源平討魔伝
データ
- バンダイナムコゲームス:2009年03月31日配信
- ナムコ:1986年10月稼動開始
- ジャンル:ACT
- 使用基板:SYSTEM86
- プレイ人数:1人
- コントローラ:GC・クラコン・リモコン
- 使用ブロック数:34
- 紹介ページ
概要
横視点のアクションゲーム。
浄瑠璃の『出世景清』をモチーフにした純和風の世界設定・グラフィック・BGMが特徴的だが、
シチュエーションに応じてキャラクターの表現(大きさ)が変わる事や、当時珍しかったルート分岐システムも本作の特徴として言われる事が多い。
「様々な要素をごった煮にして放り込んだ内容を統一した世界設定で纏め上げた」という怪作と言うにふさわしい作品。
浄瑠璃の『出世景清』をモチーフにした純和風の世界設定・グラフィック・BGMが特徴的だが、
シチュエーションに応じてキャラクターの表現(大きさ)が変わる事や、当時珍しかったルート分岐システムも本作の特徴として言われる事が多い。
「様々な要素をごった煮にして放り込んだ内容を統一した世界設定で纏め上げた」という怪作と言うにふさわしい作品。
ナムコ作品(に限った話ではないが)は海外輸出の事も考えて基本的に無国籍な世界設定をとる事が多かったのだが、本作は鎌倉時代をベースにした和風テイストを前面に押し出したものとなっている。デモ画面で映し出される「平家物語」冒頭の一節に異様な雰囲気を感じたプレイヤーもいるのではないだろうか。
主人公である景清の行動原理が『怨念』であり、平家の怨念が源頼朝の首を狙って地獄から舞い戻るというストーリーがまず異質。ここには正義とか悪とかそういうものが介在する余地は無いのである。
主人公である景清の行動原理が『怨念』であり、平家の怨念が源頼朝の首を狙って地獄から舞い戻るというストーリーがまず異質。ここには正義とか悪とかそういうものが介在する余地は無いのである。
ゲームとして見ると、進行に応じて3種類のモードに切り替わるという当時としては一風変わったシステムを持っているのが特徴的。
それぞれジャンプアクション(横モード)、探索アクション(平面モード)、対戦アクション(BIGモード)を象徴したものになっており、「一粒で三度おいしい」またある意味では「臨機応変な対応が要求される」ものとなっている。
それぞれジャンプアクション(横モード)、探索アクション(平面モード)、対戦アクション(BIGモード)を象徴したものになっており、「一粒で三度おいしい」またある意味では「臨機応変な対応が要求される」ものとなっている。
通常は横モードと呼ばれるサイドビュー視点のジャンプアクションで進行する。
ここでは障害物や落とし穴をジャンプで乗り越えながら進む。景清の挙動には少し癖があるので落ちついて操作しないといけない。地味だが最も重要なモードである。
また、このモードは三つ首龍のような「景清よりもはるかに大きな敵」の演出に効果を発揮している。
ちなみに穴に落ちてしまうと即死…ではなく「黄泉の国」ステージに強制連行となる。ここで閻魔大王のつづらを開けて「生」を引く事で復活する事ができる(「死」ではゲームオーバー)こういう遊び心が本作らしいというか何というか。
ここでは障害物や落とし穴をジャンプで乗り越えながら進む。景清の挙動には少し癖があるので落ちついて操作しないといけない。地味だが最も重要なモードである。
また、このモードは三つ首龍のような「景清よりもはるかに大きな敵」の演出に効果を発揮している。
ちなみに穴に落ちてしまうと即死…ではなく「黄泉の国」ステージに強制連行となる。ここで閻魔大王のつづらを開けて「生」を引く事で復活する事ができる(「死」ではゲームオーバー)こういう遊び心が本作らしいというか何というか。
その黄泉の国を始めとして、街や都をモデルにした地域での戦いは鳥瞰視点による平面モードで進行する。
