ドルアーガの塔
データ
- バンダイナムコゲームス:2009年05月12日配信
- ナムコ:1984年06月稼動開始
- ジャンル:ACT
- 使用基板:MAPPY基板
- プレイ人数:1人
- コントローラ:GC・クラコン・リモコン
- 使用ブロック数:27
- 紹介ページ
概要
縦画面横スクロールの迷路攻略アクションゲーム。
当時まだ一般的では無かったRPG的な世界設定をいちはやく国産アーケードゲームに取り入れた作品。鎧を纏った主人公がモンスターや悪の騎士と戦いつつ塔の最上階に囚われているヒロインを救出するという物語に惹かれた人は多い。
当時まだ一般的では無かったRPG的な世界設定をいちはやく国産アーケードゲームに取り入れた作品。鎧を纏った主人公がモンスターや悪の騎士と戦いつつ塔の最上階に囚われているヒロインを救出するという物語に惹かれた人は多い。
ゲーム内容は骨太…というか意地悪といってもいいw 初期状態の主人公ギルは移動速度も遅く、プレイヤー自身の不慣れもあって制限時間内にゴールする事自体が困難というありさま。
それを助けてくれるのが各フロアに一つ隠されている宝箱で、中には様々なアイテムが入っている。戦闘能力を上げたり、クリアするために必須のものがあったり、逆にプレイヤーの不利になるものだったりと様々。
しかし!出現条件は 全 く の ノ ー ヒ ン ト である。その為プレイヤーは出現した時に自分がとっていた行動から出現条件を推測するという必要があった。
しかし!出現条件は 全 く の ノ ー ヒ ン ト である。その為プレイヤーは出現した時に自分がとっていた行動から出現条件を推測するという必要があった。
このゲームバランスは現在の基準で見ると明らかに異常ではあるが、それによってプレイヤー同士の情報交換という「横の繋がり」が発生した事も否定できない。攻略本という概念が生まれたのもこの頃。現在は宝箱の出現条件も完全に解明されており、攻略サイト等を参照する事で容易に知る事ができる。現在本作を設置しているゲームセンターでは大抵出現条件を書いた紙を据えつけている事が多い。
開発者である遠藤雅伸氏が度々2chのレトロゲーム板などに出没し、開発の裏話を語っている。
ストーリー
今とは別の時間、別の世界のお話です。
あるところに、信心深い王が治める王国がありました。王は愛と戦いの女神イシターに仕える巫子を重用し、王国の人々は神を敬っていました。その姿を見て空の神アヌは、天上界に「ブルー・クリスタル・ロッド」を置いてその輝きが王国の隅々までいきわたる様にしました。もともと女神イシターの持ち物であるブルー・クリスタル・ロッドの輝きは、人々に愛と平和をもたらしましました。
しかし、この平和も長くは続きませんでした。この噂を聞いた帝国が、突然王国に攻め入り、王国は滅ぼされてしまったのです。帝国は男達をすべて奴隷にして、天上にあるブルー・クリスタル・ロッドにとどくような塔を作り始めました。塔が高くなるにつれ、王国はその陰となりブルー・クリスタル・ロッドの輝きが届かなくなりました。王国は不安に満ち、犯罪が横行し、しかも恐ろしいことに、女神イシターとの戦いに敗れブルー・クリスタル・ロッドの光に封じ込まれていた悪魔、「ドルアーガ」が復活してしまったのでした。
ドルアーガの復活を知らぬアヌ神は帝国の不信心を戒めるため、雷を使って塔を崩してしまいました。人間に愛想をつかした神々は、天上界高く引きこもり、王国はドルアーガの天下となってしまいました。ドルアーガは、その魔力で塔を修復し、天上界からブルー・クリスタル・ロッドを盗みだし、それを持ってモンスターを放った塔の中へ立てこもってしまったのです。
