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その44」(2007/01/15 (月) 23:31:48) の最新版変更点

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---- 放心状態だったアンズが突如現れたサカキに戸惑いながら言う アンズ「め、滅相もございません、私はジムリーダーなどになるよりロケット団で働くことの方が幸せです!」 サカキ「ほう、良い心がけだ・・・まさしくロケット団部下の心構えの鏡だ・・・が」 瞬時にサカキの顔が強張らせた表情に変わりだし、話を続けた サカキ「ロケット団に敗者は必要ないのだよ・・・」 アンズ「敗者とはなんのことです!このアンズ、挑まれた決闘に負けたことなど一度もございません」 サカキ「今まではそうだったかもしれぬ、だが・・あれを見ろ」 そう言ってサカキが指さす方向にはしずかに倒されたマタドガスが地面に倒れている アンズ「いつの間に!・・・そうか・・話に夢中になってる隙に・・」 サカキ「負けたのにも気が付かないなど問題外だ、もう貴様にロケット団員の資格はない」 アンズ「そんな・・・お許しを!サカキ様!」 サカキ「目障りだ・・・消え失せろ!・・」 そう言い捨て、ボールからサイホーンを出すとたいあたりでアンズを吹き飛ばし壁に叩きつけた 失敗者にかける情けなどサカキには微塵もないのだ サカキ「サイホーン、あのゴミに突進だ・・・全力でな・・」 のび太「させるもんか!」 突進を開始するサイホーンをカビゴンに抑えさせた、そしてのび太は壁に寄りかかり再び放心状態となったアンズに近づき囁いた のび太「これで良いんですよ・・もうセキチクに帰りましょう、貴方を待っている人が居るんだから・・・」 アンズ「あ・・あ・・・うわあああああ!!!」 最後に絶望の叫び声を上げ、アンズはその場を走り去って行ってしまった のび太「アンズさん・・・いつかかならずセキチクに帰ってください・・かならず・・・」 走り去ったアンズの後ろ姿を見てそう呟いた のび太願いが叶うのか否かは、今は誰にも解らない・・・ ---- サカキ「弱者は去ったか・・・ならば次は貴様等をあの世に送ってやろう、そのためにわざわざロケット団総帥である私が腰を上げたのだからな」 のび太「そうはいくもんか・・・貴方を倒してドラえもんを助けるんだ・・」 口では強がってみたが知らず知らずの内にのび太の腰は引けていた サカキが出す強者のオーラに自然と恐れをなしていたのだ 戦う前からサカキの強さがひしひしと伝わってくるのが解った まさしくロケット団の名に恥じない人物である サカキがサイホーンに攻撃を命じようとした瞬間、のび太達にとっての救世者が現れた ナツメ「そこまでです、サカキさん」 サカキ「む?貴様はヤマブキジムリーダー、ナツメ・・・」 のび太の後ろからサカキに話しかけたのはこの町を守るジムリーダー、ナツメだった ナツメ「驚きましたよ・・・同じジムリーダーである貴方がロケット団を束ねる総帥だったなんて・・・」 サカキ「不思議だな、お前は町を守るので精一杯でこのシルフに乗り込む暇はないはずだが・・・」 ナツメ「この子達がシルフに乗り込んでくれたおかげで外の警備が薄くなったのよ・・だから外の団員達を全滅させて此処に来たわ」 サカキ「此処まで来たということは中の団員達も全滅させたのだな?」 ナツメ「ええ、このビルに入った瞬間皆私に掛かって来たけど全員倒したわ・・今頃は出入り口付近でのびてるわね」 サカキ「では団員は全滅、出来杉も死にアンズも去った・・・知らぬうちに私一人になっていたか・・・」 のび太「ま、待って!今出来杉が死んだって・・・どういうこと・・?」 サカキ「言ったとおりの意味だ、私に歯向かった凡愚は最上階から突き落としてやったのだよ、あの高さから落ちて生き残るのは不可能だろうな」 のび太「で・・出来杉が死んだ・・?」 この事実を聞きのび太は複雑な心境に陥った、裏切り者とは言え死ぬとは・・・ましてやあの秀才が死ぬなど誰も思っていなかった ---- サカキ「それでどうした?まさか団員どもを全滅させたぐらいで私を倒せるとでも思って此処に来たわけではあるまいな?」 ナツメ「抵抗しても無駄よ、貴方達に捕らえられたヤマブキ警察官達も解放したわ・・それに・・・」 勝ち誇ったように話を続ける ナツメ「団員達を倒したことで郊外への出入りも可能になった、これを見逃さない手は無いわ・・・ヤマブキを囲む4都市から応援を呼びました」 ナツメの言う4都市とはハナダ、シオン、クチバ、タマムシのことだ、 言われて窓から外を見れば確かに、4都市から来る警察やパトカーの群れが小さく見える ナツメ「どうします?