「DPその2 その2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「DPその2 その2」(2007/01/18 (木) 22:52:33) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
スネ「もう・・二度と・・・行くもんか・・・・!」
完全に行き先を失ったスネオはクロガネをとぼとぼと歩いていた。
スネ「ミオシティにはしずかちゃんが行ったし、ソノオにはのびたとドラえもん・・砂の坂は通れないし・・」
タウンマップに指を走らせていろんな道路を辿ってみるが、誰とも被らないルートなんてものは無かった。
スネ「ぼくは誰とも違うところを旅したいんだ・・どこか良いところは・・」
そこでスネオの指が止まった。
スネ「まてよ・・この221番道路ってところ、誰か行ったのか・・・?」
なんとスネオは、パルパークのある221番道路に注目したのだ。
スネ「それにこのクロガネシティの・・Lをさかさまにしたような形・・・この道路に向かって伸びてる・・・・!!」
スネオの鼓動が高まる。
スネ「そして!!クロガネの南には炭鉱がある・・・町の人は海の下まで掘り進んでるって言ってた!ということは!」
スネオはもう一度タウンマップを確認した。
スネ「間違いない・・クロガネの炭鉱は実はこの道路へ繋がっている地下通路だったんだ!!!」
完璧な迷推理。のびたでもこんなことは難しい。
スネ「神はぼくを見捨てなかった・・よーし!!221番道路でぼくのポケモンをそだてるぞーー!!」
壮大な勘違いをしたスネオは意気揚々と炭鉱に入って行った。
スネ「思ったとおり・・・だいぶ奥まで掘り進んでる・・・出口はどこかな?」
スネオは存在しない出口を探していたが、見つかる訳がないので巨大な石炭の前で立ち往生していた。
ヒョ「やあ、きみはこの間の挑戦者だね。」
スネ「ヒョウタさん!どうしてここに?」
ヒョ「ぼくはジムリーダーの副業としてここで働いているんだ。何かお困りですか?」
スネ「実は、221番道路に行けなくて困ってるんです。」
----
ヒョ「き・・君はここの炭鉱から221番道路に行こうとしていたのかい?」
ヒョウタは内心呆れ返っていたが、折角炭鉱に来てくれたスネオに悪いと、必死で表情を取り繕った。
スネ「そうなんです。どこに出口があるんですか?」
ヒョ「君が今いる場所で探検セットを使うだけだよ。それじゃあぼくはこれで。」
スネ「え・・ちょっと待ってよ!探検セットって何ですかー!?」
スネオの叫びはヒョウタには聞こえていなかった。ヒョウタも炭鉱が閉鎖することになって忙しかったのだ。
ミオシティ沖 まんげつ島
しず「ここにいるのね・・・悪夢を浄化するポケモンが・・」
しずかは島の道を慎重に進んでいった。1分もしないうちに林の中の空き地にたどり着いた。
そしてそこの真ん中にクレセリアはいた。
しず「このポケモンが・・・あの男の子を救ってくれる道具を持っている・・・」
クレセリアは一瞬しずかを見た。そして、キラキラ光る羽を撒き散らしながら飛んでいってしまった。
しず「今のが満月島のイベントのようね。」
しずかは冷静にみかづきのはねを拾い集めると、ミオシティ行きの船に乗った。
----
1時間後、ミオシティでしずかにみかづきのはねをあてがわれた少年はゆっくりと目を覚ました。
少年「お父ちゃん・・お母ちゃん・・」
ナミキ「良かった・・あんた、誰だか知らないがありがとうな!」
しず「いえ当然のことをしたまでですから。」
しずかはナミキ一家のお礼の言葉に耳も貸さず、さっさと家から出て行ってしまった。
しず「ウフフ・・・図鑑によるとさっきのポケモンの名前はクレセリア・・
