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金銀物語 その6」(2007/01/08 (月) 14:00:32) の最新版変更点

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 ポケモンリーグを目指すトレーナーにとって最後のジム、フスベジム。先程ここのジムを制覇したジャイアンは遂に、ポケモンリーグへ向かおうとしている。 ジャイ「ガハハハハ!やはり俺様がチャンピオン一番乗りだ。おい、そこのお前!」  声をかけられた老人は自分より60歳も年下の少年に怯えている。 ジャイ「ポケモンリーグにはどうやって行くんだ?教えろ!」 老人「は、はい。えーと・・・そうそう、ワカバタウンから東の方向へ進んでトージョウの滝を越え、後は北に歩いていけばポケモンリーグに着きます・・・・・・」 ジャイ「ワカバタウンか、戻るのメンドクセーな・・・」  だがジャイアンは知らなかった。トージョウの滝を越えるには“滝登り”の秘伝マシンが必要なこと、そして自分がそのアイテムを取り逃していること・・・・・・  一方、そんなジャイアンの様子をこっそり見ていたしずかはジムがある北でなく、南の45番道路の方へ向かっていた。 しず(剛さんはもうポケモンリーグに挑戦するみたいね・・・現時点で一番弱いのはドラちゃんか、私。ここは焦らずじっくりとレベル上げをしておくべきね・・・・・・)  現時点で周りの中で平均的なレベルが低いしずかは、バッジ集めを後回しにしてレベル上げを開始した。 ---- のび「あー、やっと出れたーーー!疲れた・・・」  氷の抜け道をさまよう事2時間、ようやくフスベタウンに着いたのびたはかなり疲れきっていた。 のび「はー、疲れたー!」  ポケモンセンターのソファーで横になるのびた。このままゆっくり休もうと思っていた彼の耳に、あるトレーナーたちの噂話が聞こえてきた。 トレA「知ってる?今日フスベジムをクリアいた少年がいるらしいよ。」 トレB「うそ!じゃあ久々のポケモンリーグ挑戦者が現れることになるのね。」 トレA「しかもそのトレーナー、まだ10歳くらいの子供らしいよ。オレンジの服を着た大柄な少年だとか聞いたわ・・・」  10歳くらいでオレンジの服を着た大柄な少年・・・のびたの頭に何かひっかるものがある。 のび(そんな人、どっかで見たような・・・・・・あ!もしかして、ジャイアンか!)  さすがミスター0点、気付くのが遅すぎる。 のび(ジャイアンはもうバッジを揃えたのか・・・僕も急がないと!)  ソファーから勢いよく起き上がり、早速ジムへ向かおうとしたのびた、。しかし、彼は何を思ったのか、ジムとは逆方向の45番道路の方へ行った。 のび(この間の戦いからずっと気になっていた・・・僕だけ手持ちが少ない!)  そう、のびたはラジオ塔での戦いで、他の5人の手持ちが5、6体だったことに対し、自分だけ3匹しかポケモンを育成していなかったことに驚き、焦っていた。だからのびたはここ、45番道路に新しい戦力を探しにきたのだ。しかし・・・ のび「もー!全然いいポケモンがいないじゃないか・・・」  のびたの目の前に現れるのはイシツブテ等の雑魚ポケモンばかりだった。一度だけ見かけたエアームドにはボールを投げる前に逃げられてしまった。 のび「ああー、もう!イライラするなあ・・・ん、ここは、何処?」  ブツブツと文句を言いながら下を向いて歩いていたのびたは、いつのまにか真っ暗な洞窟に来ていた。 のび「うわーん!どうしよう・・・助けて、ドラえもーん!」  怖くなって泣き出し、その場にうずくまるのびた。しばらくして、のびたは近くに何かの気配を感じ、ふと顔を上げてみた。 のび「う、うわーーーー!」  のびたのすぐ目の前に、不気味に笑う謎の生物がいた。 ----  のびたの目の前にいた謎の生物。よく見るとそれは、ポケモン“ソーナンス”だった。 のび「ソーナンスかぁ、珍しいな・・・よし、早速捕まえよう!」  ヨルノズクを出し、攻撃してみる。すると、ソーナンスはその倍程の威力の攻撃を返してきた。 のび「これは凄いや!よーし・・・行け、モンスターボール!」  ソーナンスが入ったボールが一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ・・・動きを止めた。 のび「やったぁー!でも、どうやって帰ろうか・・・」  悩むのびたの前でヨルノズクがなにかくわえていた。のびたのバッグに入っていた穴抜けの紐である。 のび「そうか、これで帰ればいいじゃないか!ヨルノズク、君って頭いいね。」  自分が頭が悪いだけと言うことに気付かないのびたは、早速洞窟を出てフスベジムへと向かった。  ジムに着いたのびたはフスベジムの認定トレーナーリストを見てみた。一番最近のところにジャイアンとスネ夫の名前があった。 のび「いつのまにかスネ夫まで!よーし、僕も頑張るぞ!」  だがこのジム戦ではかなりの苦戦を強いられた。ジムリーダー、イブキが使うのはドラゴンタイプのポケモン。氷タイプの技が使えないのびた勢はなかなか敵を倒せない。結局、イブキのハクリュー3体を倒すまでにエテボースとヨルノズクがやられてしまった。 イブ「今日は強い挑戦者が多いわね。キングドラ、出てらっしゃい。」  イブキの切り札、キングドラが現れた。 のび「ヤドキング、思念の頭突きだ!」キングドラにそこそこのダメージを与えた。 イブ「まだまだよ。キングドラ、龍の波動。」  ハクリュー戦ですでにダメージを受けていたヤドキングは倒れてしまった。残っているのはさっき捕まえたソーナンスだけだ。 ---- のび「さっそく切り札のお披露目か。行け、ソーナンス!」  ボールの中から相変わらず不気味に笑うソーナンスが現れた。 のび「(えーっと、ソーナンスの技は・・・)え、嘘だろ?攻撃技が1つもない!」  図鑑によるとソーナンスが覚えている技はカウンター、ミラーコート、神秘の守り、道連れ。どれも攻撃技ではなかった。ソーナンスについての知識が乏しいのびたは驚いた。 のび「でもあの時はヨルノズクに大ダメージをあたえたのに・・・何故?」  目の前で急に慌てだしたのびたに唖然とするイブキ。だがしばらくして今がチャンスだという事に気付いた。 イブ「よく分からないけど片付けさせてもらうよ。龍の波動!」 のび「え、ど、どーしよう・・・えーい、どうにでもなれ!ミラーコートだ!」  龍の波動でソーナンスは大ダメージをくらった。だが、その体から先程より強烈な龍の波動をだし、キングドラを一発で倒してしまった。のびたには何が起こったのか分からない。 イブ「負けたよ。ソーナンスにはこっちの特殊技を2倍の威力にして返すミラーコートがあったことをすっかり忘れてた。あの慌てたフリにやられたわ。」 のび「いやー、バトルは頭を使わないと出来ませんから・・・(適当に出したあの技、そんな凄いものだったんだ。)」  バッジと龍の波動の技マシンを受け取ったのびたは喜んでジムを出て行った。 イブ「ふー!