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─出木杉がミナンとの戦闘後、約1時間後…─
一方のび太は、さっきから気になっていたことがあった。
暫く穴を掘りながら進み、裏路地辺りまで来ると一旦出て外を見たのだが、下っ端が見当たらないのだ。
下っ端所か、人っ子一人見当たらない…一体どうしたのだろうか?
その時、その理由が分かった。
大地震。そして下に降りていくような感覚…いや!これは落ちている…!
のび太「トパーズシティが…落ちている!?」
その時、ポケモン図鑑に連絡が入った。
出木杉「もしもし、のび太君?武君?至急ジュエリデパート前に来てくれ!」
その連絡は出木杉からの物。大急ぎでのび太はジュエリデパート前へ走った。
─ジュエリデパート前─
そこには既に出木杉とジャイアンが到着していた。
のび太が来た事を確認すると、話しかける。
出木杉「やっと来たね…時間が無い。簡単に説明するよ。」
かなり焦っているようだったが、急いで説明をする。
出木杉「今、トパーズシティは落下している。しかも僕達を残したまま。」
出木杉「さっき一回試みたけど、まだ防御壁は張られている。逃げ場は無いんだ…」
それにのび太が提案する。
のび太「だったら、また道具を使って…」
話の途中だが、出木杉は答える。
出木杉「今調べたんだけど、在庫すら全て消えていた。」
そう。能力が上げられない…つまり逃げられないのだ。
のび太「そんな…逃げ場が無いんじゃ…そうだ!」
のび太は一つ思いついたように、オオタチを繰り出す。
のび太「オオタチ!この防御壁の弱点を見破ってくれ!」
そう。オオタチをかなり強化する技"見破る"。
これなら、防御壁も破れるかもしれない…
その時、オオタチが右上を指差した。
のび太「あそこだ!皆、行くよ!」
その掛け声に合わせて同時にポケモンを出す。
その、ピジョット、オオスバメ、リザードンに乗った後は、同時に同じ命令を下した。
三人「空を飛ぶ!」
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三匹はオオタチの指した弱点目掛けて飛び去る。
そして防御壁にぶつかったと思ったら、そこから全てが崩れ去るように簡単に通り抜けられた。
その後は、落ちていくトパーズシティを見ている事しか出来なかった。
大惨事。近くから人が非難していたのは幸いだろう。
全ての建物が崩れ去り、地面はひび割れ。この範囲だけ地震が起こったような感じだ。
その場面を、ただ見ている事しか出来なかった。"守る力が無いから"…
その様子をただ唖然と見ている事しか出来なかった僕達に奇襲が起こった。
?????「リザードン、火炎放射だ。」
…その声は紛れも無くジャイアンの声。
そして、リザードンの吹いた炎はピジョットとオオスバメを的確に捉えていた。
運が良かったのか、二人に炎は直撃しなかったが、この高さから落ちると間違いなく死ぬだろう…
考えろ…考えるんだ野比のび太!そう自分に言い聞かせると、一つの案が思いついた。
のび太「ロズレイド!マジカルリーフで絨毯を作ってくれ!」
ロズレイドを出し、命令する。
マジカルリーフとは、使用者の意思により飛ぶ方向を変更できる。
つまり、大量のマジカルリーフを使用し、絨毯にする事で浮遊する事も可能…!
