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金銀物語 その2」(2006/12/20 (水) 21:55:52) の最新版変更点

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みんなから大きく遅れをとっているドラえもんは、ヒワダタウンでのジム戦を苦戦しながらもなんとか突破した。ドラえもんは居合い切りをもらいに炭職人の家へ行った。 炭職人「居合い切りの秘伝マシン?ああいいよ、持っていきなよ。そんなことより、この前うちのカモネギを変な髪形の男の子が助けてくれてさ・・・世の中捨てた物じゃないねぇ。」  どうやらこの職人のカモネギをスネ夫が助けたようだ。彼のことだから、おそらく秘伝マシンが目的の行動だろう。  炭職人の家を出たドラえもんは、早速ウバメの森へ向かおうとした。だがそこに、あの赤髪の少年ブラックが現れた。 ドラ「あ、君はこないだの!」 ブラ「お前はこないだの青狸!ちょうどいい、どれだけ強くなったか見てやろう。」 とても1度負けた男のセリフとは思えない。結局ドラえもんは勝負をすることになった。  ブラックはゴマゾウを、ドラえもんはコラッタを繰り出した。 ドラ「先手必勝、電光石火だ!」しかしゴマゾウはビクともしない。 ブラ「そんな攻撃まったく効かんな。ゴマゾウ、転がるだ。」  転がりだしたゴマゾウを止められなくなったコラッタはギリギリまで追い込まれてしまった。 ドラ「気合溜めをして全力で体当たりだ!」 コラッタの全力の体当たりでゴマゾウの動きが止まった。 ドラ「いまだ、必殺前歯!」コラッタの一撃が決まり、ゴマゾウは倒れた。  次にブラックが出してきたのはこの間のヨーギラスだった。これを予測していたドラえもんは、コラッタをウパーに変更していた。 ブラ「ヨーギラス、砂嵐でこちらを有利な状況にするんだ。」 ドラ「君は馬鹿かい。ウパーも地面タイプをもっているから砂嵐は効かないよ。」 ブラ「そんな馬鹿な!」  結局ヨーギラスは水鉄砲一発で倒れ、次に出してきたタッツーもピチューの電気ショック一発で倒れた。そのとき、ピチューの体が輝き始めた。進化だ! ドラ「やったー!ピカチュウに進化した。ありがとう、いい経験地稼ぎになったよ!」  ブラックに軽く嫌味を言い、ドラえもんは再び走り始めた。 ----  静かなウバメの森に、のびたの大きな声が響き渡った。 のび「ホーホーがヨルノズク進化した!うれしいなぁ。」  野生のキャタピーやビードルを倒していたのびたのホーホーが進化したのだった。この世界に来て初めての進化にのびたは感動していた。 するとそこに、一人の少年が手を叩きながらのびたの方へ歩み寄ってきた。 少年「進化おめでとう!お祝いに君のポケモンに頭突きの技を教えてあげよう。」  よく状況が理解できていないのびたは、とりあえず少年に頼んでヤドンに頭突きを覚えさせてもらった。どうせヤドンはそのうち頭突きを自力で覚えると言うのにだ。 少年「近くの木に頭突きしてみるといいよ。珍しいポケモンが落ちてくるから。」  とりあえず少年の言うとおり、木に頭突きさせてみることにした。  しかし、何度やってもオニスズメしか落ちてこないので、そろそろ飽きてきたのびたは森を出ようとした。 のび「ヤドン!まだやってるの?もういいから行くよ・・・」  その時だった。木から紫色の猿、エイパムが落ちてきたのだった。早速ゲットしようとするのびた。しかし、ヤドンはすばしっこいエイパムに付いていけない。のびたはやドンを引っ込めてヨルノズクを出した。だが、いきなりエイパムが突っ込んできた。 のび「リフレクターで攻撃を防ぐんだ!」  エイパムの攻撃を防いだヨルノズクは、催眠術でエイパムを眠らせた。眠ったエイパムは簡単に捕まった。 のび「やった、エイパムゲットだ!」  そのとき、また誰かが近づいてきた。こんどは誰かと思ってのびたはその人物を見た。そこにいたのは・・・ のび「ドラえもん!!」 ドラ「やあのびた君。ここからは一緒に行動しない?」 のび「うん、するする!1人より2人のほうが楽しいしね!」  のびたは走り疲れてバテバテのドラえもんと共にウバメの森を抜けたのだった。 ----  そのころ、34番道路にいた出来杉は、コガネシティに行く前に新しく捕まえたケーシィを育成していた。もちろんいちいち入れ替えながらだ。 出来「ケーシィの育成はめんどくさいんだよなぁ。あれ、あのリーゼントもどきは・・」  出来杉の目に同じく近くでレベル上げをしているスネ夫が写っていた。 出来「ちょうどいい。あいつでレベル上げしよう。」  出来杉は早速スネ夫に声をかけようとした。だが、その前にスネ夫から勝負を仕掛けてきたのだった。出来杉は、 出来(僕に勝つ自信があるのか?まあいいぼろぼろに叩き潰してやる。)と思っていた。 出来「いけ、ケーシィ。」 スネ「なめてるのか?いけマグマラシ!火炎車だ!」 出来「戻れケーシィ。いけ、ピジョン。」出来杉のポッポはすでに進化していた。 ピジョンは出ていきなり火炎車でダメージはくらってしまった。 出来「ピジョン、影分身だ。」マグマラシの攻撃が次々とはずれた。 スネ「くそ、攻撃があたらない。」 出来「今だ!いっせいに体当たり。」攻撃は急所に当たり、マグマラシは倒れた。するとケーシィのボールが光りだした。ユンゲラーに進化したようだ。 スネ「くそ、ズバット任せた。」 出来「ピジョン、ふきとばしだ!」ズバットはボールに戻り、かわりにマダツボミが出てきた。マダツボミは風起こし一発でやられてしまった。 スネ「そんな。ズバットもう一度出て来い。」 出来「ピジョン下がれ、。ユンゲラー、念力だ。」ズバットも一発でやられてしまった。 スネ「くっそー、デルビル出て来い!噛み付くだ!」 出来「デルビルだとっ!」ユンゲラーは一発でやられてしまった。 出来「くそ、今度はゴースだ。怪しい光。」 混乱したデルビルは何回か自分を攻撃したが、結局噛み付く一発でゴースを仕留めた。 出来「とどめをさすぞ、ベイリーフ。体当たりだ!」 どうやらチコリータも進化したようだ。弱っていたデルビルは一発で倒れた。 スネ夫は悔し涙を流しながらコガネシティへと走っていった。一方出来杉は考え込んでいた。 出来「なぜ奴はカントーでしか出ないデルビルを持っているんだ。おかげであんな雑魚に苦戦したじゃないか!何か、何かあるに違いない!」  出来杉はこの日からスネ夫を疑い始めていた。 ----  出来杉との勝負に敗れたスネ夫は、うさ晴らしに地下通路のトレーナーを倒しまくっていた。