「新型インフルエンザの現状と今後の展開・対策」 医療薬学年会長崎2009

医療薬学会年会長崎の覚書 その1 です。

モーニングセミナーで「新型インフルエンザの現状と今後の展開・対策」と題して、
東北大学大学院医学系研究科内科病態学講座感染制御・検査診断学 講師の
森兼 啓太 先生の講演を聴講してきました。

現状で判っていることは以下だそう。

○ 新型flu の型は、人-鳥-豚-豚 の4種が10年かけて交雑した
○ 通常、新型が生まれると、以前の型は駆逐される。(ソ連と香港は共存したが。)
○ 2009 H1N1(新型flu)も季節性A型を駆逐しつつあるらしい。
○ 季節性のB型は依然として残ると考えられているので、季節性ワクチンは打った方がbetter。
○ ほとんどが小中学生中心の流行なので、大人は何らかの抗体ある可能性あり。
○ 迅速診断キット:CDC 40-69% 陽性率、日本53.5-77% 陽性率 24h以内は44%
○ 海外でのリスク因子は、喘息、COPD、DM、神経筋疾患、妊婦・・・日本の現状ではリスク因子でない。
日本のリスク因子は小児

○ 重症PT の疫学・・・各国ばらつきあり。BMI34以上というデータも有
○ 入院PT ・・・日本では45% が18歳以下、5% が65歳以上
○ 予後良好と唯一相関のある因子・・・発症2日以内のタミフル投与 by NEJM・・・早期タミフル投与は推奨される。
○ 致死率は報告数レベルで1% 実際はその倍。日本は0.01%程度
○ 感染予防:サージカルマスク+手指衛生・・外来スタッフと受付担当者中心に
○ H1N1ワクチン接種の目的は今の所不明。発症阻止?重症化防止?死亡抑制?
○ H1N1ワクチン接種優先される対象者・・・医療従事者(外来スタッフ、救急隊)、一般(小児)

とりとめもなく書き留めてきた内容です。

セミナー終了後、聴講者がこぞって、講師を囲んでいました。
質問待ちの長い行列!

もちろん私も^^

診療所で新型 flu を疑う患者さんを隔離室で診療して、薬剤投与をしています。
隔離室内でのリレンザ吸入指導は、薬剤師への暴露リスクがあるのかを質問して、
返答をいただいてきました。

講師曰く、
「かなりリスクが高いので、絶対避けたほうがよいです。 open space での吸入指導をした方がよいですよ」
とのことでした。

ついでに、救急夜間診療所などの薬剤師さんもH1N1ワクチンの対象者に入れてくださいとお願いしてきました・・・。
私の小さな声が公に届きますように((((* ̄ー ̄*)†~~~

新型 flu 患者さんを隔離するように指導する国・・・^^;
やっぱり薬剤師のする吸入指導もリスク高いやん!!!

(おまけ)

卓袱料理は尾ひれ椀からはじまる♪



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美味しい~♡

ヾ(*'-'*)
最終更新:2009年11月25日 00:08