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その30」(2006/12/23 (土) 22:34:40) の最新版変更点

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サイホーンを捕獲したジャイアンは更に奥地にまで来ていた ジャイアン「駄目だ・・完全に迷った・・」 何の建物もない草原の続く中だ、迷うのも無理はなかった 疲れきった体に鞭をうち、次のエリアに入った と、その時幸運が彼に舞い降りた、草むらの奥に小さく川が見えた ジャイアン「おお!川に沿っていけば人の居る場所に着く筈、助かった!」 思わぬ幸運に狂喜するジャイアンは走って川に向かった ジャイアン「へへへ、これで何処かには着くぜ・・・うん?」 足元にキラキラと光る物が落ちているのに気が付いた 拾い上げて見てみるとジャイアンは飛び上がってびっくりした ジャイアン「い、入れ歯!?」 言うまでもなく園長の無くした金の入れ歯である、この金の入れ歯でジャイアンはあることを連想した ジャイアン「サイホーン、金の入れ歯・・もしかして此処はサファリゾーンか!?」 大正解、やっと自分の居る草原に気付いたジャイアン、同時にゾッとすることにも気が付いた ジャイアン「サファリは手持ちのポケモン持ち出し禁止だよな・・・ってことは・・」 今まで辿ってきた道には自分が倒したポケモン達が転がっている そして確信した、 追っ手(警察)が来ると ジャイアン「やべーな、気付かれないうちに早く此処を去った方が良いみたいだ」 焦ったジャイアンは川に沿い走って行き着く場所を目指した ---- その後ジャイアンは野生のポケモンに出くわすこともなく順調に進んでいた しかし一向に出口は見当たらない ジャイアン「この川長すぎんだよ!いつになったら出口に着くんだ!」 独り言を怒鳴りながら歩くジャイアン、はたから見れば変な人だ しばらく歩いていると釣りをしている少年が目に入った ジャイアン「ひ、人だ!やっと人のいる場所まで来れたぜ!」 その釣り人に駆け寄り道を尋ねることにした、誰かも知らずに・・・ ジャイアン「おーい!そこの少年!」 出来杉「へ?」 なんと釣りをしていた少年は出来杉だったのだ、ジャイアンは驚き慌てた ジャイアン「出来杉!?お前なんで此処に・・?」 出来杉「ただポケモン集めに来ただけだよ・・君は?随分疲れてるようだけど?」 ジャイアン(ギクッ)「いや~、俺も奥地でポケモン探ししてただけさ」 刑務所でのことは流石に言わなかった 出来杉「ふ~ん・・それでポケモンは見つけたのかい?」 ジャイアン「ああ・・一匹だけな・・・それより出口ってどの辺かな?」 出来杉「すぐそこだよ、あそこに建物が見えるだろ?」 指指す方向に出口のゲートが見える ジャイアン「サンキュウ出来杉!じゃあ俺忙しいから・・」 走ってその場を去った、出来杉はポカンとした顔で見ている 出来杉「何を急いでるんだ?まあいい、僕もそろそろ出るか・・用は済ませたし」 腰を上げ、持ち物の確認をした 出来杉「波乗りの秘伝マシンも手に入れた・・それに戦力もね・・なあ、ミニリュウ、ケンタロス」 出来杉のモンスターボールにはサファリで手にした新たな戦力があった そして出来杉もその場を去るのだった ---- セキチク東郊外 ジャイアン「はぁ、はぁ・・此処までくれば大丈夫だろ、かなり疲れたぜ・・」 あの後ジャイアンは身を隠しながらセキチクジムに行きバッチを手にしていた、 その行動は命がけだった、人通りの多いジムでの戦闘にセキチク街中を警察に見つからないよう走り回る 息をつく間もない、しかし今はセキチクも出てやっと気を許すことも出来る ジャイアン「この辺ではどんなポケモンが居るのかな?サイホーンを手にしたばっかだがもっと戦力は欲しいぜ」 とりあえず近辺の草むらでポケモン探しをすることにした ジャイアン「この辺になら居るかな・・・ちょっと待ってみるか」 草むらの中で仁王立ちに立っていると後ろでガサガサと物音がする ジャイアン「来たな!さあどんなポケモンだ?」 見た瞬間脱力した、現れた野性のポケモンはメタモンだった ジャイアン「こいつじゃ戦力にはできないよな・・でも珍しいポケモンだしポケモン図鑑のページを増やすためだ!」 