今日は3人も挑戦者が来て疲れたわ・・・」  バトルの疲れを癒すためにイブキは少しくつろぎ出した。だがそこに、また1人挑戦者がやってきた。 ???「すいませーん、ジム戦がしたいんですけど・・・」 イブ「(また挑戦者か、今日は休む暇も無いわね。)はい、いいですよ。」 ???「疲れていらっしゃるようですね。大丈夫、すぐ終わらせますから・・・」 イブ「ちょっと、それどういうこと。なめられたら困るね。」 ???「・・・行け、スイクン!」  ボールから出てきたのは、イブキが生まれて初めてみる美しいポケモンだった。 イブ「これってまさか・・・あの伝説のポケモン・・なの・・・・・・」  十分後、ジムリーダーを速攻で倒した出来杉がジムから出てきた。 出来(さすがは伝説のポケモン、強い・・・)  出来杉は自分が手にいれたスイクンの強さに感動していた・・・ ---- 出来杉がジムをクリアしたちょっと後にしずかもジム戦をクリアし、全員がポケモンリーグへ向かおうとしている時、ドラえもんはやっと修行を終え、フスベへと向かった。 ドラ(ジム戦もあるけど、まずはあそこに行かなきゃ・・・)  ドラえもんが向かったのは、この町のドラゴン使い一族が住む、龍の穴だ。ここに来た目的は1つ、一族の長老に会うためだ。  穴の中は意外と狭く、すぐに長老に会うことができた。長老は威厳に満ち溢れた声で話しかけてきた。 長老「何のようでここに来た?理由無き者と話す気はないんじゃが・・・」 ドラ「あの・・・このミニリュウ、いやハクリューに見覚えはありませんか?」  ドラえもんはブラックから預かったミニリュウが進化したハクリューを長老に見せた。 長老「これは・・・そうそう、昔ここによく来た子供に譲ったポケモンじゃ。」 ドラ「その少年について教えて欲しいんですが、どんな子供でしたか?」 長老「うーん、たしか自分の父と母も知らずにここの施設で育てられた子じゃったなあ。ポケモンに強く関心を 持っとって、よくここに遊びに気とったわい。わしはああゆう純粋な目をした子に弱くてな、ある日大事にしとったそのミニリュウを彼に譲ったんじゃ。それから彼はいつもそのミニリュウと遊んでおったよ・・・」 ドラ「そうですか。ありがとうございます・・・」  ドラえもんは話を聞き終えると祠を出てジムへと向かった。ジム戦では修行の成果もあってか、あっさり勝つことができた。ドラえもんの胸には新たな決意が秘められていた。 ドラ(僕は疑っていた、本当にあの彼がこのハクリュ-を大切にしていたのか・・・でも、長老さんから話を聞いて、彼がどれほどこのポケモンを大切にしていたか分かった。彼はそんな大切なポケモンを僕に託したんだ・・・彼のためにも、僕はチャンピオンになってみせる!)  一方その頃、ジャイアンは、トージョウの滝を上れず困っていた。 ジャイ「あー!クソ、この滝どうやって上ればいいんだ!このままじゃ他の奴らに追いつかれちまう・・・」  そんな彼を追い抜こうとするスネ夫は、もうワカバタウンに到着していた。 ----          現在の状況 のびた    フスベからワカバへ移動中 手持ち ヤドキング(44)ヨルノズク(42)エテボース(42)ソーナンス(35) ドラえもん  フスベシティ  手持ち ライチュウ(45)ラッタ(41)ヌオー(43)トゲチック(43)ウソッキー(40)ハクリュー(38) ジャイアン  トージョウの滝 手持ち オーダイル(47)オニドリル(38)ハガネール(38)カイリキー(40)カイロス(38)赤いギャラドス(41) スネ夫    ワカバタウン 手持ち バクフーン(45)ウツボット(40)クロバット(41)ヘルガー(41)ドククラゲ(42) しずか    45番道路で再びレベル上げ中 手持ち エーフィ(43)バタフリー(40)デンリュウ(41)キュウコン(40)マリルリ(41)キリンリキ(38) 出来杉    フスベからワカバへ移動中  手持ち メガニウム(41)ピジョット(39)ゲンガー(43)フーディン(43)ブラッキー(41)スイクン(43) ----  結局トージョウの滝を登るのを諦めたジャイアンはワカバタウンでスネ夫に出会った。 ジャイ「ようスネ夫!早速だが、この先の滝はどうやって登ればいいか教えてくれないか?」  スネ夫はすぐに彼が“滝登り”の秘伝マシンを取らずに進んでいることに気付いた。だが、とりあえず考えるフリをした。 スネ「(本当なら教えたくないところだけど、こいつには借りがある、それに・・・)氷の抜け道に滝登りの秘伝マシンがあったんだけど、拾い忘れちゃったんじゃないの?」 ジャイ「成程、確かにそんな物を拾った覚えが無いな・・・サンキュー、スネ夫!」  そう言うとジャイアンはチョウジの方向へ飛んでいった。スネ夫はなぜ彼にあっさり秘伝マシンの在りかを教えてしまったのか不思議だった。それは、彼は気付いていないが、スネ夫とジャイアンはラジオ塔事件以来強い絆で結ばれていたのだ。 スネ「さて、そろそろ計画に移すか・・・」  そう呟いたスネ夫は、先頭のポケモンをウツボット(レベル40)に入れ替え、ゴールドスプレーを使うと、29番道路とワカバタウンを自転車で何度も往復しだした・・・ スネ「ゲームと同じなら、これで奴らが出てくるはずなんだが・・・」  スネ夫の狙いは、なんと伝説のポケモンを捕獲する事だった。だが、一時間たっても、伝説のポケモンは現れない。 スネ「くそ、やっぱりそう簡単には出てこないか・・・できればスイクン、もう最悪パターンのエンテイでもいいから出てこないかなあ・・・・・・」  実はこのゲームが金銀版ではなくクリスタル版のストーリーで進んでいることにスネ夫は気付いていないし、狙いのスイクンはもう出来杉が捕まえていることなど知っているわけが無かった。そしてさらに30分が経過した・・・ スネ「はあ、もう疲れたよ。もう諦めようか・・・・・・ん・・あ、あれは!」  スネ夫の目の前に現れたのは、伝説のポケモンの1匹・・・ライコウだった! ---- スネ「ラ、ライコウ!(落ち着けスネ夫、とりあえず逃げられたら終わりだ・・・)ウ、ウツボット、眠り粉だ。」  目の前に伝説のポケモンが現れたにもかかわらずスネ夫はなかなか落ち着いていた。眠ったライコウはまったく動かない。 スネ「ウツボット戻れ。出て来い、クロバット。今のうちに黒い眼差しだ!」  これでライコウは逃げられなくなった。 スネ「今度は影分身で回避率を上げろ!ライコウが起きたら催眠術でまた眠らせろ。」  ライコウが寝ているうちにどんどん回避率を上げるクロバット。しばらくしてクロバットの回避率が限界まで上がった。 スネ「後はエアスラッシュで体力をギリギリまで削れ。」  クロバットはエアスラッシュを何度か当て、ライコウの体力をレッドゾーンまで削った。 スネ「よくやったクロバット。(これで敵の攻撃は当たらない。もしクロバットがダメージを受けたら凄い傷薬を使えばいい・・・後は捕まえるだけだ!)」  スネ夫はハイパーボールを投げる。だが、ライコウはすぐボールから出てくる。もう一回、二回とボールを投げるがまったく捕まらない。  