「 日本のジェネリック医薬品の現状と課題を国際的視野で考える 」 日本臨床薬理学会2009

 「日本のジェネリック医薬品の現状と課題を国際的視野で考える」
     座長:武藤正樹先生(国際医療福祉大学大学院)
         越前宏俊先生(明治薬科大学薬物治療学研究室)

S16-1 先発医薬品を社会的知的財産ととらえたジェネリック医薬品の考え方
緒方宏泰先生(明治薬科大学)

GE推進派の緒方先生のお話でいつも印象的なのは、MRの代わりに薬剤師が医師へもっと情報提供をすべきというご発言。
その通り!・・・グゥの音も出ません。
とはいえ、医薬品の安全性と有効性の評価を本当の意味でできている薬剤師は、どれくらいいるのだろうか???
少なくとも私は全く自信がない・・・医師の処方動向についていくだけでも精一杯。

でも、そこまでおっしゃるのなら、6年生教育では、医薬品の情報評価と提供に長けた薬剤師を育成されているのでしょうね~^^;
どの分野に進むにしろ、医薬品の情報評価に長けた薬剤師の育成に、ぜひぜひ、成功してほしい・・・心から願うばかりです。

S16-2 バイオ後続品の品質,安全性,有効性確保のための指針について
山口照英先生(国立医薬品食品衛生研究所)


実はすでに、国内初のバイオ後続品となる 「ソマトロピン」が発売されている・・・。

こちらにも詳細に現状が記載されています。
大手にとっての抗体医薬バイオシミラーの魅力
  • 後発品といえど製造に着手するまでに時間がかかり、合成品のような代替製造法は考えにくい。
  • 先発品と同様の開発費用を要する。
  • 製造原価が高価である。
  • 設備建設に踏み切れない。
資金規模で優れる少数のメーカーだけで市場を占有することが期待され、しかもそれなりに売り上げが見込める市場が存在する状況ですから、大手にとっては魅力とのこと。
最近抗体医薬に乗り出した日本の大手程度の規模では、システムとして完成させるのも実は困難とされているらしい・・・。

指針もとりあえず出たばかりの状況。
世界的にも今後、どんどんバイオ医薬品の特許が切れてくるそうです。
臨床評価をしっかりしていけないといけませんね。

以下は、時間がなくて聴けませんでした~

S16-3 日米欧におけるジェネリック医薬品使用促進環境の差異
陸寿一先生(日本ジェネリック製薬協会国際委員会)

S16-4 なぜジェネリック医薬品が選択されないのか(経済学的観点からみた日本の現状とフラ
ンスからの示唆)
飯塚敏晃先生(慶應義塾大学経済学部)

ヾ(*'-'*)
最終更新:2009年12月10日 22:08