どうやら今作もフィールドを逃げ回るポケモンがいたようね・・・」
しずかは絶対に捕獲してやることを心に誓い、ボールを買うべくフレンドリィショップに寄った。
だが、わずか1分後にしずかは店から出てきた。
しず「私何かの会員になったかしら・・?何でメンバーズカードなんて貰えるの?」
首をかしげるしずか。この謎はそう遠くない未来に持ち越された・・・・
手持ち
のびた エイパム カラナクシ エレキッド
ドラえ ビーダル ブイゼル
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムクバード ラルトス
ジャイ モウカザル カブト かなめいし
----
ハクタイの森
のび「もう・・ドラえもんったら無理してこんな森に入らなくても良いのに・・おかげで見失っちゃったじゃないか・・・」
手持ちが2匹とも水タイプのドラえもんにとっては、やはりこの森は厳しい道になるはずだった。
のび「もしかしてこの森を抜けないとハクタイシティに行けないのかなあ・・だとしたら合流しなきゃ・・・」
一方、のびたに要らぬ心配をかけているドラえもんは、既に森の出口の手前にいた。
ドラ「何か不気味な屋敷があるなあ・・フワンテも逃がしちゃったし、あそこで何かポケモンを捕まえたいな。」
ドラえもんは森の洋館に近づいた。すると、洋館の入り口に誰かがうずくまっているのを発見した。
ドラ「ど・・どうしました?」
ナタネ「うあ・・やあ・・・私はこれでもジムリーダーなんだけど、町の人たちに幽霊退治を頼まれちゃって・・・
私はその・・オバケとかすっごく苦手だから・・洋館に入ることも出来ないんだけど・・町の人にあんな顔して
頼まれちゃあ・・・退くことも出来ずに・・もうここで5日・・・。」
よく見るとこの女性の服は土まみれで、木の葉が所々に張り付いていた。
気の毒に思ったドラえもんは、とりあえず月並みな親切をしてみることにした。
ドラ「ぼくが代わりに幽霊退治に行ってきましょうか?」
すると、女性は突然態度をひるがえした。
ナタ「ほんと!?やった~~!ありがと!じゅあ、幽霊退治のほうよろしくね!!」
女性は花びらのように去っていった。
----
ドラ「さてと、まずは探索から始めるか。」
ドラえもんは洋館の内部を隅から隅まで歩き回ったが、特に怪しいものは何も無かった。
1台のテレビを除いては・・・・
ドラ「何で、このテレビ、付けっぱなしになってるんだろう・・・」
白と黒のノイズが入っているテレビは、何故か叩きたくなる衝動を覚えた。
ドラ「ママがよく言ってたな・・・テレビがぶっ壊れたらここんところを約60度の角度で叩けって・・・」
ドラえもんは壊れているところの見当をつけ、拳で空手チョップを繰り出した。
バキッ!!
テレビの一部が凹んだが、その代わりに小さいポケモンが飛び出してきた。笑っている・・・・
ドラ「こいつは・・・でんきタイプだね・・ビーダル!ずつきだ!」
ビーダルは勢い良くロトムに突っ込んでいったが、その頭はロトムではなく壁に当たった。
ドラ「ゴーストタイプも入ってるのか・・じゃあ、みずでっぽう!」
みずでっぽうはロトムに直撃したが、逆にその水流に電流を流され、ビーダルは倒れてしまった。
ドラ「まずい・・・ブイゼル!頼んだ!」
ドラえもんの最後の一匹。だが、タイプはビーダルと同じ水タイプ、でんきには弱い・・・
ドラ「でんき技が来たらソニックブームで吹き飛ばせ!」
苦手なタイプだったが受身で行くしかなかった。ドラえもんはこのポケモンを捕獲するつもりだったのだから。
----
221番道路
突然、地面に穴が開き、そこから小さな少年が出てきた。
スネ「ふう・・やっと出られたよ。まさか探検セットなんて便利な道具があるなんてな。」