その狙いは的中した。落下した時、絨毯は少し下に落ちたが、大丈夫。無傷で着地出来た。
その後は、第二の追撃が来る前に地上に降り立った。一方出木杉の方は…
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出木杉「くっ!仲間から奇襲が来る事を予想してなかった僕の完全なミスだ…!オクタン!」
自分のミスに後悔しつつも、赤いタコ…オクタンを急いで繰り出す。
出木杉「冷凍ビームから火炎放射!そしてエナジーボール!」
オクタンはすぐさま行動に移った。
冷凍ビームで大きな高さ2.5m程の長方形の氷を作り、その真ん中に火炎放射で氷を溶かし、水にした。
丁度、簡易プールのような物だ。しかし、この高さでは着水時の衝撃で大怪我だ。
その為のエナジーボールだ。出木杉、オクタン、オオスバメを緑色の球体が包み込む。
その緑色の球体に包まれたまま、着水。緑色の球体は水を一旦弾くバリアとなった後、破裂する。
コレ位の高さなら大丈夫。運が悪くても意図的に上がれない状態にならない限り溺れはしないだろう。
うまく着水した後、そのプールから脱出してオオスバメとオクタンを戻す。
その後、二人が合流した時には、リザードンの姿は小さくなっていた…
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出木杉「のび太君、大丈夫だったかい?」
合流後、出木杉がのび太に話しかける。
のび太「あ、うん…、痛てて…」
それに答えるが、背中の傷がまだ痛んでいるらしい。
出木杉「手持ちポケモンのHPも少ないし、一旦クリスタウンに戻ろうか…」
のび太「でも!早くジャイアンを追わなきゃ…!」
反論するようにのび太が答えるが、それに首を横に振る。
出木杉「のび太君、今の状況じゃ追った所で返り討ちに会うよ。武君は手持ち全回復だろうしね…」
…その通りだ。
ジャイアンが敵の仲間になったとしたら。
奇襲をかける事前提としていたら。
…間違いなく万全の状態で来るか。
しぶしぶ、出木杉から元気のかけらを貰い、クリスタウンへ戻っていった。
─クリスタウン ポケモンセンター─
手持ちポケモンの回復をしている間に、ロビーの待合室で休憩をする事にした。
出木杉「今日の所はゆっくり休んだ方がいいね。明日武君を捜索しよう!」
それにのび太は大きく首を縦に振る。
…と、その時背中に違和感を感じた。その直後から、目の前が暗く…
バタン。
その場に誰かが倒れる音。
その後から、のび太の記憶は無い。
…数時間後、3階。病室前。
病室前で待っていた出木杉に、今さっき病室から出てきたジョーイが話しかける。
ジョーイ「…状態は極めて深刻です。体の中に強力な毒が入ってしまって…」
そのままジョーイは話を続ける。
ジョーイ「もっと大きな病院に移した方がいいんですが…」
出木杉「そこは今では廃墟のトパーズシティ…ですね?」
分かっていたらしい。ジョーイが一旦間を置いた隙に、続けて出木杉が言う。
それにゆっくりジョーイが頷く。
出木杉「毒が回った…背中に痛みを感じていたのはその性だったか…」
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その時、センター内に急に通信が入る。
ジュンサー"こちらジュンサー!アストタウンにて襲撃事件発生!そちらに怪我人が行くと思います!"
それに、応答するジョーイ。
ジョーイ「分かりました。襲撃事件…?一体何が起こって居るの…!」
それに、自分自身で決め、頷く。
そしてジョーイさんにこう告げる。
出木杉「様子を見てきます。のび太君を宜しくお願いします!」
その発言をしながら、窓からオオスバメで空を飛んで、アストタウンへ向かった。
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出木杉「これは…!」
─アストタウン上空─
そこには、戦場となっているアストタウンの姿があった。
内側から徐々に攻められ、今残っている人達は真ん中の広場に追い詰められている…ッ!
出木杉「助太刀しなきゃな…!行くよ、オオスバメ!」
そう言うと、オオスバメは広場へ突っ込んでいく…
ジュンサー「くっ…ジムリーダーが居ない時に攻められるなんて…!」
それに、四方八方から悲鳴が聞こえる。
そこに、出木杉が降り立った。
ジュンサー「何やってんの!貴方も逃げなさ…」
その声を無視して、出木杉は攻撃態勢に入る。
瞬間的にギャラドス、オクタン、リーフィア、オオスバメの4体をバランスよく配置。
出木杉「ジュンサーさん、今はそんな事言っている場合じゃないですよ!攻撃開始!」
そう言うと、リーフィアが今追い詰められている人達全員に薄い緑色のバリアを張る。
そう、守るだ。続けて全体攻撃が周りに放たれる。
オクタンとギャラドスの波乗り、これで付近を一斉に攻撃。範囲を確保。
耐えた相手をオオスバメが電光石火で弾き飛ばす。
出木杉「続けて地震、波乗り、空を飛ぶ、光の壁!」
4体に一斉に指示をする。
最初に光の壁…薄い黄色のバリアを張り巡らせる。
続けて地震。この広場の周囲にヒビを入れる。
そして、波乗り。これが地面から噴出す…ッ!
