「その36」(2007/01/03 (水) 22:04:43) の最新版変更点
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シルフカンパニー最上階
サカキ「ほう・・・その話は本当か?」
幹部「はい、どうやら3人の子供が此処シルフに乗り込んでくるという情報を得ました」
サカキ「3人か・・我がロケット団前アジトを荒らした奴等か?」
幹部「二人の少年はそのようです、もう一人の少女はアジト荒らしの件とは無関係ですがその二人の友人のようです」
サカキ「ふむ、しかし子供が3人集まったところで何ができる?こちらには十二分の戦力がある、何より外部からのヤマブキ進入は不可能であろう」
幹部「しかし奴等はただの子供ではありません、ごそんじのとうり前アジトは奴等に壊滅させられましたし私自信も奴等と戦い実力を確かめました・・・放っておくのは愚作と感じます」
サカキ「貴様がそう言うのだから余程の実力を持った子供らしいな」
幹部「まあ手を抜いて戦ったとは言え私も苦戦を余儀なくされました、それゆえもう少しゲートの警備を堅くしてはくれませんか?」
サカキ「ふむ・・・・」
少し考えサカキは決断した
サカキ「解った、お前の言うとうりにしよう、だが私は此処から離れられない・・・お前が全団員に命令を下してくれ」
幹部「はっ、心得ました」
そう言うと幹部はその部屋を出て一階の司令室に足を運んだ
幹部「おいお前、各隊長に司令室に集まるよう言っておいてくれ」
下っ端「あ、はい、了解です!」
下っ端に隊長達の収集を頼み幹部は司令室に着いた
幹部「さて・・・すこし待つか」
司令室に着いた幹部は椅子に腰掛け隊長達を待った
幹部「ふふふ・・・あいつ等ゲームどうりに簡単にヤマブキに来れると思ってるのだろうな・・この世界は甘くないと思い知らせてやるか」
誰も居ない無人の部屋で一人計画を練る幹部、不気味な計画は順調に進んでいた
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まもなく全隊長がポツポツと集まり幹部は彼等に作戦を説明した
幹部「よし、全員集まったな・・これよりボスからの命令を私が皆に説明するぞ」
全隊長「はっ!」
張り詰めた空気の中、作戦説明が行われた
幹部「まずは警備体制の話を進める、近日中にこのヤマブキに進入してくるであろう子供達が居る、そこでまずゲートに警備を厳重にしようと考えている」
隊長「待ってください、子供が相手でしょう?今の警備で十分追い返せるではないですか」
幹部「いや、奴等は間違いなくヤマブキに足を踏み入れる・・・」
ゲームを知っている彼等はヤマブキゲートの突破方を知っている、幹部はこれを知っているためこの意見は譲れなかった
幹部「では警備の内容だが・・・各東西南北のゲートに100人の戦闘員を配置する」
隊長「100人!?」
この発言に驚かない隊長は居なかった、当たり前である、今でも十分厳重なのにその上100人の戦闘員・・・これだけの数を積まなければいけない相手なのだろうか?
それぞれの隊長はこんな思いを考えていた
幹部「さて、その100人の統一者はもちろんお前達隊長だが・・・これからその持ち場を決めよう」
隊長「は、はい・・」
幹部「東西南北それぞれのゲートにはA班隊長、B班隊長、C班隊長、D班隊長に100人の戦闘員を付け警備に当たってもらおう」
ABCD隊長「心得ました」
幹部「次にシルフ前の警護はE班隊長に80人の戦闘員を付け門番とする、おそらく侵入者はゲートを突破した時点で大勢の戦闘員にやられるだろうが念のためだ」
E隊長「解りました!」
幹部「残りの隊長達はシルフ内部で待機、必要に応じて私が命令を下そう」
残り「ははっ!」
幹部「以上だ、では今のとうり動いてくれ・・解散!」
これで作戦会議は終了し、各隊長はそれぞれの持ち場についた
幹部「ふっふっふっふ・・ゲームではマヌケにも子供に壊滅させられたロケット団だが、それ知っている私なら歴史を変えられる・・ふふふふ」
無人になった司令室で幹部は一人笑い続けた・・・決戦の日は近い
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スネオが誘拐されたあの日から遂に10日経った
出来杉がさらわれるというアクシデントに見舞われたが3人はこの10日でかなりレベルを上げた
さらわれた3人を助けるため、ロケット団に強力する幹部の正体を暴くため
彼等のさまざまな思いを実行する時が来たのだ
ヤマブキ東ゲート前
ジャイアン「遂にロケット団を潰す時が来たぜ・・・」
のび太「修行はしたけど・・不安だな」
ジャイアン「なーに!ロケット団何ざ俺様一人で壊滅させてやる!お前は見てるだけでも良いんだぜ」
そうのび太を励まし二人はゲートへ足を踏み入れた
警備員「私は真面目な警備員、ここはしばらく通行禁止だ、入ることは・・・」
