341
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)01:55:32.63ID:ZIw75Dhx
>>304
TSUTAYAでキラープッシーという映画を見つけたのを思い出した。見てないが。
>>309
ヒトガタと聞いて体の周りをぐるぐる回る紙切れを思い出した俺FOmar
>>322
倫 理 的 に お k
342
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)01:57:06.97ID:by1K12w+
>>340
ガンガン行こうぜ
343
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)01:57:35.41ID:2834OCKl
>>326
不覚にも噴いたwwwww
>>333
うはwwwPMデバイスシリーズがたくさんwwww
まさかあの450がそういうのを買うとは…どうなるんだろう…
基板/わっふるメイト!
>>337
なんだか可愛いな、この440w
次のネタも期待してるぜ!
>>338
_ _____
j''~ |;;:::::::::::::;;| `,
|_ |;::::::::::::;;| .|
| | |;::::::::::;;| |
| | |,:::::::;;| |
| | |;:::| |
ミ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Z
〉 ノ〃 彡m、ィリ>'彡
_シリツ ノノリイシl }ニヾミ、;;)
〉::::rイ ッ'モテヽ}レtテ jイ´
゙):::lt|:l、. ‐ /;|`¨,リ 逆に考えるんだ
ソ:l゙(:} ツ / 「右手じゃなく、実は左手」
ヾ! :l 〈,r~云゙)j と 考えるんだ
/\ \ .彡 ,イ_
├┬───┬┬┴┐
ノ L. |:::| |
\ ::| .|_| /)
ゞ ィ `ゝ、._ _.| _,,...ィ'ハ
../ ,l /.レィ',|/ .j`ヽ,レハ.'
/〈Θ〉 | ○::: ○.|ヘj
|/レ/:| | l/l` !
|/、/.l .ト、.. ワ ,,イ./、
/ヽ:l l \.` ー.イヽーlハ
/ |゙ヽ  ̄::[_]... ゙l
|;/"⌒ヽ, \ く\、ヽ
344
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)03:04:48.01ID:RmWNbS4A
>>325
すいません置いてあったのはあのお方の罠です
ゴメンナサイ
>>324
>>330
男だって黙っちゃいない
ってなわけで箱の人に刺激されて反撃
箱の人、ちょっと設定借りますm(__)m
反逆のニュマ男
http://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1407.png
ニュマ男「よくもレアモノのデバイスを破壊してくれたな。その罪、償ってもらうぞ」
ニュマ男 はみなごろしをつかった。
ニュマ男 はいきりたってミコトに襲い掛かった。
345
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)03:18:58.95ID:+jJbDWQz
>>343
Jガイルの旦那かもしれない
346
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)04:28:07.95ID:Q7/NMkIC
オフ日でミッションの無い俺は部屋の床に寝転がりラジオを聴いていた、タイトルは『ガーディアン通信(通称G通)』でパーソナリティーはLH(ライトヒューガ)
その中で特に気に入ってるのが読者によるパシリ関連のアンケートなどの投稿だ
ビス男「・・・ふむ、パシリの呼び名ランキング一位はやっぱり『ご主人様』、か
他には、一度はパシリに食べさせたいアイテム、『クレアダブルス』
食べられたくないアイテム『装備品』・・・って確かにそうだが勝手に食う奴居るのか?」
とまあこんなアンケートとか他には
(Gコロニー在住:箱さん)「最近何かある度に450に怒られている気がします、機嫌を直してもらうにはどうしたらいいでしょう」
『この世の出会いはすべて(以下略)と言うことで女性の扱いは難しいです、もっと紳士に接してみる事をオススメします、贈り物を送ってみるのもいいかもしれません』
(Gコロニー在住:『』さん)「この間俺の440絡みでちょっとしたいざこざがあったおかげで俺のコレクションの(一部省略)が粉々に・・・
俺がヤ○オクでやっとの思いで手に入れたあれを・・・俺は・・・俺はどうすりゃいいんだぁぁぁぁ!!!」
『えー、ここはPMに関するお悩み相談をしてるんですけどねぇ・・・まあ僕の場合ですとPMに見つからないようになるべく高いところに・・・げふんげふん』
とまあこんなのもある
ビス男「俺も今度420の子供っぽさを何とかする方法でも聞いてみようか・・・」
347
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)04:28:19.93ID:Q7/NMkIC
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
今日のマスターは休日だ、と言って部屋でのんびりしながらラジオを聴いてる、イヤホン付けてるから何かは聞こえないけど
ガーディアンズなんだから呼び出しが無いか自分でフリーミッションを受けるかしない限りは休みみたいなものなのに・・・
お店も暇だし私もマスターのベッドを乗っ取って愛読書のパシ通を読む
420「ふむふむ・・・今日の星霊運は、と・・・中星霊かぁ、えーとなになに
『今日のあなたはマスターとのコンビネーションが抜群、戦闘で大活躍できるかも』
って休みの日にこんな調子でもしょうがないのに・・・まあいっか、漫画よもーっと」
420のお気に入りの漫画は『箱と450』、この漫画は非常に人気があり最近アニメ化もされたという
420「箱の頭にまた杖が刺さったー、あははは、おもしろー!!
デバイスHARIってどんなのだろ・・・とりあえず頑張れ450~」
自分と同じくパートナーと言う立場に居る450に420は親近感を覚え応援したくなるのだろう、当然箱の事は気にしない
420「それにしてもマスターももう少しこの箱さんみたいに優しくしてくれたらなぁ・・・
投稿して何かマスターの注意を引けるような面白い方法聞いてみよっかな」
348
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)04:30:21.06ID:Q7/NMkIC
「----」長すぎた・・・w
とりあえずこんなとこまで書いて落ちが付かなかったので続くかどうか不明
中途半端でスマソ・・・orz
349
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)06:48:14.05ID:hnzA+9xT
中途半端はイカン!!
最後まで続けるんだ>>348
350 名前:前スレ368 :2006/12/05(火) 08:51:14.47 ID:kZaJthRM
投稿ボタン押し間違えに続いてアンカーミスか…本当にごめん('A`)
>>319のアンカは316さんじゃなくて>>314さんへ、です。
今更になって気づくとか…もう…だめぽ…。
>>320
多分今後は1番の形式で投稿して行く感じになると思います。
流石に今から小説板に投稿するのは何か気が引ける…。
351
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)09:10:35.75ID:2+CnQ8Ye
ところでよ、俺の勘違いでなければ
ロリのスペルはLOLIだと思うんだ。
RORIデバイスは孔明の罠か?
352
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)09:17:20.89ID:ydMZpfEu
今確認したが確かにLOLIだなぁ・・・
353
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)12:13:21.32ID:C4WFd1k5
>>351>>352
おk、何も考えないで書いてた。今度から気をつける…っと
[ `・ω・´]
 ̄\ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ t=t
 ̄ ̄| / ./ GRM / ノノノハハヽ
 ̄| |(__ニつ/____/ __ノ(゚ -゚_レ_______
田| | ))\ O O
ノ||| |  ̄ ̄ ⌒ ̄
 ̄\ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ t=t
 ̄ ̄| / ./ GRM / ノノノハハヽ モギモギ
 ̄| |(__ニつ/____/ __ノ( ゚ ロ゚レ_______
田| | ))\ O[´;ω;`]O
ノ||| |  ̄ ̄ ⌒ ̄
354
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)12:15:41.88ID:MoCgDz0H
やたら前から書いていたネタがようやく収束
原始祭とかとっくに終わってるが、堪忍してほしい
355 名前:あるGH410の話 1/4 :2006/12/05(火)12:16:07.08ID:MoCgDz0H
私はGH410、とあるガーディアンのパートナーマシナリーをしています。
今、グラールは紅葉とモトゥブ始原祭で賑わっています。
けれどご主人様は何処吹く風、今日も修羅の谷でPA訓練です。
私もシャープツインズの合成を終えたので、同行する事になりました。
主人「…スピニングは2回転目で少し曲がれば3回転が当て易い、か」
ご主人様は2ブロックのキャンプ地点で、メモを取っていました。
私もヴァンダの嘔吐で少しだけ傷付いた肌を癒していました。
410 「あの、ご主人様…」
主人「何だ」
410「ハロウィンの時もそうですが…あまり興味なさそうでしたよね?」
主人「興味ないからな」
410 「お祭りとかは嫌いなんですか?」
主人「別に嫌いと言うわけでもない」
ご主人様はジョギリと補給装置を繋ぐコードを抜き取りながら答えました。
私のお話に興味があると言うわけでもなく、その言葉は実に淡々としています。
410「前々から疑問だったのですが、ご主人様はどうして
周りから避けるようにしていらっしゃるのですか?」
主人「面倒だからだ」
410 「でも、それじゃあお仲間やお友達も…」
そう言いかけた時、ご主人様の顔付きが途端に険しくなりました。
私は聞いてはいけない事を聞いてしまったかと思い、ビクっと震えました。
356 名前:あるGH410の話 2/4 :2006/12/05(火)12:16:32.70ID:MoCgDz0H
主人「それでいい、どうせ結末は同じだ」
410 「…?」
ご主人様は武器をナノトランサーにしまい、座り込みました。
私もご主人様に合わせて、スカートを押し込みながら座り込みました。
主人「…俺はガーディアンズに入る前から嫌われ者だった。
世間一般の流れに乗ると言うか、周りと同じになるのが耐えられなかった。
だから俺は自分の流儀を貫いたが、それと同時に異端の目で見られるようになった。
それまで程度は浅くも一緒にいた同僚やらは皆、俺を馬鹿にする方に回ったもんだ…」
ご主人様は薄暗いモトゥブの空を眺めながら、寂しそうな顔をしていました。
主人「俺はお前も知っての通り、口が悪い。
新しく仲間が出来たと思えば、人の事を考えない発言が多いと見限られ続けた。
改善しようとしても見限られ続け、その内に世間と離れる事を俺は望んだのさ」
410 「それじゃあ、今のお友達のKさんは…?」
主人「あの人も元々はそのつもりはなかったが、気が付けば仲間になってた。
ただ、それも何時まで持つことやらな…」
私はようやく、何時かのご主人様の言葉の意味が分かりました。
自分は慣れてるからいい、それはご主人様が嫌われ続けてきたからという意味。
確かにご主人様は、ガーディアンズの中でもかなり異質と言える存在です。
槍と双小剣を使う事を頑なに拒み続け、協力任務にもほとんど行きません。
仮にパートナーカードの交換をしたとしても、その拘りの強さから離れてしまうのでしょう。
私がGH-101の頃から、部屋に遊びに来る人はKさんくらいしかいませんでした。
357 名前:あるGH410の話 3/4 :2006/12/05(火)12:16:49.32ID:MoCgDz0H
主人「俺がお前を死にそうな任務に連れて行かない理由、分かるか?」
ご主人様は急に私の方に振り向きました。
私は突然の問いかけに、答える事も出来ずきょとんとしていました。
主人「報酬が減るからでも、スターアトマイザーで費用がかかるからでもない。
俺は単純に、もう作る事も作れる事もないと思っていた仲間を危険な目に遭わせたくない。
1人は慣れてるが、また無くして虚しい思いをするのは御免だからな」
410 「ご主人様…」
とても悲しそうな顔をして、空の上を見続けているご主人様。
今まで、何度も仲間だと思っていた存在に別れを告げられて悲しい思いをしたのでしょう。
パートナーカードを交換しないのも、面倒臭いからではなく自分から身を引いているから。
何故なら仲良くなったとしても、また仲違いをして悲しい思いをしたくないから。
ご主人様の抱える孤独感が、ひしひしと伝わってきました。
主人「さて、陰気臭い話は止めて最後のヤマと行こうかね」
立ち上がり、氷のジョギリを取り出すご主人様。
寂しそうな顔から、普段は見せない戦闘時の凛々しい顔に戻っていました。
410 「あ、あの、ご主人様!」
立ち上がりながら、私はヴァンダの巣に向おうとするご主人様を呼び止めました。
358 名前:あるGH410の話 4/4 :2006/12/05(火)12:17:13.78ID:MoCgDz0H
410「あの…こんな事を言うのはさしでがましいかもしれませんが…。
私はご主人様のマシナリーであると共に、パートナーなんです。
ご主人様の為なら何でもします、危険だとしても何処にも行きます!
私はご主人様が喜んでくれるなら幸せですから、見限るなんてとんでもないですっ」
私はまた、涙を零し始めてしまいました。
こういう事になるとすぐ泣いちゃうのが私の悪い癖。
ご主人様が嫌がるのに、どうしても涙が頬を伝っていってしまいます。
410「だから…だから私の事をもっと信用して下さい。
頑張って死なないようになりますから、もっと合成も頑張りますから…」
ぽん、とご主人様の手が私の頭の上に乗りました。
私が見上げると同時に、ご主人様はわしわしと私を乱暴に撫で回し始めました。
410 「い、痛い。痛いです、ご主人様」
主人「お前に言われなくても、大金払わせたからには壊れるまでコキ使ってやるから覚悟しろ?」
ご主人様は意地悪っぽく笑いながら、手を離しました。
私はくしゃくしゃになった髪を整えながら、ご主人様につられてくすっと笑いました。
相変わらず素直じゃないけど、これがご主人様なりの優しさなんだと。
主人「よし、最後の仕上げと行くか」
410 「はいっ」
ドゴォォォォン チャラララーン
主人「で、信頼した結果がこれなのかね?」
410 「ごめんなさい…」
359 名前:危険?なヒト 1:2006/12/05(火)16:34:41.58ID:X2M1+bMH
この顔にピンときたら即逃亡!
ビス子・・・小ビースト、たれ耳が特徴。天然のもよう。
430・・・ビス子のマシナリー。極悪。自分の都合で殺すタイプ。
主人のためと称し数多くのガーディアン及び一般人を襲撃。
苦情の多さに本部も苦慮している。
黒キャス子・・・戦闘狂。最近表舞台に復帰したもよう。
以前より丸くなった様子。
気の弱い者をからかうのが最近の趣味。
430・・・黒キャス子のマシナリー。主人の指導で戦闘狂となる。
自我は通常の430とかわらないため手を出さなければ問題ない。
だが、主人に忠実なため命令があれば恐ろしい存在となる。
腕に覚えのある者以外、上記の者との接触は控えるように。
ガーディアンズ広報部
主「・・・このビス子見覚えあるんだが・・・。」
410「私もです。」
主「そうは見えなかったがなあ。」
410「これを見る限りではマシナリーのせいともとれますね。」
主「あ、そういうことか。」
主「この黒キャス子は初めて見るな。」
410「最近まで姿をみせなかったようです。」
主「じゃあ、買物行ってくるから。」
410「はい。・・・あの、お気をつけて。」
主「ん?ああ、世間は広いんだぞ?めったに遭わないって。」
410「だと良いのですが。」
360
名前:危険?なヒト 2:2006/12/05(火)17:04:12.99ID:X2M1+bMH
主「・・・そう思った時期もありました・・・。」
黒キャス子「何か言った?」
主「・・・ひとりごとだ・・・。」
・・・ベンチに座るヒューマン男といかにもワケ有りの雰囲気を漂わせているキャストの女。
主(まさか最初に入った店で出くわすとはな・・・。)
・・・人の膝の上に足をあげて、のせるをくりかえしている。・・・痛いんだよ。
黒キャス子「・・・で、人の顔見て逃げ出した理由は?」
・・・俺の膝に足をのせてそうたずねるキャス子。
主「・・・危険から逃げるのは、生物としての本能だ。」
黒キャス子「ずいぶんね。か弱い女をつかまえて・・・。」
主「・・・そのジョークを笑えるほど余裕はない・・・。」
黒キャス子「・・・逃げたい?」
主「できれば。」
黒キャス子「・・・撃つわよ?」
・・・拳銃をクルクルまわしている。
・・・足をおおきくあげて・・・つかんで後ろに転がす!
黒キャス子「!!」
ダダッ
・・・・・・・・・バシュッ
主「・・・ぐっ!・・・」
・・・ドタッ・・・
黒キャス子「・・・撃つって言ったでしょ・・・。」
・・・残念そうに立ち去るキャス子。
・・・ムクッ・・・
主「ラ・バータ!」
ピンポイントで凍りつくキャス子の手足。
黒キャス子「!?待ちなさい!」
主「断る!」
タタタタタタタタタ・・・・・
黒キャス子「・・・スケープドールか・・・。」
361 名前:危険?なヒト 3:2006/12/05(火)17:34:51.19ID:X2M1+bMH
プシュー
410「お帰りなさ・・・?」
カチカチカチカチ・・・ピーン
主「出た!」
410「?何です?」
主「出たんだよ!」
410「落ち着いてください。」
主「黒キャス子が!」
410「え?あの危険指定の?」
コクコクコクコク
主「誰も部屋にいれるなよ。」
410「わかりまし・・・。」
・・・コンコンコン・・・
主&410「ビクッ」
黒キャス子「・・・居るんでしょ?開けてくれない?」
410「誰も入れないように言われています。おひきとりください。」
黒キャス子「・・・そう。・・・しかたないわね。」
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ・・・・・・
410「!・・・開けようとしています。」
主「・・・覚悟きめるか・・・。」
・・・・・ピンポーン・・・・・
黒キャス子「・・・丸腰の女相手に完全装備?」
主「・・・さっき撃たれたんだが・・・。」
黒キャス子「直接調べる?」
主「・・・やめとく。」
主「・・・あなたと関わりたくないのだが・・・。」
黒キャス子「つれないわね。・・・確かめたいことがあるのよ。」
主「何を・・・!!」あっという間に近づかれる。
・・・チュウ~~~・・・・・・・・・・・・・・・・バタリ
黒キャス子「やっぱりね。フフ。」
410「ご主人様?あ、あなた一体何を!?」
黒キャス子「わたしね・・・。」・・・ススッ
黒キャス子「真面目な人、大好物なの。」
・・・チュッ・・・
410「!!」
黒キャス子「じゃあね。ウフフ。」
上機嫌で帰るキャス子。後に残ったのは呆然としゃがみこむ410と気を失って倒れた主の姿だった。
362
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)17:38:50.44ID:X2M1+bMH
無断借用申し訳ない。
あと3スレオールスターもの書いた際キャラ拝借した作者の方々
あわせて頭をさげます。
363
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)19:29:25.86ID:5vxilpwe
ルームグッズ置き場が4つ空いてた。
気が付くと・・・オキクが4体鎮座していた。
うちの450がモギモギしたそうに見つめてる。
人形置いて去るのはセツナイからやめてくれ。
そういえば・・・・ライセンスが切れる季節なのか・・・。
後で人形の持ち主の部屋に行ってみよう。
きっと・・・パシリが居るはずだ。
食べ物を少しだけ・・・しか置けないけど置いてこよう。
364 名前:1/2 :2006/12/05(火) 19:56:58.36 ID:DKmA/zUv
君の名前は、ラッコ!」
「ラッコ?はい、わかりました」
名前をつけてもらった由来は直感だそうだ・・・
「えへへー、ラッコちゃん合成どだった?」
「・・・ごめんなさい失敗してしまいモノメイトに変換してしまいました。」
「おおー、いいっていいってモノメ切れてたしありがとう」
失敗したのに怒らないのかな・・・モノメも倉庫にいっぱい貯まってる・・・いつでも優しい・・・次は成功しよう
「うぉぉぉぉぉ、ラッピー発見かわいいー和みますなー」
「かわいい、やっちゃいましょう!」
ガクガクブルブル
「ラッコちゃんこわっ」
「えっ、その本能で・・・」
「かわいい、ぶち殺しましょう!って・・・鬼だーーーーー」
「えええ!?そこまで言ってないですよーーー」
各地を廻る・・・いつもあまり敵の強くない所を選ぶ・・・ゆっくり回りたいのだそうだ・・・ミッション中の会話も楽しい
「きゃっ」
「ちょっと謝んなさいよ」
「はぁ?なんでパシリなんかに謝んなきゃいけねぇんだよww」
「大丈夫です、ぶつかってすいません・・・」
「ちょっ、こんな馬鹿に謝ることなんてないよ、こいつが悪いんだから・・・気分わっるー行こ!」
いつも私を守ってくれる・・・ミッションでも私の怪我をすぐ癒す為に職も変えた・・・
「ちょっと出かけてくるよ」
「はーい、いってらっしゃーい」
いってらっしゃい―――
365 名前:2/2 :2006/12/05(火) 19:57:24.61 ID:DKmA/zUv
1日―2日―3日―ご主人様は帰ってこない・・・4日―5日―6日―合成終わってます。今回は成功しました喜んでくれるかな?