スネオは今、大きな建物の前にいた。看板に『パルパーク』と書いてある。
スネ「パル・・そうか!ここが旧作からポケモンを送れるところか・・・早速受け取るとしよう。」
建物の中に入ると、懐かしい人物かいた。
スネ「オーキド博士!!」
そこにはポケモン研究の権威、ゲームでは全ての始まりというべき初代世代にはうれしい人物、
バグでバトルも出来るオーキド博士がいたのだ。
オー「君はプレイヤーの一人かな?運がいいのう。この施設はたった今オープンしたばかりじゃ。遊んでいくといいぞ。」
スネ「あ・・はい!ありがとうございます!」
オー「うむ。それではな。」
多忙なのか、オーキド博士はパルパーク建物から出て行った。
スネ「よーし、ぼくのリーフグリーンからレベルの高いポケモンを輸入するぞ。」
スネオの目的は結局自分の戦力を上げることだった。
スネ「あそこのおっさんだな・・・あのー・・リーフグリーンからポケモンを送りたいんですが・・。」
おっさん「ん?リーフグリーンだね。ちょっとまっててね・・・」
----
おっさん「・・・・・・・あれえ?リーフグリーンは刺さっていないね・・」
スネ「はぁ?よく探せよ!」
おっさん「刺さってるのは・・ファイアレッドと・・エメラルドだけだよ。」
スネ「そんな訳・・!!ああっ!しまったあ!!」
スネオはその場に座り込んだ。
スネ「(きっとリーフグリーンとエメラルドを間違えたんだ・・・僕としたことが・・どうしよう・・・)」
おっさん「どっちから送る?」
スネ「(エメラルドはシナリオクリアで止まってるけど、のびたのカートリッジよりはましだ・・)
エメラルドから送ります。」
おっさん「そうか、それじゃあ送るポケモンを選んでよ。」
カウンターの画面にエメラルドのボックスが映し出された。
スネ「(やっぱり強いポケモンなんか全然いないなあ・・・)」
結局、スネオはボックスにいるだけの伝説と適当なポケモンを全て送ることにした。
スネ「レジが付く三匹とかばっかりだけど、仕方ないか・・・・」
おっさん「それじゃあ、行ってらっしゃい!」
奥の扉が開き、スネオはパルパークに踏み込んだ。
----
スネ「何なんだここは・・・」
そこは一面の草むらだった。奥に従業員らしき人が立っているほかは生き物の気配も無い。
スネ「とにかく・・・ここで送ったポケモンが出て来るんだよな・・・」
スネオは捕獲用のモンスターボールを出した。6個しか貰えなかったので恐らく必ず捕まえられるんだろう・・
まずスネオは少し高いところから草原を見渡してみることにした。
スネ「よいしょ・・よいしょ・・・はぁー・・けっこう高低差があるなあ・・
それに、この無理矢理詰め込んだような地形、人工的な公園って事が良く分かるな。」
人工芝の草むらを見下ろすスネオの背後に怪しい影が迫っていた・・・・。
スネ「おや?あそこにいるのは・・・」
草むらをバシャーモが走っていた。
スネ「よし、やっと見つけたぞ、ボールさえぶつければいいんだよな。」
スネオは岩山の上からバシャ―モに狙いを定めた。
スネ「よーし・・いまだ!いっけえモンスタ・・ぐぼほっ!?」
スネオは何が起こったのか分からなかった。
ただ、自分の足が岩山を離れ、草むらがものすごい速さで近づいているのが見える―――
まもなく、スネオの意識は飛んだ。
----
ちょうどそのとき、森の洋館のテレビ画面が復活した。
ドラ「あーびっくりした、何かと思ったらテレビか・・・」
テレビでは今、老人と女の子が喋っている。おじいちゃんス○ッチだろうか。
ドラ「ブイゼル!おいうちだ!」
ロトムはこの一撃を避けもしなかった。テレビに夢中になっている・・・・
ドラ「ブイゼル!もう一回!」
またもやおいうちはロトムに当たった。さっきからテレビしか見ていない。