その後、スネ夫は30個ものハイパーボールを投げたが、ライコウは捕まらない。ボール→ボール→ボール→傷薬→ボール→ボール→傷薬→ボール・・・・・・この繰り返しにスネ夫もいい加減疲れてきた。 スネ「ハア、ハア・・・こいつ、いつになったら捕まるんだよ。」  そしてついにスネ夫は50個持っていたハイパーボールを全て使い切ってしまった。だが、スネ夫にはまだ策があった。 ---- スネ(まさかハイパーボール50個使っても捕まえれないとはな・・・こうなったら奥の手だ。)  スネ夫が取り出したのはタイマーボール。ターン数が長くなっているほど捕獲率が上がるボールだ。現在すでに70ターン以上が経過している。その捕獲率は驚異的だ。 スネ(タイマーボールは10個しかない。捕まってくれよ、ライコウ!)  三回失敗し、四個目のタイマーボールを投げる。一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ・・・捕まらなかった。スネ夫も思わず声を出す。 スネ「くそー!惜しい!」  この後二度失敗し、七度目のボールで再びチャンスが訪れる。一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ、スネ夫の表情が変わる。そして・・・・・・ボールは完全に静止した。 スネ「や、やったー!」  遂にライコウを捕まえたスネ夫。だがかなりの時間を費やしてしまった。 スネ「でも、これでかなりの時間を使っちゃたな。皆もうチャンピオンロード辺りかな・・・」  急いでトージョウの滝を越え、カントー地方へ入ったスネ夫。だが、そこにいた男から信じられない言葉を聞いた。 男「お、久々にここを通る人が来た。もしかして君、ポケモンリーグに挑戦するのかい?」 スネ「え・・・ええ、そうですけど・・・」 男「そうかい!まだ若いのにたいしたもんだ。頑張ってね、応援してるよ!」  興奮している男に別れを告げ、スネ夫はチャンピオンロードへと向かった。 スネ(おかしい、何故僕が一番最初なんだ?ジャイアンやのびた辺りはもう行ってるはずなのに・・・・・・もしかしてビビッてレベル上げとか?)  スネ夫は6人の中で一番最初にチャンピオンロードに着いた。 ----  全員の中で3番目にバッジを取り、滝登りの秘伝マシンを取り忘れたわけでも、伝説のポケモンを捕まえていた訳でもなかったのびた。だが彼はポケモンリーグにまだ向かっていなかった。カントー地方にはいたのだが・・・・・・ のび「ここは、どこだ?」  目を開けたのびたの最初の一言。何故彼がこんなセリフを口にするのか・・・その理由を説明するために、少し時を遡ってみよう・・・・・・ のび「さあて、いよいよポケモンリーグに挑戦だ!」  ここは一時間前のワカバタウン。バッジを全て集めたのびたは、早速トージョウの滝へ向かった。 のび「うわぁ、凄い滝だなあ!」  カントーとジョウトを隔てるトージョウの滝。その大きさに驚くながらも、のびたはヤドキングの滝登りで滝を登った。だがこの後、彼に悲劇が襲い掛かった。呑気に滝の上からの景色を眺めていたのびたは、うっかりヤドキングから落ちてしまった。 のび「う、うわああああ!」  大きな滝から落ち、流されていくのびた。しだいに苦しくなっていき、ついにのびたは意識を失った。そして、目を覚ませばこの場所にいた・・・ということだ。 のび「ここは、誰かの家みたいだな・・・」  のびたはベッドに寝かされている。そこに、食事をもった老人が現れた。 老人「おお、目を覚ましたか。よかったなあ、お前!ご主人様が無事で・・・」 のび「ヤ、ヤドキング!」  老人はヤドキングを連れてきた。彼の話によると、ヤドキングがのびたを背負ってこの町の海辺にいたらしい。それを見つけたこの老人が、のびたを自分の家へ連れて行ったそうだ。 のび「あの、本当にありがとうございました!」  老人から頂いた暖かいスープを飲み終えたのびたは老人に感謝の言葉を告げる。そして、ついに本題に入る。 のび「あの・・・ここは何処なんですか?」 老人「ここは、カントー地方の港町クチバシティじゃよ。」 のび「な、何だってー!」  のびたはなんとクチバシティまで流されていた。 ----  のびたはとりあえず、自分の素性や今までのことを話した。 老人「ほう、今からポケモンリーグに行こうとしてたのか・・・」  意味の深そうな笑みを浮かべ、老人は一枚の紙切れを取り出した。それは、クチバからアサギ行きの船のチケットだった。 老人「これがあれば、ジョウト地方に戻れるぞ。欲しいかい?」 のび「お気持ちはありがたいですが、結構です。僕は空を飛 老人「空を飛ぶで別の地方に行くことは不可能じゃ。ジョウトに帰る手段はこれしかないんじゃ。」  老人がいきなり口を挟んできたのでのびたは驚いた。 のび「じゃ、じゃあそのチケットありがたく貰います。」 老人「いいんじゃが、タダではやらんぞ。」 のび「え、じゃ、じゃあどうすれば・・・」 老人「実はこの町とニビシティ近くの道路を結ぶ“ディグダの穴”という洞窟があるんじゃが、今はその穴の入り口にカビゴンという巨体のポケモンがいて通行出来なくなってるんじゃ。そこで、そのカビゴンをどうにかしてくれればこのチケットをお主に譲ろう。」 のび「わかりました、やりましょう。(これって断ったら帰れないんだよな・・やるしかないじゃないか・・・)」  老人はなかなかの策士だった。のびたはあっさり頼みを受け、ディグダの穴の前に来た。入り口で寝ているカビゴンの大きさに圧倒される。 のび「・・・っと、驚いてる場合じゃない。早く済まさないと・・・」  のびたは老人から預かった貰った拡張カードを使って、ポケギアにカントーのラジオが聞こえるようにした。そして、そのラジオの1つ、ポケモンの笛の音色を流す・・・・・・すると、カビゴンが飛びかかってっきた! ---- のび「行けっ、エテボース!瓦割りだ。」  効果抜群、カビゴンにかなりのダメージを与えたようだ。 のび「よし、もう一発・・・ってあれ?」  カビゴンはすでに眠っていた。それからエテボースが何度攻撃してもカビゴンはすって回復し、勝負は長引き、結局エテボースは最後に一発瓦割りをした後にやられてしまった。 のび「くそ、また眠って回復されちゃう・・・そうだ!」  のびたは次にヨルノズクを出した。 のび「眠られる前にこっちから眠らせればいいんだ・・・催眠術!」  カビゴンは眠ってしまった。今がチャンスだ! のび「よし、とどめを・・・ってちょっと待てよ。こいつを倒すより捕まえた方がいいんじゃ・・・・・・よし!行け、モンスターボール!」  アニメのようにセリフを言いながらボールを投げた。瓦割のダメージのおかげもあって、運よく一発で捕まえることが出来た。のびたはさっそく老人のもとに向かった。 のび「やりましたよ、お爺さん!」 老人「ありがとう。約束どおりチケットを君に渡そう。それとついでにこの石も。(あのカビゴンをこんな短時間で・・・この子ならポケモンリーグを制覇できそうじゃな・・・)」 のび「それじゃあお爺さん、さようなら!」  