1週間が過ぎ2週間―1人だと時間が長く感じる・・・掃除は・・・もうどこも綺麗だ・・・時間は止まらない
3ヵ月後―扉が開いた
「あっ・・・おかえ・・・・・・」
「失礼するよ、私達はガーディアンズ本部の者だ」
「はい、いらっしゃいませ・・・」
「こっちへ来なさい、本部へいっしょに向かうよ」
「え・・・でも・・・・・」
「早くしなさい」
「・・・・・・はい」
「ここは?」
「悪いが強制的にスリープモードにさせてもらうよ」
「え?」
「すまないな、隊員が3ヶ月帰ってこないと君を再利用しなきゃならないんだ」
「・・・・・・・・・」
「スリープしたな、まだ意識はあるだろう、君達の内部に入っている隊員の記憶装置を抜かせてもらうよ
内部に残っていると色々問題が起きるんでね、新たに生まれ変わってくれ」
「・・・・・・・・・」
(なんだろう・・・・生まれ変わる?・・よくわからないや・・ご主人様・・・・いつ帰ってくるかな?また遊びたいな・・・
頭撫でてほしいな・・・ミッション楽しかった、各地色々回ったな・・・また行きたい、ご主人様どこ?・・・私はここにいますよ
声が聞きたい、話したい・・・合成成功しても失敗しても笑ってたな・・・顔見たいな・・・・・眠い・・・・・・起きたら・・・・
帰って・・・・・きてる・・・かな・・・・・)
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
「初めまして、GH101です、よろしくお願いします」
366
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)20:02:14.45ID:YsZHwEbT
>>364、365
この手のネタは涙腺の緩い俺には酷だぜ・・・。
367
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)21:03:12.54ID:o1WQDV1q
ノ L. | :| |
\ ::|
.|_| /) ご主人様が『ごちそうカタログディスク』を貰ってきました。
ゞ ィ
`ゝ、.__.|_,,...ィ'ハ 好きな物を一つだけ食べさせてくれるそうです。
../ ,l /.レ'‐-|/ .j -+レハ.'
/〈Θ〉 | ○ ○|ヘj さっそく読み込んでみると、
|/レ/:| | // //l/l` >>332のようなものが並んでいます。
|/、/.l .ト、.. lフ ,,イ./、
/ヽ:l l \.` ー.イヽーlハ
/ |゙ヽ  ̄::[_]... ゙l たしかに『ごちそうですね』なんだけど、どうしたら。
|;/"⌒ヽ, \ く\、ヽ
368
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)21:04:19.24ID:o1WQDV1q
悲しい話で凹んだ気持ちを誤魔化すためにやった。反省はしていない。
でも自分のギャグのセンスは駄目だと再認識して別な意味で凹んだ…orz
369
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)21:30:09.79ID:XPZK/igm
おまえ、ひまわり好きか?
カブトムシ好きか? クワガタ好きか?
ごめんな・・・・こんな物しかなくて・・・・。
おまえ、甘い物好きか?
かぼちゃはどうだ? ゼリーはどうだ?
それくらいだったら なんとか出来ると思う。
今度はたくさんゼリーを持ってきてやる。
・・・・だから・・・なにか・・・食べてくれよ。
370名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ 後編1:2006/12/05(火)21:55:50.02ID:JfIPSG7D
拝啓、コタツの向こう側のご主人様。
「…というわけなんですよ、ヒドイですよね」
私こと430は今非常に困っています。
「下ろした髪が似合ってるとか言いながら、次の日には『立ち回りに不利だから結べ』ですよ!?」
思えば、450コンビが酒を周りに振る舞い始めたのがまずかったのでしょう。
「判ってないんです。ご主人様はPM心がわかってないんです!」
そして…、410が酒乱らしいことが、判明しました…。
真っ赤な顔で熱弁を振るう彼女の右手にはなみなみと酒のつがれたコップが。
「聞いてますか!? 430! 戦場でちょうちょ追い掛けてる場合じゃないんですよ!」
「顔近い顔近い顔近い!」
密着するようにひっついてくる410の顔を、ぐにいいいいい…と押し返すも、
手を離した瞬間には強烈な磁石みたいにまたひっついてくる! コイツ酒臭ェ!
ああもう! こいつが鉄壁のマンマークしてくれてるおかげでスキヤキに加われない!
あー! あー! また450が肉をモギモギしてるぅうううううううう!
「ちょいと。そこのネギとシイタケも取っとくれよ」
「はいはい。450さん、小鉢貸してくださいー、はぅー」
「すまん。別にどれとは言わん、何か食えるか?」
「はうはう、じゃー、この辺のお野菜どうでしょうー」
「…肉を」
「はう、意外にストレートにきますね、ニューマンさん…」
宴はたけなわ。酒の勢いも加わって、スキヤキは大いに賑わっている。色々な意味で。
「ごしゅじ…、私にも…、ってひっつくなー!」
スキヤキが始まって随分経つというのに、私はまだ一枚の肉にもありつけていない!
「430も飲みましょぉよぉおおおおおおお」
「飲んでるから! 飲んでるからオマエ向こう行けぇっ!」
ヒューマン! オマエこいつの飼い主だろ!? 気付けよ! 連れてけよ!
ご主人様! 何ニコニコしてるんですか! 仲良しさんですねぇ、じゃないんですよ!
「430はお肌綺麗ですー…」
「…400シリーズの人工表皮は全員同じだ」
「えー、そうですかー?」
だから顔近いー! 無駄にくっつくなー!
オマエに興味はないんじゃぁあああああああああああああああ!
「判りました。では確かめましょう」
「――待て、何故脱ぎ始める」
誰かこの脳筋PMを止めろ! みんなして黙々と肉食ってんじゃねー!
「ほーらー、430も脱いで脱いで」
「ぎゃぁあああああああ! 服引っ張んじゃねー! あ、ちょ、ドコ触ってんだー!」
くやしい! こんなやつに! でも…!
ってそんなんなるかァッ!!
「パシリ×パシリって新ジャンルだと思いませんかぁあああああ?」
コイツ、酒癖最悪だ…。何言ってんのかわかんない…。
「手始めに410×430ということでー…、うふふー!」
「…176300ね」
ぐにいいいいいいいいい! と410の顔面が変形するほどの力で押し返す。
が、それでも擦り寄ってくる! 普通に怖ぇ! なんだこいつの異常な性欲は!
…人のこと言えた義理じゃないけれど。
「あ゛ー? PMのストリップかい? ンな凹凸のないボディ見ても面白くないねェ」
「…ご所望とあらば」
「待てィご主人サン、TPOってもんを考えておくれよ」
「はぅ! はぅう! 私何も見てませんからー!」
「…とりあえずその指の隙間を閉じるべきだな?」
狂ってる! 地味に全員狂ってる! これも数奇夜忌の魔力なのか!
とりあえず!
「てい!」
ずどむ! と隙を見て410の首後ろにチョップを叩き込む。
最大速度にして最小行動! ちょっと鍛えたくらいのPMがワンオブサウザンドなめてんじゃねぇ! ほぼ不可視の一撃が410に炸裂!
「モルスァ」
ワケのわからない声を上げ、410がばったりと撃沈。おし、まず一匹始末!
ぴっぴと危うく脱がされかけた服を着付け直すと―くそ、ブラずれた―、目をグルグルにして昏倒している泥酔410の足を引っ張って引きずりながら、コタツの席に戻る。
くそう、酔っぱらいに絡まれている間に随分とスキヤキが進んじゃったじゃないか。
371名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ 後編2:2006/12/05(火)21:58:33.81ID:JfIPSG7D
戦況は…、目に見えて悪い。食肉量第一位と二位は450コンビのブッチ切りだ。
次いでクソヒューマンと脳筋色魔410。
私とスイートハートご主人様は…、実はほとんど何も食ってない…。
450の策略やら410のマンマークやらでありつけない私はともかく、
ご主人様はナベブギョーなのに。
…で、ちょっと気付いたのですが、このナベブギョーってヤツ、優しい人がやってはダメなのです。
人の小鉢のスキヤキを分けるばっかりで、自分の小鉢に物をよそる暇がない。
くそー…。
「ん…!?」
私は見た。スキヤキナベの片隅。そこに…、食べ頃に色を変えた肉があることを。
ご主人様からはネギの山が死角になって見えていないようです。
(数奇夜忌鉄則その三十六! 食べ頃の食材にナベブギョーが気付いていない場合に限り、
参加者は食材を自由に取っても良い!)
私は動く、左手で小鉢をすくい取り、ハシを握る右手を真っ直ぐに! ここしかない!
私のファーストスキヤキ肉! さようならトーフ! 初めましてミート!
ぱぱしっ。
私のハシが肉を掴むと全く同時に、横合いから伸びてきたハシが肉を掴んでいた。
ぐつぐつぐつぽこぽこぽこぽこ…。
沸騰する鍋の音の中…、私は睨み付ける。このハシの持ち主…450を!
「…離せよ」
「お前さんがお離しよ」
その表情はまさしく悠然。数奇夜忌の頂点に泰然と君臨する女王の顔。
…くそう、こいつどんだけ肉食ってんだ…。
「私の方が0.00003秒早かった」
「アタシのハシの方がしっかり掴んでると思うがねェ?」
私は…、雑兵だ。少なくともこの数奇夜忌の場において、今の私は雑兵に等しい。
だって肉一枚も食ってないんだもん!
焦りの滲む私に、この女帝の言を覆す権力はない。…一度風下に立ったものは死ぬまで敗者! それが数奇夜忌!
ならば――!
「ご主人様!」
ナベブギョーに訴えるのみ! ご主人様! いやさオブギョー様! お白州を!
この肉は私めの肉にございます!
「…お注ぎ致しましょう」
「はぅはぅ! わわわ、ありがとうなのです!
わふー、ニューマンさんにお酌して頂けるなんて嬉しいのです、ひっく」
酒で籠絡されとるううううううううううううう! こっちに気付いてないぃいいい!
「くっくっく! アタシとご主人サンは以心伝心。
お前サンたちぁちょいと心の交流がなってないんじゃないかねェ!?」
ずりりり、と450がハシを引く! 私のハシから肉が引っ張られる!
この機を…、この機を逃してなんとする…!
私は素早く視線を走らせた。…ご主人様は450のマスターに張り付かれてこちらに気付いていない。
クソヒューマンは黙々と飯を食っている。410は既に殺害済み!
そう、誰も気付いていないのだ…、ならば!
「ふふふふ…、私とご主人様とを引き離したのは…、らしくねぇなあ? オマエのミスだ!」
372名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ 後編3:2006/12/05(火)22:00:11.85ID:JfIPSG7D
びしっ!
ハシを握る私の右手の甲が、450の右手を直接跳ね上げる! こんなのもちろん反則!
雅もへったくれもない! でも! そう! 誰も見てなんかいないんだ!
「なっ!?」
ハシが緩んだ! 主導権は私がキープ!
気付かれないルール違反は反則じゃない! イカサマという後ろ側のルール!
(ああそうさ、今の私ぁ飼い犬さ。でもなぁ…、ご主人様が気付いてないとなりゃァ
話は別だっ! 狂犬からかって遊んでんじゃねぇぞ年増ァッ!)
見せるわけにはいかない。気付かれるわけにはいかない。
だから私は…、私の全ての機能を解放する!
肉一枚の為に、『狂犬』と呼び恐れられた時代のフルスペックを発揮する!
行動範囲3センチ! 稼働部位は右手首より先のみ! ハシを使用するという条件付き!
上等だ! 私ならそれだけでも人一人くらい殺してみせる!
だが―!
(…上等さァ…、430、アタシ相手にイカサマたぁ笑わせてくれる!)
450は…、それについてくる!
ドガガガガガガガガガガガガガ!!
ハシとハシが超高速でぶつかり合う! むろん肉を痛めるような真似はしない!
く…、速度でなら私が上だが、ハシ使いじゃ450が一枚上か!
ガガガン! ガツン! パシ! パシン! ビシッ!
(ええこらオイ? 随分荒っぽいことするじゃないかい? 430!
…お前さん最近オイタがすぎるんじゃないかい!? あっちでガブリ、こっちでガブリ、
見境なしに喧嘩売ってるから、ブラックリストになんか加えられるんだい!)
(さーてなんのことやら!? 私は極々一般的な430ですけれど!?
それより450、オマエこないだゴキブリに負けたって噂よね! 歳には勝てない!?)
(く…、痛いところを…。―知ってんだろぃ! アタシぁゴキブリとネズミぁ苦手でね!
そんなの名乗られちゃぁ勝負になんざならねぇのさ!)
(名乗ったのは勝負の後だって聞いたけどなぁ!?)
(くっくっく! 憶えてないねェ! なんせ歳なもんでねェ! 老人はいたわりよ!)
(墓穴くらい掘ってあげようかしらぁっ!?)
ぱぁんっ!
ハシとハシとが強くぶつかり合った衝撃に、肉が空を飛んだ!
スキヤキの汁を迸らせながら、マイルームの天井へと舞い上がる!
「くっ!」
「ちぃっ!」
だんっ! がたんっ! 私と450はこれまた同時に膝をついて立ち上がる。
ボー…、じゃない、肉はまだ生きている!
「勝って肉を頂くわ! 悪魔の小姑!」
「負けてトーフを召し上がりよ! 色狂いの狂犬!」
そして…、
ごちんっ!
あまりにも唐突に…、立ち上がろうとした頭にゲンコツが落ちてきた…。
373名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ 後編4:2006/12/05(火)22:01:35.42ID:JfIPSG7D
「を、をぉおおおおお、おおおおおおおおおおぅ!?」
痛い! なんかすごい痛い! 痛い痛い痛いいいいいいいい!
ハシも小鉢も取り落としてのたうち回っていると、すぐ近くに、私と全く同じように
のたうちまわっている450が見えた。…ゲンコツは二人同時だったらしい…。
「賑やかなのは構わんが。…お前ら少々やりすぎだ」
てっめ…、ヒューマン! いつの間に後ろに回り込んでやがったんだ…!
それより、肉は!
天井へと視線を走らせる。綺麗な放物線を描いた肉は、やがて…、
ぱく。
「あ゛」
私と450の声が重なった。
肉は…、まるで計ったかのように正確に、大口を開けて寝入っている410の口に飛び込んだ。
「…モギ…、モギ…、ごくん。…ごちそうれふね…、むにむに…」
「あッーーーーーーーーーーーーーー!」
頭を抱えて絶叫する私たち二人の頭に…、
ごちん!
「いたいーーーーー!」
もう一発ずつのゲンコツが…。
「あ、あ、あの、ヒューマンさん…?」
「ニューマン、君にも言えることだが、…君たちのPMは少々奔放過ぎないか?
しつけるのも主の大事な仕事だと思う」
「は、はぅう…、430がご迷惑を…」
垂れ耳をぺたんこにしたご主人様が謝ってる…。うう、ごめんなさい…。
ニューマンの方は素知らぬ顔だ。…案外図太いな、あの人…。
畜生、そんな能書き垂れるなら酒乱の410を何とかしやがれ劣等種めェ…。
「いや、困ったわけではない。マナー違反を咎めただけだ。そう落ち込まれても困る。
…それより、肉は今ので最後か? 俺の410が食ってしまったようだが」
え゛?
「あ、ホントです。もうザルにもないですね。
はう、最後のお肉は410さんでした。ぱちぱちー」
何が楽しいのか、一人ニコニコ顔で拍手をするご主人様をぼんやりと見詰めながら…、
私はただ、膝を折って両手をつく。
ちょ…、私、本気で一枚も肉食えなかったんですけど…。
「ゲームセット。くっくっく!」
頭にでっかいたんこぶをこしらえた450が、くいっ、と親指で首を掻き切る仕草を見せる。
数奇夜忌が、終わった。
あまりにも屈辱的な結果だけを、私に残して…。
374名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ 後編:2006/12/05(火)22:04:47.72ID:JfIPSG7D
…食卓バトルって落としどころが難しい、ということを学びました…。
スキヤキ編、残りはエピローグ(?)です。
ギャグばっかり考えていたから、今度は少しシリアスなのも書きたくなってきました…orz
スキヤキ編、もう少しだけお付き合い下さいませっm(__)m
375
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)22:17:13.11ID:p9DA239+
すき焼きで肉が食えないとは何たる屈辱・・・w
しかし描写が上手い、争う430と450の姿がありありと浮かび上がるようだ
376
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)22:31:34.54ID:hI13M96e
エピローグではすき焼きの残り汁で何を作る気だ!うどんか!?おじやか!?
どちらにしてもおいしいことに変わりは無い!基板/ワクテカ!