さすがにドラえもんはおかしいと思い、テレビの内容を良く見てみた。
テレビ「・・・ザザ・・ロトムや・・・お前はもう・・ピ~~~・・この屋敷にこだわるのは・・・やめろ・・・」
ドラ「え?こんな番組やってるのかなあ・・・?」
今度はテレビの中の女の子が喋りだした。
テレビ「・・ね・・ろとむ・・?・・・・わたしたちはもう死んだの・・だから・・・ザザッ!!ガガガ・・・」
ドラ「ま・・まさか・・・この人たちはもう・・死んでる?」
テレビ「ロトム・・ロトム・・・こんな屋敷にこもっていても・・始まらん・・・」
ロトムは真剣にこの二人の話を聞いていた。
テレビ「・・いつかはザザザ・・いいトレーナピ~~・・会って・・ここから離れガガッ・・・・」
----
ドラ「このテレビは・・・死んだ人とも会話できるの・・?・・そんな馬鹿な・・だけど、現に映ってる・・・」
テレビ「じゃあなロトム」「さようならロトム」
ついにテレビは消えた。
ドラえもんは静かにロトムのほうを見た。思ったとおり、ロトムの顔はぐしゃぐしゃだ。
ドラ「・・・・ロトム、君のトレーナーはもう死んだんだ・・ここにはいない・・・・・」
ドラえもんはテレビを見てしまった以上、ロトムを慰めようとしてみた。
しかし、ロトムは激しく泣きじゃくり、テレビにしがみついた。
ドラ「そんなにテレビが大事か・・・君のトレーナーの気持ちが・・・・・分からないのか!!」
ドラえもんはテレビに殴りかかり、テレビを壁に打ちつけ始めた。
ロト「!!」
ドラ「これでもか!これでもか!!」
ロト「、・xbpkfg、。b:xfk。!!!」
ロトムは人間の言葉が喋れないのがじれったいとばかりにわけの分からない暴言を吐いた。
ドラえもんは遂にロトムを掴み壁に打ち付けた。
ドラ「君の・・・君のトレーナーは・・・君に独立して欲しかったんだぞ・・・あの世からわざわざテレビに映ってまで。」
いつの間にかドラえもんの顔も濡れていた。
----
ロトムはポカーンとした目でドラえもんを見つめていた。
ドラ「ぼくは、君のトレーナーの事なんて何も知らないけど・・・これだけは言える、君のトレーナー・・・
つまり、今のおじいさんと女の子は・・・君を心から愛していたんだよ。だからわざわざテレビに姿を現してまで
君の独立を願ったんだ・・・・・・」
ロトムはおとなしくなった。
ドラ「じゃあ・・・ぼくはこれで・・・・」
ドラえもんはロトムに別れを告げ、森の洋館から出てきた。
ドラ「後は自分で何とかするだろ・・」
のび「ドラえも~ん!」
ドラ「のびたくん。」
のび「(よかった・・・もう怒ってない)あんなところで何してたの?」
ドラ「ふふ・・・実は、幽霊を退治してたんだ。」
のび「へえー!すごいね。で、そいつがその幽霊?」
ドラえもんがのびたの指差すほうを振り向くと、ロトムが付いて来ていた。
ドラ「あのねロトム・・・ぼくは君にふさわしいトレーナーじゃないよ・・・・もっと君に合った人を・・・」
<ビシャーン!!>
ドラ「・・・・・・・・・・・・」
のび「・・・ドラえもん?どうかしたの?」
----
ドラ「い・・いや、何でもないよ。・・・・それじゃあ行こうかロトム。」
のび「ドラえもん、今何か言いかけたような・・・?気のせいか。」
今の時点では誰も知らないが、ドラえもんにだけ聞こえた今の泣き声の主はとある伝説のポケモン。
ドラえもんの心に働きかけてロトムを手持ちに入れる気にさせたのだ。
まもなく、ドラえもんはこのポケモンの姿を直々に拝むこととなる・・・・・・
手持ち
のびた エイパム カラナクシ エレキッド
ドラえ ビーダル ブイゼル ロトム
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムクバード ラルトス
