2009/10/25 医療薬学会の覚書 その2です。
「臨床研究をデザイン(サポート)する薬剤師となるために」というシンポジウムに参加。
Tanto が一番興味持っている(趣味?)分野です。
オーガナイザー: 神谷 晃 山口大学医学部附属病院薬剤部
座 長: 神谷 晃 山口大学医学部附属病院薬剤部 二神 幸次郎 福岡大学病院薬剤部
家庭血圧に基づいた大規模無作為化比較試験「HOMED-BP研究」S14-1
浅山 敬 東北大学薬学研究科医薬開発構想講座
薬剤師が知っておくべき臨床統計学S14-2
浜田 知久馬 東京理科大学工学部経営工学科
日本の臨床研究の環境・制度と薬剤師の関わり方S14-3
小野 俊介 東京大学大学院薬学系研究科
食品効能試験と薬剤師S14-4
平山 佳伸 独立行政法人医薬品医療機器総合機構、大阪市立大学客員教授
朝山先生からは、ご自信がされている 『 電子血圧計を用いた客観的な高血圧治療に関する研究:Hypertension Objective Treatment Based on Measurement by Electrical Devices of Blood Pressure
HOMED-BP研究 』 の臨床試験デザインの解説がありました。
さすがは、日本の臨床試験・・・PROBE だし、デザインの妥当性が・・・。
「 薬剤と疾患の間の因果的関連 causual association 」 を証明するために検証すべき事項は以下。
① 時間的関連、② 強固性、③ 一致性、④ 用量反応性、⑤ 実験的証明、⑥ 類似の関連
逆に、証明を揺るがす事項は、以下で、これを除去するために、試験デザインは工夫されている。
① ランダムerror 、② バイアス、③ 交絡
妥当性が低いといわれるケースコントロール などの観察研究でも、どこまでがわかったかの考察が可能。
小野先生からは、臨床研究をとりまく世界の状況と日本のおかれている状況の解説。
難しい日本の臨床研究背景に薬剤師がどのように関われるか・・・アンクリアでした。
ご持論の臨床試験需要者を視野においた臨床試験の実施とおっしゃるのは、「売れる=価値ある情報」であってほしいと願うばかり ~^^;
平山先生は薬学博士でPDMA と大阪市大医学研究科の客員教授。
HPは
こちら。
スライドもアップされています。
食品関係の臨床試験に非専門家審査委員として、市民に向けてセミナーをされているそうです。
パネルディスカッションのテーマは、薬剤師がどうやって、かつ、どの分野で臨床研究に関わるか。
とあるDrからの意見は、痛烈でした・・・。
『Dr とナースは人をみる仕事、薬剤師は物をみる仕事』だそう・・・^^;
フロアーから反論の意見も出るものの、このイメージの払拭ができていないことを痛感。
平山先生は食品をテーマにする臨床試験にならプロジェクトリーダーになることもできるはず・・・というエールを下さった。
オーガナイザーや統計家からは、治験医-統計 の繋ぎ役があるとのご意見。
臨床研究に2年間携わったことのある Tanto 。
実際の臨床研究では、プロトコール作りやIRBへの手続き、治験医との連絡など、仕事が山のようにある。
採血ができなくても、医師のように治験の計画ができなくても、薬剤師には参画できる能力が十分にあるのになぁ~と思いながら、拝聴していました。
(おまけ)
やっぱり 長崎ちゃんぽんよね ~♡
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ヾ(*'-'*)
最終更新:2009年11月25日 00:06