「その46」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

その46 - (2007/01/23 (火) 19:31:30) のソース

[[前へ>その45]]

セキチクジム前 
のび太「困ったなあ・・・どうしよう」 
セキチクジム前には頭を抱えウロウロしているのび太の姿があった 
何故セキチクに居るのか、説明すると行方不明となっていたドラえもんは
このジムのバッチを手に入れていないからである 
現在ドラえもんはサファリに戦力補充に出かけている 
では何故のび太がうろたえているのか、それは、 
のび太「結局アンズさん連れ戻せなかったんだよなあ~・・・」 
そう、あれだけ約束したのにアンズを連れ戻せなかった手前、
どうしようかと悩んでいるのだ 
のび太「真実を告げるべきか・・・いや、人違いだったと言うことにしてしまえば・・・」 
あれこれと考えていると突如ジムの扉が開く 
キョウ「誰かね?さっきからジムの前を往復してるのは?」 
のび太「げえっ!キョウさん!」 
キョウ「おお!のび太君か!」 
まったく最悪の事態である、何と言おうかあたふたしていると
キョウから思いがけない言葉が出る 
キョウ「娘のことはありがとう!おかげで拙者も久しぶりに活気付いたよ」 
のび太「へ?・・・」 
キョウ「あの後娘が戻ってきてね、何故戻ってきたんだと聞いたら
君に正しい心を教わったと言っていたよ」 
のび太(アンズさん・・・戻ってきたんだ!) 
あれから気になってしょうがなかったアンズの行方が分かり胸が軽くなるのび太 
のび太「それで今アンズさんは?」 
キョウ「私がジムリーダーにならないかと聞いたら、
『まだ未熟な身ゆえ時間をください』と言いまた何処かへ行ってしまったよ、
まあ私は久々に顔が見れて満足だったがね」 
のび太「そうですか・・・」 
キョウ「おっと、そういえば御礼をすると言っていたね、
大したものじゃないがこれを受け取ってくれ」 
そう言い、のび太に波乗りの秘伝マシンを手渡した 
のび太「やったあ!これから海を渡るところだったか助かりましたよ」 
ドラえもん「お~い!のび太君、ラッキーを捕まえたよ!」 
遠くからサファリ狩りを終えたドラえもんが走ってきた 
キョウ「あれは?」 
のび太「僕の友達でこれからキョウさんに挑む予定ですよ」 
キョウ「そうか・・・ならジムに戻って準備をしよう」 
和らいでいた表情が真剣な表情に変わり、ジムへと戻っていった 

----

一方、スネオは、 
スネオ「さあて、もうすぐ海に着くのかな?」 
セキチクを南へと進み、次の目的地グレンタウンを目指していた 
スネオ「いやあ体が軽い軽い、まったく気分が良いよ!」 
上機嫌で跳ねるように歩くスネオ、何故こんなにも機嫌が良いのか? 
スネオ「サカキだったかな?出来杉を殺したって言ってたのは、
あのおっさんも良いことするじゃないか」 
機嫌が良い理由はこれだ、もともとスネオは出来杉が大嫌いだったのだ 
いつも何かと自分を見下し、差をつけてくる、お漏らしマザコンと言う
あだ名を付けられたこともあった、プライドの高いスネオに取ってこれ以上ない屈辱である 
事実、こいつは皆で出来杉を探していた時も一人だけ手持ちのレベル上げをしたりしていた 
スネオ「ああいうインテリ野郎の居場所はあの世が相応しいんだよ、
おい出来杉!せいぜいあの世から僕がチャンピオンになる瞬間を拝んでな!」 
いるはずもない出来杉に話しかけるように言う、しかし・・・ 
この幸せも僅かな時間となった、出来杉が下した怒りの制裁なのか、
それとも彼の運命なのか 
スネオの天敵となる人物が突如現れたのだ 
ジャイアン「よおスネオ、待ってたんだぜ」 
スネオ「うわ!ジャイアン!」 
浜辺の岩陰から出てきたのは海草に塗れたジャイアンだった 
ジャイアン「数日の浜辺での生活は地獄のようだったぜ、食い物は海草しかねえし、あ、コイキングも食したな、それに夜は凍えるような寒さだったぜ」 
スネオ「す、すごい生活だね・・・」 
今まで高級のホテルや民宿にしか泊まったことないスネオには
この野生児の行動は理解できなかった 
スネオ「でも・・・なんでこんなところで待ってる必要があるんだよ?
セキチクの民宿にでも泊まっていれば良かったじゃないか」 
ジャイアン「・・・・・」 
セキチクで自分が指名手配されているなどとても言えるはずがなかった 

