Surgical Mask vs N95

health care workers (救急診療部もしくは内科または小児科の病棟ナース)を対象として、

Surgical Mask vs N95についてのRCT(非劣勢)が出ています。

Surgical Mask vs N95 Respirator for Preventing Influenza Among Health Care Workers

(Journal Watch Online 日本語版)

このRCTで検証されたことが事実なら、5月に関西で新型 flu が流行った時に、

医療機関も含めて関西で地域を上げてサージカルマスクを導入していたのは

ある意味正しかったということですね。

国内でも、当時いろいろ批判があったものの流行の沈静化が早かったので、

日本の封じ込め対策は、世界的には評価されているらしいです。

とはいえ、新型 flu に関わるナースにSurgical MaskをするとN95並みの効果があるのであって、

拡大解釈しても、医療機関の新型 flu に関わるスタッフに有効・・・という結果ですね。

それ以上の拡大解釈は避けないといけませんね。

 

さて、10月から再び風邪患者が増えて、患者さんにもマスクをして頂いています。

マスクをされている患者さんの様子を見ていて気が付いたことが一つ。

マスクをしている安心感からか、顔を背けたりせずに、マスク越しに咳をされるのです。

咳の勢いでマスクがパフパフって浮いている。

この様子をみて即、外来カウンター担当者(受付・薬局)にはマスク着用をお願いした次第。

RCTのごとく効果がありますように。

 

それにしてもマスクを正しく着用されていない方も多いですね。

マスクの正しい着用の指導もせっせと行っています。 

 

(おまけ)

もう一つ、新型flu に関する話題。

迅速診断キットの新型 flu 患者への陽性率の低さが気になって、

某迅速診断キットメーカーに、新型 flu 対応キットの開発状況を確認した。

とりあえず、今期 flu シーズンでの新製品の発売はないらしい。

その理由は、新型 flu 株が手に入らないから、開発ができないということらしい。

国立感染症研究所は、研究者以外に株を分けないらしいし、

ウイルス株を市販している業者からも手に入らないのが現状なのだそう。

 

今の迅速診断キットの感度を上げると偽陽性が多くなるらしく、新型 flu  検出用への微調整は難しいらしい。

来年、新型 flu  とは関係なく元々新商品がでる予定だった某メーカー。

 

これで、今期は既存品を手に入れ続けても、新商品発売等による在庫の心配はなさそう。

安心して買い足そう ♪

 

ヾ(*'-'*)

 

最終更新:2009年11月09日 23:41