377
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)22:48:02.16ID:0b4revoQ
このスレの中はヒュマ男の立ち位置が良くて嬉しい。
378名前:いつか キミと 一緒の海へ(1/9):2006/12/05(火)22:56:34.60ID:VeBzhQYp
全国一億2千万人のパシリ愛好家のグラール市民の皆さん、コンバンワ。前スレ260(168-179)です。
今書いているモノのネタに詰まったので、ふとパシリスレを見ていたら>>364-365に私好みのいい話が(¬`
そして、前スレ>155-158氏に感化されたのと同じく、ばばっと書いてみる。
流れに乗っただけなので、勢いだけで推敲もしていない。
恨むなら、涙腺の緩い>>366氏を恨んで欲しい。
今反省している。もぎもぎ。
-- いつか キミと 一緒の海へ --
俺が生まれる前は、ニューデイズで小さな水族館を母と二人で運営していた父。
ニューマンの中でも、あまりテクニックが得意でもなければ、打撃・射撃の武があるわけでもない父。
だが、母の父、つまり、俺の祖父が原因不明の難病にかかり莫大な治療費を稼ぐために
若いガーディアンズ達に交じりながら、必死の思いで訓練学校を卒業し、
報酬が大きいといわれるはガーディアンズになったという。
たが、俺を生んで間もなく、ミッション中の怪我が原因で死んだ。
一方、母はニューデイズで水族館を一人で運営していたのだが、元々病気がちの母は
すぐ近くの病院に入退院を繰り返し、水族館を管理する力は無く経営は苦しかった。
そんな経営状態をなんとかしてやりたいと思った小さい頃の俺は、学校へも行かず必死に水族館で働いた。
同じ年代の子が、楽しそうに家族で水族館に来ているのを横目で見ながら。
うちの水族館には、父がやっていた人気のショーがあった。
それを見に来るお客で、毎日、混雑していたと母から聞いたことがある。
その日から、閉館後の水族館で、俺はショーの練習に励んだ。
最初は動物がいう事を聞かず、ノウハウもわからず、ただただ時間が過ぎ経営が悪化する現状に
焦りを感じ、苛立ちも募っていた。
だが、ある日、それは一変する。
379名前:いつか キミと 一緒の海へ(2/9):2006/12/05(火)22:57:18.35ID:VeBzhQYp
ある月が綺麗な夜。俺は父が得意としていたらしいショーの中でも難易度の高い大技を特訓していた。
動物と息を合わせないとなかなか上手くいかないこの技は、焦りと苛立ちがある俺では
なかなか成功させる事ができなかったのだが、その日は何故か、見事に成功したのだ!
すると、舞台から拍手が聞こえてくる。
ぱちぱちぱち。
ふと見ると、何処かで見覚えのあるベージュの簡素なワンピースを着た、砂浜の様な白い肌を持つ少女が
力いっぱい手を叩いているのだ。
「キミ、すごいね!」
その日から俺は、その少女を楽しませる為に毎日練習をつんだ。
毎日、彼女は来るわけではなかったが、一週間に一度ぐらいのペースで着てくれていた。
俺が新しい技を動物と成功させていくたび、彼女は年齢相応の子供らしさで喜んでくれる。
自分でも驚くほど、どんどん腕前は上達し、ついにはあの大技もなんなく成功させれるまでになっていた。
そして何時か約束したのだ。
本物の、野生のラッコがいる海に、一緒に行こう!そこで俺がお前だけのショーを見せてやる!
そうして数ヵ月後、翌日からショーを始める事が決まった前夜。
ショー全体の通しを練習しようと、その夜も舞台に立ったのだが、彼女の姿は何処にも無い。
前に姿を見てから一週間以上経過しているのだが、とうとう明け方まで、彼女は来なかった。
380名前:いつか キミと 一緒の海へ(3/9):2006/12/05(火)22:57:54.10ID:VeBzhQYp
ショーを始めてからの水族館は、ガキがやっている拙い出し物だろと思う客が多く、
最初こそ客入りはボチボチだったが、俺のショーが口コミで有名になるにつれて客足は増え、
ついには、他の惑星からも客足が絶えない大人気の演技として、水族館は見事復活したのだ!
いい事は長くは続かないのが、俺の家系の呪いなのだろうか。
前々から入退院が激しかった母が、とうとう、母方の祖父と同じ病気を発病し、入院を余儀なくされた。
いくら水族館の収入が軌道に乗ったとはいえ、母の治療費の足しにもならない売り上げである。
水族館のショーは大人気で、俺の助手をしていた奴もとても優秀で信頼のおける青年だったから、
ショーは彼一人に託し、運営も優秀なスタッフに任せ…
俺は、父と同じ選択肢を選ぶこととなる。
それが俺のガーディアンズ入隊への理由。
381名前:いつか キミと 一緒の海へ(4/9):2006/12/05(火)22:58:39.76ID:VeBzhQYp
才能とは遺伝する物だという。
父にあったショーの才能が俺にあったように、父になかった戦闘の才能も俺にはなかった。
まだショーをやろうと思いつく前の小さい頃の俺は、無理な仕事を選んで勝手に死んじまった父を
激しく嫌悪し、恨み、憎んだ。この生活苦を、すべて、死んだ父の責任にしていた。
だが、父と同じ才能で、父と同じ職付き、父が悩んだであろう他のガーディアンズとの
力量差や生死の危険性を、訓練校時代や教習生時代に直面する事により、
俺は父に感謝した。
そして、念願のガーディアンズ入隊。
訓練校での卒業成績はギリギリ"可"であったが、熱意に負けた校長先生が裁量してくれたらしい。
ガーディアンズは、依頼主の命や財産を守る。と同時に、様々な平穏も守っている。
そして、俺は、これで母を──家族を守ることが出来るのだ!
「ここが貴方の部屋になります。これからガーディアンズとして頑張ってくださいね」
本部から派遣された教官がそう言って俺に与えてくれたマイルームに、今日は荷物が届いた。
送り主はガーディアンズ本部。重要機密扱いの箱に丁寧に梱包されたそれを開くと
中には、赤く丸い玉が入っていた。
なんだかわからないが重要な物らしいので、その玉をベッドの上に慎重に置き、
同封の説明書のように物を取り出し読もうとすると、赤い玉がふよふよと浮きだし
直後、機械的なナビ音がこう告げた。
「ワタシの名前を決めてください」
説明書をさらっと読んで、納得した。ああ、そうか。これが噂のパートナー・マシーナリって奴か。
もう一度、機械的なナビ音がこう告げた。
「ワタシの名前を決めてください」
名前…。そうだな…。
今の実力じゃ、ガーディアンズとして成功するまで、多くの経験と訓練を積まないといけないだろう。
戦闘の才能が無い俺には、あの夜のショーの練習以上に厳しいモノになるだろう。
だけど…あの夜のように、小さな観客が居てくれたら、俺は頑張れると思うんだ。
お気に入りだったのだろうか?
ショーの練習演技の中でも、特に彼女の拍手が一番大きかった、あの動物の名前を付けてあげよう。
そう、君の名前は───────!
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>>364の1行目~27行目までの話は、この後の話と妄想。
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382名前:いつか キミと 一緒の海へ(5/9):2006/12/05(火)22:59:29.27ID:VeBzhQYp
ガーディアンズとしての日々は、俺の実力ではかなり厳しい任務が多かったし、
何度も死にそうなめにあった。だが、報酬は莫大で、母の治療費も何とか稼げていたし、
頼もしい仲間達ともめぐり合うことが出来た。
そして、勿論、楽しく充実した毎日が送れたのは、ラッコのおかげだったに違いない。
だが、この時、俺は忘れていたのだ。
俺の家系の、幸せが続かないという、呪いの事を。
その日、朝早く、一通のメールが届いた。
仲間内や本部からの緊急連絡かな、と思った俺は、メールを見て愕然とする。
差出人は、実家の水族館でショーの助手をしていたあの青年からだった。
『先輩。お久しぶりです。
挨拶はほどほどに、用件だけお話します。
オーナーの病状が悪化し、もうあと一ヶ月もつかどうかだと主治医の先生に告げられました。
オーナーにはまだ話していませんが、聡いオーナーの事ですから、きっと解っていると思います。
治療費も先輩の仕送りによってずいぶんと預金が出来ました。
もう、お金の心配をしなくても大丈夫ですから、一刻も早くオーナーのもとに行ってあげて下さい』
いてもたっても居られなかった。
すぐさま出かける支度をし、朝一番のニューデイズ行きのチケットを予約し、マイルームを出ようとする。
すると、後ろから声がした。
「ご主人様? こんな朝早くからどうしたのですか?」
母の事で頭が一杯になっていた俺は、反射的に、いつものようにこう答えた。
「ちょっと出かけてくるよ」
ラッコの「はーい、いってらっしゃーい」という声が聞こえるか聞こえないかのうちに、
俺はマイルームを飛び出していた。
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>>364の28行目~最後+>>365の1行目~最後から2番目の行までの話は、この間の話と妄想。
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383名前:いつか キミと 一緒の海へ(6/9):2006/12/05(火)22:59:55.15ID:VeBzhQYp
3ヶ月後。
俺が帰ってからすぐ、母の病状は一時的に回復した。
ガーディアンズの仕事が忙しかった俺は、あまり母へは連絡をしていなかったため、
その隙間を埋めるが如く、俺と母は語らいだ。
ショーの事。ガーディアンズの事。ラッコの事。そして、父の事。
だが、病魔が母を解放する事はなく、医者から言われた一ヶ月を大幅に超えた三ヶ月を
母は精一杯生き、幸せそうな顔で眠りについた。
最後にこう言い残して。
「もうカアちゃんは大丈夫。お前が帰ってきてくれたおかげで、寂しくも無くなったよ。
だから、今度は、その子の所に帰っておあげ。きっと、寂しがってるからね。
昔からカアちゃんは寂しがり屋だから、そのラッコって子の気持ち、わかるから」
ラッコ…。
アイツには、こちらに来てから一度もメールを出せなかったのだ。
急に居なくなったものだから、寂しい思いをさせたな。
帰ったら、大好きなニューデイズ土産を沢山買っていってもぎもぎさせてやるか。
また一緒に、温泉や雪原ではしゃごうな。
約束していたニューデイズの海にも連れて行ってやる。
母の葬儀が終わり、ラッコにメールをしようとガーディアンズ本部に配信を頼む連絡を入れた。
が、その返答はあまりにも機械的で無慈悲なもので、俺は愕然とした。
「貴方ノ ライセンス ハ 抹消処分 ト ナリマシタ」
俺は気が付かなかったのだ。
ガーディアンズのライセンスは3ヶ月更新しないと、抹消されてしまう事に。
抹消されると、彼女も抹消されてしまう事に。
384名前:いつか キミと 一緒の海へ(7/9):2006/12/05(火)23:00:25.95ID:VeBzhQYp
一度に2人の大切な人を亡くしてしまったその後の俺は、荒れに荒れた。
ガーディアンズで溜め込んだメセタも、寂しさを紛らわす為の日々の道楽と飲酒に使い、
一銭も無くなれば、実家の水族館に新オーナー顔してメセタをタカル始末。
挙句の果てに、借金がもとで暴力沙汰を起こし、警察に逮捕された。
だが、そんな俺をあのショーの後輩が、身元引受人として警察から引き取ってくれたのだ。
彼は何も言わず俺を自宅へと連れて帰り、リビングのソファーに座らせ、唐突に話し出した。
「先輩。誰かを亡くして悲しくて、自分の無力さが嫌になる気持ちは僕にも良く解ります」
なんと言ったかは覚えてない。が、相当汚い言葉で彼を罵ったのは覚えている。
彼は反論するでもなく、無視するでもなく、俺の雑言を黙って聞いてくれた。
そして、こう話を続ける。
「僕には姉が居ました。姉は先天的な心臓の病気で、生まれた頃からずっと病院に入院させられて
いました。小さいながらも気丈な姉だったのは、僕もよく覚えています。
もう20年以上も前になりますか。僕の母親と主治医の医者が"姉の心臓はもうあまり持たないし、
手術も相当困難である"という話をしていたのを、偶然、姉は知ってしまったようで、その夜、
姉が、病院をこっそり抜け出したという事件が起こりました。夜の街を、僕も必死になって探して
いたので良く覚えています。とても綺麗な月の夜でした」
…ああ、そうか。
何処かで見たと思ったあのベージュのワンピースは、俺の母の病院衣装と一緒だったんだな。
「僕の母親は水族館が好きで、今の僕の父親と初めて出会ったのは、先輩のお父さんのラッコのショー
だったそうです。その話を聞いた姉は、いつも水族館に行きたがってました。だから、僕は
姉はきっと水族館に居ると思って行ってみたのでしょうね。今考えれば、夜に水族館が開いている
わけは無いのに」
でも、俺が夜にこっそり鍵を開けて、水族館で練習していた。
「やはり、姉はそこに居ました。そして、満面の笑みで舞台に拍手をしていたのです。
どんなに好きな花を飾ってあげても、好きな動物の写真を持ってきても、好きな食べ物をあげても
あんなに年相応に嬉しそうにしている姉を見たのは、初めてでした。だから、僕もなりたかった。
そう、あの夜、姉だけのための舞台に立っていた、あの人に」
稽古の時に言っただろ?俺のための練習していただけだった、って。
「あの日、水族館近くの断崖から飛び降り自殺をしよう、と決めたそうです。
けど、その高台から水族館が見えた。姉は死ぬ前に一度でいいから水族館を見たくて、閉まっている
のも分かっていて、水族館へ行った。けれど、裏扉開いていて、そこでは自分だけの為のショーが
開かれていた。自分と同じ名前の動物のショーが」
ふと、リビングの棚の上の写真たてを見る。
そこには、あの日の小さな観客が儚げに笑っていた。写真たての下には名前が書いてある。
【私達の愛しい娘───Rakko】
385名前:いつか キミと 一緒の海へ(8/9):2006/12/05(火)23:01:02.37ID:VeBzhQYp
「姉はあのショーを見るようになってから、生きる元気を貰った、と言ってましたよ。
体調は良くなり、姉は元気になりました。事情を説明したら、主治医も先生も週に一度だけの夜間外出
を認めてくれましたしね」
だけど、あの子は、俺の最後の練習の一週間前から、姿を見せては居ない。
「けれども、姉の病気は悪くなる一方でした。そんなある日、何の前触れもなく急に発作が起き、
姉は13年の生涯を終えました。最後まで、先輩のショーの事を話していましたよ。
ショーにも惚れ込んでましたが、もしかしたら、先輩にも…。弟しては、ちょっと嫉妬しましたよ」
薄々とは気が付いていたんだ。
あの子が、母の病院と同じ入院服だって事に。
母の通っている病院は、難病患者ばかりだったって事に。
「ここからはちょっと余談になります。姉は、自分の死期を薄々感づいていたのでしょう。
姉は死ぬ前に、先輩にとってはなじみの深いGMR社と、ある契約を結んでいました。
当時、まだ、ガーディアンズには配備されていなかった、あるマシーナリの脳素体として
自分の死後、すぐに、脳の提供をする、と。それから数ヶ月後、GMR社はマシーナリのための
後に"コントラフェット・ミルト"と呼ばれる高度な脳プラグラムを開発する事に成功します。
このマシーナリが何なのか、先輩なら判かりますよね?」
そうか…。だから、アイツはあんなに海を見たがってたのか。
俺が育てたラッコはもういなくなってしまったけど、彼女らはみんな、あの日のRakkoなんだ。
約束は、守らないと、な。
『本物の、野生のラッコがいる海に、一緒に行こう!そこで俺がお前だけのショーを見せてやる!』
386名前:いつか キミと 一緒の海へ(9/9):2006/12/05(火)23:02:00.93ID:VeBzhQYp
それから半年後。
俺は再びガーディアンズの訓練校を卒業した。
才能は無いが、ノウハウはある。だから、今回はすんなり、けれども"可"で卒業したのだった。
「また、ここが貴方の部屋になります。これからはガーディアンズとしてキチンと頑張ってくださいね」
本部から派遣された、あの時よりはちょっと老けた教官がそう言って俺に与えてくれたマイルームに、
今日は荷物が届いた。
送り主はガーディアンズ本部。重要機密扱いの箱に丁寧に梱包されたそれを開くと
中には、赤く丸い玉が入っていた。
わかってはいるが重要な物なので、その玉をベッドの上にそっとに置き、
同封の説明書のように物を取り出し確認するとすると、赤い玉がふよふよと浮きだし
直後、機械的なナビ音がこう告げた。
「ワタシの名前を決めてください」
説明書を読まずとも、納得している。ああ、そうだ。これが彼女の"コントラフェット・ミルト"って事か。
もう一度、機械的なナビ音がこう告げた。
「ワタシの名前を決めてください」
名前…。そうだよな…。
今の実力じゃ、またガーディアンズとして成功するまで、多くの訓練を積まないといけないだろう。
戦闘のノウハウしか無い俺には、あの夜のショーの練習以上に厳しい訓練が待っている。
だけど…あの夜の約束を、小さな観客と一緒に果たせたら、俺は頑張れると思うんだ。
お気に入りだったのだ。
ショーの練習演技の中でも、特に彼女の拍手が一番大きかった、あの動物の名前を付けてあげよう。
そう、君の名前は───────Rakko!
すると、赤い玉に目が灯り、彼女は機械的ではない柔らかな声で語りかけてくれた。
「初めまして、GH101:Rakkoです。よろしくお願いします」
いつか キミと 一緒の海へ
-- 劇 終 --
387
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)23:23:24.02ID:C4WFd1k5
>>374
スキヤキ続編キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
ついさっき銀魂のアニメ25話を見ていたので余計ワロスw
>>378
2作家のコラボ?乙
このスレに投下し始めて、ますます止めづらくなった俺ガイルw
そして>>333の続きを投下。
なんとなくスキヤキネタを使ってしまったwwww
388 名前:逆襲の450? :2006/12/05(火) 23:24:47.18 ID:C4WFd1k5
―次の日
「じゃあ、今日はニューデイズのほうに行ってくるね」
「はい。お気をつけて」
「じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃいませ」
プシュー
箱が出かけた。
シュバッ!! バババッ!!