長ったらしい説明が嫌いなジャイアンは話を遮った
ジャイアン「これが欲しいんだろ?」
そう言うと持ち物からおいしい水を刺し出した
警備員「おお!本当にくれるのかい?じゃあ遠慮なく貰うよ」
ゴクゴクと音を立てて飲む警備員を尻目にのび太はそっとジャイアンに耳打ちした
のび太「ジャイアンいつの間においしい水なんて買ったの?」
ジャイアン「ああ・・あれ中身はおいしい水じゃねーんだ」
のび太「へ?」
ジャイアン「買いに行く暇なかったからよ、おいしい水の空き缶に俺様特性ジャイアンスープを入れたんだ」
のび太「ジャイアンスープって・・?」
ジャイアン「ウツドンのよだれにしびれ粉を混ぜて、あとはセミの抜け殻に沢庵に歯磨き粉を入れて完成だ!味見はしてないが多分美味いぞ」
のび太は目の前でおいしそうにジャイアンスープを飲む警備員に軽い恐怖を覚えた
警備員「何か不思議な味がしたけど喉の渇きは潤んだよ!これは他の警備員にも分けておくね」
ジャイアン「よし、これでしずかちゃんも通れるな、じゃあ俺達も行くぜ!」
二人はゲートを突破した
因みにジャイアンスープを飲んだ4人の警備員はこの後謎の病気に掛かり1年の病院生活を余儀なくされたらしい
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のび太「な、何これ!?」
ゲートを突破した二人は待っていたのは幹部が配置していた100人の戦闘員だった
隊長「餓鬼が来たぞ!捕らえろ!」
のび太「来たー!逃げよう!」
ジャイアン「待てよ」
逃げ出そうとするのび太の服の襟を掴みのび太を止めた
のび太「何すんの!?こんな人数相手できないよ!」
ジャイアン「馬鹿野郎、何のための修行だったんだ、こんなの修行の成果を試すのに丁度良いぜ」
このやり取りをしている間に二人は大勢の団員に囲まれていた
隊長「これで袋の鼠よ、皆で一斉に攻め潰せ!」
戦闘員達は屈強そうなポケモンをくり出し攻めかかってきた
ジャイアン「お前等なんかこいつ一匹で十分だぜ!行けサイドン!」
サイホーンは修行の中進化しサイドンになっていた
ジャイアン「思いっ切り行け!地震だ!」
戦闘員「ぐわー!!」
サイドンの繰り出す地震は戦闘員のポケモン達を次々に蹴散らした
隊長「ええーい怯むな!攻め続けろ!」
ジャイアン「もう一回地震だ!」
サイドンは再び地面を揺らす、戦闘員達のポケモンは半分が戦闘不能となっていた
のび太「ジャイアン凄い!」
ジャイアン「あったりめーよ!しかし敵が多すぎてきりがねえ、此処は敵を全滅させるより突破したほうが良さそうだな」
のび太「この数じゃ逃げ出す隙間もないよ!?」
ジャイアン「大丈夫だ、こいつらを撒く策はある、一気に行くから離れるなよ!」
隊長「全ポケモンを出し攻めろ!総力戦だ!」
ジャイアン「全力で来る瞬間を待ってたぜ!今だサイドン、地面に角ドリルだ!」
隊長「な、何をするつもりだ!?・・うわ!」
地震によりもろくなった地面のアスファルトは角ドリルの勢いで粉々になり、周り一面に砕けたアスファルトを舞い上げた
ジャイアン「今だぜのび太、この場を突破するぞ!」
この騒ぎに紛れ、二人は戦闘員達の前を去った
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ジャイアン「何とか場をやりすごしたか・・でもシルフは何処なんだ?」
無我夢中で逃げ回った二人はシルフの場所から大分遠ざかった場所に身を潜めていた
のび太「早くしないとまたあいつ等追いかけてくるよ!」
ジャイアン「分かってるが場所が・・・うん?何だあれは?」
物陰から見るとユンゲラーを使いロケット団数人の団員と戦っている女性がいた
のび太「誰だろう、ロケット団と戦うなんて・・」
ジャイアン「誰だか分からないが敵ではないだろ、ロケット団に襲われているんだから加勢するぜ」
そう言うと猪武者ジャイアンは無計画にロケット団団員の中に飛び出していった
ジャイアン「ゴーリキー!けたぐりであいつ等を蹴散らせ!」
ロケット団「何だこの餓鬼は・・・ぐわ!!」
ゴーリキーは団員達を次々に吹っ飛ばしていった
団員「何だこの強い餓鬼は!逃げろー!」
残っていた数人の団員もジャイアンを恐れ逃げ出した
女性「助けてくれてありがとう、私の名前はナツメ、でも何で子供がこんなところに?」
のび太「僕等の友達がロケット団にさらわれたと知り助けに来たんです」
ナツメ「あの厳重な警備を抜けて来たの!?貴方達すご腕のトレーナーなのね」
ジャイアン「姉ちゃんは何で襲われてたんだ?」
ナツメ「私はこの町のジムリーダーなの、だからこの町を侵略しようとするロケット団から町を守るために戦っていたんだけど一人じゃとても敵わなくて・・」
のび太「何で警察に連絡しないんですか?」