メタモンを捕獲するためウツドンを出した ジャイアン「いくぜ!叩きつけるだ!」 ウツドンのつるがメタモンの柔らかい体を叩きつけた ジャイアン「大HPが減ったな、ここでモンスターボールだ!」 投げたボールはメタモンに命中し見事捕獲に成功した だがジャイアンはあまり喜んではいなかった ジャイアン「けっ!のび太みたいな顔しやがって!後でボックスに預けてやるぜ」 戦力にならないポケモンは気に入らないらしい、その後もしばらく草むらでポケモン探しをした ---- ジャイアン「んだよ、もう此処には強そうなポケモン居ねえじゃねーか」 あの後もしばらく探し続けたがこれといったポケモンは居ない もう帰ろうとした瞬間突然目の前に一人の男が現れジャイアンにぶつかった ジャイアン「いててて・・誰だ!俺様にぶつかりやがって!」 のび太「ご、ゴメンなさい!」 ジャイアン「のび太!?」 つかんでいたむなぐらを離した ジャイアン「こんなところでなんだ?お前もポケモン探しか?」 のび太「いや・・これからセキチクのジムに挑もうと思ってレベル上げをしてたんだ」 ジャイアン「ははは!行動が遅いな、俺はとっくにバッチを手にしたぜ!」 ポケットからピンクバッチを取って見せた のび太「ところで話は変わるけどさ・・」 ジャイアン「?」 のび太「このまえの御礼、早くしてよ」 ジャイアン「は?」 のび太「だから御礼!脱獄の手伝いでするって言ったでしょ?」 ジャイアン「ああ、そうだったな・・」(そんなこと言ったっけ?) まったく記憶に無かった、おそらく初めから御礼などする気はなかったのだろう ジャイアン(このまま逃げちまえば良いんだが・・今の俺の手持ちはサファリでの戦闘で弱ってる・・) 抵抗しても逃げても恐らくのび太には勝てない、悩み済んだ末ジャイアンに名案が思いついた ジャイアン「そうだ!このポケモンやるよ!さっき捕まえたんだ、かなり強いポケモンだったぜ!」 のび太「ええ!?そんな凄いのをくれるの?」 ジャイアン「ああ、このボールに入ってるからやるよ、じゃーな!」 走って逃げた、今日は走ってばかりだ のび太「へへ、どんなポケモンだろ・・出してみよう、それ!」 なかからは先ほどのメタモンが出てきた のび太「このポケモンが強いのか~早速使ってみよう!」 のび太が騙されたのに気付いたのは野性のポケモンに負けた後だった ---- ジャイアンは悩んでいた これから先の道路はトレーナーカーニバルである、今の手持ちの状態では負けてしまうだろう しかし一番近くのセキチクには出来ればもう二度と入りたくない ジャイアン「どうする・・・セキチクには警察、前には沢山のトレーナー、前門の虎、後門の狼ってやつか」 何か良い場面でかっこいいことが言えて少し自分で照れた ジャイアン「う~ん・・やっぱり危険覚悟でセキチクに戻る方が後で楽かな・・・」 どうやらジャイアンの意思はセキチクに向いてきたらしい しかし中々決断ができない と、その時ジャイアンはあることを思い出した ジャイアン「そうだ!忘れてたぜ、この金の入れ歯・・」 持ち物にはサファリで拾った金の入れ歯がある、これはセキチクの園長に渡し秘伝マシンを得るのに使うものだ 間違いなく金の入れ歯はジャイアンしか持っていない、つまり怪力の秘伝マシンを手にするのも彼だけ・・これでジャイアンは決めた ジャイアン「どうやら戻るしかないみたいだな、もう警察なんか気にしてもしょうがない、見つかったら逃げるだけさ・・」 ジャイアンは進路を変更し再びセキチクに足を運んだ ---- のび太   ギャラドス(レベル34)、ピカチュウ(レベル31) 、マンキー(レベル26)、スリープ(レベル25)、カビゴン(レベル31)、メタモン(レベル23) ドラえもん 行方不明 ジャイアン リザードン(レベル39)、ウツドン(レベル31)、ゴーリキー(レベル29)、サイホーン(レベル24) スネオ   カメックス(レベル36)、ゴローン(レベル25)、ロコン(レベル22) しずか   フシギバナ(レベル43)、プリン(レベル36)、ピッピ(レベル36) 出来杉   サンダース(レベル39)、バタフリー(レベル33)、フーディン(レベル34)、ケンタロス(レベル29)、ミニリュウ(レベル20)

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