ジャイ モウカザル カブト かなめいし
----
[[前へ>DPその2 その1]]
スネ「もう・・二度と・・・行くもんか・・・・!」
完全に行き先を失ったスネオはクロガネをとぼとぼと歩いていた。
スネ「ミオシティにはしずかちゃんが行ったし、
ソノオにはのびたとドラえもん・・砂の坂は通れないし・・」
タウンマップに指を走らせていろんな道路を辿ってみるが、
誰とも被らないルートなんてものは無かった。
スネ「ぼくは誰とも違うところを旅したいんだ・・どこか良いところは・・」
そこでスネオの指が止まった。
スネ「まてよ・・この221番道路ってところ、誰か行ったのか・・・?」
なんとスネオは、パルパークのある221番道路に注目したのだ。
スネ「それにこのクロガネシティの・・Lをさかさまにしたような形・・・
この道路に向かって伸びてる・・・・!!」
スネオの鼓動が高まる。
スネ「そして!!クロガネの南には炭鉱がある・・・
町の人は海の下まで掘り進んでるって言ってた!ということは!」
スネオはもう一度タウンマップを確認した。
スネ「間違いない・・クロガネの炭鉱は実はこの道路へ繋がっている
地下通路だったんだ!!!」
完璧な迷推理。のびたでもこんなことは難しい。
スネ「神はぼくを見捨てなかった・・よーし!!
221番道路でぼくのポケモンをそだてるぞーー!!」
壮大な勘違いをしたスネオは意気揚々と炭鉱に入って行った。
スネ「思ったとおり・・・だいぶ奥まで掘り進んでる・・・出口はどこかな?」
スネオは存在しない出口を探していたが、見つかる訳がないので
巨大な石炭の前で立ち往生していた。
ヒョ「やあ、きみはこの間の挑戦者だね。」
スネ「ヒョウタさん!どうしてここに?」
ヒョ「ぼくはジムリーダーの副業としてここで働いているんだ。何かお困りですか?」
スネ「実は、221番道路に行けなくて困ってるんです。」
----
ヒョ「き・・君はここの炭鉱から221番道路に行こうとしていたのかい?」
ヒョウタは内心呆れ返っていたが、折角炭鉱に来てくれたスネオに悪いと、
必死で表情を取り繕った。
スネ「そうなんです。どこに出口があるんですか?」
ヒョ「君が今いる場所で探検セットを使うだけだよ。それじゃあぼくはこれで。」
スネ「え・・ちょっと待ってよ!探検セットって何ですかー!?」
スネオの叫びはヒョウタには聞こえていなかった。
ヒョウタも炭鉱が閉鎖することになって忙しかったのだ。
ミオシティ沖 まんげつ島
しず「ここにいるのね・・・悪夢を浄化するポケモンが・・」
しずかは島の道を慎重に進んでいった。
1分もしないうちに林の中の空き地にたどり着いた。
そしてそこの真ん中にクレセリアはいた。
しず「このポケモンが・・・あの男の子を救ってくれる道具を持っている・・・」
クレセリアは一瞬しずかを見た。そして、キラキラ光る羽を撒き散らしながら
飛んでいってしまった。
しず「今のが満月島のイベントのようね。」
しずかは冷静にみかづきのはねを拾い集めると、ミオシティ行きの船に乗った。
----
1時間後、ミオシティでしずかにみかづきのはねをあてがわれた少年は、
ゆっくりと目を覚ました。
少年「お父ちゃん・・お母ちゃん・・」
ナミキ「良かった・・あんた、誰だか知らないがありがとうな!」
しず「いえ当然のことをしたまでですから。」
しずかはナミキ一家のお礼の言葉に耳も貸さず、さっさと家から出て行ってしまった。
しず「ウフフ・・・図鑑によるとさっきのポケモンの名前はクレセリア・・
どうやら今作もフィールドを逃げ回るポケモンがいたようね・・・」
しずかは絶対に捕獲してやることを心に誓い、ボールを買うべくフレンドリィショップに寄った。
だが、わずか1分後にしずかは店から出てきた。