チケットと光の石を受け取ったのびたは老人の家を出た。  船に乗ってアサギへ戻り、すぐにワカバタウンへ飛んだ。そこには今からカントーへ向かおうとするドラえもんがいた。 のび「ドラえもん!」 ドラ「のびたくん!何をやっていたんだい?もうみんな行ったみたいだよ。」 のび「そうなんだ・・・じゃあ僕たちも早速いこうか!」 ドラ「うん・・・ってあれ?・・・あああああ!」 のび「どうしたんだい?」 ドラ「フスベのポケモンセンターにバッグ忘れちゃった。今から取りに行くから待っててよ。」  ドラえもんは大慌てでフスベへ飛び立っていった。しばらくしてのびたも動き出した。 のび「暇つぶしに散歩でもするか・・・」  のびたは29番道路へと向かった・・・・・・ ----        現在の状況 のびた    29番道路、ドラえもん待ち 手持ち ヤドキング(45)ヨルノズク(43)エテボース(43)ソーナンス(38)カビゴン(50) ドラえもん  フスベシティ  手持ち ライチュウ(46)ラッタ(41)ヌオー(43)トゲチック(44)ウソッキー(41)ハクリュー(44) ジャイアン  チャンピオンロード入り口 手持ち オーダイル(50)オニドリル(40)ハガネール(41)カイリキー(43)カイロス(39)赤いギャラドス(42) スネ夫    チャンピオンロード出口 手持ち バクフーン(47)ウツボット(43)クロバット(44)ヘルガー(43)ドククラゲ(42)ライコウ(45) しずか    27番道路 手持ち エーフィ(45)バタフリー(42)デンリュウ(44)キュウコン(43)マリルリ(42)キリンリキ(40) 出来杉    26番道路  手持ち メガニウム(44)ピジョット(42)ゲンガー(46)フーディン(46)ブラッキー(44)スイクン(47)  補足(スネ夫がライコウを捕まえていた間の全員の行動) ジャイアン・・・滝登りがなかなか見つからなくて氷の抜け道をさ迷う ドラえもん、しずか、出来杉・・・レベル上げ のびた・・・意識を失って寝ていた
 ポケモンリーグを目指すトレーナーにとって最後のジム、フスベジム。先程ここのジムを制覇したジャイアンは遂に、ポケモンリーグへ向かおうとしている。 ジャイ「ガハハハハ!やはり俺様がチャンピオン一番乗りだ。おい、そこのお前!」  声をかけられた老人は自分より60歳も年下の少年に怯えている。 ジャイ「ポケモンリーグにはどうやって行くんだ?教えろ!」 老人「は、はい。えーと・・・そうそう、ワカバタウンから東の方向へ進んでトージョウの滝を越え、後は北に歩いていけばポケモンリーグに着きます・・・・・・」 ジャイ「ワカバタウンか、戻るのメンドクセーな・・・」  だがジャイアンは知らなかった。トージョウの滝を越えるには“滝登り”の秘伝マシンが必要なこと、そして自分がそのアイテムを取り逃していること・・・・・・  一方、そんなジャイアンの様子をこっそり見ていたしずかはジムがある北でなく、南の45番道路の方へ向かっていた。 しず(剛さんはもうポケモンリーグに挑戦するみたいね・・・現時点で一番弱いのはドラちゃんか、私。ここは焦らずじっくりとレベル上げをしておくべきね・・・・・・)  現時点で周りの中で平均的なレベルが低いしずかは、バッジ集めを後回しにしてレベル上げを開始した。 ---- のび「あー、やっと出れたーーー!疲れた・・・」  氷の抜け道をさまよう事2時間、ようやくフスベタウンに着いたのびたはかなり疲れきっていた。 のび「はー、疲れたー!」  ポケモンセンターのソファーで横になるのびた。このままゆっくり休もうと思っていた彼の耳に、あるトレーナーたちの噂話が聞こえてきた。 トレA「知ってる?今日フスベジムをクリアいた少年がいるらしいよ。」 トレB「うそ!じゃあ久々のポケモンリーグ挑戦者が現れることになるのね。」 トレA「しかもそのトレーナー、まだ10歳くらいの子供らしいよ。オレンジの服を着た大柄な少年だとか聞いたわ・・・」  10歳くらいでオレンジの服を着た大柄な少年・・・のびたの頭に何かひっかるものがある。 のび(そんな人、どっかで見たような・・・・・・あ!もしかして、ジャイアンか!)  さすがミスター0点、気付くのが遅すぎる。 のび(ジャイアンはもうバッジを揃えたのか・・・僕も急がないと!)  ソファーから勢いよく起き上がり、早速ジムへ向かおうとしたのびた、。しかし、彼は何を思ったのか、ジムとは逆方向の45番道路の方へ行った。 のび(この間の戦いからずっと気になっていた・・・僕だけ手持ちが少ない!)  そう、のびたはラジオ塔での戦いで、他の5人の手持ちが5、6体だったことに対し、自分だけ3匹しかポケモンを育成していなかったことに驚き、焦っていた。だからのびたはここ、45番道路に新しい戦力を探しにきたのだ。しかし・・・ のび「もー!全然いいポケモンがいないじゃないか・・・」  のびたの目の前に現れるのはイシツブテ等の雑魚ポケモンばかりだった。一度だけ見かけたエアームドにはボールを投げる前に逃げられてしまった。 のび「ああー、もう!イライラするなあ・・・ん、ここは、何処?」  ブツブツと文句を言いながら下を向いて歩いていたのびたは、いつのまにか真っ暗な洞窟に来ていた。 のび「うわーん!どうしよう・・・助けて、ドラえもーん!」  怖くなって泣き出し、その場にうずくまるのびた。しばらくして、のびたは近くに何かの気配を感じ、ふと顔を上げてみた。 のび「う、うわーーーー!」  のびたのすぐ目の前に、不気味に笑う謎の生物がいた。 ----  のびたの目の前にいた謎の生物。よく見るとそれは、ポケモン“ソーナンス”だった。 のび「ソーナンスかぁ、珍しいな・・・よし、早速捕まえよう!」  ヨルノズクを出し、攻撃してみる。すると、ソーナンスはその倍程の威力の攻撃を返してきた。 のび「これは凄いや!よーし・・・行け、モンスターボール!」  ソーナンスが入ったボールが一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ・・・動きを止めた。 のび「やったぁー!でも、どうやって帰ろうか・・・」  悩むのびたの前でヨルノズクがなにかくわえていた。のびたのバッグに入っていた穴抜けの紐である。 のび「そうか、これで帰ればいいじゃないか!ヨルノズク、君って頭いいね。」  自分が頭が悪いだけと言うことに気付かないのびたは、早速洞窟を出てフスベジムへと向かった。  ジムに着いたのびたはフスベジムの認定トレーナーリストを見てみた。一番最近のところにジャイアンとスネ夫の名前があった。 のび「いつのまにかスネ夫まで!よーし、僕も頑張るぞ!」  だがこのジム戦ではかなりの苦戦を強いられた。ジムリーダー、イブキが使うのはドラゴンタイプのポケモン。氷タイプの技が使えないのびた勢はなかなか敵を倒せない。結局、イブキのハクリュー3体を倒すまでにエテボースとヨルノズクがやられてしまった。 イブ「今日は強い挑戦者が多いわね。キングドラ、出てらっしゃい。」  