を切裂きウインディへと直接攻撃をした ウインディは光のよって後方の壁へ激突した 効果がいまひとつだったこともあり致命傷にはならなかったが 今まで蓄積したダメージの上乗せにより戦闘不能へとのった 『草タイプにやられるなんて………くそっ』 シルバーは予想外の事態に明らかに動揺している ウインディはシルバーの手持ちの中でも上位な方であったからだ 『俺も気を抜けばやられる……今までで最高のバトルだ…行くぞ!!!』 シルバーはボールを地面に投げつけ中からは二本の角を生やし三本の尾を持つケンタロスが出てきた 『メガニウムを蹴散らせ』 ケンタロスは大きく足踏みをし振動が発生し衝撃波がメガニウムを襲う 今までなんども見た地震攻撃だ ---- その衝撃波はメガニウムを容赦なく襲った 『くははははははははは』 シルバーは高笑いをする そのとき衝撃波は一筋の光が貫いた 衝撃波は一瞬にして消滅しその光はステージの上の壁を破壊した 破壊した壁の残骸がケンタロスに襲い掛かる 『全て破壊しろ』 ケンタロスは二本の角を使い次々と落ちてくる岩を破壊していく しかしその行動は確実にケンタロスの体力を奪い去っていく 「攻撃は岩だけじゃないっ ギガドレインだ」 メガニウムはケンタロスに緑色の光を当てる その光はケンタロスの体力をメガニウムへと運ぶ架け橋になった 体力の低下でケンタロスは全体的に能力ダウンし岩はケンタロスに激突した 『ケ……ケンタロス!!』 ケンタロスは大ダメージは負ったがまだ戦えるようだ 『接近戦に持ち込め ケンタロス突進だ』 ケンタロスは豪快な足音をたててメガニウムへ突進する 重量級ポケモンのメガニウムは回避することは不可能である 「受け止めんだ」 メガニウムはわずかに後退し全体重を体の前にかけた メガニウムとケンタロスは衝突した ややケンタロスの方が押している やはり助走をつけて突っ込んだだけのことはある ---- 『どうした?お前のメガニウムは遠距離でビーム使わなきゃかてないのか?』 シルバーは見抜いてしまった メガニウムの技はほとんど遠距離ではないと使用できないことに 「そう来ると思っていた………のしかかりだ」 メガニウムは宙へと飛び上がりケンタロスは勢い余ってよろける そこへメガニウムはのしかかった 「君はさっきから僕がビーム系の技しか使わないから接近戦に持ち込めば勝てると思う しかし僕はそんなに甘くは無い」 ケンタロスは気絶してしまった 『ここまで追い詰められたのはいついらいだろうな………しかしこいつは俺の最強のしもべだ お前の残り二体を打ち砕いて俺を勝利へと導く』 最後のボールを天へ投げた その中からは巨大で重量感のある体…大きな翼をかかげて頭には二本の触覚があった ---- 『カイリュー……お前をバトルに出したのはいついらいだろう? ………そんなことはどうだっていい……このバトル絶対勝つ』 シルバーは完全に冷静さを取り戻していた 先ほどの対メガニウム戦での敗北で自分がどういう状況に置かれているかが理解できたからである 『いけぇカイリュー!!高速移動から火炎放射だ』 カイリューは一瞬でメガニウムの元へとたどりつき口内に収束した炎を解き放った その炎は先ほどのウインディとは桁違いの火力でメガニウムを燃やし尽くした 出木杉は指示する間も無くメガニウムを戦闘不能にしてしまった 「ば………か………な」 メガニウムは出木杉の手持ちの中で二番目の能力だった それをカイリューは一瞬にして戦闘不能にしてしまったのだ 「こっちもラストバトルだ………いけぇ」 投げたボールからは巨大で重量感のある体…大きな翼をかかげて頭には二本の触覚のあるポケモンが出現した ---- 出木杉の投げたボールからはなんとシルバーと同じポケモン…カイリューが出てきた 「ドラン(カイリューの名前)…………向こうのカイリューは今まで戦った敵の中で最強だ  一回のミスが敗北に繋がる可能性がある」 『最後にそっちもカイリューとはな……今までで最強の敵で最高のバトルだ』 お互いはどちらも落ち着いているがその瞳は勝利への執念で黒く輝いている 「『龍の息吹!!』」 