ここでのポイントはステージが迷路状になっていること。時間制限がある訳ではないが、一定時間を過ぎると永久パターン防止キャラである「鳶」が襲ってくるので油断は禁物。一部のステージに行くためには「隠し鳥居」を出す必要があったりと、ステージ分岐に関わるモードでもある。
ここでのポイントはステージが迷路状になっていること。時間制限がある訳ではないが、一定時間を過ぎると永久パターン防止キャラである「鳶」が襲ってくるので油断は禁物。一部のステージに行くためには「隠し鳥居」を出す必要があったりと、ステージ分岐に関わるモードでもある。
中ボス(義経、弁慶など)との戦いでBIGモードと呼ばれるモードに切り替わる。
これは後の格闘ゲームを思わせる大型キャラが画面狭しと大立ち回りを演じるものとなっており、強敵との一騎討ちを上手く演出している。ここで巻物を取ると繰り出せる「必殺旋風剣」はその掛け声とともに印象深い。
本作の売りになるモードである。
これは後の格闘ゲームを思わせる大型キャラが画面狭しと大立ち回りを演じるものとなっており、強敵との一騎討ちを上手く演出している。ここで巻物を取ると繰り出せる「必殺旋風剣」はその掛け声とともに印象深い。
本作の売りになるモードである。
どのモードでも鳥居がゴールとなっておりわかりやすいのだが、1ステージに鳥居が一つとは限らず、また入った鳥居に応じて次に進むステージが分岐するシステムになっている。進行によっては全く通らないステージもある上に、クリア最重要アイテムである三種の神器は(ノーヒントでは)どこにあるかわからない…
「剣力」の概念も地味に重要。この数値は初見プレイヤーには分かりづらいのだが攻撃力を表している。注意しないといけないのは固いものを斬ると減少するという事。RPG的な成長要素になっているとも言える。
本作のエンディングではある一文が表示される(詳細は割愛)。そこに本作開発スタッフの想いを見る事ができるのだが、それも含めて「諸行無常」「色即是空」といった虚無的な世界観は最後まで徹底されていたと言えるだろう。
加えて、雨宮慶太監督によるプロモーションビデオの存在や、後に同スタッフが超絶倫人べラボーマンを製作する事から、特撮ヒーローのケレン味ある演出をゲームに取り入れた作品と見る向きもある。ゲームがシンプルなワンアイディア作品から世界設定を含めた大作へと変化していく狭間にこの作品はあったのかもしれない。
加えて、雨宮慶太監督によるプロモーションビデオの存在や、後に同スタッフが超絶倫人べラボーマンを製作する事から、特撮ヒーローのケレン味ある演出をゲームに取り入れた作品と見る向きもある。ゲームがシンプルなワンアイディア作品から世界設定を含めた大作へと変化していく狭間にこの作品はあったのかもしれない。
ゲーム内容
裏技
紹介映像
※アーケード版リリース当時に製作されたプロモーション映像
他作品との関連
- 本作のBGMは中潟憲雄氏が担当。
氏はその後「超絶倫人ベラボーマン」等を担当した後ナムコを辞め、メルダック→KAZeを経て
現在はデジフロイド代表取締役として特撮ヒーローもののゲームで活躍中
- VCで配信されているソフト
- 源平討魔伝(PCエンジン版)(PCE)
- 源平討魔伝 巻ノ弐(PCE)
- 月風魔伝(FC)
- 本作のパク…もといオマージュ。
- VCで配信が期待されるソフト
- コンピュータボードゲーム 源平討魔伝(FC)(FC:付属品有り)
- 本作の移植「ではない」!
付属品のマップ、コマ、カードを用いて遊ぶRPG風ボードゲーム。
その性質からVC化は無理というかこのまま黒歴史化が濃厚…
- 本作の移植「ではない」!
- コンピュータボードゲーム 源平討魔伝(FC)(FC:付属品有り)
- 関連するアーケード作品
- モトス(AC)
- エンディングに名前が登場する「深谷正一」氏が亡くなる直前まで開発を担当していたとされる作品。合掌
- モトス(AC)