これまで見たことも無いような速度でカウンターの裏に移動する450。
「ついに……この時が……」
真剣な表情でデバイスの入った箱を開ける。
そして取り出した説明書を読んでいく。
1:口からモギモギすることで効果が発揮されます。
2:効果時間は1~2時間程です。ただし個体ごとに効果に差が発生することがあります。
3:プレイを潤滑にお楽しみいただけるよう、PMにばれないように使用されることが望ましいでしょう。
「………………プレイ??」
何のことかさっぱりわからないが、とりあえず1~2時間もあれば、
目標は達成できる筈だ。
「……も、もしOKしてもらったら……どうしよう……」
「……さ、最初は、ニューデイズにデートに連れて行ってもらおうかなあ……」
「そして、そして…………」
どんどん加速していく450の想像……というか妄想。
30分程で…
「子供は…………2人がいいなあ…………」
既に甘い新婚生活が始まっていた。
ぽわ~んとした幸せそうな表情で頬を染めて、妄想界の住人になる450。
どれくらい経っただろう、突然扉が開いた。
プシュー
389 名前:逆襲の450? :2006/12/05(火) 23:25:21.82 ID:C4WFd1k5
「はっ!?」
何時の間にかたれていた口元の涎をごしごしと拭うと
「い、いらっしゃいませ!」
と客に向かって言う。
「…………あ」
そこに立っていたのは、箱だった。
「あ、すみません!部屋間違えました!!」
回れ右をして部屋を出ようとする箱。
「え……あ、ご、ご主人様!合ってます!ここで合ってますっ!!」
あわてて箱の後部装甲を掴んで引き止める450。
「え?あ、よかった…… た、ただいま」
「お、お帰りなさいませ。お早いお帰りですね」
向き合って会話を交わす。ちょっと妙な空気。
「え? もう夕方だよ?」
箱がきょとんとして答える。
「え!?あ、申し訳ありませんっ!すぐに夕食をお作りしますね!!」
慌ててエプロンを付け、キッチンに消える450。
そして武器を片付けながら彼女に声をかける箱。
「ねえ、今日の夕食は?」
「スキヤキですよ」
「え、そうなの? やったぁ!」
幸せそうな箱。片付けが終わると、ビジフォンに向かってメールのチェックなどの日々の日課を始めた。
そして暫らくして二人の晩餐が始まったのだ。
390 名前:逆襲の450? :2006/12/05(火) 23:26:25.54 ID:C4WFd1k5
「もにゅもにゅ ん~、美味しいねえ、スキヤキ」
そう言ってまた糸こんにゃくを鍋から取る箱。
「ご主人様、糸こんにゃくだけじゃなく、白菜もお食べください」
そう言ってさささっと箱の取り皿に白菜を入れる450。
「はぁーい。 ところでさ、今日一緒にミッションやった人に聞いたんだけど」
「はい」
「その人がね、肉とか豆腐とか入れるのがスキヤキって言うんだよ」
「………………………………………………………………そうですか」
どきりとする450が長い沈黙の後答える。そしてちょっと冷や汗がたれる。
「だってさあ、スキヤキって……」
箱の言葉を遮って、箱から目を逸らしつつ450が言う。
「はい。糸こんにゃくと白菜を甘辛く煮たものですね」
「だよねえ。そう言ったら笑われたんだよ。失礼だよねえ」
「……そ、そうですね」
内心で、ロビーアクション[O]の女性版をしながら、450がさめざめと思う。
(うう、申し訳ありませんご主人様…我が家の今の家計では、本当のスキヤキなど夢のまた夢…)
(で、でも、貯金はしっかりたっぷりありますからっ!これも全てご主人様の夢の為なんですっ!どんな夢か知りませんが…)
(あ、でも、こっそり無駄遣いしちゃった…あれでコルドバのスジ肉くらいなら買えたかも…うう……)
どんどんどんよりする450。
と、ふと450の視線が箱に向かう。
(………………そういえば………………)
何かを思いついたような450の目が、糸こんにゃくの触感を楽しむ箱を見つめていた。
391
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)23:27:56.62ID:C4WFd1k5
すまん、またも続くんだw
なんだか最近どんどん450の性格が破綻してきたような気がするのだが……どうしようw
392名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ エピローグ1:2006/12/05(火)23:32:17.76ID:JfIPSG7D
私は真っ白だった。
時々脳裏をちょうちょが飛んでいく。あはは…。
数奇夜忌の勝者に選ばれたといって得られるものは特に何もない。
何もないからこそ…、勝者はその栄光を純粋に謳歌する権限を与えられるのだ。
「げふっ」
ぽんこぽんこと腹を撫でつつ息を吐く450。息がスキヤキ臭い。
スキヤキナベで最後に「オジヤ」とかいうのもやったけど、私はそれさえも食ったのか
食ってないのかよく憶えていない…。あふ…。
ヒューマンは少し前に帰った。…つーのも、臨界点を突破した410がケロケロを繰り返し
始めてしまい、にっちもさっちも行かなくなったらしい。
…最後の最後まで場を荒らしていきやがった410…。あとで死なす。
いいんだ…。どうせ私は負け犬だ…。こんちくしょう…。
でも…、でも―!
「…ご主人様」
コタツの上の戦争の後片づけをしているご主人様に、私は思わず言ってしまった。
「良かったんですか。…こんなんで」
ヒューマンどもが帰ったとは言え、コタツにはまだ450とニューマンがいる。
「せっかく…、せっかくスキヤキなんていう料理を作ったのに。
…食べたのはみんな他の人たちばっかりで、ご主人様、ほとんど何も食べてなかったじゃないですか!」
こんなこと言ったらダメだ。ご主人様は優しいお方です。こんな、場を悪くするようなこと、
ホントは人が居なくたって聞いちゃいけない。
「いいんですよ。そんなことは」
スキヤキの汁まみれになっているコタツの上を拭きながら、ご主人様は笑う。
汚れているのはヒューマンや450が座っていた場所の前ばっかりで、私やご主人様が
座っていた場所なんて、ほとんど汚れてない。
「いいわけないじゃないですか! いいわけ…、ないじゃないですか…!」
私が食べられなかったのなんかどうだっていい。でも…、最初から最後までナベブギョーで、
他人のお椀のことばっかり考えてて、ご主人様は私以上に何も食べてなくて…。
あんなにスキヤキを楽しみにしてらっしゃったのに!
450たちは何も言わなかった。ニューマンは目を伏せて食後のお茶を飲んでいて…、
450は、コタツに肘をついて、ぼんやりとした目で私を見ている。
場に…、嫌な沈黙が訪れた。
言っちゃいけないことだった。…せっかく、ついさっきまで、大騒ぎで…、楽しかったはずなのに。
「…あのね、430」
コタツを拭いていた布巾を片手に、ご主人様は、にっこりと笑った。
「料理にはね、二つの楽しみ方があるのですよ。…わかりますか?」
私は、悔しくて、悔しくて…、口元を曲げたまま、何も言えなかった。
「一つはですね。食べた料理が美味しかったこと」
ぴ、と、ご主人様はちいさな指を一本立てて、そう言って、
「もう一つはですね。…えへへ、一生懸命作った料理に『おいしい』と言ってもらえる楽しさです」
二本目の指を立てて…、ご主人様は、恥ずかしそうに笑った。
「私が作ったスキヤキに、今日何回『おいしい』って言ってもらえたか。
…みんなで競い合うように食べてもらえた。こんなに嬉しいことはないのです。
はうはう、とってもとっても楽しかったのです。
そしてこの嬉しさは、一人で作って一人で食べては得られない嬉しさなのですよ。
430はどうでしたか? 楽しかったですか? 美味しかったですか?」
何て、言ったら良いんだろう。
胸が痛いとか、心を打たれたとか…、そんなもんじゃ、なかった。
393名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ エピローグ2:2006/12/05(火)23:33:04.41ID:JfIPSG7D
「…430!?」
びっくりしたように、ご主人様が慌ててコタツを回り込んで私の元に駆け寄ってくる。
…私が…、いきなり泣き出したから。
何をやってんだ私…! 私、一回でも言ったか…!?
ご主人様に「おいしい」って!
みんなで食べるご飯が「楽しい」って!
肉が食えなくたって、他のは食べたじゃないか。それだってスキヤキだ。ご主人様が
一生懸命に作って下さったご馳走だ。…美味しく食べて欲しいって作ってくれたご馳走だ。
なのに…、なのに…、私…、ご主人様の心遣いに、とんでもないことをしてしまった…。
「ごめんなさい…。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんない…」
「430…? どうしたのですか…? 430…?」
食べる量を競い合って、周りの人を邪魔者扱いして…。
ご主人様は数奇夜忌なんて勝負、最初っからしてなかったんだ…。
ただみんなで、美味しく楽しく、賑やかに食事がしたかったんだ…。
「…ちょいとすまないね、ビーストさん」
頭を撫でてくれるご主人様に申し訳なくて、ただボロボロと涙をこぼす私の耳に、
450の声が聞こえた。
「白状するとね、スキヤキを知らない430に珍妙なことを吹き込んだのはアタシなんだ。
…賑やかしになりゃァ面白いと思ったんだが…、ちと悪いことをしちまったね」
「450さん…?」
「ご主人サン、出しとくれ」
「はい」
とん…、と、ニューマンは紫色の風呂敷をコタツの上に置く。
「430はバカ正直でね。…アタシの言ったこと全部間に受けちまった。
詳しくは省くけど、コイツ一人だけ、スキヤキに真剣勝負持ち込んじまってねェ」
くっくっく、と、可笑しそうに450は笑いながら、風呂敷包みの結び目を解く。
「スキヤキ6人前の準備なんてそうそう出来るもんじゃないだろう?
ビーストさんだってロクに食っちゃいなかったしねェ。
食材の掻き集めが間に合わなくて、大した量ではないけれど、
馳走になった礼と、430を騙した詫びさ。…二人で食っておくれよ」
風呂敷の中身は、二人分の、スキヤキの材料だった。
「…お腹、空いてませんか? 430」
450たちも帰ってしばらくして、ご主人様は私の頭を撫でながらそう言った。
「実を言うと、ホントは私、ペコペコなのですよ。430はどうですか?」
私は、ただ、こくりと頷く。ようやく涙が止まったばっかりで、声が出せなかった。
「お汁、まだ残ってます。450さんが持ってきてくれ分で、スキヤキの続きをしませんか?」
394名前:小ビス子と430とその他諸々のスキヤキ エピローグ END:2006/12/05(火)23:39:45.64ID:JfIPSG7D
改めて準備されたスキヤキが食べられるようになることには…、私も笑えるようになっていた。
私たちは、笑って食べた。
おいしいですね、と、何度も何度も言って食べた。
ご主人様が気付いていなかったさっきのことを話しながら食べた。二人で大笑いした。 さっきの大騒ぎの中ではおいしいと言えなかったけれど、
…多分、あんな気持ちの中で言わなくて、良かったのかも知れないと思った。
おいしいという言葉は、作ってくれた人への感謝がなければ駄目なんだ。
「はう、スキヤキおいしいですね、430」
「はい、本当に、とてもおいしいです。…今度また、みんなでやりましょう」
「本当、本当に、おいしいです。ありがとうございます、ご主人様」
後日…、ガーディアンズコロニーの裏町で、爆弾テロを噂される騒ぎが起こる。
「何だい何だい! しっかり詫びたし、お前さんがお望みの二人っきりのスキヤキだって
お膳立てしてやったじゃないかい!」
「うるせぇえええええええええええええええええええええええええええぇっ!
何だかとにかくしこたまむかつくからブチ殺す!
ケツの穴に銃口突っ込んでフローズンバレットぶち込んでやるうううううう!」
「ちょいとー! 誰かガーディアンズ呼んどくれぇええええええええええええ!」
* * * *
…恐ろしく長くなってしまったスキヤキ編、これにて終了ですw
風呂敷広げすぎた…orz
楽しんで頂けたなら幸いです。ありがとうございました!
気が付いたらこのスキヤキ編、430が鼻オイル拭いてない!!
次は何をやろうかな…、やっとマイルームをオハナミで埋めることが出来たので、
桜ネタで何かやりたいなぁ…、時期はずれですけれど。
>>箱の人
銀魂は愛読書ですw
アニメは見ていないのですが、そうか、あのスキヤキの話もやったんですねー。
なんともタイムリーというかw
395
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)23:53:10.17ID:ZIw75Dhx
>>391
妄想する450かわいいよ450
デバイスがどういう風に使用されるのかwktk待ちだぜ
>>394
スキヤキ編には何度吹かせてもらったことか…
狂犬をおもしろおかしく使わせて頂きTHX!
シリアス物ならウチの黒キャス子はいかがですk(ry
さて…430絵は順調なんだ
どこかのサイトみたいに幸せにはなれないと思うから覚悟しておいてくれ
あと、寝る前に小ネタを
オチは毎度のごとくありませんよorz
396
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)23:56:04.98ID:o1WQDV1q
泣いたり笑ったり和んだりつい作品投下してしまったり、相変わらず大変なスレだ…w
でもやっぱりパシリいいよパシリ。
>>369
パシリ置き去りネタも悲しいけど…なんだろう…変な現実味があって涙…が……GJ
>>386
悲しい話で終わるかと思ったらしっかり前向きに終わった…!
勿論悲しい要素も多いけど、こういう話は好きだ。
>>391
450、サイトを見た時点で用途までは正確に把握できてなかったのか…w
性格が変わっていくのは作者のあなた自身の頭に浮かんだ結果なら倫理的におkなんじゃないかな。
少しずつ変化していくから人間(機械か)関係は面白いというのもあるし。
>>394
かなり笑わせて貰った後エピローグですっごいなごんだ。
桜ネタもwktk待たせて貰うよ。
397
名前:名無しオンライン:2006/12/05(火)23:58:31.08ID:ZIw75Dhx
430「あぁー…良い。実に良い」
プシュー
黒キャス子「ただいまぁ。…何してるの?」
430「見てわかりませんか?くつろいでいるのですよ」
黒キャス子「あんたが寝そべってるの…パノンじゃない」
430「知りませんでしたか?今流行りのパノンの使い方じゃないですか。
もはやパノンは食べるだけに在らず、ですよ。ふかふかしあわせぇ…」
黒キャス子「で、何か忘れてない?」
430「何かありましたっけー?あー、いい…」
黒キャス子「店番は?ログに人が来た形跡があるんだけど」
430「機械の故障じゃないですかー?ふにぃー…」
黒キャス子「部屋の掃除は?あんたのスペースが増えてるようだけど」
430「気のせいじゃないですかー?はふぅー…」
黒キャス子「頼んでおいた増強剤は?まだ基盤のままみたいだけど」
430「なにかいいましたかー?モギモギ…」
黒キャス子「あたしの親指と中指に溜まってゆくパワーはなにかしら?スヴァルタスぐらいなら軽く破壊できそうよ(ビキビキッ)」
430「ビクッ…(俗に言うアレかっ!"デコをピンする"というやつなのかっ!?)」
黒キャス子「今までの流れ、この溢れ出るパワー、あとはわかるわね?」
430「いやっ、その…うっ、ヒック…」
黒キャス子「嘘泣きは無駄よ」
430「…チッ…やれよ…」
黒キャス子「フフ、その潔さ、好きよっ!」
ベチコーンッ
430「ッッッ!!!(………モルスァ………)」
398
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:02:42.33ID:2jyhV1vM
うわあ、どの作家さんのPMもかわいいよー
■■
 ̄\ /[*゜/ ̄ ̄ ̄ ̄/ _■■_
 ̄ ̄|/ ./ GRM / ノノノハハヽ シリアスな話も読み応えあって
 ̄| |(__ニつ/____/_ノ(;-;_レ__地の文も描写が丁寧で感動ですね
田| | ))\ O O
ノ||| |  ̄ ̄ ⌒ ̄
でも、ウチの440もカワイイんですよ?
[ ´ω`] ニア ■■
 ̄\ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ _■■_
 ̄ ̄| / ./ GRM / ノノノハハヽ
 ̄| |(__ニつ/____/ _ノ(゚ -゚_レ______
田| | ))\ O O
ノ||| |  ̄ ̄ ⌒ ̄
ほら、ね?w
■■
_■■_
ノノハハヽ
ノ *゜-゜) ご主人様のえっちー!!
(( ( つ ヽ、
〉 とノ ))) プリンッ♪
(__ノ^(_)
399
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:14:22.18ID:7hhX6glu
>>386
感動して涙がデターヨ(ノД`)
>>391
デバイス使った450が果たしてどうなるか・・・
とりあえず 基板/ワクテカリ
>>394
最後はみんな笑ってEND・・・・かと思ったところに最後の戦闘はフイタwww
特に450の
「ちょいとー! 誰かガーディアンズ呼んどくれぇええええええええええええ!」
が個人的にかなりツボに入ったw
和みますのぅ・・・
400
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:23:26.77ID:r54ufbyX
はうはう▼・ω・▼
401
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:49:26.71ID:aq0qxA1m
ノ L. | :| |
\ ::| .|_|
/) 今夜もお店番です。いっぱい売ります。
ゞ ィ `ゝ、._ _.| _,,...ィ'ハ
../ ,l /.レ'‐-|/.j-+レハ.' 夜はへんなお客様が多くて困ります。
/〈Θ〉 | ○ ○|ヘj 踊りだすお客様。足元に滑りこむお客様。
|/レ/:| | // //l/l` 拒否する私。調子づくお客様。置かれるオキク。
|/、/.l .ト、.. lフ ,,イ./、
/ヽ:l l \.` ー.イヽーlハ お客様がみんな
/
|゙ヽ  ̄::[_]... ゙l 爆発してしまえばいいのに。
|;/"⌒ヽ, \ く\、ヽ
402
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:49:57.02ID:uz5cvLgS
>>396
450c「うちのとーさんがオキクテロ食らって」
450c「報復テロした話とでもしておいて下さい。;;」
403
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)00:51:48.28ID:z0rdgKkS
>>386
これは泣ける話だ・・・
上手く二つの話を違和感無く繋げるとは凄い力量、ともあれGJ!!
