『』と440
目次377-
447- 515-
766-
973- 157- 310- 656- 774-
518- 544- 562- 187- 125- 295-
その他
377-
377名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)06:36:26.51ID:NX18KCS9男「よ、よし・・・この餌で最後・・・さぁ、喰って進化するんだ!」
モギ・・・モギ・・・
303「・・・なんか微妙な味」
男「いいから、黙って喰えと・・・おっ?!」
- LEVEL UP!-
440「ご主人様、ありがとうございます。 おかげでここまで進化できました。」
男「キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。..。.:*・゜゚・*!!!」
440「私のパートナーカードです。 これからは一緒に戦うことも出来ます。」
男(・・・カワユス(*´Д`)・・・)
440「いつでもお呼びください、すぐに駆けつけますから!」
男(・・・ょぅι゛ょ(*´Д`)ハァハァ・・・)
440「 聞 け よ 。 」
──タァーン!
男「ちょ、ちょ!危ねぇって?!いきなりご主人様に向かって発砲すんなよ!!」
440「はっ?!私としたことが・・・申し訳ありません!急所は外しましたが、お怪我はされていませんか?」
男「(わ、わざとか・・・?!) い、いや、大丈夫だ・・・」
440「ほっ・・・ご主人様にもしものことがあったら、私・・・ぐすっ・・・」
男「モ、モエス(*´Д`)ハァハァ・・・」
男「も、もう辛抱たまらぁーん!!!がばぁっ!!!」
440「きゃ、きゃあ?!ご、ご主人様、いきなり抱きついたりなさって、な、何を?!」
男「スリスリ・・・はぁ・・・グラール太陽系の科学力万歳・・・うっとり」
440「や、やめてくださ・・・あんっ・・・そ、そこは・・・!」
男「胸もちゃんと柔らかいんだなぁ・・・むにゅむにゅしとる・・・」
440「ご、ご主人様ぁ・・・!」
男「むにゅむにゅ。 しあわせ。」
440「 黙 れ 。 」
──タタァーンッ!!
男「ぶべらっ?!か、顔だけはっ!!」
440「はっ?!私としたことが・・・申し訳ありません!また急所を外すなんて・・・お怪我はございませんか?」
男「お、おいおい!だからご主人様に双短銃撃つなっつの!折角の男前が台無しになったらどう責任取るんだよ!」
440「大変!ご主人様、血が!待ってくださいね、私のレスタで癒しますから!」
男「お前がやったんだろう・・・って、お前、レスタが使えんのか!」
440「動かないでくださいね・・・レスタっ!」
ピローン! +135
男「おぉ、流血が止まった。 さんきゅーな!」
440「・・・あれぇ・・・?」
男「ん?俺の怪我は治ったぜ?」
440「いいえ・・・」
男「なんだ?」
440「お顔が治りませんね・・・」
男「ハハハ、元が元だからな、って、うるせぇよwwww生まれつきだバーローwwwwww」
男(・・・可愛い顔して、ずいぶん毒舌なんだな、こいつ・・・)
378名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)06:46:54.91ID:NX18KCS9
男(よし、懇ろになったところで、あの計画を実行するか!)
男「なぁ、440よ・・・」
440「はい、何でしょうご主人様?」
男「前々から言おうと思ってたんだが、その『ご主人様』っての、なんとかなんねぇかな?」
440「お気に召しませんでしょうか・・・」
男「いや、そういうわけじゃねぇんだが・・・なんつーか、その・・・こそばゆいんだw」
440「そうですか・・・では、何とお呼び致しましょう?」
男「(よしよしw) そうだなぁ・・・じゃあ」
男「 お に ぃ ち ゃ ん ♪ と呼──」
──バスッ!!!
440「申し訳ありません、銃声のせいで上手く聞き取れませんでした。 もう一度お願いできますか?」
男「お、おま・・・至近距離の散弾銃は・・・効いたぜ・・・」
379名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)07:00:11.90ID:NX18KCS9
男「440よ、合成を頼みたいんだが」
440「はい、了解致しました。 基板をエントリーしてください」
男「いや、基板は必要ねぇんだ」
440「え?」
男「敢えて言うなら、お前が基板だ」
440「わ、私が、ですか? 申し訳ありません、真意が量りかねますが・・・」
男「まぁまぁ、気にすんな!んでな、材料は・・・」
440「は、はぁ」
ババッ!(おもむろに下半身を露出する)
男「 俺 様 ミ ル ク──」
──ゴシャッ!!
440「もう、やだぁ・・・ご主人様ったら・・・!ゴスゴスッ」
男「げぶっ・・・うぉ・・・ウォンドは打撃武器じゃ・・・ないぞ・・・」
382名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)07:41:17.73ID:NX18KCS9
俺がベッドで寝転がってくつろいでいると、440が擦り寄って来た。
440「あのぉ・・・ご主人様ぁ・・・お願いがあるんですぅ・・・」
『・・・ッ!(来た!)』
普通ならハァハァもんだが、こいつが鼻にかかったような声でこう来る時は、大抵決まっている。
440「私・・・Aランク射撃系武器モギモギしたいなぁ・・・♪」
やはりな・・・。
自慢にならんが、俺はガーディアンズの中でも稼ぎの低い方だ。
自分の武器もCランクしか持ってないし、当然Aランク武器なんぞ餌にやれるほど裕福なはずが無い。
何度か440からああいった催促があるが、毎回適当に理由つけてあしらって来た。
最初の何回かは、見事にハァハァで我を忘れて、ショップを回りなけなしの大金はたいて
エビルツインズやらレーザーカノンを買って喰わせてしまった。
それに味をしめ、定期的にああやって擦り寄って来やがる・・・。
だが、今回は違う。 秘策があるのだ。
『よし、たまには奮発して喰わせてやる』
440「ほんとですか?!わぁーい、ご主人様、だーい好きっ♪」
まるでガキのように顔を輝かせて喜ぶ440。 可愛いし、悪い気もしねぇな。
ま、これからもっと喜ばせてやるけどな!
440「何をいただけるんですかぁ?シッガ・ブラダかな?バーストも美味しそう♪」
無邪気に喜んでやがる。 可愛いもんだ・・・ハァハァ(*´Д`)
『ふっ。 今日は一味も二味も違うぜ?』
440「えっ?」
『なんつったってお前、世界に1個しかねぇんだからよ!!』
440「!?!」
俺の言葉に、吃驚仰天した顔。 それがまた萌える!
もう我慢できなーい!!
『ふぉおおおおおおおおお!!』
ドサッ!!
440「きゃっ?!な、何故押し倒すんですか・・・?」
『言っただろう? 世界に1個しかねぇ、美味いモン喰わせてやるってな!!』
ババッ!ズッキューンッ!!!(下半身を露出し、いきり立つ息子を解放させる)
440「ひゃっ!?!?!」
『ほら、存分に食べたまえ!俺の世界最強ライフルを!!』
440「 __,__
/:::}i::::::::\ ________
./:::;ィ-'-、::::::::::ゝ、_, / \
/::::::|__ _>;;ヾ::::::z‐' < その醜いブル・ブナを
ノ゙{◎}ri|゙゚'l.⌒い::::::::ゝー- | フッ飛ばしてやる!!
ハ.`ー' ヽワ/|リハヾ:::::::: \________/
/lミト、 !、`- "::::::::::::::::::::
/:l_丿:\/:::\:::::::::::::::::::::::
/:::::::::::::/::\::::::::::::::::::::::::::::::ノ
/:::::::::::::∧:::::::\:::::::::::::::::::::::{
/::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::|
|:::::::::::ノ ト:::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
447-
447名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)20:09:16.70ID:NX18KCS9『・・・5・・・4・・・3・・・2』
ビジフォンのスクリーンを食い入るように見つめ、祈るように時間経過を待つ。
『・・・1・・・0!いぃぃいよっしゃああぁぁあぁぁぁあああッ!!!』
はぁ・・・はぁ・・・!思わず椅子を蹴倒し、飛び上がって喜んじまった。
いや、こりゃあ誰でも狂喜乱舞するっつーもんだろッ!
440「よくわかりませんが、おめでとうございます。 何かいい事があったのですか?」
『ああ、とてつもなくいい事だぜぇ!なんつったって、☆10レアに匹敵するかも知れねぇ
すっげーもんを、先週から張り込んでたヤ○ーオークションでやっとの思いで落札──』
そこまで一息に言い、ハッとなる俺。
ひぎィ?!俺の左後方から肩越しに、ひょいと顔を覗かせる440の姿が?!
『のおおぉぉぉおおぉおォォォッ!プライバシー侵害イクナイ!!』
大慌てで、ビジフォンのスイッチを切る! 俺の右手は今、音速を超えただろう。
や、やべぇ・・・これを見られるわけにはいかねぇ・・・。
見てない、よな・・・、多分・・・。
『ハァ・・・ハァ・・・』
440「は、はぅ・・・そ、その・・・ご、ごめんなさい・・・」
いきなり叫び、肩で息を切らせている俺を見て、怒っているのだと勘違いした440がションボリ謝る。
か、可愛い奴め!
『い、いやいや、叫んだりしてすまんかったな』
一応、詫びは入れておいたが、440は「あぅあぅ」言って涙目のまま。
ちょ・・・マジカワイス(*´Д`)ハァハァ
『大丈夫だ、気にすんな! そ れ よ り も !!』
ガシッ!
『・・・今の・・・見たか・・・?』
440「・・・フルフル・・・」
440の両肩をがっちり掴み、しっかりと両目を覗き込みながら語調を強めて問う。
すると、身体をガクガクブルブルさせながら、弱々しく首を振った。
威圧しようとしてるわけではないが、おどおどする440が可愛すぎてついいじめちまう。
・・・ふむ、どうやら見てはいないようだ・・・今、これを知られるわけにはいかないからな・・・。
『そうか、それならいいんだ。 驚かして悪かったな!』
ぽんぽんっ!
440「プルプル・・・ぐしぐし・・・」
頭をぽんぽんと叩くと、440は怯えた小動物蚊かのようにプルプルしながら、手の甲で涙をぐしぐしと拭う。
うは、まじやべぇ・・・たまに撃たれるが、ほんといいコだよなぁ・・・きゅんきゅん☆
449名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)20:18:36.14ID:NX18KCS9
─ 1週間後 ─
『・・・き、来た・・・とうとう来た、この日が・・・ッ!!』
俺宛の、○フオクで落札した激レアアイテム小包を脇に抱え、歓喜に打ち震える。
あちらではきょとんとした表情で小首を傾げている440の姿。
目が合うと、にっこりと微笑んだ。 相変わらずカワユス・・・。
俺もニタァと笑い、蛇が獲物を狙うかのような、ねっとりとした視線を浴びせる。
このアイテムとは、裏社会的な部分で生まれた"薬"だ。
薬と言っても、ヒトが飲めるような薬とは違う。 対象はパシリだけ。
効能は、と言うと・・・ぶっちゃけちまえば、"媚薬"だ。
かつて、世の男性ガーディアンズがこぞって求めたと言う、
パシリ用の一時的即効性媚薬プログラム"PMデバイスERO"!
無論、そんなのがGRM社純正品のはずも無く、いわゆるクバラ品だからそうそう出回るわけが無い。
しかし、効果は抜群なようで、どんなお堅いAIのパシリでも淫乱になっちまうらしい。
元々パシリは愛玩用ってわけじゃないから、そういうAI自体プログラムされていないしな。
だったら、少女型に進化するように設計するなよな・・・独り暮らしの健康な男子だったら期待もするっての。
まぁ、パシリ事に及んだとしても、基本的には主人に絶対服従だから、口止めすれば問題はないはずだ。
ともあれ、こいつを440の餌にでも混ぜて、喰わせると・・・ククク!
・・・よし、舞台はばっちり整ったな。 ミッション開始と行くぜぇッ!!
『なぁ、440』
440「はい、何でしょうご主人様?」
『今日はお前の分も含めて、俺が飯作るわ』
440「ダメです(きっぱり即答)」
ミッション\(^o^)/オワタ
450名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)20:20:00.94ID:NX18KCS9
・・・いやまて、何も俺が食事を作ることはねぇんだ・・・。
普段通り、武具とかアイテムを喰わせる瞬間に、バレないように仕込めばいいんだ。
なんだ、簡単なことじゃねぇか!
ちょうどいい、今日ミッションで拾って来たブラスターを使うとするか。
バレットの部分に詰めておけば大丈夫か・・・ゴソゴソ・・・よし!
さぁて、どうなるかな?楽しみで仕方ねぇぜ!
『おーい、440!飯だぞー』
440「はーい、ただいま参ります!」
俺が呼ぶと、隣の部屋に飾ってあるルームグッズの掃除をしていた440がるんるん♪と、やって来た。
これから起こる事も知らずに。
『すまねぇな・・・稼ぎが悪ィもんだから、こんな程度しか喰わせてやれなくて・・・ほらっ』
440「いえ、そんなことお気になさらないでください。 いただきます!モギモギ・・・」
『440・・・お前、本当にいいコだなぁ・・・』
440「ご主人様が危険なミッションへ赴かれても、ご無事で帰って来ていただければ、それだけで・・・微妙な味」
『台無しだなオイ』
よし、何も知らずに喰った!喰っちまったな?喰っちまったぜ?!さぁ、どうなる?!wktk!!
440「・・・?!」
440「・・・・・・・・・・・・・・・」
『ん?どうかしたか?』
440「あ、いえ、何でも・・・ありません・・・」
食べ終わった後、一瞬びくんっと身を震わせる440。
さすが即効性、なんかそわそわしだしたぞ!俺の息子もぞわぞわしてきたぞ!
440「ご、ご主人様・・・何だか、暑く・・・ありませんか・・・?」
『あん?そうかぁ?至って快適だぜ?』
440「そ、そうですか・・・モジモジ」
『何だよお前、そんなモジモジして?どうかしたのか?ニヤニヤ』
440「えっ、な、何でもありませんよ・・・」
うは、効いてる効いてる! 頬も紅潮してやがるぜ!
寝るフリして、ちょっと様子見てみるか。
『何でもないならいいんだが。 さて、俺は明日早いからそろそろ寝るぜ』
440「は、はい、おやすみなさいませ、ご主人様・・・」
『おう、おやすみ!』
そう言い、早速ベッドにもぐりこんで狸寝入り。
気付かれないように薄目を開けて440の様子を見てみると、俺の方をちらちら見ながらそわそわ。
うはwwwやべぇwww俺の息子がドルァ・ゴーラwww白いフォイエ出ちゃうwww
440「・・・・・・ご主人・・・様・・・・・・?」
『ぐがー・・・ぐがー・・・』
440「・・・お眠りに・・・なりましたか・・・?」
しきりに、寝たフリしている俺を気にする440が、小声で聞いて来る。
今にも襲い掛かっちまいそうな衝動に駆られるが、寝たフリ寝たフリ・・・。
440「・・・・・・」
『ぐーぐー・・・』
どうやら俺が本当に寝たんだと思った440は、静かに立ち上がる。
(あいつ、何処に行くんだ?)
俺のベッドを通り過ぎて、ドレッシングルームのある方へトコトコと歩いて行ったな。
(何しに行くつもりだ・・・?)
451名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)20:22:14.44ID:NX18KCS9
プシュィィィン・・・プシュィィィン
ドレッシングルームのドアが開き、閉じた音。
それから10分ほど経過。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・ま、まさか、あいつ・・・・・・?!
はやる気持ちを抑え、俺はベッドから静かに起き上がり、中の様子を窺うためドレッシングルームのドアに耳をつける。
聞き耳を立てていると・・・。
440「はっ・・・あ・・・っ!・・・あつ・・・い・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・ん・・・・・・」
ビンゴオォォオオォオォォォオオオッッッ!!!
奴め、我慢し切れなくなって一人でやってやがる!!!!
待ってろ、440!俺も我慢できねええええええええええええええええ!!!!
