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ジャイアン  第二部 - (2007/05/05 (土) 08:31:13) のソース

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第二部1 
【合流】 
俺はさっき耐えがたい屈辱を味わった。この俺様が、けんかで負けたんだ。信じられない。 
もうあんな屈辱は味わいたくない。だが俺には解かねばならない謎が待ち受けている。それはやはり、笑ゥせぇるすマンの能力だ。 
それを解くためにまた出木杉たちと合流した。 
「出木杉、久しぶりだな」 
「前にあったときからそんな経ってないと思うけど」 
「うるせーなぁ、イライラさせんなよ。ところで、そっちはなんかあったか?」 
「あぁ、あった。笑ゥせぇるすマンの能力がわかったんだ」 
これは驚きだ。まさかこんなにスムーズに行くとは思わなかった。 
「それで?どんな能力なんだ?」 
「あぁ、あれは、ちょうどセワシ君が失踪したすぐ後だった……」 
出木杉が目をつむり語りだす。 

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「突然セワシ君がいなくなって、僕はうろたえていたさ。 
そしてイライラしてね、笑ゥせぇるすマンに殴りかかったんだ。スピードは遅めだったけれど、彼はよけるそぶりもせず、あたったんだ。 
そして彼は吹っ飛んだ。おそらくそれがきっかけになったんだろう、彼は突然語りだした。 
『な……なに!?まさかお前は、ギラーダ・デス・ファンドリオンの手下か!?じゃあキャサリンの言っていたことは全部嘘か!? 
チクショウッ!はめられた! 
じゃあ、ギャリゾン兄弟もまだ生きているというのか!?』 
とまあ、こんな調子で、1、2時間はしゃべってたんだ。 
それを聞いているとなんか、ゴミの分別がしたくなったんだよ。 
ぼくの言いたいことが分かるかい? 
つまり、『ゴミの分別はしっかりしよう』って事なんだよ。分かったかい?」 
全然意味がわからないし、笑ゥせぇるすマンの能力がなんなのかはわからないが、とりあえずゴミの分別がしたくなってきた。 

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第二部2 
【NAME】 
注)スネ夫 
ぼくはあれから数時間の間気絶していたんだと思う。寝過ぎて頭がくらくらするアレと同じ感覚だ。 
一緒に来たかみなりさんの姿は無い。 
もし旅人がここに来て、「おい、ここはどこだ?」と聞いてきてもぼくには答えられないだろう。 
だがここがポケモンの世界だということならわかる。あちこちに沢山ポケモンがいるからだ。 
このあたりはぼくの住んでいたところよりも文明が発達しているのか、もはや車にタイヤは無く、空を飛んでいた。 
他にも、文明の利器と思われるものは沢山あり、家までもが宙に浮いていた。 
とりあえず、ここはどこなのか適当な人に聞いてみたところ、ここはトウカシティだそうだ。 
「ショップに行ってモンスターボールでも買うか」 
ついつい独り言を言ってしまった。これでは周りから変な奴と思われ、浮いてしまう。 
それはともかく、ショップに着いた。 
店員の顔は麒麟の声の低いほうに良く似ている。 
「モンスターボールを99個ください」 
「19800円になります。プレミアボール一つおまけしておきますね」 
声まで似ている。もしかして本人? 

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「あの、つかぬ事をお聞きしますが、あなたの名前は?」 
ぼくの予想が当たっていれば、「麒麟です」と答えるはずだ。さあ、どうなる!? 
「ギラーダ・デス・ファンドリオンです」 
……違ったみたいだ。いや、まてよ?もしかしたらそれが麒麟の声の低いほうの本名なのか? 
「えっと、ご職業は?」 
「見ての通りショップ店員です」 
確かによく考えてみれば、ショップで働いているんだからショップ店員に決まっている。 
つーか、麒麟の声の低いほうがこの世界にいるはず無いじゃん。 

何はともあれモンスターボールは買ったんだし、そこら辺のポケモンでも捕まえるか。 
ぼくは町を出て、近くにある森に入っていった。 
「あそこにいるのはポケモンか!?」 
ぼくの目に付いたものは、毛虫みたいで、体の色が紅白にわかれている。 
「まあ、いいや。ボール投げてみよう」 
テーンテーンテーン テレレテレテテーン 
GETだ。まあこれもぼくの才能というものだろう。 
「よし、毛虫。お前にニックネームをつけてやろう。ちょっとまってろ」 
どんなのがいいかな……。毛虫ポケモンだし……。 
「決まったぞ!お前の名前は今日からケムッソだ!」 

こうして、ぼくの旅は再び始まった。 
あの世にいるジャイアンたちの冥福を祈って、ぼくは歌うよ。巣立ちの歌。 

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第二部3 
【特になし】 
注)これからは従来通りジャイアン一人の視点で書く。 
あいつの能力はゴミの分別をさせる能力かだということに決定した。エコな能力だ。 
そんなことを考えながら前進していたら、あるものが目に付いた。 
アレは、モンスターボール!? 
間違いない。モンスターボールだ。 
ここは出木杉に悟られぬよう、こっそりとるべきか。いや、あいつは目が鋭い。気取られなかったら全財産寄付するぜ。 
だが、奴の意識を一つのことに集中させれば何とかなるかもしれない。 
そのために使うものは、CDだ。 
俺の歌声が入ったCDは、聞くものを魅了し、とりこにする。 
と、言うことで、ミュージック・スタート! 
―おーれはジャイアン!餓ー鬼大将!― 
バタン!と、人が倒れる音がした。 
見ると、出木杉が泡を吹いて倒れている。一体誰にやられたんだろう。かわいそうに。 
まあ、これで邪魔者は消えた。 
俺は哀れな出木杉の耳を引き裂き、ゴミ箱に入れてあげた。 
「いいか、出木杉。お前の敗因は才能という名の湯につかり過ぎたことだ。のぼせるなよ」 
これ、俺の格言。 
それにしても疲れた。そもそも何のためにこんなことしてんだろう。ギガゾンビを倒すためだっけ。でも、ちょっとくらい休んだっていいよな。 
と、言うことでもう寝ることにした。 

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―夢の中― 
「おい、スネ夫。お前も早く乗れよ」 
「俺はもうだめだ。お前らで行ってくれ」 
「スネ夫ーーーーーーーーー!」 
「うおーーーーーーー!!!」 

―現実― 
実に怖い夢だった。 
まあ、それはそれとして、どうすればギガゾンビを倒せるんだっけ? 
俺が寝てる間にこの世界に何か異変はあったのか? 
俺の肺炎はいつの間に治ってたんだ? 

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