どんなに強い貴方でもあれだけの警察を相手に戦うのは不可能でしょう・・・諦めて降参しなさい」 サカキ「なるほど・・・確かにあの人数と戦うのは不可能か、もう諦めるか・・・戦うのをな」 そう言ったのを合図かのように、突如サカキの体が徐々に消えてきた ナツメ「な・・・これは一体!?」 サカキ「穴抜けの紐だ・・・」 足元にはサカキを囲む穴抜けの紐が落ちている ナツメ「無駄ですよ、外には解放したヤマブキ警察官が待ち構えています・・・ロケット団関係者を捕らえるために」 サカキ「ご心配なく、これはロケット団が技術で作り出した特注物だ、普通のヒモとは違い好きな場所にワープできる・・・おっと、そうだ」 半分ほど消えかけた体で懐に手をいれ何かをしだした すると、すぐそばでジャイアンと戦っていたドラえもんの動きが止まり、ポケットをつけていた腹にデジタルで3分が表示された のび太「な、何をしたんだ!」 サカキ「少しの間使わせてもらったこのシルフを出るのでな・・・最後に礼代わりに掃除でもしようと思っただけよ・・」 ---- ドラえもん「自爆命令を受け付けます、タイマー3分後にセット・・・カウントを開始します」 動きの止まっていたドラえもんが突如口走った、しかしその声に理性は入っていない、まるでただの機械のようだ のび太「自爆!?どういうこと!」 サカキ「そいつは時限爆弾と化した・・・出来杉がこいつを改造した時に言っていたのだ、自爆装置をつけておいたとな」 のび太「自爆装置!?」 のび太の顔が凍りつく サカキ「そのスイッチを今押した、後3分でこのヤマブキを吹き飛ばすほど爆発を起こす用にな・・・」 のび太「そんな・・・ドラえもんを止めろ!」 サカキ「無駄だ、もう私にも止められない・・・ふっ、もうそろそろお別れだ・・・さらば・・」 それを最後に言い残し、サカキは消えた スネオ「ば、爆発するって!早くこの町を出よう!」 ナツメ「無茶だ!3分でこの町を出れるわけない」 しずか「くっ・・・万事休すね・・」 皆の会話が詰まったところで、頼れる男が行動してくれた ジャイアン「サイドン!角ドリルだ!」 サイドンが壁に穴を開けた、外へ通じる穴だ ジャイアン「皆!リザードンに乗れ!飛んでいけばギリギリ間に合う!」 スネオ「う、うん!」 自分の命が大事で堪らないスネオが真っ先にリザードンに飛び乗り、続いてしずか、ナツメもリザードンに乗る ジャイアン「のび太が居ない?・・・どこ行ったんだ!?」 のび太「ドラえもん!!元に戻ってよ!君が爆発したら皆死んじゃうよ!」 一人のび太はドラえもんの肩に手をかけ叫んでいた ジャイアン「あの馬鹿・・・!」 リザードンから飛び降りのび太に向かい走った ---- ジャイアン「何やってんだのび太!早く逃げるぞ、命が惜しくねえのか!?」 のび太「皆先に行ってくれ、僕はドラえもんと一緒に出る!」 ジャイアン「もうドラえもんは諦めろ!ドラえもんは出来杉に改造されちまったんだ!戻るわけねえ!」 のび太「違う!ドラえもんは僕を裏切らない!裏切ったりしない!だから・・・だから逃げるわけに行かないんだあああ!!」 いつの間にかのび太がジャイアンの胸倉を掴んでいる、真剣なのび太を見たジャイアンはふっと笑った ジャイアン「解った・・・たしかに心の友は見殺しにできねえな、俺様も残るぜ!」 のび太「えっ!?」 ジャイアン「ドラえもんを元に戻して皆で帰るんだ、俺様もお前を裏切らねえ!それができねえなら俺様も一緒に死ぬだけよ!」 スネオ「何馬鹿なこと言ってるんだよジャイアン!死ぬだけって解りきってるじゃないか!」 ジャイアン「俺はのび太がやることはどんな奇跡でも起こるような気がしてならねえんだ、お前等は先に行ってろ!」 スネオ「し、知らないぞ!僕達は先に行ってるからな!」 しずか「待ってスネオさん、私も降りるわ」 スネオ「し・・しずかちゃんまで・・」 しずか「あの2人が命をかけてるのに私がおめおめと生き残ることはできないわ・・・私が臆病者に見えるじゃない」 そう言ってリザードンから降り、ドラえもんに近づいて行った しずか「ふふっ・・・不思議、自分でも馬鹿みたいと解ってるのに・・・自然と体が動くわ・・」 一人取り残されたスネオが喚く スネオ「くっ!皆馬鹿だ!何でわざわざ死ななきゃいけないんだ・・・」 しかし3人の耳にはスネオの言葉も届いていなかった スネオ「知らないぞ、僕は人情とかに流される馬鹿じゃないんだ!・・・・・くそっ!僕も馬鹿だ!」 リザードンから飛び降りスネオも皆の元に走った のび太「ジャイアン、しずかちゃん、スネオ・・・皆・・」 ジャイアン「さあ後はドラえもんだけだ、皆で帰るぜ!」 皆「うん!」 ---- 既に1分が経過している、残り2分ともう脱出は絶望的になったが4人には関係のないことだ のび太「ドラえもん、皆君を待ってるよ・・・早く帰ろう・・」 ドラえもん「邪魔だ・・・」 のび太「うわ!」 