プシュィィィン
440「──ッ?!」
440「ご、ご主人様ッ!?!」
ドアの開く音に驚き振り返り、寝ていたと思っていたはずの俺の姿を見た440は大慌て。
ま、誰でも驚くよな、普通。
『よぉ。なんか物音がするから、何事かと思ってな・・・ニヤニヤ』
440「は、はぅ・・・な、何でもありません・・・よ・・・?」
『ほほぉう?そうか、何でもないか』
440「は、はい、何でもないのです・・・」
『そうかそうか』
いかにも、何かありますと言ってるようなもんじゃねぇかw 可愛い奴だ!
・・・って、おいおい・・・よくよく見てみると、こいつが持ってるのって・・・。
よし、もっといじめてみるかなw
にやぁと嫌らしく笑って、言ってやる。
452名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/01(水)20:29:25.85ID:NX18KCS9
『ところで』
440「・・・?」
『何で俺のランスを持ち出して、股に挟んでるんだ?ニヤニヤ』
440「ひっ?!」
そう、440は俺の商売道具である武器のランスの柄を、文字通り股に挟んでいた。
柄に擦り付けてたみたいだ。 太さがちょうど良かったのか?
440「あ!・・・あ・・・あの・・・こ、これは・・・!」
『うんうん、それは?』
440「え、えへ・・・綺麗に磨いていたのですよ、ちょっと、その・・・汚れていましたから・・・てへっ♪」
440はそりゃもうパニックだ。 苦し紛れの言い訳を放つ。
でも可愛いじゃねぇかコノヤロウ!
『へぇ、そうだったのかぁ・・・だったら、わざわざドレッシングルームに隠れてやらなくてもいいんじゃね?』
440「えぅ・・・そ、それは・・・・・・は、恥ずかしいのです・・・・・・」
『俺の武器を綺麗に磨くのが恥ずかしいってのか?んー?』
440「はぅぅ・・・」
言葉に窮する440モエス(*´Д`)
・・・ん?あれ?あれあれ?・・・これはまさか?!
ククク・・・そうかそうか!おっしゃ、更にいじめてやるw
『あー、そうかそうか、そうだよな、確かに恥ずかしいな』
440「えっ!な、何が、ですか・・・?」
『そんなにびしょびしょにおもらししてるんじゃあ、恥ずかしいよなぁ・・・なぁ?ニヤニヤ』
440「ビクッ!!・・・こ、これは、その・・・ち、違うんです・・・ッ!」
濡れたランスの柄がてらてらと光り、顔を真っ赤にして必死に弁解する440。
俺の興奮状態はもう最高潮wwwwww
『何が違うっつんだよ。 そんな格好じゃ寒いだろ?どれ、俺が着替えさせてやるよw』
440「い、いいいいいいえ!いえいえ!結構ですからっ!!」
『いいからいいからw』
440「い、いゃ・・・嫌ぁぁ・・・こ、来ないでぇぇ・・・・・・」
両手をわきわきさせ、ハァハァ言いながらにじり寄ると、440は涙目の怯えた表情でズリズリ後退る。
た、たまんねぇなぁオイ!!!!
『そんなに嫌がるなよw しかしなんだな、パシリでもおもらししちゃうほどオナるなんてなぁw』
440「い、嫌・・・違うんです・・・こ、これは・・・あぅぅ・・・・・・」
ヒヒヒ・・・さらば理性!いざ女体の花園へッッ!!!
『ククク・・・切ないだろ?俺が手伝ってやるよ・・・最後までなぁッッ!!!!』
ガバァッ!!
440「ひっ?!きゃああ____________________
├─────────' |
|(No.057) |
|サーバーから接続の中断を要求をされたため|
|サーバーとの接続を終了しました。. |
| ,──────────|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
515-
515名前:452[sage仕事中にネタが浮かぶwww]投稿日:2006/11/02(木)08:23:46.67ID:INSyCnlO『ふぅ・・・いい所でサーバー切断とはな・・・やってくれるぜ』
ちくしょう、変な間があったせいで息子が萎えちまったじゃねぇか。
440「あぅぅ・・・・・ご、ご主人様・・・・・・?」
『ん?あ、あぁ。 気にするな、独り言だ』
440「はぅん・・・・・・」
なんだ、440の奴・・・なんか妙にしおらしくなりやがって・・・。
普段なら、襲い掛かった所でフォトン弾が飛んでくるはずなんだがな。
まさか、"PMデバイスERO"の効果がここにも?
440「・・・・・・ススス・・・・・」
あれやこれや考えていると、いつの間にか440が足元に擦り寄って来ていた。
しかも潤んだ瞳の上目遣いで見上げてやがるだとォォォオッ!?!
これはッ!440自ら求めて来てると言う事かッッ?!
下半身ブラストゲージMAXキタァァァ(゚∀゚)ァ(゚∀)ァ(゚)ァ()ァ(`)ハァ(Д`)ハァ(*´Д`)ハァハァ
440「・・・・・・ご主人・・・様ぁ・・・・・・」
440の小さく、白い手が俺の露わになった下半身・・・そそり立つ息子へとゆっくり伸びる。
ま、まてまてまてまて!あの440がこんな積極的になっちゃうものなのか?!
440HAPPYENDルートのフラグゲットか!?!っつかゴールイン!?!?!孕みENDキタコレ?!?!
などと考えていると・・・
440「・・・・・・ご主人様ぁ・・・・・・」
『ビクンッ!!ちょ、ま、くぁwせdrftgyふじこlp;@:』
440の華奢な指が、俺の猛り狂った息子に触れた瞬間、身体中に電気が走ったような衝撃を受け、情けない奇声を発する俺。
そんなのお構いなし、と言った感じで、俺の息子を優しく撫で始める440。
こいつぁまずい・・・究極的にやばいぜぇぇぇ!?!?!
516名前:452[sage]投稿日:2006/11/02(木)08:24:45.66ID:INSyCnlO
440「・・・ご主人様・・・・・・・・・さい・・・・・・」
ん?
今、なんつった・・・?
聞き間違えじゃなきゃ、とんでもねぇことを言った気がしたぞ。
『え?な、なんだ?よく聞こえなかったぞ』
440「・・・・・・ご・・・ご主人様、の・・・・・・を、・・・・・・だ・・・さい・・・・・・」
・・・まじか?まじなのか?そういうこと、言っちゃうのか?!えぇッ、オイッッ!!
下半身ナノブラストしちゃっていいですかァッッ!?!
そうかそうか!!お前の気持ち、確かに受け取ったぜッ!!!
だが!もうちょいいじめてやらぁ!!!
『んー?よく聞こえないなぁ・・・ハッキリ言わねぇとわかんねぇぜ?』
440「・・・その・・・ですから・・・・・・ご主人様の・・・あれを・・・・・・」
『代名詞なんぞ使わねぇで、はっきり名詞で言ってくれよ』
440「あぅぅ・・・・・・ご、ご主人様の・・・・あの・・・えっとぉ・・・・・・・」
『うんうん、俺の?』
440「・・・お・・・ん・・・・・・を・・・・・・くだ、さ・・・い・・・・・・」
『まーだ聞こえないなァ!もっとはっきりとッ!!』
440「・・・きゅぅぅん・・・」
た、たまんねぇ・・・ハァハァ・・・最高だぜ、こいつはよォォオオォォォオッッ!!!
っつか、こういう関係のプログラム設定されていないはずなのに、なんでそういう単語知ってるんだ?
"PMデバイスERO"からインストールされたか?
まぁいっか、この際関係ねぇやwwwww
『ほら、もうちょっとだ!ハイッ!大きな声でッッ!!!』
440「・・・ゴクッ!・・・ご、ご主人様の[ピーーーーー(自主規制)ーーーーーー]くださいっ!!」
よお~~~~~~~しよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよしよし
とってもとってもとってもとってもとってもとっても きゃわィィイイねェェェェェェェェ!440ちゃん!よく出来たッ!!
『しょーがねぇなぁ!俺様ミルクをたーっぷりくれてやんぜええええええええええええッッ!!!』
ガバァッ!!!
440「・・・あ、きゃんっ?!」
440「・・・や、優しく・・・して・・・ください、ね・・・・・・」
フハハ・・・フハハハハハハハッッ!!!!天は我に味方せりィィィィッッ!!!!!
ハァハァ・・・いざ逝かん!女体の聖地へッッ!!!!!!!
517名前:452[sage]投稿日:2006/11/02(木)08:25:59.81ID:INSyCnlO
──トントン。
その瞬間、何か肩が叩かれた気がした。
んあ?ンだよ、うぜぇな・・・。
『なンだよ、今いい所なんだ!後にしろ』
──トントントン。
再度、また叩かれた。
なんだっつんだ、うるせぇな!
『邪魔すんじゃねぇって言ってるだろッ?!』
──トントントントン。
・・・またか。 空気嫁よクソが!
さすがの俺様もビキビキ来たぜ?
『うるっせぇッ!俺は今これからフリーミッション・聖地奪還を開始するとこ──』
──ッドバキィィィッッ!!!!
『──れんヴぉるとまがしッッ!?!?!』
振り向きざまに突然、横っ面に重い衝撃を受け、意味不明な悲鳴をあげて吹っ飛ぶ俺。
き、効いたぜ、今のパンチはよォ・・・。
『い、いててて・・・一体なんなん──』
痛む頬をさすりながら、衝撃のあった方を見る。
・・・って・・・えええええええええええええええええええええええええええええ
ライア「ったく、集合時間になっても来ないから様子を見に来てみたら・・・」
ルウ「現在、集合時間より43分25秒の遅刻です」
ら、ライアさんにルウさん!?!?!?!何故ここにッッ!!!!!!!!
ハッ?!そ、そうか!!!し、しまったああああああああああああああああああああ!!!!!!
ライア「教官を30分以上待たせる上に、一体何してるんだ?新人」
ルウ「正確には44分03秒です」
ぐはぁ・・・ライアさん、相当ビキビキ来てる・・・マジヤバス・・・!
アックス持って仁王立ちしてる・・・まさに天国から地獄・・・!
そうだった・・・遠地へ実地訓練に行くから、夜中の内にPPTスペースポートへ集合だったんだっけ・・・。
『あ・・・あ・・・こ、これは・・・えっと・・・』
ライア「正当な理由があるなら聞こうじゃないか」
『えっとですね・・・・・・』
完璧やべぇ・・・。
ドレッシングルームにパシリと篭って、しかも2人とも下半身露出して、俺がのしかかってるこのシチュエーションは激やべぇ・・・。
色々な言い訳が頭を巡るが、どれもパッとしない。
頑張れ俺の脳細胞ッ!お前達の力はそんなもんじゃないはずだッッ!!
と、とりあえず沈黙が一番まずい!なんとかして誤魔化しつつ時間を稼ぐんだ!!!
ごく自然に、普通に、だッッ!!!
518名前:452[sage]投稿日:2006/11/02(木)08:27:53.61ID:INSyCnlO
『あ、あぁ、これはですね、アレですよ、パシリをキレイキレイしようかな、って──』
──ズガァァァンッッ!!!
『・・・・・・』
言い終わる前に、ライアさんの左手が閃き、俺の目の前の床にアックスが突き刺さった。
ライア「ああ、そうそう。 最初に会ったときに言ったと思うが、私は嘘や曲がったことが大嫌いだ」
『はい、嘘でしたゴメンナサイ』
えぇ、一言も聞いてませんヨ、ソンナコト・・・。
ライア「はぁー・・・・・・お前という奴は・・・・・・・・・」
長い溜息の後、半ばだるそうに口を開くライア教官。
その相手は勿論、目の前で正座しているこの俺。
ライア「しかもガーディアンズともあろう者が、パシリとだなんて・・・なんてことだ!怒りを通り越して、呆れ果てたよ、まったく」
・・・返す言葉もゴザイマセン・・・。
ライア「アンタの指導教官やってる私が恥ずかしい!」
俺はただひたすら惨めに、ライアさんの説教を甘んじて受ける。
ルウさんは何処を見てるか、何を考えているのか分からない表情で、ライアさんの横に立ち尽くしている。
440は自分が怒られてるわけでもないのに、ライアさんの剣幕にびびりまくりだ。
ライア「・・・はぁ。 説教してたら疲れたよ、ったく!」
『・・・も、申し訳ございません・・・』
ライア「まぁいい、とりあえず・・・」
『と、とりあえず・・・?』
・・・お説教は終わり、か・・・?
ライア「ズボンを穿け。 いつまでもそんな粗末なモノを露出するな」
ルウ「・・・・・・。 フッ」
ビキビキッ
『ごるぁああああああああああああああああああああああああ!!!!!
このメスブタがァァァァッ!!!!!貴様今なんつったあああああああああああ!!!!!!
俺様の自慢の息子に向かって、「粗末なモン」だとォォォオォォオオッッ!?!?!?
しかもそこの不感症ダッチワイフ!!!!てめぇ、俺の息子を見て鼻で笑いやがっただろォォオオォォォオッッ!!!!!
こいつはメチャゆるさんよなあああ!!!!!!!!!』
・・・なんて言えるはずもなく、惨めさ全開でいそいそとパンツとズボンを穿いた・・・。
うぅぅ・・・もうお婿に行けない・・・。
766-
766名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:17:20.97ID:wzlvUrFd(>>518から続く)
『ねんがんの マイショップを ひらいたぞ!』
──タァーン!
『おあッ!危ねぇッ!?!』
440「ころしてでも うばいとる」
『コラ、俺を殺して奪ってどうすんだよ!!ってか、ご主人様に向かって発砲するな、とあれほど!!』
440「お約束と言うやつですよ、ご主人様」
『どっから覚えてくるんだ、そーゆーの』
いつもながらの俺達の日常風景。
あの一件の後、ライアさんとルウさんと共に実地訓練に赴いた俺は、そこで"地獄"と言うモノを味わった。
「その腐った性根を叩き直してやる!」と、般若の形相を彷彿とさせるライアさんの顔は、もう思い出したくも無い・・・。
あれから10日もの間、息子が萎縮しすぎておっきしなくなったほど・・・と、言えばこの怖さの何分の一かでも伝わるだろうか。
その"地獄"から開放された後、満身創痍でマイルームへ戻ってみると、440はいつもの440に戻っていた。
やはり"PMデバイスERO"は一時的なものであり、それ以来あの妙にしおらしい440を見ることはなかった。
どうやらその時の記憶もないようで、良かったと思う反面、何か切ない気もする・・・。
それから更に数週間が過ぎ、相変わらず稼ぎが悪いながらも順当にミッションをこなしてきた。
そんな努力の甲斐あって、ショップオープンのリフォームチケットを購入することができ、遂にマイショップを開くことが出来た。
これからは店での収入も期待出来るだろうし、いくらかはメセタに余裕も出来るってもんだ。
いい加減、Bランク武器も欲しいところだしな!
そうそう、440にもたまには美味いモン喰わせてやりたいな。
『さてっと・・・商品の陳列と値段設定はこんなもんでいいな』
440「そうですね。 いっぱいお客様がいらっしゃるといいですね」
『んだな!・・・っと、そうだ、広告書いておかねぇと!』
商品陳列と値段設定を終え、あとは客を引き寄せる上手い広告文を入れるだけとなった。
俺はカウンターに設置してある、マイショップ管理システム端末の広告欄に文章を入力する。
『えーっと・・・【マイショップ本日オープン!武器、シールドラインからルームグッズ、雑貨まで多数取り揃えています!
値切り交渉可!】っと。 んー・・・それから・・・・・・』
ちらっと440の様子を窺うと、店内の観葉植物に水をやっている所だった。
俺のことは気にしてねぇな。 ・・・よし、今だ!