イブキの切り札、キングドラが現れた。 のび「ヤドキング、思念の頭突きだ!」キングドラにそこそこのダメージを与えた。 イブ「まだまだよ。キングドラ、龍の波動。」  ハクリュー戦ですでにダメージを受けていたヤドキングは倒れてしまった。残っているのはさっき捕まえたソーナンスだけだ。 ---- のび「さっそく切り札のお披露目か。行け、ソーナンス!」  ボールの中から相変わらず不気味に笑うソーナンスが現れた。 のび「(えーっと、ソーナンスの技は・・・)え、嘘だろ?攻撃技が1つもない!」  図鑑によるとソーナンスが覚えている技はカウンター、ミラーコート、神秘の守り、道連れ。どれも攻撃技ではなかった。ソーナンスについての知識が乏しいのびたは驚いた。 のび「でもあの時はヨルノズクに大ダメージをあたえたのに・・・何故?」  目の前で急に慌てだしたのびたに唖然とするイブキ。だがしばらくして今がチャンスだという事に気付いた。 イブ「よく分からないけど片付けさせてもらうよ。龍の波動!」 のび「え、ど、どーしよう・・・えーい、どうにでもなれ!ミラーコートだ!」  龍の波動でソーナンスは大ダメージをくらった。だが、その体から先程より強烈な龍の波動をだし、キングドラを一発で倒してしまった。のびたには何が起こったのか分からない。 イブ「負けたよ。ソーナンスにはこっちの特殊技を2倍の威力にして返すミラーコートがあったことをすっかり忘れてた。あの慌てたフリにやられたわ。」 のび「いやー、バトルは頭を使わないと出来ませんから・・・(適当に出したあの技、そんな凄いものだったんだ。)」  バッジと龍の波動の技マシンを受け取ったのびたは喜んでジムを出て行った。 イブ「ふー!今日は3人も挑戦者が来て疲れたわ・・・」  バトルの疲れを癒すためにイブキは少しくつろぎ出した。だがそこに、また1人挑戦者がやってきた。 ???「すいませーん、ジム戦がしたいんですけど・・・」 イブ「(また挑戦者か、今日は休む暇も無いわね。)はい、いいですよ。」 ???「疲れていらっしゃるようですね。大丈夫、すぐ終わらせますから・・・」 イブ「ちょっと、それどういうこと。なめられたら困るね。」 ???「・・・行け、スイクン!」  ボールから出てきたのは、イブキが生まれて初めてみる美しいポケモンだった。 イブ「これってまさか・・・あの伝説のポケモン・・なの・・・・・・」  十分後、ジムリーダーを速攻で倒した出来杉がジムから出てきた。 出来(さすがは伝説のポケモン、強い・・・)  出来杉は自分が手にいれたスイクンの強さに感動していた・・・ ---- 出来杉がジムをクリアしたちょっと後にしずかもジム戦をクリアし、全員がポケモンリーグへ向かおうとしている時、ドラえもんはやっと修行を終え、フスベへと向かった。 ドラ(ジム戦もあるけど、まずはあそこに行かなきゃ・・・)  ドラえもんが向かったのは、この町のドラゴン使い一族が住む、龍の穴だ。ここに来た目的は1つ、一族の長老に会うためだ。  穴の中は意外と狭く、すぐに長老に会うことができた。長老は威厳に満ち溢れた声で話しかけてきた。 長老「何のようでここに来た?理由無き者と話す気はないんじゃが・・・」 ドラ「あの・・・このミニリュウ、いやハクリューに見覚えはありませんか?」  ドラえもんはブラックから預かったミニリュウが進化したハクリューを長老に見せた。 長老「これは・・・そうそう、昔ここによく来た子供に譲ったポケモンじゃ。」 ドラ「その少年について教えて欲しいんですが、どんな子供でしたか?」 長老「うーん、たしか自分の父と母も知らずにここの施設で育てられた子じゃったなあ。ポケモンに強く関心を 持っとって、よくここに遊びに気とったわい。わしはああゆう純粋な目をした子に弱くてな、ある日大事にしとったそのミニリュウを彼に譲ったんじゃ。それから彼はいつもそのミニリュウと遊んでおったよ・・・」 ドラ「そうですか。ありがとうございます・・・」  ドラえもんは話を聞き終えると祠を出てジムへと向かった。ジム戦では修行の成果もあってか、あっさり勝つことができた。ドラえもんの胸には新たな決意が秘められていた。 ドラ(僕は疑っていた、本当にあの彼がこのハクリュ-を大切にしていたのか・・・でも、長老さんから話を聞いて、彼がどれほどこのポケモンを大切にしていたか分かった。彼はそんな大切なポケモンを僕に託したんだ・・・彼のためにも、僕はチャンピオンになってみせる!)  一方その頃、ジャイアンは、トージョウの滝を上れず困っていた。 ジャイ「あー!クソ、この滝どうやって上ればいいんだ!このままじゃ他の奴らに追いつかれちまう・・・」  そんな彼を追い抜こうとするスネ夫は、もうワカバタウンに到着していた。 ----          現在の状況 のびた    フスベからワカバへ移動中 手持ち ヤドキング(44)ヨルノズク(42)エテボース(42)ソーナンス(35) ドラえもん  フスベシティ  手持ち ライチュウ(45)ラッタ(41)ヌオー(43)トゲチック(43)ウソッキー(40)ハクリュー(38) ジャイアン  トージョウの滝 手持ち オーダイル(47)オニドリル(38)ハガネール(38)カイリキー(40)カイロス(38)赤いギャラドス(41) スネ夫    ワカバタウン 手持ち バクフーン(45)ウツボット(40)クロバット(41)ヘルガー(41)ドククラゲ(42) しずか    45番道路で再びレベル上げ中 手持ち エーフィ(43)バタフリー(40)デンリュウ(41)キュウコン(40)マリルリ(41)キリンリキ(38) 出来杉    フスベからワカバへ移動中  手持ち メガニウム(41)ピジョット(39)ゲンガー(43)フーディン(43)ブラッキー(41)スイクン(43) ----  結局トージョウの滝を登るのを諦めたジャイアンはワカバタウンでスネ夫に出会った。 ジャイ「ようスネ夫!早速だが、この先の滝はどうやって登ればいいか教えてくれないか?」  スネ夫はすぐに彼が“滝登り”の秘伝マシンを取らずに進んでいることに気付いた。だが、とりあえず考えるフリをした。 スネ「(本当なら教えたくないところだけど、こいつには借りがある、それに・・・)氷の抜け道に滝登りの秘伝マシンがあったんだけど、拾い忘れちゃったんじゃないの?」 ジャイ「成程、確かにそんな物を拾った覚えが無いな・・・サンキュー、スネ夫!」  そう言うとジャイアンはチョウジの方向へ飛んでいった。スネ夫はなぜ彼にあっさり秘伝マシンの在りかを教えてしまったのか不思議だった。それは、彼は気付いていないが、スネ夫とジャイアンはラジオ塔事件以来強い絆で結ばれていたのだ。 スネ「さて、そろそろ計画に移すか・・・」  そう呟いたスネ夫は、先頭のポケモンをウツボット(レベル40)に入れ替え、ゴールドスプレーを使うと、29番道路とワカバタウンを自転車で何度も往復しだした・・・ スネ「ゲームと同じなら、これで奴らが出てくるはずなんだが・・・」  スネ夫の狙いは、なんと伝説のポケモンを捕獲する事だった。