王国の王子であったギル(ギルガメッシュ)と巫女であったカイは恋人同士でした。ギルは塔を建てる人夫として働かされていましたが、塔が崩されたとき、岩の下敷きとなり負傷してしまいました。密かに王国の再建を目指す2人を神々の中でただ一人見守っていた女神イシターは、神々に見放されても神を敬い続けているカイに魔法のティアラ(冠)を授け、ドルアーガを倒すために塔へ向かわせました。しかし、カイはドルアーガの魔力の前に、囚われの身となってしまったのです。
恋人を失ったギルは、ひとり嘆き悲しみました。やがて、その嘆きは天上界高く引きこもっていたアヌ神にもとどき、心を動かされたアヌ神はギルに勇気を力に変換する黄金の甲冑(よろい)を与えました。ギルは神に感謝し、カイを救い平和のシンボルであるブルー・クリスタル・ロッドを天上界に戻すため、ゴールドナイトとなってドルアーガの塔に挑んで行くのでした。
ゲーム内容
- 主人公ギルとしてドルアーガの塔に挑み、最上階で石にされている巫女カイを救出する事が目的。
- 基本的にはタイムが0になる前に落ちている鍵を取って出口へ向かうことでフロアクリアとなる。全60フロア。
- 操作はレバー+1ボタンで行う。
- ボタンを押し続ける事で剣を構える。この状態で敵と交差すると攻撃する事ができる。
- ボタンを離すと剣を収める。剣の出し入れ時には隙があるので注意。
- 剣を収めている間は正面に、剣を出している間は「進行方向の左側」に盾を構える。
敵の放つ魔法攻撃はこれで防御する事ができる。 - マトック所有時には壁に向かい「立ち止まって剣を出す」事で使用する事ができる。
外周に向かって使用すると壊れてしまうので注意。 - ファイアーエレメントに向かって剣を何度も振ると早く消す事ができる。かわいい。
- ギルや一部の敵にはHPの概念があるのだが全く画面からはわからない。
「フロア開始時に数値がリセットされる」事から勘や経験で推測するしかない。- 基本的にはナイト系などの「HPを持つ敵」との交戦可能数に関わってくる。
- HPがあるからといって魔法や炎などを防げるという訳ではない。これらに触れるとHPに関係なくミス。
- スライム系の敵の「移動中」に触れてしまうとHPの残りに関わらずミスとなる。
- ローパーに触れるとHPを最低にされてしまらめぇぇぇぇ。ただし剣を出さなければミスにはならない。
- 攻撃ボタンを押しながらスタートでラウンドセレクト。
- 前回ゲームオーバーになった時の装備を引き継いでコンティニュー可能。でもマトックがなくなってると悲惨…
紹介映像
他作品との関連
- バビロニアン・キャッスル・サーガのシリーズ作品(物語の時系列順)
- カイの冒険(FC)
- ドルアーガの塔(AC,FC,PCE,GB)
- イシターの復活(AC,MSX)
- ザ・ブルークリスタルロッド(SFC)
- その他の関連作品
これらは本作と世界観を共有しているが、公式に続編とされているわけではない。- 攻めCOMダンジョン ドルルルアーガ(GB)
- ドルアーガの塔 The Recovery of BABYLYM(PC)
- 上記MMORPGを元にして、本作の80年後を舞台にしたアニメ
「ドルアーガの塔~the Aegis of URUK~(1期)」
「ドルアーガの塔~the Sword of URUK~(2期)」
が製作された。
- 上記MMORPGを元にして、本作の80年後を舞台にしたアニメ
- VCで配信されているソフト
- ドルアーガの塔(ファミコン版)(FC)
- イシターの復活(AC)
- VC配信が期待されるソフト
- ドルアーガの塔(PCエンジン版)(PCE)
- カイの冒険(FC)
- イシターの復活(MSX)
- ザ・ブルークリスタルロッド(SFC)
- 現在入手できる中でお勧めソフト
- ナムコミュージアムDS(DS)
- 本作と同じものを収録。宝箱の出し方などを常時表示できる。
- ナムコミュージアムDS(DS)