767名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:18:30.04ID:wzlvUrFd
『えぇーっと・・・【うちの看板娘が脱ぎます♪】』
──ゴリッ
440「申し訳ありません、最後の一文、よく読めないです」
『お、おーけぃ、クールに行こうぜ、440よ・・・・・・俺の後頭部に銃口を突き付けるのは勘弁なんだぜ?』
440「突き付けるだけで済めばよいのですが」
『・・・・・・』
・・・黙って、最後の一文を削除する俺。
ちぃッ!いいアオリ文句だと思ったんだが。
『あー、もう!冗談だ、冗談!書き直せばいいんだろ!』
文を削除したのを確認した440は、ようやく銃を下ろしてくれる。
っつか、いつの間に背後にいたんだかな・・・。
『えー・・・脱ぐのがダメとなると、そうだなぁ・・・・・・よしっ!【うちの看板娘がドキッ!水着でお出迎え!ポロリもあ──』
──ガチャチャッ!グリグリッ
440「ねーよ」
『はい、ありませんよね・・・ゴメンナサイ・・・脳漿が飛び散っちゃうから両側頭部に双短銃を押し付けないで欲しいです・・・・・・』
440「はい、私も汚い花火は見たくありません」
再度、文を削除する俺。
まったく、たかだか広告文のひとつやふたつでパシリに命を脅かされるとは、世も末だ。
『ふぅむ・・・よし、じゃあこれだ!んーっと、【うちの看板娘が──』
──ガシャコッ!440「ご主人様、店頭にアンノウン・ミート陳列用の追加スペース作らないといけませんね」
『ま、まだ途中までしか書いてねぇって!ちょ、ちょいと落ち着いて散弾銃はしまおう、な?削除するから・・・』
440「良かったです。 私、精肉加工業までしたくなかったですから」
文の削除を確認しながら、散弾銃をしまう440。
さらっと真顔で恐ろしいことを言ってのけるのが、こいつの恐ろしい所だ。
まさかとは思うが、いつか俺を本当に挽き肉にしたりしねぇよな・・・。
『大丈夫だって、俺の愛する440にそんな破廉恥な真似させるわけねぇだろ?
俺の目を見ろ!信じろ!ささやき いのり えいしょう ねんじろ!』
440「・・・ジー・・・」
俺の目を、曇りの無い無垢な瞳でまっすぐ覗き込む440。
・・・しかし、まじで可愛い顔してるよな、こいつ。
ここまで器量がいいのは、ヒトでもなかなかいないと思うぞ。
『・・・・・・』
440「・・・・・・」
無言で暫しの間、お互い見つめ合う。
ここで440が、ポッ・・・とか頬染めちゃったりなんかしちゃったりしたら・・・
うはwwwそれなんてラヴコメシチュエーションwwwおいちゃんまいっちゃうなぁオイwwww
768名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:19:14.94ID:wzlvUrFd
このままキスしちゃいそうだ!そして、それから押し倒して440とニャンニャン☆しちゃ──
──ジャキ!グイッ!
440「・・・・・・」
『・・・ま、待て・・・俺まだ何も言ってねぇって・・・・・・無言で腹に銃口を押し付けないでくれ・・・・・・』
440「『440とニャンニャン☆しちゃいたいwww』と、目が仰っていました」
エ、エスパーか、こいつはッ?!
440「ご主人様のお身体に直接ボディスロットをこさえて差し上げましょうか?ボディ用ユニットが挿せるかもしれませんよ」
『い、いや、遠慮しておくわ・・・』
440「そうですか?残念です」
440はさも残念そうに言いながら、銃をしまう。
・・・やれやれだぜ・・・。
440「それはこちらの台詞です」
『おま、俺の心が読めるのかよ・・・』
440「ご主人様は何を考えているのか、分かり易いですから」
さ、さいですか。
440「はぁー・・・」
不意に440が長い溜息をつく。
『どうした、溜息なんかついて』
440「・・・察していただけると、助かるのですが・・・」
『察する・・・、ねぇ・・・』
ふーむ・・・なんなんだろうな?
あぁ、そっか、分かったぞ!
『あぁ、あーはいはい!わかった、お前、あれだろ? "あの日" か!』
440「さすがご主人様!よくお分かりになりましたね!」
『はっはっは、さすがだろう!苦しゅうない、もっと誉め──』
──タタァーン!バスバスッ! タタァーン!バスバスッ! タタァーン!バスバスッ!
440「ンなワケねーだろ」
『・・・う、うわぁーい、440は腕がいいなー・・・百発百中・・・』
ノリツッコミまでするようになるとは・・・突っ込み性能が進化した、ってことか?
最初の頃の440はもっと健気で小動物みたいな感じだったのだが・・・。
"慣れ"なのかも知れないな。
769名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:19:47.57ID:wzlvUrFd
440「ふぅ・・・まったく」
そう言いながら呆れ顔で再び溜息をつき、銃をしまい、ウォンドを取り出す。
440「本当に、お世話のし甲斐があるご主人様ですね」
『いやぁ、それほどでもぉ・・・(照』
440「誉めてません。 レスタっ!」
ピロン! +220
嫌味を言いながらも、ちゃんとレスタで癒してくれる440ハァハァ・・・。
440「関係ないですが、ご主人様の生命力の高さには本当に驚かされます。 レスタっ!」
ピロン! +210
『まぁな!HPだけはビーストにも負けない自信があるぜッ!』
440「そうでもなければ、私の射撃で絶命していてもおかしくはありませんしね・・・」
『応よ!お前には俺だけしか釣り合わないってことだな!』
440「は、はぁ・・・レスタっ!」
ピロン! +220
『お、もういいぜ、完治した!さんきゅーな!』
ぐりぐりっと。 ちょいと乱暴だが、440の頭を撫でてやる。
440「あぅ?!い、いいえ、これも務めですから・・・!」
ちょっと焦りながらそっぽを向く440。
ふぅん?頭撫でられるのは照れくさいのか?嬉しいのかも知れんな。 愛い奴よのぉ。
さて、440とスキンシップはここまでにしてっと。
じゃあ、そろそろおっぱじめるか!
『よっし!んじゃ、マイショップオープンと行くかッ!!』
440「はい、そうしましょう!」
2人揃って握り拳を突き上げ、「オーッ!」と高らかに叫ぶのだった。
770名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:21:23.43ID:wzlvUrFd
─ 6時間後 ─
『きゃ、客入り良すぎだな・・・ぶっちゃけ驚いたぞ・・・』
440「そうですね、たくさんいらっしゃいました」
マイショップをオープンし、暫くすると、初日だというのに客が来るわ来るわの大繁盛だった。
今はやっと客足も収まり、一息ついているところだ。
『やっぱり、あの広告文の最後の一文がよかったんだろうな』
440「最後の、ですか・・・」
正直、その通りだったと思う。
広告文の最後の一文。
何度か440に却下され、何とか拝み倒してやっとのことで許可が下りた文章。
それは・・・
【GH-440が笑顔でお出迎え♪好感接客!】
俺の土下座の甲斐もあってか、440本人は渋々と言った感じに許可してくれたが、まさに狙い通り。 見事にこの一文が効いた!
客のほとんどが男だったことが、その証拠だ。
次々に、「ほほう、これがGH-440か、可愛いなぁ」とか、「うはwww440タンテラモエスwww」だの、
「よし、俺のも440に進化させるぞ!」などなど、大好評!
店主は俺なのに、440ばかりが接客させられ、俺は店のオブジェ状態だった。
隣の部屋に440が勝手に飾ったウォーキングパノン(どうやら趣味らしい)とか言うてくてく野郎より存在感ねぇよ、俺。 皆、スルー。
まぁ、おかげで繁盛したのだから、よしとしてやろう。
功労者である440を労ってやらねばな!
『初日から店が大成功したのは、お前のおかげだ。 さんきゅーな!』
440「いえ、そんな・・・。 実は私、恥ずかしかったですよ・・・?」
『恥ずかしい?何でだ?』
440「はい・・・だって、私・・・ご主人様以外の方とお話したの、ほとんど初めてですから・・・」
あぁ、なるほど。
確かパシリは各ガーディアンズに支給されるまで、テスト起動以外では起動されていないらしい。
退役したガーディアンズのパシリを初期化して、支給する場合もあるが。
それはともかく、支給された後は、ずっと部屋の中にいてご主人様の周辺の世話をするだけと言っても過言じゃない。
誰かが部屋に訪ねて来ないか、もしくは他人とパーティを組み、ミッションを受けて連れて行くとかしないと、他人との接触はほぼ無いだろう。
俺は440をミッションに連れてっても、他人とパーティは組まずに2人きりだったからなぁ。
771名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:21:35.08ID:wzlvUrFd
『そっか。 でもお前、ちゃんと笑顔で接客できてたじゃないか』
440「広告文にああいう風に書かれてしまいましたし・・・」
『はは、そうだったな!』
440「・・・笑い事じゃないですよ、もう・・・」
『悪ぃ悪ぃw これからもその調子で頼むぜ!』
ちょっとふてくされる440モエス!
『いやはや、上出来だった!ほんとありがとなw』
なでなで。
440「もぉ・・・」
頭を撫でてやると、ちょっと照れたように顔を俯かせる440。
お?やっぱ王道の"なでなで"は満更でもないのか?可愛いやつめ!
『よしよし、ご褒美に俺様ミルクを──』
──ジャキッ!
440「ご主人様の剥製をインテリアとして飾ってみませんか」
『う、うは、いつもの冗談だって・・・』
さすが、いついかなる時でも突っ込みの早さは天下一品だぜ・・・。 感心する。
440「まったく。 ご主人様は立派なガーディアンズの一員なんですから!しっかりしていただかないと困ります」
『う゛ー・・・も、申し訳ない・・・』
440「いい加減にしていただかないと、私、みの○んたに思いッきり生電話しちゃいますよ?」
『だからどこでそういうのを覚えて来るんだ、お前は』
なんてことをやっていると・・・
プシュィィン
おっと、客が来たみたいだな。
772名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:22:16.86ID:wzlvUrFd
『いらっしゃい!ごゆっくりどうぞ!』
440「い、いらっしゃいませぇ、どうぞごゆるりとご覧になってくださいね!」
客「おぅ、ちょいと邪魔するけんのぉ」
で、でけぇー・・・。 ゴッツイ巨漢ビーストの客だった。
やっぱ440目当てだろうか? まさに看板娘だな。
一瞬、"客寄せパンダ"って言葉が脳裏を過ぎるが、気にしないでおこう。
客は店内をうろつき、商品を眺めている。
ここで接客をしてもいいんだが、商品眺めてる時に店員に声を掛けられると、うざがるのもいる。
ましてや、俺みたいな野郎だったりすると、明らかにうざいやも知れん。
向こうから声を掛けてくるまで、黙っておくことにしよう。
暫くすると、その客は商品が決まったのか、のっしのっしと440に近づいて行く。
俺は管理システム端末で在庫のチェック中。
440「何かお買い求めですか?なんなりとお申し付けください」
440は、近づいてきた自分の身長の3倍はあろうかという客を見上げ、笑顔で丁寧に接客を開始。
うむうむ、初日だというのに440の奴、すっかり看板娘が板についてきた。 パパは嬉しいぞ。
そして、客はおもむろに口を開く。
客「・・・ハァハァ・・・」
440「・・・ぇ?」
あ゛?
440「・・・え、えっと・・・?」
客「440タン、ハァハァ」
戸惑う440。
ちょっと待て。 なんだこの客。 鼻息荒いぞ。 ハァハァじゃねぇ。
しかも何が「440タン」だ、この野郎。 馴れ馴れしいにもほどがあるわッッ!!
客「440タン、キャワユイのぅ・・・ぐふふふ・・・」
440「ひ・・・ひぅ・・・!」
コラ!貴様!俺の440をそんな汚らわしい目で見るんじゃねぇッ!鼻息を吹きかけるなッ!
そのでけぇ図体に似つかわしくない、気持ち悪い言い方と下卑た笑いを今すぐに止めやがれッ!
440がすっかり萎縮してるじゃねえかッッ!!
・・・とは思うものの、客に対してそんなこと言えるはずもない。 強そうだし・・・。
すまねぇ、440・・・今は耐えてくれ・・・!無力なパパを許しておくれ!
客「おーおー、プルプル震えちゃって・・・モエスじゃけんのぉ!!」
440「は、はぅぁぁ・・・・・・」
や、野郎・・・こっちが何も言わないのをいいことに、俺様の440に向かって・・・。
怒りで握り拳をブルブルと震わせていたその刹那、奴は驚くべき行動に出やがった。
客「ぐふふ・・・スカートの中はどうなっとるんかのぉ・・・!」
440「・・・ッ!ひっ?!」
客のゴッツイ手が440のスカートを掴む!
773名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:23:00.56ID:wzlvUrFd
て、てめェッ!俺様の440はリカちゃん人形じゃねぇんだよボケがぁッッ!!
「リカちゃんのアソコはどうなってるのかなぁ~♪ぐへぐへ」っつって覗くのとはワケが──
──ハッ?!
待て待て!こ、こいつはやばい!超絶やばいぜええええぇぇぇッッ!?!?!
思うより早く、身体が動いた!
カウンターを飛び越え、着地と同時に440の首根っこ掴んで奴との距離を開かせる!
『あ、あのー、お客様ッ!当店では、お触りサービスは行っておりません故ッ!ご了承くださいッ!!』
あまりの俺の早業に、客と440はきょとん顔。
やがて、客は不快感を顔に顕わにし、睨み付けて来る。
・・・こ、怖ぇよ母ちゃーん・・・。
くっ!だがしかし!ここで臆するわけにはいかんッ!!
勇気を奮い立たせるんだ!440を守る為にッッ!!!
暫しの間、俺と客はにらめっこをしていた。
どうやら向こうは暴力に訴える気はないようで、少しすると客は「ふんっ」と不機嫌そうに鼻を鳴らし、ドスッドスッと出て行った。
プシュィィン
『・・・ぶはぁー、はぁー・・・』
ドアが閉まったのを確認すると、詰まった息を吐き出す。
ふぅ・・・やれやれ・・・。
『危なかったぜ・・・』
そう言って440の方を見る。
『さ、災難だったな・・・』
440「・・・・・・」
774名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/03(金)14:23:39.21ID:wzlvUrFd
440は怯えきっている・・・・・・わけではない。
無言で、いつの間に出したのかわからない 散 弾 銃 をしまっている所だった。
・・・そう、「危なかった」のは、440じゃないのだ。
客 の 方 だ 。
俺が咄嗟に判断し、客と440を引き離さなかったら・・・。
・・・まず間違いなく、440は自己防衛のために躊躇わず引鉄を引いただろう。
俺の知ってる440は、きっと、やる。
・・・・・・いや、確実に、
──殺る。
開店初日から、客を銃殺してお尋ね者になっちまうなんて、まっぴらごめんだ!
でも、もしかしたら・・・・・・一応、聞いてみるか。
『な、なぁ、440よ・・・』
440「はい?なんでしょうか」
『あのさ、俺が割って入らなかったら・・・・・・どうしてたんだ?』
440「はい、その場合は、あの方の身体を風通し良く──」
『わかった、もういい』
みなまで言わせず、遮る。
オーケイ、予想通りだった。
『さ、さて・・・そろそろ店を閉じるか』
440「はい、お疲れ様でした!」
『お疲れさん!』
こうして、開店初日のどたばた騒動は幕を閉じたのだった・・・。
973-
973名前:名無しオンライン[sage>>953氏ちょっと箱借りますよw]投稿日:2006/11/04(土)12:44:05.30ID:cCUEzut5(>>774から続き)
『あいつ・・・今頃どうしてるかなぁ・・・・・・』
440「「すー・・・すー・・・」
自室のベッドに仰向けで転がり、今日出会った同志のことを思いながら天井を見つめ、そう呟いた。
俺のすぐ真横には同じベッドの上で、静かに寝息を立てている440がいる。
『うまくやってるといいが・・・』
自分のことではないのに、まるで自分のことかのように気になっちまう。
俺がここでこんな風に気にしててもしょうがないんだが・・・。
『よいしょっと』
上半身だけを起こし、ぐっすり眠っている440の寝顔を見る。
今日はこいつもいっぱいはしゃいだもんなぁ・・・疲れてるんだな。
そっと手を伸ばし、440のさらさらなまるで絹のように繊細な髪を撫でてやる。
440「・・・んー・・・」
あ、起こしちまったか・・・?