お互いのカイリューは全く同じタイミングで緑色の息を相手に向けて発射した その息吹はぶつかり合い消滅したが、やや出木杉の方が押していた 「こっちのほうが力は上のようだね」 『力だけで勝てると思うな カイリュー龍の怒りを連続発射しろ』 カイリューは口内に青い炎を収束し解き放った 「地震で全て葬り去れドラン!!」 地面を振動させ衝撃波を複数発生させる これは龍の怒りよりは大きく龍の怒りは全て衝撃波に飲み込まれた さらに残った衝撃波はシルバーのカイリューへと襲い掛かった 『竜巻だ』 カイリューは羽を一振りさせ竜巻を発生させた その竜巻はなんなく衝撃波を消し去りドランのほうへと進んでいく 「電磁砲だドラン!!」 ドランは口内に電気を蓄積し発射した 竜巻に電磁砲は直撃し竜巻はしだいに収まっていった ---- その瞬間ドランは右方に吹っ飛んでいった カイリューがドランに爆裂パンチを命中させたのだ シルバーは竜巻でドランの目晦ましをさせてその後に死角から爆裂パンチを打ち込んだのだ 爆裂パンチはタイプの関係で威力が半減していたが ドランは脳震盪で混乱を起こしてしまった 「ド……ドランしっかりするんだ!」 出木杉の必死の叫びはドランへは届かず暴走を始めた 『主人の命令無しでいつまで俺に歯向かえるか見ものだな……』 カイリューも行動を開始する まずドランは長い尾を硬化させてカイリューへと振り向けた 『受け止めて投げつけろカイリュー』 カイリューはドランに尾を受け止め投げつける準備をした しかしドランはそのまま尾を振り回しカイリューは地面に叩きつけられた ドランは混乱によって野生の本能が発揮された 『火炎放射だカイリュー!』 カイリューは口から炎を吐き出す 今度はドランは電磁砲を発射した 火炎放射は電磁砲にかき消され電磁砲はカイリューに命中した 普段なら麻痺するところだが火炎放射によって威力が落ち麻痺はなんとか避けられた 『カイリュー龍の怒りを乱射して相手の動きを止めろ!』 カイリューは命令どおりに龍の怒りを乱射した しかしその中にドランは突撃して龍の怒りを受けながらもカイリューの元へとたどり着いてしまった そしてドランは右手に冷気を溜め込みカイリューへ攻撃した 弱点の攻撃を受けたカイリューは体力を大きく損傷し 残りは半分くらいとなった しかしドランの方も龍の怒りの乱射を受け体力を半分近く持ってかれてしまった ---- ドランの混乱はここで解けた 「大丈夫かドラン!?」 ドランはまだ十分戦える状態であったが 先ほどの暴走で疲労していた 『やっぱりペース配分を考えずに行動したら疲労で倒れるに決まってるだろ カイリュー……雷だ』 カイリューは触覚から雷を放出する それはドランへと直撃した 命中した後もしばらくドランの周囲には電流が漂っている ドランは麻痺してしまったのだ 『ついに運にも見放されたか……いや?既に混乱になった時点で見放されてたか……クックックッ』 シルバーは既に勝利を確信したのか顔に笑みを浮かべている 「しっかりするんだドラン!」 ドランは出木杉の声を聞き空中へと飛び上がった しかしスピードは最初の半分以下となってしまっている 『カイリュー…あいつを空中から突き落とせ』 カイリューは高速移動でドランの下へと飛来した そして尾でドランを捕らえて地上へと投げつけた ドランは地上で意気消沈している 「しっかりしろドラン!ドラン!」 ドランは返事をしない これ以上ダメージを受ければ命を落とす危険性すらある 『お前ごとそいつも葬ってやる……カイリュー破壊光線だ!』 カイリューは口内に赤黄色の光の収束しそして解き放った ---- ドランの居た周辺には煙が立っている 煙のせいで何も見えないが直撃してたなら既に消滅しているだろう 『俺の勝ちか……所詮あいつもその程度か』 「それはどうかな?」 『!?』 上空から声がする 上方にはなんと先ほど葬り去ったはずである出木杉とドランが居た 『ばかな……あの攻撃を逃れただと…?』 