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[[リンク名>ドラAAモン その7]] 僕の視界から……唯さんは消えていた。 いや、見えなかった、というべきか。 《……ちょこまかと邪魔をしてくれますねぇ。   ……よくも、また計画を狂わせてくれますねぇ……                         この眼鏡め……》 僕は……あの時、とっさにボールを手に取り、投げた…… そして、ドータクンが弓をうけてくれたんだ。 《まぁいいでしょう……こんなことでいちいち怒り狂っていては、私も身が持ちません。   今回は特別に見逃して帰りましょう。》 助かった、か…… 《とでもいうと思いましたか?  さぁ、カイリキーよ、あの眼鏡のボールをすべて奪うのです》 ---- ゲマの指示で、カイリキーがすぐにこちらに向かってきて、 僕を押し倒した。 四本の手で僕の両手両足を押さえつける。 腕がみしみしいってきた。痛い。痛い。 泣きそうになった、でも僕はあきらめない。 痛さをこらえ、僕はドータクンに命令した。 「ドー……タクン、サイコ……キネシス……」 分かっている。 この状況でサイコキネシスを出したら僕も巻き添えになることを。 でも、もう味わいたくなかった。 人が目の前で消える……あの悲しみ、絶望を。 ---- ドータクンは困惑の表情を浮かべながら、サイコキネシスを放った。 案の定僕は吹っ飛ばされる。 でも、カイリキーは大ダメージを受けたことにより、手が完全に僕から離れた。 攻撃するなら……今だ。 《ほう、カイリキーの拘束から逃れましたか……仕方がないですねぇ、ここまではしたくなかったのですが……》 ゲマはリモコンスイッチをマントの中から取り出したと思うと、それを押した。  ウイイイイイイインウイイイイイイン 機械の音が聞こえる……この小屋全体から。 さっきもカイリキーもこの仕掛けで出たのだろう。 しかし、狙いは唯さん。 唯さんを守れば……僕の、いや、僕らの勝ちだ。 《さぁ、お行きなさい……我が精鋭たちよ》 ……これは! 一体どういうことだ! 僕の周りには、数十体とも思われるポケモン……しかも、俗に言う厨ポケ、だ。 それらが群がっていた。 ……やばい。こっちは六匹、しかも、シナリオ進行中のポケモン。 勝ち目はないが……それでも!僕はやるしかないんだ! さぁ、総力戦だ、僕のポケモンたち! この窮地……絶対に乗り切って見せる! ---- この状況……圧倒的に僕が不利となると、相手の弱点を見つけるしかない。 しかし、あのゲマ……よほどのことではない限り、弱点は見せないだろう。 考えるんだ、考えるんだ。 奴の今までの行動すべてを。 今の僕は……やるしかない。 … …… ……… …… … (そういえば、奴は幻影なのにどうやって話しているんだ……?) 分かったぞ……奴の弱点。 それも、致命的な。 後は、そこをどうやって狙うかだな。 この状況で。 奴の弱点は指令を出している……スピーカーのようなもの。 それを壊せば、奴らは指令者を失った操り人形。 どうやって幻影を出しているのかは気になるが、おそらくそれから出しているだろう…… そう考えると、スピーカーの位置を割り出し、正確に割り出さなくてはならない。 どうやるべきか…… ----
[[前へ>ドラAAモン その7]] 僕の視界から……唯さんは消えていた。 いや、見えなかった、というべきか。 《……ちょこまかと邪魔をしてくれますねぇ。   ……よくも、また計画を狂わせてくれますねぇ……                         この眼鏡め……》 僕は……あの時、とっさにボールを手に取り、投げた…… そして、ドータクンが弓をうけてくれたんだ。 《まぁいいでしょう……こんなことでいちいち怒り狂っていては、私も身が持ちません。   今回は特別に見逃して帰りましょう。》 助かった、か…… 《とでもいうと思いましたか?  さぁ、カイリキーよ、あの眼鏡のボールをすべて奪うのです》 ---- ゲマの指示で、カイリキーがすぐにこちらに向かってきて、 僕を押し倒した。 四本の手で僕の両手両足を押さえつける。 腕がみしみしいってきた。痛い。痛い。 泣きそうになった、でも僕はあきらめない。 痛さをこらえ、僕はドータクンに命令した。 「ドー……タクン、サイコ……キネシス……」 分かっている。 この状況でサイコキネシスを出したら僕も巻き添えになることを。 でも、もう味わいたくなかった。 人が目の前で消える……あの悲しみ、絶望を。 ---- ドータクンは困惑の表情を浮かべながら、サイコキネシスを放った。 案の定僕は吹っ飛ばされる。 でも、カイリキーは大ダメージを受けたことにより、手が完全に僕から離れた。 攻撃するなら……今だ。 《ほう、カイリキーの拘束から逃れましたか……仕方がないですねぇ、ここまではしたくなかったのですが……》 ゲマはリモコンスイッチをマントの中から取り出したと思うと、それを押した。  ウイイイイイイインウイイイイイイン 機械の音が聞こえる……この小屋全体から。 さっきもカイリキーもこの仕掛けで出たのだろう。 しかし、狙いは唯さん。 