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新カントー物語 その2」(2007/01/16 (火) 23:35:49) の最新版変更点

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[[前へ>新カントー物語 その1]] トキワシティ 「ここは何処だ?」 朝6時30分、出木杉が起きて最初に発した言葉だった。 前に置いてあるリュックを見て、自分がポケモンの世界に居たことを思い出す。 『そうだ僕はポケモンの世界にいたんだっけ』 朝から思考回路が全開の出木杉は自分の状態を考える。 空腹だ。 『まずは朝食だな』 着替えて朝食を貰いに一階に降りていく。 一階に降りたらトレーナー達が朝食を取っている。 どうやら無料バイキングのようだ。 『ありがたく頂きますか』 食器を貰いパンを2つ、スクランブルエッグ、コーンスープをもった。 それを食べながらこれからどうするか考える。 『次はトキワの森、レベルを上げたほうがいいな。  そのついでにポケモンリーグの門でも見に行くかな』 考えをまとめると目の前の朝食を片づけることに専念する。 優雅なしぐさで朝食を食べ終えるとジョーイに挨拶して出木杉は 22ばんどうろを目指した。 ---- 「確かここは・・・・・・そうポケモンの世界ね!」 朝7時、起きたしずかの第一声が流れる。 『まずは身だしなみを整えましょう』 しずかが身だしなみを整えていると『ぐぅー』と言う音が鳴った。 おなかの音が鳴るとすぐ、しずかは周りを確認した。 どうやら誰もいないようだ。 「お腹すいたな」 溜息をつき自分の思いを口に出す。 確か朝食は一階で貰えるとジョーイさんが言っていた。 『一階に下りて朝食を食べましょ』 一階に下りて朝食をもり、それに箸をつける。 朝食を食べながら、これからどうするかを考える事にした。 『トキワの森と言うことは、今のフシギダネのレベルじゃ無理ね。 今日はレベルを上げましょう』 これからの行動方針をまとめたしずかだったが、 『その前に、まずお風呂ね』 朝食を食べ終えたしずかはお風呂が開いてるか聞きにいった。 「お風呂?開いてるわよ」 「本当ですか!」 「ええ。基本的に24時間全部のサービスが使えるわよ。」 「わかりました。ありがとうございます」 「いえ、どういたしまして」 しずかが長い風呂を終えてポケモンセンターを出たのは8時ごろだった。 ---- 朝7時30分、スネオは起床した。 「堅いベッドだったな、質が悪いんだよ!」 いつも寝ているのとは大違いだ。 スネオは愚痴りながらベッドに蹴りを入れる。 思ったよりベッドは堅く、足が痛んだ。 「畜生!」 馬鹿をやりながら、昨日の状況を思い出す。 『確か皆昨日はトキワについてたな』 折角朝早く起きたのだ。 ここで皆と差をつけたい。 『素早い行動が重要だな』 スネオがそう考えると、朝食を貰いに行くために動いた。 朝食をもって、誰も近くにいない席にスネオはついた。 『食器も安っぽいし、椅子も堅いな!設備が悪いんだよ!』 悪態をつきながら朝食を食べて『味もいまいちだな!くそ!』 自分の行動方針を考える。 『まずは、トキワの森に急ごうか。僕が最初にチャンピオンになって勝つんだ!』 ルールを忘れたのか、最初にチャンピオンになったものが優勝と思ったスネオ。 妙な勘違いをしながら朝食を食べ終えて、トキワの森に向かった。 ---- 3ばんどうろ 朝9時、一人圧倒的な速さで3番道路に着いたドラえもん。 「皆と違って僕は寝る必要がないから、やっぱり先にいけるね」 ドラえもんはレベルを上げて一人徹夜でここまで来ていたのだ。 『皆はトキワシティで泊まっていた、差は開いたはずだ。  ここで腰を落ち着けてレベルでも上げでもしようかな!』 ドラえもんが考えてるうちにおつきみやま前のポケモンセンターに到着した。 「ねえ君、コイキング買わない?」 入るや否や、ドラえもんはすぐ誰かに声をかけられた。 「コイキングですか?」 『確か進化するとギャラドスになるんだよなあ』 考えた末、買うことにして値段を聞いてみる。 「いくらですか?」 「500円だよ。いまならサービスで5000円払うとこの変な機械もつけるよ」 『ぼったくりだろ!』 