「 PK/PD 理論の新展開 」日本臨床薬理学会2009

  「PK/PD 理論の新展開」
      講演: 谷川原 祐介先生(慶應義塾大学医学部臨床薬剤学)
     座長: 樋口 駿先生    (九州大学大学院薬学研究院臨床薬学部門)

谷川原祐介先生のお話は、抗菌薬のPK/PDから変更。

医薬品業界では、数学的にモデリングし、シミュレーションする手法(M&S)が特に遅れているらしい。

  • 医薬品開発の新しい手法として、数学的なモデルで臨床データのPK/PDを予測する「ファーマコメトリクス」が注目を浴びている。
  • 製薬企業の研究開発費が年々高騰する一方、米国FDAが承認する新薬数は減少の一途を辿っている。
  • 臨床試験デザインによって開発の失敗リスクを解消するため、2004年にFDAは「クリニカル・パス・ホワイトペーパー」で、数学的モデルに基づいた医薬品開発(MBDD)を提案。
  • 早期第II相試験終了時に治験相談を行う方針を打ち出し、新薬開発の成功確率を上げる取り組みを強化し始めている。

  • MBDDは、PK/PDと薬効を計算式によって数学的にモデリングし、シミュレーションする手法(M&S)で、既にFDAはファーマコメトリクスを活用したデータ提出によって、2本の検証試験を1本で認める方針を打ち出している。FDAの方針は、莫大な開発費用を削減できることを意味し、欧米製薬企業は、こぞってファーマコメトリクスへの資金投入を一気に加速させている。

この第30回日本臨床薬理学会年会の別のシンポジウムで、ファーマコメトリクスのあり方が議論され、日本でも積極的に数学的モデリングとシミュレーションの手法を取り入れるべきとの意見が相次いだそうです。
医薬品開発でファーマコメトリクスが加速‐数学的手法で薬物動態を予測

PK/PD解析とモデリング&シュミレーションの技術が、今後の医薬品開発の中心になっていくのでしょうね~@@
どんどん、薬物動態学が難しくなってきています~@@

ヾ(*'-'*)
最終更新:2009年12月10日 22:09