しず「私何かの会員になったかしら・・?何でメンバーズカードなんて貰えるの?」
首をかしげるしずか。この謎はそう遠くない未来に持ち越された・・・・
手持ち
のびた エイパム カラナクシ エレキッド
ドラえ ビーダル ブイゼル
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムクバード ラルトス
ジャイ モウカザル カブト かなめいし
----
ハクタイの森
のび「もう・・ドラえもんったら無理してこんな森に入らなくても良いのに・・
おかげで見失っちゃったじゃないか・・・」
手持ちが2匹とも水タイプのドラえもんにとっては、
やはりこの森は厳しい道になるはずだった。
のび「もしかしてこの森を抜けないとハクタイシティに行けないのかなあ・・
だとしたら合流しなきゃ・・・」
一方、のびたに要らぬ心配をかけているドラえもんは、既に森の出口の手前にいた。
ドラ「何か不気味な屋敷があるなあ・・フワンテも逃がしちゃったし、
あそこで何かポケモンを捕まえたいな。」
ドラえもんは森の洋館に近づいた。すると、洋館の入り口に
誰かがうずくまっているのを発見した。
ドラ「ど・・どうしました?」
ナタネ「うあ・・やあ・・・私はこれでもジムリーダーなんだけど、
町の人たちに幽霊退治を頼まれちゃって・・・
私はその・・オバケとかすっごく苦手だから・・洋館に入ることも
出来ないんだけど・・町の人にあんな顔して
頼まれちゃあ・・・退くことも出来ずに・・もうここで5日・・・。」
よく見るとこの女性の服は土まみれで、木の葉が所々に張り付いていた。
気の毒に思ったドラえもんは、とりあえず月並みな親切をしてみることにした。
ドラ「ぼくが代わりに幽霊退治に行ってきましょうか?」
すると、女性は突然態度をひるがえした。
ナタ「ほんと!?やった~~!ありがと!じゅあ、幽霊退治のほうよろしくね!!」
女性は花びらのように去っていった。
----
ドラ「さてと、まずは探索から始めるか。」
ドラえもんは洋館の内部を隅から隅まで歩き回ったが、特に怪しいものは何も無かった。
1台のテレビを除いては・・・・
ドラ「何で、このテレビ、付けっぱなしになってるんだろう・・・」
白と黒のノイズが入っているテレビは、何故か叩きたくなる衝動を覚えた。
ドラ「ママがよく言ってたな・・・テレビがぶっ壊れたらここんところを
約60度の角度で叩けって・・・」
ドラえもんは壊れているところの見当をつけ、拳で空手チョップを繰り出した。
バキッ!!
テレビの一部が凹んだが、その代わりに小さいポケモンが飛び出してきた。笑っている・・・・
ドラ「こいつは・・・でんきタイプだね・・ビーダル!ずつきだ!」
ビーダルは勢い良くロトムに突っ込んでいったが、その頭はロトムではなく壁に当たった。
ドラ「ゴーストタイプも入ってるのか・・じゃあ、みずでっぽう!」
みずでっぽうはロトムに直撃したが、逆にその水流に電流を流され、
ビーダルは倒れてしまった。
ドラ「まずい・・・ブイゼル!頼んだ!」
ドラえもんの最後の一匹。だが、タイプはビーダルと同じ水タイプ、でんきには弱い・・・
ドラ「でんき技が来たらソニックブームで吹き飛ばせ!」
苦手なタイプだったが受身で行くしかなかった。
ドラえもんはこのポケモンを捕獲するつもりだったのだから。
----
221番道路
突然、地面に穴が開き、そこから小さな少年が出てきた。
スネ「ふう・・やっと出られたよ。まさか探検セットなんて便利な道具があるなんてな。」
スネオは今、大きな建物の前にいた。看板に『パルパーク』と書いてある。
スネ「パル・・そうか!ここが旧作からポケモンを送れるところか・・・
早速受け取るとしよう。」
