320 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 00:36:35.68 ID:aEX2FBUr [2/4]
さるにはならなそうだw
321 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 12:09:09.77 ID:HBSBPYoK
投下乙
赤がいきなりチョウチョ追いかけまわす気まんまんで驚いたわw
なあブラザー、最近公式の410が巨乳になってないか?
322 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 21:16:56.63 ID:aEX2FBUr [3/4]
誰か俺にコンフェラットミルト?の解説プリーズ
323 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 22:38:02.48 ID:9Bhw3vjp
>>322
作者さんでは無いですが、
コンフェッション 告白。告解の意味。
ミルト 骨身にしみるの意味。
骨身にしみるほどの告白って意味でしょうか?
まあ……骨まで達したら致命傷ですよね?
324 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/15(金) 23:10:32.22 ID:aEX2FBUr [4/4]
ありがとう!
しかしちょっとブーストロードしてくる
325 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 02:42:52.52 ID:bwocCPFL
[1/7]
GH-450「今日はリトルウィングらしい斬新なPMのみなさんに集まっていただきました」
赤箱「くっそお…なんで今日も来ちゃうんだ俺…みんな不景気が悪いんだ…」
GH-450「まず革新的なPMのGH-473さんです。ポジション的には」
GH-473「呼びつけてねーでお前が来い!」
赤箱「うわすげぇよショタがグレてるよ」
*注・本当に言います。
GH-450「ちょっと不良なやる気がない子です」
赤箱「やる気ない子を傭兵任務に連れて行っても…」
GH-450「しかし彼のお供のシャグは真面目なので実はチェインを切りません」
赤箱「チェイン?」
GH-450「リトルウィング仕様の武器はフォトンの残存期間が僅かですが長く、連続で攻撃する事によりダメージが上がります」
赤箱「ほほう」
GH-450「これをチェインと呼び、連鎖的にダメージが上がるのでチェインを貯めて戦うのが基本です」
赤箱「すごく貯めると凄いダメージになるの?」
GH-450「その通りですがオーバーキルになればやはり能率は落ちます。使いこなすのが大切ですね」
赤箱「あー、彼はその切るタイミングをこちらに任せてくれる訳ね」
GH-450「まあつまり彼、自分で攻撃しないPMなんですけどね」
GH-473「指図すんなよなー。まあ聞くけどよー」
*注・ショートカットオーダー(NPCへの指示)すると本当に言います。
赤箱「えっと…」
GH-450「初心者には少々難しいPMでしたか」
赤箱「そりゃあもう」
GH-473「なんかみなぎってきた!出してえ!」
赤箱「なんか思春期だし」
GH-450「いやブラストゲージの話なんですけどね」
GH-473「うおお!出すぜ!」
GH-450「ファック。」
GH-473「げふ」
赤箱「リュウホウジドウでグルッダ…だと…」
GH-450「PAをリンクさせてみました」
赤箱「みましたってあんた」
GH-450「GH-473さんはお帰りになったみたいなので次のPMを呼びます」
赤箱「…ツッコめばグルッダが来そうなので我慢します」
のんびり続く
326 名前:302[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 05:58:54.52 ID:SZ2oYKuw [1/3]
302こと名称を改めた新参者で御座います。
>>319
投下乙です。
PSO2だとむしろマグだろうし、そのマグも現状出来ている分を見る限り
出ていないのでPSUの新作&新作でもPM出せという要望を送った方が早い
かと?
>>322
原案は自分ではないのですが、ネタとしてお借りしたので解説を。
初出は過去スレ4体目の#168からのーココロの在るトコローという作品中
その後の補足説明を原文のまま貼り付けますね。
補足:コントラフェット・ミルト(Contraffatto Mirto)
マシーナリの中でも、パートナーマシーナリだけに組み込まれている、
主従関係をより自然に協力にする為に組み込まれた擬似恋愛プログラム。
本来、製造時にマシーナリが持っている意思や自我とは別に
擬似恋愛に基づいた感情・行動を発生させ、その自我を増徴・修正・抑制して
本プログラムを優先させる事により、より親密なパートナーシップを実現出来る代物。
だが、抑制された自我はキチンとメンテナンスを行わないと、
パートナーマシーナリの自我が崩壊してしまう恐れがある。
Contraffatto Mirtoとは、伊語で、偽りの恋愛抒情詩。
あ。 素で間違えている事に今気が付きました・・・。 過去スレで探して
書いたのですが、まさかその時の表記が間違えていたとか?
ちゃんと確認しない&初出の原文を使わなかった自分の落ち度です。 orz
>>325
続編投下乙です。
携帯版はやっていないので是非特徴あるPMの続きを希望です。
327 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 07:40:33.79 ID:7wPDS0WV
>>325
ワロタwwww
ひっどい言葉遣いのPMもいたもんだw
328 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 10:44:27.29 ID:bwocCPFL [2/7]
レスありがとう
リトルウィングのパシリは個性的なの多いんだよ
まあ只今最大の難関「顔文字で喋るパシリ」で足踏みしてんだけどね!
329 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/16(土) 11:09:43.23
ID:Z0x5EEHa
そういえばPSPO2のGH-500(ドラゴン型 ショタ)から変えていないな
∞になってからの新パシリっているのだろうか?
330 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 11:36:38.50 ID:bwocCPFL [3/7]
>>329
俺の記憶だと2→∞はマイナーチェンジしかしてないと思う
挙動が変更されてるからイメージがかなり変わると思うからいろいろ試すのオススメ
331 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 13:35:57.91 ID:SZ2oYKuw [2/3]
コントラフェット・ミルトの件で大恥をかいた新参者で御座います。
ああ、原案者の方に何と言ってお詫びしたらいいやら・・・。
PSPOの第1章のみで画面が小さい為に止めた携帯版も440が
ボクっ子になったとか、PMのアクションがあるなどで一寸興味が
出てきてるのですが、むしろ小ビス子、狂犬、箱のカードが欲しい!
オートワードの狂犬が見たい!という部分もあったり。
顔文字PM、難産のようですが頑張って下さい。 ご主人様の台詞が
顔文字のみ「ご主人様は無口っ子」シリーズも過去スレにありましたね。
自分の作品にレスが付いた時の嬉しさは自分も何度か投下しているので
解ります。 携帯版のジャンルはやっていない自分の分まで是非とも今後も
投下をお願いします。 500番台とか450以降の派生派とかも見たい。
書いてる途中の分が現状で16kでこのままで行くと過去最高だった
「寡黙なキャスト」の22kを超えそうな予感。 問題は長文なのと、
今回わんわんサンドの設定を使った俺設定的な要素が受け入れられるか、
お借りしたキャラが描ききれているか、そして何よりも最大の懸念は
ビス男の口調・・・。 自分で言うのも何ですが、ハッキリ言わせて
もらえば変です。 そして、性格もとい倫理観とか優先順位も・・・。
332 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 15:22:38.45 ID:bwocCPFL
[4/7]
GH-450「ドラゴン型PMからGH-503さんを呼んでみました」
GH-503「最初に言っておく!全て私に任せておけ!高貴なる私の振る舞いにひれ伏さぬものなどいない!」
*注・言いませんがパートナーカードに書いてあります
赤箱「なんかすごいの来た!」
GH-450「全てのPMを過去にする勢いのラスボスポジションですから。」
GH-503「これだから庶民は!」
*本当に言い(略
赤箱「…フハハ!その程度の中2なら俺にだってあるわ!」
GH-503「フハハ!」
赤箱「フハハハハ!」
GH-450「あなた…馬鹿な箱なんですね」
GH-503「雑魚は雑魚なりに鍛えているという事か…」
*本当に言います嘘じゃないです…
赤箱「可哀想な物を見る目で俺をみるな!しかも雑魚扱いかよ!」
GH-450「レベル1が何を。雑魚じゃないですか」
赤箱「PMのレベルって何に依存?」
GH-450「基本的にPMは主人の戦闘経験に合わせて能力を開放するものですから主人+5ですね」
赤箱「じゃあこいつPMにしたらずっと雑魚扱いじゃん!」
GH-450「現在は最低でも貴方の五倍のレベルですから」
GH-503「なんだコイツは?愛玩用か?」
*言います。信じて下さい…
GH-450「と、この様に見える訳です」
GH-503「なんだお前の愛玩用か」
GH-450「私をお前と呼ぶな。あと箱を愛玩したがるPMなどいま…いやいますね。なんと答えたものやら」
333 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 15:26:19.30 ID:bwocCPFL [5/7]
赤箱「他のツッコミ所があるだろ!」
GH-450「むしろ私が御主人様の愛玩用を目指し日々精進潔斎していますが何か」
赤箱「だからあんたはぶっちゃけ過ぎだろ!」
GH-503「そうだ!私の声にのみ耳を開け!」
*これ…本当に言うんだぜ…嘘みたいだろ…?
赤箱「洗脳すんな!お前本当にパートナーかよ!」
GH-450「うるさい箱ですねえ…ほらポチお手」
GH-503「フハハ!」
赤箱「従うのかよ!」
GH-450「ハウス!」
GH-503「この…私が…!」
赤箱「帰った!?お前が愛玩用じゃねえか!」
GH-450「しかし彼には侮れない破壊力があります」
赤箱「強いの?!」
GH-450「火力で言えばPM屈指かと」
赤箱「っていうか躾まで終わってたけど今のもしかしてあんたのPMじゃ…」
GH-450「リトルウィングは会社というより家族なので」
赤箱「スルーですか。家族の点はバスクさんに聞きました。テーマでもあるそうですが」
GH-450「何のテーマだか知りませんが、そういう家族なのだと思ってください」
赤箱「家族にお手させんな!」
GH-450「余所の家族関係に首を突っ込むなど無粋だと思いますが」
赤箱「作るとか目指すとか努力とかでもいいからもっとハートフルな家庭環境希望!」
334 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 15:28:23.20 ID:bwocCPFL [6/7]
うんじゃあドラゴン編は書いてあったから置いてく
まただらだら続く
335 名前:名無しオンライン[sage GH470の者] 投稿日:2011/07/16(土) 18:41:47.03 ID:kSTsbYhL
とりあえず久々にUの方に顔を出してきました。ネカフェですが。
女主人「……で、何でこういうときに限って二本目のヴィヴィアンが出るのかしら」
エル「どういう事ですか?」
女主人「一応、Uに見切りをつけるのと記念にキャラのSS撮っておくのが目的だったんだけど、ついでに称号確認したら……」
エル「二本目が出てしまった、と」
とはいえ、もうやり残した事もないわけですし、UからPoの方に移りたいと思います。……移れればですが。
336 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 20:43:41.72 ID:SZ2oYKuw [3/3]
新参者で御座います。
>>334
続編投下乙です。
流石ソニチ、相変らず予想の斜め上を行く・・・。
二代目鼻オイルはやはりご主人様を狙っているのか・・・。
むしろ、そういった点も受け継いでこその二代目襲名と見るべきか・・・。
まだ続編があるという事ですか、楽しみに待たせて頂きます。
>>335
自分にPSUの引退を止める権利はありませんが、
オトモアイル
ころしてでもうばいとる
こういう事ですね?
書きかけ、23k超えてもまだ未完です・・・。 それでも23kでパパと
GH412氏の90k超えとかに比べればまだまだですね・・・。
あの執筆速度が欲しい・・・。 さる回避も考えて途中でもきりのいい所で
投下した方がいいのかなぁ?
それよりもやはりビス男の性格が気になる・・・。 前例があるので・・・。
詳しい理由は投下終了後にしておきますけど。
337 名前:ファックの人[sage] 投稿日:2011/07/16(土) 22:37:45.86 ID:bwocCPFL [7/7]
俺が悪いんだが箱の人の名誉の為に書いておこう
赤箱のリトルウィングレポートにいる下品450は通称ファック450
二代目はツンデレ可愛い箱450
うーんキャラ立て失敗してた!箱の人ごめんフロ爺取るの手伝うから許して!
しかしGH-450fとかにしたらあのひたむきな450dに迷惑が…
いっそチケットを食わすか…
338 名前:名無しオンライン[sage GH470の者] 投稿日:2011/07/17(日) 18:55:42.78 ID:BJb8xFl7
さらに言えば、箱さんは青い箱ですよと。
339 名前:440と変なビス男其の1[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:12:46.25 ID:46NYl7lf
[1/7]
新参者で御座います。
「寡黙なキャスト」の作中でも書いていますが箱氏のPMはGH454。
箱さんが敢えて以前のままの名称の450と呼んでいますね。
そして箱さんは今は青いですが、昔は赤かった、と。
書きかけですがきりのいい所で駄文投下テロ開始。
一旦区切って続きは日付けが変わってからにしなすが容量が結構あるので
支援して頂けると幸いです。
第4形態になって、初めてご主人様と行ったミッション。 ゴ・ヴァーラの
群れの中で苦戦するも、何とか最後の一体まで持ち込んだ時の神様の気まぐれ。
ガチン・・・。 PP切れの散弾銃にご主人様がフォトンチャージを使用した隙に
詰め寄って鋭い爪を振り上げ、躊躇無くご主人様に振り下ろされたゴ・ヴァーラ
の爪が陽光を受けて鈍く光る。 死神の鎌の様に。
「マスター!」
咄嗟にご主人様とゴ・ヴァーラの間にに飛び込む。 ゴシャッ、ブチブチィ!
左の鎖骨を割った爪が腰のやや上辺りまで食い込み、かろうじて止まる。
密接して撃った散弾銃の一撃がゴ・ヴァーラを絶命させ、食い込んでる右腕を
引きちぎる。 投げ出された地面からかろうじて、半身を捻ってご主人様を見る。
「マスター、ご無事でしたか?」
苦痛に歪みそうになる顔をご主人様に心配をかけまいと、精一杯の笑顔を浮かべて
声をかけると私を抱き起こしてくれました。
『スケープドールシステムVerリジェネレイト起動。 フォトンリアクターに
若干の損傷を確認。 安全の為、出力上昇命令を一時凍結。 予備コンデンサより
バイパス接続。 破損アクチュエーター周辺の油圧バイパスを閉鎖。 機体修復を
開始します』
340 名前:440と変なビス男其の2[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:16:26.06 ID:46NYl7lf
[2/7]
初めて見るOSのウィンドウが幾つも開き、私の体が修復されるにつれて徐々に
押し上げられていく、食い込んだゴ・ヴァーラの腕。
「・・・ッ!」
声を詰まらせ、驚愕な表情でその様子を見つめるご主人様の腕の中でゴ・ヴァーラの
右腕が地面に転がり、私の修復が終了しました。
それが私のご主人様との最初にして、最後のミッション。 その後ご主人様は一人で
何処かに出かける事が増え、遂には宿舎に帰ってこなくなって1週間程過ぎた日。
「GRM社の者です。 貴方のご主人の要請で参りました」
カメラ越しに見える3人の白衣を着た男性。 恐らくヒューマンでしょうか。
本来なら警戒すべきですが、ご主人様からという点が気になって部屋に招き入れました。
「お勤め、ご苦労様です。 どうぞ、こちらへ」
社員証を見せながら、ご主人様の要請により私を回収しに来たという旨を淡々と話す
口調には感情というものが感じられず、やがてご主人様がそんな事をする筈が無いと
思考のループに陥っていた私の心中に警鐘が鳴りました。 彼らの目を見て。
本当にご主人様が私を回収しろと言ったのですか? この方々は本当にGRM社の
社員なのですか? ご主人様は何処にいるのですか?
341 名前:440と変なビス男其の3[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:19:29.59 ID:46NYl7lf
[3/7]
「では、準備をしますので。 少々お待ち下さい」
にこにこと笑いながらお辞儀をして、顔を上げると同時に帽子を掴んで部屋の奥に
投げる! 3人が帽子に視線を動かした隙に横をすり抜け、一番後ろの男の膝裏に肘を
打ち込む。 態勢を崩さして他の男達の邪魔になるように、と思ったその一撃は骨の
砕ける音と共に男を床に叩き伏せた。 他の2人も一緒に。
「あの反応の速さ、普通の会社員とは思えませんね」
宿舎を出ると同時に振り向き、追っ手の確認をした際に目にした肘打ちの結果に
疑問を抱きながら走る速度を上げ、飛ばないようにと帽子を押さえようとして帽子が
無い事を思い出す。
「PMの私にこれ程の威力が? ああっ、それよりお気に入りの帽子っ!」
行き先は決まっている。 第4形態になる前から行こうと思っていた通称
”パシリ大通り”ここなら追跡にも時間がかかる筈です。
通路はPMサイズの場所もあり、PMなら至る所にいますから。 私と同系機も。
本当は買い物に行くつもりだったんですけどね、様々な物があると聞いていたので。
342 名前:440と変なビス男其の4[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:20:55.27 ID:46NYl7lf
[4/7]
「これは予想以上でしたね・・・。」
右を向いても左を向いても、至る所に見えるPMとPMが営業している店舗や屋台
さりとて特にどうしようかと考えてなかったので、帽子の売っている店を探す事にして
迷いました、道に・・・。 気が付くと何時の間にか多くの廃ビルが立ち並ぶ一角に
出ていました。
「こんな所にPM一人ってぇ。 嬢ちゃん、姐さんに何か用かい?」
「いえ、唯の迷子のPMです」
「まあいい、ついて来な。 はぐれっと迷うぞ」
顔付き、服装からしても堅気の人には見えませんけど。 これはさっさと話を片付けた
方が良さそうですね。 この方々にでも聞かないと帰り道、解りませんから。
それにしてもこんなに可愛い私の笑顔をスルーですか。 まあ、照れているという
事にしておくとして私既に迷子なんですよ?
「姐さんに粗相の無いようにな。 姐さん、入りやす! PM連れてきやした!」
「送っていただき、ありがとうございます」
姐さん、ですか。 そういえば裏町を統べる女帝と呼ばれるPMなんて噂がありますね。
都市伝説という類ですか? それともPM同士での御伽噺といった所かな。
いました。 見渡す限り部屋中にある高価そうな装飾品に囲まれ、キングスチェアに
鎮座している正しく”女帝”然としているGH450が目の前に。
343 名前:440と変なビス男其の5[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:24:27.78 ID:46NYl7lf
[5/7]
「で、お前サンは何処の誰でアタシに何の用かねェ?」
斜に構えたままで紫煙を軽く吹くと横目がちに見ていた顔を私に向けました。
隠して後々話が拗れるよりは、と私の型番から最初のミッション、今日に至るまでの
経緯を話すと、投遣りに私を見ていた女帝の表情がだんだんと重苦しくなったと
思ったら天井を遠い目で見ながら燻る煙草を火鉢に落とし、煙管を無造作に引き出しに
投げ入れて俯きました。
「ご主人サン」
「はい」
キングスチェアの影に控えていたと思われるニューマンの女性が現れ、目を伏せたまま
私に一礼すると、その控えめな印象からは想像も出来ないような指使いの速さで携帯端末を
操作し始めました。 暫くしてキーを叩く音が止み、ご主人サンと呼ばれたニューマンの
女性が”女帝”に携帯端末を見せる様はどう見ても主従関係が逆としか見えませんが。
「GH440さん、貴方には確かにGRM社から正式に回収命令が出ています・・・。
詳しい経緯と理由は省きますが・・・。」
「詳細を教えて頂けませんか? 私自身に関する事ですから」
この語尾を濁すような言い方は明らかに言い難い内容なのでしょうが、敢えてそれを
促すように、にこにこと話の続きを催促する。 2人して私を見た後に暫く顔を見合わせて
頷くと互いに何かを決意したような表情で私に向き直りました。 分かりますよ、最初の
口調からしてよい話でない事位は?
344 名前:440と変なビス男其の6[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:27:30.30 ID:46NYl7lf
[6/7]
「お前サンのご主人サンの居場所にちょいと一つだけ、心当たりがあるっちゃあ、
あるんだけどねェ・・・。」
自分の方に注意を向けんとするように話し始めながら、引き出しから煙管を取り出し
煙草の葉を詰めようとした手が止まり煙管を握る。
「もし、そこにご主人様がいたとしたら最悪の結果ってぇ奴になるけどお前サンは
それでも行きたいかい?」
「はい。 ご主人様の安否を気にしないPMはいませんから」
「たはっ。 我ながら愚問を聞いちまったよ、アタシも耄碌したみたいだねェ」
落胆、同情、憤り、後悔、女帝さんの目に宿る感情が次々に変わる中でも私は最悪の
事態を考えないようにと、笑顔で答えました。
「ご主人サン、仕度しておくれ。 そこまで言うなら、案内してやるさね。」
「はい」
「お手数かけます、何から何まで」
2人の道案内で一体どれだけの距離を歩き、何回曲がり角を曲がり、何階層降りたかも
解らないその場所にあったのは高い天井、広い空間、非常灯のみの薄暗さ、漂う異臭、
雑多な種類で構成された廃棄物の山、廃水で濡れた床。
そこは訪れる者も、弔う者も、憶えている者も、墓守もいない、決して日の目を見ない
忘れ去られた「何か」の墓場。
345 名前:440と変なビス男其の7[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:31:14.73 ID:46NYl7lf
[7/7]
「ここがお目当ての場所さね。 アタシとしちゃあ、正直今回ばっかりは当てが外れて
くれりゃあいいんだけどねェ・・・」
まさか? そんな事はない筈です? と自分に言い聞かせるように心の中で呟いた後に
叫んでいました。
「マスタァァァ!」
後ろに下がる女帝とご主人サンと入れ替わる様に、廃棄物の山に駆け寄ってご主人様の
姿を探す。 この場所にいない事を祈りながら。
けれども、人権の無いPMにはやはり神様もいないんでしょうか? 仮にいたとしても
私、神様の事が嫌いになりそうです。 探していたご主人様は私の祈りの甲斐も無く、
この場所で見つかりました。 物言わぬ冷たい死体となって。
『仮所有権利者の死亡を確認。 最優先実行命令。
本件はガーディアンズに即座に通達され、貴方の全権及び貴方自身はガーディアンズに
返却される事となります。 ガーディアンズ運営事項に基づき、貴方は速やかに最寄の
ガーディアンズ施設に帰還する義務が発生しました。』
「違う? 違う! 違う、こんな事ありえないっ!」
ピシッ。 私の中で何かが壊れた小さな音。
一旦ここまでで区切ります。 続きは日付けが変わった後で。
346 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/17(日) 20:42:41.80 ID:C/zCXn7m
投下乙!
箱が赤だったのは読んだが今は454なのは知らんかったな
Wiki読み直してくるわ
347 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 00:09:25.29 ID:kAHY1Qds [1/2]
>>339
わぁ、中の人ですら「ああ、そんなことあったね(笑)」というようなことを
よく覚えておいででw 光栄ったらありゃしません。
まあぶっちゃけちゃんと完結しなかったので(パシリ無関係なのでイマイチ筆が進まなかったw)
wiki見ても果たして・・・という可能性がありますので>>346氏のために
少々あの凸凹コンビの設定をかいつまんでおきますと
赤箱=むかーしパルムで起こった戦争のとある部隊の隊長。すでに戦死。武器はツインソード
GH450=パシリのプロトタイプ(の一つ)として作られた。
製作者が一部に赤箱の戦闘データやパーツを組み込んでいる。
現在リアルでの見た目は454ですが、このスレでは名前通り450のままでいいですw
箱(青箱)=450のパーツ取りに使われた赤箱の残りのパーツとジャンク品で組まれた。
とまあこんな感じです。ハイ
450「つ、つまり・・・私達は元はひとつだったと・・・」
箱「なるほど・・・っていうかなんかドナーと移植者って感じじゃないの?これって」
450「・・・ま、まあそうですけど・・・ モウチョットフンイキッテモノガ…ブツブツ」
箱「じゃあ、双子? しっかりしてるから450がおねーさんかもね?」
450「・・・兄がしっかりしてないと妹がしっかりするというパターンかもしれませんよ・・・」
348 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 00:15:08.68 ID:g3FOVzQ+ [1/2]
あの450があの鮮やかな454オッソリアだというだけでごはん三杯はいける
349 名前:440と変なビス男其の8[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:13:50.48 ID:0qj8aJin
[1/9]
新参者で御座います。
以前GH450以外の格好なのに箱が450と呼び続けているくだりがあった
事を憶えていたので、「寡黙なキャスト」で箱と450を出す際に過去スレの
中から探しました。
あと、ワルキャス&ワルパシリが出て450がディラ・グリーナもどきに
捕まって箱が赤箱化した時の話も憶えていたので書いてみました。
なるほど、箱がジャンク品から作られた事は知ってましたがこういった経緯
があったとは。 個人的には450の元のパーツは赤箱隊長にちょっかいを
かけてたキャス子だと良かったなあ、などと思ったり。
では続きを投下
「お前達か、マスターをこんな目に遭わせたのは!」
『感情回路に異常過負荷発生。 感情回路の完全破壊まで20秒。 破壊回避の為に非常用
ブレインコアを接続します。 接続完了まで15秒。 接続準備及びリアクターの出力の
上昇を開始』
緊急時に作動するOSの命令を捻じ伏せ、自己診断プログラムと思われる警告を無視して
私は武器も取り出さずに2人に飛び掛っていました。
「ちっ! やっぱり壊れちまったかい。 こりゃあ、骨が折れそうだねェ。
ご主人サン、ちょいと下がってておくれ」
左手で後ろ手にご主人サンを下がらせ、右手で愛用のメイロドウをナノトランサーから
取り出してロッドの後端で無防備な鳩尾を突く。
「恩を仇で返す気かい? ちったぁ、頭冷やすんだね!」
今の手応え、何か引っかかるねェと思いながらもカウンターの一撃で最初に立っていた
位置よりも先に落ちるGH440を見て、ロッドを仕舞おうとした手が止まった。
350 名前:440と変なビス男其の9[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:16:45.34 ID:0qj8aJin
[2/9]
「今の貰っといてまだ立つたぁ、大したもんだ。 加減した憶えはなかったんだけどねェ」
立ち上がって再び突っ込んでくるGH440に対して、メイロドウを構え直して躊躇せずに
3方向にフォイエを放つ。 この距離なら左右のどちらかに避けても当るし、身を屈めて
避けられる大きさじゃない。 飛び越えればギ・フォイエが待っている。
しかし、予想外にもGH440は両腕を顔の前で交差させるとそのままの勢いでフォイエに
突っ込んだ。
「ちいっ、特攻かい! いくら直るったってぇ、程があるだろうに!」
最短距離を突っ込んでこられちゃ、流石に追撃が間に合わないと距離を取ろうとしたが
まだブスブスと燻っている左腕が首を目掛けて伸びてくる。 ロッドでガードして目に入った
ロッドを掴んでいる左腕の手首から肘の間で半分溶けて抉れた内部を見て、表情が変わる。
「そんな腕が動くだけでもたまげたってぇのに、何だいそりゃあ!」
「マスターを返せぇぇぇぇ!」
溶けて抉れた傷口から見えていた内部のフレームやアクチュエーターの構造が普通のPMと
違っていた。 修復し始めているのか、段々と左腕の力が強くなってきている。
最もフォイエの矢面にあった右腕の手首から肘の間は、三分の一は溶けて抉れてダラリと
下がったままで動いていないが、左手だけでも盾にしたロッドがギシッ、ミシッ、と嫌な音を
立てて軋み始めてきたから右腕も動くようになったらちと、ヤバいかねェ。
351 名前:440と変なビス男其の10[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:18:59.77 ID:0qj8aJin
[3/9]
『非常用ブレインコアの接続終了。 容量の確保を確認。 対ストレス修復デバイス起動。
所定作業時間は75秒。 現状のリアクター出力及び、予備コンデンサの現状残存量より
非常用ブレインコアの起動限界は62秒。 一時的に機体修復を停止、予備コンデンサの
バイパスを非常用ブレインコアに接続します』
GH440の左腕の力が緩み、赤い瞳から徐々に怒りの色が消えていく。 そのまま力が
抜けて崩れて膝立ちになって俯いたまま動かなくなった。 ご主人様の死という現実を認め、
受け入れようとしてるってぇのが見ていて痛い程解る。 今迄アタシだって何度も見た光景
でもこればっかりぁ慣れないさね。 GH440から目を反らすように振り向くと。
「ここにゃゴキブリが沸くのと、たまにネズミが紛れ込むのは知っちゃあいるが。
アンタは何モンだい?」
「ゴメンなさいねぇ」
振り向いた通路の先にかけた声と同時に返事が返ってくると通路の影から男が出てきた。
黒のナツメ・レプカを着たビス男。 はん、ビーストにしちゃあ珍しい趣味だねェ。
「隠れて見てるなんて美しくないんだけどぉ、なんか込み入った事情でお取り込み中だった
から声かけなかったのよん。 ゴメンなさいねぇ」
「まあ、こっちの事は追々としてアンタは何モンだい?」
「アタシはアタシの用事でここに来たのよん。 はい、これ。 この方が早いわぁ」
352 名前:440と変なビス男其の11[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:21:44.53 ID:0qj8aJin
[4/9]
渡されたパートナーカードを見ていた女帝が何かに気が付き顔を上げてビス男を見る。
暫く目を合わせていたがフッと笑ってご主人サンに手を向け、渡された煙管を一服。
ゆっくりと紫煙を吐く。
「こんな所に来る物好きなガーディアンズがいるたぁ、思わなかったねェ」
「じゃあ、アタシの用事を片付けさせてもらうわん。 っと、その前にこっちが先ねぇ」
上着を脱いでGH440に被せる。 ナノトランサーから携帯端末を取り出して画面を
見ながら暫く廃棄物の山の周りを歩いていたビス男が足を止めて携帯端末をナノトランサー
に仕舞うと廃棄物の山に近づいていく。
「本当にここにいたのねぇ・・・」
それまでは並んで無言で見守っていたご主人サンが、ビス男に声をかけようとして女帝が
手で遮り、静かに首を振る。 ビス男が廃棄物の山を掻き分け始め、暫くしてから手を止めて
GH440の前に跪いて目線を合わせ声をかけた。 GH440もストレス修復デバイスの
作業が終わったらしく、ビス男の声に顔を上げる。
「ゴメンなさいねぇ、貴方のご主人様にちょっと移動して貰うわよん」
「はい・・・」
353 名前:440と変なビス男其の12[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:24:06.19 ID:0qj8aJin
[5/9]
ご主人様の亡骸を抱き抱えて床の極力綺麗な場所を探し、横たえて両手を胸の上で組ませる。
ポケットからハンカチを取り出してご主人様の顔を拭く仕草まで、GH440はビス男に声を
かけられてからずっと見ていた。 その後も。
「ゴメンなさいねぇ、探すのに時間かかっちゃったわぁ・・・」
廃棄物の山を掻き分けて見つけたGH101をハンカチで綺麗に拭いてやり、思いっきり
抱きしめた。 固く目を瞑りながら。
「アタシの用事は済んだわん」
「アタシの妹の為に泣いてくれて礼を言わせてもらうよ。 ガーディアンズにもまだそんな奴が
いたんだねェ」
「あら。 人前で大の男が泣くなんて、美しくない事はしないわぁ」
「そういう事にしとこうかねェ。 ちょいとお前サン方にゃご足労願お・・・」
「チッチッチッ。 お約束を踏まえない様な美しくない事はしないわぁ。 一切合財、他言無用
よねぇ?」
ビス男が指を振って言葉を遮る。 ここで見た事、聞いた事、これから見る事、聞く事の全てを
”一切”口外しないというのだ。 どう見たってさっき涙は流れちゃいないが、泣いてた癖にこの
アタシ相手に狸かまそうたぁ、いい度胸さね。 最も狸っぷりで負ける気はしないがねェ。
354 名前:440と変なビス男其の13[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:27:36.33 ID:0qj8aJin
[6/9]
「ここまで来ちゃあ、二人一緒の方が話しが早い。 こんな所で立ち話も何だし、ちょいと
河岸変えるよ。 そこのGH440、取引だ。 アンタの聞きたがってた詳細ってぇ奴を語って
やる代わりにアンタの体を調べさせてもらおうかねェ?」
「短い間だったけどぉ、駄目なご主人様でゴメンなさいねぇ」
「マスター、お別れですね。 安らかなる眠りのあらん事を・・・」
ビス男がGH101をハンカチに包んでから廃棄物の山の片隅に置く。 GH440がご主人様の
亡骸の傍らに跪いて胸の上で組まれた両手を自分の小さな両手で包み込む。 もう二度と来る事は
ないであろう、そういった意味も含めた其々の決別を済ませる。
「「おかえりなさいやし、姐さんとご主人サン!」」
「このビス男に風呂と着替えの準備しておやり。 あと、先に手の手当てかねェ。 440の
嬢ちゃんはご主人サンに付いていっとくんな」
暫くして黒服達の服を借りたビス男が促されて女帝の前に腰を下ろす。 元々着ていたのが黒の
ナツメ・レプカだけにあまり違和感がないが、袖口から見える指先までの全てを巻いた白い包帯が
目立つ。 GH440とご主人サンはまだ用事が済んでないらしい。
「まったく、防護グローブも付けないであんな場所漁るなんて考えられないねェ」
「あら。 あんな無粋な物は美しくないわぁ。 それよりこの部屋、いい趣味してるじゃなぁい?」
「ほう。 アンタ、こいつらが解るのかい?」
「全部言い当てたら、アタシのお願い一つ聞いてくれるかしらん? 大した事じゃないわよん?」
355 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:27:50.26 ID:EmHeSk/D [1/7]
さるよけ
356 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:36:53.55 ID:g3FOVzQ+ [2/2]
んあ出おくれた
357 名前:440と変なビス男其の14[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:37:18.07 ID:0qj8aJin
[7/9]
巻かれた包帯を呆れた目で見ていた女帝の目が、自分の趣味を褒められて細くなる。
そこまで言うからにゃあ、自信があるんだろうねェ。 けどねぇ、金と暇に飽かして集めたこの
道楽。 そんじょそこらの好事家にゃ、負ける気はしないさね。 それでも今迄そんな事を言って
きた奴は一人もいなかったねェ。 いいさ、ここは一つお手並み拝見といこうじゃないか。
「何てこったい。 銘、時代、出自、まさかそれすら全部言い当てるたぁ、思わなかったねェ。
こいつぁ、アタシの完敗だ。 ちょいと侮ってたようだねェ」
「アタシは美しいものが好きなだけよん。 じゃ、アタシのお願い聞いてくれるかしらん?」
「負けも負け、それこそここまでくりゃあいっそ清清しい位だ。 調子こいて馬鹿な事口走らない
限り多少の事は聞いてやろうじゃないか」
「さっきも言ったけどぉ、アタシのお願いはそんな大した事じゃないわん。 GH440の
お洋服用意して欲しいだけよん。 あんなボロボロのままじゃ、美しくないわぁ」
女帝の目が点になる。 咥えていた煙管を離し俯いて始めた含み笑いが堪えきれなくなって
大笑いに変わった。
「は? くっくっくっ。 あーっはっはっは! このアタシにあんな形たぁいえ、曲りなりにも
勝負挑んだ報酬がたった今会ったばっかりの、見ず知らずのPMの着替えかい。 それも先程
アタシの手並み見ておいて。 アンタ、筋金入りのPM馬鹿だよ!」
「アタシはPM馬鹿じゃなくって、美しいものが好きなだけよぉ。 折角美しいのにボロボロの
お洋服のままじゃあ、美しくないわぁ」
「こいつぁ、思った以上の狸だったようだねェ。 ここまで食われたのは初めてさね。 アイツ
がいなくて清々したよ。 見られてたら何言われるか、たまったもんじゃない」
「あら。 アタシは狸じゃなくてビーストよん」
取敢えず今回分の投下は一旦ここまで。 さるよけの支援有難う御座います。
もう少し書いてはありますが、ある程度書いたら投下します。
こんな変な性格のビス男出していいのかなぁ・・・。 駄文投下及びお目汚し
失礼しました。
358 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 02:57:36.16 ID:EmHeSk/D [2/7]
投下乙
俺はアイテム出ないしネタも出ない
359 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 17:54:41.66 ID:97G1F/4E
[1/12]
ひさしぶりの投下と参りますか。
今回のコンセプトは「見慣れたグラールを別の視点で見てみよう」。
お気に召すかわかりませんが、しばしのおつきあいを。
それでは「ぐらある漫遊記」、始まり始まり。
--------------------------------------------------------------------
-女王の宮殿”席のある部屋”-
「呼ばれて飛び出てパパラパー!なのじゃ!」
「いらーっしゃーい。わざわざご足労ありがとう」
「なんじゃ、猫の女王じゃったか。いきなり呼び出しおってからに、妾に何用じゃ?」
「ちょっと出かけなくちゃいけなくなってね、お留守番を頼みたいのよ」
「ハァ?そんな子供でもできそうなことで妾を呼び出したのかえ?くだらぬ、帰るぞ」
「いいから聞いてよ。パシリでできるようなお留守番じゃないの。説明すると長くなるんだけど、この世界は私が留守にするとものすごく困ったことになるわ。だからあなたに頼みたいわけ」
「ぬしが祀られているということかえ?ならば応じてやらんでもないが…そもそも何で留守にせねばならんのじゃ」
「あなた方のトップに直に呼ばれたからよ。ちょっとお掃除に参加してほしいってね」
「あのお方直々にか…そんなに大きな問題なのかえ」
「お偉方がこぞって参加してるくらいにはね。お願いしていい?30年に一度使者が来るってことにしておいたし、姿を見せてくれるだけでいいのよ。やらないよりはずっと被害をおさえられるわ」
「姿?それで妾か。ムッチムチぼいんぼいーんに化けるくらいは簡単じゃが、妾にぬしのような真似はできんし、ぬしの好きそうな男漁りイベントもお断りじゃぞ?」
「使者って言ったでしょ。どうせ今回が初めてなんだから、適当に恐れられそうな姿になってそれっぽい神事をやってくれたらいいの。大上準天美麗貴公主とか名乗ってくれていいから」
「誰がそんな中二病くさい名乗りをするか!」
「いいと思ったのに…じゃあ『ヤオロズ』とでも。許可が出てるわ」
「ヤ、八百万?妾がそんな代表選手みたいなご大層な名乗りをして良いのかえ…なんか逆に緊張するぞそれは」
「代表代理は代表と同じことを要求されるんだからいいでしょ。それじゃ、お願いね」
「こ、こら!いつ戻るかくらい言わぬか!妾はこのぐらあるとかいう国のことはまったく知らんのじゃぞ…行ってしもうた」
360 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 2[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 17:56:01.24 ID:97G1F/4E
[2/12]
静かに、そして何の前兆もなく。
グラールに大異変が訪れた。
大きな気候や地形の変化があったり、命が失われたわけでもない。
それは永遠と思われていたフォトンエネルギーの、突然の消失であった。
完全に使えなくなったわけではなく、一部で出力が徐々に落ちて、使えなくなるものが多発したという程度。
しかし、フォトンの利用がなされてから今に至るまで全く前例のなかったことが、グラール太陽系すべてで突然同時多発的に起こるようになったのである。
科学者たちは「まるで元からそうであったかのように、フォトン自体の性質が突然変わった」と言い、
幻視の巫女は「フォトンを動かす意志が消えたような、そうではないような…何を言っているのかわからないと思いますが、私にも何がなんだかわかりません」と言った。
もともとわからないことが多いまま使われていたフォトンエネルギーのこと、誰もその原因をつかむことはできなかった。
『尽きないはずだったエネルギーの、その保証がなくなった』
そのニュースは、フォトンに依存しきって生活していたグラールの人々に大混乱をきたすには十分なものであった。
フォトンエネルギーは、これまでつきることのないエネルギーであることを前提として使われていたし、それを使用した製品もすべてそれに対応した作りだったためだ。
メディアはこぞって資源の枯渇として煽り立て、突然機械が使えなくなるというリスクを孕むことになった経済活動は停滞して未曾有の不景気がグラール全体を覆った。
これまでフォトンを湯水のごとく使っていた機械の構造や社会自体の再構築が余儀なくされ、
あるものは金銭をフォトンに替えて儲けを企み、またある企業は資源獲得を名目に外宇宙への探索を事業として経済を回そうと躍起になった。
しかしその実、エネルギー総量に限りができたというだけで、フォトン使用が節減されこそすれ、人々の暮らしは大きく変わることはなかったのである。
グラール中が踊り狂って、3年が過ぎた…
361 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 3[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 17:57:25.13 ID:97G1F/4E
[3/12]
妾は稲荷…もとい今はヤオロズという。
時間とか空間とか無視しておる非常識の塊のような女に呼び出されて、このぐらあるを見物にきたのじゃ。祭りまでの暇つぶしともいうがの。
妾はその気になればいろいろなものに姿形を変えられるので、目的地まではなんなくいけるじゃろうと思っておったが、いきなり結構困っておる。何かというとじゃな…
「あ、あなた…こんなところで裸で何をやっているんですか!」
人の姿に化けて外に出ようとしたときに見えたのは、仁王立ちになっているおなごの姿。栗色の髪に青い目、羽根のような髪飾りをつけたおっかなさそうな小娘であった。
あの女の部屋から出たときにつながっておったのは、どうやら警察組織の宿舎だったようで、運悪く本来の住人に出くわしたのであろう。
「ガーディアンズは人々の手本にならなければならない存在ですよ!所属部署と隊員番号、IDと名前を言いなさい!」
そのおなごがいきなり顔を真っ赤にして視線をそらしつつ怒鳴ってきたのじゃ。言っておる言葉の意味はわからんが、ともかく服を着ていないのが気に入らないようじゃ。
これは困った、妾は外に出たいだけなのじゃが…得意の術で化かそうかとも思ったが、こやつ眉剃って描いておるから数えて集中することができぬではないか。おのれこざかしい。
「おーけーおーけー、まずは落ち着くがよいぞ。妾は裸など気にしてはおらんし、どこぞの間抜けのように尻尾も耳も出してはおらぬ。大丈夫じゃ、問題ない。よってそこをどくがよい」
「大ありです!人の話を聞きなさい!」
「ううむ、口で言ってもわからぬようじゃな。ならばこの拳で聞かせるのみ、覇王翔こ…」
「な、何、やるつもりですか!?」
あわてて武器を構えるおなご。しかし妾はきびすを返し。
「かかったなアホがー!昔の言葉にもこうある、『三十六計逃げるにしかず』!」
正面突破で喧嘩するのもばかばかしい…というか人間の本当の恐ろしさは重々承知しておるので、妾は宿舎の奥に走った。
「待ちなさい!風紀粛正です!」
遅い遅い。妾が本気で走ればあっという間に置いてけぼりになる差じゃ。適当にまいて…と思いきや。
「なんだ?また誰かルミア教官に怒られてるのか?」
「全裸とか言ってるぞ、誰だよ真っ昼間から酒飲んでる奴」
なにぃー、あちらの角から誰かくる!
362 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 4[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:08:48.21 ID:97G1F/4E
[4/12]
「はぁはぁ…見失った?なんて逃げ足が速いのかしら…」
「どうしたんですか教官」
「あなたたち、裸の女を見なかった?」
「見ていませんが…どんな人です」
「ええと背丈はこれくらいで…って、私に細かく体型を説明させるつもりですか!裸でわかるでしょう!」
「す、すみません!でもルミア教官も胸がないなんてことはないと思いますよ。むしろ適正サイズだと」
「そんなことは言ってない!コンプレックスだろうなんて想像するんじゃなーい!」
…つまらんことで言い争っておるようじゃが、騒いでいてくれるとありがたい。こうして路傍のお地蔵さんのふりをしておる妾を素通りしてくれい。
「…なんだ、この置物」
見つかったじゃとー!?屋内とはいえお地蔵さんくらいどこにでもあるじゃろ普通!
「誰かほったらかしにしたのかしら?まったく最近のガーディアンズは風紀が乱れています!あなたたち、倉庫に片付けておきなさい」
「ええ~…ていうか最近って、ルミア教官もそんなに勤務年数は長くないんじゃ…」
「さっさと動く!」
「りょ、了解っ!」
こやつら~!お地蔵さんをかついで持って行く輩がおるか!罰当たりめ!
363 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:15:47.13 ID:EmHeSk/D [3/7]
さるよけ
全裸支援
364 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 5[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:19:03.03 ID:97G1F/4E
[5/12]
ううむ、倉庫に押し込められてしもうた…期限までににゅーでいず国の鳳城というところまで行かねばならんと聞いておるに。
取っ手のついておらん扉は、押しても引いても開かぬ。鍵をかけられたか。
しょうがないのでまずは明かりを…と火を出したとたん、目の前の顔と目があった。
「うお、バカ狐!おめさんもおったっぺか」
「おわ、アホ狸!なんでぬしがおるのじゃ!」
「まあまあそう形式張った返答をすんでね、ここの酒やら蕎麦はうんめぇぞ!くっちゃくっちゃ、ぶっはぁー」
さしもの妾も急に出てこられると驚くわい。
このちんちくりんは妾と同じくあやかしにまでなった古狸じゃ。狐と狸でことあるごとに喧嘩しておるが、伝統行事みたいなものじゃから公式の場以外では別に仲が悪くなくてもよくなっておる。
まあ所詮は狸、古くから祀られておる狐のほうが上というものじゃ、ふふん…と、習慣的に悪態はつくがの。いや今のは本音ではないぞ?
「あー…もしかしてけっこう暇か?ぬしは」
「暇も何も、やることなんぞないださぁ。巫女まがいの格好しとる呪い師が下手くそな降霊術しとって、別に要求もなく呼び出されただけだっぺ。あるもん食って帰るこったよ」
「そうか。実は妾も都合があっての、ここから出て行って祭りに参加せねばならんのじゃ」
「祭り!そりゃあええ、おらも行ぐださぁ!また若いもんと騒いでやるがや!」
「で、どうやってここから出て行くつもりじゃ?扉に鍵がかかっておるぞ」
「わがんね!」(きっぱり)
「アホかー!まあ妾もわからんからぬしなんぞに頼ろうとしておるわけじゃが…」
「おらも憑いとった奴と一緒に入ってきただけじゃかんの。まあなるようになるっぺ。がっはっは」
365 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 6[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:20:46.28 ID:97G1F/4E
[6/12]
「…誰かいるんですか」
暗闇の奥から妾と狸の声に気づいたものがいたようじゃ。誰かがいるとは思うておらんかったし、姿を見られた数が多ければ多いほどいろいろ面倒なので慌てて隠れようとしたが…
が、見ると奥から姿を現したのは、背の丈三尺に届くか届かぬか程度の子供であった。
「外で遊び回っとるくらいの子供がこのような暗いところで何をしておる。何か悪さでもして押し込められたのかえ?」
「いえ、私はパートナーマシナリー、GH450で…ひっ!?」
しまった、狸は今そのまんまの姿でおるんじゃった…
常識的に考えてありえぬ状況に混乱する子供を必死でなだめる妾の背中越しに、狸は言葉をかけた。
「パートナーでマシナリーだっぺか。誰かに付き従う絡繰りってこったろ?」
「なんじゃ、こやつ絡繰りか?ほとんど人間と区別がつかんのう…」
「カラクリ…?」
「おめさんの言葉でまっすぃーんってやつだけんな。あじょうだ、あっとっぺ?」
「ああ、そうです!わかっていただけましたか…しかし、パートナーマシナリーをご存じないとは、一般の方ですか?姿はどう見てもコスプレした動物ですが…」
「一般っちゃあそうかもしれねが。ま、気にすんでね。めんこいのー、こっちおいで。菓子をやんべ、きのこの山じゃ」
ぐぬぬ、狸め。妾が苦労してなだめようとしていたものを、しれっとなじみよったわ。やはり異形は害をなしてくるかわからんから怖いのであって、そうでないとわかると安心するもんじゃのう。
妾はたけのこ派じゃというのは言わずにおいて、子供にいろいろ聞いてみるとしようかの。
366 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:22:12.99 ID:EmHeSk/D [4/7]
もいっちょ
367 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 7[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:22:22.71 ID:97G1F/4E
[7/12]
「ほら、こうやるんですよ」
子供が身につけておる円形の金属をさすると、さきほど出した杖があとかたもなく消えた。
「んだろっか!すげえ!人間が神隠しの真似事しよるとん!」
「会った警察が丸腰だったのもこうやって武器を隠しておったからかや。なのとらんすとかいうけったいな名前は気に入らぬが、やっぱり凄いもんじゃのう人間は…」
しばらく話しておると打ち解けて、一通りこのぐらある太陽系国のことを子供に教えてもらった妾とアホ狸。
最近の子供は博識よのう。しかしさっぱり実感がわかんが、星と星の間を行き来するほどここの人間は進んでおるようじゃ。そんなこと、妾でもできぬぞ…
「どうじゃ、狐。似合っとっぺ?緑の狸じゃ、がっはっは」
見れば、狸が幻を浮き出させる板で見たGH492という緑色のムー○ンぽいパシリに化けておる。
「ぶふーっ!笑かすな狸、はまりすぎじゃ!」
「さっきはおらの姿で驚かせちまっただけどよ、こんで町中に出ても大丈夫だっぺ!」
「ないすじゃ狸。妾も怪しまれないような格好をしてみるかの。つまらん理由で動けないのは窮屈でかなわん」
子供によればパシリとやらは基本的に主人に付き従う決まりになっておるらしく、妾もパシリに化けてこうどうしていれば怪しまれるらしい。主人のほうに化けるしかないようじゃ。
部屋をあさってみたのじゃが…関係ない物資は山積みになっておるくせに、家具はおろか服も一つもない!なんじゃこの部屋は。生活感がなさすぎるぞ。
「まあ化けようと思えば服も好きなようにできるし、適当なのにしとくかの。超電磁なんちゃらとか、新世紀なんちゃらとか。どうじゃ!」
「私は部屋を出たことがないのでご主人様以外の人を見たことがないですが…さすがにそんな格好をしている人はいないのでは?猫耳は普通にいるらしいですけど」
満を持して物陰から出てみせたのにその反応かえ…
「最近は神社仏閣にも萌えがどうとか絵があったりするので参考にしてみたんじゃが…そんなに変かえ?ほら超電磁竜巻ー」
冗談半分にぐるぐる回ってみせたが、見なかったことにされた。くぅ。
「ガーディアンズは制服を導入していますので、お召し物はそれにしてみては」
「なるほどな。では少し後ろを向いていてたもれ。とりゃっ!どうじゃ、完璧であろ?先ほど実物を見たからの!」
(…どこから出したんでしょうか)
368 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 18:24:15.32 ID:EmHeSk/D [5/7]
ほいっと
369 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 19:14:02.20 ID:0qj8aJin [8/9]
投下乙です。
出出しから戦乙女の方とお見受けしましたが?
竜虎にコンバ○ラー、狐狸霧中は五里霧中の捩りですな。
370 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 19:45:18.12 ID:97G1F/4E [8/12]
なんか規制が厳しくなってる?
長すぎるとかで続きがどうやっても投下できないので、続きは明日にします。
前編のさらに一部だけでご覧の有様だよ…
>>369
Yes,I am!毎度お騒がせしております。
もう一つ話は考えてあって、そちらも執筆中です。
いつものことですが投下スピードは遅いので、気長にお待ちください。
371 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 19:58:37.59 ID:EmHeSk/D [6/7]
投下乙
さるだけじゃないのかよ…
372 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:09:06.21 ID:0qj8aJin [9/9]
>>370
一回レス辺りの書き込みの際の容量を減らしてみては?
自分もスペースハリアーの稼動筐体でプレイ、ファンタジーゾンを1コインで
ラスボス面に行くまでやり込み、ファンタシー・スター2&4、PSOはDCに
GC問わず、EP3を隔てて今に至る身。
毎度お騒がせなどと言わず、戻られたので22体目終盤から読み始めた新参者
故に書き込めなかったのでこの場をお借りして。 懐かしくも楽しい作品でした!
373 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 8[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:20:02.98 ID:97G1F/4E
[9/12]
「さて、だいたいここのことはわかってきたが…鍵をどうやって開けるかが問題じゃの」
「鍵?この部屋に鍵はかかっていませんよ?」
「ちょっと待たぬか、ならばなぜに開かぬのじゃ?」
ぷしゅー。子供が扉の前に立つと、いともあっさり扉は開いた。
「………」
「光学センサーですから」
「狐、人間は科学っちゅうもんを下敷きにしていろいろ作るだけどよ、おらたちはそれに含まれとらんだよ。科学ったら再現性がねえと認めんだどな?おらたちはセンサーてのに映らんのでねが」
なるほど、どこぞで聞いたことがあるが、妖は意志のあるものでなければ普通は見えないらしいからの。自動ドアーなんちゅう機械が意志を持っておるわけがないわな…
「はぁ…まあこれで出られるからよしとしようかの。世話になったの、童よ。ぬしの名前を聞かせてたもれ」
急にしんみりした顔になって、子供は目をそらした。
「私は…名前がないんです。合成のためだけだから、名前なんかどうでもいいって…」
「なんじゃこりゃ、『どうでもいい』という名になっておるな…名前をなんだと思っておるのじゃ。親におかしな名前をつけられた者や名のない者がいかに悲惨かすらわからぬか、その親は」
さすがに妾もこれは度し難い。この場にその主人がおったら罰しておる…が、その主人は帰って来ぬらしい。
さっきの眉をそっとる小娘といい、ここの人間は狐以上に狡猾じゃのう。
374 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 9[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:25:47.02 ID:97G1F/4E
[10/12]
「なら、おらが名前をつけてみんべ。蔵におったから『くらわらし』でどうだん?」
調子者の狸がさっそくこれじゃ。名前つけてやるのはいいとして、くらわらしかえ…
「そんなのおったのう…しかし大上準天美麗貴公主のほうがなんぼかましではないか?人間に人間と名付ける奴はおらんぞ」
子供は首をかしげた。まあ、くらわらしはさすがにわからんじゃろうな。
「『くらら』とでも略すっといいっぺ?」
「異人かい!…絡繰りじゃったな。まあ仏蘭西人形に名前をつけるようなものかの…」
「なんだかよくわかりませんがありがとう、嬉しいです」
「ぬしはそれでいいのかえ?大上準天美麗貴公主と名乗ってもかまわんぞ?」
「ううん、気に入りました。くらら、かぁ。そうだ、あなた方のお名前も教えてください」
おおっと、どうしようかの。「ヤオロズ」はすでにここの一部の人間には知らせておるということじゃから、今名乗るわけにはいかぬが。
「おらは上総守証和…いや、ショジョジィでいがっぺ。わかりやすいだん?」
「フフン、考えよったな。なら妾はイナリィとでも名乗ろうかや」
375 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:27:59.84 ID:EmHeSk/D [7/7]
お
376 名前:ぐらある漫遊記・壱 狐狸霧中の巻 10[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:47:13.26 ID:97G1F/4E
[11/12]
よし、扉も開いたところで鳳城とやらに出発じゃ!と思ったのじゃが…
ぷしゅー。ばちん。
「ほんぎゃ~!ドアーが!ドアーがぁ!早う扉の前に立ってくりゃれ!」
「ぎゃははは!お、おめ、尻挟まれて、生まれたての人間みたいな声あげて!ぎゃははは!」
あわてて扉を開けてくれたくららの後ろに、ゲラゲラ笑い転げとる狸。覚えとれよ!
不便すぎるので、狸とひそひそ声で協議の結果、センサーに映るくららを連れだすことになったのじゃ。
「くららよ、大事な話じゃ」
「おめもくっか?旅は靴擦れ世は寝酒と言うだへ」
「え?」
絡繰りの子供は目を見開いた。ううむ、純真な瞳を騙すようで気は引けるのう。
「すきぶすきはあっけどよ、一度も部屋出たことねえのはよぐねっぺ。気がうだでくなっちまう」
「狸の言う通り、せっかくじゃからぬしも外を見に行こうぞ。さあ行くぞほれ行くぞ、むしろ来い」
「でも…本当にいいのかな…」
待機を命じられておるのじゃろう、薄情な主人でもこの子にはただ一人の特別な関係ということか。
「礼くらいさせてたもれ。大丈夫じゃ、妾が主人のふりをするし、ちょっと抜け出すくらい誰も咎めたりせぬわ」
「…じゃ、じゃあちょっとだけ…」
うむうむ、可愛い子には旅をさせるべきじゃ。
そういうことにしておいてくれい。決して自動ドアーが怖いのではないぞ!
~後編に続く~
377 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 20:56:47.12 ID:97G1F/4E [12/12]
細かく分割してみてなんとか前半は投下完了できました。
なんか書き込む毎に上限が減っていってるような…最初の方はもっと多くてもいけてるのが謎ですね。
とりあえず次はもっと工夫してみます。
378 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 21:13:48.08 ID:/XzOEoKY
忍法帳の制限でレベルが低いと長文投稿が制限される弱った仕様
名前欄に「!ninja」と入れるとレベルを確認できる
レベル10から普通のスレッドを立てられる「PT」になる
これぐらいからが 投稿がしやすくなる?らしい
レベルは24時間で1あがる (普通のひと)
24時間おきに!ninnnjaで書き込まないとレベルがあがらないのも事実
379 自分: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 21:25:26.75 ID:LTY9hNr0
>>377
投下乙
>「ほんぎゃ~!ドアーが!ドアーがぁ!(ry」
思いっきりフイタ
次は目前で閉まったドアに激突してたりして……
しかし、狐さんの呼び名に太上準天美麗貴公主って……猫の女王の呼び出し先は央○の地ですか?
380 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/18(月) 21:37:47.05 ID:kAHY1Qds [2/2]
>>378
ワロタw
ワロタけど・・・お狐様ひどいとばっちりだなあw
381 名前: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/18(月) 23:50:29.20 ID:cTt/Sv/1
>>377
投稿乙です!
ポ〇ナレフ状態の幻視の巫女にワロタ
>下手くそな降霊術~
クラッド6にいるあの人ですね。分かります!
狐さんのとぼけ具合が絶妙!コロニーに地蔵はねーよと思ったが、
グラールをよく知らないなら仕方ないし、マイルームにアノレリクスやクリスタルスカルとかあるから
実際は違和感なかったりw
扉すら出られないって、センサー不便だな(妖にとっては
どうなる後半!楽しみに待ってます。
イナリィ&ショジョジィwithくらわらし…
ゴメン忘れてくれ
>>378
面倒な仕様だけど、とりあえずLVは上げておいた方が良さそうだね
382 名前:!ninnnja[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 02:53:32.60 ID:9DQHpAAE [1/3]
新参者で御座います。
箱氏の追加の箱&450の設定見てて思いついたので短編投下
血とオイルに彩られた大地に立つ、両手にソードを持った赤いキャスト。
これは夢? それとも私に使われたという、古いデータでしょうか?
なるほど、やはり私達は元は一つだったようですね。
今の箱が使っていないツインソードは、1本ずつ私と箱にあるのですから。
見えない翼となって。 私と箱は片側の翼しか持たない比翼の鳥。
「あれ? どうしたの? 450、行くよー?」
そう、2人じゃないと飛べない比翼の鳥。
383 名前: 忍法帖【Lv=25,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/19(火) 02:56:17.86 ID:9DQHpAAE
[2/3]
コピーして貼り付けたらスペル間違えてました・・・。
384 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/19(火) 03:00:13.04 ID:qlNTLsCN
[1/3]
ninjaなんじゃないか
385 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 03:39:40.93 ID:G4ez92Do [1/3]
>>380だが、すまん安価ミスった
>>378じゃなくて>>377ね
386 名前:378[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 13:56:15.66 ID:H1MYpwuG
>>383
ごめん スペルミスだった
!ninja が正しい
387 名前: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/19(火) 20:35:39.00 ID:9DQHpAAE
[3/3]
>>383です
>>384
>>386
コピーして貼り付けた後確認しなかった自分の落ち度ですので。
そして初めて忍法帖表示してみたのにレベルが高かった事にビックリ・・・。
388 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/19(火) 20:57:57.12 ID:IDJGyxJl
[1/2]
主人「まさかこんなところでもレベルあげをすることになるとは…」
GH463「PSUのレベルあげもPSPo2iのレベルあげも忘れんじゃないわよ?」
主人「で、ninjaだけあって上がると全裸で暗闇の中から首をはねるようになるのか?」
GH463「暗闇で全裸なら、はねるのは私よ?おーっほっほっ」
主人「ちょっと待てェェェーーーーっ!」(ズザァッ)
GH463(私が乗っかるお楽しみって言ってんのよッ!気付いてよッもうッ!)
389 名前: 忍法帖【Lv=2,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21:03:01.38 ID:IDJGyxJl
[2/2]
あ、間違った。タカビー口調はGH462だった。
GH462「まったく!私がいないと駄目なんだから!」
↑
マジでこんなしゃべりになる。
390 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21:39:25.05 ID:qlNTLsCN [2/3]
>>389
GH-463はロリだもんなw
391 名前:機巧転生 1/2[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21:52:20.39 ID:G4ez92Do [2/3]
台風来襲で暇だったんでもそもそ書いたのを投下。
需要なんて知らないw
~~~~~~
中空、闇の中にかざした手から、ぽたぽたと赤い雫が顔に落ちる。
生温かかったそれは、夜風に冷やされ固まりつつあった。
俺の身体を染める最後の紅。
しぶとくも動力は生きているのだろうか。
まだ俺の目には暗い夜の空が映っている。
あいつらは、ちゃんと撤退できたのだろうか。
少なくとも俺が居なくとも十分な力はある。 まあ、あとは運を天だ。
・・・相打ちとは、考えてもなかったが、これはこれで、悪くはない。
終わるということが、これほど楽なものだとは。
「隊長、生まれ変わりって信じますか? わたしは・・・」
不意に、あの女キャストの言葉がよぎる。
生まれ変わり?そんなものが俺にあるものか。
兵器として生まれ、兵器として死んでいく。兵器にそんなものはありはしない。
・・・フン・・・こんな時にこんなことを思い浮かべるとは、俺も錆び付いたな。
しかし・・・しかし、もし生まれ変わるとしたら、
一度くjらいは戦いとは無縁の世界に生まれたいものだ。
こんな、血に塗れた紅い身体ではなく・・・そうだな
青い、果てしなく青い色がいい。 空よりも、海よりも、青く青く果てしない青・・・
もし、この世に神というものがいるのならば、
願わくは再び仲間と邂逅させてほしいものだ。
こんな宵闇ではなく、 パルムの 青い空の下で
青い・・・あお・・・ ・・・
392 名前:機巧転生 2/2[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 21:55:36.88 ID:G4ez92Do [3/3]
「・・・・てくださいっ!!!」
「おぶるぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
450「ぎゃーーーーーー!!!」(ザクザクザク)
・
・
・
箱「・・・ いや、まぁ、なんというか、ゴメンナサイ・・・」
450「べ、別に構いませんが・・・っ、いったい何時あんな音声データを・・・」
箱「いや、この前ね、フロウウェンさんとマガシさんと一緒にミッションやった帰りに、
『一度この音声に変えてみてはどうだ』と言われて・・・ 適当に遊んで戻したんだけど、
まだデータの断片が残ってたみたい」
450「・・・エステの店員さん、ドン引きしてませんでした?」
箱「・・・小夜ちゃんとか『払いたまえ清めたまえうーやーたー』とか言ってた」
450「あたりまえですよそんなの・・・」
箱「ハンセイシテマス・・・」
箱「・・・・・・ところでさ」
450「なんですか?」
箱「450って転生って信じる?」
450「・・・ はぁ・・・ご主人様もそこまで耄碌されましたか・・・」
箱「し、しししつれいな!」
450「転生なら昨日したじゃないですか」
箱「・・・はい?」
450「だからですね、昨日転生をしましたから、今日からまたレベル上げないといけませんよ」
箱「・・・あー ・・・あー、はいはいはい」
450「・・・転生したらメモリーまでフォーマットされたんじゃないですよね?私のこと解りますか?」
箱「うん大丈夫」
450「ちゃんと見えてます?」
箱「ばっちり」
450「 カワイク?」
箱「はい?」
450「・・・・・・さ、インフィニティミッションいってさっさとレベル上げましょう」
箱「はーい」
~~~~~~
ということで今更箱が転生しましたw(2ndキャラの育成で遅れていた)
命中極振したので背伸び狩りが出来て楽しいw
さて再びレベルageしてくるノシ
393 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/19(火) 22:00:20.63 ID:qlNTLsCN [3/3]
転生後の辛さは100からだ!頑張れ箱!
394 名前: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:11:37.04 ID:lTGvqzc7
[1/13]
>>389
投下乙です。
WIZですな。 懐かしい。 ファミコン版でグレーターデーモン養殖で
1000レベル忍者を作ったのもいい思い出で・・・。
>>392
投下乙です。
過去の回想ネタでダブるとは、何たる偶然・・・。
395 名前:440と変なビス男15[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:20:18.62 ID:lTGvqzc7 [2/13]
新参者で御座います。 少しまとまったので投下
まあ、いいさね。 理由はともかくとしても、約束は約束だ。 アタシはヴィジホンの内線で
指示を一つ追加する。 アタシの道楽に付き合うようなのは、あの嬢ちゃんと二人目かねェ。
暫くしてからご主人サンとGH440が部屋に来た。 GH440はちゃんとGH440本来の
緑色の真新しいスーツを着ていた。 特徴的な帽子もちゃんと被っている。
「取敢えずは、服のお礼を・・・」
「それなら、そこのビス男に言っとくれ」
「んー、やっぱりさっきのボロボロの洋服よりこの方が美しいわぁ」
まだ話が全部済んでいないので取敢えず服のお礼だけでも、と口を開いたGH440を女帝が
遮る。 当人にとって当たり前の事なので、ビス男にはお礼を言われる心当たりがないようだ。
ご主人サンが渡した携帯端末に女帝がイヤーパーツからコードを引き出して接続する。
女帝の脇に移動して目を伏せて、体の前で手を組んで控えるご主人サン。 女帝を見守るビス男と
GH440。 携帯端末からコードを抜いてイヤーパーツに戻すと、女帝が口を開いた。
「440の嬢ちゃん。 アタシゃ、まだるっこしいのは嫌いなんでハッキリ言わせてもらうよ。
アンタには欠陥がある。 本来のPMは戦闘不能になった時のみに作動する筈のスケープドール
システムが誤作動か知らないが、常時作動するようになってる。 それに伴ってかあちこちが
他のPMの作りと違ってるねェ」
「これを見て下さい。 構造解析の結果です」
396 名前:440と変なビス男16[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:23:19.17 ID:lTGvqzc7
[3/13]
ご主人サンが携帯端末を操作して調度品に囲まれた大型ヴィジホンに映像を移す。 普通のPM
なら人型故にフレームやアクチュエーターの配置等、人型に順ずるが比較用の通常のPMの横の
440の映像は、骨状のフレームでなくトラス形状のフレーム、小型の物が大量に分散配置された
アクチェエーター、油圧バイパスの分岐点に常にある制御弁、分散配置された非常用のコンデンサ、
ブレインコア損傷時に修復が終わるまでの緊急退避用のブレインコア。
「これらの機能からした貴方の特性は『生存特化』、能力は『自己修復』でしょうか。 貴方の体は
一部が破損しても動けるような構造になっていますし、フォトンジェネレーターやブレインコアの
様な致命的な場所の破損に対しても完全ではありませんが対応する事が可能です」
440の嬢ちゃんにはちいっと酷かもしれないけど、こんなもんまだほんの触りさね。
きっちり本当の事話しておいてやらにゃあ、何かあった時に不憫ってもんだ。
ふん、ビス男の方はこれといって驚いた様子はないみたいだねェ。 まあ、これからの話を
聞いてからが本番だ。 せいぜい、目ん玉白黒させるんじゃあないよ。
「お前サン方、ワンオブサウザンドってぇ知ってるかい? アタシ達PMのちょいとした裏話って
奴だよ」
ゆっくりと煙管を吸い込んで遠い目で紫煙を吐く。 相変らずこの話をする時の煙草は不味いねェ。
反応を見る限りはGH440もビス男も知らなかったようだねェ。 まあ、そりゃあそうか。
2月14日の”あの事件”以来やっきになって奴さん達がひたすら隠してるから仕方ないかい。
そんな事ぁ、アタシにゃ関係ない。 こっちの話全部聞いてこいつ等がこの先どうする事やら。
397 名前:440と変なビス男17[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:26:53.00 ID:lTGvqzc7
[4/13]
「数万体に1体の確率で生まれる”欠陥品”。 その欠陥のせいで、とんでもない能力を持っちまった
故に疫病神背負い込んじまった不憫なPM。 千体に1体の能力、普通のPM千体分、一機当千、
そんな風に言われて”ワンオブサウザンド”なんて呼ばれてるんだよ」
燻る煙草を火鉢に落とし、煙管を無造作に引き出しに投げ入れてる。 これ以上不味い煙草なんざ
吸っちゃいられないねェ。
「440の嬢ちゃん、これからのアタシの話しを覚悟して聞いとくれ。 そこのビス男もあの場所に
居合わせたからにゃあ、一蓮托生だ。 聞くか、聞かないかはアンタらに任せるよ」
「私の返事は変わりませんから」
「途中で抜けるなんて、美しくない事アタシはしないのよん」
にっこりと微笑んで返事をするGH440。 無理強いかどうかは置いといてもいい返事だねェ。
気概としちゃあいいんだが、この調子っぱずれなビス男は何とかならないのかねェ・・・。
まったくあのGH430の所の”嬢ちゃん”といい、アタシの周りのビーストってのは毛色の
変わったのしかいないんかい? 最もこんな事本人の目の前で言った日にゃ、また”狂犬”が
牙剥き始めるから言えないけどねェ。 今のありゃあ、違う意味での狂犬だ。
「アンタのご主人様は、アンタのその能力を知った事で殺された。 口封じとご主人様が亡くなる
事で発生する回収命令発動の為さね。 アンタを回収に誰か来たんじゃあないかい?
多分、この強引なやり口は公安部のやりそうな手口だねェ。 っと、アタシの知りうる話って奴は
ここまでさね。 で、アンタ達はこれからどうするんだい?」
398 名前:440と変なビス男18[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:29:33.29 ID:lTGvqzc7
[5/13]
「私は・・・」
「ストーップよん。 復讐したい気持ちは解るけどぉ、その事でこんな美しい手を血に染めるのは
美しくないわぁ。 復讐は二の次にしちゃいなさぁい。 でも、忘れる必要は無いわぁ。
そういう時はぁ、機会があるまで億尾にも出さないで最高のタイミングで横合いから思いっきり
殴りつけるのよぉ」
話を途中で遮られた上にビス男に手を握られてキョトンとするGH440。 その手を撫でながら
話を続けるビス男。 言ってる事も解りゃあ、仁義も通ってるけどねェ。 アンタ、止める理由で
ブチ壊しだよ・・・。 計算ずくならとんだ食わせ者だし、素なら筋金入りの変わり者。
どっちにしても貫き通せりゃあ大したもんだ。 どっちに転んでも、アタシゃ呆れる事にゃ
変わりないけどねェ。
「440ちゃん、行く当てはあるのかしらん? アタシの所、PMが回収されて今回のあの通りで
代替のPMがまだ来てないのよん。 何度も催促はしてるんだけどぉ」
「私は先程の話の通りですよ? 現に私のせいでご主人様も亡くなりました。 ワンオブサウザンド
という名の疫病神憑きのバケモノ。 これまでして頂いた事で十分です」
にっこり微笑んでまだ自分の手を握ったままのビス男の手を離そうと、触れた左手もビス男の手で
包まれて両手の平を合わせた形で上からビス男の両手に包まれる。 だんだんとビス男の手が熱を
帯び始めた。
399 名前:440と変なビス男19[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:33:46.16 ID:lTGvqzc7
[6/13]
「疫病神も、バケモノも美しければアタシは大歓迎よん。 アタシにとって問題なのはぁ美しいか、
美しくないかなのよぉ! ワンオブサウザンド? 壊れても修復して美しいままなんて、最高に
美しいじゃなぁい! いい事、440ちゃん? 最も大切なのは美しいという事。 美しいと
いう事は全てに対して優先するのよぉ! 世界は美しいという事で動いているのよぉぉぉっ!」
うっとりとした目でGH440と自分の手を見つめながら熱弁するビス男に対して置き去りに
された3人。 誰も付いていけない主張をしたビス男が周りの反応を気にせずにGH440を
お姫様抱っこに抱え上げて立ち上がる。
「これから忙しくなるからぁ、着替えは後で返しに来るわん。 その時にイイ物見せてあげるわぁ。
またねぇ」
コロニー4階のパルム行きPPTポートの前でGH440が我に返ったのでそっと降ろしてから
PPTの搭乗手続きを済まして発進時間ギリギリで乗り込み、パルムに向う。 行き先はGRM社。
「顧客問合せ案件B-213、代替PMの件で来たわん。 アタシの所に未だに来ない代替PMに
この子を割り当ててもらうわよぉ。 この子の回収と初期化の手間も省けて、アタシの代替PMの
割り当ても済んで一石三鳥なんだから文句は無いわよねぇ? 駄目っていうなら、今迄の催促の
ログ全部色々な所に送って異議申し立てするわよん」
400 名前:440と変なビス男20[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:39:29.79 ID:lTGvqzc7
[7/13]
そう言い放ちながら今日の分の催促忘れてたわん、と催促のメールを送った携帯端末をわざと
受付嬢に見える位置に置く。 ガーディアンズ本部、グラールチャンネル5、個々の個人アドレス、
幾つかのメールの送信先が表示されたままで。 やがて受付嬢の机の内線が鳴り、別室に案内されて
登録は滞りなく済んだ。
「んー、先にメール送って正解だったわん。 ガーディアンズの頃のヒューガちゃんのパトカが
あるのよねぇ。 それにぃ、この前何かキャスト絡みで問題起こしたばっかりみたいだから
これ以上波風立たせたくなかったみたいだしぃ」
「どう見ても確信犯としか思えません。 犯罪一歩手前のような行動も見受けられましたけど。
登録終了後に行っていたなら止めていました。 目の前の犯罪者を止められないなんて、私の
倫理に反するんですが?」
「手厳しいわねぇ。 さあ、次よん」
GRM社側の転送キューブで宿舎の自室に帰り、ヴィジホンを立ち上げて他の部屋への転送の準備を
行って実行する。 直ぐに戻りGH440を連れてガーディアンズ本部に向かい、ミーナに総務課の
場所を確認して用件を済ます。
「PM所有権譲渡に必要な費用を教えてもらえないかしらん? 一括でいいわよぉ。
あら、前は1千万メセタって聞いたんだけどぉ? 前にPM絡みの問題が起きて値上がりした?
払える額ならアタシは興味無いわん。」
「幾ら何でもこの金額に対して無頓着過ぎると言わざるを得ない。 どうやら頭痛がする前に私が
金銭出納管理をする義務を感じました。 私がいなかったら散在で破産する様が目に浮かんだ
位ですから」
401 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:40:49.08 ID:IkTRv/Wg
支援
402 名前:440と変なビス男21[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:42:10.97 ID:lTGvqzc7
[8/13]
何故貴方は出会ってから半日も経たないPMの為に、これだけの事が出来るのですか?
それも欠陥品のバケモノで疫病神のオマケ付き。 お互いにこの先知らぬ存ぜぬがベストでしょうに。
一歩間違えれば犯罪者。 そうまでして無理矢理登録変更して、決して安くない金額なのに私を
買い取って。 ああ、ご主人様を殺したヒトが嫌いになりかけていたのに。 しかも往来でお姫様抱っこ
なんて恥ずかしい事まで。 慰謝料請求したい位です。
「これで少しは強引なやり方は出来なくなると思うわぁ。 440ちゃんのご主人様候補が見つかるまで
の時間稼ぎ位にはなるかしらん」
「経緯に色々と言いたい事はありましたがこれから、よろしくお願いしますね? マスター」
「あら。 アタシはそんなつもりでやった訳じゃないわよん?」
「往来でお姫様抱っこってかなり恥ずかしかったんですよ? 責任とってマスターになってもらいます。
慰謝料請求する為にも。 あ、慰謝料は私の所有権譲渡費用という事で」
宿舎内の自室とはいえサラリと凄い事言いましたが、私は安くないので。 所有権譲渡が済んだ
私はご主人様の物になったのに、そんな自覚が一切見えないご主人様に対して嬉しいやら、悲しいやら。
やれやれです。 普通なPMじゃない私ですが、ご主人様はそれ以上に独創的な性格をしているので
お互い様という事で。 改めて宜しくお願いしますね、マイマスター。
私は貴方の言う、ずっと”美しい”ままでいますから。
403 名前:440と変なビス男[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 02:51:35.58 ID:lTGvqzc7 [9/13]
話としてはまだ続いているのですが、流れ的にきりが良いのでここまで。
続きは需要があれば、という事で。
変な性格のビス男故にツッコミがあるとビクビクしながらの投下でした。
お借りした女帝は書き易いのに不死身っぽくしようとした440が思った
以上に難しい・・・。
駄文及びお目汚し失礼しました。
404 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 03:06:14.68 ID:SIBhhOib [1/2]
夜中に投下乙
むしろビス男は新鮮で良かったとおもうんだ
パシリスレでビス男誉められても微妙かもしれんけどさ
405 名前: 忍法帖【Lv=26,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/20(水) 16:42:45.05 ID:lTGvqzc7
[10/13]
新参者で御座います。
>>401
支援有難う御座います。 御陰様でサルはセーフでした。
>>404
そう言って頂けると幸いです。 また書け次第投下します。
パシリスレでビス男云々は気にしていないので、率直な感想や指摘は如何なる
事でもお送り下さい。
実は、このビス男は本当にこの口調でPSU内で喋っていて、オンステや
パトカにも作中内の台詞と同じ事が書いてあったり。
初対面がこのビス男の方々はまだそうでもないのですが、初対面のキャラが
このビス男以外の方々の一部に不評、という前例があるのでビクビクしてます。
自分の場合キャラ変えるとよく別人と言われるので他キャラとのイメージが
一番違うこのビス男が違和感あるというより、原因はビス男の口調なんですが。
406 名前:今更な何か1[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 17:40:31.86 ID:lTGvqzc7 [11/13]
さあ ご主人様 合成をよこせ
合成の成功確率は「ソニチ」に支配されてるのだろう だが
セットされ 合成をただ実行している物・・・
我が薬品にし これから薬品にしようとする物は
ただの 普通の何もわからぬ基板達だ
私は薬品に出来る
微塵の躊躇も無く
一片の後悔も無く
モノメイトに出来る
この私はPMだからだ
では おまえは ご主人様
基板は私が倉庫から出そう
基板も私がセットしよう
素材を倉庫に入れ
基板にセットし
成功確率も私が提示しよう
だが
薬品にするのは お前の物欲だ
407 名前:今更な何か2[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 17:46:44.93 ID:lTGvqzc7 [12/13]
さあどうする 命令を!!
ガーディアンズ 機動警護部 ご主人様!!
私をなめるなPM!!
私は命令を下したぞ 何も変わらない!!
「アルマスラインの合成」!!
「アルマスラインの合成」だ!!
合成の邪魔をする あらゆる運営は 叩いて潰せ!!
逃げも隠れもせず マイルーム内から 合成を実行しろ!!
全ての障害には 要望だ 書き続け 投書しろ!!
・・・はッ ははッ ははは はは ははははッ
了解(ラージャ)
そうだ それが最後の成功への渇望 だ
なんとも素晴らしい! 食欲が沸き起こる! ご主人様!!
ならば 私は合成を実行するぞ
とっくりとごらんあれ ご主人様
408 名前:今更な何か[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 17:51:03.60 ID:lTGvqzc7 [13/13]
新参者で御座います。
メンテ中になんとなく・・・。
かなり今更なネタですが、過去スレのヘルシングネタは個人的にツボでして。
連投の駄文投下及びお目汚し失礼しました。
409 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 21:53:31.55 ID:dhZyXMTb
他作品をコピペ改変って痛々しいんだがスレ的にはどうなんだい
410 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 22:47:19.62 ID:yioJ5S0Y
パロならパシリスレ初期にはよくあったじゃないか
411 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 22:51:58.76 ID:tb2bvQZr
>>409
気にする必要はないよ。たまにはこういうのも出てくるさ。
コピペ改変自体はありふれたネタだし、倫理的におk。
やたら自己主張する書き手がいても、倫理的におk。
たまにどうでもいい駄文が落とされても、倫理的におk。
412 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 23:22:35.73 ID:SIBhhOib [2/2]
ジョジョネタに切れた人いたな懐かしい
413 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/20(水) 23:35:24.76 ID:63o7r8dM
>>409
まあ皆他で吐き出さず、ここでちゃんと処理してるからいいんじゃね?