440「・・・すー・・・すー・・・」
・・・大丈夫だった。
『まったく、無邪気で穏やかな寝顔だ・・・』
見てるこっちまで気持ちが穏やかになっていく、そんな寝顔。
『俺は余計なこと、しちまったかなぁ・・・勢いとは言え・・・・・・』
『・・・いや。 あいつなら、大丈夫だ。 俺とは違う・・・きっと、うまくやるさ』
440の寝顔を見つめながら、俺は記憶を遡って思い返してみる。
同志のあいつと出会ったこと。
同志に俺の秘宝、"PMデバイスERO"を託した、あの時のことを──
975名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/04(土)12:45:23.34ID:cCUEzut5
──マイショップオープンから早や5日が過ぎた。
売上もそこそこ伸び、数人の常連(440目当ての常連だが)の内、ある男ニューマンに品物の仕入れの依頼があった。
その品物とは、ウォンド系やロッド系の合成に必須な金属スピラルと、シールドラインを合成する際、光属性を付加するためのグラフォトン。
その男ニューマンの話だと、スピラルの産地であるニューデイズの敵はテクニック耐性が高く、フォースである自分では少々面倒とのこと。
うーん・・・ニューデイズの敵っつったら、テクニックを駆使して襲ってくるから、俺も面倒ではある・・・。
以前、440と緑林突破ミッションをした時に、ゴーモンにバータを撃たれ間抜けな格好のまま凍結させられたことがあったのだが、
その格好がよほどツボだったのか440に大笑いされ、惨めな思いをした記憶があるからだ。
しかし!"顧客満足度120%"(内119%は440で補う)を目指す俺としては、常連の依頼を無視するワケにはいかないッ!
そういうわけで、俺と440は一緒にニューデイズへと赴いた。
440「~♪」
ふと横を見ると、440が楽しそうにニコニコ笑って、とても上機嫌だった。
そういや、ショップオープンしてからは店番ばっかりさせて、外に連れて行かなかったからなぁ。
素材調達とはいえ、久々の外出で気分転換が出来て嬉しいってところか?
あー・・・もしかすると・・・!
『やけに上機嫌だな、440』
440「はいー♪」
『そうかそうか、俺と一緒にデート出来てそんなに嬉しいかw』
440「・・・・・・」
『・・・・・・』
440「・・・はい♪」
『な、なんだ、その間は!』
440「えへへ~♪」
ちょっと期待した俺が馬鹿だったぜ・・・。
まぁ、即答で「いいえ」なんて言われるよりはいっか。 肯定してくれたしな!
どうするよおいwww「はい♪」だってよぉwww「♪」なんかつけちゃって可愛いじゃねえかッ!!
気だるいミッションも、これなら楽しくこなせて素材調達も楽しくなりそうだッ!!!
『えーっと・・・ミッションカウンターは何処だっけか・・・』
くいくい。
440「こっちですよ、ご主人様ー」
『お?あぁ、悪いな440、さんきゅ!』
440「いえいえ♪」
久し振りのニューデイズだったが、440に服をくいくい引っ張られて誘導してもらい、ミッションカウンターへと到着した。
しっかし、ほんと上機嫌だな、こいつ。 まるで散歩を待ちわびていた犬みたいだ。
『おぉ、そうだ、ここだここだ。 久し振りだからすっかり忘れて・・・・・・ん?』
440「・・・・・・」
『どうした?440』
何故か俺の足にしがみついてる440。
何かを警戒してるような感じだ。
一体なんだ?何か怖い物でもあるっつーのか?
440が視線を送る先をたどって俺も見てみるが、特にこれと言って何もない。
ただミッションカウンターのまわりにガーディアンズがたむろしているだけだ。
ごっついビーストやキャストのガーディアンズが怖いってか?
976名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/04(土)12:46:24.92ID:cCUEzut5
・・・いや、そんなことはないだろう。
毎日そういう客とも接客してるし、なにより、初日に巨漢のビーストを射殺しようとしてたくらいの度量の持ち主だ。
今更これくらいでビビるはずがない。
『どうしたってんだよ、440。 ただのミッションカウンターとガーディアンズ達じゃねえか』
440「ご主人様・・・」
すると突然、440がバッ!とこちらに顔を向け、真剣な眼差しで俺にこう言った。
440「かっ、かわいい!!!」
・・・。
・・・はい?
『・・・ぷりーづ、せぃ、あげいん』
440「かっ、かわいい!!!」
440は俺の言葉に、律儀にその通り返す。
『はあ?か、可愛い・・・?何が可愛いってんだ?・・・俺?なワケねえか・・・』
440「かっ、かわいいかわいい!!!!」
必死に可愛いを連呼し、ぴょんぴょん跳ねながら、さきほど視線を送ってた場所を指差す。
しかし、その先をたどっても、さっきと同じ光景が広がるばかり。
このお嬢さんは一体、なにをもって可愛いと仰るのか?
わけのわからないまま、440の顔と指を指した場所を見比べる。
・・・・・・が、わからん。
『なぁ・・・可愛いのなんて何にもないぜ?』
440「あの箱さん可愛い!!!」
は?
『は、箱ぉ・・・?』
440「可愛いです!箱さん!」
『箱っつーと・・・』
440が示す先に箱と呼べるのは・・・・・・いた。
一人、妙に挙動不審っぽいあれ、・・・か?
あれが可愛い・・・?
『可愛い、か・・・?』
440「かわいいです!!」
『そ、そうか・・・』
440「かわいいです!!」
こいつの"可愛い"の基準がわかんねぇ・・・。
パノンやラプチャを見た時も「かっ、かわいい!!!」って言いながら射殺してたしな。
可愛いのに躊躇わず射殺するってどうなんだ・・・。
まぁ、美的感覚は人それぞれなんだろうけどさ。
・・・ん?待てよ・・・。
もし、今この箱を「かわいい!」って言ってるのが、パノンやラプチャとかと同じ基準の"可愛い"だったとしたら・・・?
・・・・・・。
・・・・・・まずい。
27名前:名無しオンライン[とりあえず続きをこっちに・・・orz]投稿日:2006/11/04(土)12:53:39.21ID:cCUEzut5
・・・・・・まずいッ!あの箱を射殺しちまいかねんッ!?!
ンなことしたら、俺のこれからがメチャメチャになっちまうッ!!!
俺は慌てて440の目の前にしゃがみこみ、両肩に手をかけた。
『落ち着けよ、440!は、早まるな、落ち着けッ!なッ?!』
440「え、え・・・?え??」
必死に諭す俺に、きょとんとする440。
『い、いいか、落ち着くんだぞッ!ま、まずは深呼吸だッ!』
440「あ、あの、ご、ご主人様・・・?」
『腹の底から深呼吸だぞッ!ほら、ヒッ、ヒッ、フー・・・ヒッ、ヒッ、フー・・・やってみろッ!!』
440「それはラマーズ法です。 ご主人様の方が落ち着いてください!」
『だ、だだだ大丈夫だ、俺は常に着沈静冷だッ!!』
440「十分いつも以上に変ですよ、ちょっと落ち着いてくださ・・・・・・あ!」
『は、はぁ・・・はぁ・・・・・・ん?』
箱「あ、あのー・・・」
『ッ?!』
な、なんだとッ?!
ふと気付くと、いつの間にか背後には箱の姿がッ!?!
俺らにおずおずと話し掛けてきた!!何故だッ!?!
いやいや、待て待て待てッ!俺の背後に立つなッ!!いやまじでッッ!!!!
箱「あ、あのー・・・お取り込み中の所、申し訳ありません・・・」
440「かっ、かわいい・・・!」
『!!』
440の両手が動いた気がした。
もう一刻の猶予もない!と頭で判断する前に俺の身体が動いたッ!
一瞬で180度身体を捻らせ、箱に向かって突進するッ!!
『だらっしゃあああああああッ!!!!伏せろォオオォォオッッ!!!!』
ドガァッ!!!
箱「・・・え、え?!ぐはァッ!?!?」
俺は箱と共に地面へとロケットダイブッ!
ドシャァッッ!!
『いってててて・・・・・・』
箱「あいたたたた・・・・・・」
・・・大分痛かったが、これでなんとか最悪の状況は回避したはずだ・・・!
28名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/04(土)12:54:26.99ID:cCUEzut5
440「ご、ご主人様・・・?な、何してらっしゃるんですか・・・?」
『・・・い、いや、ちょっとな』
呆気に取られたような顔で、問い掛ける440の手には・・・どうやら、銃はないようだ。
「ほっ」と一息、安堵の息をつき、愛想笑いで誤魔化しておいた。
まさか馬鹿正直に「お前が箱射殺しようとしてるって思ったからだっつの!」なんて言えるはずもない。
そんなこと言ったら、俺が射殺されかねん・・・。
箱「うぅー・・・な、何事ですか・・・」
『あ、あぁ、えーっと、す、すいません、ちょっと色々ありまして・・・あはは・・・』
俺が突き飛ばした箱も、俺の下敷きにされながら呆気に取られたような顔─と、言っても表情がわからないヘッドタイプだから予想だが─で聞いてくる。
こちらにも、正直になんて言えるはずもなく、曖昧に誤魔化した。
440「ご主人様・・・まさか、とは思いますが・・・」
『ビクッ?!』
ハッ?!ば、バレたかッ!?!
440「ご主人様・・・」
『な、なんだ・・・?』
440「まさか、そっちの趣味がおありだったんですか?」
・・・・・・へ?・・・・・・趣味・・・・・?
ふと箱を見ると、全く同時に目が合った。
『・・・・・・』
箱「・・・・・・」
──ウホッ!
『 や ら な い か 』
146名前:名無しオンライン[sage>>141氏また箱借ります]投稿日:2006/11/05(日)08:06:41.71ID:sZBHcwJj
ひょんなことから、パーティを組んでミッションに行くことになった俺と440と箱。
緑林入り口から程遠く、緑豊かな、人の手があまり施されていない道を歩いている。
不幸なことに、緑林へ辿り着く前に俺達の乗ったフライヤーベースが故障を起こしたからだ。
しかし、ここからならば目的地まで徒歩でも2時間ほどで着くらしい。
修理が完了し、再飛行できる目処は今の所立ってない、と言うことだったので、俺達は歩いて緑林の入り口へ向かうことになったのだ。
緑林入り口に向かう道すがら、それぞれの自己紹介と雑談を交えながら俺達3人は歩いていた。
箱「・・・そういうわけで、よろしくお願いします」
『こちらこそよろしく!』
440「こちらの方こそ、よろしくお願い致しますね・・・・・・かっ、かわいい・・・・・・」
『まだ言ってるのか、お前は』
箱「あ、あはは・・・」
『っと、そうそう、タメ口でいいからねw 俺もそうするし、その方が気が楽っしょ?』
箱「え?う、うーん・・・僕、ちょっとそういうの性に合わないと言うか何と言うか・・・すいません」
『あ、いやいや、謝ることはないって!まぁ、そっちのがやりやすいってんなら、構わないよ』
箱「は、はい、すいません・・・」
『だから謝らなくていいんだってw』
440「かっ、かわいい・・・」
どうやらこの人は結婚しても、女房の尻に敷かれるタイプと見た。
なんだか、自分のパシリにも丁寧語使って尻に敷かれている様が目に浮かぶようだ・・・。
ふっ・・・440の「かわいい!」って言うのもわからんでもない。
暫く歩いていると分かれ道があったので、どうしようか悩んでいると440が「私がちょっと見てきます」と、言って分かれ道の右側へと消えて行った。
二手に分かれて様子を見に行ったとしても、どちらかは違う道のはずだ。
合流する手間もかかるし、ここは440に任せて俺らはここで待ってればいいだろう。
箱「440さん、大丈夫でしょうか?」
『あぁ、心配はいらないだろう。 この辺りには凶暴化した原生生物は出ないって話しだし』
箱「なるほど」
『心配せずに待ってようぜ!それに、あいつはああ見えて結構強いから。 俺よりも強いんじゃないか?はははw』
箱「・・・ふふw」
『?、何、その笑い・・・』
箱「いえいえ、気分を害したのなら謝ります」
『いや、そんなことは全然ないんだ。 ただ、何か含みがある笑いだったから・・・』
箱「ははw 随分と440さんのことを信頼されてるんだなぁ、と思ったものでw」
『う、うーん・・・ま、まぁ・・・一応俺のパシリだし、な』
こ、こやつ、何てことを言ってくるんだ・・・。
腰が低い態度とは裏腹に、鷹のように鋭い眼光を秘めているかも知れぬ・・・侮りがたしッ!
157-
157名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/05(日)08:27:27.23ID:sZBHcwJj(>>146から続き)
なんて話をしていると、スキップをしながら上機嫌で、何かを右手に掴んで帰ってくる440の姿があった。
何を持ってるんだ?あいつ。 ・・・まぁ、とりあえず報告を聞くとしよう。
440「ただいま戻りました~♪」
『おう、お疲れ!で、どうだった?』
箱「お帰りなさい」
440「えっとですね、見てください!じゃーん!!」
と、誇らしげに何かを掴んだ右手を掲げる440。
『・・・あん?』
箱「?」
『・・・鎖、か・・・?』
箱「・・・鎖、ですね・・・」
440が見せた物は、ただの鎖のようだった。
ぷらんぷらんと440の右手で揺れている。
・・・何がしたいのか、さっぱりわからん・・・。
『・・・で、お前は鎖を俺らに見せてどうしたい?』
440「もー、何言ってるんですか、ほら、良く見てくださ・・・・・・あれ?!」
自分の持つ鎖を見て、驚く440。
・・・ダメだ、こいつが何をしたいのか全然わからんッ!
440「あれぇ、おかしいなぁ・・・ちゃんと捕まえたはずなのに」
『つ、捕まえた・・・?何を?』
ちょっと待て。 こいつ、まさかとは思うが・・・。
440「捕まえたんですよ」
『だ、だから何を?』
まさか・・・ッ?!
158名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/05(日)08:29:33.72ID:sZBHcwJj
満面の笑みで、こう答える。
440「可愛い箱さん♪」
WRYYYYYYYーーーーッッ!!!!!!!!
440「でも、逃げられちゃったみたいです・・・しょぼん・・・」
『お、おま!「しょぼん」じゃねえよッ!!』
な、なんてこった・・・。 こ、こいつ、通りすがりの箱を捕獲してたっつーのかよ・・・。
『お、お前、何やっとるんだ・・・』
440「だってぇ・・・可愛かったんですよ?」
『可愛いからって、捕獲しちゃダメだろ!』
440「えー!ちゃんと散弾銃で弱らせてから捕獲したのに逃げられるなんて・・・」
『ポケ○ンかよッ!!』
440「残念です・・・2人とも逃がしちゃいました・・・・」
『しかも2人もかよッッ!!!』
440「1人目は散弾銃撃ったらそのまま逃げられて、2人目でやっと捕まえたと思ったのに・・・・・・」
『・・・・・・』
箱「・・・ガクガクブルブル・・・」
はぁぁー・・・・・・。 もう、何も言う気も起こらんわ・・・。
・・・名前も姿も知らぬ、通りすがりの箱さん・・・本当にごめんなさい・・・。
(続く)
310-
310名前:1/2[sage]投稿日:2006/11/06(月)00:51:37.06ID:dzk6tDho(>>158から続き)
大分歩いて来たはずだが、まだ緑林入り口には到着していなかった。
仕方なく目の前の道をただ、ひたすらと3人で歩き続ける。
勿論、無言ってワケじゃない。
今、箱のパシリについて聞いたところだった。
『・・・へぇ、箱のパシリはGH-450なんだ』
箱「ええ。 とっても気が利く、いいパートナーですよw」
『ほほぅ・・・随分と仲が良さそうだなーw』
箱「・・・う、うーん・・・そ、そうですねw」
440「かっ、かわいい・・・・・・」
俺の言葉に、歯切れの悪い言葉を返す箱。
なるほどな、嘘がつけないタイプでもあるか、こりゃ。
この分だと、箱が450に好意的には接しているが、450は素っ気無いって感じか?