「ドランはフスベの龍使いの一族の長に貰ったものだ…お前ならこの意味が分かるだろ」 『神…速』 「そうだ…この技はどんな技よりも素早く動ける技だ お前もウインディでよく知ってるはずだ」 『しかし…しかしあれだけ体力を失っていれば 普通は動けないはずだ!』 「僕はカイリューに黄金の実を持たせていた これは体力を4分の1程度回復してくれる」 『チッ…だがな…結局は俺の有利には変わりないんだよ!再びこの技で鎮めてくれる カイリュー破壊光線!』 シルバーは攻撃命令をした しかしカイリューは攻撃をしなかった 『どうしたカイリュー!俺の命令が聞けないのか!』 「聞かないんじゃない…聞けないんだ! 破壊光線発射の反動が大きかったようだな」 ---- 「そしてこの状況が分かるかい?僕は今君のカイリューの真後ろにいる そして君のカイリューは動くことはできない」 『……………』 「チェックメイトだ ドラン破壊光線!」 ドランは口内に光の粒子を収束し解き放った その光はカイリューに直撃しカイリューは凄まじい音と共に地上へと落下した 落下したカイリューは地上にいたシルバーを下敷きにしていた そして出木杉はシルバーの元へと駆け寄る 「僕の勝ちだ…皆を開放してもらうよ」 『………………』 トレーナーの敗北によりシルバーに乗っていたカイリューは消滅した シルバーは頭から流血していた 『あぁ…約束だったな  これがあればこのゲームをコントロールできる』 シルバーは水晶の綺麗なペンダントを渡す 『今まで俺は色々な奴と戦ってきたけど お前とのバトルは今までで最高のバトルだった……』 「僕も君とのバトルはこれまでで最も面白いバトルだったよ」 『俺はな……ロケット団のボスの子供だからって色々な奴に敬遠されたんだ……… それを怨みながら育った……そして俺は3年前にロケット団のボスになった……』 シルバーは足元から消滅しはじめている ---- 『ロケット団のボスなんてつまらないものだった…… なにもかもを数で押しかけて俺より強い奴なんて一人も居なかった…………』 『俺はそんな奴らに失望して旅を始めたんだ………… そうしたらボスも居ないのに……あいつらは勝手に色々な商売を始めて全て失敗した……』 「それは僕が潰して歩いたんだ」 『やはりな……お前ほどの実力があるならできると思った……… ロケット団は潰れて当然の組織だ………』 既に体の半分は消滅した 「僕もそう思うよ」 『……………………俺のこと忘れないでくれるか?』 シルバーは肩まで消え始めている 「忘れたくても忘れられないよ」 『………………ありがとう…………』 シルバーは完全に消滅した 出来杉はシルバーから授かったペンダントに自分の思考を伝える そうしたら出木杉の周りを光が包み込み やがてその光は出木杉と共に消滅した ---- 出来杉たちメンバーは未来の世界から帰還した 出来杉は皆の命の恩人ということになって のびたやその他のメンバーも出来杉には頭が上がらなくなった ゲーム体感マシーンの故障については 検査をしてみたところ何の異常も発見されず プレイしたゲームが古すぎたということで解決された しかし命に関わる大事件であったためにこの体感マシーンの運営は休止になり 再開は未定だそうである これは余談だがこのポケットモンスタークリスタルを持ってきたのは出来杉であり 出来杉がソフトに細工を施してこの事態を起こした可能性も考えられる しかしこれだけの高度な細工を施すのは2000年代には不可能であり とくに指摘されることは無かった 本当に出来杉がその時代の人間であればの話だが……… 出来杉はこの事件によってその後の未来が大きく変化した 将来静香と結婚しドラえもんの道具を使って大企業の社長にまで上っている 結果この事件で一番得したのは出来杉であった 出来杉について未来で調査したところ 正体不明であったらしい ここまでのことは一部の人間は知っているが この後の調査をした人間は全て行方不明になったそうだ 結局出来杉は何者なのかは誰も知らない………

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