建物の中に入ると、懐かしい人物かいた。
スネ「オーキド博士!!」
そこにはポケモン研究の権威、ゲームでは全ての始まりというべき
初代世代にはうれしい人物、バグでバトルも出来るオーキド博士がいたのだ。
オー「君はプレイヤーの一人かな?運がいいのう。
この施設はたった今オープンしたばかりじゃ。遊んでいくといいぞ。」
スネ「あ・・はい!ありがとうございます!」
オー「うむ。それではな。」
多忙なのか、オーキド博士はパルパーク建物から出て行った。
スネ「よーし、ぼくのリーフグリーンからレベルの高いポケモンを輸入するぞ。」
スネオの目的は結局自分の戦力を上げることだった。
スネ「あそこのおっさんだな・・・あのー・・
リーフグリーンからポケモンを送りたいんですが・・。」
おっさん「ん?リーフグリーンだね。ちょっとまっててね・・・」
----
おっさん「・・・・・・・あれえ?リーフグリーンは刺さっていないね・・」
スネ「はぁ?よく探せよ!」
おっさん「刺さってるのは・・ファイアレッドと・・エメラルドだけだよ。」
スネ「そんな訳・・!!ああっ!しまったあ!!」
スネオはその場に座り込んだ。
スネ「(きっとリーフグリーンとエメラルドを間違えたんだ・・・
僕としたことが・・どうしよう・・・)」
おっさん「どっちから送る?」
スネ「(エメラルドはシナリオクリアで止まってるけど、
のびたのカートリッジよりはましだ・・)
エメラルドから送ります。」
おっさん「そうか、それじゃあ送るポケモンを選んでよ。」
カウンターの画面にエメラルドのボックスが映し出された。
スネ「(やっぱり強いポケモンなんか全然いないなあ・・・)」
結局、スネオはボックスにいるだけの伝説と適当なポケモンを全て送ることにした。
スネ「レジが付く三匹とかばっかりだけど、仕方ないか・・・・」
おっさん「それじゃあ、行ってらっしゃい!」
奥の扉が開き、スネオはパルパークに踏み込んだ。
----
スネ「何なんだここは・・・」
そこは一面の草むらだった。奥に従業員らしき人が立っているほかは
生き物の気配も無い。
スネ「とにかく・・・ここで送ったポケモンが出て来るんだよな・・・」
スネオは捕獲用のモンスターボールを出した。
6個しか貰えなかったので恐らく必ず捕まえられるんだろう・・
まずスネオは少し高いところから草原を見渡してみることにした。
スネ「よいしょ・・よいしょ・・・はぁー・・けっこう高低差があるなあ・・
それに、この無理矢理詰め込んだような地形、人工的な公園って事が良く分かるな。」
人工芝の草むらを見下ろすスネオの背後に怪しい影が迫っていた・・・・。
スネ「おや?あそこにいるのは・・・」
草むらをバシャーモが走っていた。
スネ「よし、やっと見つけたぞ、ボールさえぶつければいいんだよな。」
スネオは岩山の上からバシャ―モに狙いを定めた。
スネ「よーし・・いまだ!いっけえモンスタ・・ぐぼほっ!?」
スネオは何が起こったのか分からなかった。
ただ、自分の足が岩山を離れ、草むらがものすごい速さで近づいているのが見える―――
まもなく、スネオの意識は飛んだ。
----
ちょうどそのとき、森の洋館のテレビ画面が復活した。
ドラ「あーびっくりした、何かと思ったらテレビか・・・」
テレビでは今、老人と女の子が喋っている。おじいちゃんス○ッチだろうか。
ドラ「ブイゼル!おいうちだ!」
ロトムはこの一撃を避けもしなかった。テレビに夢中になっている・・・・
ドラ「ブイゼル!もう一回!」
またもやおいうちはロトムに当たった。さっきからテレビしか見ていない。
さすがにドラえもんはおかしいと思い、テレビの内容を良く見てみた。
テレビ「・・・ザザ・・ロトムや・・・お前はもう・・ピ~~~・・
この屋敷にこだわるのは・・・やめろ・・・」