ドラえもんが悪態をつくがその機械をよーく見てみる。 何か見覚えがあったのだ。 ---- 『確かこれは・・・学習装置!』 これはコイキングを育てるのにとても有益なアイテム。 一緒に買わない手はない。 「わかりました。はい5000円」 「まいどありぃ!」 コイキングと学習装置を購入し、学習装置をコイキングにつける。 「ドラえもんさん。治療が終わりましたよ」 「あ、はい。今行きます」 ドラえもんが回復したガーディを回収している際に後ろのおじさんがが笑っている。 「コイキングと道端で拾った機械で5000円も出すなんてな。馬鹿な客だ」 『価値がわかってないのはあなただよ、おじさん』 ドラえもんが心の中で笑う。 『避けて通ってきたトレーナーを狩って、レベルを上げよう。 でその後ゆっくりタケシに挑戦しよう』 これからの行動は決まった。 後は行動するのみである。 「よーし!頑張るぞ!」 ドラえもんは意気込み、ポケモンセンターを後にした。 ---- 現在の状況 ドラえもん 3ばんどうろ ガーディLV12 コイキングLV5 のび太   トキワシティ ヒトカゲLV9 しずか   2ばんどうろ フシギダネLV12 スネオ   トキワの森  ズバットLV14 ジャイアン トキワシティ ワンリキーLV10 出木杉   22ばんどうろ ゼニガメLV11 ポッポLV8 ---- 22ばんどうろ 「皆より遅れちゃったかなあ」 のび太がトキワの森に向かうためトキワシティを出たのは10時ぐらいだった。 「もう、皆居なかったし先に行ってるのかも」 昨日ドラえもん以外全員トキワのポケモンセンターで就寝していた。 『多分皆早く起きたんだろう。元気だなあ』 それにしてもトキワの森は見えてこない。 『ジョーイさんは2時間で着くといっていたのに、何かおかしいな?』 2時間は平気で過ぎているだろう。 「もしかして僕、道を間違えたか?」 やっとそう考えたのび太はタウンマップを開く。 「えーとここは22ばんどうろか、トキワの森に行くには・・・・・・  やっぱり間違ってるよ!僕のドジ!」 間違っていることに気がついたのび太は『帰ろう』とも思ったが 「せっかく来たんだしポケモンリーグの門でも見に行くか」 タウンマップを閉じ片付けながらそう決めて立ち上がると、 前から人が近づいてくる事に気が付いた。 『確かあの姿は・・・・・・』 「あれ、のび太君じゃないか」 「出木杉!どうしてお前こんなとこにいるんだ?」 出木杉が立ち止まり答える。 「レベルを上げるついでにポケモンリーグの門でも見に行こうと思ってね  のび太君こそ、どうしてここに?」 間違えたとは流石にいえないのび太は「出木杉と同じ理由だよ」と嘘をついた。 「じゃあ、僕はこれで」 のび太が門に向かって歩いていくと、出木杉が「待って!」と呼び止めた。 「何か用?」 「僕達ポケモントレーナーなんだからポケモンバトルしようよ!」 確かに断る理由はない。のび太は「いいよ」といってモンスターボールを構えた。 ---- 「まずは小手調べだ、行けポッポ!」 「ヒトカゲ、いけっ!」 ヒトカゲとポッポが睨み合いを始める。 先に動いたのはのび太だった。 「ヒトカゲひっかく!」 「飛んで避けろ!」 ポッポが羽ばたき宙に浮いて、ヒトカゲの攻撃をかわす。 「続けてヒトカゲにかぜおこし!」 ヒトカゲが風によって吹き飛ばされる。 「ヒトカゲ!頑張れ!」 「体当たりで追撃しろ!」 ポッポが物凄い勢いで立ち上がったばかりのヒトカゲに向かってくる。 しかしのび太は冷静だった。 「ヒトカゲ火の粉だ!」 「何!」 予想もしていない行動に気をとられ、火の粉が全弾命中しポッポは崩れ落ちた。 「ポッポ!」 「やったあ!いいぞヒトカゲ!」 出木杉がポッポをボールに戻し、次のボールを構える。 「次は君だ!行けゼニガメ!」 『ゼニガメか、相性が悪いな』 出木杉が投げたボールからゼニガメが登場する。 『ヒトカゲが簡単にやられるのは可哀想だな。ここは降参するか』 のび太はそう考えるとヒトカゲをボールに戻した。 「どうしたの?急にボールに戻して?」 出木杉が聞いてくる。 「僕の負けだよ、出木杉。だからお金も渡すよ。」 お金を渡すと、のび太は「門を見に行くよ」と告げて出木杉と別れた。 ---- のび太の姿が見えなくなると出木杉は誰に語りかけるふうでもなくつぶやいた。 