----

スネオ「それで・・・何故こんなところでわざわざ僕を待っていたの?」 
ジャイアン「じゃあ単刀直入に言うぜ、俺様を波乗りでグレンまで連れて行け」 
スネオ「はあああ!??」(何言ってんの、この筋肉達磨) 
唐突すぎる話に驚いたもののスネオは薄々とこのような状況を
予想していたのかもしれない 
長い間子分生活をしていただけにジャイアンがこういう雰囲気の時は
あつかましいことを言うと解っていたのだ 
スネオ「あのね・・・何で自分のポケモンに波乗りを覚えさせないのさ」 
ジャイアン「う、うるせえ!何でも良いから俺様を連れて行け!」 
スネオ(どうやら何か理由がありそうだな・・・
もしかして波乗りのわざマシンを持ってない?) 
大正解、セキチクではもはや有名人のジャイアンはセキチクに戻れないのだ、
当然サファリにも行けない、秘伝マシンを取りに行くのは不可能なのだ 
難題を受けてしまったスネオだが神の悪知恵を使い、この状況を分析した 
スネオ(波乗りができないってことは此処でもし僕がこいつを乗せなかったら
こいつはグレンに渡る手段をなくす、つまりその瞬間こいつは異次元行きだ!
こりゃ良いぞ、このまま目障りなゴリラを消してしまおう!) 
ある意味で幸運な状況に置かれたと考え、スネオは強気な姿勢にでた 
スネオ「冗談じゃないよ!お前みたいなデブをカメックスに乗せたら沈んじゃうだろ!」 
ジャイアン「スネオ、お前バラバラにされたいのか?」 
スネオ「へん!偉そうなことを言うのは僕に勝ってからにしな!」 
ジャイアン「面白い、殺されても恨むなよ!」 
スネオ(へへっ、攻撃しか知らない単細胞は僕の持久戦でなぶり殺しにしてやるぜ!) 
フルアタを相手に負けなしのスネオは余裕顔だがすぐにこの表情も
青ざめた顔へと変貌するのだった 
ジャイアン「このブリーフ様の前に勝てる奴はいないぜ」 
スネオ「ちょ、いきなり根性ブリーフ!?待ってよ、ねえ・・・」 
数十秒後・・・ 
ジャイアン「スネオ、所詮貴様のやってるのは茶番だ、
真の戦いとはこのことを言うのだよ」 
スネオ「うう・・・神よ・・我にも根性ブリーフを・・・」 
ボコボコにされたスネオが崩れ落ちた 
こうしてスネオはジャイアンの波乗り用として使われることになった 

----

あの後、キョウを攻略したドラえもんはバッチを手にし、セキチクを後にした 
ドラえもん「さあ、もうすぐ海だよ」 
のび太「グレンまでは結構遠いんだよねえ」 
2人は次の町、グレンに行くために海まで来ていた 
ドラえもん「あれ?ジャイアン、それにスネオもいるよ」 
ジャイアン「おうお前等か、お前等もこれからグレンに行くんだろ?俺様達もだぜ」 
のび太「じゃあ一緒に行こうよ、たまには皆で旅をするのも良いでしょ」 
ジャイアン「おう、良いぜ・・・」 
スネオ「ちょ、ちょっと待って!」 
ズタズタのスネオが話を止める 
スネオ(この猿と狸を使ってジャイアンを倒させて漁夫の利を得るのも良いが・・・
むしろこいつ等馬鹿なら僕の駒にするのは簡単だな) 
流石はスネオである、こんなところまで計算を働かせるのを忘れない 
ジャイアン「なんだよ付き人、どうしたんだ?」 
スネオ「いや・・・僕も皆と行くのに賛成と言おうとしただけだよ」 
口のうまいスネオは嘘で誤魔化した 
勝手に付き人にされ怒りに震えるスネオだが戦っても勝てないのは解ってる 
スネオ(こうなったら利用するだけ利用してやる!力では敵わなくても
頭じゃ誰にも負けないんだ、使ってやるぞゴミども!) 
ドラえもん「じゃあグレンへ向けて出発しよう、あまり残り日数も少ないからね」 
3人「おーう!」 
こうして、のび太、ドラえもん、ジャイアン、付き人による連合軍の旅が始まった 