だが、一時間たっても、伝説のポケモンは現れない。 スネ「くそ、やっぱりそう簡単には出てこないか・・・できればスイクン、もう最悪パターンのエンテイでもいいから出てこないかなあ・・・・・・」  実はこのゲームが金銀版ではなくクリスタル版のストーリーで進んでいることにスネ夫は気付いていないし、狙いのスイクンはもう出来杉が捕まえていることなど知っているわけが無かった。そしてさらに30分が経過した・・・ スネ「はあ、もう疲れたよ。もう諦めようか・・・・・・ん・・あ、あれは!」  スネ夫の目の前に現れたのは、伝説のポケモンの1匹・・・ライコウだった! ---- スネ「ラ、ライコウ!(落ち着けスネ夫、とりあえず逃げられたら終わりだ・・・)ウ、ウツボット、眠り粉だ。」  目の前に伝説のポケモンが現れたにもかかわらずスネ夫はなかなか落ち着いていた。眠ったライコウはまったく動かない。 スネ「ウツボット戻れ。出て来い、クロバット。今のうちに黒い眼差しだ!」  これでライコウは逃げられなくなった。 スネ「今度は影分身で回避率を上げろ!ライコウが起きたら催眠術でまた眠らせろ。」  ライコウが寝ているうちにどんどん回避率を上げるクロバット。しばらくしてクロバットの回避率が限界まで上がった。 スネ「後はエアスラッシュで体力をギリギリまで削れ。」  クロバットはエアスラッシュを何度か当て、ライコウの体力をレッドゾーンまで削った。 スネ「よくやったクロバット。(これで敵の攻撃は当たらない。もしクロバットがダメージを受けたら凄い傷薬を使えばいい・・・後は捕まえるだけだ!)」  スネ夫はハイパーボールを投げる。だが、ライコウはすぐボールから出てくる。もう一回、二回とボールを投げるがまったく捕まらない。  その後、スネ夫は30個ものハイパーボールを投げたが、ライコウは捕まらない。ボール→ボール→ボール→傷薬→ボール→ボール→傷薬→ボール・・・・・・この繰り返しにスネ夫もいい加減疲れてきた。 スネ「ハア、ハア・・・こいつ、いつになったら捕まるんだよ。」  そしてついにスネ夫は50個持っていたハイパーボールを全て使い切ってしまった。だが、スネ夫にはまだ策があった。 ---- スネ(まさかハイパーボール50個使っても捕まえれないとはな・・・こうなったら奥の手だ。)  スネ夫が取り出したのはタイマーボール。ターン数が長くなっているほど捕獲率が上がるボールだ。現在すでに70ターン以上が経過している。その捕獲率は驚異的だ。 スネ(タイマーボールは10個しかない。捕まってくれよ、ライコウ!)  三回失敗し、四個目のタイマーボールを投げる。一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ・・・捕まらなかった。スネ夫も思わず声を出す。 スネ「くそー!惜しい!」  この後二度失敗し、七度目のボールで再びチャンスが訪れる。一度揺れ、二度揺れ、三度揺れ、スネ夫の表情が変わる。そして・・・・・・ボールは完全に静止した。 スネ「や、やったー!」  遂にライコウを捕まえたスネ夫。だがかなりの時間を費やしてしまった。 スネ「でも、これでかなりの時間を使っちゃたな。皆もうチャンピオンロード辺りかな・・・」  急いでトージョウの滝を越え、カントー地方へ入ったスネ夫。だが、そこにいた男から信じられない言葉を聞いた。 男「お、久々にここを通る人が来た。もしかして君、ポケモンリーグに挑戦するのかい?」 スネ「え・・・ええ、そうですけど・・・」 男「そうかい!まだ若いのにたいしたもんだ。頑張ってね、応援してるよ!」  興奮している男に別れを告げ、スネ夫はチャンピオンロードへと向かった。 スネ(おかしい、何故僕が一番最初なんだ?ジャイアンやのびた辺りはもう行ってるはずなのに・・・・・・もしかしてビビッてレベル上げとか?)  スネ夫は6人の中で一番最初にチャンピオンロードに着いた。 ----  全員の中で3番目にバッジを取り、滝登りの秘伝マシンを取り忘れたわけでも、伝説のポケモンを捕まえていた訳でもなかったのびた。だが彼はポケモンリーグにまだ向かっていなかった。カントー地方にはいたのだが・・・・・・ のび「ここは、どこだ?」  目を開けたのびたの最初の一言。何故彼がこんなセリフを口にするのか・・・その理由を説明するために、少し時を遡ってみよう・・・・・・ のび「さあて、いよいよポケモンリーグに挑戦だ!」  ここは一時間前のワカバタウン。バッジを全て集めたのびたは、早速トージョウの滝へ向かった。 のび「うわぁ、凄い滝だなあ!」  カントーとジョウトを隔てるトージョウの滝。その大きさに驚くながらも、のびたはヤドキングの滝登りで滝を登った。だがこの後、彼に悲劇が襲い掛かった。呑気に滝の上からの景色を眺めていたのびたは、うっかりヤドキングから落ちてしまった。 のび「う、うわああああ!」  大きな滝から落ち、流されていくのびた。しだいに苦しくなっていき、ついにのびたは意識を失った。そして、目を覚ませばこの場所にいた・・・ということだ。 のび「ここは、誰かの家みたいだな・・・」  のびたはベッドに寝かされている。そこに、食事をもった老人が現れた。 老人「おお、目を覚ましたか。よかったなあ、お前!ご主人様が無事で・・・」 のび「ヤ、ヤドキング!」  老人はヤドキングを連れてきた。彼の話によると、ヤドキングがのびたを背負ってこの町の海辺にいたらしい。それを見つけたこの老人が、のびたを自分の家へ連れて行ったそうだ。 のび「あの、本当にありがとうございました!」  老人から頂いた暖かいスープを飲み終えたのびたは老人に感謝の言葉を告げる。そして、ついに本題に入る。 のび「あの・・・ここは何処なんですか?」 老人「ここは、カントー地方の港町クチバシティじゃよ。」 のび「な、何だってー!」  のびたはなんとクチバシティまで流されていた。 ----  のびたはとりあえず、自分の素性や今までのことを話した。 老人「ほう、今からポケモンリーグに行こうとしてたのか・・・」  意味の深そうな笑みを浮かべ、老人は一枚の紙切れを取り出した。それは、クチバからアサギ行きの船のチケットだった。 老人「これがあれば、ジョウト地方に戻れるぞ。欲しいかい?」 のび「お気持ちはありがたいですが、結構です。僕は空を飛 老人「空を飛ぶで別の地方に行くことは不可能じゃ。ジョウトに帰る手段はこれしかないんじゃ。」  老人がいきなり口を挟んできたのでのびたは驚いた。 のび「じゃ、じゃあそのチケットありがたく貰います。」 老人「いいんじゃが、タダではやらんぞ。」 のび「え、じゃ、じゃあどうすれば・・・」 老人「実はこの町とニビシティ近くの道路を結ぶ“ディグダの穴”という洞窟があるんじゃが、今はその穴の入り口にカビゴンという巨体のポケモンがいて通行出来なくなってるんじゃ。そこで、そのカビゴンをどうにかしてくれればこのチケットをお主に譲ろう。」 のび「わかりました、やりましょう。(これって断ったら帰れないんだよな・・やるしかないじゃないか・・・)」  老人はなかなかの策士だった。