唯さんを守れば……僕の、いや、僕らの勝ちだ。 《さぁ、お行きなさい……我が精鋭たちよ》 ……これは! 一体どういうことだ! 僕の周りには、数十体とも思われるポケモン……しかも、俗に言う厨ポケ、だ。 それらが群がっていた。 ……やばい。こっちは六匹、しかも、シナリオ進行中のポケモン。 勝ち目はないが……それでも!僕はやるしかないんだ! さぁ、総力戦だ、僕のポケモンたち! この窮地……絶対に乗り切って見せる! ---- この状況……圧倒的に僕が不利となると、相手の弱点を見つけるしかない。 しかし、あのゲマ……よほどのことではない限り、弱点は見せないだろう。 考えるんだ、考えるんだ。 奴の今までの行動すべてを。 今の僕は……やるしかない。 … …… ……… …… … (そういえば、奴は幻影なのにどうやって話しているんだ……?) 分かったぞ……奴の弱点。 それも、致命的な。 後は、そこをどうやって狙うかだな。 この状況で。 奴の弱点は指令を出している……スピーカーのようなもの。 それを壊せば、奴らは指令者を失った操り人形。 どうやって幻影を出しているのかは気になるが、おそらくそれから出しているだろう…… そう考えると、スピーカーの位置を割り出し、正確に割り出さなくてはならない。 どうやるべきか…… ---- 《キッサキシティ 船乗り場》 ……あれ?何で僕はこんなところにいるんだ? えーっと、確か、僕はあの小屋で戦っていたはず……だよね。 なんで? 『そこの……』  「ん?」 『そこの眼鏡……』  「空耳か?」 『空耳などではないっ!』  「うわわわっ!何これ」 『私は神だ、この世界においてのな   声だけの出演じゃ』 神の声『のび太よ、そなたは戦いに敗れ、不本意ながらここにきたのだ』 「神の声?うさんくさいなぁ」 神の声『消すぞ』 ★その瞬間、のび太は画面越しに送られるさっきを感じ取った  「すいませんでした。」 神の声『うむ、苦しゅうない』  (怖っ……) ----  「ところで、僕ついさっきまで    小屋にいたはずなんですけど、一体どうしてこんなところにいるんですか。」 神の声『……そなた、ディレクターズ・カット という言葉を知っておるか?』  …?いえ、知りません 神の声『製作者の都合によるカット…… つまり、一部における記憶の消去、というやつだ』  ??? 神の声『まあ、そこは気にするな』  は、はあ…… 神の声『そうそう、お主の荷物の中に、お札が入っているはずだ』  「おさつ?」 神の声『違う違う、おふだ、だ』 ★のび太、リュックの中をあさる。  「ああ、ありました。」 神の声『そのお札、データ上ではのろいのおふだ としか入っておらぬが、      おぬしが守っていた、あの女の魂が入っておる。       大切にあつかえ』 ……  「そうですか……    分かりました。大切に扱います」 ★のび太、立ち去る。 ---- 神の声『フォっフォっフォ、これからどうなるか楽しみじゃのう』  「あ、すいません」 ★のび太、戻ってくる 神の声『なんだ、またおまえか』  「ここ、どこですか?」 神の声『…キッサキシティじゃ』  「ありがとうございましたー」 ★のび太、また立ち去る 神の声『……これからどうなるか不安だのう』 ・補足:のび太の台詞の前はスペースを入れてます。    ややこしいので ---- 《キッサキシティ 船着場の近く》 さて、神様との話もついたわけだけど……  「さむっ!」 なんてこった……小屋の周りの寒さなんて序の口だったか…… かばんの中に何かないかな…… ★のび太、かばんをあさる  「あれ?なんでこんなのが?」 かばんの中になぜか ※《テキオー灯》 があった。 ※テキオー灯 どんな環境でも、これの光をあびると減っちゃらになる、というすごい道具。 海底でも宇宙でも呼吸ができるようになり、ご都合主義が楽になるぞ。 時間制限あり。 おそらくドラえもんがこういうときのために入れたんだろう。 これで寒さもへっちゃらだ! ……あれ?これって波乗り必要なくなるよな。 ---- 《キッサキシティ 中央広場》 テキオー灯のおかげで、寒さもへっちゃらになった僕は、 とりあえず雪遊びをしていた。  「こんなに雪があっていいなぁ~。僕の家の周りじゃちっとも降らないもんなぁ」 ★のび太、とりあえず雪に埋もれる あ~。雪って結構気持ちいいなぁ(冷たくなければ)。 ★のび太、眠る。 「おーい!子供が倒れてるぞー!」 「な、なんだってー!」 「まだ心臓は動いてるし呼吸もある!急いで運べー!」 ……? なにこの夢。かなりリアル。 もしかして現実で同じことが起こってたりして。 なんちゃってー。 ★のび太、起きる  「あれ?どこここ」 さっきまで雪の上にいたのに、なぜか今はベッドの上に寝ている。 もしかして、今までの冒険は夢落ち? 「あれあれ?君、もう起きたの?」 僕の目の前に女の子が現れた。 胸でかい。 「君、何をどうやったら雪の上で寝てて何もないの?」 ……さて、一体どうやって説明すればいいのやら。 ----

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