まぁ、その450がどう思っているのか、会った事すらないから知る由もないが。
・・・これはちょいと興味あるなw
ちょいと突っ込んで聞いてみるとするか。
『箱はさ、アレか』
箱「はい?アレ、とは?」
『ニヤリ・・・ぶっちゃけ、その450のこと好きだろ?w』
箱「・・・!!!な、な、ななななな!!??」
俺の嫌らしい笑みを浮かべての150km/h超え直球ストレートを受け、ものの見事にうろたえる箱。
・・・わ、分かり易い奴だ・・・。
440「かっ、かわいい・・・・・・!!」
『お前、そればっかりだな・・・って、お前!何だ、その手の散弾銃は?!』
440「・・・え?あ!」
311名前:2/2[sage]投稿日:2006/11/06(月)00:52:21.85ID:dzk6tDho
俺の指摘にやっと気付きました、みたいな顔をした440は、いつの間にか手にしていた散弾銃を隠すように、慌ててしまう。
こいつ、やっぱ本当に・・・「かっ、かわいい!!」とか言いながら、発砲するつもりだったんじゃあるまいな・・・。
まぁ、ここなら誰かに見られることもないからいいか! ・・・・・・ってことはない。
常に注意して見張っておかねば。
さて・・・話を戻すか!
箱に向き直り、次なる言葉の矢を番える。
『そして、更に言うとアレだ』
箱「は、ははははい?ア、アアア、アッー!!アレ、とは・・・?」
『片思いか』
箱「ボガーンッ!!」
440「きゃ、きゃあ?!は、箱さんの頭部パーツから小爆発が!」
『お、おわ・・・』
箱は頭部パーツからもくもくと黒煙を上げて倒れてしまった。
ま、まさか爆発するほど的の中心射抜いていたとは・・・。
『ちょ、だ、大丈夫か?!』
440「だ、大丈夫ですか、箱さん?!今、直しますから!!」
440はそう言うと、ナノトランサーから工具キットらしき物を取り出し、仰向けに倒れた箱の頭部へと駆け寄る。
ちょこん、と箱の頭部付近へ座ると工具キットから色んな工具を取り出し、頭部パーツを修理し始めた。
さすがマシーナリー、機械系はお手の物か。
感心しながら見ていると、440は修理の手を止めずに、こちらを見て非難の声をあげる。
440「もぉ、ご主人様!ダメじゃないですか、こんな可愛い箱さんをいじめたら!!」
怒った顔も可愛いぜ、440・・・。
440「聞いてるんですか?!ご主人様っ!」
『あ、ああ、聞いてる聞いてる。 悪い、まさかショート起こすほどとは思いもしなかったもんだから・・・』
440「私に謝られても困ります!謝るのでしたら、箱さんに謝ってください!」
『わ、わかったよ』
440「本当に分かったんですかッ?!」
怒りながら、箱の頭部パーツへと力任せに、勢い良く工具を押し込んだその瞬間・・・
・・・チリッ・・・・・・ボンッッ!!
(続く)
656-
656名前:1/3[sage]投稿日:2006/11/08(水)19:59:42.02ID:QUSCiuE8(>>311から続き)
440「きゃ、きゃあ!?!」
『ちょ、うおぁッ?!』
箱の頭部パーツに小さい火花が走り、再び小爆発。
お前は直してるのか壊してるのか、どっちなんだ・・・。
440「あぅあぅ!ご、ごめんなさい箱さん!!今すぐ直しますーっ!!」
箱・・・可哀想な男だ・・・。
- 15分後 -
箱「・・・起動確認・・・各種パーツ、デバイス、全テニオイテ動作正常・・・前回起動時ヨリ出力対比105%・・・」
『お、直ったみたいだな』
440「ふぅ・・・良かったです」
440の懸命なオペの結果、箱は意識を取り戻した。
この手際のよさは、ブラッ○ジャックも裸足で逃げ出すだろう。
箱「ありがとうございます、お陰様で直りました」
『いやいや、それほどでも』
440「ご主人様は何もしてません!・・・本当に大丈夫ですか?申し訳ありませんでした」
箱「はい、もう大丈夫です、ありがとうございます。 なんか、さっきより少し調子がいいくらいです」
440「ほっ・・・そうですか、よかったです」
箱「ヒューマンの方のPMなのに、修理お上手なんですね。 うちの450といい勝負かもですw」
440「あは、ありがとうございます♪」
本当、そうだよな。 俺のパシリなのに、何でああも手際がいいんだ? 才能って奴だろうか?
いや、パシリに"才能"って言うのもおかしい話か。
あぁ、そうだ・・・ちゃんと謝っておかないとな。
657名前:2/3[sage]投稿日:2006/11/08(水)20:00:42.73ID:QUSCiuE8
『あー、そのー・・・ごめん、まさかショートまで起こすとは思いもしなくて』
箱「あ、いえいえ、気にしないでください!日常茶飯事ですから!」
『そっか、ありがとう・・・って、日常茶飯事なのか?!』
箱「あははははw」
本当なのか、冗談なのか分からないが、笑いながら誤魔化す箱。
本当だったとしたら、常にパシリ連れてないとやばいんじゃないのか・・・?
箱「それにしても、素敵なパートナーさんですよね。 毎日、仲良しで楽しいんじゃないですか?」
『ん?あぁ、まぁねw なんてったって俺達は毎日熱く、下半身もとろけるような付き合──』
──タァーン!
440「あらあらご主人様大変、頭部から出血してますよ。 直して差し上げますね」
『・・・そ、そうか、棒読みでわざわざありがとう・・・その銃で直してくれるのかな・・・?』
箱「あわわわわわ・・・・・・」
毎度おなじみの俺達のやり取りに、箱は本気で焦っていた。
まぁ、そりゃ焦るよな・・・生身のヒューマンである俺の頭部に、フォトン弾が命中したんだから。
俺じゃなきゃ死んでるところだぞ、まったく。
440は「まったくもう」とぶちぶち小言を言いながら、レスタで癒してくれる。
レスタするくらいなら、最初から撃つなって話だ。
顔面蒼白(顔色は分からないが)の箱には、「いつものことだから」って笑いながら言っておく。
納得しきれなそうな感じだったが、なんとか無理矢理に納得してもらった。
世の中理屈じゃないんだよ、君。
658名前:3/3[sage]投稿日:2006/11/08(水)20:01:23.19ID:QUSCiuE8
440「さぁ、お二方とも、そろそろ先へ行きましょうか!」
『あぁ、そうだな』
箱「は、はい!440さん、本当にどうもありがとうございました」
440「そんな御礼ばかり仰らないでください、元々こちらの所為なんですから・・・。 そ、それに・・・」
箱「それに?」
440「・・・照れてしまいます・・・」
『はーいはいはいはい、ほら先行くぞ先ー!付き合ってらんねー!』
箱「あ、す、すいません、待ってくださいー!」
440「あぁん、待ってくださいよ、ご主人様ー!」
俺は2人を置いてすたすたと先へ行く。
なーにが、「照れてしまいます・・・」だ。 まったく。 やっとれんわ。
それからまた楽しい雑談をしていると、時間の流れとは早いもんだった。
始終和やかな雰囲気で、・・・いや、多少トラブルもあったが・・・何はともあれ、いつの間にか緑林の入り口へと辿り着いていた。
『よし、サクッと行っちゃうとするか!』
440「はい!」
箱「はい、行きましょう!」
そうして、俺達は緑林へと足を踏み入れたのだった。
(続く)
774-
774名前:1/3[sage]投稿日:2006/11/09(木)22:54:59.61ID:z5eOYn2u(>>658から続き)
────あいつ、今頃大人の階段上ったんだろうか。
回想を終え、また箱のことが気になりだす。
『・・・いやいや、もう気にするのは止めろって。 後は、あいつが道を選ぶだけだ』
箱と別れた後、聖地奪還ミッションを受け、当初の目的であった常連の所望する品物は手に入れた。
フライヤーベースの故障という、思わぬタイムロスがあった為、聖地奪還ミッションは猛スピードの快進撃で終わらせた。
その疲れからか、マイルームに帰った俺達はそのまま俺のベッドにダウンしてしまったのだ。
2人で同じベッドで寝たからと言って、何をするわけでもなく、何が起こるわけでもなく。
2人でただ眠っていただけだった。
まぁ、正直言うと、隣で無防備に眠っている440に襲い掛かろうかとも思ったが・・・。
440「くー・・・くー・・・」
『・・・・・・』
・・・この無邪気な寝顔を見ていると、なかなか実行へ移せずにいる・・・。
『・・・・・・・・・』
最近、思うことがある。
──俺は440に対して、何を望んでいる? 440をどう見ている?
ただの性的欲求の捌け口として、か?
それとも、俺は────
775名前:2/3[sage]投稿日:2006/11/09(木)22:55:42.70ID:z5eOYn2u
440「・・・う・・・うーん・・・・・・」
俺が考え込んでいると、440が呻き声をあげる。
『・・・んあ?起きたか?』
440「・・・うー・・・ご主人、・・・様・・・・・・」
どうやらお目覚めのようだ。
寝ぼけ眼をこちらに向けている。
440「・・・あ、・・・おはよう・・・ございます」
『おぅ、おはよう』
まだ多少眠いのか、目をこすりながら挨拶して来る。
ふっ・・・そんな純粋無垢な瞳で俺を見るなよ・・・襲い掛かろうとか思った俺がひどく汚らわしく思えるぜ・・・。
440「にやぁ・・・♪」
そして、何故かにやーっと笑みを浮かべている。
何故そんな顔をしてるんだ?
・・・ハッ?!も、もしかして襲おうと思っていたことがバレた・・・?!
『な、ななななんだよ、にやけたりして・・・どうかしたのか・・・?』
440「ふふ・・・さっきですね、とてもいい夢を見たんです」
『・・・ゆ、夢ぇ?』
どうやら、バレたわけではないらしい。 内心ほっとする。
まぁ、バレていたなら、今頃エビルツインズあたりを突きつけてられてたか・・・。
440「はい、とても、いい夢でした♪」
『ふぅん・・・で、どんな夢だったんだ?』
440「それは、ですねぇ・・・」
『うんうん』
440「うふふ♪」
440はとても上機嫌だったが、途中で言葉を切ると、笑って誤魔化す。
『おいおい、最後まで言えよ・・・気になる!』
440「えへへ・・・・・・内緒、です!」
そう言うと、ベッドから飛び出して、「朝御飯作ってきまぁーす」と、キッチンへと向かって走って行った。
『よく分からん奴だ・・・随分と上機嫌だったみたいだが・・・・・・ま、まさか!・・・俺とらぶらぶな夢でも見てたのかッ?!』
そうだったとしたら、あいつめ・・・俺のことを・・・ッ?!うはwww倫理的におkwww
776名前:3/3[sage]投稿日:2006/11/09(木)22:56:28.09ID:z5eOYn2u
・・・・・・そんなわけないか。
『はは・・・、まぁいいや。 顔洗って来るべ!』
苦笑し、軽く頭を振って妄想を吹き飛ばす。
────いいんだ。 俺達は、きっといつまでもこんな感じなんだろう。
それでいいと思っている。
俺はヒューマン、440はパートナーマシーナリー。
恋愛感情を抱くことなど、有り得ないだろう。
今、この時がとても充実していて、とても楽しい。
それだけでいい。
それ以上のことは、いらない。
・・・そうだ。 これで、いいんだ。
・・・・・・何かスッキリしない気分だが、これでいいんだ────
『ぷるぁぁああぁぁぁ!440ーッ!ちょっとこっち来いやああぁぁぁーーッッ!!』
440「はぁい、何ですかご主人様ー?」
『お前!箱さんを持って帰って来やがったなッ!!』
箱「[´;ω;`]」
『着替えようと思ってドレッシングルームに行ったら、詰め込まれててビビったじゃねえかッ!!』
440「えへへー♪」
『「えへへー」じゃない!返してらっしゃい!!』
440「・・・はぁーい・・・しょぼーん」
『ったく・・・なんだってこんな奇行に走るんだ、お前は・・・』
440「だってぇー・・・」
『もしかして欲求不満なのか?だったら、俺がベッドの上で──』
──ガシャコッ!
440「ご主人様が死んだら箱さん姿に改造してあげますね、きっと可愛いですよ♪」
「・・・わ、わかった、俺が悪かった・・・だから笑顔で散弾銃突きつけないでくれ・・・」
────これが、俺達の幸せなんだから。
~完~ (NORMAL END)
518-
518名前:1/4[sage]投稿日:2006/11/18(土)18:47:18.96ID:RsVbjbvN俺は440を連れて、コロニー2Fにあるショッピングモールへと赴いていた。
武器屋で、以前解禁されたスキルディスクを買う為だ。
とりあえずは、最近お気に入りの双手剣のスキルが欲しい。
「今頃かよ」とか、言わないでおいていただきたい。
通りすがりの箱に目移りする440を引き摺り、武器屋に入った俺は実物を見て驚いた。
何が驚いたかって、この値段だ。
『・・・ア、ア、アッー!! アサルトクラッシュが・・・い、い、いちまんはっせんんんんんんんん?!』
思わず叫んでしまい、店員や店内の客達の視線が俺に集まる。
しかし、今はそんなこと気にしている場合じゃない!
同じ双手剣のスキルディスクであるライジングクラッシュが1000メセタなのに対し、アサルトクラッシュは18000メセタだと?!
いや、双手剣に留まらず、他の新規スキルは高い。 法外に。
『ば、馬鹿な・・・高すぎだろ、常識的に考えて・・・』
☆4とはいえ、これはいくらなんでもあんまりだ。
ライジングクラッシュよりも高性能スキルならまだしも、聞く話によるとそうでもないらしい。
ちなみに、双手剣に限らず、他のも値段と釣り合わないのが多いそうだ。
『てっきり、高くても5000メセタくらいかと思ったんだが・・・』
震える手で、財布の中の所持金を確認。
『・・・6100メセタ・・・』
・・・足りない。 12000メセタほど足りない。 所持金の3倍だ。
まぁ、俺の全財産で18000メセタくらい、店も順調だし、余裕である。
だがしかし!自由に使うことは出来ない。
ちょっと前から、俺の財布は440が握っているからだ。
何故かと言うと、440が言うには、俺がヤ○ーオークションでメセタを使いすぎる所為らしい。
以前、"PMデバイスERO"を落札したが、それは未だバレていないので、それとはまた別件である。
519名前:2/4[sage]投稿日:2006/11/18(土)18:48:21.27ID:RsVbjbvN
その別件と言うのは、幻のDVD"美人女医ルウ先生シリーズVol.3~お注射しちゃうゾ☆~"を落札した時の話。
出品者と取引を済まし、現物が手元に届いた瞬間、思わず大声で狂喜乱舞してしまった。
そんな俺の姿を見ていた440は不信に思い、あろうことかそれを俺からひったくり、勝手に開封したのだ。
女医の格好をしたルウさんの写真が、でかでかと表面を飾るパッケージを手にとる440。
440「・・・なんですか、これは?」
『・・・お、お注射しちゃうゾ☆ ・・・て、てへ』
──ガシャコッ!!
440「私がお注射して差し上げましょうか」
『・・・・・・ゴ、ゴメンナサイ・・・・・・』
・・・と、言うことで、俺のお宝DVDは440の手により没収された。
そして、ヤ○オク禁止令が下された。
酷い話もあったものだ・・・。
毎日、凶暴化した原生生物との命を賭した死闘に明け暮れ、荒み疲れ切った俺の心を癒してくれるはずのDVDが・・・。
・・・あれでシリーズコンプリートだったのにッ!
・・・あの日からいくつの夜を・・・枕を涙で濡らした事かッ!
思い出すと、今でも涙が出て来るが・・・過ぎたことを悔やんでいても仕方がない。
あまりくよくよするのは、俺の性には合わない!
今日の俺の目的は、アサルトクラッシュ入手である。
一緒に連れて来た財務大臣440へとお伺いを立てるべく、声を掛ける。
520名前:3/4[sage]投稿日:2006/11/18(土)18:49:03.04ID:RsVbjbvN
『なぁ、440よ・・・ちょっとお金が足りなくてだな・・・・・・・・・あれ?』
・・・いない。
さっきまで傍にいたはずだが・・・何処行ったんだ?
『・・・ま、まさか・・・』
またどこぞの箱さんを見つけて、可愛い可愛い言いながら銃器で追い回してるんじゃ・・・!?