>>391
こういう450もいいもんだw
てかどっちも無駄遣いしてるから金が溜まらんのじゃないのかこの二人・・・w
>>394
450も上手く最後閉めたなと思ったらやっぱ逆襲されてる・・・w
次のネタもwktk
>>397
最後いさぎのいい430だ・・・w
404 名前:291続き 1/4 :2006/12/06(水) 00:54:46.23 ID:Ra3Gw1l9
ヒュマ男「お前の守りたいもの…やはり教官か?」
420 「う~ん、まぁご主人様は何があっても守るつもりだけど、ちょっと違うかな」
ヒュマ男「………」
黙り込むヒュマ男。だが、その目は420を見つめ続けている。自分の話を真剣に聞いてもらえるのがちょっと嬉しい420。
420 「私がこの姿に進化した日、ご主人様は言ったの。「あなたは私のPMであると同時に、一人のガーディアンズよ」って」
420 「「そのことを自覚しなさい。ガーディアンズとして高い目標を、志を持ちなさい」って」
420 「難しいことは良くわかんなかったけど、ガーディアンズってことなら、私は困ってる誰かを助けてあげたい、そう思った」
420 「困ってる誰かを守れるガーディアンズになりたい。そして、自分がガーディアンズであることを誇れるようになりたい」
420 「私はそんな風に思ったの。だからね、私が守りたいもの…それは、ガーディアンズとしての誇り…なんだと思う」
自分の胸に手を当てながらそう話し、ヒュマ男に向かって微笑む420。そんな彼女にヒュマ男はポツリと呟く。
ヒュマ男「誇り…か、大したものだな」
420 「何よ、皮肉?」
ヒュマ男「いちいち曲解するな。素直に感心している。何の目標もない俺とは大違いだ」
420 「あ、うん…」
ヒュマ男にそう言われ、ちょっとだけ照れる420。そんな420に突然ヒュマ男は背を向ける。
420 「ん?どうしたの?」
ヒュマ男「かつては…」
420の言葉を遮り、ヒュマ男は語り始める。
ヒュマ男「…かつては俺にもあった。守りたいものが…守るべきものが…」
405 名前:291続き 2/4 :2006/12/06(水) 00:55:45.55 ID:Ra3Gw1l9
ヒュマ男の脳裏をよぎる、セピア色の光景。
作戦展開中の部隊…突然のSEED襲来…汚染された大地…悪夢のような戦場…そして、非情にも訪れたタイムリミット…
ヒュマ男「だが、失ってしまった…」
浄化の名の元に全てが焼き尽くされていく…
ヒュマ男「俺には、守れなかった…」
自分を庇うように覆いかぶさる大きな影…
ヒュマ男「だから…」
意識を取り戻したとき、目の前にあったもの…
ヒュマ男「だから俺は…」
それは…
420 「…もう、いいよ」
ヒュマ男の背中に小さな手が触れる。
420 「それ以上は、もういいよ。あんたの背中…すごく悲しそう」
慈しむように、背中を撫でる。
420 「辛い話…なんだよね?だったらいいよ。無理に思い出さなくて」
沈黙を守ったまま、背を向け続けるヒュマ男。そんな彼に、ちょっとからかうような口調で420は言った。
420 「あんたって変なところで律儀だし、私の話を聞いておいて自分の話をしないのはフェアじゃない、とか思ってるんでしょ」
420 「この私がいいって言ってるんだから、いいの!気にしなくていいの!」
ヒュマ男「…………」
黙っていたヒュマ男が溜息を一つつく。そして彼は自嘲気味に答えた。
ヒュマ男「…お前に見抜かれるとは、俺も焼きが回ったな」
406 名前:291続き 3/4 :2006/12/06(水) 00:57:05.41 ID:Ra3Gw1l9
暫くの間沈黙が続く。
420 「ねぇ、劣等種…」
最初に口を開いたのは420だ。
420 「あんたさ、ガーディアンズ頑張って続けなさいよ。そしたらさ、きっとまた見つかるわよ」
420 「守りたいものが…守るべきものが、さ」
その言葉を聴いたヒュマ男が、皮肉っぽく言った。
ヒュマ男「あれだけ俺にやめろやめろと言っていた奴のセリフとは思えんな」
そう言われ、420は慌てて言い訳しだす。
420 「あ、あれは何ていうか…新人に対するちょっと手荒い激励っていうか…」
ヒュマ男「まぁいい。今の言葉心に止めておこう」
420の言い訳をさえぎる様に、ヒュマ男はそう言った。思わず目をぱちくりさせる420。
420 「……え?」
ヒュマ男「他にやれることもないからな。とりあえずはお前の言うとおり、ガーディアンズを続けてみよう」
ポカンとしていた420の表情が、みるみる笑顔に変わる。そして元気良く答えた。
420 「うん!」
ヒュマ男はベッドから立ち上がり、
ヒュマ男「…さて、それだけお喋り出来るのならば、もう問題なさそうだな」
そう言って歩き始める。少し寂しそうな顔をした420が立ち去ろうとするヒュマ男に思わず声を掛ける。
420 「あ…劣等種」
ヒュマ男「なんだ?」
少し躊躇した後…
420 「その…おやすみ…」
小さくそう言って、慌てて布団をかぶる。ヒュマ男は一度だけ振り返り、返事を返した。
ヒュマ男「…ああ、おやすみチビ助」
ヒュマ男は寝袋へと納まり、
ヒュマ男「…教官、あなたの笑う顔が目に浮かぶようだ」
天井に向かってそんなことを呟く。結局、舐めてかかった教官の計画は結構な効果があったらしい。
断片的なものとは言え、自分の過去を話すことになるとは思わなかった。かといって、話したことで不快感を感じることも無かった。
全てを受けつけない鎧の様な警戒心が、随分と薄れていることを自覚する。自分を取り巻く新たな世界に、僅かながら興味もわいている。
自分以外に信じられるものなんて、もう二度と手に入らない。今までずっとそう思っていた。
(420 「あんたさ、ガーディアンズ頑張って続けなさいよ。そしたらさ、きっとまた見つかるわよ」)
(420 「守りたいものが…守るべきものが、さ」)
420の言った言葉…信じてみるのも案外悪くないかもしれない。
ヒュマ男はゆっくりと目を閉じる。闇の中に、懐かしい誰かの姿が浮かんだような、そんな気がした。
407 名前:291続き 4/4 :2006/12/06(水) 01:01:53.08 ID:Ra3Gw1l9
ヒュマ男が眠りについて二時間ほど経過しただろうか、部屋にけたたましい電子音が鳴り響いた。
ヒュマ男「…何事だ?」
音源は恐らくビジフォン。寝袋から抜け出し、すかさずそちらへと向かう。ビジフォン前には420の姿…
駆け寄ってきてヒュマ男の服の裾を掴む。どこか様子がおかしい。
420 「…連絡がとれないの…いくら送っても、全然返って来なくて…」
ヒュマ男「連絡?送る?一体どうした?」
420 「これ…」
言われるままに画面を覗き込む。ガーディアンズ本部より緊急事態発生のメールらしい。
ヒュマ男「モトゥブで局地的な大地震…被害多数…おい、まさか…」
教官が出かけに言っていた…モトゥブのとある坑道に発生した、エネミー排除のミッションに行くと。
420 「…ここ、ご主人様がミッションに出かけてる場所…全然…メール返って来ない…」
420にいつもの元気は無く、酷く顔色が悪い。ヒュマ男の服を掴む手が、小さく震えている。
ヒュマ男は420の頭に手を置き、そして言った。
ヒュマ男「こんな時、お前の目指すガーディアンズはどんな行動をとるんだ?」
420 「…え?」
ヒュマ男「青くなって震えていて、お前の主人を救えるのか?お前の言うガーディアンズとしての誇りは守れるのか?」
その言葉に420の震えが止まる。余計な考えを振り払うようにぶんぶんと首をふり、さらに両手で頬を叩き、気合を入れなおす。
420 「…もちろん、ご主人様を助けに行く!困ってる人を助けて、そして守るのが私の、ガーディアンズの仕事だもん!」
ヒュマ男「よかろう。では行くぞ」
420 「もう、あんたが仕切んないでよ!」
そう言いながらヒュマ男を追いかける420。準備を済ませ、部屋を出て、PPTスペースポートへ。
408 名前:291続き 5/4 :2006/12/06(水) 01:02:28.94 ID:Ra3Gw1l9
シャトルへと乗り込み、席に着く二人。周りを見回しながらヒュマ男は言った。
ヒュマ男「時間が時間とはいえ、随分と人が少ないな」
420 「他の星のミッションにかかりっきりで、宿舎に戻らないガーディアンズも多いから」
ヒュマ男「ふむ」
420 「仮に戻ってたとしても、疲れきって寝てるかもしれないし…」
ヒュマ男「そういうものか…」
少し考え込む仕草をするヒュマ男に、420は躊躇いがちに話しかける。
420 「あのさ…ここまで来ておいて今更だけどさ、何でついてきてくれたの?」
ヒュマ男「理由はいくつかあるが…そうだな、一つ学んでみようと思ってな」
420 「学ぶ?何を?」
ヒュマ男「ガーディアンズとしての心の持ちよう、とでも言おうか。それをチビ助、お前からな」
420 「わ、私から!?」
まるで予想していなかった言葉に、420は驚く。そんな彼女を無視して、ヒュマ男は続ける。
ヒュマ男「仕方あるまい。教官がいない上に、ガーディアンズの知り合いはお前だけだ。少々不満だが我慢してやる」
420 「ふんだ!口の減らない奴!」
プイっとヒュマ男から顔を逸らす420。先ほどまでの悲壮感は殆ど感じられない。
再び顔を戻し、きりっとした笑顔をヒュマ男へ向け、そして言った。
420 「ご主人様のこと、絶対助けようね!」
その言葉に、ヒュマ男は短く、だが力強く答えた。
ヒュマ男「当然だ」
…続く
409
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)01:07:01.35ID:7hhX6glu
ヒュマ男のかっこよさに全米が嫉妬した。
420の完璧と言えるまでのツンデレっぷりに全米が涙した。
もはやカッコヨスwwwwとしか言えない。
410 名前:291続き 5/4 :2006/12/06(水) 01:08:21.97 ID:Ra3Gw1l9
>>394
ヒュマ男の410にビス子の430をお姉さまと呼ばせる話を考えてたことありました
脳内設定的に410の奇行が余りに自然すぎてビビりました
4/4でおさまらんかった…
やったら長くて何か申し訳なくなってきてます…迷惑かけまくりだ…
次あたりでいい加減終わらせないと
411
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)01:19:03.29ID:0t/NGnec
>>410
長さなんて倫理的におk!続き楽しみにしてるよ。
…はっ、レス番が410だ…
412
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)01:52:00.45ID:RZz4oEUC
>>394
本誌派なんだけどアニメ見てコミックス買おうかなあと思い始めたw
>>396
おk、じゃあこのままでいくおwww
時々450を泣かせたくて仕方がなくなるんだけどいいよね!?
シリアス話で箱を殺しかけてもいいよね!?w
>>403
450の名誉のために。脳内設定では450は箱の収入の7~8割を貯金してますw
以下チラ裏
残りを生活費と二人のお小遣いとして使っていて、
最近ブルースに通ってて懐はちょっと暖かいって感じで、今回の買い物に踏み切ったってことで、
普段はあまり買い物とかしてないと。
そういえばそろそろ100万メセタ溜まるとか450が言ってた。
チラ裏終了
ていうかぶっちゃけ貧乏ネタが好きなのと、
出たネタが何かを買うというネタだったのでこうなった。ってことで倫理的に大目に見てもらえまいかw
>>410
やっぱツンデレいいよツンデレw
うちの450ももっと徹底させてあげたかったwww
413
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)03:28:17.84ID:C4gEufHz
いつもの エロパロ にて ペット・マシーナリー番外編 投下してます
パシリ絡みないのでURLも張りません。見たい人だけヨー
DJ風主人とパシリ6(デラックスセッション)
主人「Hey!Yoメーンカモーンメーン!今日はなんとっ!」
「CoolでHotなマイフレンドを部屋に呼んだぜ!」
410「結局どっちですか」
友人「オゥYeah-!ブラザー!ヨロシクネーヨロシクネー」
主人「お前の合成を励ます曲だ!フレンドが手伝ってくれるぜ!」
「俺達のCoolでHotなセッションを聞いてくれ!1,2,1,2,3、スタァッ♪」
キュッキュキュキュキュキュッキューーーウッ
主人「毎日毎日♪ 合成三昧♪ だけどお前は♪ 」
友人「 YoYo♪ イエァ♪ ホウゥッホウッ♪」
主人「失敗Only♪ Butそれでも♪ 諦めないぜ♪ 」
友人「 SoSad♪ ブレイクダンッ♪ マイドリームッ♪」
主人「だからお前も♪ 俺と一緒にっ♪ Fightだぜ♪HeyYou!?」
友人「 SoSo♪ イェートゥゲザー♪ HeyYou!?」
410「・・・・・・・・・・」
キュッキュキュキュキュキュックォーーッ
主人「ホワァッッツディスッ!!!」
友人「ホワァッッツディスッ!!!」
410「耳栓です」
414
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)03:29:56.60ID:z0rdgKkS
>>412
なるほど、450は倹約家と言う事か
多分二人の未来の為に・・・とか考えてるんだろなぁ・・・w
しかしやっぱ肉無しすき焼きは箱がかわいそうだ・・・w
415
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)06:07:37.14ID:p38q+Srp
>>401
足元に滑り込む方法。
ttp://opsu.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/gbbs/img-box/img20061109155749.jpg
416 名前:前スレ368 :2006/12/06(水) 07:48:25.63 ID:lP66vSbE
>>308の続きがある程度まで完成したので投稿します。
圧縮してあるので解答してお読みください。
パスは「hunk」です。
ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1425.zip
>>394
相変わらずスゲェ表現力…何と言うか読んでいるだけで
パシリやビス子達が何をしているのか妄想できる。
美味しく読ませて頂きました。(`・ω・´)
>>415
おk、内の410にやってみる。
一番下のエモーションって何?
417
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)08:48:51.14ID:cTsk/OIW
>>413
バロスwwwww
聞いてやれよwwwwwwwww
418
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)09:24:23.47ID:Jpeq0KrX
なんていうかこのスレは日刊パシリ級に毎日楽しい文章が読めるな[゚д゚*]
書き手さんGJですこれからもがんばって![゚д゚*]
>>416
続きまだああああああああああ!!?!!?
妄想だろうがなんだろうが面白いよ俺にとっては[゚д゚*]
txtうpの選択はあたりというLvの長文で読み応えありました[゚д゚]
419
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)15:00:57.54ID:RZz4oEUC
>>414
もしかして最初から読んでなくて知らないだけなのかもしれないけど、
箱はある目標があってそのためにお金ためてるのな。
450はその目標のことは知らないけど、兎に角すごくお金が必要らしいので、
ご主人様のその目標を叶えてあげたくて頑張って貯金してるわけだ。
ハッ!?もしかして俺の文才が皆無なせいで
読んでても伝わってないだけだったりして…(ノA`)
420
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)17:04:13.01ID:Uj1Od9h9
>>419
言われて思い出した・・・最初から読んでたのに忘れててスマソorz
って事は箱も箱で頑張って貯金してるんだろな、いい話だ・・・w
421
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)18:44:00.23ID:iJpEsE1s
箱の目的、それは煩悩の解放
422
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)18:56:43.07ID:1dtqYgEn
「ほっほー、これがパシリかーかわいい」
「名前を決めてください」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「ミッション行ってこよ・・・・・・」
「・・・・・・・・」
423
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)20:35:41.54ID:SX3Pa3GB
>>391
450可愛いなぁ・・・ちょっとずつ進展はしてるようなしてないような・・・w
wktkしつつ待ってます!
>>394
スキヤキ編お疲れさまです!
最後のバトルがまたいい味を・・・w
>>397
430だらけすぎww
思う存分デコを・・・( ´ー`)y-~~
>>410
ヒュマ男カコヨス・・・
続きも楽しみにしてますヾ(o゚ω゚o)ノ
昨日寝る前に思いついた分を投下(・ω・)ノ
何かもうウチの450はモギキャラでいいかな、みたいなそんな今日この頃。
424
名前:450と赤キャス子 1/4:2006/12/06(水)20:36:11.07ID:SX3Pa3GB
440「いらっしゃいませー」
450「こんにちは。お菓子ありますか?」
笑顔で出迎えてくれた店番の440に私も笑顔で応える。
今日は一人でマイショップ巡りという名の食べ歩きです。
誰かが今モギモギキャラと呼んだ気がしますがそんなあなたにはモノメイトです。
ご主人様は今日は『ちょっとハゲにネチネチ嫌がらせしてくる』と言いながらブルースミッションへとお出かけなさいました。
お店によって食べ物の味も微妙に違うのが面白い所。
値段も違うけれど。
450「随分安いんですね。オルアカロール二つとショコラ二つ貰えますか?」
440「食品作りが私の趣味ですから。安くても味はいいと思いますよ」
ショーウィンドウからごそごそと取り出して紙袋に詰める。
何とも手際が良いのはやはり慣れてるからかな。
ふと視線を移すと、部屋の隅にもう使えなくなった基板(燃えないゴミ)とその結果であろうディメイトが置いてあった。
450「失敗、しちゃったの?」
440「あ・・・うん。 片付けがまだ済んでなくてちょっと見苦しいもの見せちゃったかな」
そう言って苦笑する彼女。
ステータスを盗み見してみればオール20で丁度80レベル。
正直な所、私より半端である(私は打撃50、法撃50)
何を合成していたのか知らないが、これでは失敗してもおかしくないレベル。
ご主人様に言わせれば『ステ揃ってて凄くいいね』なんだろうけれど。
私は渡された包みを開けてオルアカロールを一個差し出す。
450「あげますからここで一緒に食べません?」
440「え!? でも折角お買いになられたのに」
450「買ったんだからもう私のものでしょう? それをどう扱ってもいいじゃないですか」
半ば強引に彼女の手にオルアカロールを収めるとぽふっと隣に座る。
相手のご主人様もいないことだし、少しぐらいゆっくりしてもいいでしょう。
440も最初はぽかんとしていたけれど、その内諦めた様に腰を下ろす。
425 名前:450と赤キャス子 2/4:2006/12/06(水)20:36:41.38ID:SX3Pa3GB
440「いただきます」
450「こちらこそ、いただきます」
口に入れると、程よく焼けたオルアカの皮と野菜の旨みが広がる。
単純に一言で言い表せば美味しい。
ほんとに食品作りが好きなんでしょう、何だか今まで回った他のお店よりも心がこもっている気がしました。
450「美味しいですよ、これ!もっと大々的に売り出してもいいと思いますっ」
440「ありがとう。お口に合ったのなら何よりです」
控え目に言う彼女は何だか嬉しいというよりも・・・いや、確かに嬉しいとは思ってる。
でも何処か感情部分が希薄な感じがした。
失敗した合成に落ち込んでいるのかな・・・。
450「あんまり落ち込まない方がいいですよ」
440「いえ、そんなワケでは・・・」
450「そもそもですね、企業が売りに出しているモノを・・・打撃武器なら属性までつけたものを作るなんて失敗して当然なんです!」
440「え・・・っと、確かにそうかもしれないですけど」
その後、私は彼女と一杯話をした。
ショコラも二人で一つずつ食べて、最近巷ではやっている事、ミッションの事、オシャレの事、ご主人様の事。
長居するつもりじゃなかったのに私は440とずっと話をしていた。
その内、440も自然な笑みを返してくれた。
450「っと、いけない。もうこんな時間になっちゃいました。今日は帰るけど・・・またお菓子買いに来るから一緒に食べましょう」
440「はい、今日はどうもありがとう。 また美味しいものを用意してお待ちしてますね」
彼女はぺこりと礼をして私を送り出してくれた。
外の風が肌寒い中、私は不意に思った。
何か、私ばっかり話をしていたな、と。
キャス子「おかえりー、450」
450「只今帰りました。ミッションの方は如何でしたか?」
キャス子「そこそこいい感じだったかな。 FO系が私だけだったから目が回りそうだったけど」
450「お疲れ様で・・・あーっ!ご主人様、そのシュク・リーム私のですっ!!」
キャス子「アーアーキコエナイー」
きゃーきゃーどたばたと騒々しいマイルーム。
今思えば、あの440はこういったご主人様とのコミュニケーションがないのかもしれない。
次はご主人様と一緒に買いに行ってみよう、ご主人様だって気に入ってくれる筈だし。
因みにシュク・リームは競り負けました。
426 名前:450と赤キャス子 3/4:2006/12/06(水)20:37:18.68ID:SX3Pa3GB
――――――後日。
450「あ、ありました。このお店ですっ」
ビジフォンに表示された検索結果の一つを指差す。
広告も前と一緒、私は自家製のオルアカロールを袋に詰めて準備万端。
今日は私が作ったものも食べてみてもらう事にする。
あの子のに比べると味は落ちちゃうかもしれないけど、今までで一番いい出来の筈!
