ルナーボール




データ

  • ポニーキャニオン:2007年12月11日配信
  • コンパイル(開発)ポニーキャニオン(販売):1985年12月5日発売
  • ジャンル:SPT
プレイ人数:1~2人(2人では対戦プレイになります)


概要

本作品「ルナーボール」は、VC公式の画像を一目見て頂いて分かる通り、
競技としてはビリヤードを題材にしたスポーツゲームである。

その最大の特徴はテーブルの形の奇抜さ。
様々な奇妙な形のテーブルは全部で30種類あり、
それぞれのテーブルに対し二種類のボール配置があるため、合計で全60ステージ。
因みに1面と同じテーブルの、ボール配置違い面は31面目にある。

これら60ステージは自由に選ぶ事が出来、クリアすると次のステージに進む。
特にオールクリアを示す演出のようなもの(エンディングやスタッフロール等)は無い。

昔から地味なソフトでした

VC配信中のビリヤードのゲームにPCエンジンのブレイクインがあるが、
ルナーボールは余りにも破天荒なテーブルの形ゆえに、
ブレイクインと比べてやや子供染みた印象を与えなくもない。

しかし本作品は本格的なビリヤードを目標に作られてはおらず、
逆にビリヤードとは違う意味で、楽しいゲームになっている。
普通のゴルフ漫画に対する「プロゴルファー猿」的な漫画の存在。
それが本作品に対しての正しい認識、楽しむための前提である。

開発は、コンパイル社長(現、アイキ社長)の仁井谷氏。
行動自体が色々と破天荒で有名な氏ならではの、
『既存の価値観をぶち壊す精神』を感じさせるアレンジと言えなくもない。

ビリヤードというゲームの地味さに加えて、
黄色地のパッケージに惑星をキューで突く写実画のイラスト、
やたら灰色とドギツイ原色の目立つ目に厳しい画面、と、
外見的に何一つ楽しそうに見えず、当時は全く子供受けしなかった。

そのため、ゲーム自体はかなり綿密に作られているにも拘らず、
早々にワゴンや抱き合わせの対象となってしまった可哀想なソフトでもある。
余談ではあるが、80年代中頃当時の祭りの夜店では、
本作品と「いっき」「フォーメーションZ」辺りは、
テキヤのくじ引き景品の定番であった。

なるほどそういう事なら、きっと同時期に発売された他のFCソフトに、
人気を奪われたのだろう。いやきっとそうだ、そうに違いあるまい。

では…とばかりに85年12月に発売されたFCソフトを調べてみる。

カラテカ?」 '85年12月5日
スターラスター」 '85年12月6日
スペランカー」 '85年12月7日
高機動戦闘メカ ヴォルガードII?」 '85年12月7日
超時空要塞マクロス?」 '85年12月10日
1942?」 '85年12月11日
ダウボーイ?」 '85年12月11日

………。

えーと…まぁ、あれだ。
要するにマニアックなゲームの多い年末だったようです。


操作やルール

十字ボタンの上下で、カーソルの手玉からの距離を調整。
左右で手玉を撞く方向の調整。
ボタンを押すとカーソルに向かって手玉を撞くが、
撞くパワーを表わすパワーゲージが常に動いており、
自分の好みの力で撞くためには、ゲージのタイミングを見計らう必要がある。

手玉をポケットに落としてしまうと手玉を一個消費し、
全て無くなるとゲームオーバー。
全ての的玉を落とすとクリアになり、その際、手玉が一個追加される。

また、数字の順に落とすとレート(点数の掛け率)が上がり、
全てのボールを順番に落としてクリアすると「パーフェクト」として、
手玉がさらに一個追加される。

2人プレイで対戦を遊ぶ事も出来る。
また、対戦相手にコンピュータを選ぶ事も可能だ。


摩擦係数

本作品の特徴としてテーブルの形以外に「摩擦係数の設定」が挙げられる。
摩擦係数というのは…ええと、難しいので各自調べて欲しい。
要するに、摩擦係数を示す「FRICTION」を大きくすればするほど、
テーブルとボールとの摩擦が大きくなって転がらない。
逆に小さくすればするほどボールが転がり続ける。
因みに本作品ではFRICTIONを255にすると、砂漠の砂上と同じ摩擦を、
0にすると無重力での慣性を、それぞれ味わう事が出来ると言われている。


どの辺がルナー(月)ボールなのか

本作品は惑星を的球、ブラックホールをポケット(玉を落とす穴)とし、
宇宙に超巨大テーブルを用意して繰り広げられる巨大なビリヤードという設定がある。
なんともスケールの大きな話だ。

そう言えば星で玉突きをしてる漫画もあった気がするが、
アレに匹敵する大仰さと言えよう。
それはともかく、
この舞台で手球(自分が突く白い玉)になっているのが、月なのだそうだ。
※参考文献wikipedia「ルナーボール」より

なるほど、月玉 → つき、たま → たま、つき → 玉突き、という事か、
お後が宜しいようで。