『・・・それは洒落にならんぜよ!』
慌てて周りを見回してみると・・・・・・・・・、いた。
商品陳列ショーケースにべったりと張り付いていた。
・・・何しとるんだ、あいつは。
『おーい、440! 何してるんだー?』
440「! ・・・ふぁい?」
俺の呼びかけに反応した440は、間抜けな声と共に、顔だけこちらへ向けた。
・・・よだれを垂らしながら。
『お、お前・・・なんだ、そのよだれ・・・』
440「・・・あ!」
俺が指摘すると、440は慌てて服の袖で口の辺りをごしごしとこする。
・・・あぁ、なるほどな、あいつが見てたのは銃系の陳列ショーケースか・・・。
『・・・見るのはいいが、勝手にモギモギすんなよ?』
440「分かってますよぅ!」
一応釘を刺すと、むくれながらこっちへトテトテと走ってくる440。
521名前:4/4[sage]投稿日:2006/11/18(土)18:49:55.67ID:RsVbjbvN
『ちゃんと毎日御飯食べてるだろうが・・・』
440「それはそうですけど・・・ついつい」
何が「ついつい」だ。
まったく、こいつも俺に似て来たか?
あー、そんなことより!
『そんなことはどうでもいいんだ、ちょっと頼みがある』
440「はい?」
『ちょっと金が足りないんだ・・・少し、その・・・メセタ融通してくれないか?』
440「仕方ないですね。 ここでは変な物も買えないでしょうし、いいでしょう。 いくらですか?」
『へ、変な物て・・・まだDVDのこと根に持ってるのか・・・えーっと、12000メセタほどなんだけど』
440「分かりました。 はい、どうぞ」
『さんきゅー!』
無事に、財務大臣からメセタを融通してもらった。
・・・ってか、元々俺が稼いだメセタなのに、何だって440にお願いとかしなきゃならんのだ・・・。
ぶちぶちと文句を言いながら、店員に代金を払う。
店員「ありがとうございましたー」
おっしゃあ!アサルトクラッシュのスキルディスクゲットだぜッ!
とりあえず、目的は果たしたな。
『さて、じゃあ帰るか、440・・・・・・・・・あれ?』
・・・また、いない。
またしても銃系の陳列ショーケースにへばりついてるのかとも思ったが、そちらを見ても姿は無い。
『・・・・・・と、なると・・・・・・』
思い当たるのは、ひとつしかない。
箱さんの危機である。
こうしちゃおれんぞッ!
『・・・くっ・・・早まるなよ、440!!』
俺はそう言うが早いか、店から猛然と飛び出した。
544-
544名前:1/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)09:58:32.10ID:pEDixsN4(>>521の続き)
──どんっ!
???「きゃっ?!」
『うぉ?!』
俺が店から飛び出した瞬間、誰かとぶつかったらしい。
ぶつかった、というか、俺が跳ね飛ばした。
よく見ると、小さな悲鳴と共に吹っ飛んだのは、小柄なビーストの女の子だった。
『うぁっと、ごめん!大丈夫・・・?』
跳ね飛ばしてしまった、そのビス子の傍に慌てて駆け寄る。
一見、遊び盛りの子供が走り回っててぶつかったのかと思ったが、武器屋に入ろうとしていたところを見ると、ガーディアンだろうか。
ちゃんとシールドラインも装備しているようだ。
ビス子「はぅー・・・は、はい、大丈夫です」
床にぺたんっと座ったまま俺を見上げ、申し訳なさそうな口調のビス子。
「そうか、大丈夫か!それじゃ!」と言って、440捜索に早急に戻りたかったが、さすがにそうもいかない。
それに、"ビス子"と言うと、ライアさんの印象が強くて、何と言うか・・・少々トラウマがある為、あまり関わりたくないというのもある。
でも、悪いのは急に飛び出した俺だしな・・・これじゃ、巫女様の車に跳ねられた某元ガーディアンのことを笑えない。
ビス子「・・・あ、あの・・・ごめんなさい、私の不注意で・・・」
『え・・・? あ、あぁ、いや、悪いのは俺の方だ、ごめん!』
非常に申し訳なさそうな顔はそのままに、耳を思い切り垂らして謝ってくるビス子に対し、慌てて謝り返す。
この子見てると、ビス子のイメージが180度変わりそうだ。
・・・いや、ライアさんの印象が強過ぎるのか・・・。
545名前:2/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)09:59:42.29ID:pEDixsN4
ともあれ、起こしてあげねば。
女子供には優しくしろって、ばっちゃが言ってた!
『立てるかい? さ、俺の手に掴まっ──』
──ドシュンッ!
手を差し出そうと一歩踏み出した瞬間、俺の足元へフォトン弾らしきモノが着弾し、床が黒く煤けた。
・・・な、なにごとか・・・ッ?!
ビス子「あ、大丈夫です、お気遣いありがとうございます!」
気丈にも、にっこりと笑いながらその場にしゃきっと立ち上がる。
俺は、何が起きたのかわからず、手を差し出そうとしたままの格好で立ち尽くしている。
こんなコロニーの中で、人にフォトン弾らしきモノを容赦なく撃ちこむ奴は、現時点で一人しか思い浮かばない。
誰あろう、俺の440だ。 だが、その当人の姿は少なくとも見える範囲では、居ない。
かすかに見えた、フォトン弾らしきモノの軌道から推測す見るに、向かって前方から撃たれたとしか思えない。
でも目の前には、俺が跳ねた小柄なビス子と、もう一人は恐らく彼女のPMであろうか?
やや後方に控える、長銃を構えたGH-430しか居な・・・・・・・・・ん?長銃を構えたGH-430?
・・・! こ、こやつかッ!!
銃口からもうもうと煙が立ち昇る長銃を構えた430は、俺と視線が合うと、ニヤリと口の端を歪ませた。
546名前:3/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)10:00:18.87ID:pEDixsN4
ビス子「・・・あ、あの・・・どうかされましたか・・・?」
俺が一点を凝視したまま動かないのを不思議に思ったビス子は、俺の視線の先をたどる。
その先には、いつの間にか長銃をしまってにこにこ顔の430。
ビス子「あ、彼女は私のPMの430ですよ。 ほら、430、ご挨拶してください」
またしても、にこーっと笑って430の紹介をする。
どうやら、先程の射撃には気付いていないようだ。
紹介された430は、俺に向かってペコリっと軽くお辞儀をする。
『あ、あぁ・・・これはこれは、ご丁寧にどうも・・・』
俺もつられてお辞儀。
そして顔を上げた瞬間、また・・・視線が合った。
──ぞくっ!
その目を見た瞬間、今まで感じたこともない、言い知れぬ嫌な冷たいものが背筋を走った。
あ・・・あの女の目・・・食用コルトバでもみるかのように冷たい目だ・・・残酷な目だ・・・。
「可哀想だけど、明日の朝にはお肉屋さんの店先に並ぶ運命なのね」って感じのッ!
・・・こ、これが"殺気"というやつか・・・ッ?!
本能が、「こ・・・こいつはマジでやばいッ!」と警鐘を鳴らしている!
俺を殺そうとしている?!
『・・・・・・』
430「・・・・・・」
ビス子「え、え・・・? あ、あの・・・?」
顔は平静を装ったままだが、内心でお互い睨み合う、俺と430。
ビス子の方は、俺と430の間に渦巻く異様な雰囲気を感じ取ったのか、おたおたしていた。
暫しの膠着状態の後、430が口を開いた。
547名前:4/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)10:01:29.41ID:pEDixsN4
430「申し訳ありません、ご主人様」
ビス子「はい?どうしました430」
430「・・・この方とお話があるので、先にお帰りになっていただけませんか?」
ビス子「お話、・・・ですか?」
「この方」とは、当然俺のことだろう。 ・・・話の方は、大体察しがついた。
ビス子は俺と430を交互に見比べ、疑問符を浮かべている。
それはそうだ。
初対面であるはずの俺と、ビス子のPMである430が、いきなり「話がある」なんて普通はないだろうし。
だが、ビス子はほんのちょっと間を置いた後、人懐っこい笑顔で「わかりました」と、あっさり頷いた。
ビス子「それでは、私は先に失礼しますね。 本当にすみませんでした」
『あ、あぁ、俺の方こそごめんよ』
ビス子「いえいえです、この通り大丈夫ですから! では・・・430、失礼のないようにしてくださいね?」
430「大丈夫ですよ、ご主人様。 帰路、お気をつけて」
ビス子「マイルームまでそんな遠くもないんですし、大丈夫ですよぉ~。 それでは失礼します」
『あぁ、うん、気をつけてな』
ぺこり、と頭を下げると、ビス子はトテトテと1Fへと向かって行った。
後に残るのは、俺と430。
『・・・・・・』
430「・・・・・・」
ビス子の姿が見えなくなると、無言のままお互いの間にある空気がより一層重みを増す。
しかし、とんでもない気迫と言うか、殺気だ・・・外見に似合わず、相当の猛者に違いあるまい。
LV1パノンなら、その殺気だけで蒸発するかもしれない。
今、そんな危険なのと対峙している・・・。
さぁ・・・どうするか・・・!
(続く)
562-
562名前:1/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)21:12:58.83ID:pEDixsN4(>>547の続き)
ここはひとまず、話し合いで解決に導けるよう試みる。
『・・・で、話って?』
430「・・・私の役目は、ご主人様を守ること」
俺の問いに、430は答えながらナノトランサーから長銃を取り出した。
430「そして・・・そのご主人様に危害を加えようとするものは・・・」
言葉を続けながら、非常に手馴れた動作で、銃口を俺に向けて構えて、きっぱりと言い放った。
430「消す」
は、話し合いの予断すら許さない気か!
・・・大体察しはついていたが・・・これ、もしかしなくても"ピンチ"ってやつだろうか?
さっきの初弾は「警告の意味を込めた威嚇射撃」と言うほど生易しいものではなく、ご主人様がいる手前、俺に直撃させることは出来なかったんだろう。
で、ご主人様が居ない今、気兼ねせず本気で殺るってことか・・・。
俺があのビス子にちょっかいをかけると思い込んで。
『い、いやいや、「消す」とか穏やかじゃないな・・・ちょっと待ってくれ・・・』
430「・・・なんですか?遺言ですか」
『ち、違う! アンタは誤解してる! ここは2階だけど、誤解してるッ!』
430「・・・何が誤解だと言うんです?」
『俺が危害を加えるって・・・それが誤解なんだ!』
430「信用出来ません。 悪の芽は小さい内に摘んでおくに越したことはありません。 あなたからは邪なオーラを感じます」
『あ、悪とか邪って・・・誤解だっての!』
430「問答無用です・・・が、せめてもの情けです。 ご主人様に手を出した罪を悔やみ、祈る時間だけは差し上げましょう」
『ま、まじか・・・』
だ、ダメだ・・・。
どうすればいい・・・どうすれば・・・?!
必死に打開策を模索していると──
563名前:2/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)21:13:35.82ID:pEDixsN4
440「やっほぉ~~ごっ主人っ様ぁ~~~♪」
『・・・!?』
430「・・・!?」
こちらの張り詰めた空気をぶち壊し、やたらと上機嫌、素敵に脳天気な440がスキップしながら、こっちへ向かって来た。
そして、その440の手には・・・・・・
440「? 何してらっしゃるんですかぁ~?」
箱「[´;ω;`]」
・・・・・・引き摺られている箱さん。
『お、お前・・・、また箱さんを捕獲してき──』
──ハッ?!
今、430は440に気を取られている!
これはチャンスだッ! ナイス440!!
『うをおおおおおお!!三十六計逃げるがなんとやらああああああッ!!』
寸分の隙を見逃さず、俺は440を引っ掴み、脱兎の如く駆け出す!
430「・・・あ! こ、こら! 待ちなさい!!」
俺の逃走に速攻気付いた430は、長銃を携えたまま追いかけて来る。
待てと言われて待てるかよおおお!
さすがに走りながらなら、長銃の照準が定まらず、撃つことは出来まいッ!!
440「え、あ、ご、ご主人様?!」
箱「[´;ω;`]」
430「待てぇぇぇぇッ!!」
猛然と走る俺に、訳がわからずに引っ張られて戸惑う440・・・・・・と、その440に引き摺られたままの箱さん。
・・・ごめんよ、箱・・・。
それを、長銃を携え怒声を上げながら追従する、430。
端から見ると、さぞ異様な光景に違いない。
現に、周りの視線がちょっぴり痛い・・・。
幸い、周囲の人達は呆気に取られているのか、ガーディアンズ本部に通報するような人はいないようだ。
しかし、こちとら命が掛かっているんだ! そんなことは気にしてられないッ!
走れ! 走るんだ!
564名前:3/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)21:14:18.28ID:pEDixsN4
元々、身長差がある俺と430だ。 当然、歩幅も違って来る。
わずかずつではあるが、どんどんと距離を離して行く。
430「こらぁー! 観念して止まりなさい! あの世で己の愚行を恥じ、悔やみ、呪いなさいッ!!」
『・・・な、なんて言われ様なんだ・・・』
それでも尚、まだしつこく追いかけて来る。
そうはいかんざき! 止まってたまるか! 逃げるんだよォォォーーーーーーッ!
全力疾走であちこち滅茶苦茶に走り回った。
ありとあらゆる曲がり角を曲がり、遠回りしながら一心にマイルームへと走った。
その甲斐があってか、遂には430を巻くことが出来たようだ。
ちらっと振り返った後方に、敵の機影は見えないし、声も聞こえない。
そして、走る速度は緩めないまま、マイルームの前へと辿り着いた。
追手430の姿は見えないが、まだ油断は出来ない!
急いでルームロックを解除して──
ピッピッピッピ・・・ピロン!
プシュィィン
──部屋に転がり込むッ!
565名前:4/4[sage]投稿日:2006/11/19(日)21:15:02.75ID:pEDixsN4
プシュィ──ガィンッ!
『ぬあッ?!』
箱「]´;ω;`[」
440「は、箱さん!!」
あぁッ?!箱さんがドアに挟まれた!?!
慌ててドアをこじ開け、外装がちょっぴり凹んだ箱さんも部屋の中へと引きずり込む!!
プシュィィン
・・・・・・。
『・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・』
440「はぁ・・・はぁ・・・」
箱「]´;ω;`[ ブルブル」
・・・・・・ふぅ・・・・・・。
『・・・はぁ・・・・・・こ、これでひと安心──』
ドゴォッ!!
『──じゃねええええええッ!?!?』
430「・・・終点がマイルームとは上出来じゃないか・・・」
ドアをぶち抜き、長銃を構えた430がゆっくりと近づいて来る。
430「さぁ・・・鬼ごっこは終わりだ・・・」
・・・ひ、ひぃぃぃぃッ!!
430「跪け!命乞いをしろッ!!」
命乞いをする暇も有らばこそ。
無情にも、長銃にかけられた430の小さな指が・・・引き絞られた──
(もうちょっと続く)
187-
187名前:1/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:09:47.96ID:ultWvotf(>>前スレ565 http://live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1163093380/565 からの続き)
──刹那。
440「──ご主人様ぁぁぁッ!」
放たれたフォトン弾と俺の間に、俺に抱きつくような格好で飛び込んでくる440の姿。
そして、その小さな背中に無慈悲なフォトン弾が──
440「──ッ!」
『・・・・・・なッ?!』
・・・お、おい・・・う・・・嘘、・・・だろ・・・?
直撃した瞬間、びくっと身体を震わせ俺の上に崩れ落ちる。
『よ・・・440・・・? ・・・440・・・おい・・・440ッ!!』
430「・・・ちッ・・・邪魔しやがって・・・」
肩を掴んで揺さぶりながら呼びかけるが、440の返事はない。
う・・・嘘、だろ・・・そんな・・・、・・・そんな馬鹿なことが・・・あって・・・たまるかよ・・・ッ!