のびたはあっさり頼みを受け、ディグダの穴の前に来た。入り口で寝ているカビゴンの大きさに圧倒される。 のび「・・・っと、驚いてる場合じゃない。早く済まさないと・・・」  のびたは老人から預かった貰った拡張カードを使って、ポケギアにカントーのラジオが聞こえるようにした。そして、そのラジオの1つ、ポケモンの笛の音色を流す・・・・・・すると、カビゴンが飛びかかってっきた! ---- のび「行けっ、エテボース!瓦割りだ。」  効果抜群、カビゴンにかなりのダメージを与えたようだ。 のび「よし、もう一発・・・ってあれ?」  カビゴンはすでに眠っていた。それからエテボースが何度攻撃してもカビゴンはすって回復し、勝負は長引き、結局エテボースは最後に一発瓦割りをした後にやられてしまった。 のび「くそ、また眠って回復されちゃう・・・そうだ!」  のびたは次にヨルノズクを出した。 のび「眠られる前にこっちから眠らせればいいんだ・・・催眠術!」  カビゴンは眠ってしまった。今がチャンスだ! のび「よし、とどめを・・・ってちょっと待てよ。こいつを倒すより捕まえた方がいいんじゃ・・・・・・よし!行け、モンスターボール!」  アニメのようにセリフを言いながらボールを投げた。瓦割のダメージのおかげもあって、運よく一発で捕まえることが出来た。のびたはさっそく老人のもとに向かった。 のび「やりましたよ、お爺さん!」 老人「ありがとう。約束どおりチケットを君に渡そう。それとついでにこの石も。(あのカビゴンをこんな短時間で・・・この子ならポケモンリーグを制覇できそうじゃな・・・)」 のび「それじゃあお爺さん、さようなら!」  チケットと光の石を受け取ったのびたは老人の家を出た。  船に乗ってアサギへ戻り、すぐにワカバタウンへ飛んだ。そこには今からカントーへ向かおうとするドラえもんがいた。 のび「ドラえもん!」 ドラ「のびたくん!何をやっていたんだい?もうみんな行ったみたいだよ。」 のび「そうなんだ・・・じゃあ僕たちも早速いこうか!」 ドラ「うん・・・ってあれ?・・・あああああ!」 のび「どうしたんだい?」 ドラ「フスベのポケモンセンターにバッグ忘れちゃった。今から取りに行くから待っててよ。」  ドラえもんは大慌てでフスベへ飛び立っていった。しばらくしてのびたも動き出した。 のび「暇つぶしに散歩でもするか・・・」  のびたは29番道路へと向かった・・・・・・ ----        現在の状況 のびた    29番道路、ドラえもん待ち 手持ち ヤドキング(45)ヨルノズク(43)エテボース(43)ソーナンス(38)カビゴン(50) ドラえもん  フスベシティ  手持ち ライチュウ(46)ラッタ(41)ヌオー(43)トゲチック(44)ウソッキー(41)ハクリュー(44) ジャイアン  チャンピオンロード入り口 手持ち オーダイル(50)オニドリル(40)ハガネール(41)カイリキー(43)カイロス(39)赤いギャラドス(42) スネ夫    チャンピオンロード出口 手持ち バクフーン(47)ウツボット(43)クロバット(44)ヘルガー(43)ドククラゲ(42)ライコウ(45) しずか    27番道路 手持ち エーフィ(45)バタフリー(42)デンリュウ(44)キュウコン(43)マリルリ(42)キリンリキ(40) 出来杉    26番道路  手持ち メガニウム(44)ピジョット(42)ゲンガー(46)フーディン(46)ブラッキー(44)スイクン(47)  補足(スネ夫がライコウを捕まえていた間の全員の行動) ジャイアン・・・滝登りがなかなか見つからなくて氷の抜け道をさ迷う ドラえもん、しずか、出来杉・・・レベル上げ のびた・・・意識を失って寝ていた ----  ドラえもんを待つ間、29番道路を散歩して暇つぶしするのびた。その時、彼に奇跡がおこった。彼の目の前にある一匹のポケモンが現れた。 のび「こ、これって・・・もしかしてあの時の・・・・・・」  それは、のびたが焼けた塔で出会って以来ずっと憧れていたあのポケモン。エンテイだった。 のび「つ、捕まえなきゃ!行け、ソーナンス。」  エンテイはすぐに逃げてしまうポケモンなのだが、ソーナンスの特性“影踏み”での逃げられなくなってしまった。勿論のびたはそんな事には気付いていないのだが・・・  逃げられなくなったエンテイはこちらに攻撃してくる。 のび「うわ、こっちへ来る!ソーナンス、カウンターだ!」  エンテイの踏みつけを倍の威力で返す。エンテイはかなりのダメージをくらう。 のび「よし、いいぞソーナンス!さあ、捕まえるぞ・・・ってあれ、嘘だろ?」  のびたのバックにはモンスターボールが2個、ハイパーボールが一個で合計3個。 のび「こ、これだけで捕まえれるのかな?」  不安がりながらもモンスターボールを投げた。ボールは何度か揺れ、しばらくして完全に静止した。 のび「やったー!・・・・・・なんだかあっけなかったな。」  ボールを57個使ったスネ夫に対し、たった1個で捕まえてしまったのびた。さっきはクチバシティまで 流されるという大不幸を味わった彼は、今度は物凄い幸運を手にした。まったく運がいいか悪いか分からない奴だ。 のび「このポケモン、エンテイっていうのか・・・よろしく、エンテイ!」   ----  しばらくして、ドラえもんがフスベから帰ってきた。 ドラ「ただいま。じゃあ行こうか・・・」 のび「うん。それよりドラえもん、聞いてよ!」  のびたは自分がトージョウの滝から落ちてクチバまで流されてこと、そこで会った老人やカビゴンとの戦い、そしてついさっきエンテイを捕まえたことなどを語り、自慢し始めた。 ドラ「ふーん、よかったね。(伝説のポケモンをのびた君が?そんな馬鹿な!)」  ドラえもんはのびたが自分にだいぶ差をつけていることに焦りだした。そして、あることを思い出した。 ドラ「そうだのびた君、クチバで老人から貰ったっていう石・・・僕にくれないか?」 のび「いいけど・・・どうして欲しいの?」 ドラ「いや・・・ちょっと珍しそうな感じがしたから・・・(よし、これで僕のトゲチックが進化できるぞ・・・)   ----  その頃、スネ夫は遂にチャンピオンロードを抜け、ポケモンリーグへ辿り着いていた。 スネ(いろいろあったけど、いよいよこの時がきたんだ・・・)  四天王との戦いは意外とあっけなかった。  1人目のエスパー使いイツキは、悪タイプのヘルガー1匹で圧勝だった。  2人目のキョウもレベル差のあるバクフーンの力押しで倒した。  3人目のシバにはクロバットで弱点を突いて倒した。イワークにはギガドレインを覚えさせて対策した。  4人目のカリンにも適切に弱点をついて対応した。ブラッキーはバクフーンの力押しだったが、ヤミカラスにはライコウ、ラフレシアにはバクフーン、ゲンガーにはヘルガー、ヘルガーにはドククラゲと見事に相手の出すポケモンを予想して勝利した。    そして、ついにスネ夫は最後のチャンプオン戦を残すのみとなった。 スネ(長かった・・・後、後一戦で僕がチャンピオンだ。