「その38」(2007/01/08 (月) 13:21:01) の最新版変更点
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のび太とジャイアンは囚われの3人を救うためまずは1階の探索を開始した
ジャイアン「こんなに広い場所を探すとなるとかなり時間が掛かる、二手に分かれて探すぞ」
のび太「分かった、気をつけてね」
ジャイアン「お前こそな!」
2人は早く3人を探すため二手に別れた、そしてジャイアンは1階の奥を探すことにした
ジャイアン「さすがに此処まで奥に来ると部屋もねーな・・・うん?」
見ると奥に一つだけ寂しげに部屋があった
ジャイアン「こんな奥にあるってことは3人を閉じ込めてる部屋、って可能性が高いな・・」
この部屋が怪しいと踏んだジャイアンはその部屋に駆け出し、そっとドアを開け部屋を覗いた
ジャイアン「誰もいないのか・・・?なら入っても良いよな」
中が無人のことを確認し静かに部屋に入った
ジャイアン「部屋の奥にまたドアがある・・さてはあそこに3人が居るんだな!」
そう考えると奥のドアに向かって走り出し勢い良くドアを開けた、そこに恐怖絶するものがいるとも知らずに
ジャイアン「あわわわわ・・・・」
その部屋には鎖で繋がれた巨大なガルーラが一匹、恐ろしい顔で立っていた
ガルーラは恐ろしい顔のままギロリとジャイアンを睨み付けた
ジャイアン「たたたたたたた、たすけ、助けてくれ~!」
恐怖するジャイアンをガルーラは手で掴み高々と高く持ち上げた
ジャイアン「俺を食っても美味くないぞ!止めてくれえええ!」
必死に命乞いをするジャイアンをガルーラは口に運び・・・ではなく腹のポケットに入れた
ジャイアン「へ?・・・何だ・・食われるかと思ったぜ」
先ほどまで怖い顔をしていたガルーラはジャイアンをポケットに入れると嬉しそうにニコニコしている
どういうことだ?と考える前に手前のジャイアンが通ってきた部屋のドアを開ける音がした
ジャイアン「まずい!隠れさせてくれ!」
焦ったジャイアンはガルーラのポケットに潜り息を潜めた
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部屋に入ってきたのはロケット団隊長だった
隊長はガルーラに近づくとすると突然殴る蹴る、暴行を加えたのだ
ジャイアン(何やってんだ・・・?)
ポケットに隠れていて外の状況が分からないジャイアン、そんな彼の隠れているガルーラのポケットを隊長は蹴った
ジャイアン「ギャ!!!」
隊長「ムッ!誰か居るのか!?」
突然の攻撃に驚いたジャイアンは思わず声を出してしまった、隊長はガルーラのポケットの中を覗いた
隊長「な・・何だ?・・・ポケットの中に人間が・・・?」
見つかってしまったジャイアンは覚悟決め、ポケットから顔を出した
隊長「何だ貴様は?何故俺のサンドパックのポケットに入ってるんだ」
ジャイアン「サンドパック?」
隊長「このガルーラは俺のストレス発散ように捕まえたポケモンよ、いつもこうして痛めつけて仕事の鬱憤を晴らしてるのさ」
言われて良く見て見るとガルーラの体は傷だらけだった、と、ここでジャイアンはあることに気が付いた
ジャイアン「そういえば・・このガルーラの子供が居ねーがどういうことだ?」
隊長「子供?ああ、そういえばそんなのも居たっけな、このまえうっかり腹に強力な攻撃をしちまって殺しちまったぜ」
ジャイアン「何だって!?」
隊長「子供が死んでからこの親ガルーラ突然大人しくなってよ、親子ポケモン何て言われてるぐらいだからな、子供が死んでショックなのかな?はっはっはっは!」
ジャイアン「・・・せねぇ・・」
隊長「はっ?」
ジャイアン「許せねぇ!!!ガルーラ、メガトンパンチだ!」
怒りのジャイアンの怒号に影響されたガルーラは拳を振るい隊長を吹っ飛ばした
隊長「ひぃぃぃぃい!!助けてくれー!」
隊長は泣きながら部屋を出て行った
ジャイアン「ザマーみろ!・・・あっ!奴を逃がしちまった!ロケット団に見つかっちまう、早く逃げねえと・・」
ポケットから飛び出ようとするジャイアンをガルーラは抑えた
ジャイアン「な、何だよ、離せよ、奴等に捕まっちまうだろ!」
しかしガルーラはジャイアンをポケットから出そうとしない、どうやらジャイアンを子供と勘違いしているらしい
ジャイアン「しょうがねえなー・・・分かったよ、お前も俺様の手持ちに入れてやるぜ!」
困り果てたジャイアンは仕方なく、ガルーラを連れて行くことにした