丁度ヒビと光の壁で逃げ場の無い、ドーナツ状の足場にして。
形成逆転。数十人の敵を一網打尽にする。
その様子を、ジュンサー及び警察の人達は唖然と見ていた。
ジュンサー「あ、貴方何者…?」
出木杉「僕ですか?」
4匹をボールに戻し、にっこり笑ってこう答えた。
出木杉「通りすがりの、ただのトレーナーです。ほら、早く逃げましょ…」
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逃げる事を指示した途端、出木杉の周りに蜘蛛の巣が張り巡らされる。
???「目的は貴方。逃がさないよ、出木杉君…」
その声…トパーズシティで戦ったある人物の声。
その気配を察知した途端、ジュンサーさんにこう指示した。
出木杉「僕の事は気にしないで、早く逃げてください!」
それに、ゆっくり頷く警察達。
逃げた事を確認すると、相手側が話しかけてきた。
???「多人数で攻めた方が楽なのにね…」
それに、すぐに答える出木杉
出木杉「まさか生きているとは予想外だったよ。姿を現せ!ミナン!」
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出木杉の手持ち
【オクタンLv52】
【ギャラドスLv49】
【オオスバメLv49】
【リーフィアLv50】
【他不明】
宝石の数…3個
バッチの数…5個
現在地…アストタウン[中央公園]
のび太の手持ち
【ピカチュウ50Lv】
【オオタチ49Lv】
【ロズレイド51Lv】
【ピジョット50Lv】
【ハクリュウ44Lv】
宝石の数…1個
バッチの数…4個
現在地…クリスタウン[ポケモンセンター3階病室]
----
???「少しは罪悪感とか感じて欲しい物ね。痛かったんだから。」
そう言いながら、空中から降りて、着地する。
隣にはアリアドスが居た。こいつが蜘蛛の巣を繰り出したのだろう。
出木杉「のび太君が心配だからね、倒して蜘蛛の巣を消させてもらうよ。火炎放射!」
即、アリアドスにギャラドスの火炎放射が飛んでいく。
しかしそれを瞬間的に横にかわす。
出木杉「高速移動か!」
その間に、ギャラドスに強力な10万ボルトが襲う。
瞬間的に黄色の実を食べて、HPを半分程度に押さえる。
ギャラドスの前に居たのは、小さなオレンジ色の体、ロトムだ。
出木杉「ソクノの実を持たせてなかったら危なかったな…戻れ、ギャラドス。」
ギャラドスを戻し、次に出したのは黄色い体のエレキブルだ。
しかし、登場直後、不思議な光を浴びる。怪しい光だ。
出木杉「交代を読んでいたか…!エレキブル!キーの実だ!」
そう言うと、キーの実を投げ、それを直感的にエレキブルがキャッチして食べる。
すると、頭がフラフラしていたのが消える。
しかし、再度相手に攻撃のチャンスを与えてしまった。
黒い塊がエレキブルを直撃。半分程度HPを減らしてしまう。
出木杉「冷凍パンチ!雷パンチ!」
冷気を帯びた拳と雷を帯びた拳がロトムを襲う。
しかし、大して大きなダメージは受けていない…!
後エレキブルの技は地震とロッククライム…無効されてしまうのだ…!
----
出木杉「もう一回冷凍パンチ!」
冷凍パンチは威力こそ低いが、効果今ひとつよりは威力が高い。
数発撃てば倒せるんだ…!
しかし、予想外の出来事が起きてしまう。
命中率100%の冷凍パンチが、空を切ったのだ。
しかも、ロトムが4匹に増えている。
出木杉「影分身…!?戻れ、エレキブル。ギャラドス、波乗りだ!」
両者同時に動く。しかし、攻撃発動は僅かにロトムの方が先だった。
10万ボルトがギャラドスに当たる。
しかし、最後の力を振り絞って波乗りをロトムにぶつける。
そして、ギャラドスと共に、ロトムも瀕死になる。
出木杉「ギャラドス、ありがとう…戻れ!」
そう言うと、ギャラドスをサファリボールに戻す。
ミナンも、プレミアボールにロトムを戻す。続けてストライクを繰り出す。
出木杉「ここはタイプ相性が勝っているオオスバメ!燕返しだ!」
オオスバメが燕返しをストライクに当てる。
しかし、それを狙っていたかのように受け止め燕返しでオオスバメを瀕死寸前まで持っていく。
出木杉「く…!オオスバメ!空を…」
言い切る前に相手が攻撃態勢に入る。
銀色の風が空を切り、オオスバメの残り少ないHPを削る。
----
出木杉「堪えるからカムラの実、燕返しに銀色の風…ですか。ドンファン!氷の礫!」
そう言うと、目の前に鎧をまとったドンファンの姿。
そしてすぐさま氷の礫がストライクの僅かなHPを奪い取る。
ストライクを戻し、次に出したのは…
出木杉「そんな…まさか伝説の…」
辺り一面が冷たい風に覆われる。
そこに現れたのは…水色の体の伝説の一匹…フリーザーだ。
出木杉「…だが相性が悪かったみたいだね…ストーンエッジ!」
相手のフリーザー目掛けて岩の刃が襲う!