「頭がいいじゃないか、のび太君。」 のび太の引き際のよさに出木杉は妙な寒気を感じていた。 『彼はかなり弱いと思ってたんだけどね。油断しないほうがいいみたいだな』 のびたに対する勘違いで、新たに気を引き締めた出木杉はトキワの森を目指した。 2ばんどうろ 「ちっ、俺様としたことが!食いすぎで倒れるなんて!」 『どれぐらい差をつけられたんだ?やべえぞこりゃあ』 時計はすでに12時を示していた。 ジャイアンがそう考えて走っていると、目の前に人影が見えた。 「あら、タケシさんじゃない」 「しずかちゃん!どうしてここに」 驚いてるジャイアンにしずかが「レベル上げよ」と冷静に告げる。 答えが返ってくるとジャイアンは思った。 『ここで俺様が戦って勝てば、俺様の威厳を見せれるな。よし!』 「じゃあ俺と勝負しようぜ!」 「別にいいけど・・・私手加減できないわよ?」 自信に満ち溢れた表情でしずかが答える。 『何だ!?この威圧感は!?』 ジャイアンは威圧されながらもモンスターボールを構える。 「勝負だ!しずかちゃん」 ---- 「行け、ワンリキー!」 「行きなさい、フシギダネ!」 しずかも応戦体勢に入り両者が構える。 「ワンリキーけたぐりだ!」 「フシギダネ受け止めなさい!」 フシギダネがワンリキーの攻撃を受け止める体勢に入り、けたぐりが直撃する。 なんとか受けきったフシギダネにしずかが命令を出す。 「つるの鞭で縛り上げなさい!」 フシギダネがつるの鞭で高く縛り上げる。 ワンリキーが抜け出そうともがく。 「ワンリキー抜け出せ!」 「宿木の種を埋め込みなさい!」 宿木の種を埋め込まれワンリキーは体力を徐々に奪われていく。 ワンリキーの抵抗がさっきより弱々しいものに変わっていく。 「何やってんだよワンリキー!全力で抜け出せよ!」 「終わりよ、フシギダネ眠り粉!」 綺麗な粉が舞い終わるとワンリキーは寝てしまっていた。 もう戦闘は不可能だろう。 「私の勝ちね。タケシさん」 しずかが圧倒的な強さでジャイアンを見下し、言い放つ。 ジャイアンは同級生の強さに恐怖を抱いていた。 『なんて強さだ。こんなに強かったのかしずかちゃんは』 ワンリキーをボールに戻し、お金を渡そうとした。 しずかが何かに見入ってる。 ジャイアンも同じ方向を見た。 『あれは・・・・・・進化か!』 ---- さっきの戦いでフシギダネがフシギソウに達するレベルまで上がったのだ。 進化が終わるとしずかが満足そうにフシギソウをボールに戻しジャイアンの横に来る。 「私もトキワに一旦戻るわ。一緒に行きましょ」 ジャイアンにそう告げてしずかが前を歩き出す。 (俺はガキ大将だ!誰にも負けちゃいけないのに!) ジャイアンは悔しさを叩きつけるように地面を叩いた。 その様子をしずかは複雑な表情で見ていた。 トキワの森 「何だこの森は!今は森林浴の時期じゃないぞ!」 スネオの予想通り森は深く、かなり見難い場所だった。 『道が作られているだけでも、幾分かましか』 「ズバットもかなり強くなったな」 出していたズバットに賛辞を送る。 ズバットも最初は不満に思ったパートナーだが、スネオに対して恩を感じていた。 ズバットが嬉しそうに飛び回る。 『でもタケシ戦は厳しいな。何せ相性が悪すぎる』 スネオがジム戦を不安にしながら歩いているとトキワの森の出口が見えてきた。 「意外に早く着いたな。慣れたのかなこの世界に?」 長いトキワの森を抜けるとスネオの目の前にニビシティが見えた。 ---- ここは ニビシティ ニビは はいいろ いしのいろ スネオはニビのポケモンセンターでドラえもんの名前を発見した。 『馬鹿な!何故ドラえもんがこんなにも早く!』 スネオは回復をしてニビのジムに向かった。 ニビジムに入りタケシ認定トレーナーを確認する。 その中にドラえもんは書かれてはいなかった。 『僕が最初だな。さっきのは見間違いか?』 スネオがそう思い石像から目を話すと最初のジムリーダー、タケシが視界に入る。 スネオに気がつくと、タケシはモンスターボールを構えた。 「挑戦者か、俺の名前はタケシだ。お前の名前は何だ?」 「骨川スネオ、チャンピオンになる男だよ!」 タケシはその言葉に笑いをこらえずに 「ハハッ威勢が良い少年だ。お前は何体ポケモンを持っているんだ?」 