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その頃のび太は・・・
のび太「広すぎるよ・・これじゃあ見つかるわけないよなー・・・・」
あまりの広さに愚痴を零していた、まだ1階しか探索してないと言うのにもうクタクタのようだ
だらだらと歩いていたその時、前方より人が走ってくる音がした
のび太「え?ちょっ、ヤバイって!何処か隠れる場所は・・・あった!」
焦りまくった末、物陰を見つけそこに隠れた
隊長「大変だ!ガルーラが暴れているぞ!」
そう叫びながら隊長は走り去っていった
のび太「ガルーラ・・?誰か見つかったのかと思った・・・」
ホッとするのび太、しかし何か嫌な予感がしてならなかった
どうしても気になるのび太は走り去っていった隊長の道を辿ってみることにした
しばらく走っているとロケット団団員達が多数いる通路に出た、その団員達の集団の真ん中で信じられないことが起きていた
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暴れるガルーラ、いや、のび太の目に映ったのはガルーラではなくそのガルーラのポケットで鉄拳を振るい暴れているジャイアンだった
のび太(何やってんだあのゴリラ!見つからないようにって言ったのに・・・あいつには脳というものが無いのか?)
もう呆れることしかできないのび太、見捨てるわけにもいかないので頭を抱えながらジャイアンを助けに行った
のび太「オコリザル、からてチョップだ!」
マンキーは修行の中でオコリザルに進化していた、オコリザルはロケット団を蹴散らしのび太の通る道を作った
のび太「ジャイアン!何やってんの!?」
ジャイアン「おうのび太か、いや、このガルーラがポケットから出してくれないから仕方なく戦うことにしたんだ」
あまりに馬鹿げた発言にのび太は体を震わせ怒鳴った
のび太「モンスターボールに入れれば良いだろ!!!」
ジャイアン「あ、その手があったか」
のび太「その手があったかじゃないだろ!ジャイアンのせいで沢山ロケット団が集まってきたじゃないか!」
2人は数え切れない団員達に囲まれていた
幹部「まったく笑わせてくれる男だな・・」
ジャイアン「か、幹部!」
無数の団員達から離れた場所に幹部が立っていた
幹部「わざわざ自分から居場所を教えてくれるとは親切な奴だ・・・下っ端ども!奴等を生け捕りにしろ!」
この一声で下っ端達は一斉に2人に襲い掛かった
ジャイアン「くそー!全員ぶん殴ってやる!」
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幹部「くっくっく・・・思ったより早く終わったな」
ジャイアン「く、くそー・・・・」
2人は多数相手に奮戦したが多勢に無勢、あっという間にボコボコにされてしまった
幹部「こいつ等は牢に入れておこう、連れて行け」
下っ端「はっ!」
2人は下っ端達に担がれ牢まで連行された
幹部「着いた着いた・・・ふふふふ、しばらく此処に入っていろ、お友達も居るぞ」
のび太「友達・・・?」
2人は抵抗することもできず牢にぶち込まれた
ジャイアン「この野郎!出せー!」
出来杉「この声は武君!?」
のび太「出来杉?」
牢の奥には出来杉が小さく蹲っていた
ジャイアン「出来杉!こんなところに居たのか!」
出来杉「何だって此処に居るんだい?」
のび太「捕まえられた君達を助けに来たんだよ、でも捕まっちゃって・・・」
出来杉「そうか・・・そういう作戦だったね」
静まる空気の中、ジャイアンが言った
ジャイアン「何とかして此処を出ようぜ!ポケモンの技で扉を突き破るんだ!」
出来杉「それは無理だよ、僕も試してみたけどこの扉は頑丈に作られてて傷一つ付けられなかった」
ジャイアン「だったらこの技の出番だぜ!行けゴーリキー、怪力だ!」
ゴーリキーは扉に向かい懇親の力で押しまくった
ジャイアン「くそ!ゴーリキーだけじゃ駄目だ、のびた!お前もポケモンを出せ!」
のび太「僕は怪力を使えるポケモン持ってないよ!」
ジャイアン「これを使え!」
そう言うと持ち物から秘伝マシンを取り出し、のび太に投げ渡した
のび太「じゃあカビゴンに覚えさせよう・・・・よし!覚えさせたよ!」
ジャイアン「二匹で押すんだ!行けー!!」
ゴーリキーとカビゴンは扉を押し破った
ジャイアン「やった!逃げるぞ!」
3人は牢を脱出した