しかしそれをフリーザーは上手くかわし、続けて吹雪が放たれる。
相手の吹雪はタイプ一致に効果抜群。ドンファンのHPを奪い去るには十分な一撃だ。
しかし、ドンファンは後少しの所で耐える。気合の襷だ!
だがストーンエッジが外れる可能性もある…そこで氷の礫をドンファンに指示した。
その後、冷凍ビームの一撃でドンファンは瀕死になってしまう…
出木杉「よくやった、ドンファン。行くぞ!エレキブル!雷パンチだ!」
その直後、エレキブルが現れ、雷パンチでフリーザーを瀕死にさせる。
…もしフリーザーのレベルが50を越えていたら、残ったかもしれないな…
続けて現れたのは、バクフーン。
出木杉「エレキブル!地震だ!」
早速エレキブルの強力な一撃がバクフーンに当たった!
と、思ったが、先に動いたのはバクフーン。
HPが減っていない状態の噴火がエレキブルを襲う。
前の戦いでHPが減っていた為、一撃でエレキブルが倒される。
出木杉「オクタン!波乗り!」
相性的に勝っているオクタン現れる。
またもや噴火がクリーンヒットするが、HPは3分の1減らされた程度。
反撃の波乗りでバクフーンを一撃で瀕死にする。
4匹目…次の一匹を倒せばアリアドス戦に持ち込める!
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しかし、次に出た巨体は…カビゴン。かなり厄介な奴だ。
物理には滅法弱いが、特防も攻撃もHPも高い。
出木杉「ここはリーフィア!頼んだよ!」
最初のパートナーのリーフィアを繰り出す出木杉。
その間に、カビゴンはポンポンと腹を叩き、続けて持っていた木の実を食べる。
腹太鼓→オボンの実のコンボか…
出木杉「リーフィア!守るで様子見だ!」
すると、リーフィアは周りに緑色のバリアを張る。
その上に、あの巨体が思いっきり圧し掛かって来た!
攻撃最大、加えてあの攻撃力。クリーンヒットした時は…いや、考えないで置こう。
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しかし、ここで予想外の出来事が起こる。
ピシッ…
何かにヒビが入った音。それは、紛れも無くリーフィアの守るにだ。
出木杉「なッ!?守るすら破壊する攻撃力だと言うのか…!?」
バリバリッ…ピシィン!
何かが弾け飛んだ音がした直後、圧し掛かりかけていたカビゴンの巨体が、地面に着地する。
守るが破られたのだ。
出木杉「…リーフィア、戻れ。ならこいつはどうだ!?」
そう言うと、今まで全く使っていなかった密かに持っていた7つ目のボール。
とても綺麗な、今まで見たことの無い虹色のボール。
それを空に投げる。
そこに現れたのは…
小さな虹色のバルーンに入った…
桃色の体。青い眼。可愛い尻尾。
幻とまで言われていた、あのポケモン…ミュウ。
出木杉「勝負はまだ分からないよ…!」
出木杉の手持ち
【ギャラドスLv52[瀕死]】
【エレキブルLv53[瀕死]】
【ドンファンLv53[瀕死]】
【オクタンLv55】
【リーフィアLv52[瀕死]】
【オオスバメLv53[瀕死]】
【ミュウLv62】
宝石の数…3個
バッチの数…5個
現在地…アストタウン[中央公園]
のび太の手持ち
(※前回と同じです)
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出木杉「本来ならば使う事の出来ない7匹目だけど…そんな事言ってられない!」
虹色のバルーンが弾け、勝負が再開される。
そんなミュウに驚かず、カビゴンは圧し掛かりを使う。
それをかわしもせず、もろに食らうミュウ。しかし、それには手があったのだ。
HPが1の状態…気合の襷だろう。その状態でミュウは次の技を使う。
出木杉「教え爺さんから教えてもらった…行くよ!カウンター!」
あの巨体を、軽々しく持ち上げ、遠くに放り投げる。
その一撃で、カビゴンは倒れ去る。
そのカビゴンを倒した後、ミュウは虹色のボールに戻っていく。
出木杉「お疲れ、ミュウ。さぁ、ラストバトルと行こうじゃないか!」
そう言うと、アリアドスが前に、出木杉も切り札のオクタンを繰り出す!