----

海に出た4人、 
のび太&ドラえもんはギャラドスに、ジャイアン&スネオはカメックスに乗っている
楽しそうに会話をするのび太とドラえもん、
変わってジャイアンとスネオの組は楽しさなど感じられるわけもない 
ジャイアン「おい付き人、腹減った、何か食い物よこせ」 
スネオ「はいはい・・・」(ケッ!賞味期限切れのポケモンフードでも食ってろ!) 
ジャイアン「サンキュー!」 
美味そうにポケモンフードを食うジャイアン、我々には解らない生活をしてきたに違いない 
スネオ(さて、どうこいつ等を利用するかだな・・・
別にこれから面倒な作業もないしなあ・・・そうだ!) 
スネオ「ねえ皆!グレンに行く前に双子島に行かない?」 
ドラえもん「そうか、あそこには伝説のポケモン、フリーザーが居るんだよね」 
ジャイアン「そしてそのフリーザーを俺様にプレゼントしてくれるわけだな、
流石俺様の付き人!気が利くじゃねーか」 
スネオ「う、うん」(ば~か、お前等は僕のボディーガード兼岩の運び役をやるんだよ、フリーザーを手に入れるのは僕だ!) 
ジャイアン「よし!進路変更だ!」 
4人は双子島に行くと決定、まんまとスネオの策にはまったのだ 
しばらく波乗りを続け30分ほど経った頃・・・ 
のび太「まだ着かないのかなあ・・・」 
暇でぼんやりとしているのび太、悲劇は突如訪れる、
突然ギャラドスが激しく揺れ振り落とされそうになった 
のび太「わあああ!!、どうしたのギャラドス!?」 
ドラえもん「のび太君!周りを見て、大変だよ!」 
のび太「こ、これは!」 
4人はいつの間にか大勢のメノクラゲの集団に囲まれていたのだ 

----

スネオ「何なんだこのクラゲ達は・・・」 
考える余裕など無かった、大勢のメノクラゲ達は有無を言わず襲い掛かってきたのだ 
ジャイアン「わわわ!おい付き人、カメックスでこいつ等を倒せ!」 
スネオ「解ってるよ!カメックス、ハイドロポンプだ!」 
しかしカメックスはぐったりとして動かない、それどころか2人を乗せ沈みだしたのだ 
スネオ「やっぱり重量オーバーだったのか?・・・
いや、これは毒状態になってる?毒針を受けてしまったのか!」 
抵抗しないカメックスにメノクラゲが容赦なく攻撃を仕掛ける 
スネオ「駄目だ!ジャイアン、ギャラドスに乗り移るよ!もうカメックスはもたない」 
ジャイアン「わ、わかった」 
ジャイアンはギャラドスに乗り変えた 
スネオ「次は僕だ・・・うわあ!」 
油断したスネオの失敗だった、メノクラゲが触手でスネオの足を引っ張
海に引きずり降ろしたのだ 
スネオ「がばっ!くそ!とにかくカメックスを戻さなきゃ・・・」 
ボールにカメックスを戻したが、これが最後の抵抗になった 
スネオ「戦えるポケモンを・・・ぐわあ!」 
メノクラゲの毒針を食らってしまったスネオ、
気絶してしまいそのまま海へと沈んでいった・・・ 
ジャイアン「スネオおおお!」 
ドラえもん「気をつけろ、僕等も危ないぞ!」 
のび太「ここここ、怖いよおおお」 
完全に腰を抜かしたのび太、メノクラゲが気付かぬはずもなく、
のび太も海へと引っ張り降ろされる 
のび太「がばばばば!たずけてどばえもん・・・」 
泳げないのび太はメノクラゲが手も下さずともすぐに沈んでいってしまった 
ドラえもん「のび太君!スネオ君!」 
2人は吸い込まれるように深い海に消えていった・・・ 

----

-現在の状況 

のび太   行方不明 
ドラえもん ラッタ(レベル56)、ペルシアン(レベル53)、オニドリル(レベル49)、サンドパン(レベル53)、ラッキー(レベル41) 
ジャイアン リザードン(レベル60)、ウツボット(レベル51)、カイリキー(レベル46)、サイドン(レベル44)、ガルーラ(レベル41) 
スネオ   行方不明 
しずか   フシギバナ(レベル69)、プクリン(レベル55)、ピクシー(レベル54) 、ドードリオ(レベル53)、ナッシー(レベル52) 
出来杉  死亡? 

[[次へ>その47]]

----
記事メニュー
目安箱バナー