ナツメ「警察は皆シルフカンパニーに捕まってるわ、他の町に連絡したくても電話は繋がらないよう工作されてしまったし外部への出入りはロケット団に断たれてしまったわ」
のび太「僕達はロケット団に捕まってる友達を助けるためシルフに行きたいんですけどシルフはどこにあるのでしょう?」
ナツメ「シルフはあの一番高い高層ビルよ、行くんならこの町の地図をあげるわ」
そう言ってナツメはヤマブキの地図をくれた
ジャイアン「サンキュー!かならずロケット団を壊滅させてやるから安心して待っててくれよな!」
そう言い残し二人はシルフを目指し駆け出した
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一方、西ゲート担当しずかは・・・
しずか「手はずどうりならもうのび太さん達が警備員に飲み物を渡してるはずね・・そろそろ行こうかしら」
しずかはゲートに足を踏み入れ、ゲートを通りすぎた
しずか(警備員が呼び止めないってことは二人共もうヤマブキに入っているのね、急いだほうが良いみたい・・・)
そう考えゲートを抜けるとのび太達同様に大勢のロケット団達が待ち構えていた
隊長「子供が本当に来ただと?しかし少女ではないか、幹部殿はこんな少女一人にこれだけの人数を用意したのか?」
しずか「あら、手荒い歓迎ね・・これは幹部の入れ知恵かしら?でもこんなに数を積んでも雑魚では私に勝てないのよね]
隊長「何だと!?餓鬼のくせに生意気な!責め潰してやる!」
このしずかの一言に切れた隊長は全員に攻撃を命じた
しずか「ウォーミングアップには丁度良いかも・・・フシギバナ」
隊長「相手は子供だ、軽くひねり潰してやれ・・・何!?」
しずか「私をただの子供と勘違いしないほうが良いわ・・まあ、もう手遅れね」
隊長「うわーーー!!!」
1分後・・・
しずか「弱すぎるわ・・・まあ、ロケット団何てゲームでもこの程度だったけど・・」
笑いながらしずかはその場を去り、シルフを目指した
しずかが戦った場所には100人の団員達がゴミのように地面に倒れ伏せていた・・・
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ジャイアン「やっと着いたぜ」
のび太「此処がシルフカンパニー・・・」
二人はナツメに貰った地図を頼りにシルフにたどり着いた
高く聳え立つ高層ビルを二人は眺めていた、と、その時のび太があることに気付いた
のび太「見てジャイアン、ビルの前にロケット団が沢山倒れてるよ」
ジャイアン「本当だ・・・ん?一人だけ立ってる奴が居るぜ」
見ると倒れているロケット団達の中に立っている人が一人いる
ジャイアン「ロケット団ではなさそうだぜ・・・えっ!」
近づいてみると、そこには静かな顔したしずかが一人立っていた
しずか「やっと来たのね・・私より早くヤマブキに来たはずなのにこんなに遅く来るってどういうこと?」
のび太「遅くって・・しずかちゃんいつから此処に来てたの?」
しずか「30分も前よ、途中ロケット団に襲われたけど話にもならないくらい雑魚だったわ」
二人は此処に倒れ伏せている団員達もしずかが倒したのだと確信した
ジャイアン(やっぱり大分強くなって来たか・・・だが俺様だってこれくらい・・)
しずか「さあ早くシルフに入りましょう、此処に立っててもしょうがないわ」
対抗意識を燃やすジャイアンの心を見抜くように言った
ジャイアン「あ、ああ!さあロケット団を潰しに行くぜ!」
3人はシルフに突入した
のび太「・・誰も居ないみたい・・・」
出口から見わたすかぎり1階には誰も居なかった
しずか「此処で二手に分かれるわよ」
ジャイアン「二手?」
しずか「囚われてる3人を探すのとカードキーを捜すのとよ、まとまって動くと見つかりやすいわ、此処から別々に行動よ」
ジャイアン「じゃあ俺とのび太は3人を探す、しずかちゃんはカードキーを捜してくれ」
しずか「分かったわ、くれぐれも慎重に行動してよ」
ジャイアン「おう!」
3人はしずかとジャイアン&のび太に別れ行動を開始した
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のび太 ギャラドス(レベル45)、ピカチュウ(レベル41) 、マンキー(レベル40)、スリーパー(レベル40)、カビゴン(レベル41)、メタモン(レベル39)
ドラえもん シルフカンパニーにて監禁
ジャイアン リザードン(レベル57)、ウツドン(レベル46)、ゴーリキー(レベル44)、サイドン(レベル42)
スネオ シルフカンパニーにて監禁
しずか フシギバナ(レベル69)、プリン(レベル55)、ピッピ(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、タマタマ(レベル52)
出来杉 シルフカンパニーにて監禁
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