先手を取ったのはアリアドス。
サイコキネシスでオクタンを空に浮かべる。
しかし、その程度の攻撃、ほとんど効いていないらしい。
軽く振り払い地面に着地すると、冷凍ビームで二匹を囲む氷ののフィールドを作る。
続けてアリアドスの毒づきがオクタンにヒットするが、まだHPは余っている。
波乗りで、そのフィールド上を水で埋める。
虫は水に弱い…!現実ではだけど。それは的中した。
もがき苦しむアリアドス。すぐさまサイコキネシスで水を外に出す。
その隙に、オクタンの火炎放射がアリアドスに的中。
波乗り、火炎放射のダメージも有り、ようやくアリアドスが倒れる。
そして、今まで囲んでいた蜘蛛の巣が、消え去る。
ミナン「足止めもこの程度か。十分ね。」
出木杉「あ、足止めだと!?」
それに笑いながら答える。
ミナン「空を見なさい!」
その言葉で、ハッと空を見る。
複数の煙が、ある方向から一方的に発生している。
出木杉「あの方向は…クリスタウン!?」
ミナン「じゃあね、出・木・杉・君。」
そう言うと、ミナンの姿が、桃色のやわらかい物体へと変化する。
そこに残っていたのは、通信機とメタモンだけだった…
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すぐさま、メタモンはピジョンに変身、クリスタウンの方向へと飛び去った。
出木杉「くそ…!まんまと引っかかった…!オオスバメは瀕死だし…」
そう、これこそが本当の目的。
最初から、クリスタウンののび太が目的だったのか…!
そこに、バイクが急停止する。
???「そこの兄ちゃん!早く乗りな、緊急事態なんだろ!?」
そこに居たのは、ある一人のスキンヘッズ。
出木杉「あ…貴方は?」
???「俺はヒロトだ、困っているみたいだな。早く乗れ!」
そう言うと、強引にバイクの後ろに出木杉を乗せ、クリスタウンの方向へ走り出す!
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物語は過去に戻る。
出木杉が出て行ってから約30分後…
出木杉が団員達を倒した頃…
─クリスタウン ポケモンセンター─
1、2階で沢山の人達が待機している中、
3階で怪我人の治療を急いで行っているジョーイさん。
近辺の町が機能停止状態なので、唯一の病院はここだけなのだ。
ある程度の治療が終わった所で、今現在一番急病と思われる、のび太の病室へと戻る。
ジョーイ「大丈夫かしら…あの子…」
のび太の様子を見ながら、そうボソリと呟く。
その時、何処からともなく爆発音が聞こえる…!