タケシのその問いに何かおかしさを感じたが、気にせずにスネオは一体と答えた。 「一体か。それでは一対一で勝負だな。」 『一対一?ジムはそんな方式では無いはずだ』 スネオが考えていると、ある一つの仮説が浮かぶ。 『ドラえもんめ設定を細かく変えるというのはそういうことか!』 正直かなりありがたい。ズバット一体でどうやって戦うか考えていた所だ。 ---- 「試合開始!」 勝負の賽は投げられた。 「行けイワーク!」 「ズバット頼んだぞ!」 ズバットを見た瞬間、タケシは失望していた。 「なんだ口だけが達者な奴か。ズバットごときで何ができる!」 「相性だけで油断しないほうが良いよ。ズバット超音波だ!」 ズバットから超音波が放たれるがイワークに呆気なく避けられる。 「イワーク、岩落としだ!」 「ズバット、避けろ!」 岩をうまく旋回して避けるズバット。 「隙を突いて翼で打つ!」 イワークの身体に翼を打つ攻撃がヒットする。 「そんなものでイワークは倒れないぞ!」 「ちりも積もれば山となる。岩を避けつづければ僕の勝ちだ!」 それを聞くと、タケシは笑いながら呆れたような口調で言う。 「それは厄介だな。じゃあ避けられなくしてやろう。イワーク、ステルスロック!」 イワークによって周りの岩が積み上げられていく。 ---- 『これは確か入れ替えたときにダメージを与える技。 こんなものでアイツは何をする気だ?』 スネオが考えてるうちにタケシが行動し始めた。 「続けて、岩落としだ!」 「ズバット、避けろ!」 さっきと同じように避ける指示を出す。 タケシは笑うことを止めない。 まるで狙い通りと言わんばかりだ。 「甘いな、少年。何でステルスロックをしたかわからないのか?」 そう言われて冷静にフィールドを見てようやく気がつく。 『さっきのステルスロックは退路を消すためのものだったのか!』 ズバットが逃げたその先に、イワークが待ち受けていた。 「チャンスだ、イワーク締め付ける!」 「まずい避けろズバット!」 スネオの声もむなしくズバットはイワークに締め付けられる。 「終わりだな少年」 タケシが笑いながらそう語りかけてくる。 そのタケシの問いにスネオは笑って答えた。 「ああ、タケシさん。アンタがな」 ---- 「何?どういうことだ?」 「油断したんだよ、アンタは!ズバット超音波だ!」 「し、しまった!」 超音波を至近距離でくらったイワークがうめくように暴れだし始めた。 イワークが自分で積み上げた周りの岩を崩し、岩に埋まっていく。 イワークから抜け出したズバットが上空をとび、状況を見守る。 すべての岩が崩れ落ちたとき、イワークの動きが止まった。 「負けだな」 タケシが笑ってイワークをモンスターボールに戻す。 「完敗だ、少年。甘く見ていたのは俺だったようだな」 そう言ってタケシがポケットから何か取り出した。 『あれは・・・・・・バッジと技マシンか!』 「君にこのバッジと技マシンを託そう。俺に勝った証だ」 タケシが手を出すとスネオは手を取りバッジと技マシンを受け取った。 「ありがとうございました。タケシさん」 スネオが礼を言うとタケシは笑いながら言った。 「頑張れよ少年。お前ならチャンピオンになれるさ」 「なれるじゃない、なるのさ!」 「ハハ、そうだったな少年」 タケシのスネオに対する評価は会った時と全く変わっていた。 会った時はただの口だけのガキだとしか思っていなかった。 しかしスネオは有言実行、見事自分に勝った。 『この少年なら本当になれるかもな、チャンピオンに』 目の前にいる少年にタケシは尊敬の念を抱いた。 「何か困ったらいつでも力になるよ。だから頑張れよ少年」 「ええ!その時はよろしく、タケシさん!」 スネオは自信を持って、タケシに見送られながらニビジムを後にした。 ---- 現在の状況 ドラえもん 3ばんどうろ ガーディLV14 コイキングLV10 のび太   2ばんどうろ ヒトカゲLV13 しずか   トキワの森  フシギソウLV16 スネオ   ニビシティ  ズバットLV17 ジャイアン トキワシティ ワンリキーLV12 出木杉   トキワの森  ゼニガメLV13 ポッポLV10 [[次へ>新カントー物語 その3]] ----

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