『・・・440・・・? ・・・440ーーーーーッッ!!!』
440「・・・・・・ぅ・・・・・・」
半狂乱のように叫び、必死に440の名を呼びかけると、かすかに動いた。
どうやら、まだ・・・生きているようだ。
『お、おい、440!!大丈夫かッ?!』
440「・・・・・・ご・・・主人、・・・様・・・・・・・ご無事・・・・・・です、か・・・・・?」
『あ、ああ・・・! お前のお陰で、この通りだッ! 今、治してやるからな!!』
途切れ途切れの言葉の440を抱きかかえ、ナノトランサーからスターアトマイザーを取り出そうとすると、
無言で俺の手を取って握り、微笑みながら小さく首を振り、それを制する。
『・・・お、おい・・・?』
440「・・・・・・ご無事、・・・で・・・何より・・・・・・です・・・・・・よかっ、・・・た・・・・・・」
そして、俺の頬へと・・・優しく手を添え────
440「・・・ごめんな・・・さい・・・・・・わた、・・・し・・・素直に・・・・・・なれ・・・なくて・・・・・・」
『・・・な、・・・何を言い出すんだよ・・・?』
────今までにない、最高の笑顔で────
440「・・・・・・・・・ご・・・主人・・・様、・・・の・・・こと・・・、・・・だ・・・大・・・好き・・・で─────」
────でも、最後まで言い終わることなく────
『・・・・・・え・・・・・・? ・・・お・・・・・・おい・・・・・・440?』
────全ての機能を────
『・・・440ッ!!』
────静かに────
『440ーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!』
────停止した────。
188名前:2/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:11:16.26ID:ultWvotf
────なんて、王道的な展開などあるはずもない。
バシュゥッ! ぶしぃッ!
『!!』
額のど真ん中に直撃するフォトン弾。
『・・・い・・・、いってえええええええッッ!?』
440「ご、ご主人様?!」
『・・・ち、・・・血ィ・・・ッ?! なんじゃこりゃあああああああああ!!』
あまりの痛さにゴロゴロと部屋中を転げ回る。
440「ご主人様しっかり! 傷は浅いです!」
『いてーよォ・・・いてーよォォッ!!!』
お、おのれ430・・・俺様の玉のお肌に傷をッ!?
『・・・き、貴様! よくもやりおったな・・・ッ!!』
430「・・・・・・」
俺が額を抑えながら睨み付けると、430は呆気に取られたような、ぽかーんとした顔をしていた。
『・・・なんだ、その顔は・・・?』
430「・・・・・・え?! ・・・ぁ・・・あ、いや・・・な、なんで・・・・・・」
『問うてるのは俺の方だッ!』
430「だ、だって・・・・・・直撃・・・・・・、した・・・はず・・・・・・」
189名前:3/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:11:50.89ID:ultWvotf
当たり前のことを言ってくる。
自分で狙っておいて、何を言うのか。
『直撃しましたが、なにか?』
430「・・・え・・・だ、だって・・・!」
『「だって」、なんだ?』
430「ね、狙い通り正確に・・・直撃したのに・・・!」
『うむ。 そうだな』
430「・・・な・・・なん・・・で・・・・・・そんなぴんぴんしてるんだッ?!」
「なんで?」って言われてもな・・・。
『そんなの、簡単じゃないか』
430「何ッ?!」
『答えはひとつだ!』
俺は人差し指をビシィッ!と突き付け、言ってやる。
『俺を死に至らしめるほどの攻撃じゃなかった。 ・・・ただ、それだけのことさ!』
430「・・・な・・・なんですってええええええッ?!?!」
まさに驚愕と言った表情で、愕然とする430。
『・・・そんなに驚くことか・・・?』
440「・・・驚きますよ、普通」
俺の額の傷跡から流れる血をタオルで拭いつつ、440が半ば呆れたように溜息を漏らす。
まぁ、いつもこいつに発砲されてるから、耐性がついてるのは否めない。
うんうん、ヒューマンの順応性は凄い! ・・・ちょっと違うか?
440「ご主人様は色々と、常識を凌駕しすぎているんです。 普通じゃありませんよ」
『馬鹿者! "常識"なんぞにいつまでも囚われているようじゃ、大物になれんわッ!!』
戯言をのたまう440を一喝していると、呆然としていた430がやっとのことで口を開く。
430「・・・わ、私の一撃を額に受けて・・・平然と生きてるのは、アンタが初めてだわ・・・」
440「まぁ・・・普通はいませんからね、そんな"人並み外れたヒト"は・・・」
430「・・・ふふ、・・・ふふふ・・・・・・いいわ・・・面白い・・・・・・」
『あン?』
430「常軌を逸した、その生命力に驚かされたけど・・・」
キッとこちらを睨み、再び銃口を向けた。
430「一発で倒せないのなら・・・・・・何度でも、撃ちこんでやるッ!!」
ほう、どうあっても俺を仕留めるつもりか。
・・・だが。 ズバリと言ってやろう!
190名前:4/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:12:49.92ID:ultWvotf
『無駄だ』
430「何ッ?!」
『お前のその長銃の弾道は全て・・・・・・見切ったッ!!』
430「・・・なッ!?」
腕組み仁王立ちしながら自信満々に言い放った言葉に、またしても驚愕する430。
430「・・・な、何を、馬鹿な・・・ハッタリを・・・」
『ふん。 ハッタリかどうか・・・・・・』
「ハッタリ」だなどと抜かす430に向かってニヤリと笑い、手でくいくいっと挑発する。
『・・・・・・試してみるか?』
430「・・・ふっ・・・アンタみたいなのに挑発されるとはねぇ・・・私もヤキが回ったもんだ・・・・・・」
『・・・ぬぅ・・・?!』
俺の挑発に対し、静かな口調ながらも怒りを露わにすると、一段と殺気を増した。
うわー・・・や、やべ・・・こりゃ相当ビキビキきてるぞ・・・。
430「このガキが舐めやがってッ! 望み通り、蜂の巣にしてくれんぜッッ!!」
先程とは打って変わって荒い口調と共に、430が ──動いた!
ドシュゥ!ドシュゥ!ドシュゥ!ドシュゥ!ドシュゥッ!
長銃系にしては有り得ないほどの速射能力・・・!
避ける隙間もないほどの連撃が迫り来る!
しかも、俺の動ける範囲を計算に入れての、逃げ場のない正確な射撃!
・・・だが、 ──甘いッ!
『うおおおおおおッッ!! 無駄無駄無駄無駄無駄ァァァァッッ!!』
裂帛の気合と共に小さく飛び上がり、迫るフォトン弾へと挑むッ!
全部で弾は5つ!
『おらああああああああッッッ!!』
次々と襲い来るフォトン弾をあるいは上下に、あるいは左右に、華麗に身を翻らせて避けるッ!
191名前:5/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:13:33.75ID:ultWvotf
──そして、全ての弾を往なし、華麗に着地する。
『・・・・・・』
430「・・・・・・」
440「・・・・・・」
そこに立っているのは、目を見開いた440と430と、 ──ニヤリと笑みを浮かべた俺だった。
440「ご主人様、お見事です」
『・・・ふっ』
暫しの沈黙の後、440が俺に向かって賞賛の拍手を浴びせてくれる。
ふははは、それほどでも、 ・・・あるかな!? ハッハッハ!!
430「・・・な・・・なん、だと・・・?!」
目を見開いたままの430は、再度驚きの声を漏らす。
あまりの俺の身のこなしに度肝を抜かれたようだった。
くっくっく、相手が悪かったようだな!
430「・・・わ、私の弾を・・・全て・・・」
信じられない!と言った表情で、続けて、
、、、、、、、、、、、、、 、 、、
430「・・・避けた・・・、と見せかけて、わざわざ 自分から額の同じ所に喰らいに来た だとッ!?!?」
440「ある意味神業ですね」
『──え゛?』
・・・今、なんと仰いましたか・・・?
恐る恐る、自分の額へと意識を向けると・・・
ぶしゅーッ
綺麗に放物線を描き、鮮血が迸る。 ・・・俺の額から。
『ぎゃおおおおおおおおッッ?!?!』
440「本当にお見事でしたよ♪」
いっでえええええええええッッ!?!?
こンのやろー、ひとごとだと思って皮肉を込めて笑顔で言いやがってえええッ!!
192名前:6/6[sage]投稿日:2006/11/24(金)07:15:21.64ID:ultWvotf
『はぁ・・・はぁ・・・なかなかやるじゃねえか・・・ッ!』
440「はいはい、大人しくしてくださいね」
がくりっと片膝をつき、430と言う名の悪魔を睨み付けた。
440は俺の流血した額を、タオルでぐりぐりとしている。
430「・・・・・・」
だが、430の返事はなく言葉を失ったかのように、ただ立ち尽くしている。
そして、少しの間の後、自分の顔をぺちっと叩き、笑い始めた。
430「くく・・・! あはは・・・あははははははは! こりゃまいった!!」
『どうした? 何が可笑しいんだ』
430「あはははは、まさかね・・・私の弾を計6発も喰らって、いとも平然に生きてるとは・・・いやはや・・・くくく・・・」
『いや、生きてはいるが・・・かなり痛かったんだがな・・・』
430「・・・手加減して、ただのライフルにしてやってたってのに・・・ここまで馬鹿にされるとはねぇ・・・」
『いやいや、馬鹿にしたつもりはないんだけど・・・』
430「黙れッ!!」
勘違いしてるようだから、否定したのに・・・一喝された。
しかし・・・ふむ、なるほどな・・・。 今までのは長銃の中でも最低ランクの☆1ライフルだったってことか。
どうりで、あの程度の傷で済んだわけだ。
もっと上位ランクの長銃だったら、いくら俺でも危うかっただろう。
430「ははは・・・アンタみたいな奴が・・・」
440「・・・!」
そう言うと、不敵な笑みを浮かべ、ライフルをナノトランサーにしまい、代わりに鈍く黒光りする重厚感のある銃身の獲物を取り出し、手にする。
見た目からして、いかつい銃だなぁ・・・こりゃ・・・。
430「私に"こいつ"を使わせるとは、ね・・・」
440「・・・そ、それは・・・?!」
その銃を見た瞬間、珍しく440が狼狽する。
さすが射撃系のパシリ、一発でそれの正体を見破ったようだ。
俺にはそれが何なのかさっぱりだが、440の狼狽えぶりから察するに、結構上位ランクの武器であろうことだけは分かった。
さすがに、こいつは本当にまずい、か・・・?
430「この私に"バースト"を使わせたことを・・・」
ゆっくりとした動作で、その"バースト"を構え、そして──
440「ご、ご主人様!危険ですッッ!!」
430「あの世で後悔しやがれクソガキがァッ!!」
慌てて俺に振り返り「危険だ」と叫ぶ440の声と、"バースト"を構えた430の怒声が、一斉に襲い掛かった────
(更にもうちょいと続く)
125-
125名前:1/4[sage]投稿日:2006/12/02(土)07:28:01.70ID:8VWDMGlR
(>>前スレ192から続き http://live19.2ch.net/test/read.cgi/ogame3/1164041244/192)
──バシュゥッ!!
440「ご主人様あああああッッ!!」
『!?』
430がバーストの引鉄を引いたまさにその瞬間、440が声と共に俺に向かって何かを投げつけ──
──パァンッ!
先刻のライフルとは比較にならないほどの速度で迫るフォトン弾だったが、俺に直撃する少し手前で何かに当たり、弾けるような音がした。
あまりの一瞬のことでよく見えなかったが、恐らく440が投げた"何か"にフォトン弾が当たったようだった。
430「・・・ちッ!・・・邪魔しやがって・・・」
一撃で仕留め損ねた原因である440を、鋭い眼で睨みつける。
だが、当の440は全く意に介した様子もなく、ほっと胸をなでおろしている。
いやはや・・・まさに間一髪だった。
440がその"何か"を投げてくれるのが、あとコンマ一秒遅かったり早かったりしたなら、俺はフォトン弾の餌食だっただろう。
ただのライフルでさえあんなに痛いというのに、上位ランクの"バースト"なんかに射貫かれたなら、いくら俺でも絶命することは必至だ。
嗚呼、神様仏様! 愛してるぞ440! さすが俺のパートナー!!
『・・・た、助かった・・・ありがとう440!』
440「ご無事で良かったです・・・。 これもご主人様のPMである私の務めですから、御礼には及びませんよ♪」
『いやいや、お前は本当に俺の命の恩人だ・・・』
命の恩人である440に対して御礼を述べると、嬉しそうに微笑んだ。
一方、430の方はわなわなと震えながら、まだ440を睨み続けていた。
予想外の横槍を入れられ、しかも何度も俺を仕留め損ねたとあって、相当イライラしてるようだ。
126名前:2/4[sage]投稿日:2006/12/02(土)07:28:32.48ID:8VWDMGlR
しかし、先程から薄々感じてはいたが、あの430・・・そんじょそこらのGH-430とは違う。
性格もそうではあるが、特筆すべきはその能力。
自身の身長ほどもある長銃を5連射に加えて、その狙いは非常に正確だった。 射撃後の反動もあるにも関わらず、だ。
そして、あの眼・・・あれは"殺し屋"の眼だった・・・ッ! ・・・と、言っても殺し屋なんて実際見たことは無いが。
いや、今はそんなことよりも・・・
『・・・ところで・・・』
・・・440が投げた"何か"の正体の方が、気になっていた。
フォトン弾に撃ち落とされ、バラバラに撃ち砕かれて床に転がっている"何か"に目をやる。
430もちょっとそれが気になるのだろうか?
俺が"何か"に目を向けると、430もつられてその"何か"に目を向けた。
『440、一体何を投げたんだ?』
440「ふふ♪」
俺はその"何か"の残骸を拾い、手に取ってよくよく見てみる。
んー・・・なんなんだ、これ? なんか、やけにカラフルだな。
うん? なんだか、誰かの姿が印刷されて──
『──って、ちょ・・・ッ?!』
・・・お、おいおい! ま、まさかこれって・・・?! まさかまさかまさかッ?!
その"何か"の正体に、思い当たる節が・・・!
慌ててそれらの残骸を次々と手に取る。
440は「うふふ♪」と笑うだけで、"何か"の正体は教えてくれない。 そればかりか、この状況を愉しんでる風にも見える。
『・・・え、・・・え・・・? こ、これ・・・これも・・・これも・・・?!』
その残骸達を見て、まるで立体パズルを組み上げるのように、頭の中でひとつの物体を形成させる。
・・・しゃ、洒落になってないぞ・・・想像が正しければ・・・こ、これは・・・!
127名前:3/4[sage]投稿日:2006/12/02(土)07:29:01.29ID:8VWDMGlR
最悪の想像を必至に振り払いながら、最後の・・・文字が書いてある残骸を手に取って恐る恐る目を通す。
『・・・・・・』
・・・そんな・・・そんな?! ・・・こ、こんなの・・・こんなのは・・・
『・・・嘘だッ!!!!!』
430「?!」
箱「?!∑]・ω・;[」
440「?!」
その残骸に記載された文字を頭で理解すると、思わず叫んだ。 叫ばずにはいられなかった。
俺が突然あげた叫び声にびくっとなる430、ちょっと外装が凹んだままの箱、その箱の外装修理中の440。
最悪だ・・・最悪の想像が現実となった・・・それは・・・それは・・・!
『・・・お、俺の宝物・・・"美人女医ルウ先生シリーズVol.1~身体検査しちゃうゾ☆~【初回限定版】"じゃねえかああああああッッ!!!!』
よく見りゃ、同梱されてる初回限定版特典の、"美人女医ルウ先生1/10スケールリアルフィギュア"まで粉々じゃねえかッッ?!?!
こ、これは・・・俺がヤ○オクでやっとの事で・・・店の売上の大半をつぎ込んで・・・やっとの思いで・・・
『やっとの思いで手に入れた宝物があああああああッッ?!?!』
ベッドの下に・・・大事に・・・大事にしまっておいたのに・・・なんで440が持ってたんだよ・・・?!
430「・・・・・・話引っ張る割には大した事ねぇー・・・・・・」
『う、うるっさいッ! 大した事だっつの! 俺の宝物だっつの! 激レアモノの初回限定版だっつぅーのッッ!!!』
脱力したように呟いた430を涙目で睨み据え、今や残骸と成り果てた宝物を抱き締め、半狂乱で叫んだ。
そして、
──430が言った。 言ってはならない、禁句を口にした。
128名前:4/4[sage]投稿日:2006/12/02(土)07:30:10.14ID:8VWDMGlR
430「キモッ・・・」
『──ビキッ』
・・・「キモッ」? 「キモッ」、だと? 俺の宝物を?
この血反吐を吐くような苦労(主に440の目を誤魔化す為)の末、手に入れた激レアを・・・言うにこと欠いて・・・「キモッ」、だと・・・?
・・・ふっ・・・ふはは・・・ははははは・・・!
『・・・くく・・・くくく・・・・・・はは・・・・・・ふはは・・・・・・』
430「・・・あン? 頭おかしくなったか?」
『・・・言ってくれるじゃないか・・・ハハハ・・・ハハハハハッ!!』
俺は宝物の残骸を床にそっと置き、哄笑しながら、ゆらりと立ち上がる。
ナノトランサーから取り出したデスダンサーを両手に携えて。
そして、怒りのオーラを全身から立ち昇らせながら、昂然と言い放つ。
『フハハハハハハハッ! ・・・もはや塵ひとつ残らぬわッッ!! 覚悟しろ!!!』
430「ふん・・・その双手剣で私と勝負するつもりか・・・」
しかし、430は鼻で笑うと、再びバーストを俺に向かって構え、対抗するように叫び返す。
430「いいだろう!! 今度は木っ端微塵にしてやる・・・あのガラクタのようにッ!!」
『・・・あのガラクタのように・・・? ・・・・・・美人女医ルウ先生のことか・・・・・・』
『美人女医ルウ先生のことかーーーーーーーーッッ!!!』
怒りと共に、バーストを放たんとする430へと突進する!
──その刹那。
???「──も、もう止めてくださいッッ!!!」
『・・・なッ?!』
430「くッ・・・?!」
俺と430のフォトン弾の間を遮るように、黒い影が踊り出た!
・・・その正体とは──
『──箱ッ?!』
430「ちぃッ!」
440「箱さん・・・!!」
(やっとラストになる次に続く)
295-
295名前:1/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:11:20.88ID:KnZJ/pgH(>>128から続き)
俺は、目の前に踊り出た箱にぶつかる寸での所で、踏み止まった。
だが、430は俺に向かって照準を定め、既に引鉄を引いており、辛うじてフォトン弾が撃ち出されるほんのわずかな間に、横にそらすのがやっとだった。
言うのは容易いが、実際、咄嗟にやるとなると相当の技量が必要だ。 恐るべし430・・・!
──ドパァッ!
目標を急激に変えられたフォトン弾は、ギリギリの所で箱をかすめ、店舗になってる部屋の更に奥の部屋へと飛んで行き、
次いで何かが炸裂したような音がした。
・・・恐らく、飾ってあるルームグッズのどれかに命中したのだろう。
箱「な、何で争っているのか、僕には分かりませんがッ!!」
俺と430を遮り、腕を広げ仁王立ちをしている箱が、毅然とした表情で叫んだ。
箱「・・・・・・け、喧嘩は、・・・その・・・よ、よくない、・・・・・・です・・・・・・」
しかし、すぐに消え入りそうな小さな声になっているところが、なんとも箱らしい・・・。
ちなみに、ドアに思いっきり挟まれて凹んだ所は、綺麗に直っていた。
440の相変わらずの手際の良さには、カーコ○ビニ倶楽部も真っ青だ。
430「・・・貴方は・・・その男を庇うのですか・・・?」
静かな口調だが、その中に隠された怒気は相当なもの。
心臓の悪い人なら、ぽっくり逝く事請け合い。
そんな気迫を真正面から直に受けながらも、箱は臆することなく──
箱「うぅぅ・・・だ、だって・・・[[[[´;ω;`]]]]ガクガクブルブル」
──・・・・・・。 めっさ震えていた。
ともあれ、身を挺して庇ってくれたことは、大変ありがたい! おお、心の友よッ!!
その心意気に、胸に熱いものが込み上げる感覚すら覚える!
・・・だが。 その役目は普通、「ご主人様大好き~♪」な440じゃないのか?!
そう思って440に目をやると・・・・・・・・・・・・いねぇし。
296名前:2/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:12:04.21ID:KnZJ/pgH
あ、あいつ、箱の修理終えて何処に行っ──
440「──っきゃああああああああああああッッ!!!」
『?!』
箱「?!」
430「?!」
突然響く440の悲鳴!
場所は・・・インテリアルームの方か!
俺の可愛い440の身に何があったんだッ?!
『ど、どうした440ッ?!』
430「・・・! 待てッ!」
箱「あ、ちょ、ちょっと・・・ま、待ってください!」
宝物を破壊されて怒り心頭だったのもすっかり忘れ、駆け出す俺を呼び止める2人の声を無視し、一目散にインテリアルームへ向かう。
すると、部屋の真中でorzとなっている440を見つけた。
『・・・な、何があった440?!』
慌てて駆け寄り、肩に手をかけ、揺さぶりながら問う。
しかし、440はすっかりうな垂れていて、正面を指差すのがやっとのようだ。
その指差す方を誘われるように見やると・・・
『・・・! ・・・こ、これは・・・』
そこには、上半身をものの見事に撃ち砕かれ、部屋中にパノンゼリーをぶちまけ、下半身だけになってそれでもなお、てくてくしているウォーキングパノン。
『・・・・・・』
・・・軽いホラーだぞ、これは・・・。
440「・・・わ・・・私の・・・パノンちゃんが・・・・・・」
おまいは俺のことより、てくてく野郎の方が大事なのか。
430「命の危機に晒されている癖に、私を無視するとはどういうつもりだッ?!」
箱「ど、どうかしたんですか・・・?」
背後の店舗側のドアから、激昂する430と、やや遅れて箱が入って来た。
一応説明するため、俺は2人の方へと向き直る。
『い、いや──』
言いかけたその刹那──
297名前:3/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:12:48.64ID:KnZJ/pgH
──タタァーンッ!!
『?!』
430「?!」
箱「?!」
俺には聞き慣れた銃声が突然響き、びくっとなる440以外の3人。
440が無言で立ち上がり、いつの間に取り出したのか分からないが・・・エビルツインズを発砲したようだ。
440「・・・私の・・・パノンちゃん・・・」
・・・う、うわ・・・目が据わってる・・・こんな怖い眼をする440は初めて見た・・・。
店舗とインテリアルームの間のドアにいる430を、思いっきり睨んでるし・・・・・・怖いよー・・・・・・。
・・・っつか、俺が撃たれた時は平然としてた癖にッ! やはり俺はてくてく野郎以下の存在か?!
440「・・・パノンちゃんの仇・・・・・・許しません・・・・・・」
『・・・か、仇って・・・そこまでなのか・・・? 俺とそのてくてく野郎と、どっちが──』
440「・・・・・・」
『ビクッ?!』
俺の突っ込みに、440がキッと無言でこちらを睨む。
・・・お、おぉぅ・・・そんな怖い眼で見るなよ・・・ちびっちゃいそうだぜ・・・。
変な汗をかいていると、440がこちらを見たまま、小声で話し掛けてくる。
440「・・・ご主人様・・・」
『・・・は、はい?』
つられて小声で返事をする。
440「あの430さんと何があったのかは存じませんが・・・私も助っ人致します」
『え・・・? い、いいのか?』
440「ふふ、ご主人様お一人では、荷が重いでしょう?」
『な、なにをぅ! 馬鹿にするなよッ?! 本気の俺様を見くびるなッ!!』
思わず声を荒げ、叫んだ。
俺には、宝物を破壊され、キモい呼ばわりされた恨みがあるのだ。 ・・・さっきまでちょっとだけ忘れてたけど。
298名前:4/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:13:32.05ID:KnZJ/pgH
430「・・・話はついたか? 歯向かうのなら2人まとめて葬るだけだ。 あの世でも仲良くしてな」
箱「で、ですから、もぅ・・・や、止めてくださいよぅ・・・[´;ω;`]」
それを聞いて、律儀にも待ってくれていた430がゆっくりと、バーストを構えだす。
縛られている箱の声も無視し、続けて俺もデスダンサーを構え、440はエビルツインズを構え──
──・・・ん?
・・・え? ・・・縛られている箱・・・?
よくよく箱を見ると・・・何故か"亀甲縛り"されてる箱さん。 ・・・・・・一体何してるんだ・・・・・・?
『・・・は、箱よ・・・な、何で縛られてるんだ・・・』
箱「よ、430さんが・・・[[[[´;ω;`]]]]うぅぅ・・・」
430「また邪魔されない為に、ね」
そ、そうなのか・・・。
ってか、よくあんな短時間でかなり身長がある箱を、亀甲縛り出来たもんだな・・・感心する。
なんか430は得意げに胸を張ってるし。
430「ふっ・・・いつかご主人様をこうする為に、毎日練習している私を舐めるなよ?」
さ、さいですか。
箱「・・・も、もう争い事は・・・止めましょうよ・・・ね・・・?[´;ω;`]」
『・・・悪いな・・・』
縛られて床に転がっている箱の言葉・・・というより懇願を、俺は目を伏せながら、拒否する。
そして、真正面に430を見据え、デスダンサーの柄を固く握り締める!
『・・・この戦いは・・・どちらかが倒れるまで決着はつかねぇんだッ!』
430「はッ! よくぞ吼えたッ!!」
俺と440、430の間の空気が重みを増す。
『・・・美人女医ルウ先生の仇・・・』
440「・・・パノンちゃんの仇・・・」
430「・・・ご主人様に手を出した報い・・・」
箱「あぁぁ・・・止めてくださいぃぃぃ・・・[´;ω;`]」
それぞれの思いが交錯し──
俺&440&430「「「うおおおおおおおおおおおッッッ!!!」」」
──3人が吼えた──!
299名前:5/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:15:35.75ID:KnZJ/pgH
──刹那。
<♪ふふふん、ふーんふん、ふふふーん、おさかな~♪>
『──?!』
箱「──?!」
440「──?!」
430「──!!」
・・・な、なんだこの陽気な、お気楽極楽ソングは・・・?
430「こ、これは・・・! 私が密かに録音しておいたご主人様の鼻歌の、メール着信音ッ!!」
聞いてもいないのにそう言うやいなや、構えていたバーストをポイッと放り出し、光速でナノトランサーから携帯通信端末を取り出す。
それから、神速の動作で携帯通信端末を操作し、メール文を読み上げる。
430「えーっと、なになに・・・<御飯が出来ましたよ、冷めない内に帰って来てくださいね! 一緒に食べましょう~♪>」
勿論、430以外の俺達3人は、この展開について行けていない。
430「あ・・・あぁん・・・ご主人様ったらぁ・・・」
頬を赤らめ、自分自身を抱き締めるように腕を回し、くねくねと身をよじらせる。
と、思ったら今度は、
430「こうしちゃいらんねぇッッ!!」
唐突に真顔に戻り、無造作にバーストをガッと掴み上げる。
430「今すぐ帰りますよぉーーーーーッ! そして御飯も貴女も食べちゃいますううううううぅぅぅぅ・・・・・・」
その動きには一寸の無駄もなく、残響を残しながら、クラウチングスタートで猛然と走り去る430。
『・・・・・・』
箱「・・・・・・」
440「・・・・・・」
そして・・・その場を支配する静寂・・・。
300名前:6/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:16:14.43ID:KnZJ/pgH
・・・・・・なんだろう、この虚無感・・・・・・
『・・・えーっと・・・』
箱「・・・えぇーっと・・・」
440「・・・えーっとぉ・・・」
・・・・・・なんだろう、この・・・やり場のない怒り・・・・・・
『・・・440よ』
440「はい」
ちらっと縛られたままの箱を見る。
『今日は許す。 気の済むまで遊びなさい』
箱「∑[´;ω;`]がーん!」
440「・・・・・・ニヤリ・・・・・・了解しました♪ ジュル」
箱は、まるで死の宣告を受けたかのような顔をして、蒼いボディを更に真っ青にする。
俺の言葉に、よだれを垂らしながら目を光らせ、口の端を笑みの形に歪ませる440。
・・・許せ、箱よ・・・。
440「さぁ・・・箱さん・・・」
箱「ひ、ひぃぃぃぃぃ・・・?![[[[´;ω;`]]]]」
そして、440はナノトランサーからフリルのついたやけに可愛らしいドレスを取り出し、恐怖でがくがく震える箱へとにじり寄る。
恐怖に打ち震える箱は、430によって亀甲縛りされたままだ。
芋虫のようにもぞもぞと這うだけで、逃げ出そうにも逃げ出すことは叶わない。
これではもう、440の魔手から逃れる術など・・・・・・・・・ありはしない。
俺は遠目から、その微笑ましい光景を生暖かく見守るだけだった。
箱「い・・・い・・・嫌ああああぁぁぁぁ?! 助けて450ーーーーーーーーーッ!!」
440「うふふふふ・・・叫んだって誰も来やしませんよ・・・? ・・・さぁ・・・これにお着替えしましょうね・・・可愛いですよぉ・・・・・・ジュルリ・・・・・・」
箱「・・・き、きゃあああああああああああああああ!!!」
そうして──
440「あら!箱さんドレスがとっても似合っていて、可愛いですぅ・・・うふふ・・・♪」
『ハハハ・・・440め、あんなにはしゃいじゃって・・・可愛いもんだ』
箱「・・・あぁぁ・・・もう・・・、・・・もう・・・止めてえええぇぇぇぇ!!」
──着せ替え人形のように、フリフリドレスを着せられた箱が俺達の怒りの捌け口となり、散々弄ばれるのだった。
301名前:7/7[sage]投稿日:2006/12/04(月)07:18:23.30ID:KnZJ/pgH
後日、聞いた話によると──
「フリフリの可愛いドレスを纏った蒼くデカい箱が、泣きながらコロニー1Fを走っていた」
「その姿のまま、般若の形相のGH-450にラフォイエで燃やされ、杖を頭に突き刺され、引き摺られて去って行った」
──と言う噂が、コロニー内で広まったと言う・・・。
あと余談だが、気付いたら"下半身だけになったウォーキングパノン"が行方不明となっていた。
きっと、コロニー内のどこぞを、今もてくてくと歩き回っていることだろう。 ・・・下半身だけで。
もし、目撃した方。
いらっしゃいましたら・・・・・・見なかったことにしておいてください。
~完~ (NORMAL END2 CG回収率85%)
『俺の名前かぁ・・・』
440「『』様、どうしたんですか?」
『お前まで"『』"って呼ぶのか! ってか、なんて読むんだッ?!』
440「まぁまぁ、落ち着いてください。 元々、名前なんて考えられてすらいなかったんですから仕方ないですよ」
『ウワァァン!』
440「これからも名前が付く予定はないそうです」
『・・・そ、そうか・・・orz』
440「はい♪ ところで・・・」
『・・・なんだ?』
440「箱さんが仰っていた、"エロデバ"ってどういう意味ですか?」
『・・・ギクッ!』
440「・・・」
『・・・』
その他
402名前:名無しオンライン[sage]投稿日:2006/11/06(月)18:32:43.91ID:dzk6tDho主「パシリよ。 何故、お前はいつも合成失敗するのだ」
パシリ「お言葉ですが、ご主人様」
主「なんだね」
パシリ「そのことについて、お話があります」
主「聞こうではないか」
パシリ「あまりにもそういった問い合わせがガーディアンズ本部へ殺到するので、PM運営課が調査に乗り出したのです」
主「ほう。 それは知らなかった」
パシリ「つい先日、同課による調査結果が公式発表されています」
主「ふむ。 ではその調査結果とやらはどうなっている」
パシリ「はい。 私のみに留まらず、支給済みパシリの合成の成否確率は、"大きな差はない"という結果が出ています」
主「ばかな。 現に、お前はモノメイトばかり寄越すではないか」
パシリ「それでは証拠として、以下に示すグラフをご覧になってください」
○現在支給済みパシリの合成成功及び、失敗率の平均比較図
%|
| ◇ ┌┐
60├ ◇ ││ グラフで比較するとそれほど差はない
| ◇ ││ むしろ成功の方が高く感じられる
| ◇ ││
30├ ◇ ││
| ││ ││
| ││ ││
└─────────
成功 失敗
パシリ「どうですか?」
主「モノメイトで改竄するな」