ドラえもんがのび太を蹴飛ばした、その拍子にのび太のポケットからドラ焼がコロリと落ちた そう、あの日のび太が拾ったドラえもんのドラ焼である のび太「見てドラえもん!ドラ焼だよ!君のドラ焼だ、思い出して!」 ドラえもん「・・・・・」 もう返事も無かった、ドラえもんは理性さえ消え去っていた のび太「早く思い出してよ・・・このドラ焼食べちゃうぞ・・」 そう言ってドラ焼を目の前に持ってくるとのび太はあることを思い出したようだ のび太「そういえば僕が君を疑ったりしたから怒って飛び出して行っちゃったんだよね・・・ゴメンよ、僕は君を裏切ってしまった・・・でも・・」 ドラえもんの手を握り締めのび太が言った のび太「僕はこれからも君と一緒に居たい!僕だけじゃない、皆もそうだ・・・皆君を救うために命まで捨てたんだ!これに答えてくれ!ドラえもん!」 ドラえもん「爆発まで残り30秒・・・」 いつの間にか時間は流れ後30秒となっていた、のび太はそれを聞き小声で呟く のび太「もう戻ってきてくれないんだねドラえもん・・・しょうがないか・・でももう少しだけ・・・皆と一緒にいたかったよ・・・」 それを最後にのび太は説得を止めた、目から一粒の涙が零れ落ち、頬を伝ってドラえもんの胸に落ちていく そこは丁度記憶のメモリーが内蔵された場所、そこに涙の粒が落ち、広がっていった ドラえもん「ぐわ・・・記憶が暴走する!・・・!?見知らぬ記憶が蘇って来る・・ジャイアン、スネオ、しずか・・のび太・・・はっ!のび太君!」 のび太「ドラえもん!?記憶が・・・戻ったの!?」 ドラえもん「此処は一体・・・?」 4人に歓声が沸きあがる、誰も気付いていないが・・・ドラえもんの腹の時計も消えていった ---- その後、4人はキョトンとするドラえもんを連れ、シルフを脱出した 外には団員達を捕まえた警察達が待っていたかのように皆を出迎え、ヤマブキに歓声が響いた 警察達はナツメが倒した団員達を捕まえ、一仕事終えた後らしい ロケット団に組する団員は皆捕まえたため、一応はロケット団壊滅となり、カントーを脅かし続けていた悪は倒れた 因みに後から探したら最上階から落とされたとされる出来杉ははどこにもいなかった ビル付近からヤマブキ隅々まで探したが何処にもいないのである、結局見つからず出来杉が死んだのか否かは謎となった そして5人は疲れきった体を癒すためポケモンセンターで休んでいた ジャイアン「いやあ、良い事した後は気分が良いぜ!」 スネオ「そうだね、ジャイアン」 しずか「あら、あれだけビルを壊したのによく良い事なんて言えるわね」 ジャイアン「いや、あれはな・・・正義を貫くのに犠牲はつき物なんだ!」 ドラえもん「それ正義を貫く人の言うことじゃないって・・・」 のび太「あははは!確かにそうだね」 ジャイアン「う、うるせえ!笑うな!」 のび太「いたたた・・・殴ることないじゃないか!」 皆「あはははは!」 ・・・・・ そして後日 しずか「じゃあまたいつか会いましょう、その時はもう私がチャンピオンになってるかも知れないけど」 そう言って何処かへと行ってしまった ジャイアン「馬鹿言え!チャンピオンは俺様だ」 スネオ「まあまあ、そう怒るなって」(ったくゴリラが醜いんだよ) しずかに遅れを取るまいとジャイアンとスネオを外へ駆け出す そして2人、のび太とドラえもんが残る のび太「・・・・・」 ドラえもん「・・・僕等も行こう!のび太君!」 のび太「うん!」 2人に言葉など無くても意思は伝わる、昔からそんな仲だ だから余計な言葉は要らない、酷い事を言ったことも、操られたことも、 全て忘れたかのように、2人の表情は笑顔だ・・・ そしてこれからも旅は続くのだった ---- 現在の状況 のび太   ギャラドス(レベル45)、ライチュウ(レベル43) 、オコリザル(レベル40)、スリーパー(レベル40)、カビゴン(レベル41)、メタモン(レベル40) ドラえもん ラッタ(レベル56)、ペルシアン(レベル53)、オニドリル(レベル49)、サンドパン(レベル53) ジャイアン リザードン(レベル57)、ウツボット(レベル48)、カイリキー(レベル44)、サイドン(レベル42)、ガルーラ(レベル37) スネオ   カメックス(レベル57)、ゴローニャ(レベル45)、キュウコン(レベル45)、モルフォン(レベル41)、ストライク(レベル41) しずか   フシギバナ(レベル69)、プクリン(レベル55)、ピクシー(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、ナッシー(レベル52) 出来杉  死亡? ----

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