ドラ「え?こんな番組やってるのかなあ・・・?」
今度はテレビの中の女の子が喋りだした。
テレビ「・・ね・・ろとむ・・?・・・・わたしたちはもう死んだの・・だから・・・ザザッ!!ガガガ・・・」
ドラ「ま・・まさか・・・この人たちはもう・・死んでる?」
テレビ「ロトム・・ロトム・・・こんな屋敷にこもっていても・・始まらん・・・」
ロトムは真剣にこの二人の話を聞いていた。
テレビ「・・いつかはザザザ・・いいトレーナピ~~・・会って・・
ここから離れガガッ・・・・」
----
ドラ「このテレビは・・・死んだ人とも会話できるの・・?・・そんな馬鹿な・・
だけど、現に映ってる・・・」
テレビ「じゃあなロトム」「さようならロトム」
ついにテレビは消えた。
ドラえもんは静かにロトムのほうを見た。思ったとおり、ロトムの顔はぐしゃぐしゃだ。
ドラ「・・・・ロトム、君のトレーナーはもう死んだんだ・・
ここにはいない・・・・・」
ドラえもんはテレビを見てしまった以上、ロトムを慰めようとしてみた。
しかし、ロトムは激しく泣きじゃくり、テレビにしがみついた。
ドラ「そんなにテレビが大事か・・・君のトレーナーの気持ちが・・・・・
分からないのか!!」
ドラえもんはテレビに殴りかかり、テレビを壁に打ちつけ始めた。
ロト「!!」
ドラ「これでもか!これでもか!!」
ロト「、・xbpkfg、。b:xfk。!!!」
ロトムは人間の言葉が喋れないのがじれったいとばかりにわけの分からない暴言を吐いた。
ドラえもんは遂にロトムを掴み壁に打ち付けた。
ドラ「君の・・・君のトレーナーは・・・君に独立して欲しかったんだぞ・・・あの世からわざわざテレビに映ってまで。」
いつの間にかドラえもんの顔も濡れていた。
----
ロトムはポカーンとした目でドラえもんを見つめていた。
ドラ「ぼくは、君のトレーナーの事なんて何も知らないけど・・・
これだけは言える、君のトレーナー・・・つまり、今のおじいさんと女の子は・・・
君を心から愛していたんだよ。だからわざわざテレビに姿を現してまで
君の独立を願ったんだ・・・・・・」
ロトムはおとなしくなった。
ドラ「じゃあ・・・ぼくはこれで・・・・」
ドラえもんはロトムに別れを告げ、森の洋館から出てきた。
ドラ「後は自分で何とかするだろ・・」
のび「ドラえも~ん!」
ドラ「のびたくん。」
のび「(よかった・・・もう怒ってない)あんなところで何してたの?」
ドラ「ふふ・・・実は、幽霊を退治してたんだ。」
のび「へえー!すごいね。で、そいつがその幽霊?」
ドラえもんがのびたの指差すほうを振り向くと、ロトムが付いて来ていた。
ドラ「あのねロトム・・・ぼくは君にふさわしいトレーナーじゃないよ・・・・
もっと君に合った人を・・・」
<ビシャーン!!>
ドラ「・・・・・・・・・・・・」
のび「・・・ドラえもん?どうかしたの?」
----
ドラ「い・・いや、何でもないよ。・・・・それじゃあ行こうかロトム。」
のび「ドラえもん、今何か言いかけたような・・・?気のせいか。」
今の時点では誰も知らないが、ドラえもんにだけ聞こえた
今の泣き声の主はとある伝説のポケモン。
ドラえもんの心に働きかけてロトムを手持ちに入れる気にさせたのだ。
まもなく、ドラえもんはこのポケモンの姿を直々に拝むこととなる・・・・・・
手持ち
のびた エイパム カラナクシ エレキッド
ドラえ ビーダル ブイゼル ロトム
しずか ハヤシガメ ニャルマー
スネオ ポッタイシ ムクバード ラルトス
ジャイ モウカザル カブト かなめいし
[[次へ>DPその2 その3]]
----
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: