441 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:11:51.40 ID:qqolfx2P [3/23]
>>440
楽しく読ませていただきました
レス440で終わるとか誰が上手いこt(ry
>>427からの続きです。
「ラズリィ、預かって欲しいものがあるからナノトランサー開いて頂戴。」
ご主人様の求めに応じ、ナノトランサーの投入口を開き、適度な大きさに広げる。
彼女は、あれと、これと・・・と呟きながら、ポイ、ポイ、ポイと幾つものアイテムを
私のナノトランサーへと投げ込んで行く。ここ最近では見慣れた風景だ。
私とご主人様が出会ってから、早1ヶ月が過ぎようとしていた。
と、その時、ピピピッ、ピピピッとヴィジホンからメールの着信を知らせる着信音が流れた。
彼女はアイテムの整理を終えると、ヴィジホンへと向き直る。
「・・・めずらしい、ヒューガさんからね・・・・・・って、なんですってー!」
何とも騒々しい。
何があったのかと視線をそちらに向けると、ヴィジホンのディスプレイに表示されたメールが
見え、その内容を読んだ私は心の中で納得をした。
442 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:14:47.34 ID:qqolfx2P [4/23]
「ラピスさん、ヒューガ・ライトです。
ひとつ手違いがありまして、貴女のヴィジホンに配布されるはずの、PMの取扱説明書が
送信されていませんでした。すみません。こちらのメールに添付してありますので、
確認されてみて下さい。
ps.お詫びにと言ってはなんですが、今度お食事でもどうですか?」
「もー、何で今まで気付かなかったのよっ!」
彼女が騒ぐのも無理はない。私の初期設定が終わってからというものの、なんだかんだと
1週間は説明書が見当たらないと探し回っていたのだ。
最後には途方にくれた、と言った状態はあの様子の事を指すのでしょうか、そういった様子で
諦めていましたが・・・。
「ふぅ・・・これでやっと、あなたの育て方が分かるわね。楽しみ楽しみ♪」
彼女はそうつぶやくと、メールに添付された説明書を読みはじめた。
暫くの間、ヴィジホンとにらめっこしながらメモ用紙にペンを走らせていた彼女が一息をつく。
「ちょっと買い物に行って来るわね。」
そう言い残すと、彼女は自分のナノトランサーを手に取り部屋から出て行った。
443 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:15:14.10 ID:GXBIGiBe [1/4]
支援いるんかな
444 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:17:10.81 ID:qqolfx2P [5/23]
暫くすると、両手に荷物を一杯持った彼女が戻ってきた。
ナノトランサーを持って出たはずなのに?と、不思議に思っていると、彼女はよいしょっと言い
ながら荷物を私のそばに置き、もうちょっと容量の大きいナノトランサーが欲しいなぁ・・・と
つぶやいたのである。
「ゴシュジンサマ、ソンナニタイリョウノアイテム、ドウサレタノデスカ?」
「すぐに分かるわ。・・・えっと、ラズリィ、食物摂取機能あるわよね?」
「ハイ、マダイチドモツカッタコトハアリマセンガ・・・」
「じゃあ早速その機能をフル活用してもらうわよ。・・・はい、これ食べて」
荷物の山から次々取り出される食べ物・・・もとい、アイテムの数々。
それを次々手渡されながら、どんどん食べて行く。
「モギュモギュ・・・ゲンキノデルアジデス。」
「おなか一杯になったら教えてね~。」
「ハイ・・・モギュモギュ・・・ゴクン・・・パクッ・・・モギュモギュ・・・オナカイッパイデス」
「それじゃあ、残りは次にしましょう。」
彼女はそう言いながら、余ったアイテムを私のナノトランサーへ投入していく。
「一緒にお出かけ出来る日は近いわよ。楽しみねぇ。えっと・・・次は12時間後と。」
彼女はタイマーをセットし、時間がくれば新しいアイテムを私に食べさせた。
445 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:19:52.41 ID:qqolfx2P [6/23]
>>443
支援どうもです!
ピカッ・・・
私の体が光り輝くと同時に、OS画面に進化プログラムの実行が表示される。
彼女も3度目ともなると、その光景には慣れてきたようでわくわくした様子で私を見つめていた。
「ご主人様のおかげで、ここまで進化する事が出来ました。ありがとうございます。」
進化プログラムの実行が終了し、光が収束していく。
そこには赤い服に身を包んだ、人型の小柄な少女が立っていた。
GH-450型。いわゆる法撃を主体とした戦闘も可能な、PMの最終進化形態の一つである。
「・・・!!・・・か、かわいい~!!」
その瞬間、私に飛びつくご主人様。
むぎゅう、と音がしそうなくらい抱きしめられ、進化したばかりの関節がミシミシと音を立てる。
「ちょっ・・・あのっ・・・ご主人様っ・・・・そのっ・・・痛いです・・・」
「あっ・・・ごめんなさい!」
彼女は私に謝ると、名残惜しそうに、本当に名残惜しそうに体を離した。
「いえ、その、スキンシップは嫌では無いのですが、力加減をして頂けると助かります。」
446 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:19:56.87 ID:GXBIGiBe [2/4]
さるよけ
447 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:22:29.03 ID:qqolfx2P [7/23]
ファイマスターと言われる、近接戦に特化したクラスの彼女の力は、見た目に反して半端無かった。
この細い、人にしては小柄で華奢な体に、どれだけの力を秘めているのか・・・。
関節が軋んだ事が物語っているように、私は本当に痛かったのだ・・・。
それでも私は、抱きしめられた事が嫌だったわけでは無く、むしろ嬉しかったのですが、気恥かしさも
相まってぶっきらぼうに答える。
・・・何だか顔が熱い。進化した時の熱でオーバーヒートでもしてしまったのでしょうか?
ん・・・?嬉しい・・・?気恥かしい・・・?どうやら私には、進化に伴って色々な機能が追加されたようだ。
今までの私には「感情」と言うものが無く、何とも不思議な感覚に身を包まれた。
私が初めての「感情」に戸惑っていると、その様子を不思議に思ったのか、彼女が私を覗き込む。
「ラズリィ、大丈夫?そんなに痛かった?ごめんね。」
捨てられた子犬のような・・・もっとも、私はその捨てられた子犬と言うものを見た事はないのですが、
今にも泣きそうな目で私を見つめる。
448 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:24:31.88 ID:qqolfx2P [8/23]
「あっ・・・えっと・・・その・・・もう大丈夫です。大丈夫ですからそんな目をしないでください。」
なぜか分からないが、さっきよりも体が熱い。このままでは本当にオーバーヒートしてしまう。
私は何とか平静を装い、そっぽを向きつつも彼女をなだめながら、私はこの人と上手くやって行ける
のだろうか?といった、不安と期待を抱きながらその日の夜は更けていった。
449 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:45:40.65 ID:apKkJGph
折角さるよけ支援頂いたのですが、ひっかかってしまいました。
すみません。
続きはまた後ほど投下しますね。
携帯からでした。
450 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:29:23.11 ID:qqolfx2P [9/23]
そろそろ行けるかな?
あれから数日・・・
無事GH-450へと進化した私は、PMの仮配属から正規配属への変更手続きをしにパルムへと訪れていた。
「データとしては知っていましたが、やはり現実の星に降り立つと何だかわくわくしますね・・・」
一人そうつぶやくと、背後から声を掛けられた。
「ガーディアンズ配属機体ナンバーPMG21352-4X ラズリィさんですね?」
後ろを振り返ると、私と同じくらいの身長の、胸にGRMのロゴがついたPMが立っていた。
「貴方のマスターのラピス様より、GRM社までの道案内のご依頼をお受けしています。
どうぞ、ついて来られてください。」
最初はご主人様も来ると言っていたのですが、何かとお忙しいご主人様に迷惑を掛けないようにと言うのも
理由の一つではありますが、以前から気になっていたご主人様の変わった経歴についても調べてみようと思い、
今日は一人で行動している。
そんな私を心配してか、ご主人様が道案内を手配して下さっていたようだ。
「ありがとうございます。宜しくお願いしますね。」
451 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:32:21.45 ID:dh2gG6Za [1/4]
支援
452 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:34:00.83 ID:qqolfx2P [10/23]
私はそう言うと、歩き出した道案内のPMの後ろを付いていく。
暫く歩くと、GRM社のマークが入った大きなガラスの扉が見えてきた。
「あちらです。私は次の業務がありますので、ここで失礼します。
受付に行けば手続きのご案内があるはずです。」
私は案内をしてくれたPMに頭を下げると、GRMの建物に入り受付へと向かった。
「正規配属の手続きですね。少々お待ち下さい・・・機体ナンバーを確認致しました。
では、こちらの書類に必要事項を記載してください。」
手渡された書類にペンを走らせる。
黙々と書類を書いていると、ふと、背後から声をかけられた。
「ラズリィさんですね。もう手続きは終わりましたか?」
「あっ・・・今書類を書いているところです。もう少し掛かると思うのですが・・・」
453 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:37:42.81 ID:qqolfx2P [11/23]
声の主はヒューガ・ライト。現GRMのCEOであり、我が主の戦友だと言う。
私はご主人様の経歴について教えてほしい事があると、密かにアポイントを取っていたのだ。
本来であれば、一介のPMである私がGRMのCEOにアポイントなど取れる筈もないのですが、
私がラピス様のPMだと言う事で、今回特別に時間を取って頂けたのだ。
「なら、終わりましたら受付に案内させるので、僕の部屋にきてください。」
「すみません、お忙しいのに、ありがとうございます。」
お礼を言い、書類に向き直る。
本当にお忙しい方だから、少しでもご迷惑をお掛けしないように急いで手続きを終わらせないと。
・・・よし、できました。
出来あがった書類を受付に提出する。
それから5分程だろうか、手続きが問題なく終わったことを告げられ、すぐさまヒューガさんの
部屋に案内された。
「やぁ、いらっしゃい。手続きは無事終わったようですね。」
「ええ、おかげさまで。ありがとうございます。」
454 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:46:22.85 ID:qqolfx2P [12/23]
社交辞令のような挨拶を交わし、早速私は本題を切り出した。
「私のご主人様・・・ラピス様の経歴についてなんですが・・・その・・・どうしてもご主人様本人には
聞き辛くって・・・
本来、私たちPMは、ご主人様がガーディアンズに配属された段階で、同時に配属されるはず
だと思いますが、私が配属された時には既に機動警護部隊長とか、ガーディアンズの監理室
から入ってきた情報ですと・・・その・・・・・・グラールを救った英雄の称号をお持ちだとか・・・
それに、もう一つ、何故そのような方に配属されたPMが私だったのか・・・」
私がそこまで話すと、ヒューガさんは何だそんな事かと言った風に肩を竦めた。
「ガーディアンズの機密に関する事もありますから、僕からはあまり多くはお話し出来ませんが、
そうですね・・・
ガーディアンズに関する事は僕の方から総裁に話しておきますから、本部を訪ねてみて下さい。
それと・・・君がラピスさんの所に配属された理由ですが、全くの偶然ですよ。
元々は既に進化を終えたPMが配属される予定だったのですが、ラピスさんの強い希望で新規の
PMを配属する事になりましてね。たまたまその時に、初期化を終えて出荷待ちだった君が配属
されたと言う事です。特に意味はありませんよ?」
455 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:51:03.71 ID:GXBIGiBe [3/4]
さるよけ
456 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:52:13.20 ID:qqolfx2P [13/23]
支援さるよけあざっす!
そこまで言うとヒューガさんは私を安心させるかのように微笑み、ヴィジホンに手を伸ばす。
ピッ、ピッ、ピピッ、ピッ・・・
どうやら何処かへ通信をしようとしているようだ。
「はい、こちらガーディアンズ本部監理室です。」
「ヒューガです。ルウさんお久しぶりです。」
「ヒューガさん。お久しぶりです。今日はどうされましたか?」
「ライア総裁に繋いでもらえるかな?」
「はい、少々お待ち下さい。」
ピピッ・・・
「ヒューガ、久しぶりじゃないか!」
「そう言うライアさんもお元気そうでなによりです。」
「で、どうしたんだ?」
「大した事ではないんですが、貴方の教え子のラピスさんのPMの事で少し・・・」
「どうした?何か欠陥でもあったのか?」
「いえ、そう言う事では無くてですね、配属されたPMのラズリィさんが僕の所へ来て、ラピスさんの
事をもっと知りたいと言うから、お話してたんですよ。
それで、ガーディアンズの機密に関する事は僕がお話しするわけにはいきませんから、そちらで
お話しを聞いてあげてもらえないかと言うお願いです。」
「何だ、そんな事か。びっくりさせるんじゃないよ。で、その子は何時来るんだい?」
457 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:54:28.10 ID:qqolfx2P [14/23]
チラリとヒューガさんが私に視線を向ける。
「この後、シャトルに乗ってすぐに向かいます!」
私は思わず叫んでしまった。ああ、恥ずかしい・・・・
「ヒューガ、こっちにも聞こえたから準備しておくよ。PMのお嬢ちゃんには受付のミーナを訪ねるように
言っておいてくれ。」
「わかりました。それでは、お互い忙しい身ですが、また落ち着いたらお話しでもしましょう。」
「わかった。ヒューガも頑張ってな。」
「・・・と言う事で、ラズリィさん。ガーディアンズ本部の受付のミーナさんを訪ねてください。
あっ、ミーナさんにヒューガがよろしくとも伝えておいて下さい。」
「すみません、色々とありがとうございます。お忙しいのに本当にありがとうございました。」
私はお礼を述べ、深々と頭を下げると部屋を退出し、PPTスペースポートへと向かった。
458 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:56:09.77 ID:dh2gG6Za [2/4]
支援~
459 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:58:30.93 ID:qqolfx2P [15/23]
・・・ピッ・・・プシュー
初めてガーディアンズ本部に足を踏み入れた私。何だか緊張します。
そのまままっすぐと受付に向かい、目的の女性と思われる人に声を掛けた。
「グラールの未来を守るガーディアンズへようこそ!」
私はナノトランサーから身分証を取り出し、手渡す。
ピッ・・・
「ガーディアンズ配属PMライセンスを認証しました。こんにちは、ラズリィさん」
差し出された身分証を受け取り、ナノトランサーへ仕舞う。
「本日は正規配属の手続きですか?」
しまった、私とした事がご主人様の事ばかりに気を取られてしまって、GRMでの手続きの後に、
ガーディアンズ本部でも手続きが必要な事を忘れてしまっていた。
先に終わらせておこう。
460 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:59:20.51 ID:GXBIGiBe [4/4]
ほいっと
461 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:01:17.96 ID:qqolfx2P [16/23]
「はい、その手続きと、その後にミーナさんを訪ねるように言われてきました。」
「はい、私がミーナです。聞いていますよ。じゃあ、手続きをぱぱっと済ませてしまいましょう。
GRM社で受け取った正規配属証はありますか?」
ナノトランサーからGRMで貰った配属証を渡すと、書類を渡されたので黙々と記入する。
書き終わった書類をミーナさんに手渡し、手続きしてもらう。
ピピッ・・・
「手続き完了です。ラズリィさん、これで今日から名実共に、ラピスさんの正規PMですよ。
おめでとうございます。えーと・・・それでは、第二会議室でお待ち下さい。」
「はい、ありがとうございました。」
私はお礼を言い、軽く一礼すると第二会議室へと向かう。
そこで暫く待っていると、一人の女性型キャストが入ってきた。
462 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:04:50.68 ID:qqolfx2P [17/23]
「こんにちは、ラズリィさん。私はガーディアンズ本部監理室長のルウと申します。」
「お忙しいところすみません。」
「機動警護部隊長のラピスさんについて聞きたい事があるとお聞きしていますが。」
「はい、本来、私たちPMは、ご主人様がガーディアンズに配属された段階で、同時に配属される
はずだと思いますが、私が配属された時には既に機動警護部隊長とか、ガーディアンズの監理室
から入ってきた情報ですと・・・その・・・・・・グラールを救った英雄の称号をお持ちだとか・・・」
私は促されるまま、ヒューガさんの所で聞いた事と同じ事を口にした。
ルウさんは私の話を淡々と聞き、表情を一つも崩す事も無く説明を始めた。
463 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:07:15.27 ID:dh2gG6Za [3/4]
支援
464 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:07:50.59 ID:qqolfx2P [18/23]
「一部、機密事項もありますので、ここでのお話は他言しないようにお願いします。もっとも・・・・
PM自体が機密保持について尊守するようにプログラミングされていますので、その心配は
ほぼ0%だとおもわれますが。」
「はい、もちろんこんな事、他では話せません。」
「では、まずガーディアンズの契約形態についてお話しする必要があります。
ガーディアンズに所属する職員の契約については、正規契約職員と臨時契約職員の2通りの契約
があります。本来機密保持等の観点から、全て正規契約であるべきなのですが、対SEEDとの
戦いにおいて人員が不足する事態が慢性化した為、常勤ではなく、大規模作戦時などの臨時的な
場面において出動する、臨時契約と言う雇用形態も取らざるを得なかったのです。
元々、ラピスさんは臨時契約でしたので、ガーディアンズ新人研修終了後はミッション毎の契約を
されていました。」
なるほど・・・と心の中で呟く。
何故正規配属になった時に出世していたかもおおよそ察しがついたのだが、静かに相槌を打ちながら
ルウさんの言葉に耳を傾ける。
465 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:07:53.25 ID:pB1QILUc [12/12]
支援
466 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:10:21.34 ID:qqolfx2P [19/23]
「また、正規契約にはパトロンと呼ばれるガーディアンズ組織に出資をしている方々との契約も必要で、
正規職員にあてがわれる宿舎、PM、その他備品、本部内の特殊施設の利用などと言った経費を、
そのパトロンと呼ばれる方々が負担して下さっています。
ガーディアンズの各施設は、そういったパトロンの方々に支えられていると言っても過言はありません。
勿論、ヒューガさん・・・GRM社からの出資もガーディアンズを支える為の大きな柱です。」
私は今、どう考えても相当重要な機密事項を聞いている気がしてならなかった。
ガーディアンズ本部から送られてきた、ガーディアンズ関連の基本知識の中にはこのような話は一切
なかったからだ。パトロンと言う言葉も、そう言う出資者が居ると言う事も全てが初耳である。
果たしてこんな話を一介のPMの私が聞いてしまっても良いのだろうか、と言った不安が頭をよぎる。
しかし、監理室長の肩書を持つこの方が話してくれているのだから、きっと大丈夫なのだろうと思い直した。
「そして、ラピスさんですが、先のコロニー墜落によるガーディアンズ職員の相当数の殉職に伴って、
隊長職員が大幅に不足してしまった事があります。その時に実力を認められ、臨時職員でありながらも、
臨時職員を集めた部隊を率いる部隊長に、異例の抜擢をされたのです。」
467 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:14:19.17 ID:qqolfx2P [20/23]
私には少し思い当たる節があった。
先程本部の扉をくぐった時、数名のガーディアンズの機動警護職員と思わしき方とすれ違ったのだが、確かに
ガーディアンズ関係者である事を表示する胸章が2種類あった。あれは正規と臨時の区別だったのか。
「ラズリィさんの記憶回路には、ガーディアンズ本部から転送された基本情報として、先のSEEDの封印
ミッションの事も記録されていると思いますが、ラピスさんはそのミッションにおいて、臨時職員で構成された
機動部隊を指揮し、リュクロスと呼ばれる第4の惑星での封印装置の起動任務を見事に遂行されました。
もっとも、そのリュクロスは封印装置の起動後消滅してしまったので、既に存在しませんが。」
我が主は相当の偉業を成し遂げたらしい。
今度は、そんな凄い人がご主人様とか、こんな私がその方のPMで大丈夫なのかと不安で一杯になる。
468 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:17:41.42 ID:qqolfx2P [21/23]
「その時、リュクロスでのミッションに参加したメンバーに贈られた称号が、グラールを救った英雄なのです。
当時、もし第4の惑星の封印装置が起動しなければ、ミッションは失敗に終わり全てがSEEDに侵食されて
いたでしょう。そうなれば、グラール太陽系が全滅していた可能性は実に99.8%になりますから。
・・・お話しできるのはここまでです。これ以上については個人情報の保護の観点から、私からお話しする
事は適切ではありません。」
「そうですか、お忙しいのにお時間を取らせてしまってすみません。何だか色々一度に聞いてしまって、
少し混乱してしまっていますので、他にも聞きたい事は一杯あるのですが、今日は帰って頭を整理する
事にします。本当にありがとうございました。」
本当であれば、何故臨時契約から正規契約に変えたのか、先の話で出たパトロンと呼ばれる人物の事
だとか聞きたい事は一杯あったのですが、これ以上長居は出来ないと思いお礼を言って部屋を後にした。
469 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:20:45.05 ID:dh2gG6Za [4/4]
NPC絡みは懐かしくて楽しい支援
470 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:20:53.24 ID:qqolfx2P [22/23]
ふと、時間が気になり時計に目をやる。
夕飯の時間はとっくに過ぎている。きっとご主人様はミッションを終えて、部屋でご飯を用意して待っている事だろう。
ご主人様に留守番をさせて待たせるなんてダメPMも甚だしい。
自己嫌悪に陥るが、これ以上ご主人様を待たせるわけにはいかないので、早足で転送キューブへと向かう。
ピッ・・・プシュー・・・
「すみません、ご主人様、遅くなってしまいました・・・」
扉を開けた瞬間、体にズンッと重い衝撃が走る。
「もー!何処行ってたのよ!心配したじゃない!」
関節が立てるミシミシと言う音を感じながら、今の衝撃はご主人様が飛びついて来たのだと認識する。
471 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 23:26:33.81 ID:qqolfx2P [23/23]
「本当にすみません、色々と手続きに時間が掛かってしまって・・・
それはそうとご主人様・・・・痛いです・・・・」
私が痛みを訴えると幾分力は和らいだものの、離れはしないご主人様を見て申し訳ない気持ちで一杯になって
しまった。
「次から遅くなるなら、ちゃんと連絡しなさいね。」
「はい、すみません・・・」
私を抱きしめるご主人様のぬくもりを感じながら、発熱してオーバーヒート気味の頭で、
私はご主人様に愛されてるのだなぁとひしひしと感じていた。
書き溜め分投下終了です。支援ありがとうございました!
また続きが書けたら投下していきます!
472 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 04:28:04.46 ID:Bp7EIEFl [1/5]
>>471
新参者で御座います。
楽しんで頂けて幸いです。 レス番440で終わったのは偶然で書き溜めた分
からきりのいい所で区切っての投下で、7レス毎になっていたのですが今回に
限って話的に区切りのいい場所が8レス分でした。 投下した後に見てみたら
ビックリかつラッキーと思ったのは周知の事実・・・。
投下乙です。
ゲーム内だと主人公の扱いがぞんざいなので、是非ともこれから動き回って
頂きたい。
それと1点、おせっかいかもしれませんが文中で、GRMのCEO(チーフ
エグゼクティブマネージャー)にアポイントなど、という風に一番最初に出た
時点のみだけでも略称の意味を書いておくと分かり易いかなと思いました。
日本ですとまだ馴染みの浅い略称ですので。
473 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 11:08:17.96 ID:kwKcShDd
417です。
>>472
投下する以上は読み手にも伝わりやすく、ですね。
以降参考にさせて頂きます。
妄想爆発した駄文を読んで頂いてありがとうございました。
個人的にはラブコメみたいなのも書きたいのですが、以前からずっと妄想してた
自キャラとPMとの出会いを書き起こしてみました。
パトロンとの契約~のくだりは、ゲーム内キャラクターとゲームプレイしている
我々との関係を妄想してみたものです。上手く表現できただろうか・・・
次回、主人とPMの絡みを書いて、このお話は完結の予定です。
何分、文系はさっぱりなもので、読みにくい所や、ここはこうした方がと言った
アドバイスがあれば参考にさせて頂きますので、もし私の書いた駄文を読んで
下さった方がいらっしゃれば、是非教えて下さい。
474 名前:!ninjya[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 14:49:15.07 ID:Bp7EIEFl [2/5]
新参者で御座います。
時間が出来たので再読してみました。
自分が書く時のやり方でも良ければ、自分の気をつけてる点を。
ガーディアンズに所属する職員の契約については、正規契約職員と臨時契約職員の2通りの契約
があります。本来機密保持等の観点から、全て正規契約であるべきなのですが、対SEEDとの
との1文ですが
ガーディアンズに所属する職員の契約については、正規契約職員と臨時契約職員の2通りの
契約があります。 本来機密保持等の観点から、全て正規契約であるべきなのですが、
対SEEDとの
もしくは
ガーディアンズに所属する職員の契約については、正規契約職員と臨時契約職員の2通りの契約が
あります。 本来機密保持等の観点から、全て正規契約であるべきなのですが、対SEEDとの
という書き方で、どちらになるかはそれまで書いてきた1行の字数に合わせて
います。
それと枝が付く(盗聴される)、虫(盗聴器)、モロトフカクテル(火炎瓶)
などのいわゆる隠語、暗語と言われる本来の名称を伏せて言う言い方などにも
本来の意味を付けるといいかと。
多くの作品を読んで、一つでも多く作品を書く。 後は時々自分の投下した
作品を読んでみて、読み手側の立場に立ってみる。 自分の場合ですが。
長々とおせっかいかもしれませんが、気に障りましたらご了承を。
そして隠語で思いついたのでファック450氏、お借りします。
450「私達PMはご主人様の盾になってこの命を捧げられるなら本望です」
赤箱 「いや、いきなり家族に目の前で死なれても困るんだよ!」
450「むしろ、ご主人様からスウィートなデスを賜るのが私の夢です」
赤箱 「何だよ、それ! ダブセ、関係ないってか食うのかよ!」
450「ファック スウィートなデスとは腹上死の事です。 それに私は
食べる事よりご主人様に食べられる事を望みます」
赤箱 「腹上死って、盾になってねーよ!」
450「想像するだけでご飯10杯はいけます」
赤箱 「聞いてねーし!」
450「では、明日に別のPMを紹介しますので。 再度来社して下さい」
赤箱 「また、緊急回避かよ!」
以上、お目汚し&駄文投下失礼しました。
やっちゃいました、2度目のファック450ネタ・・・。 ビス男の本編の
方を書かないと・・・。
475 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/23(土) 15:06:58.08 ID:Bp7EIEFl
[3/5]
新参者で御座います。
う。 スペル間違えた・・・。
そして、過去スレ15体目以降読んだらパパとGH412氏の文中の中で
飯店に行く件があったし、ヒュマ助氏のクリスマス後の忘年会のメンバーに
黒キャス子とワルキャスの名が・・・。 今更ながらもう修正出来ないし、
どうしよう・・・。 orz
476 名前:ファックの人[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 16:16:29.53 ID:WxVg5WoO [1/2]
>>474
他の人のはともかくファックは好きに使ってくれて倫理的におk。むしろ喜びます。
自分以外が書いてるとなんか新鮮だよ!
ところでエンドイフ出ない…
477 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/23(土) 17:01:48.42 ID:Bp7EIEFl
[4/5]
>>476
了解です。 そして、ご了承有難う御座います。
確かに自分と違う視点や発想は、良い刺激になります。
赤箱レポートの続編をワッフルワッフル。
流石にエンドイフはわっふるしても出ませんね・・・。
478 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/23(土) 19:47:55.86 ID:yiDRQxVV
>>475
「あなたの描いた宇宙は、数限りなく存在する宇宙の一つにすぎない
認識できない平行宇宙に『それ』が存在しない確率は限りなく0に近いわ
望む望まぬに関わらず存在するし、どんな宇宙も可能性があれば描き出せる
それが幽幻なる(ファンタシー)宇宙の法則だから
探し出すのは見る人の『光』、望めば見つけることができるでしょうね」
虚空に向かって何をおっしゃっているのですか主?
「別にー。みんな揃ってご飯を食べた話を思い出してただけよ」
479 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/23(土) 22:42:40.48 ID:WxVg5WoO [2/2]
おや光の人久しぶり
多脚んときはアドバイスありがとう
480 名前: 忍法帖【Lv=29,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/23(土) 23:20:47.82 ID:Bp7EIEFl
[5/5]
>>478
並行する宇宙は可能性の数だけ存在する。 故に、出しそびれたというなら
それらを踏まえた上で新たな話を考えて書けば良い、という事ですね。
「席のある部屋」の主よ。
っていうか、既に過去形! 第2次数奇夜忌大戦か・・・。 第1次のあの
人数でも素敵なカオスっぷりだったというのに、書けるかな・・・。
481 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 00:31:22.21 ID:ZgQX4QRU
[1/21]
417です。
>>474
書いているものが長くなってくると、段々その辺りのチェックが甘くなってくる
んですよね。
多分、文章の推敲をするのに何度も読み返してしまって、違和感がなくなって
しまっているのだと思います。
次の投下では気をつけてみたいと思います。
ps.数奇夜忌わっふるわっふる
>>476
妄想を書き起こしていると、妄想が妄想を呼んで気がつけばウチの子も
知らない間にファックって言ってます。
もし妄想から呼び出された妄想が具現化して纏まる事があれば、お借り
したいと思いますので、宜しくお願いします。
さて、一応続編が完結まで書き上がりました。
思った以上に長くなってしまった・・・。
文章の最終チェックをして、明日にでも投下させて頂きたいと思います。
482 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 00:50:07.80 ID:JfLMD59C
[1/4]
GH-450「では同じ戦場にいても安心出来るハードな男性PMを呼びます」
赤箱「おお!任務は男の世界ですしね、ええ、妹は他で作ります」
GH-450「妹を作ると考える時点で間違いなく間違いだと思いますが」
赤箱「義母が出来れば可能じゃないか!」
GH-450「…ハードな彼は遠隔はスライサー、近接はダブルセイバーでチェインを稼ぐ実力派ブレイバーです」
赤箱「スルーが気になりますが渋いPMですね」
GH-450「しかもマメに回復してくれます」赤箱「おー」
GH-450「ではGH-493さんどうぞ」
GH-493「ウフフ、アタシとランデブーし・ちゃ・う?」
赤箱「渋くねえ!」
GH-450「白黄色ピンクという配色も目に優しく」
赤箱「優しくねえ!」
GH-450「しかもこの頃流行りの男の娘です」
赤箱「いつの流行りだよ!あとカバの性別わかんねーよ!」
GH-493「ウフフ…夜はこれからよン」
赤箱「なんかそっちにハードかよ!マイルームで安心できねえよ!」
GH-450「まあどちらかと言うとまあオネエ系になりますか」
赤箱「どちらかとかなくキッパリサッパリそっち系だよ!」
GH-450「ようこそ、男の世界へ」
赤箱「女に案内されたくねえよ!」
GH-450「男性になら良いのですか」
赤箱「だが断る!」
GH-493「レスタ欲しい?」
赤箱「いえお気持ちだけで」
GH-493「ウフフ…あたしのキスも ほ し い ?」
赤箱「すみません遠慮します」
GH-450「親切なPMじゃないですか」
赤箱「そうかも知れないけど遠慮します」
GH-450「ちなみに今回会ってもらったPMの中、彼というか彼女だけは主を『ご主人様』と呼びます」
赤箱「ご主人様とか言われても遠慮します」
GH-450「頑なですね。リトルウィングのカバ系は優秀なのですよ?」
赤箱「優秀でも平穏に遠いよ!」
GH-450「もう少しPMを信用して欲しいものですねえ」
赤箱「じゃあここまでのPMのセレクトに問題ないのかよ!」
GH-450「…仕方ありませんね。『彼』を呼びます」
GH-493「ちょっと…本気なの450ちゃん!『彼』は…」
赤箱「ちょっと何この空気」
GH-450「それが世界の選択なら…私には抗える『力』などないのです」
赤箱「何でキャラ変わってんのあんたら」
GH-450「と、いうわけでGH-494さんどうぞ」
483 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 00:52:03.25 ID:JfLMD59C [2/4]
GH-494「俺に近寄るんじゃない!クソっ…闇からの声が耳から離れやしない…」
赤箱「また…中2だと…?」
GH-450「ふふっ…503などと比べられては困りますね」
赤箱「そんなに強いの?!」
GH-450「GH-494は自分のPAに勝手な名前をつけるレベルに達しているので」
赤箱「強さ関係ない方向に振り切ってる?!」
GH-450「しかも大抵が普通のグラクラで当たらない上に方向も間違います」
赤箱「す…すごい」
GH-450「テクニック各種にそれぞれAWが設定され、しかも長い!」
赤箱「うわあ…」
GH-494「なるほど…同じタイプの能力者か…道理で俺のテクニックが効かないわけだ…」
GH-450「誰が能力者ですか。私はフォースなだけです」
GH-494「今宵はもっと輝けとガイアが俺に囁いている…」
*注・これは言いません
GH-450「このレベルの内容を喋り続ける上に明らかに弱い、どっかに飛んで行くという中の人イチ押しのPMです」
赤箱「突っ込みどころが多すぎる…」
GH-450「お疲れ様ですね」
赤箱「誰のせいだよ!」
わっふると書かれたら出さないわけにはいかない…んだけどビス男とキャラ被ってんだよカバ…
484 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 00:57:53.10 ID:JfLMD59C [3/4]
レスわすれた
レスくれた方々ありがとう
赤箱のPMは何になるのかいまだに決まっていませんタスケテー
>>481
ファックに関してはお好きなようにどうぞ
楽しみにしてます
485 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 03:42:23.04 ID:X+JZL0oQ
>>484
赤箱レポート、だんだんパシリカタログになってきたw
楽しみにしてます。是非とも続けていってください。コンプリートまでw
486 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 04:25:01.48 ID:xXCoj5EB
[1/4]
>>481
わっふる入った以上は努力させて頂きます・・・。
>>478の主の方の話が既に過去形というのも、指しているのが前回書いた話で
ないとしたら、受け取り方によってはわっふるな訳ですし・・・。
>>484
投下乙です。
確かにカバもいい味出してるのですが、ビス男とキャラ被った分だけ
薄れてしまったようで。 というか、書いておきながらビス男の話はここまで
長くなると思いませんでした。
赤箱のPMが決まらない、ではいっその事全てのPMを紹介してから赤箱に
決めさせるというのは如何でしょうか? 別名、わっふるとも言いますが。
487 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 05:16:39.80 ID:iKp03VgQ
>>483
中二病の494大好きwwwwww
触発されて、久々に書きたくなったわ
488 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 11:56:21.93 ID:ZgQX4QRU
[2/21]
| 冫、)チラッ
周回しながらまったり投下していきますね。
489 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 11:58:55.63 ID:ZgQX4QRU [3/21]
あれから数日・・・
私はご主人様がミッションに出かけ、留守番をしている間、
GRMやガーディアンズで聞いたお話しを整理していた。
ガーディアンズの宿舎にある端末は本部のデータベースの
一部にアクセスが許可されており、許可された範囲であれば
自由に閲覧する事が可能だったので、自分なりにも色々と
調べてみた。
しかし、何故ご主人様は新規のPM配属を強く希望されたのか、
何故契約形態を切り替える必要があったのか、パトロンとは
一体何者なのか、と言った疑問が解決するわけもなく、公開
されているデータベースからもたらされる情報は、余計に私を
悶々とさせるだけであった。
一つだけ分かったのは、ご主人様がクラッド0ミッションを機に
契約を切り替えるに至った事。
ただ、それはご主人様にとってどう言う切っ掛けであったのか、
と言う疑問をさらに深めてしまうだけに過ぎなかった。
490 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:04:27.77 ID:ZgQX4QRU [4/21]
ご主人様に仕えるPMとして、もっと近い存在でありたい。
そして、ご主人様の経歴に恥じる事の無いPMになりたい。
その想いが私を突き動かしていた。
しかし、困った事に、私がご主人様の経歴を調べている事は、
本人には秘密にしてる。
本人に聞こうにも、話しの経緯上、私が色々調べた事を全て
ご主人様に告白しなければならないだろう。
・・・告白・・・・・・・・ボフッ!
・・・私とした事が、オーバーヒートしてしまう所でした。
気持ちを落ち着けて、再び思考の渦に潜って行く。
しかし、考えても考えても、行きつく結論は同じにしかならなかった。
そうしてしばらくの間、堂々巡りを続けていたが、時間が
経てば経つほど、ご主人様に気付かれてしまう可能性は
高まってしまう事に気が付いた。
私が密かにご主人様の事を調べていた事を知ったら、ご主人様
はどう思われるのだろうか。
私の疑問を言葉に出せば、やさしいご主人様は笑って答えて
くれるかもしれない。でも、私の行動を知ったら激怒するかもしれない。
人には知られたくない事もあるとヒューガさんやルウさんは言っていた。
491 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:10:22.90 ID:ZgQX4QRU [5/21]
どうすれば――どうすれば――――どうすれば――――――――――
よし、と私はつぶやくと同時に覚悟を決めた。
嫌われてしまうかもしれないと言う恐怖はあった。
ご主人様と共にあり、ひた向きに尽くす事を喜びとするPMにとって、
ご主人様から嫌われてしまうと言う事は、主人を失うと言う事・・・
ご主人様にとって、私はただの1体のPMに過ぎないかもしれない。
でも、PMである私にとってはご主人様は唯一の存在なのだ。
主人を失えば初期化される。
PMにとって初期化とは「死」を意味する行為だ。
機械の私が死を恐れるなど滑稽かもしれない。
でも、全てを失い消去される恐怖はきっと「ヒト」の死と同じなのだろう。
今までの私は全て消えてしまうのだから・・・。
492 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:14:00.18 ID:ZgQX4QRU [6/21]
そこまで考えて、カタカタと言う音に気が付いた。
何の音だろう?と不思議に思っていると、やがて自分の体から
発せられている音だと言う事に気付く。
知らない内に全身が震えていたのだ。
だめだ、こんな姿、ご主人様に見られたら心配させてしまう。
ふと時計に目をやる。
もう夕食の用意をしなければならない時間だ。
間もなくご主人様も帰ってくるだろう。
私は震える体を押さえつけ、夕飯の支度をするべく台所に向かった。
493 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:14:01.83 ID:h1U3RwTo [1/2]
支援。
494 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:19:26.78 ID:xXCoj5EB
[2/4]
支援
495 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:20:42.00 ID:ZgQX4QRU [7/21]
ただいま~、ラズリィ~、もどったよ~。」
玄関からご主人様の声が響いてくる。
私はパタパタと玄関に向かい、ご主人様を出迎える。
「お帰りなさいませ、ご主人様。」
極力平静を装い、いつもと同じやりとりをする。
いつもなら、私が出迎えると飛びついて来て抱きしめられるのだが、
何故か今日は飛びついてこない。
無意識の内に、不安が表情に出てしまったのかと少し焦ったが、
それは杞憂だった。
「今日は原生生物の討伐だったから疲れた~。汗かいたし、
返り血浴びて生臭いしもう最悪!先にシャワー浴びてくるね~。」
私の不安がばれたのでは無いと分かり、胸をなでおろす。
「服は水に漬け置き洗いしますから、桶に入れておいて下さい。」
「いつもありがとね~。」
PMにとって、ご主人様の身の回りのお世話は当たり前の事なのだが、
何かとご主人様はお礼を言ってくれる。
こんなにやさしいご主人様を、もしかすると裏切ってしまうような行為を
している事に、胸を締め付けられるような感覚に陥る。
496 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:25:06.55 ID:ZgQX4QRU [8/21]
最近になって知ったのだが、中にはPMを虐待する主も居るらしく、
PMの人権問題と言うものも、最近までかなり問題になっていたらしい。
私は幸せ者だ。
シャワールームへ入って行くご主人様を見届け、夕飯の支度に戻る。
もう殆ど出来上がっているので、後は温めてテーブルに並べるだけだ。
ご主人様が出てくる頃合いに合わせ、テーブルに配膳して行く。
「いいにおい~。おなかすいたー!」
「ご主人様、バスタオル1枚とか、服をちゃんと着て下さい!」
「え~、いいじゃない、暑いんだもん~。」
「突然お客様が見えられるような事があったら困りますよ?」
本当は私が目のやり場に困っているのだが、それは恥ずかしくて
言えないので、当り障りのない言葉を選んで服を着る事をお願いする。
「ラズリィってそう言う所、律儀よねぇ。」
「ご主人様が無頓着過ぎるだけです。」
「あはは~、すぐ着てくるから待っててね~。」
そう言うとご主人様はドレスルームへと入って言った。
ふと、当たり前の日常、何気ない会話、もしかするとそれらの全てを
失ってしまうかもしれない恐怖に駆られる。
497 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:27:41.05 ID:ZgQX4QRU [9/21]
――覚悟した筈なのに―――――
「お待たせ~。さ、ご飯食べようよ。・・・どうしたの?」
私はご主人様の声で我に帰った。
しまった!と思ったがもう遅い。きっと怯えた表情を見られてしまっただろう。
「すみません、ちょっと考え事をしていて、ぼーっとしてました。」
すぐに表情を取り繕い、笑顔を返す。
「具合悪いの?無理しちゃダメだよ?大丈夫?」
不安そうな表情で私を覗き込むご主人様の言葉が胸に痛い。
覚悟をしたんだから、後できちんと話そう―――――
「大丈夫です。さぁ、冷めてしまいますから食べましょう。」
私はご主人様を食卓へと促し、自分も食卓に座る。
私自身は食事を取らなくても全く問題ないのだが、初めて食事の準備を
した時にご主人様の分だけ作って待っていたら、「一緒に食べるから
おいしいんじゃないの!」と怒られてしまった。
それからと言うもの、食事は必ず2人が揃ってから食べる事になっている。
498 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:31:47.71 ID:ZgQX4QRU [10/21]
まだ料理は勉強中なので大したものは作れないが、ご主人様はいつも
おいしそうに食べてくれるのがとても嬉しい。
早く上達して、もっとおいしいものを食べてもらいたい。
「「いただきまーす。」」
モギュモギュ・・・
「あのねー、今日のミッションでさ―――――
ご主人様は食事のとき、必ず今日あった出来事や、発見した事など、
色々な事を私に話してくれる。
私としてはご主人様にお供してミッションに行きたいのだが、ご主人様に
お願いすると、最近は危険を伴う任務が多いらしく、実践経験の無い私は
危険の少ないミッションで経験を徐々に積んでから、と言われた。
程なく食事も終わり、後片付けも手早く済ませていく。
後片付けはいつもご主人様も一緒にしてくれる。私はしなくて良いと
言うのだが、全部やってもらうばっかりは気が引けるから、食事の
片付けくらいは手伝いたいと言って聞かないのだ。
片付けも終わり食後のコーヒーを入れ、再び食卓に座る。
ご主人様の「今日の出来事」はまだ続いているが、そろそろ切り出さないと
タイミングを逃してしまいそうだ。
499 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:35:23.92 ID:ZgQX4QRU [11/21]
「―――――――って言う事があったんだよー。」
今しかない!
そう思った私は、勇気を出して切り出してた。
「ところでご主人様、少しお話ししたい事があるんです。」
「どうしたのー?」
ご主人様のニコニコとした笑顔に言葉が詰まる。
いや、ダメだ、きちんと話さないと・・・!
「先に、ひとつ、謝らないといけない事があるんです。」
?とした表情をこちらに向け、私の言葉を待つご主人様。
「ご主人様と私が初めて出会った時・・・その時の初期設定の処理と同時に、
ガーディアンズの本部から、ご主人様の経歴や個人情報、その他
ガーディアンズ職員のPMとして必要な基礎的な知識などがロードされ、
その内容が私の記憶領域に記録されるようになっています。
その時は気にならなかったのですが、進化するにつれ、ご主人様の
経歴が、一般的なガーディアンズの方とは変わっている事が気になって、
我慢できなくなってしまって・・・・」
言葉が詰まる―――――
500 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:38:26.65 ID:ZgQX4QRU [12/21]
ご主人様は変わらず柔らかな表情で私を見つめながら、静かに私の話を
聞いて下さっていた。
勇気を振り絞り、言葉を紡ぐ。
「悪気は無かったのですが、ご主人様の事を色々と調べてしまいました。
本人の知らない所で色々詮索されるのは、気分が良いものではないと聞きます。
申し訳ありませんでした・・・」
何とか最後まで言葉にしたものの、全身が震える。
俯き、テーブルの一点を見つめるが、視界がぶれ、焦点が定まらない。
視点カメラの制御が暴走し、視界がブラックアウトしそうになる。
と、突如、温かい感触に包まれ、ふわりとご主人様の匂いが嗅覚センサーを
くすぐった。
「も~、そんな事で悩んでたの?直接聞いてくれればよかったのに。
それで最近、浮かない顔して考え事してる事が多かったんだね。」
ご主人様のやさしい声音が胸に響く。
何で私のご主人様はこんなにやさしいのだろう。
私は安堵と、ご主人様に申し訳ない気持ちで一杯になり、声を上げて泣いた。
機械の体が故に涙は出ていないが、ご主人様はそんな状態の私をやさしく
抱き締めながら、ゆっくりと頭を撫でてくれた。
501 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 12:43:14.40 ID:ZgQX4QRU [13/21]
暫くして私が落ち着いてくると、ご主人様は私の隣に座り直し、私の手を
両手で包みこんだ。
「・・・それで、結局分からない事も一杯あったでしょ?何か聞きたいことはない?」
両手が温かい。ご主人様の温もりにまた泣きそうになったが何とかこらえ、
気持ちを落ち着かせる。
ご主人様は、催促する風でもなく、私から自然と言葉が出るのを待っている
ようだった。
「最初はヒューガさんに会いました。それで――――」
私は今まで自分が聞いたこと、調べた事を話した。
疑問に思っている事も全て吐き出した。
何度も言葉に詰まったが、ご主人様は静かに聞いてくれていた。
「私は―――――私はご主人様のPMとして、もっとご主人様の近くに
居たいんです。もっとお役に立てるようになって、ご主人様が私を
何処に出しても恥ずかしくないようなPMになりたいんです!
もっと・・・もっとご主人様の事を知りたかったんです―――――」
ご主人様をじっと見つめる。
きっと今、私は捨てられた子犬のような顔をしているのだろう。
少しの沈黙があり、今まで静かに私の話を聞いていたご主人様が口を開いた。
502 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:00:23.28 ID:h1U3RwTo [2/2]
続けて支援
503 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:16:35.27 ID:ZgQX4QRU [14/21]
「ラズリィ、私ね――――――
ガーディアンズに入った切っ掛けは、誰かの役に立ちたいと思ったからなの。
ありふれた理由かも知れないけど、自分に何が出来るのかなって考えたら、
お父さんに子供の頃から教え込まれたフォトンアーツしか思いつかなかったの。
私がSEEDと戦う事で、誰かを救う事が出来たら―――そう思って志願したの。」
今度は私が静かに耳を傾ける。
「でもね、お父さんは凄く反対したの。当然よね。大事なひとり娘が自ら危険な所へ
行こうとしてるんだもの。お父さんはそういうつもりでお前にフォトンアーツを
教えたんじゃないって怒ってたわ。
だから、本当は正規の契約をしたガーディアンズになりたかったんだけど、
お父さんの反対で比較的危険な任務の少ない、臨時契約をするのが精一杯だった。
・・・でも、今になってお父さんの気持ち、良く分かるなぁ・・・・。
だって、心配で心配で、ラズリィを危険な任務に連れて行きたいとは思わないもの。」
ご主人様は微笑むと、私の手をギュッと握った。
「お母さんがね、研究者だったの。どうしても危険な所へ調査に行かなければ
ならない事もあって、その時はお父さんがボディガードとして同行してた。
以前、モトゥブでSEEDウィルスが猛威を奮って、人が次々とSEED
フォーム化する事件が起きたの。
お母さんはその原因調査の為に、ガーディアンズの研究者とチームを組んで、
お父さんや他のガーディアンズの人達と現地に行ってたのね。」
504 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:18:56.84 ID:xXCoj5EB
[3/4]
同じく再支援
505 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:19:58.04 ID:ZgQX4QRU [15/21]
ふと、一瞬、ご主人様の表情が曇った。
が、きっと私を不安にさせまいとだろう。すぐ元の柔らかな表情に戻る。
「その時、丁度私もモトゥブでの任務をしていたのだけど、私はイルミナスに
捕らえられていたトムレイン博士・・・今はもう亡くなってしまっているのだけれど、
その方を救出する任務に当たっていたわ。
その時は無事、博士を救出できたのだけれど、そのまますぐにSEEDフォームの
浄化の任務に駆り出されたの。お父さんとお母さんが調査に来ていると言う事は
知っていたから心配したんだけど、お父さんが付いているから大丈夫って思ってた。」
淡々と話を続けるご主人様の目に涙が浮かんでいた。
ただ、今の私にはどうする事もできず、ご主人様の紡ぐ言葉を聞くしかなかった。
「SEEDフォームの浄化は混乱を極めて、多くの仲間がSEEDフォームの波に
飲まれていったわ。それでも、何とか浄化に成功して一息ついていた時・・・・
混乱していた連絡網が徐々に戻ってきて、私の所に緊急連絡があったの。
お父さんとお母さんがSEEDに襲われて命を落としたって――――――――」
ご主人様の頬に涙が伝う。
私は何て事を聞いてしまったのだろう。
ご主人様の辛い過去を思い出させてしまって――――
「人には知られたくない事もある」その言葉が私の思考回路の中で黒く渦を巻き、
自己嫌悪に陥る。
506 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:22:24.06 ID:ZgQX4QRU [16/21]
「私は最初、信じなかった。何、そのドラマみたいな展開って・・・・。
お父さんに限ってそんな事無いって・・・・・。
でも、現実だったの。
その時は、何で一緒に行かなかったんだろう。一緒に行っていれば、もしかしたら
お父さんとお母さんを守れたかもしれないって・・・・凄く自分を責めたわ。
誰かを助ける事で頭が一杯で、博士の救出ミッションに真っ先に志願をした自分を
凄く嫌いになった―――――今のあなたのようにね。」
ご主人様は自己嫌悪に陥っている私の心を見透かしているかのように、真っ直ぐと
私の目を見つめていた。
涙に濡れ、赤く充血した瞳で・・・
「それからと言うもの、半ば自棄になって次々と危険な任務に志願したわ。
お父さんとお母さんの命を奪ったSEEDが憎くて憎くて仕方なかった。
SEEDを殺せば、少しは気が晴れたような気がしてた。
グラールを救った英雄なんて大層な肩書きが欲しいわけじゃなかったの。
気がついたら、SEEDは封印され憎しみをぶつける相手も居なくなって、
生きる気力すら無くなってしまってた・・・」
きっと、話すだけでも辛いはずなのに、ご主人様は言葉を紡ぎ続けていた。
ご主人様の過去を知りたいとお願いしたのは私だ。だから、今は自己嫌悪
している場合じゃない。一言一句、全てを記録するつもりで聞かなければ、
ご主人様に失礼だろう。
私の胸に渦巻いている様々な感情を押し殺して耳を傾けた。
507 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:25:38.84 ID:ZgQX4QRU [17/21]
「そんな時、ヒューガさんが少しは体を動かしたほうがいい、きっと気分も
少しは晴れるよって、クラッド0の暴走の原因調査に参加する事になったの。
私はあまり乗り気では無かったんだけど、他でもないヒューガさんのお願い
って言うのもあって、仕方なくだったのだけど・・・。
ミッションが終わって、ヒューガさんから一つの通信機を渡されたの。
それはね、お父さんが持っていた物だったの。
それを探し出してくれたのは、今、私とパトロンの契約をしてくれている人で、
臨時契約だった私でもガーディアンズで不自由しないようにって支えてくれてた人。
モトゥブでのSEEDフォームの大規模浄化の時、混乱で行方が分からなく
なっていたものだったのだけど、私の様子を見かねて、ずっと探してくれてた
らしくって・・・・
今でも凄く感謝してる。
その方が見つけてくれなかったら・・・きっと今の私は無いから・・・。」
ふと、ご主人様の表情がやわらぐ。
「・・・通信機にはね、お父さんとお母さんからのメッセージが残ってた。
きっと危険な仕事だったから、覚悟してたんだろうね。
最初は声を聞くだけで悲しくなって、まともに聞けなかった―――――
でも、もう私にはそれしか残っていなかったから一生懸命聞いたわ。
その中でね・・・お前はお前の信じる道を進んで生きなさいって。
何度聞いても、「生きなさい」って聴こえるの。不思議よね。」
508 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:31:43.18 ID:ZgQX4QRU [18/21]
気がつけばご主人様は微笑んでいた。
そのご主人様の暖かい表情を見ていると、私の心も包まれたような気がした。
「そこで気が付いたわ。私、何やってるんだろうって。
何かを守る事を信念に生きて来た筈なのに、自分自身すら守れてないなって。
・・・だからね、正規隊員に志願したの。
守れなかったものをもう一度守りたいと思ったの。」
ご主人様が不意に私を抱きしめる。
「・・・それはね、ラズリィ、貴女なの。
私がリュクロスの任務に当たっていた時、ずっと共に戦ってきた戦友を
守れなかった。ただ、SEEDを殺す事しか頭に無かったから、誰かの
死なんてどうでも良かった。
貴女はその戦友のPMだったの。
主人を失った貴女は、GRMに引き取られ、初期化される事になった。
戦友を見殺しにしてしまった私を責めるでもなく、静かにGRMの
施設に向かっていったのよ。」
何と言う事だろう。
私は初期化される前の、古い記憶は一切残っていない。
ご主人様から聞かされる話しに愕然とするしかなかった。
509 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:33:44.47 ID:ZgQX4QRU [19/21]
「貴女が私の元に来た理由はね・・・それは私が望んだから。
無理を承知でヒューガさんにお願いしたのよ。
初期化されて、本当はもう既に違うガーディアンズの人に配属が決まって
いたのだけど、ヒューガさんが手を尽くしてくれたのね。
私は、貴女の「記憶」を守る事が出来なかった。
貴女の家族とも言うべき「主人」を守る事が出来なかった。
私自身の「家族」を守る事も出来なかった。
だから、・・・・・・・・・・・・・・・
今の私の唯一の家族である貴女を、今度こそずっと守っていこうと思ってる。」
私には、余りにも衝撃的な事実であり、過去だった。
私の、半ば好奇心的な疑問がこんな事になろうとは思いもしなかった。
もし、私が「ヒト」だったなら、主人を見殺しにした今のご主人様に対して、
激怒しているのかもしれない――――――
でも、私は知っている。
今まで一緒に過ごしてきた短い期間ではあるが、嘘をつく人では無い事を。
そして、知ってしまった。
本気で私を大事に思っている事を。
私を何よりも大切な「家族」だと思ってくれている事を。
「ラズリィ、私はね、あなたの事を小さな「妹」だって思ってる。
あなたの名前・・・私の名前と足して一つの名前なのよ。
ずっと・・・ずっと一緒だからね――――――――」
私はご主人様の温もりを感じながら、この人の一生を見届けるのだと心に決めた。
510 名前:417[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 13:37:05.29 ID:ZgQX4QRU [20/21]
支援頂いた方々、ありがとうございました。
途中、さるにかかってしまって投下に時間が掛かってしまいました。すみません。
随分長いお話しになってしまいましたが、気長に読んで頂ければ幸いです。
途中、少し重い&ベタな展開になってしまいましたが、このお話しはここで完結です。
511 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/24(日) 15:17:34.09 ID:JfLMD59C [4/4]
投下&支援乙
いい話だった
512 名前: 忍法帖【Lv=30,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 17:48:00.92 ID:xXCoj5EB
[4/4]
>>510
投下乙です。
英雄よりも、やっと気づいた傍らにある本当に守りたいものを守る為の
ガーディアンズになりたい。 そのようなお話と感じました。
読んでいて自分も良い話だと思いました。
513 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/24(日) 21:22:24.16 ID:ZgQX4QRU
[21/21]
>>511-512
随分な長編を読んで頂いてありがとうございます。
ストミをプレイすると、冒頭で出てくるミーナにグラールを守る~って
必ず言われますが、一人ひとりの本当に「守りたいもの」が別にあっても
いいんじゃないかって思って書きました。
450「ご主人様。時に結局のところ、パトロンってどんな方なんですか?」
ラピ「それはねー、ここだけの秘密だよ?」
450「はいっ!どきどき。」
ラピ「|д゚)シ゛ー」
ラピ「ド━━━━m9( ゚∀゚ )━━━━ン!!」
ラピ「|ミ サッ」
450「???」
ラピ「ほら、こっちこっち。」
ラピ&450「エットネ、( ゚д゚)(゚д゚ )ウンウン。」
ラピ&450「ド━━━━m9( ゚∀゚ )( ゚д゚ )━━━━ン!!」
ラピ&450「ミエタ?( ゚д゚)(゚д゚ )ミエマシタ!!」
514 名前:3月24日の1[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 06:16:55.26 ID:bKTHHoSZ [1/7]
新参者で御座います。
自分にシリアスな話が書けるのだろうかと?と思った時にふと浮かんだので
書いて投下してみました。
あまりにぞんざいな運営に嫌気が差した俺は、半年程部屋に戻らなかった。
だが、それでもやはり時が経つにつれ、残したあいつが気になって戻る事にした。
暫く出掛ける。 当分戻らないと言ったので、流石に逢わせる顔が無いので
土産を持って行く事にしてカジノに向かった。
壁紙を変えて、お揃いのドレッサーと椅子とキャビネットを置いてやろう。
あいつだって、小っちゃくても女の子だ。 それ位は有った方がいいはずだ。
「いきなり半分まで削るとはねぇ」
「ああ、これで遂に一桁かぁ。 元はと言えば手前らのやり方が悪いんだろうが」
「済まん、一体、何の話だい?」
「何だい、知らないのかぁ? 不要居住区画がパージされるんだよ」
「何だって! パージされるのは、何時なんだ! 区画は!」
「今日の18:00にパージされるのはNo9から16だよ」
土産の交換が終わった俺は、他の客の世間話がが何気なく気になったので
聞いてみたのだが、詳細を聞いた俺はシティに向かって全力で走っていた。
俺の部屋のある区画はNo15だぞ! 何かの悪い冗談だろ!
いや、今は17:25だ。 急げばまだ間に合う!
「何時もありがとうございます。 こちらはガーディアンズ支部間に
新設された直行シャトルの窓口となっております。 本日は・・」
「ガーディアンズ本部を頼む!」
515 名前:3月24日の2[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 06:19:54.18 ID:bKTHHoSZ [2/7]
ダグオラ・シティに着くとガーディアンズ支部に向かい、聞き慣れた口上を
途中で遮ってシャトルの搭乗手続きを行う。 手続きの手間を考えると通常の
PPTシャトルよりもこっちの方が早い。 手続き含めて20分で着く。
本部直通ポートに着けたシャトルより降りて本部のエレベーターから一階に
降りてエントランスからNo15区画に向かう通路を走る。 そして・・・。
「おい! 何だよ、これ! 何で隔壁が降りてんだよ! まだ、パージまでに
時間あるだろうが! どうなってるんだよ! 開けろよ! 隔壁上げろぉ!」
No15区画に向かう途中の通路に降りている隔壁を蹴飛ばしながら怒鳴るが
何か変わる訳でもないので本部に連絡をする。 まだ5分以上時間はある。
「No15区画への通路の隔壁を上げてくれ!」
「その区画は本日18:00をもちましてパージされますので、既に隔壁閉鎖
及び第一と第二ロックの解除まで作業は終了しています。 18:00の
最終ロック解除を以ってパージは終了となります」
通信機のインカムを取り落とし、その場に崩れて膝立ちになった。 体が
震えて更に崩れて前屈みになり、両手を思いっきり床に叩き付ける。
「俺の部屋は直ぐこの先なんだよっ! 部屋にはまだ、あいつがいるんだっ!
まだ、間に合うのに何でだよぉぉぉ! この先にあいつがいるんだ!
あいつがいるんだよぉぉぉ! 畜生ぉぉぉっ!」
516 名前:3月24日の3[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 06:22:15.53 ID:bKTHHoSZ [3/7]
ドォオオオンッという音と共に床が激しく振動した。 上半身を起こして、
震える手で恐る恐る袖口を捲って腕時計を見る。 18:00:08
「終わった・・・。」
あいつごと俺の部屋はパージされた。 俺が殺したようなものだ。
涙が頬を伝うのが解る。 俺がもっと早く戻っていれば、あいつは
死ななかったのではないだろうか?と自責。 あいつに逢わせる
顔が無いなんて、思った結果なのか?と自問。 一体、何が間に合ったと
いうんだ?と自嘲。 やがてそれらすらもが徐々に薄れて真っ白になった。
どれ位の時間が経ったのか解らないが、気が付くと俺は歩いていた。
先の方に転送サービスの受付嬢が見える。 ここは4階か。
そうだな、あいつの好きだった展望台にあいつのパートナーカードを
置いてガーディアンズを辞めよう。 手向けの花でもと思ったが、俺に
花を手向ける資格がある訳が無い。
517 名前:3月24日の4[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 06:25:13.72 ID:bKTHHoSZ [4/7]
「ダルガン展望台を」
受付嬢の口上も聞こえてはいるのだろうが、俺自身には聞こえていない。
音が止んだ時点で行き先を告げる。
展望台に着くと傍らに人影が見える。 まさか? 背丈からして子供だろう。
いや、在り得ない。 じわじわと、希望と言う名の薬が染み込んで行く。
致死量の毒にもなる裏の顔を隠しながら。 静寂に包まれた展望台で。
「まさか、な・・・」
近づいていく俺の声が聞こえたらしく、座っていた人影は立ち上がって
こちらに振り向いて走り出した。 だんだんと近づく人影はPMだった。
GH420。 あいつと同じ型番。 大きく揺れる本来のGH420よりも
大きなリボン。 俺が送った物だ。 間違いない、あいつはここにいた。
「ご主人様ぁぁぁぁっ!」
泣きながら飛び込んで来るあいつを、しゃがんで抱きとめる。
声にならない声を出しながら泣きじゃくる、あいつの背中を擦ってやる。
こんな俺を未だに主と呼んでくれるのか。 そう思ったら、再び涙が
流れた。 暫くして泣き疲れたのと、安堵感で寝てしまった420を
抱き抱えて椅子の上に寝かしてやり、隣に座って膝枕をする。
幸せそうな寝顔を見ながら、俺は起きたらどう話を切り出そうかを
考えていた。 膝の上の肘を曲げて頭の横にある小さな手を握りながら。
518 名前:3月24日[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 06:35:33.08 ID:bKTHHoSZ [5/7]
新参者で御座います。
以上ですが、シリアスと呼べる内容になりましたでしょうか?
お目汚し&駄文投下失礼しました。
ビス男、一話分書き貯まりましたので他の方々との兼ね合いを見ながらの
投下にしますね。 短編?の番外編も含むと2話分ですが。
数奇夜忌は今書いている書きかけの次になる予定です。 書いている途中で
今回みたいに他の話を思いついて書くかもしれませんが。
519 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:36:37.74 ID:bCQgnDEc [1/8]
417の人です。
>>518
投下乙です。
過疎化が進み、放置されデータの海に消えて行くPMも沢山居る中、
シリアスながらもほっこり出来るお話しだったと思います。
PMの直向きな主人を信じる気持ち。これだけでご飯10杯はいけまs(ry
星霊祭ロビーで思いついたので1本投下して行きますね。
520 名前:星霊祭1[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:37:45.44 ID:bCQgnDEc [2/8]
今日はご主人様と初めてのミッションだ。
ニューデイズでの星霊祭の警護任務だそうだ。
SEEDも激減した今、会場を脅かす危険はまず無いだろうという事で
ついに私も初ミッションとなったのである。
「ご主人様、おやつはバナナに入りますか?」
「ラズリィ、どれだけ緊張してるのよwwwww」
「へっ!?」
もう自分で何を言ってるのか分からないが、何をされたのk(ry
・・・なんだか今、知らない金髪ほうき頭の男性が頭を過ぎりましたが気のせいでしょう。
「とりあえず遠足じゃないんだから、もって行くならチョコくらいにしときなさい。
それに、警護は時間交代制だから、終わったら一緒に屋台を回ったりできるよ。」
こ・・・これはっ・・・ご主人様と「でいと」とか言うやつでしょうか!
無駄にテンションが上がります。
・・・シュ~・・・パタッ・・・・
「・・・ちょっとラズリィ大丈夫!?」
私とした事がご主人様との「でいと」を想像してオーバーヒートしてしまったようです。
頭部ユニットを急速冷却し、とりあえず復活。
521 名前:星霊祭2[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:41:18.70 ID:bCQgnDEc [3/8]
「忘れ物は見つけにくいものです。」
「貴女何歳よ・・・と言うか、何が言いたかったのよw」
「それは製造年月日の事でしょうか、ご主人様?」
「いいから行くわよー。忘れ物無い?シャトル乗り遅れちゃうから急ぐわよ。」
「は~い。」
さらっと私のセリフをご主人様に奪われてしまいましたが、気を取り直して
パタパタとご主人様について行く。
ニューデイズかぁ。
勿論知識としては知っているのですが、実際に行くのは初めてです。
程なく、スペースポートに着き搭乗手続きを済ませる。
「ご主人様、結構混んでますねぇ。」
「この便はガーディアンズの貸切便で、全員会場警護に向かう人よ。」
「ほぇ~。」
こんなにも沢山のガーディアンズが動員されるお祭りとは、一体どんなものなのだろうか。
想像するだけでもわくわくしてきます。
言われてみれば、確かにガーディアンズの腕章を付けたPMもチラホラ見えます。
そうこうしていると、程なくシャトルは出発し、加速ゲートを通り、あっと言う間に
ニューデイズに到着した。
522 名前:星霊祭3[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:43:42.01 ID:bCQgnDEc [4/8]
「わぁ・・・凄い人の数ですねぇ・・・・」
「去年中止だったからね。心待ちにしてた人も多いんだと思うよ。」
「ところでご主人様、私たちは何処の警護なのですか?」
「えっと・・・今年はオウトクサンの3合目辺りね。
御巫様が儀式に向かう道の安全確保とパトロールの任務よ。」
私たちは人ごみを掻き分け、任務地へと向かった。
「ご主人様、なんだか幻想的ですね。」
「まあ、この辺りは人も居ないし、御巫様が通るからライトアップされてるからね。
さ、早速パトロールに回るわよ。」
「はーい。」
ご主人様の後ろをテクテクと付いて歩きながら、オウトクシティの夜景や、ニューデイズの
幻想的な自然を見渡す。
暫くは周りにあるものが初めて見るものばかりで、キョロキョロと周囲を見回していた。
「今年は平和なものね。」
「?」
「前に警護をした時は、SEEDフォームが襲ってきて大変だったのよ。
おかげで星霊祭も中止になっちゃったし。」
「そうなのですね。」
523 名前:星霊祭4[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:48:35.76 ID:bCQgnDEc [5/8]
たわいも無い会話をしながら、任務という名の散歩を楽しむ。
我ながら不謹慎だとは思うが、こう平和だと思わず気が緩んでしまう。
「こらっ、ちゃんと不審物が無いかとか見ながら歩きなさいよ。」
「は、はい!」
どうやらご主人様には全てお見通しらしい。
そんな様子を見てか、ご主人様はふふっと笑いをこぼした。
「本当に誰も居ないですねぇ。シティにはあんなに人が居たのに。」
「ここの通路は、御巫様とお付きの警護以外は立ち入り禁止になってるからね。」
「という事は、ご主人様と私は二人っきr・・・・ボフッ!」
「ちょっと、ラズリィ!?」
私とした事が、任務の途中だと言うのにいけない妄想をしてしまいました。
今日2度目の頭部ユニットの急速冷却機能を作動させる。
「もう、これじゃあ任務をしに来たのか、ラズリィの介抱しに来たのか
分からないじゃないの!」
口ではそう言いながらも、ご主人様は優しく私を介抱してくれる。
ご主人様の腕に抱かれて、二人きりとか、もう時間が止まれば良いのに。
まあ、現実はそんなに甘いわけも無く、程なく交代の人が来て任務は無事?終了と
なりました。ファック。私とご主人様の甘い時間を返せ。
・・・今何か危険な言葉を口走ったような気がしますが、きっと気のせいでしょう。
手早く交代の人との引継ぎを済ませ、オウトクシティまで戻り、屋台通りまでやってきた。
524 名前:DEA ◆zPSULOVELo [sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:52:43.29 ID:/Lv2iBnh
('ω'`)
525 名前:星霊祭5[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:56:44.56 ID:bCQgnDEc [6/8]
「子供の頃、お父さんによく連れてもらってきてたなぁ。
ラズリィ、はぐれるといけないから手つなごっか。」
「は、はいっ!!」
「ちょっと、びっくりするからそんなに大きい声ださないで~」
「す、すみません・・・///」
手を繋いで屋台を覗きながら進んでいく。
フワフワの雲のようなものを作っているお店や、かき氷や焼きラッピーなんかの
食べ物、オモチャのライフルで景品を打ち落とすゲームなど、全てが初めて見る
ものばかりだ。
「欲しいものがあれば買ってあげるから、遠慮なくいいなさいね?」
「あっ、ご主人様、あのフワフワが欲しいです!」
「ああ、わたがしの事ね。私も大好きで毎年お父さんに買ってもらってたなぁ。」
お店の前まで来ると、丸い機械の周りの何も無い空間から白いフワフワしたものが
生まれてきていた。
私が不思議そうに眺めていると、店のおじさんが話しかけてきた。
「お?お譲ちゃん「わたがし」は初めてかい?」
「は・・はいっ!」
「フワフワが口の中で溶けて、甘くておいしいよ!一つどうだい?」
「あ、私も欲しいので2つくださいな。」
ご主人様も食べるらしい。
ご主人様がお金を支払って、それぞれの手にわたがしが渡される。
526 名前:星霊祭6[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 10:59:00.30 ID:bCQgnDEc [7/8]
「ここだと人が多いから、向こうのベンチで食べよっか。」
「はいっ!」
私は始めてみるわたがしをすぐにでも食べてみたかったのだが、確かにご主人様の
言う通り、人が多くて食べにくい。
折角買って頂いたわたがしを落としてしまっては嫌なので、慎重にベンチまで
移動した。
「よいしょっと。」
ご主人様が腰掛けた隣に、ちょこんと座る。
さぁ食べよう。すぐ食べよう。今食べよう。覚悟は良いか、わたがし。
パクッ・・・モギュモギュ・・・
キタワァ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*!!!!
口の中でふわっと溶けて、甘くて、おいしくて、初めての味に思わずぱくついてしまった。
気がつけば、あっという間に無くなってしまっていた。
私が(´・ω・`)な顔をしていると、まだ半分も食べていなかったご主人様が、
自分のをちぎって差し出してきた。
「ご主人様、いいんですか?」
「私は少しあれば良かったから、ラズリィ食べていいよ。」
ご主人様の優しさに感謝しながら、遠慮なく頂く事にする。
527 名前:星霊祭7[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 11:01:08.25 ID:bCQgnDEc [8/8]
しかし、こんなおいしい食べ物があるだなんて、世の中はまだまだ広いなぁと感心する。
私とご主人様はほぼ同時にわたがしを食べ終え、立ち上がる。
「さて、そろそろ帰らないと遅くなっちゃうわね。」
「そうですね。名残惜しいですが・・・」
「そんなに残念そうにしなくても、また来れるわよ。」
「は~い。」
そうして僅かな時間ではあったが、私はご主人様とのでいとを堪能し、家路に着いたのである。
って、初ミッションがでいととか・・・もう一生の思い出d・・・ボフッ!
以上です。
途中さるよけありでした。
また何か妄想が膨らんだら投下します。
528 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:19:06.04 ID:BhLBsYY+ [1/6]
>>527
いいよーいいよー妄想が広がるよーw
さて、こちらもそろそろ続きを投下としましょうか。
思いつきを詰め込んだら長くなってしまって中編が必要になってしまいましたが、
ぐらある漫遊記、続きドゾー
---------------------------------
うまいこと警察宿舎を抜けだし、じーころにー町の1階に出た妾と狸とくらら。
妾の興味を強くひいたのは、珍妙不可思議にしてうさんくさい橙色の光る石のようなものじゃ。
「なんじゃ、この浮いとるもんは」
手触りはつるつる、臭いをかいでも汗がうっすら匂う程度、なめてもみたが味はせぬ。何に使うのかとんとわからぬ。
乗っかる遊具とかかの?ううむ、安定感抜群で乗ってもつまらん。
…そこのぬし、妾がおかしい人じゃと思うておるな?残念じゃったの、人ではないわ!はっはっはっ…うむ、負け惜しみはこのくらいにしておこうぞ。
目を合わせないようにそそくさと行ってしまった人間と入れ替わりに、妾の要望でこの町でうまい飯の店を探してくれていたくららが戻ってきた。
「それはガーディアンズ用の転移装置ですね。どこからでもマイルームに帰ることができます。簡易ですが、コロニー限定で他の惑星から転移することもできますよ」
「そんなことまでできるのかえ!そのうち人間は歩かなくなってしまうのではないかのう…」
人間とて動物というくびきからは逃れられぬ。運動しないのはよくないのじゃ。額に汗して働かぬ者は、頭の血管が切れて死ぬと相場が決まっておる。
「くららよう、うんめぇ飯屋は見っけたがや?」(じょろじょろじょろ)
「見つけましたよ、ヒュマ助飯店というところで…あのぅ、なんで茂みにいるんですか?」
「うん?立ち小便だけんどよ」(じょろじょろじょろ)
ぬしは神という存在の風上に申し訳なくも立たせてもらっておる身じゃろうが。小便せんでもいいことをいい加減自覚せい。
「ななな何やってんですかー!公共の場で、お、お、おしっこって!常識というものを…」
「茂みん中だで、あんでそんながみがみ怒るだか…」
529 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 12[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:21:30.88 ID:BhLBsYY+
[2/6]
正座でくららに説教される狸は放っておいて、その飯屋の場所を確認しようとなんか案内役っぽいおなごに話しかけてみた。
「あー、ちょっといいかの。道をたずねたいのじゃが…」
「はいぃ!案内ですね?ね!?チュートリアルをプレイするということですね!」
中途リアル?なぜか目をきらきらさせて妾のほうを向いたおなご。このときに逃げておればよかったのじゃが…
「ではまず1階の案内から…ここは居住区とつながっておりまして、待ち合わせなどに…」
「いや待て、妾は…」
「わかってます、わかってますよーはい!新人の方でGコロニーは初めてなのでしょう?」
「ま、まあある意味そうじゃが…」
「では懇切丁寧かつ完璧に居住区行政区機関区も含め!全施設を案内させていただきまーす!」
………
…町中引きずり回されてしもうた…あとアホ狸のために厠を探したのにどこにもなかったが、この町の住人はどうやって暮らしておるのじゃ?
「すみません、本当に、ほんっとーーーに久々に仕事ができたもので、ついつい張り切ってしまいました。お詫びにお探しの飯店の場所をお伝えします」
誰かこやつにかまってやれ…哀れすぎて怒る気にもならぬ。
パシリ通りという人間が通るには少々不便な小道を使えば近道できるようなので、そこから行くこととした。
530 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 13[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:27:42.23 ID:BhLBsYY+
[3/6]
「ぷは~っ、食った…ごちそうさまじゃ!しかし狸よ、さっき蕎麦食っておったのによくそれだけ入るもんじゃのう…」
「腹くちでもうめぇもんは別腹だん?がっはっは」
飯店は、確かに噂に違わぬ美味であった。ついつい食がすすみ、うず高く積み上げられた皿に周囲がドン引きしておる。
「くららよ、ぬしは通貨をもっておるかの。たしか『めせた』とか言うたか」
「少しなら…どうぞ」
目の前にごとりとこぶし大の黄色い塊が置かれた。
「なんじゃこのでかいのは。なのとらんさーだかで隠せるにしても、持ち運びに不便だとは思わぬのか…百めせた硬貨や千めせた札はないのかえ」
「硬貨?札?1000メセタならこうなりますが」
もう一つ、黄色い塊。む…?1めせたとまったく見分けがつかん…
「まあ良い、これが1000めせたなのじゃな?ていっ」
先ほど町を回っている間に少ない緑のあるところで集めておいた木の葉をそっくりに変えてみせる。
ふふん、初めて見る貨幣でも楽勝じゃ。見た目だけでなく質感や重さまで再現できるのが妾の幻術よ。
「お会計3970メセタです」
木の葉で作っためせたを自信満々に置く妾じゃったが。
「………」
「………?」
な、なんじゃその目は?ちゃんと1000めせたが4つ置いてあるじゃろ。狐でも3970と4000のどっちが多いかくらいわかるぞ。
まさか見破られたとでもいうか?そんなはずはあるまい、千年生きた妾の幻術じゃぞ、人間にそうそう見破られは…
531 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:37:40.36 ID:bKTHHoSZ [6/7]
支援
532 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:38:09.70 ID:OVGyUiLJ
ん、さるよけ?
533 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:51:29.52 ID:bKTHHoSZ [7/7]
>>532
うい
534 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 14[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:51:40.50 ID:BhLBsYY+
[4/6]
「あの、なぜ4つも置いたのかわかりませんが。どれを読み取ればいいのですか?」
「な、何のことじゃ?」
焦る妾にくららが説明する。
「あのう、メセタはそのボックスの残高を読み取るんですが…」
「お客様…出されましたメセタボックスは4つとも0メセタですね」
何じゃってェー!?さしもの妾も機械の中身までは再現できぬ!
(すまん、くらら、頼む!ここは立て替えておいてくれい!)
(何言ってるんですか、これは一応私のご主人様のお金ですよ!)
(ええい、ぬしもたらふく食べたではないか!この皿の半分以上はぬしのじゃぞ)
(体にひんちょい食いっぷりだどな。よっぽど食っとらんかっただか?)
(ううっ…それを言われると…)
「お客様…何か怪しいですね。まさか偽造メセ…っ!?ど…」
ううっ、こそこそと相談しておると店員の視線が突き刺さる…ん?なんじゃその妙な眼鏡は。
「ど…ど…動物だぁー!?」
な、なんじゃ?周りに他の動物はおらん…ということは、見破られたか!
「動物を店内に入れたのは誰だ…許さない…料理に食中毒は許されない…!」
厨房から包丁が飛んできて目の前の柱に刺さり、石鹸と洗剤を手にした人間がゴゴゴゴと出てくる。
「狸、逃げるぞ!お代は現物で後払いじゃ!」
「おだー、ばれただか!しょうねえ、悪りけんが!」
会計にあたっておるGH422は腰を抜かしたが、店内の他の客は気づいておらんらしく、辺りを見回しておる。逃げるなら今しかない!妾と狸は出口へと走ったのじゃった。
「食い逃げだーっ!」
「こいつはメチャ許せねえよなァーっリキッドよぉ!ガーディアンズが!食い逃げだとッ!」
「おうよクニオス!俺たちは不良だが食い逃げだけはしたことがねェーっ」
誰かが叫んだのを皮切りに、店内にいた何人かの活きのいい輩が律儀に会計をすませて追跡を開始し、
「「「「…………………」」」」
残された皆がしばらく凍ったあと、
「もしもしすいません、ガーディアンズですか?ガーディアンズの人に食い逃げされたんですけど…ええ、場所は…」
冷静にGH422がガーディアンズ本部に報告して、
「…あ、あの、私の…」
「100皿で3200メセタですね。ありがとうございましたー」
くららが普通に自分のぶんの会計をすませたのは妾には知るよしもなかった。
535 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 15[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:54:43.55 ID:BhLBsYY+
[5/6]
どがしゃーん、ばりーん
「はうはう…ご飯がテーブルごと飛んで天井に逆さに張り付いてしまったのです」
「ぶ、物理的にありえねえ…てめェーっご主人様のご飯をよくもッ!」(ダーンダーンダーン)
「うおっまぶしっ!種子島はやめい絡繰り!食物を無駄にするような真似はせんから通らせてくれい!」
「わんらー、ごめんだよ!すごし待ってくれよー」
「この野郎ッこのっ…あ、あれ?ご主人様、ご飯が落ちてきて元の場所に…」
「ほへ?…いただきまーす♪」
「ま、いいか(…って破られた窓からまたなんか来てるような)」
「待てー食い逃げ犯ー!」「ヒャッハー!」
「うるせェーっ団欒を邪魔すんじゃねェーっ!」(ダーンダーンダーン)
「おいしいのです♪」
中途リアルとやらで町を連れ回されたのが幸いじゃった。
パシリ通りを四つん這いで駆け抜け、居住区の家々の窓を破っては住人の頭を踏みつけ、屋根の上を走り、水路を泳ぎ…
追い詰められる事もなく、しばらく逃げ回っておると追っ手は学生服を着た二人になっておった。
これでもまだ追ってくるとは、学生にしては破格の身体能力じゃ。おりんぴっくとやらに出ても新記録を出せるのではないか?
536 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 16[sage] 投稿日:2011/07/25(月) 23:55:30.02 ID:BhLBsYY+
[6/6]
「逃がすかーっドラァーっ!」
白い海軍将校のような制服を着た角刈り男の蹴りの連打をするするとかわし、狸のほうを見ると、
「オラァーっうげぇっ!」
「崩(ポン)拳、ポン拳、ポン拳…ほいで崩撃雲身双狸掌だぁよふっふっはぁー」
拳の連打を繰り出してくる青い制服のりーぜんと男に、狸が後の先を繰り出しておるところじゃった。
「狸、相手は何もしとらん平民じゃ!そこまでにして逃げい!」
さすがと言いたいところじゃが、今は逃げの一手に専念じゃ。
異様なまでに優秀な学生二人を引き離しつつ徐々に道は弧を描き、飯店のほうへ向かっておる。
「狐よう、さっきから逃げ回っとるだが、何か策でもあるだか」
「策ではない、仁義じゃ。現物で払うだけの時間もとれんかったのは見破られた妾が悪いのじゃからの、先ほどの店には筋は通す。足がつかんようにあの転移装置とやらでな」
そのとき、上空に大判小判の詰まった千両箱が出現し、先ほどの飯店のあった場所に落下した。
「はっはっはどうじゃ、妾も現地調達ばかりではないぞ!さすがに純金ならばそれ相応の価値が…上空に出ておるー!?」
ひゅーーーーん…ズドォォォォン
「わー」「キャー」
…質量×速度であったか、破壊力は。たしかに純金は重いのう…
「屋根は壊れたっぺ…修理費ぶんでどんだけかかるがや」
よい子のみんなに教訓じゃ。慣れんことはするものではない。
~後編に続く~
537 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/26(火) 00:06:47.10 ID:IuhKRjSx
さるさんにかからずにいけました。>>532>>532支援サンクスです。
今回は人様のキャラを拝借してますが、イメージに合わなければ別人として脳内変換してください。
Gコロニーにトイレが(見える限りのところに)ないことについては、次回でもっともらしい理由を出しますのでお楽しみに!?
538 名前:!ninja[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 03:39:32.95 ID:TDSp8NhW [1/13]
新参者で御座います。
>>527
投下乙です。
そう言って頂けると幸いです。 減らされたユニの中にもPMがいたと
考えるとやるせないです。
このままでいくとこの先450の恋の病が悪化してファック450化、
もしくはこじらせて狂犬化するのでは・・・。
>>537
投下乙です。
自分が読んで思ったのは、ヒュマ助飯店だとしたらお会計をしていたPMの
口調だと422でなく442では?という点と、調理器具も大切にしそうな
ヒュマ助が包丁を投げるとは思えないという点ですか。
アキラ三段を使う狸、それ何て鉄拳な世界というかライバルはパンダか熊?
狐、そんな事やってたらそのうちに死人が出ますぜ・・・。
539 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 03:40:03.86 ID:2W7G0i15 [1/6]
投下乙
長いの書く人は大変だよねえ…
540 名前: 忍法帖【Lv=31,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/26(火) 03:51:30.61 ID:TDSp8NhW
[2/13]
ぐお、また間違えた・・・。
541 名前:440と変なビス男30[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:02:13.34 ID:TDSp8NhW
[3/13]
新参者で御座います。
長めの作品が続いてる後で投下していいものかと思いつつ・・・
ピクニック?編
「ただいまぁ」
「おかえりなさい、マスター。 どちらに行かれたので? 言えない場所というなら追求しますので」
「借りた着替えを返してきただけよん」
「それなら私も借りた服を返しに一緒に行く必要がある筈ですが? 納得のいく説明を要求します」
「そのお洋服はアタシが勝負?ゲーム?賭け?で勝った景品みたいなものだからぁ、必要無いわよん」
それならそうと、そういう事は先に言うべきでしょうに。 そんな事より一人で女帝の所に行くとか
勘弁して欲しい。 色々な意味で万が一があるというのに。 でも無事に帰って来たので今日の所は
良しとしますか。 話が終わった所で合成しておいたオルアカロールを取り出して2人で食べる。
合成での料理の利点は失敗しない事ですが、普通に調理した物より何とも味気ない。これからは
夕飯はご主人様に任せます。 まだ普通に料理して比べられようものなら、結果は明らかなので。
「440ちゃん、明日何か予定あるかしらん?」
「家事などの日常的な事以外は特にありません。 また犯罪予備軍ですか? いい加減今度こそは
捕まるかと思うと気が気じゃないので自重して下さい」
「ピクニックに行くだけよん」
「昼食にこの前の買い物の時のサンドイッチを希望します。 それとオヤツは確定事項ですので」
ヴィジホンで何か見てたご主人様からの提案にリクエストという形での肯定をするとご主人様は
冷蔵庫の中身を確認した後に同一IDのお知り合いの部屋に向かい、すぐに戻って来ました。
パルムに着いてから向かった先はフライヤーベース。 ご主人様、これってピクニックじゃなく
ミッションじゃないですか? 今更ですけど私、ミッション用じゃなくお出かけ用のスーツです。
何時もの笑顔に浮かんでいた怒りマークは、帽子に隠れていてご主人様には見ていなかった。
542 名前:440と変なビス男31[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:06:27.39 ID:TDSp8NhW
[4/13]
んー、いい天気ねぇ。 予報通りだわぁ」
「そうですね。 凶暴化した原生生物の血の雨が降るかもしれませんけど」
血の雨が降る事は無かったですが。 凶暴化した筈の原生生物達は私を見て逃げていきました。
常に笑顔でいるこんなに可愛いPMの私を見て逃げるというのはSEEDの影響ですか、可哀想に。
野営基地で冷えたレモネードなどを飲みながら、軽く休憩してから引き続きラフォン草原を
歩いていたのですがふとご主人様が足を止めました。 そのままの表情に怒りマークを浮かべて。
アグタライドを飲んだ後に双剣を取り出して何もない場所に何故アサルトクラッシュ?
「ホーッホッホッホッ」ズバッ(JA)ザシュッ(JA)ザシャアァァァッ
「アタシを怒らせると怖いわよ?」
「この体は、見なかった事にしてねぇ」
何も無い筈の場所から血飛沫が飛び、何か重たいものが地面に倒れる音が聞こえて一寸置いての
スパーク音と共に黒い戦闘服のヒトが現れました。 何かが動く気配にナノブラストを発動させた
ご主人様。 初めて見た青い巨体の獣はダメージを受ける事無く、見えない攻撃を受ける事で相手の
位置を確認して反撃で倒していきます。
543 名前:440と変なビス男32[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:08:23.61 ID:TDSp8NhW
[5/13]
「光学迷彩の機能の付いたシールドライン、既製品じゃなさそうですが。 何故最初の一人目の
居場所が解ったのですか? 私のセンサーには反応が無かったので、幾つか推論はありますが
私は結論が知りたい」
「お花、踏んづけてたのよん! その上に不意討ちなんて、美しく無いにも程があるわぁ!」
はあ、それでナノブラストですか。 相手も自業自得というか、自分で自分の首を絞めたとも
言えますね。 後ろめたそうなヒトだろうから同情はしませんけど。
襲撃者達の装備を全部外してナノトランサーに収納したご主人様はその後にとんでもない事を
始めました。 全員の服を脱がし始めたのですから。 適当な場所に穴を掘って服を放り込んで
燃やすと穴を埋めてガーディアンズに連絡を入れました。
「ビス男よん。 ミッション中に要救護者5名発見、医療班を回してねぇ。 座標転送するわん」
「マスター、その行動は不要では? この場合は一刻も早くこの場から移動するべきです」
「ほら、こうすれば公式に記録が残るわぁ。 アタシ達は、たまたま通りかかって怪我人を
見つけただけよん。 怪我した理由を聞く為に怪我が治るまでは、ガーディアンズが気にかける
から迂闊な事出来ないだろうしぃ、この人達だって本当の事は話せないと思うわん」
身包み全部剥がされているので物取りに襲われたと仮定されたとして、そういった場合に最初に
疑われるのは第一発見者。 ご主人様の所持金からすれば、容疑者からは外されるでしょう。
それよりもレディの前でいきなり服を脱がし始める方が問題です。 それに襲撃者の中に女性が
いたらどうする気だったのですか? 「差別は美しくないわぁ」とか言い出して、私が脱がす羽目に
なる事必定なので勘弁して欲しい。 でも、ご主人様が脱がせようとしたら私が阻止します。
544 名前:440と変なビス男33[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:11:33.26 ID:TDSp8NhW
[6/13]
何も服まで全部燃やす必要は無いと思いますが? レディの目の前で何の説明も無しでいきなりは
デリカシーに欠け過ぎです。 今後は自重して下さい。 それと、反省の意味で今日の夕食は一品
デザートを増やす事。 私は寛大ですから、今回はそれで許してあげます。 マスター、異論は
無いですよね? 反論の余地は認めません」
「材料の買い置き足りるかしらぁ。 でも、服を燃やしたのにはちゃんと理由があるのよぉ。
襟元に通信機のマイクあったしぃ。 それにぃ、プロ意識が高そうな連中があんな状況で第三者に
発見されたら引退する程恥ずかしいから敵も減って一石二鳥じゃあない?」
なるほど、そうだったのですね。 通信機の件はいいとして、恥をかかされた口封じと汚名返上で
むしろやっきになって再度襲撃に来るような気がしますが? ご主人様なら「あんな美しくない状況を
見られたら生きていけないわぁ」とか言いそうですが、そう考える方が少ないかと。 そういう事なら
デザート一品追加で勘弁してあげましょう。
「んー、変なオマケが付いて来ちゃって時間かかっちゃったわぁ。 どうせならもっと美しい連中を
寄越して欲しいわねぇ。 この後はちょっと楽しようかしらん」
「美しくても、美しくなくてもどちらにしろ襲われる事に変わり無いので結構です。 そんな事言って
本当に寄越されたらどうするつもりですか? まったく、マスターは危機感が足りなさ過ぎです」
到着した医療班が要救護者を回収した後に簡単に状況を説明してミッション再開。 私も内容の
同意を確認されましたが「ミッション中にここで彼らを見つけました」と。嘘は言ってませんよ。
全部は話してませんけど。 八つ当たり気味にディ・ラガンを倒して、湖畔公園で昼食の後に一旦
ホルテス・シテイに帰還。 転送サービスでデネス湖に向かって食後の運動とかで遺跡巡り。
のんびりと遺跡を巡って、フォランの滝に着いたのは3時過ぎでした。
545 名前:440と変なビス男34[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:14:15.87 ID:TDSp8NhW
[7/13]
「んー、やっと着いたわぁ。 時間も大体丁度いいわねぇ。 あら?」
「ちゃんと冷えているようなので、安心しました」 モギモギ
「そっちで良かったのかしらん?」
「そういう場合は最初から両方出すべきです。 反省を促します」 モギモギ
日傘の付いたテーブルに設置された椅子に座りながらご主人様が魔法瓶とお茶請けを取り出した
瞬間に嗅覚センサーの反応によって私は最速の動作でショコラを手にしてモギっていたのですが、
ご主人様は後からセレブショコラを出したのです。 何たる不覚。 既に私は手にしたショコラを
モギっているのでそちらには手が出せません。 結局、反省の意味という理由をつけてその後も私が
セレブショコラ、ご主人様はクッキーを食べながらのお茶の時間になりました。
「ちょっと出かけてくるわぁ。 お留守番お願いねぇ」
「却下して私も同行します。 襲撃を撃退した後の安心感から油断の生じ易い今が再襲撃をするなら
絶好のタイミングですから。 普通は撃退して即座に再度襲われるとは思わないので、その点も
付け入る隙になるかと。 もう少し狙われたという事を自覚した上での行動をとるべきです。
マスターの頭は帽子の台ですか? 失礼、マスターは帽子被りませんでしたね」
夕食の片付けを済まして一人で出かけようとするご主人様を言い止めて、同行してみれば女帝の
所でしたか。 ともすれば用件は襲撃された件でしょうね。 裏の事情については商売柄というか
詳しそうです。 ワンオブサウザンドの”女帝”であり、ガーディアンズコロニー内でありながら
裏町を統べる”女帝”という都市伝説にも等しい噂話を正直私も真実をこの目にするまでは、
噂話と思っていたのにこうも関わる事になろうとは。
546 名前:440と変なビス男35[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:17:16.65 ID:TDSp8NhW
[8/13]
随分短い間に顔出すじゃないか。 まさかご主人サンに惚れたっていうんじゃないだろうねェ?」
「あら。 確かに美しいけどぉ、既にアナタがいるのに手を出すなんて野暮は美しくないわぁ」
「そういう用件だったのですか、マスター? そのようでしたら、後で詳細を聞かせてもらいます」
「まぁまぁ、嬢ちゃん。 挨拶代わりの冗談さね。 そう目くじら立てなさんな」
「んー、冗談じゃなく美しいと思うわよぉ?」
冗談というより私に対する様子見としか思えませんが。 気をつけないと何を聞き出されるやら。
それとマスター、フォローのつもりですか? むしろそう言うと本当に冗談にならないんですが?
ご主人様を見て、私を見てから一度煙管を吹かしゆっくりと吸い込んで興味無さそうに私達を
横目で見ながら紫煙を吐き出す女帝が段々と狸に思えてきました。 あれはどう見ても私の反応を
伺ってるような気がしたので。
「この部屋、枝(盗聴)とか虫(盗聴器及び発信機)の類は大丈夫よねぇ?」
「大抵の物なら大丈夫だけどねェ。 何だい、そんなに厄介事なのかぃ? 事と次第によっちゃ
高いよ。 そういった事絡みにロクな事無いからねェ」
「ミッション中に襲って来た連中の持ち物なんだけどぉ、ちょっと見てくれないかしらん?」
「既製品じゃないって訳かい。 まあ、ご主人サン見てやっとくんな」
「はい」
ビス男がナノトランサーから出した装備にご主人サンが先に何かの探査機の様な物を向けてから
一つ一つ手にとってチェックしながら、携帯端末に何かを打ち込んでいく。 全部の装備の
チェックと入力をし終わってから結果が出るまで待つ。
547 名前:440と変なビス男36[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:19:43.10 ID:TDSp8NhW
[9/13]
「虫と爆発物の反応はありません。 使われていた光学迷彩の種類からして、公安部衛生処理課の
装備と見てほぼ間違いありません」
「で、襲われたのはどっちだい? それとも両方かい?」
「ミッション中は一緒だったけどぉ、アタシだけよん」
「それなら合点がいくねェ。 あそこは前にワンオブサウザンドにちょっかい出して痛い目見てる
からご主人様の方を狙ったんだろうねェ」
「あら。 それってアタシの方が倒し易いって事かしらぁ?」
しまった。 アタシとした事がつい口を滑らせちまったぃ。 ご主人様よりも強いって理由で
たったの10万メセタで売り飛ばされたPMこと、アタシの妹の一人”狂犬”。
その事を知ってるのに何てこったぁ。 これで狂犬の二の舞なんざアイツに会わせる顔が無い。
こうなっちまった以上はこのビス男がまた突拍子も無い事言ってくれるか、さもなきゃ腹括って
覚悟決めるかだねェ。
「それならぁ、これからもアタシが狙われて440ちゃんが無傷の美しいままって事ねぇ」
「それではマスターが危険に曝される事になります。 それなら私を手放すべきです」
「さっきの買い物でもぉ、美しくなる為に妥協しない事って美しいと思うわぁ。 何度でも
言うけど、アタシは美しいものが好きなのよん。 アタシにとっては身に迫る危険よりも
美しいものがアタシの周りから減る事の方が一大事なのよぉ」
ああ、そうだった。 このビス男にとっちゃ、PMの方が強いかどうかよりも美しいか
どうかって事の方が大事だったねェ。
けどねェ、あの嬢ちゃんもPMなんだ。 何言われてもご主人様の身の安全の方が大事
なんだよ、そういう風に出来てんのさ。 そこん所を解っておやりな。
548 名前:440と変なビス男37[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:22:29.17 ID:TDSp8NhW
[10/13]
「それでもマスターの命に代える訳にはいきません。 PMとしての、譲れない一線です
私は同じヒトでありながらも、ご主人様を殺したヒトが大嫌いです。 でもね、マスター。
それでも、私はPMなんですよ」
「そういう時でもぉ、スケープドール使い切る前に440ちゃんが何とかしてくれるから
大丈夫よん。 って考えるとぉ、440ちゃんがいない方が危険じゃあないかしらん?」
ああ、これはやられました。 そんな言い方されたら、私を手放した方が寧ろ危険って事に
なるじゃないですか。 まったく、本当に手のかかるご主人様ですね。 はあ、やれやれです。
それと、一つ失念してたようです。 私とした事が。 既に所有権譲渡が済んでいる今の私は
ガーディアンズの備品としてのPMでなく、ご主人様のPM。 通常のPMとして、ご主人様の
命を守るよりも、ご主人様のPMとして、ご主人様の主張を尊重するべきでした。
「取敢えずは一段落ってェ事でいいかねェ? それよりも、公安部に喧嘩売ってどうすんだい?」
「それなら、大丈夫だと思うわぁ。 身包み剥いで燃やして要救護者で搬送してもらったのよん。
あんな恥ずかしい状況で公におおっぴらになったから、ちょっかい出せないと思うわよん」
「は? アンタ、そんな事したのかい? あのハイエナ達が何者かに袋にされた上に身包み全部
剥がされて、ガーディアンズに助けられて病院に搬送されただぁ? こいつぁ、傑作だねェ」
「んー、何ならSS撮ってあるから見せるわよぉ?」
「マスター、よくそんな”美しくないもの”撮りましたね? 極めて、らしくない行動です」
「要注意人物として憶えておく為よん。 後々何かあっても困るしぃ」
仰向けになった一人一人の上半身から先の姿が映し出され、最後に医療班の搬送車両が
飛び立つ所で終わる。 その映像を、煙管を握り締めながら見ている女帝の目が細まる。
周囲の温度が数度下がった様な錯覚。 敵意、殺気、殺意、それらを背負った女帝の目は
やっと見つけた仇を見る目によく似ていた。
549 名前:440と変なビス男38[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:25:32.96 ID:TDSp8NhW
[11/13]
「なるほどねェ。 確かにここまでやられりゃ、早々動けないだろうねェ。 でもねェ、
まだこんな謀しそうなのは諜報部に情報部っているんだ。 せいぜい、気ぃつけるんだねェ」
「そうするわぁ。 そういえば、今回調べて貰った分、これで足りるかしらん?」
「そいつぁ、このSSのコピーで十分さね。 むしろ、アタシゃそっちの方が欲しいねェ」
「あら。 じゃあ、これは諜報部に情報部とかが来た時の先払いにしておいてねぇ」
ビス男が差し出したハイエナ達の装備を一蹴して先程のSSをコピーする。 こいつらに
疑いかけられて処分されたアタシの妹達はごまんといるんだ。 むしろ、教えてくれて礼を
言いたい位だねェ。 けど、こいつぁアタシ達PMのけじめだから表立って礼が言えないのは
勘弁しとくれ。 その代わり、後できっちりけじめはこの手でつけさせてもらうさね。
それに、間に合わなかったアンタのGH101もこいつらの仕業ってェならアンタの分も
けじめつけとくから、変な勘繰り起こして先走るんじゃぁないよ。 やりかねないからねェ。
「じゃあ、これでお暇するわぁ。 ありがとう、嬉しいわん」
「こんな裏家業してりゃあ、厄介事も飯の種さね。 それでアンタと顔会わせるよりも、
アタシゃよっぽど、馴染みの店でアンタと鉢合わせしたくないねェ」
「あら。 アタシはお店で厄介事なんか、起こさないわよぉ?」
「だァほ。 アタシとアンタが骨董品屋なんざで鉢合わせしようものなら、間違いなく
どっちかが目当ての物買いそびれる事になるのが目に見えてんだよ」
550 名前:440と変なビス男39[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 04:27:53.04 ID:TDSp8NhW
[12/13]
結局前払いと言って置いていったハイエナ達の装備を見ていて、ふとビス男の言葉が
思い浮かぶ。 「そういう時はぁ、機会があるまで億尾にも出さないで最高のタイミングで
横合いから思いっきり殴りつけるのよぉ」 まさか、あのハイエナ達がアンタのGH101の
仇かもしれないって気付いていたってェのかい? 流石にそりゃあ、突拍子過ぎるか。
第一襲われた時点じゃあ、相手の正体も解ってないってェのに。
「んー。 湖畔公園でお昼してぇ、フォランの滝でお茶のつもりが何か変な事になったわぁ」
帰ったら夕飯の準備ねぇ。 ちょっと遅れちゃったけどぉ」
「それならマスター、たまには外食しましょう。 美味しいと評判の飯店があります」
「そうねぇ。 その後に食材の買出しでお買い物すればいいかしらぁ」
どんな疫病神でも、バケモノでも、危険な目に遭う事になってもご主人様にとってはむしろ
手放したくない程に美しいければ良い訳で。 まったく。 手間のかかるご主人様ですね。
でも、そういった点での出費はむしろ大歓迎なヒトだし、オシャレはレディの嗜みですから
本当は手間という程でもないんですけど。 私の事でご主人様が危険に遭っても、その分私は
美しくなりますから。 美しいものが好きなご主人様のPMとして側にいられるように。
551 名前:440と変なビス男[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 05:45:30.10 ID:TDSp8NhW [13/13]
新参者で御座います。
話の流れで「寡黙なキャスト」に次いでやっちらかした事に気が付きました。
ビス男、その店には行っちゃいけない! お前まで数奇夜忌に巻き込まれるぞ!
っていうかこれ以上登場キャラ増やすな! お前が数奇夜忌に参加したら、
カオスっぷりに磨きがかかりそうだから、やめれ・・・。
以上、お目汚し&駄文投下失礼しました。
552 名前: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/26(火) 12:36:41.65 ID:2W7G0i15
[2/6]
投下乙
因みに只今416kbだからまだ長いのでも平気なんでないの
553 名前: 忍法帖【Lv=4,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/26(火) 14:21:55.93 ID:awB+Pez2
>>537
投下乙です。
疾走感のあるコメディですね。楽しく読ませてもらってますよ。続き楽しみにしてます。
>>539
気が付けば長くなってる罠なのですよ。
書いてる間は結構楽しんでますので出来あがってからスクロールバーの長さに気が付いて、
ヒィってなるのですよ。
>>551
投下乙です。
ウチの450ちゃんの恋の行方は現在妄想中です。ファック450化しつつありまs(ry
ビス男ナムナム(=人=)
カオスじゃない数奇夜忌なんて数奇夜忌じゃないやいと無責任発言してみるテスト。
シリアスと言うか、ちょっと悲しい話を書きたくなってしまったので現在執筆中です。
シリアスを通り過ぎてダークになってしまいそうですが、最後どうやって纏めよう・・・。
書き上がったらまた投下させて頂きたいと思います。
554 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 23:51:23.91 ID:2W7G0i15
[3/6]
GH-450「ここまで濃厚なPMスレをしてきましたがいかがですか」
赤箱「はい先生、PMっていろいろ濃厚過ぎです!」
GH-450「410から450のシリーズは比較的スタンダードですが」
赤箱「そっちから紹介しようよ!」
GH-450「…ガーディアンズ時代からのPMの方が濃厚になるので」
赤箱「スタンダードなのに濃厚なの?!」
GH-450「はい、私はガーディアンズ初期型のPMなので記憶がさらに濃厚です」
赤箱「の…濃厚な記憶ってなんですか」
GH-450「ピロンピロンペーとか」
赤箱「は?」
GH-450「イチローとの戦いとか」
赤箱「誰と戦ってんのあんた!」
GH-450「ピカチュウとの壮絶な持久戦とか」
赤箱「あんたポケモンだったのか…」
GH-450「マイルームに来たらロックマンが」
赤箱「スマブラかよ!」
GH-450「自分で言ってて何ですがしんどくなってきました」
赤箱「ボケじゃない…だと…」
GH-450「と言う訳でちょっと過去も共有出来るガーディアンズ→リトルウィングPMの452を呼んでみました」
GH-452「あ、あんたの為に来たわけじゃないんだからね!」
赤箱「ツンデレですか」
GH-450「ツンデレです。因みに彼女、ワンオブサウザンドだと言われています」
GH-452「言われてないわよ!」
赤箱「ワンオブサウザンド…?」
GH-450「超低確率で生まれる超高性能のPMがいるという都市伝説です」
赤箱「都市伝説が目の前に!?」
GH-452「誰がいつなんでどんな都市伝説に認定されたのよ」
GH-450「つい先日料理上手で」
GH-452「あらお上手ね、ってされてないわよ!だいたい料理が都市伝説級に上手いってどんなPMよ!」
赤箱「どんな無機物も有機物にします的な」
GH-452「合成の話はやめて…」
GH-450「ついたその名も…」
赤箱「その名も?」
GH-450「コック450」
GH-452「それもやめなさいよ!」
赤箱「『ふたりはPM・ファック&コック』とかかよ!」
GH-452「あんたも黙りなさい!」
GH-450「まあ合成にトラウマを持つPMは多いのです」
赤箱「なんで?」
555 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 23:52:21.75 ID:2W7G0i15 [4/6]
GH-450「当時のガーディアンズは貧しく、モノメイトすら節約したいレベルでしたので」
GH-452「アンダーウェアでミッションに行く人も沢山いたわね…」
赤箱「あるあ…ねーよwww」
GH-450「残念ながら事実です」
GH-452「剥ぎ取りオンラインとかいう謎のアンダーウェアでランニングの人もいたわ」
赤箱「まじかよガーディアンズ行ってくる」
GH-450「ね?ファックな箱でしょう」
GH-452「痴漢ね」
GH-450「まじかよ糞箱売ってくる」
赤箱「そっちの箱じゃねーよ!ゲハでやれよ!ベヨネッタ面白いんだぞ!」
GH-450「貧しい中で合成は確かに一獲千金の手段ではありました」
GH-452「失敗のリスクが高かったわよね…」
GH-450「全財産を合成し、失敗してガーディアンズを去った方々もいると聞きます」
赤箱「それは人間側のトラウマじゃねーか!」
GH-452「何いってんのよこっちなんか命がけなんだから!」
GH-450「『頼むぞPM…この合成が失敗したら俺はガーディアンズを辞めるしかないんだ…』などと主人に言われたら…」
GH-452「そんな合成を冷静に出来るPMはいないわよね…」
赤箱「き、聞いてる方もしんどくなってきました…」
GH-452「あーなんかいろいろ思い出したくない記憶が…」
GH-450「という原因ではありませんがリトルウィングのPMは合成をしません。その代わりに初期からミッションに連れて行けます」
GH-452「まあGH-**0に限るけど。1~4は派生系だからまずGH-**0からチケット貰わないとね」
赤箱「450から421のチケット貰えたりすんの?」
GH-452「45*シリーズからは45*のチケットしか渡せないの。PM用のチケットは**0ならショップにあるのよ」
赤箱「感動的だ…普通に説明してもらえた…」
GH-452「450は何やってたのよ…」
556 名前:糞箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/26(火) 23:54:15.56 ID:2W7G0i15
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赤箱「ガーディアンズとリトルウィングはだいぶ違うんだ」
GH-450「無論私がいた時期と比べての話ですがね。例えば452も性格が違いますし」
赤箱「リトルウィングのみツンデレですか」
GH-450「ちょっとケガをするとすごい勢いで走って来てレスタを連打」
*ヒールオーダー時だけで…もないかも
GH-452「べ、別にアンタのためじゃないんだからね!」
*本当に言います
GH-452「あたし回復できる量が少ないんだし仕方ないじゃない!」
GH-450「因みにこちらから回復してあげると」
赤箱「あ、リュウホウジドウは回復にも使えるんですね」
GH-452「…ありがと」
GH-450「と」
赤箱「いいツンデレですねえ」
GH-450「褒める時は『やれば出来るじゃない!』とかまあツンデレ幼なじみポジションとでも」
赤箱「幼なじみですか」
GH-450「主人を呼び捨てにするのも特徴です」
GH-452「パ、パートナーなんだからいいじゃないの」
赤箱「まあみみみ先輩も幼なじみも好きな俺としてはストライクですが」
GH-450「私はあなたのせいでファック450サック451コック452ビッチ453シット454とかの姉妹を揃えたい気分ですが」
GH-452「だからやめなさいよ!」
ここまで
書きためがなくなったのにアリスクロー出ない
557 名前:ファックの人[sage] 投稿日:2011/07/27(水) 00:05:19.66 ID:2W7G0i15 [6/6]
レスくれた方々ありがとう
コンプリートはしない予定なんですがなんかいろいろ予定通りじゃないのでわかりません
タスケテー
>>487
そのパシリが気に入ってくれる人の書くものは是非とも読みたい!
プリーズ!
558 名前: 忍法帖【Lv=6,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/27(水) 01:13:00.46 ID:/Y31YD9o
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>>557
最後が糞箱のリトルウィングレポートになってるw
559 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/27(水) 01:28:04.66 ID:ND68pdK2 [1/12]
>>558
細かいネタに気づいてくれてありがとう!
すげえ嬉しい!
560 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/27(水) 01:45:32.82 ID:jScqK0En
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>>557
投下乙です。
ラピ「ラズリィ、ツンデレって知ってる?」
450「いえ?それはおいしいのですか?」
ラピ「ラズリィが452デバイスモギモギすればいいみたいよ?」
450「へぇ。ご主人様はどうなんですか?」
ラピ「ツンデレになったラズリィ・・・みてみたいわぁん」
450「Σ(゚д゚||;))」
ラピ「ラズリィちゃん、こっちおいでぇ・・・・ニジリニジリ」
450「おーたーすーけーをーーーーーーーーー!!」
現在執筆中の話し、本編並みに長くなってしまいそうです。
今ラスト書き上げ中。
前半をいくらか投下して行きますね。