彼に常に一手先を読まれ、おまけに経験値稼ぎに利用されたことが悔しかったのだ。 スネ「出来杉の野郎、僕を経験値稼ぎに利用するなんて。あんな奴を一瞬でもいい奴だと思った僕が馬鹿だった。ん、これは・・・」 地下通路を我が物顔で歩いていたスネ夫は、足もとに落ちていたコインケースを拾った。 スネ「これはいいタイミング。ちょっとゲーセンで遊んでこよう。」  生粋のゲーマーであるスネ夫の目は輝いていた。  数時間後、スネ夫の足下には大量のドル箱が積み上げられていた。ちなみに、この世界では未成年の賭博が認められているようだ。 スネ「また当たりだ!このスロットちょろいな。現実世界のゲーセンで鍛えたかいがあったよ。」  その後、吹雪、雷、大文字の技マシン全てを手に入れて帰ったスネ夫は、店員たちから「ゲーセン荒らしのリーゼントもどき」と呼ばれ、恐れられるようになった。 ----  コガネシティに着いたジャイアンは、早速ジムへ向かった。中にある看板によると、クリアしているのはまだ出来杉だけのようだ。彼はゴースを使い、ノーマルタイプの技を全て避け、やっかいな転がるは事前に眠らせて発動させないようにしてあっさりクリアしたのだった。 アカ「うちがジムリーダーのアカネや!よろしくな。」  ジャイアンにとっては生まれて始めて聞く関西弁である。 アカ「早速いくでぇ。出てこい、ピッピ!」 ジャイ「アリゲイツ、噛みつくだ!」ジャイアンのワニノコも進化していたようだ。 アカ「うわっ、いきなり大ダメージや!ピッピ、歌って相手を眠らせるんや!」 ジャイ「させるか、怖い顔で脅して歌えないようにするんだ!」ピッピは怖がっている。 ジャイ「よし、もう1度噛みつけ!」この攻撃でピッピは倒れたようだ。 アカ「なかなかやるやん。せやけどこの子に勝てるかな?行け、ミルタンク!」 ジャイ「アリゲイツ、また噛みつくだ。」 アカ「遅い。転がるや!」アリゲイツは転がるで弾き飛ばされた。 ジャイ「水鉄砲で動きを止めろ!」 アカ「そんなしょぼい攻撃効かんわ!もう一度ぶつかれ!」威力の上がった転がるでアリゲイツは倒されてしまった。 ジャイ「くそ、行け、オニドリル。燕返しだ!」進化していたのはワニノコだけでなく、オニスズメもだった。が、しかし・・・ アカ「転がりだしたミルタンクは簡単に止まらんでぇ。行け、もう一度ぶつかれ!」  効果抜群!オニドリルは一発でやられた。 ジャイ「くっそー。イワーク、体当たりだ!」だがあまり効いている様子は無い。 アカ「そういう守備力の高いポケモンは先に出しとくべきやったな。ミルタンク、ぶつかりまくるんや!」 なんと攻撃力の上がった転がるは、硬いイワークをたった2発で倒してしまった。  ジャイアンは目の前が真っ暗になった! ----  アカネとの戦いに敗れたジャイアンは、アイテムを充実させて再戦にそなえようと百貨店にやってきた。とりあえず回復アイテムを買いまくった後、技マシンを買いに上の階へ昇っていくと、一人の少年が声をかけてきた。 少年「ねえ君スリープ持ってない?持ってたらワンリキーと交換しようよ。」 (ワンリキーか、ワンリキーがいればあのジムリーダーに対抗できるな。よし!) ジャイ「よし。こいつと交換だな。」 少年「えー、これポッポじゃないか。駄目だよ。僕はスリープが欲しいんだ!」 ジャイ「いいから交換しろ!じゃないとぶん殴るぞ!」 少年「そ、そんなぁー」  強制的に奪い取ったワンリキーに百貨店で売っていた瓦割りを覚えさせ、ジャイアンは再びジムへ入っていった。 アカ「もう来たの?早いなー。それじゃあさっさと始めるか。」 アカネはいきなりミルタンクを出してきた。ジャイアンはワンリキーを出した。 アカ「お、新戦力やな。ミルタンク、早速転がるや!」 ジャイ「ワンリキー、気合溜めだ!」ワンリキーは転がるに耐えながら気合溜めをした。 アカ「もう一回ぶつかれぇ!」 ジャイ「気合と根性で止めるんだ!」 ワンリキーはあと少しで壁に激突というところで、転がるを止めた。 アカ「攻撃がくるで!ミルタンク、ガードや!」 ジャイ「けたぐりで倒せ!」 アカ「何!」  けたぐりで転倒したミルタンクは無防備な状態になった。 ジャイ「今だ、瓦割り!」 倒れているミルタンクに強烈な一撃が決まった。ミルタンクは戦闘不能になった。 アカ「やるなー。もう勝ち目はないし、降参やわ。」  ジャイアンはジム戦をクリアし、バッジと技マシン「メロメロ」を手に入れた。力押しで敵を倒すことしかできないジャイアンにメロメロは使われることはおそらく無いだろう。 ----            現在の状況  のびた 34番道路、ドラえもんと行動中 ヤドンLV20 ヨルノズクLV22 エイパムLV15 ドラえもん 34番道路 のびたと行動中  ピカチュウLV19 コラッタLV18 ウパーLV18 謎のタマゴ ジャイアン バッジゲット アリゲイツLV21 オニドリルLV20 イワークLV17 ワンリキーLV18 スネ夫 コガネシティでスロットに夢中  マグマラシLV22 マダツボミLV19 ズバットLV18 デルビルLV18 しずか 34番道路  イーブイLV20 バタフリーLV19 モココLV17 出来杉 コガネシティ ジムはクリア済み  ベイリーフLV21 ピジョンLV20 ゴースLV21 ユンゲラーLV18  ブラック         ???  ヨーギラスLV20 ゴマゾウLV18 タッツーLV17 ----  もう夜になったというのに、ドラえもんとのびたはまだ34番道路にいた。どうやらレベル上げをしているようだ。 ドラ「やった!コラッタとウパーがやっと進化したぞ。」 のび「ねぇドラえもん、まだジム戦行かないの?」 ドラ「僕はもうちょっとレベル上げしてるから、先に行っててよ。」 のび「まったく、そんなにレベル上げしなくても大丈夫なのに。ドラえもんは心配性だなぁ。」  のびたは先にジムに行った。中にある看板には、自分とドラえもん以外の4人の名前が記されていた。 のび「やっぱりもう皆ジム戦をクリアしてる。僕も早くしなきゃ。」 アカ「お、また子供の挑戦者か。今日1日でもう5人目やで。」 のび「そんなことより、早くジム戦始めてください!」 アカ「ああ、そうやな。じゃあ早速始めよっか。」  のびた対アカネの勝負が始まった。アカネはピッピ、のびたはエイパムだ。 のび「エイパム、乱れ引っ掻き!」  なんと5回ヒットした上に急所に当たった。ピッピは一撃でやられてしまった。 アカ「なかなかやるやん。よく育ってるで!」 のび(そりゃあここまでずっとレベル上げしてたからな・・・) アカ「でもこいつはどうや?行け、ミルタンク!」 