ジョーイ「何事!?」
そう言いながら、病室の窓から外を見る。
そこには、出口の三つのゲートが破壊され、
三方向から襲ってくる集団…その空中には伝説のポケモン…
ルギア、ホウオウ、レックウザの三匹が居たのだ…
その直後、ポケモンセンターのトレーナー達がその集団に立ち向かう…
─305番道路前─
短パン小僧「ラッタ!必殺前歯だ!」
エリートトレーナー「チルタリス、竜の息吹!」
双子ちゃん「プクリン、ピクシー!恩返しなのです!」
四匹が同時にホウオウに攻撃する。
しかし、ホウオウを操っている集団のリーダーの一人…
黒フードで姿は見えないが、赤髪の人物…彼が命令を下す。
???「…邪魔だ。聖なる炎。」
小さな声でそう言うと、その向かってくる4匹を覆う炎が放たれる。
それは、かなりの攻撃力で軽く4匹を瀕死にする。
???「…野比のび太…今日で貴様はゲームオーバーだ…」
そう言うと、目の前が真っ暗になったトレーナー達を無視し、ポケモンセンターへと駒を進める…
─308番道路前─
またこちらも、トレーナー達がルギアに迎え撃つ。
しかし、それはあまりにあっけない物だった。
???「エアロブラストなのですぅ」
黒フードの彼が、一言そう命令すると、風の刃がポケモン達を瀕死にする。
牧場叔父さん「あぁ、ミルタンク!」
カウガール「ベイリーフ!」
忍者ごっこ「い、一撃だと…スコルピ!」
こちらもまた、軽く倒されるトレーナー達。
少しづつ、ポケモンセンターに近づいていく謎の集団…
----
─307番道路前─
こちらも同様、レックウザの圧倒的な力により
成すすべも無く散っていったトレーナー達…
海パン野郎「つ…強すぎる…お前らは一体何者なんだ!?」
それに軽く笑いながら答える黒フードの彼。
???「聞いた事はあるだろう?…盗賊団"ダッシュ"。」
海パン野郎「な…二年前壊滅したあの盗賊団…ぐはっ」
説明が終わると、海パン野郎は腹部を蹴られ、気絶される。
???「さぁ、この伝説軍団にどう対抗する?野比のび太!」
数分後、ポケモンセンターの前にあの軍団が到着する。
トパーズシティ、アストタウンから避難して来た数千人が居るポケモンセンターに。
ジョーイ「こんな時にジムリーダーが居れば…!」
そう。アストタウン、クリスタウン共にジムリーダーが居ない理由…
それはトパーズシティ破壊について、会議をしているからだ。
場所はかなり遠いポケモンリーグ…気がついた時にはもう遅いだろう。
そして、その伝説の三匹に命令が下る。
???「…ホウオウ、聖なる炎だ。」
???「エアロブラストなのですぅ!」
???「レックウザ、破壊光線だ!」
三匹の攻撃が攻撃態勢に入った時、ポケモンセンターの屋上から声が響く。
???「ピカチュウ!行っけぇえ!!」
その声と共に、光の閃光がその伝説のポケモンに襲い掛かる!
今まで数百のポケモンが挑んでも全くダメージを与えられなかったのに
そのピカチュウはその三匹に中々のダメージを与え、また持ち主の元へ戻っていく。
その攻撃で三匹は一瞬怯み、攻撃を中断する。
???「そこの黒フードの三人!僕が相手だ!」
そして、屋上のピカチュウの持ち主が叫ぶ。
そこに居たのは、冴えない眼鏡に黄色の服、短パンの…
そう。野比のび太だ!
----
???「現れたか…レックウザ!ドラゴンクローだ!」
レックウザがピカチュウに向かって突進する。
しかし、途中水色の光線に当たり、レックウザのHPを一気に瀕死まで持っていった。
その光線を発射したのは、別の場所で待機させていた水色の体のハクリュウ…
いや、進化した黄色い体の竜、カイリューだ。
???「何ッ!冷凍ビームか…!?」
進化した事に密かに喜ぶが、隙を見せずに続けて攻撃をする。
のび太「ピカチュウ!10万ボルト!カイリュー、ドラゴンクロー!」
ピカチュウの10万ボルトがルギアにクリーンヒットする。
更にカイリューもドラゴンクローをホウオウに当てる。
レックウザが倒れた事にビビっていた性か、技を繰り出す事が出来なかった…!
???「…調子に乗るな。原始の力だ。」
???「サイコキネシスですぅ!」
二体の攻撃がそれぞれピカチュウとカイリューを襲い始めるが
その前に、何者かの攻撃を受けてそれぞれ残り僅かのHPを奪い取られる。
のび太「先制技。油断しましたね。」
それに舌打ちする奴ら。
その後、三人がこう続けた。
???「やはりお前には伝説程度じゃ倒せないようだ。」
???「じゃぁ、私達の本気で…」
???「…貴様を潰す。」
そう言うと、三つのボールが同時に投げられる。
…戦いは始まったばかりだ。
のび太達のパーティは、全員無傷とは言え5体…
本当に勝てるのだろうか…?
----
のび太の手持ち
【ピカチュウ52Lv】
【オオタチ51Lv】
【ロズレイド52Lv】
【ピジョット51Lv】
【カイリュー46Lv】
宝石の数…1個
バッチの数…4個
現在地…クリスタウン[ポケモンセンター屋上]
出木杉の手持ち
(※前回と同じです)
[[次へ>アクアマリン その7]]
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