「PK/PD 理論の新展開」
講演: 谷川原 祐介先生(慶應義塾大学医学部臨床薬剤学)
座長: 樋口 駿先生 (九州大学大学院薬学研究院臨床薬学部門)
医薬品業界では、数学的にモデリングし、シミュレーションする手法(M&S)が特に遅れているらしい。
- 医薬品開発の新しい手法として、数学的なモデルで臨床データのPK/PDを予測する「ファーマコメトリクス」が注目を浴びている。
- 製薬企業の研究開発費が年々高騰する一方、米国FDAが承認する新薬数は減少の一途を辿っている。
- 臨床試験デザインによって開発の失敗リスクを解消するため、2004年にFDAは「クリニカル・パス・ホワイトペーパー」で、数学的モデルに基づいた医薬品開発(MBDD)を提案。
- 早期第II相試験終了時に治験相談を行う方針を打ち出し、新薬開発の成功確率を上げる取り組みを強化し始めている。
- MBDDは、PK/PDと薬効を計算式によって数学的にモデリングし、シミュレーションする手法(M&S)で、既にFDAはファーマコメトリクスを活用したデータ提出によって、2本の検証試験を1本で認める方針を打ち出している。FDAの方針は、莫大な開発費用を削減できることを意味し、欧米製薬企業は、こぞってファーマコメトリクスへの資金投入を一気に加速させている。
PK/PD解析とモデリング&シュミレーションの技術が、今後の医薬品開発の中心になっていくのでしょうね~@@
どんどん、薬物動態学が難しくなってきています~@@
ヾ(*'-'*)
最終更新:2009年12月10日 22:09