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一方しずかはカードキーを捜し上の階へ来ていた
しずか「ゲームではこの辺に落ちていたはずだけど・・・見つからないわ」
ゲームでは分かっていても見つけるのは簡単ではなかった
しずか「・・・もしかしたらゲームを知ってる幹部が持ってるか隠したのかも・・だったらどうすべきかしら・・・え!?」
ふと見た部屋の机に無造作にカードキーが置かれていたのだ
しずか「罠?・・でもカードキーはあそこにある・・・取らない理由は無いわね」
危険覚悟でしずかはその部屋に入り机にあるカードキーに手をかけた
しずか「・・・何もない?まあ良かったわ・・」
そう言ってカードキーを持ち上げると警報が鳴り出した
しずか「くっ!これを持ち上げると警報が鳴る罠だったのね、早く逃げないと・・」
しかし手遅れだった、部屋の扉はいつの間にか閉められ脱出は困難となった
幹部「あんな罠に掛かるとは・・マヌケだな」
しずか「なっ・・・・!」
いつの間にかしずかの背後には幹部と数人の下っ端が立っていた
しずか「なるほど・・・此処に閉じ込めて逃げられないようにしておいて倒す作戦だったのね」
幹部「そういうことだ、しかしお前が掛かったか・・・これは好都合だ、一番厄介な奴が消えてくれれば後は楽だ」
しずか「私がやられる?まだ寝言を言う時間には早いわよ」
幹部「くっくっくっく・・・寝言かどうかは自分で調べると良い!」
しずかはピッピ、幹部はゲンガーを出し交戦した
しずか「・・・この前の戦いの決着をつけましょうか」
幹部「この前の戦いで押されていた奴が何を強がっている?」
しずか「確かにこの前の私じゃ敵わないわ、でも私はあれから更に強くなった・・・もう負けることはないわ!」
幹部「ふん・・では私も本気で戦ってやろう!」
2人の戦いは激化した
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その頃、牢を脱出した3人は・・・
ジャイアン「勢い良く飛び出たのは良いがどこに行けば良いんだ?」
出来杉「まだ捕まってるスネオ君にドラえもんを探すのが得策だと思う・・」
のび太「じゃあまたばらばらになって探そうよ!」
ジャイアン「そうだな、よし!ここで分かれるぞ!」
3人が散り散りになろうとした瞬間、上の階から人の悲鳴が聞こえた
しずか「きゃあああああ!!!」
ジャイアン「しずかちゃん?・・・上からだ!」
3人は上の階へ走った
出来杉「ここだ!ここの部屋から悲鳴が聞こえたんだ」
のび太「でもこの扉いくら押しても開かないよ!」
ジャイアン「俺様に任せろ!うおおおおおお!!!」
ジャイアンは扉に向かい思いっ切り体当たりをし、扉を粉砕した
ジャイアン「これで入れんぞ、行くぜ!」
3人は部屋に入ると思いもよらない状況を目にした
しずか「あ、あなた達・・・?」
幹部「ちっ!邪魔が来たか・・」
しずかは大分やられたようで体中ボロボロになっていた
のび太「しずかちゃんがこんなにやられるなんて・・・」
幹部「邪魔者め!失せろ!」
ゲンガーの攻撃が3人を襲った
出来杉「くそ!反撃だ、サンダース!ミサイル針!」
幹部「ぐわ!」
ミサイル針は幹部を襲った、そして・・その拍子に幹部が被っていた帽子が地面に落ちたのだった
出来杉「どうだ!・・・え!?」
のび太「ま、まさか!」
ジャイアン「お前が・・・幹部だったのか!!?」
そこに立っていたのはこの3人の友達であり、共にこの世界に来た親友・・・
スネオ・・・骨川スネオが生気を失った目で立っていた・・・
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のび太 ギャラドス(レベル45)、ピカチュウ(レベル41) 、オコリザル(レベル40)、スリーパー(レベル40)、カビゴン(レベル41)、メタモン(レベル39)
ドラえもん シルフカンパニーにて監禁
ジャイアン リザードン(レベル57)、ウツドン(レベル46)、ゴーリキー(レベル44)、サイドン(レベル42)、ガルーラ(レベル35)
スネオ 手持ち不明
しずか フシギバナ(レベル69)、プリン(レベル55)、ピッピ(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、タマタマ(レベル52)
出来杉 手持ち不明
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