のび「強そうだな・・・でも負けない!乱れ引っ掻きだ!」 4回ヒットしたが、防御が高いミルタンクにあまりダメージを与えることが出来ない。 アカ「今度はこっちの番や!ミルタンク、転がる!」 エイパムはあまりダメージを受けなかった。 のび「威力はたいしたことないや。問題はどうやって止めるかだけど・・・」 アカ「甘いな。転がるの威力はどんどん上がっていくんやで。もう一度ぶつかれぇ!」  さっきより数段威力が上がった転がるに、エイパムははじき飛ばされて戦闘不能になった。 のび「エイパム!くそ、行けヤドン。」  ボールの中から相変わらず呑気な顔をしたヤドンが現れた。 ---- のび(えーと、ヤドンの技で使えそうな物は・・・・・・これだ!) のび「ヤドン、のろいで防御を上げて転がるに耐えろ!」 アカ「そんな時間稼ぎしても無駄やでぇ。ぶつかれ!」  たった一発でヤドンは大ダメージを受けた。だがぶつかった衝撃でミルタンクの体が一瞬止まった。 のび「(ミルタンクが止まった、よし!)今だヤドン、金縛り!」 アカ「何、転がるを封じ込めたやと!」 のび「向こうは戸惑っている。今のうちに頭突きだ!」 アカ「くそ、踏み付けで応戦や。」  しばらくは激しい肉弾戦となった。先ほどののろいが功を奏してヤドンがわずかに優位に立っていた。だが後一歩のところで、ついに金縛りが解けてしまった。 アカ「よし、もう一度転がるや!」今度は止めることができなかったヤドンはやられた。 のび「そんなー。頼んだよ、ヨルノズク。念力でミルタンクを止めろ!」 アカ「そんなんでうちのミルタンクが止まるかい!ミルタンクいけぇ!」 のび「影分身で避けまくれ。」 アカ「そんなことじゃいつかはやられるでぇ。転がり続けろ!」  その時、影分身で避けまくっていたヨルノズクがミルタンクの上に実体を現した。 のび「(そうか。転がるは上下からの攻撃に弱い。もらった!)全力で体当たりだ!」  さきほどのダメージもあり、ミルタンクは一撃でやられてしまった。のびたはなんとかバッジを手に入れた。 ----  コガネジムでは今、ドラえもんとアカネの勝負が行われている ドラ「はあはあ。のびた君の奴、何が楽勝だよ。」 アカネのミルタンクに対して、ドラえもんの手持ちはすでにピカチュウ一匹になっていた。  遡ること少し前、ジム戦を終えたのびたに楽勝だったなどと嘘をつかれたドラえもんは、余裕満々でジム戦に挑んだ。だが、ミルタンクの転がるにラッタとヌオーが立て続けにやられ、気がつけば残りはボロボロになったピカチュウ一匹になっていた。 ドラ「また転がるが来た!もう終わりだー・・・ってそういえばのびた君が、〔ジムリーダーの転がるは上下からの攻撃に弱いよ!まあこんなの考えればすぐわかることだけどね、〕なんていってたっけ・・・・・・」  ドラえもんは仕方なくのびたの戦法に頼ることにした。 ドラ「ピカチュウ、影分身で真上に移動して叩きつけるだ!」  攻撃は見事にヒットし、転がるは止まった。だが・・・・・・ アカ「うちのミルタンクを転がるだけと思われたら困るで。ミルタンク、踏み付けや!」 ドラ「ああ、今度こそ終わったー・・・ってうわーーーー」  なんとドラえもんのポケットが光だした。突然の出来事に、アカネが、ピカチュウが、そしてミルタンクまでもが動きを止めていた。  すると、ポケットの中から一匹のポケモン、トゲピーが出てきた。 ドラ「そうか、タマゴが羽化したんだ。よし、ピカチュウ戻れ。行けトゲピー!」 アカ「ちょっと卑怯な気もするけど、まあ許してあげるわ。で、その赤ん坊で何する気や?」 ドラ「(そうか、まだレベル1のポケモンなんだ。ここは運にかけるしかない・・・)トゲピー、指を振るだ。」  トゲピーの指から巨大な光の球が現れた。「気合球」だ! ドラ「いっけーーーーーー」  強烈な一撃が炸裂し、ミルタンクが倒れた。トゲピーのレベルが物凄い勢いで上がっている。  その時、全員が生まれたばかりの0歳児のまさかの活躍に目を丸くして驚いていた。 ----  次の日、34番道路にはフラフラと歩き回るしずかの姿があった。 しず「イーブイ!どこ行ったのー。はあはあ、疲れたわ。」  昨夜、しずかのイーブイが姿を消した。しずかは昨夜からずっとイーブイを探している・・・・・・  しずかは知らないが、イーブイが失踪した理由は昨日のジム戦である。過去、2度のジム戦両方で活躍できなかったイーブイは、次のコガネジム戦に闘志を燃やしていた。だが、大ピンチの場面で起用されたイーブイは、なんとミルタンクに一発で倒されてしまった。  結局、ミルタンクは最後のモココの静電気で偶然麻痺し、電気ショックを偶然急所に当てられてやられたのだった。その夜、自分はもう必要無いと感じたイーブイは、ひそかに姿を消したのだった。 しず「イーブイ、どこ行っちゃったのかしら?」  そんなしずかの様子を、イーブイはかげながら見守っていた。 (僕はいるだけでご主人様の邪魔になってしまう。でも、ご主人様は必死で僕を探してくれている。僕はいったいどうしたら・・・・・・)  イーブイがそんなことを考えていると、突然しずかがイーブイの名前を呼ぶのをやめ、フラフラと森のほうへ入っていく。その目前には、催眠ポケモンスリープがいる。 (大変だ!ご主人様がスリープに連れて行かれちゃう。でも、僕じゃスリープにやられちゃうかもしれない。怖いよ・・・ああ、ご主人様が連れて行かれちゃう、戦わなきゃ!勇気を出すんだ!)  気がつけばイーブイは、スリープに跳びかかっていた。 ----  ドシーン!という大きな音でしずかは目を覚ました。(これはイーブイがスリープを体当たりで倒した音だ)目の前ではイーブイがスリープと闘っている。 しず「そうか、あの時私はスリープに眠らされて・・・ってあれはイーブイ!」  イーブイは怯えながらも必死でスリープに立ち向かっている。スリープは催眠術で眠らそうとしている。しずかは思わず声を張り上げた。 しず「砂かけで催眠術を見ないようにするのよ!」  イーブイはしずかからの指示に一瞬戸惑ったが、すぐにスリープに砂をかけた。スリープが視界を消されて戸惑っている。 しず「いまよ、体当たり!」  渾身の体当たりが炸裂し、スリープは倒れた。しずかはイーブイに駆け寄ってその体を抱きしめた。 しず「心配したじゃない。もうどこにも行っちゃだめよ。」  その時、突然イーブイの体が輝きだした。進化だ!イーブイは太陽ポケモン、エーフィーに進化した。 しず「やったわ。さあ、行くわよ。」  もうどこにも逃げたりしない、しずかを悲しませないために・・・そう心に決めたエーフィーは、次のジム戦へ向けてエンジュシティへ向かう。 ----         現在の状況 のびた コガネシティ、ドラえもんと行動中  ヤドンLV24 ヨルノズクLV23 エイパムLV21 ドラえもん コガネシティ、のびたと行動中  ピカチュウLV24 ラッタLV23 ヌオーLV23 トゲピーLV12 ジャイアン 35番道路  アリゲイツLV26 オニドリルLV23 イワークLV20 ワンリキーLV21 スネ夫 35番道路  マグマラシLV24 マダツボミLV20 ズバットLV21 デルビルLV23 しずか 34番道路  エーフィLV24 バタフリーLV23 モココLV21 出来杉 36番道路でレベル上げ中  ベイリーフLV24 ピジョンLV22 ゴースLV23 ユンゲラーLV25 ブラック         ???
みんなから大きく遅れをとっているドラえもんは、ヒワダタウンでのジム戦を苦戦しながらもなんとか突破した。ドラえもんは居合い切りをもらいに炭職人の家へ行った。 炭職人「居合い切りの秘伝マシン?ああいいよ、持っていきなよ。そんなことより、この前うちのカモネギを変な髪形の男の子が助けてくれてさ・・・世の中捨てた物じゃないねぇ。」  どうやらこの職人のカモネギをスネ夫が助けたようだ。彼のことだから、おそらく秘伝マシンが目的の行動だろう。  炭職人の家を出たドラえもんは、早速ウバメの森へ向かおうとした。だがそこに、あの赤髪の少年ブラックが現れた。 ドラ「あ、君はこないだの!」 ブラ「お前はこないだの青狸!ちょうどいい、どれだけ強くなったか見てやろう。」 とても1度負けた男のセリフとは思えない。結局ドラえもんは勝負をすることになった。  ブラックはゴマゾウを、ドラえもんはコラッタを繰り出した。 ドラ「先手必勝、電光石火だ!」しかしゴマゾウはビクともしない。 ブラ「そんな攻撃まったく効かんな。ゴマゾウ、転がるだ。」  転がりだしたゴマゾウを止められなくなったコラッタはギリギリまで追い込まれてしまった。 ドラ「気合溜めをして全力で体当たりだ!」 コラッタの全力の体当たりでゴマゾウの動きが止まった。 ドラ「いまだ、必殺前歯!」コラッタの一撃が決まり、ゴマゾウは倒れた。  次にブラックが出してきたのはこの間のヨーギラスだった。これを予測していたドラえもんは、コラッタをウパーに変更していた。 ブラ「ヨーギラス、砂嵐でこちらを有利な状況にするんだ。」 ドラ「君は馬鹿かい。ウパーも地面タイプをもっているから砂嵐は効かないよ。」 ブラ「そんな馬鹿な!」  結局ヨーギラスは水鉄砲一発で倒れ、次に出してきたタッツーもピチューの電気ショック一発で倒れた。そのとき、ピチューの体が輝き始めた。進化だ! ドラ「やったー!ピカチュウに進化した。ありがとう、いい経験地稼ぎになったよ!」  ブラックに軽く嫌味を言い、ドラえもんは再び走り始めた。 ----  静かなウバメの森に、のびたの大きな声が響き渡った。 のび「ホーホーがヨルノズク進化した!うれしいなぁ。」  野生のキャタピーやビードルを倒していたのびたのホーホーが進化したのだった。この世界に来て初めての進化にのびたは感動していた。 するとそこに、一人の少年が手を叩きながらのびたの方へ歩み寄ってきた。 少年「進化おめでとう!お祝いに君のポケモンに頭突きの技を教えてあげよう。」  よく状況が理解できていないのびたは、とりあえず少年に頼んでヤドンに頭突きを覚えさせてもらった。どうせヤドンはそのうち頭突きを自力で覚えると言うのにだ。 少年「近くの木に頭突きしてみるといいよ。珍しいポケモンが落ちてくるから。」  とりあえず少年の言うとおり、木に頭突きさせてみることにした。  しかし、何度やってもオニスズメしか落ちてこないので、そろそろ飽きてきたのびたは森を出ようとした。 のび「ヤドン!まだやってるの?もういいから行くよ・・・」  その時だった。木から紫色の猿、エイパムが落ちてきたのだった。早速ゲットしようとするのびた。しかし、ヤドンはすばしっこいエイパムに付いていけない。のびたはやドンを引っ込めてヨルノズクを出した。だが、いきなりエイパムが突っ込んできた。 のび「リフレクターで攻撃を防ぐんだ!」  エイパムの攻撃を防いだヨルノズクは、催眠術でエイパムを眠らせた。眠ったエイパムは簡単に捕まった。 のび「やった、エイパムゲットだ!」  そのとき、また誰かが近づいてきた。こんどは誰かと思ってのびたはその人物を見た。そこにいたのは・・・ のび「ドラえもん!!」 ドラ「やあのびた君。ここからは一緒に行動しない?」 のび「うん、するする!1人より2人のほうが楽しいしね!」  のびたは走り疲れてバテバテのドラえもんと共にウバメの森を抜けたのだった。 ----  そのころ、34番道路にいた出来杉は、コガネシティに行く前に新しく捕まえたケーシィを育成していた。もちろんいちいち入れ替えながらだ。 出来「ケーシィの育成はめんどくさいんだよなぁ。あれ、あのリーゼントもどきは・・」  出来杉の目に同じく近くでレベル上げをしているスネ夫が写っていた。 出来「ちょうどいい。あいつでレベル上げしよう。」  出来杉は早速スネ夫に声をかけようとした。だが、その前にスネ夫から勝負を仕掛けてきたのだった。出来杉は、 出来(僕に勝つ自信があるのか?まあいいぼろぼろに叩き潰してやる。)と思っていた。 出来「いけ、ケーシィ。」 スネ「なめてるのか?いけマグマラシ!火炎車だ!」 出来「戻れケーシィ。いけ、ピジョン。」出来杉のポッポはすでに進化していた。 ピジョンは出ていきなり火炎車でダメージはくらってしまった。 出来「ピジョン、影分身だ。」マグマラシの攻撃が次々とはずれた。 スネ「くそ、攻撃があたらない。」 出来「今だ!いっせいに体当たり。」攻撃は急所に当たり、マグマラシは倒れた。するとケーシィのボールが光りだした。ユンゲラーに進化したようだ。 スネ「くそ、ズバット任せた。」 出来「ピジョン、ふきとばしだ!」ズバットはボールに戻り、かわりにマダツボミが出てきた。マダツボミは風起こし一発でやられてしまった。 スネ「そんな。ズバットもう一度出て来い。」 出来「ピジョン下がれ、。ユンゲラー、念力だ。」ズバットも一発でやられてしまった。 スネ「くっそー、デルビル出て来い!噛み付くだ!」 出来「デルビルだとっ!」ユンゲラーは一発でやられてしまった。 出来「くそ、今度はゴースだ。怪しい光。」 混乱したデルビルは何回か自分を攻撃したが、結局噛み付く一発でゴースを仕留めた。 出来「とどめをさすぞ、ベイリーフ。体当たりだ!」 どうやらチコリータも進化したようだ。弱っていたデルビルは一発で倒れた。 スネ夫は悔し涙を流しながらコガネシティへと走っていった。一方出来杉は考え込んでいた。 出来「なぜ奴はカントーでしか出ないデルビルを持っているんだ。おかげであんな雑魚に苦戦したじゃないか!何か、何かあるに違いない!」  出来杉はこの日からスネ夫を疑い始めていた。 ----  出来杉との勝負に敗れたスネ夫は、うさ晴らしに地下通路のトレーナーを倒しまくっていた。彼に常に一手先を読まれ、おまけに経験値稼ぎに利用されたことが悔しかったのだ。 スネ「出来杉の野郎、僕を経験値稼ぎに利用するなんて。あんな奴を一瞬でもいい奴だと思った僕が馬鹿だった。ん、これは・・・」 地下通路を我が物顔で歩いていたスネ夫は、足もとに落ちていたコインケースを拾った。 スネ「これはいいタイミング。ちょっとゲーセンで遊んでこよう。」  生粋のゲーマーであるスネ夫の目は輝いていた。  数時間後、スネ夫の足下には大量のドル箱が積み上げられていた。ちなみに、この世界では未成年の賭博が認められているようだ。 スネ「また当たりだ!このスロットちょろいな。現実世界のゲーセンで鍛えたかいがあったよ。」  その後、吹雪、雷、大文字の技マシン全てを手に入れて帰ったスネ夫は、店員たちから「ゲーセン荒らしのリーゼントもどき」と呼ばれ、恐れられるようになった。 ----  コガネシティに着いたジャイアンは、早速ジムへ向かった。中にある看板によると、クリアしているのはまだ出来杉だけのようだ。彼はゴースを使い、ノーマルタイプの技を全て避け、やっかいな転がるは事前に眠らせて発動させないようにしてあっさりクリアしたのだった。 アカ「うちがジムリーダーのアカネや!よろしくな。」  ジャイアンにとっては生まれて始めて聞く関西弁である。 アカ「早速いくでぇ。出てこい、ピッピ!」 ジャイ「アリゲイツ、噛みつくだ!」ジャイアンのワニノコも進化していたようだ。 アカ「うわっ、いきなり大ダメージや!ピッピ、歌って相手を眠らせるんや!」 ジャイ「させるか、怖い顔で脅して歌えないようにするんだ!」ピッピは怖がっている。 ジャイ「よし、もう1度噛みつけ!」この攻撃でピッピは倒れたようだ。 アカ「なかなかやるやん。せやけどこの子に勝てるかな?行け、ミルタンク!」 ジャイ「アリゲイツ、また噛みつくだ。」 アカ「遅い。転がるや!」アリゲイツは転がるで弾き飛ばされた。 ジャイ「水鉄砲で動きを止めろ!」 アカ「そんなしょぼい攻撃効かんわ!もう一度ぶつかれ!」威力の上がった転がるでアリゲイツは倒されてしまった。 ジャイ「くそ、行け、オニドリル。燕返しだ!」進化していたのはワニノコだけでなく、オニスズメもだった。が、しかし・・・ アカ「転がりだしたミルタンクは簡単に止まらんでぇ。行け、もう一度ぶつかれ!」  効果抜群!オニドリルは一発でやられた。 ジャイ「くっそー。イワーク、体当たりだ!」だがあまり効いている様子は無い。 アカ「そういう守備力の高いポケモンは先に出しとくべきやったな。ミルタンク、ぶつかりまくるんや!」 なんと攻撃力の上がった転がるは、硬いイワークをたった2発で倒してしまった。  ジャイアンは目の前が真っ暗になった! ----  アカネとの戦いに敗れたジャイアンは、アイテムを充実させて再戦にそなえようと百貨店にやってきた。とりあえず回復アイテムを買いまくった後、技マシンを買いに上の階へ昇っていくと、一人の少年が声をかけてきた。 少年「ねえ君スリープ持ってない?持ってたらワンリキーと交換しようよ。」 (ワンリキーか、ワンリキーがいればあのジムリーダーに対抗できるな。よし!) ジャイ「よし。こいつと交換だな。」 少年「えー、これポッポじゃないか。駄目だよ。僕はスリープが欲しいんだ!」 ジャイ「いいから交換しろ!じゃないとぶん殴るぞ!」 少年「そ、そんなぁー」  強制的に奪い取ったワンリキーに百貨店で売っていた瓦割りを覚えさせ、ジャイアンは再びジムへ入っていった。 アカ「もう来たの?早いなー。それじゃあさっさと始めるか。」 アカネはいきなりミルタンクを出してきた。ジャイアンはワンリキーを出した。 アカ「お、新戦力やな。ミルタンク、早速転がるや!」 ジャイ「ワンリキー、気合溜めだ!」ワンリキーは転がるに耐えながら気合溜めをした。 アカ「もう一回ぶつかれぇ!」 ジャイ「気合と根性で止めるんだ!」 ワンリキーはあと少しで壁に激突というところで、転がるを止めた。 アカ「攻撃がくるで!ミルタンク、ガードや!」 ジャイ「けたぐりで倒せ!」 アカ「何!」  けたぐりで転倒したミルタンクは無防備な状態になった。 ジャイ「今だ、瓦割り!」 倒れているミルタンクに強烈な一撃が決まった。ミルタンクは戦闘不能になった。 アカ「やるなー。もう勝ち目はないし、降参やわ。」  ジャイアンはジム戦をクリアし、バッジと技マシン「メロメロ」を手に入れた。力押しで敵を倒すことしかできないジャイアンにメロメロは使われることはおそらく無いだろう。 ----            現在の状況  のびた 34番道路、ドラえもんと行動中 ヤドンLV20 ヨルノズクLV22 エイパムLV15 ドラえもん 34番道路 のびたと行動中  ピカチュウLV19 コラッタLV18 ウパーLV18 謎のタマゴ ジャイアン バッジゲット アリゲイツLV21 オニドリルLV20 イワークLV17 ワンリキーLV18 スネ夫 コガネシティでスロットに夢中  マグマラシLV22 マダツボミLV19 ズバットLV18 デルビルLV18 しずか 34番道路  イーブイLV20 バタフリーLV19 モココLV17 出来杉 コガネシティ ジムはクリア済み  ベイリーフLV21 ピジョンLV20 ゴースLV21 ユンゲラーLV18  ブラック         ???  ヨーギラスLV20 ゴマゾウLV18 タッツーLV17 ----  もう夜になったというのに、ドラえもんとのびたはまだ34番道路にいた。どうやらレベル上げをしているようだ。 ドラ「やった!コラッタとウパーがやっと進化したぞ。」 のび「ねぇドラえもん、まだジム戦行かないの?」 ドラ「僕はもうちょっとレベル上げしてるから、先に行っててよ。」 のび「まったく、そんなにレベル上げしなくても大丈夫なのに。ドラえもんは心配性だなぁ。」  のびたは先にジムに行った。中にある看板には、自分とドラえもん以外の4人の名前が記されていた。 のび「やっぱりもう皆ジム戦をクリアしてる。僕も早くしなきゃ。」 アカ「お、また子供の挑戦者か。今日1日でもう5人目やで。」 のび「そんなことより、早くジム戦始めてください!」 アカ「ああ、そうやな。じゃあ早速始めよっか。」  のびた対アカネの勝負が始まった。アカネはピッピ、のびたはエイパムだ。 のび「エイパム、乱れ引っ掻き!」  なんと5回ヒットした上に急所に当たった。ピッピは一撃でやられてしまった。 アカ「なかなかやるやん。よく育ってるで!」 のび(そりゃあここまでずっとレベル上げしてたからな・・・) アカ「でもこいつはどうや?行け、ミルタンク!」 のび「強そうだな・・・でも負けない!乱れ引っ掻きだ!」 4回ヒットしたが、防御が高いミルタンクにあまりダメージを与えることが出来ない。 アカ「今度はこっちの番や!ミルタンク、転がる!」 エイパムはあまりダメージを受けなかった。 のび「威力はたいしたことないや。問題はどうやって止めるかだけど・・・」 アカ「甘いな。転がるの威力はどんどん上がっていくんやで。もう一度ぶつかれぇ!」  さっきより数段威力が上がった転がるに、エイパムははじき飛ばされて戦闘不能になった。 のび「エイパム!くそ、行けヤドン。」  ボールの中から相変わらず呑気な顔をしたヤドンが現れた。 ---- のび(えーと、ヤドンの技で使えそうな物は・・・・・・これだ!) のび「ヤドン、のろいで防御を上げて転がるに耐えろ!」 アカ「そんな時間稼ぎしても無駄やでぇ。ぶつかれ!」  たった一発でヤドンは大ダメージを受けた。だがぶつかった衝撃でミルタンクの体が一瞬止まった。 のび「(ミルタンクが止まった、よし!)今だヤドン、金縛り!」 アカ「何、転がるを封じ込めたやと!」 のび「向こうは戸惑っている。今のうちに頭突きだ!」 アカ「くそ、踏み付けで応戦や。」  しばらくは激しい肉弾戦となった。先ほどののろいが功を奏してヤドンがわずかに優位に立っていた。だが後一歩のところで、ついに金縛りが解けてしまった。 アカ「よし、もう一度転がるや!」今度は止めることができなかったヤドンはやられた。 のび「そんなー。頼んだよ、ヨルノズク。念力でミルタンクを止めろ!」 アカ「そんなんでうちのミルタンクが止まるかい!ミルタンクいけぇ!」 のび「影分身で避けまくれ。」 アカ「そんなことじゃいつかはやられるでぇ。転がり続けろ!」  その時、影分身で避けまくっていたヨルノズクがミルタンクの上に実体を現した。 のび「(そうか。転がるは上下からの攻撃に弱い。もらった!)全力で体当たりだ!」  さきほどのダメージもあり、ミルタンクは一撃でやられてしまった。のびたはなんとかバッジを手に入れた。 ----  コガネジムでは今、ドラえもんとアカネの勝負が行われている ドラ「はあはあ。のびた君の奴、何が楽勝だよ。」 アカネのミルタンクに対して、ドラえもんの手持ちはすでにピカチュウ一匹になっていた。  遡ること少し前、ジム戦を終えたのびたに楽勝だったなどと嘘をつかれたドラえもんは、余裕満々でジム戦に挑んだ。だが、ミルタンクの転がるにラッタとヌオーが立て続けにやられ、気がつけば残りはボロボロになったピカチュウ一匹になっていた。 ドラ「また転がるが来た!もう終わりだー・・・ってそういえばのびた君が、〔ジムリーダーの転がるは上下からの攻撃に弱いよ!まあこんなの考えればすぐわかることだけどね、〕なんていってたっけ・・・・・・」  ドラえもんは仕方なくのびたの戦法に頼ることにした。 ドラ「ピカチュウ、影分身で真上に移動して叩きつけるだ!」  攻撃は見事にヒットし、転がるは止まった。だが・・・・・・ アカ「うちのミルタンクを転がるだけと思われたら困るで。ミルタンク、踏み付けや!」 ドラ「ああ、今度こそ終わったー・・・ってうわーーーー」  なんとドラえもんのポケットが光だした。突然の出来事に、アカネが、ピカチュウが、そしてミルタンクまでもが動きを止めていた。  すると、ポケットの中から一匹のポケモン、トゲピーが出てきた。 ドラ「そうか、タマゴが羽化したんだ。よし、ピカチュウ戻れ。行けトゲピー!」 アカ「ちょっと卑怯な気もするけど、まあ許してあげるわ。で、その赤ん坊で何する気や?」 ドラ「(そうか、まだレベル1のポケモンなんだ。ここは運にかけるしかない・・・)トゲピー、指を振るだ。」  トゲピーの指から巨大な光の球が現れた。「気合球」だ! ドラ「いっけーーーーーー」  強烈な一撃が炸裂し、ミルタンクが倒れた。トゲピーのレベルが物凄い勢いで上がっている。  その時、全員が生まれたばかりの0歳児のまさかの活躍に目を丸くして驚いていた。 ----  次の日、34番道路にはフラフラと歩き回るしずかの姿があった。 しず「イーブイ!どこ行ったのー。はあはあ、疲れたわ。」  昨夜、しずかのイーブイが姿を消した。しずかは昨夜からずっとイーブイを探している・・・・・・  しずかは知らないが、イーブイが失踪した理由は昨日のジム戦である。過去、2度のジム戦両方で活躍できなかったイーブイは、次のコガネジム戦に闘志を燃やしていた。だが、大ピンチの場面で起用されたイーブイは、なんとミルタンクに一発で倒されてしまった。  結局、ミルタンクは最後のモココの静電気で偶然麻痺し、電気ショックを偶然急所に当てられてやられたのだった。その夜、自分はもう必要無いと感じたイーブイは、ひそかに姿を消したのだった。 しず「イーブイ、どこ行っちゃったのかしら?」  そんなしずかの様子を、イーブイはかげながら見守っていた。 (僕はいるだけでご主人様の邪魔になってしまう。でも、ご主人様は必死で僕を探してくれている。僕はいったいどうしたら・・・・・・)  イーブイがそんなことを考えていると、突然しずかがイーブイの名前を呼ぶのをやめ、フラフラと森のほうへ入っていく。その目前には、催眠ポケモンスリープがいる。 (大変だ!ご主人様がスリープに連れて行かれちゃう。でも、僕じゃスリープにやられちゃうかもしれない。怖いよ・・・ああ、ご主人様が連れて行かれちゃう、戦わなきゃ!勇気を出すんだ!)  気がつけばイーブイは、スリープに跳びかかっていた。 ----  ドシーン!という大きな音でしずかは目を覚ました。(これはイーブイがスリープを体当たりで倒した音だ)目の前ではイーブイがスリープと闘っている。 しず「そうか、あの時私はスリープに眠らされて・・・ってあれはイーブイ!」  イーブイは怯えながらも必死でスリープに立ち向かっている。スリープは催眠術で眠らそうとしている。しずかは思わず声を張り上げた。 しず「砂かけで催眠術を見ないようにするのよ!」  イーブイはしずかからの指示に一瞬戸惑ったが、すぐにスリープに砂をかけた。スリープが視界を消されて戸惑っている。 しず「いまよ、体当たり!」  渾身の体当たりが炸裂し、スリープは倒れた。しずかはイーブイに駆け寄ってその体を抱きしめた。 しず「心配したじゃない。もうどこにも行っちゃだめよ。」  その時、突然イーブイの体が輝きだした。進化だ!イーブイは太陽ポケモン、エーフィーに進化した。 しず「やったわ。さあ、行くわよ。」  もうどこにも逃げたりしない、しずかを悲しませないために・・・そう心に決めたエーフィーは、次のジム戦へ向けてエンジュシティへ向かう。 ----         現在の状況 のびた コガネシティ、ドラえもんと行動中  ヤドンLV24 ヨルノズクLV23 エイパムLV21 ドラえもん コガネシティ、のびたと行動中  ピカチュウLV24 ラッタLV23 ヌオーLV23 トゲピーLV12 ジャイアン 35番道路  アリゲイツLV26 オニドリルLV23 イワークLV20 ワンリキーLV21 スネ夫 35番道路  マグマラシLV24 マダツボミLV20 ズバットLV21 デルビルLV23 しずか 34番道路  エーフィLV24 バタフリーLV23 モココLV21 出来杉 36番道路でレベル上げ中  ベイリーフLV24 ピジョンLV22 ゴースLV23 ユンゲラーLV25 ブラック         ??? ----  先日、36番道路に行ったジャイアンは、動く木が邪魔で進めず、そこにいた少女から「ゼニガメじょうろ」というアイテムが必要と言われて1度コガネシティまで戻ることになってしまった。 ジャイ「まったく、なんで俺様がこんなお使いみたいなことしなきゃならねえんだ。」  そして今日、再び36番道路についたジャイアンは木に向かって怒りをぶつけるように水をぶちまけた。すると、動く木「ウソッキー」が襲い掛かってきた。 ジャイ「ああ?こんな雑魚速攻で殺してやるよ。オニドリル、燕返しで仕留めろ。」  だがウソッキーにはまったく聞いていない。逆に相手の岩落としでオニドリルがやられてしまった。 ジャイ「馬鹿な、草タイプに効果抜群のはずだ!それに岩落としを使ってくるなんて。」  そんな様子を近くから見ていた出来杉は、見かねた、と言う様子で偶然を装ってジャイアンに近づいた 出来「やあ、剛田君。久しぶりだね。」 ジャイ「出来杉!お前もここまで来てたのか。」 出来「(とっくに前から来ていたよ。)そういえばそのポケモン、たしか岩タイプだったと思うよ。ダイヤモンド&パールにも出てたから・・・」 ジャイ「岩タイプだと、なるほどな。サンキュー出来杉!」 出来「いや、いいんだよ。(そいつをお前が倒さないと僕も先に進めないしな。)」 ジャイ「よし、俺様を騙しやがった罰だ。アリゲイツ、水鉄砲をかけまくってやれ!」  ウソッキーが瀕死になっているというのに、ジャイアンはまだ水鉄砲を食らわさせている。ウソッキーが死ぬギリギリ直前というところで、やっと攻撃をやめさせた。 ジャイ「こんなもんで許してやるか。よし、行くぞアリゲイツ。」 出来「(相変わらず奴は馬鹿だな。僕が面倒くさいお使いイベントを君にやらさせていたことにも気付かないとはな・・・・・・)」  奇妙な笑みをうかべて出来杉もジャイアンの少し後にエンジュシティへ向かった。 ----  その少し後、36番道路についたのびたとドラえもんは、早速エンジュシティへ向かおうとした。が、その時ドラえもんが道に倒れているウソッキーを発見した。 ドラ「大変だ、このウソッキーいまにも死にそうだよ!」  いそいでエンジュシティのポケモモンセンターでウソッキーの回復をした2人は、とりあえずジム戦を後回しにして、「焼けた塔」という所へ行ってみることにした。 ドラ「それにしても、だれがあんなひどいことを・・・僕がそいつを見つけたらこのウソッキーで復讐してやる。」  焼けた塔に着いた2人は、出来杉が見知らぬ2人と会話しているの見た。2人の会話からは、「スイクン」「伝説」などという単語が聞こえる。 会話を終えた謎の2人は塔を出て行った。のびたは出来杉に声をかけることにした。 のび「おーい、出来杉。」 出来「のびた君じゃないか!」 まさかもうのびたがこんな所まで来ていると思わなかった出来杉は驚いている。 のび「さっきの2人は誰だい?」 出来「見ていたのか。1人はこの町のジムリーダーのマツバさん。もう1人は伝説のポケモンを追っているミナキさんだそうだよ。」 のび「ふーん、そうなの。」 出来「それはそうと、のびた君、僕とバトルしないかい?」 のび「え、・・・いいとも!(よーし、見てろよ出来杉)」 ドラ「じゃあ僕は先に進んでるよ。」 のび「うん、わかった。ルールはどうするの?」 出来「僕も君も急いでいるようだから2対2のタッグバトルにしよう。」 のび「よし、わかった。じゃあ始めようか。」 出来「OK。(よし、いい経験値稼ぎになりそうだ。日頃しずかちゃんにベタベタくっ付いてるこのカスに格の差を見せつけてやる。)」  のびたと出来杉の2対2バトルが始まった。 ---- のび「頼んだヤドン、ヨルノズク。」 出来「イーブイ、ゴースト出番だ。」 のび「イーブイ!どこで手に入れたんだ?」 出来「コガネで偶然よった家がマサキの実家でさぁ、このイーブイをくれたんだ。」 のび「いいなぁ。」  もちろん偶然ではない。出来杉は最初からイーブイ目的でこの家を訪れたのだった。 のび「じゃあ行くよ。ヨルノズク、念力。ヤドン、頭突き。イーブイに集中攻撃だ!」  だが、攻撃は見えない壁に遮られた。イーブイの「守る」だ。 のび「あれ?こんな技イーブイは覚えないはずだけど・・・・・・」 出来「コガネ百貨店で売っていたのさ、ちゃんとチェックしておくべきだったね。ゴースト、ヨルノズクに催眠術だ。」 のび「ああ、寝るなよヨルノズク。ヤドン、こっちも欠伸でイーブイを眠らせろ。」 出来「遅い!ゴースト、ヤドンにシャドーボール。イーブイはヨルノズクに電光石火。」  ヤドンがゴーストに素早さで叶うわけがない。ヤドンは一発で倒れ、ヨルノズクもダメージを受けた。しかもまだまだ起きる気配はない。 出来「とどめだ。ゴーストは不意打ち、イーブイは手助けで威力を上げろ。」  手助けで威力が上がった不意打ちでヨルノズクは倒れた。出来杉の勝利だ。 出来「僕の勝ちだね、所持金は貰ってくよ。(予想通りの雑魚だったな・・・)あ、可哀そうな君に一ついいことを教えてあげるよ。この町にある踊り場で波乗りの秘伝マシンが貰えるよ。じゃあね。」  去っていく出来杉を見ているのびたは拳を固く握り締めていた。 のび「出来杉の奴、僕を馬鹿にしやがって。いつかリベンジしてやる!」 ----  のびたが出来杉と闘っている時、ドラえもんもまたバトルをすることになった。その相手とは・・・ ブラ「またあったな青狸。こんどこそ俺様が勝ってみせる。さあ、バトルだ!」 またこの男、ブラックである。 ドラ「また君か、いいよ。ただし3対3だ。(フルバトルだとトゲピーが弱すぎるからね。)ただしまた僕が勝ったら、僕のことを青狸と言うのはやめろ!」 ブラ「いいだろう。早速バトルだ青狸!行け、ストライク。」 ドラ「ストライク、この辺じゃ出ないはずじゃ・・・」 ブラ「自然公園の虫取り大会を知らないのか?その時に捕まえたのさ。あの時はカイロスを捕まえてめちゃくちゃ嬉しそうなデブガキの歌で気絶しそうだったぜ。」 ドラ「(ジャイアンか・・・)お喋りは終わりだ。行って来いヌオー」 ブラ「貴様に似たボケ顔だな。ストライク、高速移動だ!」 ドラ「早いな・・・水鉄砲だ。」しかし、まったく当たらない。 ブラ「遅いぜ。切り裂くだ!」 急所に当たった!なんとヌオーは一発でやられた。 ドラ「そんな、どれだけレベルが高いんだ?くそ、いけピカチュウ。電気ショックだ。」 ブラ「くそ、効果抜群か。ストライク、切り裂くだ。」 ドラ「頑張れピカチュウ。もう一度電気ショック!」 二度目の電気ショックが命中した。ストライクは倒れた。 ブラ「くそ、なら電気ポケモン対決だ。コイル、超音波」ピカチュウは混乱した。 ドラ「ピカチュウ落ち着け。電光石火だ。」 だが、落ち着けなどという願いが通じる訳もなく、自分を攻撃したピカチュウは倒れた。 ドラ「これで最後か・・・行け、ウソッキー。」 ブラ「戻れコイル。ドンファン出て来い。」 ドラ(ゴマゾウが進化したのか・・・) ブラ「速攻で終わらせてやるよ。ドンファン、マグニチュードだ!」  その時、物凄い衝撃が起こった。「マグニチュード10」である。あまりにも強力な衝撃に、塔が崩れだしてしまった。 ブラ「これはやばいな・・・ドンファン、穴を掘るだ。じゃあな青狸。」 ドラ「何1人だけ逃げてるんだよ!あ、あああああ!」  崩れた足場から、ドラえもんは落ちていってしまった・・・・・・ ----  同じ頃、崩壊しだした塔の中で慌てていたのびたもまた、崩れた足場から落ちてしまった。どうやら地下一階に来てしまったようだ。 のび「痛たたたた。ん、この塔、地下があったのか・・・とりあえず進んでみよう。」 塔が崩壊しているというのに、のんきな男である。  そこでのびたは、目の前に3匹の犬のようなポケモンのようなポケモンを見つけた。いずれも2mほどある巨大な犬である。それに・・・ のび「なんて美しいポケモンたちなんだ!」  美的センス0ののびたが言う。しかし、のびたが近づこうとすると3匹は崩壊中の塔を華麗に駆け抜け、どこかへ去っていってしまった。 のび「どこいちゃったんだろう。ってうわーーー」  のびたの上から巨大な岩が落ちてきている。危ない! ???「水鉄砲だ!」  岩が水圧で飛ばされていった。なにが起こったのかわからないのびたの前に、ドラえもんとヌオーがいる。 のび「ドラえもん!」 ドラ「無事だったか、よかった。さあ、さっさと脱出するよ。」  ドラえもんはポケットの中から穴抜けの紐を取り出した。2人は崩壊する塔からなんとか逃げ出した。  2人はなんとかポケモンセンターにたどり着いた。お互いに塔であった出来事を話し合っている。 のび「ドラえもん、その赤髪の少年と3回もバトルしてるのか・・・」 ドラ「うん。ただ今日は前やった時とは比べ物にならないくらい強くなってた。なにかあったのかなぁ?そんなことより、君が出会った3匹は伝説のポケモンかもしれないよ。ゲームで君の話と似たようなのを見たことがあるから。」 のび「あの3匹が伝説のポケモン!どうりで凄かった訳だ。特にあの赤いポケモンがかっこ良かったなぁ・・・」 ドラ「とりあえず、ジムバッジと波乗りを取りに行こうよ。出来杉の情報に頼りたくはないけど。」  センターを出た2人は、ジムへと歩いていった。 ----  エンジュジムに着いたジャイアンはイラついていた。なんとなく凄そう・・・と思って行ったスズの塔にはお坊さんが入らしてくれず、しかも出来杉、のびた、ドラえもんがすでにジム戦をクリアしていたからである。 ジャイ「くそ、さっさとここのジムリーダーをぶったおしてやる。」  だが、彼のイラつきはこのバトルで高まっていった。強力なシャドーボール、ストレスの源である催眠術、怪しい光、呪いの4つの技をマツバのポケモン全員が覚えていたからだ。 気がつけばアリゲイツ、ワンリキー、イワークとどんどん彼のポケモンはやられていった。ジャイアンも自分の状況を理解し始めたようだ。 ジャイ「くそ、向こうはまだ3体も残っている。オニドリル、任せたぞ!」 マツバ「オニドリルだと!」オニドリルを出した瞬間、マツバの顔色が悪くなった。 それから、マツバはなぜか怪しい光しか使わなくなり、混乱にイラつきながらもジャイアンは燕返しの連発でなんとか勝利した。だがジャイアンは納得していない。 ジャイ「おいてめぇ、何で途中から怪しい光しか使わなかったんだ?馬鹿にしてるのか!」マツ「いや、実は俺のポケモンでノーマルタイプに攻撃する手段があれしかないんだ・・・・・・」  実は同じような手段で、出来杉はイーブイの噛み付く、のびたはヨルノズクの念力、ドラえもんもラッタの噛み付くを使って勝利していたのだった。  ちなみにこの次にジムを訪れたスネ夫は、進化したゴルバットやヘルガーの噛み付くでちゃんと弱点をつく正攻法で勝利したのだった・・・・・・ スネ「はは、やっぱり僕って賢いな・・・・・・」 ----           現在の状況 のびた エンジュシティ、ドラえもんと行動中  ヤドンLV25 ヨルノズクLV27 エイパムLV23 ドラえもん エンジュシティ、のびたと行動中  ピカチュウLV25 ラッタLV26 ヌオーLV24 トゲピーLV16   ウソッキーLV22 ジャイアン 踊り場で戦闘中  アリゲイツLV27 オニドリルLV26 イワークLV21 ワンリキーLV22 スネ夫 ジム戦クリア  マグマラシLV25 ウツドンLV23(進化しました) ゴルバットLV24  ヘルガーLV26 しずか エンジュシティに到着  エーフィーLV25 バタフリーLV24 モココLV24 出来杉 38番道路  ベイリーフLV25 ピジョンLV24 ゴーストLV25 ユンゲラーLV27   イーブイLV26 ブラック   ???  ヨーギラスLV?? タッツーLV?? ドンファンLV28 ストライクLV29  コイルLV25

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