ここまでの全てをぶつけてやる!)  しっかりと手持ちのポケモンを全て回復させ、チャンピオンの部屋へと入った。そこには、かつて自分が殺そうとした男がいた。 ???「お前だったのか・・・久しぶりの挑戦者は・・・・・・」 スネ「久しぶりですね、ワタルさん。生きていてくれてよかったよ。」 ワタ「・・・あの時はよくもやってくれたな。本当ならここでやり返したいところだが、今の君は挑戦者だ。ケリはバトルでつけよう。」 スネ「ええ。(あの時の僕は目の前で人を殺したアイツに何も出来ず、ビビッていた。でも、今の僕は違う!アイツを倒し、チャンピオンになるんだ・・・見ててね、ママ・・・・・・)」 ワタ「ルールは3対3のシングルバトル。さあ、始めよう!」  チャンピオンの座をかけた最後の一戦が始まった。 ----  ワタルが出したのはギャラドス。そしてスネ夫は・・・ スネ「(ふふ、やはりギャラドスできたか。予想通りだ。)行け、ライコウ!」 ワタ「な、ライコウだと!まさか伝説のポケモンを使ってくるとは・・・」 スネ「早速行くよ。10万ボルトだ!」  効果抜群、しかも4倍だ。だが、ギャラドスは倒れなかった。 ワタ「そんなこともあろうかと、効果抜群の電気技の威力を弱める“ソクノの実”を持たせておいたのさ。」 スネ「くそ、だがもう一発くらえば終わりだよ。」 ワタ「分かっている。だからその前に倒させてもらうよ。地震だ!」  強烈な一撃が炸裂した。だが、ライコウは半分ほどのダメージしか受けなかった。 ワタ「馬鹿な!いったい何故・・・」 スネ「まさかギャラドスが地震を使うとは思わなかったよ(ゲームでは使わなかったからな・・・)でも、こんな時のために効果抜群の地面技の威力を弱める“シュカの実”を持たせておいたのさ。」 ワタ「何!お前もか・・・」 スネ「止めの10万ボルトだ!」  ギャラドスはやられた。まさかスネ夫も同じ威力を弱める実を持たせているとは思っていなかったワタルは屈辱でイラついている ----  続いてワタルが出してきたのはリザードンだった。 スネ「またやられにきたか・・・10万ボルトだ!」  効果抜群だが、リザードンを倒すことは出来なかった。 ワタ「今度はこちらの番、リザードン地震だ。」  この一撃でライコウは倒された。スネ夫は次にドククラゲを出し、波乗りでリザードンをあっけなく倒した。 スネ(後1匹、後1匹倒せば僕がチャンピオンだ!) ワタ「悪いがお前の勝ちは無い。行け、カイリュー。」  遂にワタルは最後の切り札、カイリューを出した。レベルは50、本当ならまだハクリューのはずだ・・・ スネ「最後の切り札がレベル50で無理やり進化させた改造ポケモンとは、相変わらず最低な奴だな。」  スネ夫が挑発するとワタルが顔を真っ赤にして怒り始めた。 ワタ「違う!このカイリューは優秀だから進化が早かったんだ!」 スネ「ふーん、そうですか・・・」 ワタ「速攻で片付けてやる。逆鱗だ!」  強烈な一撃でいきなりドククラゲの体力はレッドゾーンまでもっていかれたが、ドククラゲは倒れなかった。 スネ「一撃で倒せなかったお前の負けだ!ドククラゲ、吹雪だ!」  命中率の低い吹雪はちゃんとヒットし、スネ夫は勝ちを確信した・・・が、 スネ「そんな、まだかなり元気じゃないか・・・」  カイリューはまだ半分程の体力を残していた。そして、その手には木の実が握られていた・・・ ワタ「残念だったな・・・例の如く効果抜群の氷技の威力を弱める“ヤチェの実”を持たさせておいた。さあカイリュー、暴れ続けろ!」  逆鱗は一度始まればしばらくは止まらない。ドククラゲは倒れ、ついにスネ夫も残り一匹となってしまった。 ----  スネ夫が最後の1匹に選んだのはクロバットだった。 ワタ「一撃で終わらせてやろう、破壊光線だ・・・おいカイリュー!何をしているんだ!」  カイリューは自分で自分を攻撃している。どうやら混乱しているようだ。 スネ「勝ち急ぐあまり、逆鱗の後は混乱してしまうことも忘れましたか・・・クロバット、毒々だ!」  カイリューは混乱しているうえに、猛毒状態にもなってしまった。 スネ「さあ、後はひたすら影分身だ。」  毒々→影分身はスネ夫の一番得意なパターンだ。その後もカイリューは破壊光線を撃とうとするが、1度目は外し、2度目は反動で動けない、そして3度目は自分を傷つけてしまった。カイリューは吹雪のダメージ+毒のダメージ+混乱のダメージでもう倒れそうだ。 ワタ「くそ、一発あたれば勝てるのに・・・カイリュー、これを当てないと負けるぞ!破壊光線だ!」  ワタルの願いが届いたのか、破壊光線は見事に命中した。ワタルは勝利を確信する。 ワタ「あれをくらって無事なはずが無い。勝った・・・・・・何!」  そこにはボロボロになりながらもまだ立っているクロバットの姿があった。 ワタ「そんな・・・何故?」 スネ「クロバットには気合の襷を持たせておいたのさ。君のカイリューは毒のダメージで倒れる。僕の勝ちだ・・・」  スネ夫の予告通りカイリューは毒で倒れた。スネ夫の勝ちだ!だがワタルはスネ夫に文句を言うように話しかけてくる。 ワタ「相手を毒でじわじわいたぶって勝つ・・・あんな方法で勝てて嬉しいかい?」  だがスネ夫は冷静に答えた。 スネ「勝つためにはいろんな方法がある。クロバットのようにこういう戦い方が得意なポケモンもいるんだよ。お前みたいに力で押すだけがバトルじゃないんだ!」  それを聞いたワタルは、今度はスネ夫を褒め称えた。 ワタ「何があったか知らんが、素晴らしいトレーナーになったね。前と違っていい顔をしているよ・・・さあ、奥の部屋で君を殿堂入りトレーナーとして記録しよう。君が、新しいチャンピオンだ!」  そして、新チャンピオン、スネ夫が誕生した・・・・・・ ----       現在の状況 のびた    26番道路、ドラえもんと行動中  手持ち ヤドキング(46)ヨルノズク(43)エテボース(44)ソーナンス(41)カビゴン(50)エンテイ(42) ドラえもん  26番道路、のびたと行動中  手持ち ライチュウ(47)ラッタ(41)ヌオー(43)トゲキッス(44)ウソッキー(41)ハクリュー(47) ジャイアン  チャンピオンロード  手持ち オーダイル(51)オニドリル(41)ハガネール(42)カイリキー(45)カイロス(40)赤いギャラドス(43) スネ夫    ポケモンリーグチャンピオン  手持ち バクフーン(51)ウツボット(44)クロバット(49)ヘルガー(45)ドククラゲ(45)ライコウ(48) しずか    26番道路  手持ち エーフィ(47)バタフリー(43)デンリュウ(45)キュウコン(45)マリルリ(44)キリンリキ(41) 出来杉    チャンピオンロード  手持ち メガニウム(46)ピジョット(43)ゲンガー(50)フーディン(49)ブラッキー(45)スイクン(48) ちなみに、のびた&ドラえもん、しずか、出来杉はレベル上げをしながらゆっくり進んでいます。

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