他にお客さんがいたり相手のご主人様が居たらちょっと気まずいかもしれないけど、そんな事言ってたら進まないし。
キャス子「450お墨付きとあったらちょっと楽しみかな」
450「何か不本意な言われ方な気もしますが」
キャス子「グルメって事だよ」
クスクスと笑いながら私の後をついてくるご主人様。
プシュー
「いらっしゃいませ」
450「こんにちは、約束通りまた・・・」
言いかけて私は言葉を止めた。
私達を出迎えてくれた声は前と違って。
出迎えてくれた微笑もなくて。
そこに居たのは青色の玉、GH-201。
ステータスは打撃が30で他は0。
450「あ・・・」
私は思わずご主人様を見上げる。
ご主人様はと言えば言葉を失ってる私にちらりと目をやって少し困ったような顔をした。
キャス子「む・・・食品これだけ?オルアカロールとショコラ一つずつ頂戴」
201「ありがとうございました」
キャス子「野暮な事聞くんだけどさ、あの450の事知ってる?」
201「申し訳ありませんが該当データにはございません」
キャス子「そっか・・・ありがと。また気が向いたら寄らせてもらうね」
行こう、と言ってご主人様は私の手をひいてショップを出る。
呆然としたまま、手を引かれるままに気がついたらマイルームにたどり着いていた。
あの440はもういない、PMデバイスZEROは彼女の痕跡を消し去ってしまった。
427
名前:450と赤キャス子 4/4:2006/12/06(水)20:37:44.16ID:SX3Pa3GB
いつだろう、あの子にZEROが与えられたのは。
中途半端なステータス、失敗する合成。
確かに私達はガーディアンズにとって道具かもしれない。
そうかもしれないけれど、私は何とも複雑な気分だった。
いつだったか、私が打撃50法撃50になった時、デバイスZEROの話をした。
ご主人様の為に当然の様に言ったその事が、今はとても怖かった。
デバイスZEROを使ってもそのPMが消えるわけじゃない。
でも『今存在している私』は確実にその場で消えてしまう、それが怖かった。
あの子の感情部分が希薄だと感じたのはソレを危惧したからかもしれない。
今思えば、あの子のご主人様の事は殆ど聞いてない。
ヒューマンの男性である事ぐらいしか。
キャス子「450」
ご主人様がベッドに腰掛け、自分の膝をぽんぽんと叩いている。
ふらふらと歩く私を抱き上げ、ご主人様は膝の上へと私を座らせてくれた。
450「ご主人様。私達は・・・結局は道具なんでしょうね」
キャス子「それは個人の考え方の違いだろうね。私にとってかけがえの無いものでも他の人にはくだらないって笑われる事だって当然あるし」
キャス子「ねぇ、450。その440の事、覚えてる?」
450「当然です・・・」
キャス子「じゃあ忘れないであげてね。その子が確かに居た事を」
ご主人様の声はとても優しく、でも何処か寂しく聞こえました。
キャス子「こんな事言うのも何だけどさ、忘れない限りその子がいた事実は生きてる。だから、覚えててあげて」
450「はい・・・」
私を抱いたまま、ご主人様は器用に買ってきた袋を開けてオルアカロールを取り出す。
手渡されたソレを二つに割り、片方をご主人様へ。
冷蔵保管されていたのか、ソレは冷たくひんやりとしていた。
一口かじってみると、いつか食べた様な味が広がる。
キャス子「・・・あの子の味?」
私は涙を堪えながら何度も何度も頷いた。
あの子の作った最後の味を噛み締める。
私はずっと覚えていよう。
短い、とても短い時間しか過ごしていないあの子の事を。
おしまい。
428
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)21:05:56.14ID:WNQigNbz
最近はせつない話が多いな・・・ともあれGJ!
429
名前:2006/12/6と言う日(1/4):2006/12/06(水)21:27:18.80ID:b6HDi2qa
「さてと・・・・今日はこの位にしておくか。」
パルムのホルテス・シティ東側、ガーディアンズ支部前広場で
その人は大道芸を披露していました。
私はご主人さまと野営基地に向かう為にフライヤーベースに乗るところでした。
何人かのガーディアンズに声をかけた後その人はご主人さまに話しかけてきました。
「ビター・ベリーか、トランス・アシッドか、コルトバ・フォワ(前足肉)を」
「持っていたら売ってくれないか?」
合成に使うにしては妙な取り合わせです。
「これからミッションに向かうところなので、持ち合わせは・・・・・。」
「やっぱりそうか、まだ時間が早いからなぁ。」
「みんな持ってなかったもんな・・・・・・野営基地まで行くしかないか。」
大道芸をしていたその人は少し残念そうにフライヤーベース乗り場を見上げていました。
「一緒に行きませんか?」
ガーディアンズにも軍人にも見えない・・・どう見ても普通の人にしか見えないその人を
ミッションに誘ったご主人さまに、私もその人も絶句してしまいました。
・
・
・
「・・・・・・・・・」
・
・
・
「・・・・いや、俺はミッションを受けられないから」
「販売所日配品の貨物便にでも便乗していくよ」
「私がリーダを勤めますから大丈夫です。こういうものも楽しいものですよ」
ご主人さま・・・・・そういう意味ではないです。
呆れる私とその人を無視して、ご主人さまはその人をパーティに登録し
原生生物鎮圧ミッションを受けてしまわれました。
430 名前:2006/12/6と言う日(2/4):2006/12/06(水)21:28:29.43ID:b6HDi2qa
・・・・・そして私は引き続き絶句していました・・・・・それは・・・・。
「どうしてAランクなんですか? いつもは野営基地へ近道するだけなのに」
そう、いつもはCランクで通過するだけのミッションなのに
一般人を連れている状況でAランクを受けるなんてどうかしています。
「この方が危険な目に遭われたらどうするおつもりですか?」
ご主人さまに抗議はしながらも・・・・私には何かが引っかかっていました。
「それはこの方がAランクを受ける資格を持っているからですよ」
「野営基地までのお付き合いでしたら、楽しいほうがいいでしょう。」
・・・・そう、そもそも一般人を連れてミッション選択なんて出来はしません。
ガーディアンズでもLVが低ければAランクミッションは無理です。
その人は青く高いパルムの空を見上げながら。
「俺としてはもう一般人のつもりなんだけどな。まだライセンスは残っていた・・か」
ドカっ・・・・その人の言葉に気をとられていた私の後頭部に鈍い痛みが走りました。
私は後ろから近づいて来たヴァーラの一段に殴られていました。
前のめりになる私の横を、1発、2発、3発と信じられない数のフォイエが通過します。
顔を上げた視線の先でその人は腰を落として腕を前に出し、その腕の先からフォイエを
ありえないスピードで連射しています。
・・・・・・ヴァーラの一段があっという間に殲滅されてしまいました。
その人はなぜかボーっと立ったままパルムの空を見上げています。
「レスタ欲しいか?」
「はい。」思わず反射的に答えてしまいました。
その人からレスタが来ました。・・・・情け無い話です。レスタぐらい自分で使えます。
「フルイドがありませんか?」ご主人さまが意味不明な事を口走りました。
「とっくに・・・・今はもう自己回復に任せるしか方法が無い。」
その人にはご主人さまの言葉が理解できるようでした。
「では休んでいる間に少しアイテムを集めてきましょう。」
「いや、今使った分ぐらいはすぐに回復するから先に進もう。」
「歩きながらでも少しは回復するから心配はいらない。」
「TPクリエイトですか。V801も持っていますね」
「ああ、ここでは他人の装備を覗き見れるんだったな・・・・・・。」
「お気に障りましたか?」
「いや、覗かれる度に武器を持っていない理由を説明するのが面倒だっただけさ」
「そうでしたか・・・・。」
431 名前:2006/12/6と言う日(3/4):2006/12/06(水)21:30:17.71ID:b6HDi2qa
その人がテクニックを使うとPPを回復する為の小休止が必要になるので、
随分とのんびりとした道中になってしまいました。
何を思ったのか、ご主人さまは右腕に大きな機械の爪を装備しました。
「ファルクロー・・・か、 じゃぁあんたも。」
「ええ、ずっと昔の話ですが・・・・・・。」
「それにここにはフォトンを使っていないモノが無くて淋しい思いをしました。」
「こっちはマザーガーブを持ってきてたから随分と助かった。」
「使用TP半減の効果がなければやってられなかったなぁ。」
そして、ご主人さまとは同郷らしくて昔話に花が咲いています。
花は咲いているんですが。ブロック3の最終ゲート前で咲かせないでください!!
状況を理解できていますか? 囲まれているんですよ?
「そろそろTPも回復しましたか?」と、ご主人さま。
「最後ぐらい派手に行きましょうか」と、その人が。
その人を中心にして同心円状の炎の輪がゆっくりと広がっていきます。
こんな効果のテクニックは見た事がありません。
そして炎の輪が敵に触れたタイミングでその人のラフォイエ(?)が・・・・。
おそらくラフォイエでしょう。ただ非常に多くの敵を巻き込んで爆発して
3体の敵しか巻き込めない私のラフォイエとは明らかに違います。
その人はラフォイエを信じられない速さで数発撃っては
炎の輪のテクニックを1回使う攻撃を繰り返します。
ゆっくりと広がる炎の輪は敵の足を止め全くと言っていいほど寄せ付けません。
私達を取り囲んでいながら一歩も動けずに敵は断末魔の悲鳴を上げ続けます。
・・・惨殺・・・これ以上この光景にふさわしい言葉は無かったでしょう。
最後の炎の輪の残り火が消えるまで一分もかかってはいませんでした。
「フォニュームのテクニックは相変わらず凄まじいですね。」
「炎耐性を持っていた敵も混じっていたのにラフォイエとギフォイエのみでしたか。」
「相手の足さえ止めてしまえば、後は削り殺すだけだからね」
とその人は、周囲に散乱したアイテムを拾っています。
ギフォイエなのですか・・・・あの炎の輪のテクニックは・・・・。
「あったあった。これで材料は全部そろったな」
その人は散乱したアイテムの中からコルトバ・フォワを拾い上げました。
432
名前:2006/12/6と言う日(4/4):2006/12/06(水)21:31:11.49ID:b6HDi2qa
その人はコルトバ・フォワを小刀で薄く削ぎ始めました。
ある程度の量の薄切り肉を作ると丸底の片手鍋をとりだしました。
ご主人さまはこの鍋の事も知っている様でした。
「秋子おばさんの・・・・懐かしいですね。」
「炒め鍋だけど底が深いから煮炊きもそれなりに出来て重宝する。」
ゴーグルを使って切り倒す木を探して薪にを作ってフォイエで焚き付けます。
鍋の中にはバータで作った氷の塊を入れて解かしていきます。
お湯が沸く間の時間で、道中のアイテムボックスから回収したビター・ベリーの果汁を絞り
そこに同じく回収したトランス・アシッドを数滴垂らします。
・・・・あなたはいつも料理道具を持ち歩いているのですか?
そうこうしている内にお湯が沸き・・・その人は薄切り肉を数回お湯に潜らせてから。
ビター・ベリーの果汁が入ったお椀の淵にかけて私に渡してくれました。
「後は自分の好きな加減でやってくれ」
そしてご主人さまに。
「あんたは食べ方はわかるよな?」
「ええ」とお椀を受け取るご主人さま。
「俺は昼飯の材料が欲しかっただけなんだけどなぁ、とんだピクニックになったもんだ。」
・・・・・・私の中で・・・・なにかが・・・・記憶の底の何かが・・・・
・・・・・頭を上げたような・・・・・・そんな感じがしました。
その人はまたパルムの青空を見上げています。
いいえ空よりももっと遠くを見ているような気がします。
・・・・・私の中で頭をあげた何かが・・・・・ぱちんと弾けました。
・・・・・・・・「しゃぶしゃぶ・・・・」私はそう呟いていました。
433 名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)21:31:56.77ID:b6HDi2qa
450d「パシリの王子様光臨の巻でした。」
450c「たしか・・・王子の他に毒キノコとも呼ばれていたような・・・・。」
450d「ポイズン・トリュフさんですか。」
450c「だけど、オマエだけ美味しい物を食べてずるいよぉ。 うちにも分けておくれ。」
450c「うちは最近メイトばかりなんよ。」
450d「それはあなたがガーディアンズなんか始めるからです。」
450d「自分の食事ぐらい自分で作りなさい。」
450c「オマエだって、基板が無ければ何も作れないくせに。」
450d「基板を使ってもモノメイトしか作れないあなたよりはずっとましです。」
450c「ひどいよぅ;; ごはん~~~~。」
434
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)21:46:38.08ID:0t/NGnec
>>416
あ、アギト?!…続きwktk!
( `・へ・´)
 ̄\ / / ̄ ̄ ̄ ̄/ ┌┐┌┐
 ̄ ̄|/ ./GRMック /∠ノノノハハ> ←本編終了時点から涙で前が見えていない
 ̄| |(__ニつ/____/ __ノ(;-;_レ_______
田| | ))\ O O
ノ||| |  ̄ ̄ ⌒ ̄
>>412
え、あ、泣かせるのはー……り、倫理的におkなんだからっ!!(>>396)
>>427
やっぱりZEROは記憶も初期化が一般的なんだよな…戦闘値も消えるしな…
切ない。。。
>>433
こうして表現されてみるとPSOテクニックは華麗だな…
俺にep4装備の知識が半端にしかないのが悔やまれる…w
435 名前:小ビス子と430
番外編その31:2006/12/06(水)22:49:36.13 ID:ytt71ebf
オハナミ、というルームグッズをご存じでしょうか。
ニューデイズ原産のとある植物を小型培養したもので、元来数日で散ってしまう花を
365日満開にし続けるルームグッズです。
そして、私のスイートマイエンジェル小ビースト、ご主人様は大のニューデイズ好き。
後は言うまでもないでしょう。
「いや…、しかしまぁ、よくもこれだけ…」
マイルームには、総計11個の「オハナミ」が設置されている。
高額な品ではないのですが、お世辞にも腕が良いとは言えないご主人様は、
せっせせっせとお小遣いを貯めて一本また一本と増やし、この光景に行き着いた訳です。
本物のこの植物はもっと大きいもので、「キノコのホダ木」みたいなものがデンと飾られる
と思い込んでいたご主人様はちょっとがっかりしておられましたが、
流石にこうして所狭しと11本も並べるとなかなかのものです。
元々私もご主人様も体が小さいので、間近にすると意外と迫力もありますし。
内装もオハナミに合わせてグリーンクローバー。この部屋はもうすっかりオハナミ会場です。
折角ですから、と、今日の昼食はテーブルではなく、オハナミに囲まれて食べました。
うん、なかなか悪くありません。それになにより…。
「…すぴー…、くー…、すぴー…」
ご主人様はオハナミに囲まれてお昼寝中。…atまいひざまくら!!
幸せだ…、幸せすぎる…。羨ましいか? 羨ましいだろう? 羨ましいと言え!
ぶるぶると歓喜に打ち震えながら、私は感涙を噛み締める。
だってもー! うとうとし始めたご主人様に「ひざまくら致しましょうか?」と聞いたら、
眠い目をこしこししながら頷いて、太ももの上に頭を置いてくるんだもん!
ここ最近ツイてなかった運気が一気に傾いた感じ! かみんぐ超星運!
もー自分が何言ってるのかわかんないくらい、し・あ・わ・せ。
「はぅ…、はぅ…、おさかな…、たくさん…、はぅ…」
やべェッ!
ぱむっ! と私は思わず鼻を押さえる! 今なんか込み上げてきた! じわって!
駄目ですご主人様! そんな無防備な寝顔が太ももの上にあることですらヤバいのに!
そんな意味不明なキュートボイス吐かないで下さい! 私を殺す気ですか!?
ああん身じろがないでぇ! ふかふかの垂れ耳が太ももに当たって気持ちいいのぉ!
夢でもご覧になっておられるのでしょうか。ご主人様は寝心地の良い姿勢を探す子犬みたいに
私の膝の上でもじもじと動いて…、そして…!
「はぅ…、かじきまぐろさん…、はむ」
唐突に太ももに走った甘い感覚に、一瞬目の前が真っ白になる!
はむって! はむって! ご主人様が私のふとももを甘噛みなさるぅううううう!!
おフぅ…ッ! 出る…! これは出る…! かつて無い量が出るッッッ!
がまん! 出来なくてもがまん! 今ここで私が鼻オイル噴いたら、ご主人様のお顔も、
その綺麗な白い髪も全部真っ黒にしてしまう! 耐えろ私! 堪えろ430! べ、別のことを!
何か別のことを考えろ!
「鼻から溢れたオイルがご主人様を汚す」?
逆に考えるんだ。
「ご主人様をめちゃめちゃに汚すのは、私の体から出た汁」
こう考えるんだ。
―はう…、顔中べたべたなのです…。
―申し訳ありませんご主人様! つ、ついうっかり…! 今お拭きします…!
―いいのですよ、430。430から出たものなのです、汚くなんかないのですよ。
―ああ! そんな、お嘗めになられては…!
―ぁう、ちょっと苦い…。はう、でも、これが430の味…。
これはもう、…出 す し か な い
ちくしょうくそう! 何で白いオイルってねぇんだよぅ!
436 名前:小ビス子と430
番外編その32:2006/12/06(水)22:51:10.09 ID:ytt71ebf
でもありがとう私の中の見知らぬ髭の人! 今なんか吹っ切れたよ!
万感の思いを胸に、今、私の体から迸る何かが! ご主人様のお顔を目掛けて…!
「こんにちはあー、ビーストさん、430さん、いらっしゃいますかー?」
みゅーん、とマイルームのドアが、開く!
「はぶぅっ!」
ぎううううう! と私は咄嗟に鼻の根っ子を指でねじる!
膝枕してるご主人様に鼻オイル浴びせるPMなんて、目撃されて訴えられたらまず負ける!
「ふはーーーーー、すごーい、一面オハナミですねー」
来客は…、410…! あのクソヒューマンとこのクソPM…!
マイルームのドアを開けるなり広がったオハナミの庭に目をぱちくりさせている。
…初対面の時といい、スキヤキの時といい…、
どうもこいつは私に殺されたいとしか思えねぇやな…。
「…何しに来たんですか」
怒鳴ってビビらせて首根っこふん捕まえて押し倒して、零距離射撃で全身バラバラに
してやりてぇところだが…、今はご主人様にひざまくらをしている最中です。
刹那的な殺PM衝動より、こっちの方が魅力的。…運が良かったな、ピンク野郎。
「暇だったもので、お茶でもご馳走になろうかなぁって」
「暇って…、貴方もPMの端くれならやることいくらでもあるでしょー…」
不快感ばりばりの視線を向けて言うと、410はやたら冷め切った大人の表情で、
「…私、自分の方の本編にどれだけ登場してないと思いますか? 過去編だからって」
ため息と同時に、斜め下を向いて呟く。…おい、今小声で「死ね420」とか言わんかったか、この小娘…。
…こいつはこいつで色々あんだな…、うん、きっと…。
まぁ…、適当にあしらって早々にお帰り願うかぁ…。
「オハナミ見物ならごゆっくり。ただ、ご主人様がお休みになられておりますので、
大きな声はお控え下さい」
しぃー、と人差し指を唇に当てて言うと、410にも膝枕で眠るご主人様が見えたようで、
苦笑いをしながらこくりと頷いた。
410はてくてくとオハナミの庭を歩いていく。普通の人にはマイルームは狭いと感じるかも知れませんが、
私たち小型キャストのPMには、マイルームというのは結構広いのです。
ルームグッズを眺めながら歩いていくのだって、なかなか楽しいもんです。
幾分気を取り直し、私は一つため息をついて、そんな410を眺める。…油圧正常化。OK。
「オハナミ」は開花環境を調整する為にケースに入っているものだけれど、
ニューデイズにある本物は、…花びらが雪のように降り注いで、とても綺麗です。
最後に見たのは…、あの頃のことか。「今度」は、ご主人様と見にいきたいな。
ご主人様の綺麗な髪をそっと撫で付ける。グラールの季節はまだ冬が始まったばかり、
本当の「オハナミ」には、まだ随分早い。
ふと410に声を掛けられ、私はご主人様を見下ろしていた顔を持ち上げて…、
あ…、
青空を埋めるは、薄紅色の霞を思わせる、あの花の群れ。
さわりと吹き抜けた風に、無数の花びらが舞い踊る。
そこは、まるで、―幻想の郷。
彼女はその場所にやってきた。…GH-410、識別番号GSS988-B2。
「君には、礼を言うべきなのだろうな」
437 名前:小ビス子と430
番外編その33:2006/12/06(水)22:54:05.15 ID:ytt71ebf
「430さん?」
「…いえ、何でも」
気が付けば、…私は随分ぼぅっとしていたらしい。
いつの間にか410が私の目の前までやってきていた。
そうか…、そうだったなあ…、アイツも410だったっけな…。
思えば、あれが私の最初の「オハナミ」だったっけ。
「お茶でも出してあげたいのだけれど。生憎この通り動けなくて。
入れてきてもらえる? 直にご主人様も起きるでしょうし、三人分で」
「かまいませんよ」
にこりと笑って、410はキッチンの方に歩いていく。
それを肩越しに見送って…、私はご主人様の髪を撫でた。ゆっくり、何度も。
11本のオハナミの、その真ん中で。
さくら さくら やよいのそらは
私は、ご主人様の幸せそうな寝顔を見下ろしながら、
あの時に憶えた歌を、…歌っていた。
* * * *
さくら さくら
やよいのそらは みわたすかぎり
かすみか くもか
においぞ いずる
…また歌ってやがる。呑気なもんだ。
ニューデイズ、ミズラキ保護区近く。
オウトク・シティからは随分離れており、人の数は随分少ない。
優美な山々が連なるこの場所は、居住の為の場所というよりは観光の為の場所と
言った雰囲気が強いか。そんな場所に立てられた、小洒落たコテージ。
私はそこから幾らか離れた地点の木の上から、その様子を眺めていた。
太い枝の上に寝っ転がって、センベイとかいうニューデイズの菓子をバリボリやりながら。
季節は冬の終わり。…ぶっちゃけクソ寒い。油圧の低下が激しいのもあるが、何より私のテンションは最悪だった。
コテージには二人いる。
一人はニューマンの女。ガーディアンズ所属。年齢27歳。能力による登録レベルはB+。
まぁ…、極々有り触れたレベルだ。この程度の使い手はどこにでも転がっている。
現在長期休暇中。で、ニューデイズのあのコテージに滞在している。
確かそろそろ二ヶ月になるとかいう話だ。…何ともお気楽なことで。
コテージの外のベンチに腰掛けながら、聞いたこともない歌を歌っておられる。
そして…、
私はセンベイをくわえたままその場であぐらをかき、ナノトランサーから通信機を引っ張り出す。
「こちら430。ミッション初日。ターゲットを視認。…センベイっては大して美味くないが止められないな、コレ」
3Dビジョンタイプの置き型通信機が灯す映像には、今の私の相方、GH-440が写し出される。
「こちら440。定時連絡了解。あとでお土産をよろしくお願いします」
「金くれれば」
「同僚のお土産くらい実費で払われては如何です?」
相変わらずのニコニコ笑顔の皮肉に、私は品悪く鼻から息を吹いてやった。
「それで? どうです? ターゲットは」
「視認しただけだっつってんだろ。することもねーし、会ってくるわ。
こんなダリィ仕事、ぱっぱと終わらせるに限る」
「交渉における口調の役割は大きいですよ? 430、すこぅし丁寧にお喋りした方が…」
ぷしゅん。
問答無用。私は靴のカカトで通信機の電源を切る。
438 名前:小ビス子と430
番外編その34:2006/12/06(水)22:59:51.60 ID:ytt71ebf
バカくせぇ、「狂犬」が「ですます口調」で喋れってのか? 反吐が出る。
大体にしてこのミッション自体気に入らない。
こんなの引き受けるくらいなら、あのクソ忌々しい450と殺し合いしてる方がナンボか
楽しいってもんだ。…あ゛ー、暴れてぇ。
木の枝に足を引っかけ、私はくるりと身を翻すと、音もなく地面に着地する。
ターゲットは…、ニューマンではない。実は、彼女が所有する、…PMだ。
GH-410、識別番号GSS988-B2。それがターゲット。
庭先で呑気な歌を歌うニューマンに、湯気立つ湯飲みを運んできたアイツ。
後日諜報部が揉み消せる程度であれば手段を選ばず、該当ターゲットの奪取…、
が、今回のミッション。てきとーに色々やって410を出来るだけ穏便にかっさらってこい、ってこと。
確かにまぁ…、そんなこと出来るのは、私かさっきの440くらいのもんだろうけどさ。
吐き出すなり白い靄に変わる息の中を突っ切って、私はずんずんとコテージに進む。
まぁ、「私なり」に穏便にやりゃぁいいだろ。
ミッション難易度S+。理由は一つ。
該当ターゲットであるGH-410は…、私たちと同じ、
――ワンオブサウザンド、だった。
* * * *
シリアスがやりたい病、発症…orz
三部構成くらいでなんとかしようと思います、よろしければお付き合い下さい。
ワンオブサウザンドネタです、小ビス子好きな方々には申し訳ない…。
黒キャス子様、使っても良いよのお言葉ありがとうございます。
少し考えてもみたのですが、ちょっと混ぜられそうになくて断念です、すみません!
ヒュマ男と410作家様、今回また410をお借りしてしまいました…。
展開上410が必要だったもので…。
あと…、こちらが勝手に設定を追加する、というのはアリでしょうか…><
もちろんそちらのお話では私の設定など無視して頂いて結構なのですが、
ヒュマ男の410にやらせたいことが、ひとつだけ…。
439
名前:名無しオンライン:2006/12/06(水)23:49:28.02ID:0t/NGnec
狂犬430が幸せそうにしてるシーンが凄く好きというちょっと異端っぽい俺。なので>>435が凄い御馳走。
勿論シリアスも楽しませて頂いているので続きwktk!
にしても
>幸せだ…、幸せすぎる…。羨ましいか? 羨ましいだろう? 羨ましいと言え!
「はい」と答えても「いいえ」と答えても結果が同じになる気がするのは気のせいだろうか…w
440
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)00:02:57.25ID:tNCT8Uiu
Σ[´・ω・] ハッ!? 喧嘩の気配が!!
( つ旦O
と_)_)
[`・ω・] 喧嘩なら止めに行かないと!
__〃`ヽ 〈_
γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ
/ ノ^ 、___¥__人 |
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ > )
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/ /
ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 /
ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、
〈J .〉、| .デ |, |ヽ-´
/"" | .ガ |: |
レ :|: | | リ
/ ノ| ナ | | スック
| ,, ソ ̄ ̄ )
.,ゝ ) イ ヽ ノ
y `レl 〈´ リ
/ ノ | |
l / l;; |
彡 〉 〈 〉 |
彡 / ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽnm
441
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)00:10:43.31ID:4YLyPsAg
レス番が台無しだなwww>>440
そんなデカい的だと打ち抜かれるぞ…………アッーーー!?
(((:゜Д゜)))
442
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)00:59:38.34ID:PSHQi4Mb
 ̄ 二─ _
 ̄、 -、
-、\ \
/ \\ \
// \ヾヽ
ヽ
///
/__(
<_,へ >- 、 ,.-、_
\ノ人\ / 、 }! \
\へ〃\/ヾ\_ノ、ノ人 ,.-、
\|\rj\ヾ / \_フ ,/
\ノ _ Y Lノ
Γ 了
|.@|
| .| ,.へ
.
,イ,ィ'⌒"゙f''ト、!ヽ,ィ゙./ , _-_‐_‐
- 、
バ, k,ゝ└ト、└''゙,ス ´''~
.`Y \
j、 `ーク'ー-‐ぅ7',´,ノ f⌒ヽ,___,ノ 〉
|| |`'<,グ ゝ、 ./
|| | `"'''''''''''"´
| |____ |____
| | | ::::::::::::: | L f__`Y""""" ヽ
| | |
::::::::: | }─ { リ ,ノ虫厂了⌒!.
__|_| ヽ、 ::::: ノ
| ̄ ̄ ̄`""´ ̄`""´ ~"''`'ー┘
|| | :| |
ノ L. | :| |
\ ::| .|_| /)
ゞ ィ `ゝ、._ _.| _,,...ィ'ハ
../ ,l /.レ'‐-|/ .j -+レハ.'
/〈Θ〉 | ○ ○|ヘj >>440をうばったげどうには
|/レ/:| | // //l/l` ざんねんながら ここでしんでもらいます
|/、/.l .ト、.. lフ ,,イ./、
/ヽ:l l \.` ー.イヽーlハ
/ |゙ヽ  ̄::[_]... ゙l
|;/"⌒ヽ, \ く\、ヽ
443
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)01:30:04.08ID:xOcrYKib
( □ー□) まぁ待ちなさい>>442。
ここはレーザーカノン使いの私があのデガーナ・カノンを…
444
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)01:57:36.49ID:l7NvKPFA
>>440でこれはある意味酷い・・・w
何とか落ちが思いついたので>>347の続き、と言ってももう少し掛かるが
とりあえずまた双方の視点からの話で
445
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)01:58:10.67ID:l7NvKPFA
------------------------------------------------------------------------
聞いていたラジオが終わったので俺はイヤホンを外す、それとほぼ同時に420も読んでいた本を閉じる
ビス男&420「はぁ・・・」
ビス男&420「ん?」
同時に溜め息が漏れ、その溜め息に反応するように互いの目が合う
ビス男「・・・どうした?」
420 「別に・・・マスターこそどうしたの?」
ビス男「いや、なんでもないが」
420「ふーん・・・あ、そだ、ちょっとビジフォン借りるね」
ビス男「あぁ、俺も使いたいんだが、すぐ終わるしその後でも良いか?」
420「えー・・・私の方が早かったしマスターが後にしてよ、こっちもすぐ終わるしさー」
ビス男「・・・お前がやると他に色々見たりして結構時間掛かるだろ、時間はとらせないからどいてくれ」
420「何よそれ、そんな時間掛からないって言ってるじゃない、マスターだって変なとこ見たりして時間掛かるくせにー」
ビス男「誰がそんなとこ見るって言った!メール打つだけだ、すぐ終わる!」
二人して狭いビジフォンの前で争う、実際立ち上がったのはほぼ同時だったのだが・・・
睨み合いはしばらく続くかと思われたが先に俺が折れると言う形で片が付いた
あまりこういうパターンは少ないがこう言う時の420はやけに強情だったりする
ビス男「まあ後でいいか・・・ちょっと買い物してくる」
そう言って420を残し部屋を出る、まあ本当のとこ別に行きたいところがあったわけじゃない
深い理由も無くただ何となくだった、あのまま睨み合いしててもいい気はしない、そう考えただけだ
・・・しかし困った、勢いで飛び出したはいいが何処に行くべきか
メセタカードにはいくらかチャージされてるから遊びに行こうと思えば行けるが今はそんな気分でも無い
ビス男「・・・仕方ない、適当にぶらつくか」
446
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)01:58:33.60ID:l7NvKPFA
---------------------------------------------------------------------------------
420 「むう、マスターのばーか・・・」
悪態を付きながらビジフォンに向かいメールを打つ
マスターの気を引くための方法を聞くメールのその内容はいつの間にか単なる愚痴に変わっている
420「えーと・・・私のマスターは根は優しくっていつも私の事気に掛けてくれるから大好きなんだけど
よく私の事子ども扱いしたりすぐ怒ったり色々鈍かったり・・・
って気を引く方法聞こうと思ってるのにこんなの書いてもダメじゃない・・・はぁ・・・」
誰に対すると言うわけでもない怒りと呆れが入り混じった妙な感情が渦巻く中、その矛先をビジフォンに向け画面をバシバシと叩く
バシバシ、バシバシ、ピッ、軽い電子音が鳴った
420「あ゛・・・やばっ、送っちゃう!えーと、キャンセルキャンセル!」
慌ててキャンセルするがどうなったのかは解らない
420 「なんとか止まった、かな?
・・・まあいっか、私も気分転換にちょっと買い物してこよっと」」
買い物と言っても今すぐ欲しいものも無い
ただこのままボーっとしてるのも退屈だしまた一からメールを打ち直す気も無かった
丁度お小遣いも足りてるしアニメディスクでも見に行こう、私は手早く準備を済まし鍵を掛け部屋を出た
447
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)02:01:08.02ID:l7NvKPFA
とりあえずこんだけまた短くてスマソ・・・orz
一応次で終わらせる予定、激しく駄文で申し訳ない・・・
448
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)02:52:47.69ID:PwsZRxGB
/⌒丶 /⌒\
/´ ヽ /、 ヽ
| / | / / |
.| . | ,/ . |
| |[゜Д゜]ヽ/ ノ ,|
.| | ノ 丿 作家さん達よ
ノヽ` ノヽ ` / 風邪引くなよ?
/ ,/ソ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八__ノ
ヽ ` ー ´
\
449
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)02:57:35.36ID:tNCT8Uiu
>>448
もうひいてるぜ!!orz
んでもって寝ながら書いた>>390の続き投下して寝るw
450 名前:逆襲の450? :2006/12/07(木) 02:58:26.70 ID:tNCT8Uiu
くにゃくにゃと箱が幸せそうに糸こんにゃくを咀嚼している。
その対面で、深刻そうに思案しているのは450だった。
(………………私も一種のキャスト……ご主人様も……キャスト……………………た、多分)
(あのデバイスが私達PMに効果があるのであれば、もしかして……キャストであるご主人様にも……)
あまりに際どい思いつきであった。
箱にあのデバイスを使うことにより、箱の本心が聞くことができるかもしれない。
これはある意味450にとって相当の誘惑であった。
(で、でも…………こんなことまでしてご主人様の本心を聞こうなんて……)
流石にあまりに倫理的に不味い。
某スレ住……じゃない神様たちも倫理的にNO!と仰るであろう。……多分。
その時。
ぱたぱたぱた……
黒いコスチュームに身を包み、背中には悪魔のハネ、
手にはデモニックフォークを持った小さな450が450の左の耳元で囁く。
(何言ってるの、あなたご主人様の本心聞きたくないの?今がチャンスじゃない!じゃない!)
(何時も何時も鈍感で能天気のアレが、自分のことをどう思ってるか気になるでしょ?でしょ?)
うんうんと頷いていると、今度は白いコスチュームに身を包んで背中に天使のハネをつけ、
手にはカジューシースを持った小さな450が450の右の耳元で囁く。
(いけません!PMが己の主人にそんな騙まし討ちをするなんてっ!倫理的にNOですっ!)
(大体PM用のデバイスですよ?キャストに効くはずないじゃないですか!しかも相手は箱ですよ!?)
うんうん。確かにそうだ。
(なーにいってんの。あの馬鹿箱が本音を喋ると思ってんの? こうでもしないと駄目なのよ!なのよ!)
うんうん。納得。
(だーめーでーすー! もしバレたらどうするんですか!ご主人様、きっと傷つきますよ!!)
うんうん。納得。
450の頭上では、黒と白、二人の小さな450がどたんばたんと大喧嘩を繰り広げる。
451 名前:逆襲の450? :2006/12/07(木) 02:59:31.32 ID:tNCT8Uiu
(やれー、やるんだ450ー!!)
(絶対絶対絶対だめー!!)
(もーっ、あんたたちあの箱に「450、愛してるよ(声色)」って言って欲しくないの!?ないの!?)
ぴたりと450と白450の動きが止まる。そしてぼそりと
((………………言って欲しい……))
と綺麗にハモった。
(あ、あんたら…………)
黒450が肩を落として少々呆れる。
((じゃあ、あんたは言って欲しくないのか!))
ビシィ!!と450と白450が黒450を指差す。
(い、い、いいいい言って欲しいわよ!悪いっ!?)
(よしっ、流石私っ!)と450。
(ここに三者同盟を締結しますっ!!)と白450。
(望むところよっ! こうなりゃとことんやってやるんだから!!)と黒450。
(よーし、やるぞー!!えいえいおー!!)と3人。
かくして、450の危険な作戦が展開されたのであった。
まだまだつづく
452
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)03:25:30.42ID:xOcrYKib
>>450
ちゃっかり>>450乙!だが440は渡さ(ry
てか久しぶりに気分じゃなく物理的に噴きそうになったwGJw
続きも気になるが、しかし今はお大事に!
453
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)04:05:53.69ID:mIrCAD/n
>>434
と言うことなんで ファルクロー付き450cをこさえてみました。
(たぶんに手抜きですが・・・・。)
ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1433.jpg
454
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)06:28:28.43ID:oWnurOls
>>427
歳取ると涙腺弱くなって困る・・・普通にじーんと来たよ・・・(´;ω;`)
うちのパシリ、打48射16法8防28のかなりの勢いでやっちまった系だけど、
絶対にデバイスZERO使わないと誓うお・゚・(ノД`)・゚・
>>433
PSOは初期の頃にちょっとやっただけだけど、懐かしいなぁ・・・秋子おばさんとかw
ギ・フォイエカッコヨス!それに、しゃぶしゃぶ美味そうだ!w
>>438
相変わらず430は暴走してますなwww
まぁ、こんな可愛い小ビス子だったら、430の気持ちもわかるが(*´Д`*)
小ビス子も430も大好きだから、続き楽しみにしてるぜ!(・∀・)
>>440
ちょwwwwwこれはひどいwwwww
デガーナカノンはしまっておけwwww
>>442
一体どうなってんだよ、その帽子・・・(((((;゚Д゚)))))
今度、剥ぎ取ってみよう。
>>447
>420 「むう、マスターのばーか・・・」
ここに萌えたw
どうなるのだろうか・・・wktkで待ってるYo! 全裸で。
>>448
そんな格好のおまいさんの方が風邪引きそうだぞwwwww
>>451
同盟が締結した?!これはヤバスwwww
箱どうなっちゃうんだ・・・続きがwktk!
ってか、風邪引いてるのか・・・無理せず、お大事に(`・ω・´)b
>>434
うわっ、ガチガチに強そう・・・
ファルクローってこういう形状してるのか。
455
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)17:28:38.79ID:Xkslmldq
前スレ368様、圧縮小説読ませて頂きました
この先が凄い気になる展開です(*´Д`)
ハンクはアナコンダの主人公のように放置で進むのか?!
ちょっと気になったのだけど話中に出てくる
過○却
せっかくの見せ場なのでアギトからの内心説明があると良かったかもです
たぶん普通の人は何のことか知らないかと・・・
新わんわんサンドも出てきてwktkしてます!この続きも楽しみに待ってます!
ところでずっと前に載ってた
ご主人様は無口っ子を書いてた人はもう書かないのかちら?
すごいファンだったのだが・・・
456
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)17:33:51.55ID:IVCwcq5q
空気が初期と変わりすぎてネタ投下できなくなってるんだよな
邪気眼臭が漂い始めたすれに未来はにぃ
457
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)17:34:48.70ID:WqyEqjN/
未来ハニー?
458
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:01:15.32ID:t8VNXgf6
>>456
450c「空気読めてないうちのとーさんが好き勝手にネタ落としても」
450c「叩かれてないんで大丈夫だと思いますよ」
450d「それにしても捏造SS(スクリーンショット)は批難スレスレでしょうに」
450c「だけど、次はNug2000バージョンを計画してるみたいなんよ」
450d「ただ、また放置されてしまいそうで、ネタが無いととーさんが泣いています。」
450c「サーバ減らすだけなのに12時間メンテって長すぎると思うんよ」
450d「ここだけの話なのですが、今朝とーさんが8:00からメンテがあると知らずに」
450d「お店の商品補充をしていたら・・・・10分後にメンテナンスが始まりますと」
450d「テロップ出た直後、051エラーで回線切断されて、再接続できなくなりました。」
450c「“あと10分あるんじゃ???、まだ商品並べてないよー”と泣いていました。」
450d「ちゃんと、公式を見てないからです。」
450c「と言うより・・・最近とーさんはGH450の続報しか見てないよ、情け無いです。」
459
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:08:33.16ID:tNCT8Uiu
>>456
ジャッキー癌?
な、なんだってー!!
>>458
450の続報すら見ていませんが何か?
諦め半分、「別に450が消えるわけじゃないからいいんじゃね!?」半分wwwwwwww
460
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:10:53.81ID:WqyEqjN/
>>458
450の後のアルファベットにはどういった意味が?
461
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:14:09.25ID:tNCT8Uiu
>>460
c→crash
d→destroy
じゃね?
462
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:16:56.85ID:UIF9TXc8
>>455
ヨンダー?
作風違うんですが投下はしてるんですよ(≧▽≦)ウレシー
>>456
初期から投下してますが…単発ネタとか、ちょっと長めならそれなりに方法もありますし
気にせずに投下ですよ
<ご主人様は無口っ子14>
主人「 (`・ω・´) キリリ <<( )クルッ 」
410「またしてるんですか~ご主人様」
主人「 ( ) イソイソ… <<J(>▽<)しパパーン 」
430「わぁ、かーわいい♪ (。*´-`*)」
410「どこから湧いたんですか (=_=) 」
430「またって、どうしたんですか?」
410「最近、なんでも「未来ハニー」という魔女っ子アニメがありまして…」
430「ああ~あの変身しちゃう奴ですね。それで…♪」
「…連れて帰っていい?」
410「あのですねえ~。もう冗談でもそういうことは」
430「ほらほら~飴ちゃんですよ~。私のところにいらっしゃい♪」
主人「ΣJ(*゚д゚*)し ==J(*´▽`)し 」
410「待てい」
463
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:18:33.21ID:t8VNXgf6
>>460
450c「GH450customです。」
450d「GH450dupeです。 詳しくは日付シリーズの本編の参照をおねがいします。」
450c「後、とーさんが毎晩パルム周回につれ回してる450(無印)が居るんよ。」
464
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:31:30.34ID:tNCT8Uiu
>>463
あ、そうなんだ。
ずっとデュープとチートと思ってた…orz
465
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)18:49:27.73ID:9aJ8BbUt
ま、書きたい人が書きたいものを書くのが
いいと思ってるよ。
俺も何か書こうかなあ……
466
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)19:11:04.37ID:4YLyPsAg
合言葉は
( ゚д゚ )<倫理的におk
それがこのスレの醍醐味だ。
467
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)19:12:56.66ID:t8VNXgf6
>>464
450d「まぁ“違法改造”と“不正コピー”なので、そちらでも構いません。」
450d「“チート”と“デュープ”は小ネタでも使っていますから。」
450c「ひどいですぅ。;;」
450d「それは置いておいてどうやらメンテが終わったようですね。それでは皆さんグラールであいましょう。」
450c「・・・・置いとかんで欲しいわ・・・・・。」
468
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)19:55:05.20ID:oWnurOls
獣主「そういえば」
420「どうしました?」
獣主「お前がもいじゃったオキクドールの頭、あれ何処行った・・・?」
420「あぁ、アレですか?」
獣主「うむ・・・」
420「飽きたし気持ち悪いので捨てました♪」
獣主「!!?お、おま・・・!呪われるぞ、そんなことしてると・・・」
420「嫌ですね、ご主人様ったら!いい年ぶっこいてそんなの怖いんですかぁ?」
獣主「だ、だってよぉ・・・いかにもいわくありげだろ・・・?」
420「あははは、平気ですって!ご主人様は気にしすぎなんですよ~♪」
獣主「そ、そうなのか?そうだといいんだが・・・」
420「大体、ご主人様は図体ばかりでかくて小心者だからモテないんです」
獣主「ぐっ・・・!気にしていることを・・・」
420「図星でしょう?」
獣主「ば、馬鹿を言え!俺のパートナーカードは女の子ばっかりなんだぞ!?」
420「またまたぁ・・・」
獣主「本当なんだぞ!!」
420「どうせ、私とライア教官とルウさんとマヤさんでしょうが」
獣主「ごふっ!?お、お前鋭いな・・・・・・・・・って、ハッ!?」
_____________
 ̄ ̄ ̄ ジー…  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|←窓
冫、ノノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
` //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |
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________ ノ^:,,∧-∧、|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄((({ミ((从)))
ノノ!@゚ ヮ゚ノj ?
'´ | とヾy)>
レ'.(.:Y:)
. し'ノ
獣主「志村ー!!後ろ後ろ!!!」
469
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)19:57:45.76ID:aOScFUEe
良く知らないが、獣の教官ってレオ様じゃないのか?
470
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)20:41:37.96ID:RPD5xPm8
ストーリーミッション?だかクリアすればええねん
471
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)21:48:51.63ID:aOScFUEe
そういうことではなくて
女の子ばっかりじゃなくてレオもいるよなって話。
はっ、まさか獣主がレオなのか。
472
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)21:56:22.10ID:nlgF3yKI
初期のチュートチアル受けてなければレオ様のカードは持ってないはず。
イチローオンライン全盛期にガーディアンズになったのなら。
473 名前:保管庫の中の人 :2006/12/07(木)21:59:52.96ID:3j2jatgj
毎度楽しませていただいています
@wikiのほうで、まだあまり数はありませんが、別の保管庫を作りました。
アドレスはこちらです[ ttp://www21.atwiki.jp/nejitu3pachiri/ ]
保管、作成なりしていただけると助かります。
そのことにおきまして、>>219氏と箱氏には謝罪を。
勝手にタイトルつけてます、気に入らなければ変えちゃってください。
474
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)22:03:31.88ID:xOcrYKib
まぁ『ばっかり』は会話表現だと『ほとんど』と似たようなニュアンスの事もあるしな。
>>453
450cのデザインってこんな感じだったのか。これで想像しやすくなった、サンクス。
髪の毛の色は紫じゃなくて黒なんだなぁ…
475
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)22:44:16.54ID:tNCT8Uiu
>>473
一瞬別の人が作ったのかと思って、
「ちょwww保管庫あるのにwwww」と思ったら保管庫の中の人でしたかw
毎度乙です。早速みてこよう
ふと>>474を見て思ったんだが、PCの人に頼んで箱のSS撮ってもらおうかな
476
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)22:55:54.29ID:3eCTdDmV
そういや、なんでパシリってGRM製のしかないんだ?
ヨウメイとかテノラのが居てもいいのに
477
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)23:06:39.31ID:72X/7diI
あるじゃん、ヨウメイ製のパートナーマシナリー
478
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)23:34:53.72ID:a7luJ7DF
キャストの製造が出来るのはGRMのみだったような
479
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)23:45:02.97ID:c5UMUKvS
>>477
ガラスケースから出ようとしない子の事かー
480
名前:名無しオンライン:2006/12/07(木)23:49:08.16ID:R3lC8O3s
それでも暇だから髪を伸縮させて遊んでるあの子かー
481
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)00:10:27.91ID:xwUBpAqR
ゲーム内再び華やかになりましたネー
で。いつものえろぱろ パシリ絡みあるので一応
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157960314/407
お約束の見たい人だけネー
>>473
とっても乙でございます
482
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)00:11:21.93ID:MbC6Xj81
やっぱり暇だから軽く部屋主を呪ってるあの子のことかー
483
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)00:37:50.95ID:OwcWBOEf
>>474
えーっと、今の450cはキャスト形態(黒きゴキブリ)なので黒髪です。
キャストオフ(!?)すると中からパシリ形態の450cが・・・出てきません。;;
(キャストのボディにパシリのパーツを入れた構成なもので・・・・。)
なので、450cのパシリ形態とキャスト形態をBefoer-Afterでこさえてみました。
ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1443.jpg
484
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)00:45:50.44ID:q/jcWmHd
Wiki製作乙です
>>475
そいや前のレシピ参考に箱作ったっけ、そのSSあったかな
485
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)00:47:14.89ID:01PMRBTQ
>>483
うはwwwGJ!!
上手く合成してるね!
さては、これがこの基板がささってるのか?
つ【基板/SS合成】
486
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)01:10:41.22ID:q/jcWmHd
一応前のレシピ参考に作ってみた
が
エクストラなので特に面白いことは出来ずとりあえず突っ立ってるSSで勘弁
http://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1444.jpg
ほんとはオンで面白SSでも撮りたいところなんだが・・・
487 名前:455 :2006/12/08(金) 01:13:01.23 ID:R+zMo2uD
ぬお!無口っ子があぁぁぁぁあ!?
ずっと投稿してたんですね
ワカラナカッタ(´Д⊂
うちの子も430なんですが、
無口つ子の430が一番お気に入りです(*´д`*)無邪気で傍若無人なとこが
またポロリと投稿されるの待ってます~
あぁ・・・ご主人様幼稚園児以下な警戒心・・・
488
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:22:39.67ID:MbC6Xj81
>>486
おお、こんな感じこんな感じ!
わざわざ作ってくれて㌧!
こんなのが正座してたり頭に杖を突き刺したり450に叱られたりしてますwww
489
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:35:40.51ID:88CPr2dT
遅ペースでやっと投稿。ちくしょー! サンタラッピーでねぇ!
少年誌的なプチエロネタが混じってるが…
倫理的におkなのかはスレ住人の意見に任せる!
それは変なキャストに変なパシリ…そして、
それに絡まれた気弱な箱と真面目なパシリのお話。
箱の450が攫われた。
その事実に戦意を失った箱は膝を折り、悲哀に暮れる。
キャス男と410は陣を組みつつ、防戦一方。
奪え、襲え、破壊せよとローグス達は止まることは無い。
グラールの宇宙海賊の鋭い牙がキャストたちを襲うのであった。
ワルキャスとワルパシリ~謀略編・4~
キャス男「おら、来いやぁ! ローグスのチキンども!」
ローグス多数「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
迫り来るローグス軍団。
片手剣を構えたローグス・オッグ達を睨みつけながら、
構えていた槍の柄を握り、それを肩に担ぐキャス男。
オッグ 「馬鹿がっ! なに休んでるんだよっ!」
キャス男「………」
射程内にオッグ達が入った瞬間…敵が舞い上がった。
490
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:37:35.55ID:88CPr2dT
ローグス多数「なっっっ!」
キャス男「…ドゥース・ロバットッ」
PA槍術に“ドゥース・ロバット”と呼ばれる特殊な技がある。
遠間から放たれた横薙ぎの一閃の最中、キャス男の右手は柄を
柄尻まで横滑りさせていたのである。
切っ先は相手の予想を遥かに上回っていた。
精妙な握力が調節できなければ槍はあらぬ方向へ飛んでいったであろう。
“ドゥース・ロバット”はPA上級スキルの秘伝であり、
力と技量ある戦士のみが使用を許されている。
410「はいっ…はいっ…はいいいいいっ!」
小柄な体躯を巧みに生かし、デスダンサーで振り回してゆく。
狙うは獲物の足首。味方の一人が動けぬ今、相手の動きを封じるのが優先である。
PMに遅れをとるなと、剣を振り上げるオッグが一斉に飛び掛る。
410「ボディががら空きだぜ! ははああああいっ!」
オッグ達「うぎゃああああああっ!」
飛び掛ろうとするオッグを弾き上げるように双剣を振り上げる。
ライジングクラッシュの起動が相手の腹部を捉えた。
キャス男もパシリもまがいなりにもガーディアンズ。
己の力と技術をもって敵を屠ってゆく。
今は只、一人の箱を守るために。
そして…連れ去られた450を救出するために。
***
リニアトレインの最後尾。
今回襲撃したローグスのリーダー…フローリンは、
己の侵略兵器を愉悦の表情で眺めていた。
491
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:40:18.85ID:88CPr2dT
フローリン「我ながら…己の才能に惚れ惚れしますね…フフフッ」
情報戦・拠点占領向けマシーナリー、ディラ・グリーナ。
ディラ・グリーナの戦略パターンが、SEED・フォームの
SEED・ヴァンスに酷似しているのは周知の事実であろう。
その理由はいたって明快…拠点侵略兵器として、
SEED・ヴァンスの形状が適していたからに相違ない。
自衛能力に加え、拠点に根を張ることで、相手の情報を変換。
己の陣地として獲得する点は両者の共通した点である。
だが、フローリンが改造したディラ・グリーナは明らかに形状が異なっていた。
それは、SEED・ヴァンスの上位種、SEED・ヴィタスのソレに近い。
肥大化した根幹部分から、絶え間なくリニアトレインの支配圏を蹂躙する。
そして…その腹部には黒衣を纏った一人の少女…箱のPM・450の姿。
450 「んっ…くぅ…はぁ…」
フローリン「…お目覚めかなお嬢さん?」
締め付ける触手端子に息を漏らす…450はその違和感で意識を覚醒させる。
眼前にはローグス特有の獣骨のマスクをかぶり、セレブコートを羽織った男。
450 「ぅっ…あ…あなたが…」
フローリン「そう…今回の首謀者・フローリン…
後にローグスを支配する男です」
フローリンはゆっくりと歩み寄りディラ・グリーナに縛られた450の首を
キツク締め付ける。
その握力は、ヒューマンと言うよりビースト…明らかな拒絶の意思を示すモノだ。
450 「ぐぅうっ! くあっ…かはっ…」
フローリン「貴方には直接的な恨みは微塵もありません…ただ…」
450 「ぐああっ…あぐぅ!」
フローリン「出来損ないの分際で女帝を名乗る不埒なPMと型が同じでしてね…
申し訳ありません…クハハハハハハッ!」
マスクにより表情は見えないものの…その視線は明らかな殺意がみられる。
492
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:42:27.97ID:88CPr2dT
すっと指先が450の首から離れ、代わりにディラ・グリーナの触手が
450の衣服の間に入り込み、華奢な身体に絡み付いてくる。
男は興味なさげに背中を向け講釈を垂れてゆく。
450 「はぁ…はぁ…んっ!? いやっ! きゃあああああっ!」
フローリン「私の最高傑作…ディラ・グロブスも完全ではありません…
ただ、ある機能さえ補填すれば…私のグロブスは完成します」
黒衣の中でうねる電気触手は450の腰…フォトンリボンにある接続端子を探り当て、
ハッキングを開始…膨大なウィルスが450のプログラムに侵食しだす。
フローリン「…それはモノを別のモノに変える合成の力…
ディラ・グロブスに必要な力を有するモノ…汝の名はPM!」
450 「うあっ…いやぁああっ! いやあああああああっ!」
フローリン「フハハハッハハハハハハッ!!」
その結果を見ることなく、フローリンはその車両から離れる。
ソレを待ち構えたかのように雑兵のローグスが首領に指示を仰ぐ。
オッグA 「親方! ガーディアンズの野郎どもに押され気味です!」
ジャッゼA「どうしましょうかフローリン様っ!」
あせる兵士達に比べ、少々顎下をなぞり、余裕の笑みを見せるフローリン。
かけらも此方の敗北など考えていない様子である。
フローリン「今は捨て置きなさい…いずれ、此方にやってきます。
ディラ・グロブスを死守するように包囲網を形成するのです」
オッグA 「アイアイサーッ!」
493
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:45:24.93ID:88CPr2dT
ジャッゼA「…ところで…あの誘拐したPMは…?」
その言葉を聴き、おもむろにディラ・グロブスの陣取る車両の扉を開けた。
そこでは触手に弄ばれる450の姿。
450 「ふあっ! やめっ…くふっ…くああああっ!」
フローリン「…ちょうどPMが欲しかった所でしてね…ご覧の通りです」
オッグA 「……倫理的におk!」
ジャッゼA「……倫理的におk!」
フローリン「? さあ…貴方達も行きなさい」
オッグA 「あっ…アイアイサー!」
ジャッゼA「あっ…アイアイサー!」
450は叫ぶ…薄れ行く意識、残った思考がある人物を求める…
肺の空気を全て吐き出すように心のそこから…叫ぶ!
450 「ごしゅじんさまあああああああっ!」
***
物理的にその音声は聞き取ることができない。
スピーカーから最後尾の車両の情景など伝わるはずがない。
だが…その声は確実に箱に届いていた!
箱 「450っ!!」
それは変なキャストに変なパシリ…そして、
それに絡まれた気弱な箱と真面目なパシリのお話。
494
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)02:47:34.77ID:88CPr2dT
うわーシリアスだーシリでアスだー…くそぉギャグを入れる暇がないっ!
箱の人、まだ当分箱&450コンビをお借りしますですじゃ…
ギャグが少なめだったのでオマケ突き。
410 「ちくしょおおお! なんで俺が捕まらなかったんだよ!
俺も触手でアーンな光景やイヤーンな光景で人気とりたいよ!」
キャス男「あぁーん? てめぇが触手…?」
410 「そーだよ! なかなかに倫理的におkだろうがっ!」
キャス男「…プフーッ! なにそのギャグ? 受けるんですけどっプフーッ!」
410 「キシャアアアアアアッ!」
キャス男「コグナアアアアアアット!」
495
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)03:24:05.54ID:qJMnP2cF
>>488
似てなかったらどうしようかと不安だったがこんな感じでよかったか、安心
>>494
悪キャスと410が格好いいw
まあ何にせよこれだけ言わせてくれ
倫理的におk
496
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)08:59:55.78ID:p8VcIA2F
wktk
497
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)09:01:37.66ID:a1MZd4Jb
フローリンをフローレンと読んでしまったので全てが台無しになった俺の頭。
498
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)09:06:45.05ID:QdwMCgFi
>>469-472
たまにでいいのでヒューガ君の事も思い出してやってください
499 名前:468 :2006/12/08(金) 09:28:38.43 ID:WnaBzH43
>>469,471,472
獣主が言う「~女の子ばっかり~」ってのは、
『男のパトカもあるけど、女のパトカの方が多いんだぞ』って意味でorz
分かりづらくて申し訳ない・・・
ちなみにレオではありません。
レオは妻子持ちらしいしw
500
名前:名無しオンライン:2006/12/08(金)10:14:17.75ID:0p6bgToT
450c、箱、と来たので小ビス子も作ってSS撮ってみようと思ったけど、
どっかにレシピないかな?垂れ耳くらいしか特徴がわからない。