合わなかったらスルーすればいいし。
ここはパシリ好きで妄想好きのチラシの裏でいいんじゃないかな
414 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 00:44:53.48 ID:C6MsqF7h
>>405
変なビス男の声が玄田哲章ボイスで脳内再生されている俺はどうしたらいいでしょうかw
>>408
基本何でもありだから気にしないで投下汁。
またのご来訪をお待ちしております、ご主人様。
415 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 00:52:52.51 ID:ZXPPvfZF [1/3]
>>414
お前のせいで俺までw
416 名前: 忍法帖【Lv=27,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/21(木) 04:47:54.31
ID:CDhSc9t9
新参者で御座います
>>414
因みに変なビス男の声は12番のピッチはそのまま。
玄田哲章で検索してみたらシュワちゃんの声の人でしたか。
問題ないです、自分も検索した後に玄田哲章で脳内再生されたので・・・。
了解です、また変な駄文でも投下しますので。
>>415
脳内で12番の声のノーマルバージョンで再生された後に玄田哲章バージョンが
再生されるようになりました・・・。
417 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 11:02:42.26 ID:vRJWpdyL
>>416
特定しますt(ry
ゲーム内と同じ口調だったから、あれっ?って思ったらやっぱりそうだった。
妄想爆発気味で何か書きたいと思うけど、文才0だから恐ろしくて書けないよママン・・・
418 名前:赤箱のリトルウィングレポート[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 16:35:41.21 ID:ZXPPvfZF
[2/3]
赤箱「リトルウィングは家族がテーマだと聞きましたので」
GH-450「『family』と掲げてる危なげな団体の映画なら知ってますが」
赤箱「ゴッドファーザーはマフィアだろ!」
GH-450「で家族がどうしました」
赤箱「キャストなので家族に憧れがありましてPMとなら家族になれるんじゃないかなと」
GH-450「なるほど。PMを家族と考える点には好感が持てます」
赤箱「一度でいいから『お兄ちゃん』と呼ばれてみたい」
GH-450「…ファック。それは家族願望ではありません」
赤箱「外では『兄さん』とか呼んでて『2人きりだと『お兄ちゃん』ならなおよし!』」
GH-450「だからそれは特殊なリピドーで家族願望ではありません。」
赤箱「家族いないのでわかりません」
GH-450「ファック…では妹っぽいPMを紹介します」
GH-463「いっしょうけんめいがんばるの。…だからいっしょにつれていって欲しいの…」
赤箱「ぐふぅ!今、今俺のこんにゃくとミルク回路がはじけましたよ!?」
GH-450「本当にファックな箱ですね貴方。まあ彼女は妹というか幼女ポジションです」
GH-463「がんばるなの~」
赤箱「ゆ…」
GH-450「ゆ?」
赤箱「優勝!」
GH-463「がんばるなの!」
GH-450「なんの審査ですか糞箱」
赤箱「ファックより酷くなった!」
GH-450「まあ御主人様の同僚のPMなんで貴方のPMにはならないんですが」
赤箱「本気で見せるだけかよ!こんにゃくとミルク回路はじけ損かよ!」
GH-450「ちなみに彼女はブレイバーと呼ばれる遠近複合タイプなので様々な戦闘状況に対応出来ます」
GH-463「遠くからでもがんばるなの!」
赤箱「ちょ…もしかしてこの子も傭兵任務の相方をすんの?」
GH-463「ご主人様といっしょにがんばるなの!」
GH-450「ファッキンエアヘッドですか貴方は。PMを何だと思っているのです?」
赤箱「いや家族に…」
GH-450「基本的には主人をかばって死ねるなら本望なのがPMです」
赤箱「『お願いですガードしてください』とかなんとか」
GH-450「さあ?ガーディアンズのPMの事はしりませんよ?」
赤箱「うわあ…勝手だ…」
419 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 16:36:58.88 ID:ZXPPvfZF [3/3]
GH-450「私でもその子でも変わらず主の命と引き換えなら喜んで自分の命を差し出します」
赤箱「…」
GH-450「リトルウィングのPMは主人の指示ひとつで生きも死にもするのです。無論あなたにもしかしたら万が一付くPMもです」
赤箱「なんで俺にPMが付くかがそんなに未知なんだ…」
GH-450「目の位置にある光る目みたいな部品から洗浄水が溢れてますよ大丈夫ですか」
赤箱「目だよ!泣いてんだよ!」
GH-450「だいたい目のパーツが光ったら眩しいでしょう。なんで光ってるんですか」
赤箱「俺の人間らしい感情は無視か!」
GH-450「因みに私は御主人様に腹上死されるのは我慢なりませんが腹上死させられるなら満足なタイプです」
赤箱「うう…心の底から味方が欲しい…」
GH-463「赤箱しゃま、おてて、つなぐ?」
赤箱「ありがとう、でも俺は…ガンダムに…なれない…」
GH-450「何の戯れ言ですかダメ箱」
赤箱「ダメ箱ですみませんすみませんすみませんが戦闘に連れ出しても命令しても心が!心が痛まないタイプを教えて下さい!!」
GH-450「私くらいのレベルになると御主人様に命令されると考えるだけでもゾクゾクしますが」
赤箱「うん俺あんたの主人とは今度じっくり殴り合いたい」
ここまで
463かわいいよ463
420 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 17:13:46.69 ID:RbzphZQ+
>>417
過去スレ1から見てみ?
文才とかそんなの関係なく、色んなのがあるだろうw
421 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/21(木) 20:41:27.50 ID:H7NlI4I9
>>417
何を勘違いしているんだ
ここは文才を披露するところじゃない。妄想を披露するところだw
>>418
今更だけど発言バリエーション増えたんだなあ・・・
450のまま微動だにしないので全くしらんかったw
422 名前:DEA ◆zPSULOVELo [sage] 投稿日:2011/07/21(木) 20:48:29.79 ID:2QYMn/dZ
[1/2]
>>417
まぁ、あれだ、いろいろと言われるかもしれないがここでやらなかったらどこでやるのか?
その熱い思いをここにぶちまけろよッ!もっと熱くなれよッッ!!('ω'`)
423 名前:DEA ◆zPSULOVELo [sage] 投稿日:2011/07/21(木) 20:48:55.81 ID:2QYMn/dZ
[2/2]
2chの恥は書き捨てとはよく言ったものだ
まぁ、そういうこっちゃ('ω'`)
424 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/22(金) 04:43:16.54 ID:pB1QILUc
[1/12]
>>417
ええ、文中そのままです。
色々な意味でレアモンなので見かけたら生暖かい目で見守ってやって下さい。
思いついた事を投下で構わないかと。 自分の様な駄文書きがいる位ですし。
>>418
投下乙です。
幾ら何でも流石に幼女は色々な意味でどうかと・・・。 でもPMの外見って
どっちかっていうと中学生から高校生位の少女の三分の二の縮尺な気がする。
425 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 14:18:16.24 ID:ox2a1Dic [1/3]
>>417デス。
崖っぷちに立って、押すなよ!?と言ったら思いっきり背中を押された気分ですが、
爆発した妄想を、つたないながらも文章にまとめてみました。
まだ書きかけなのですが、ある程度の量になったので投下してみるテスト。
以下、妄想開s(ry
・・・ピッ・・・プシュー
「・・・ふうん、一般居住区と部屋の造りは同じなのね・・・よいしょっと・・・。」
ここはガーディアンズ居住区のとある一室。
誰かの来訪により私のOSのスリープが解除され、起動していく。
・・・All check ok .. PM専用オペレーティングシステム作動・・・
いつから眠っていたのだろうか、以前の記憶はもう無い。
OS上には初期化された旨のメッセージが表示され、初期設定の入力を
求めるプログラムの待機が表示されている。
そう、私は新しいご主人様の元へと配属されたのだ。
・・・視点カメラ起動完了・・・映像を受信します。
視点カメラが起動し、まだピントの合ってないぼやけた視界に
一人の少女の姿が浮かび上がる。
直感なのか、予めそうプログラムされていたのか分からないが、
私はその視界に捉えた少女が新しいご主人様になる方だと認識した。
426 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 14:21:43.91 ID:ox2a1Dic [2/3]
さるってどれ位書きこんだら発動するんだろうか・・・?
続き
「この子が私のPMになるのね。説明書説明書と・・・」
少女は引き出しを漁りはじめた。どうやら私の取扱い説明書を探しているらしい。
ぼやけた視界が明瞭になり、銀髪の小柄な少女の姿が映し出される。
「ピッ・・・ガーディアンズIDナンバーヲニュウリョクシテクダサイ。」
初期設定プログラムが作動し、私の声帯スピーカーから音声ガイダンスが流れる。
と、同時に点検用ハッチが開き、メンテナンス用キーボドが現れ、メンテナンス用
モニターが作動する。
「って、説明書どこよぉ!・・・もういい!使ってみればきっとなんとかなるわ!」
少女は私の目の前に来ると慣れない手つきで初期情報の入力を始めた。
「ピッ・・・ガーディアンズIDナンバーヲカクニンシマシタ。ハジメマシテ、ラピスサマ」
「ツヅイテ、ワタシノナマエヲニュウリョクシテクダサイ。」
「名前・・・かぁ・・・考えてなかったなぁ・・・。」
この少女の名前はラピスと言うらしい。
ガーディアンズの監理室から、この少女に関する情報が流れてくる。
流れてきたデータは記憶回路へと伝達し、記録されて行く。
427 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 14:23:55.99 ID:ox2a1Dic [3/3]
「よし、きめた!」
少女は慣れないキーボードと格闘しながら一つの名前を入力した。
「ワタシノナマエハ、「ラズリィ」デヨロシイデスカ?」
少女は微笑むと、「これからよろしくね、ラズリィ。」と言いながら、Enterを押した。
と、同時に初期設定入力が終わり、私の記録領域にある私の名前がUndecidedから
ラズリィに書き換えられ、通常運用モードへと移行していく。
「ピッ・・・ショキセッテイハカンリョウシマシタ。」
「アラタメマシテ、ヨロシクオネガイシマス。ゴシュジンサマ。」
少女の顔に安堵の表情が広がる。
私とご主人様の出会いは、特に変わった事も無いありふれた出会いがスタートだった。
強いて言えば、ガーディアンズ監理室よりもたらされた彼女の経歴は少々?変わった点
が見受けられたくらいである。
と、今回はここまで。
次の話しまで書いてありますが、需要がありそうならまた投下します。
428 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 18:35:56.60 ID:R97X07l/
わっふるわっふる
429 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:28:50.40 ID:pB1QILUc
[2/12]
>>425
投下乙です。
さるは一定時間H の間に最新の投稿数N のうちM回 投稿したら規制。
H N Mは板毎に違うと前レスにあります。
それと時々名前の欄に !ninja と書いて忍法帖のレベルを上げると長文を
投下し易くなるともありますね。
自分の場合はさる受けて、1時間後位してから投下出来るようになりました。
細分化して投下回数が多くなるようなら予め支援要請するのもいいかと。
途中に他の方々のレスを挟めばさる回避出来るので。
そして最後に自分もワッフルワッフル&後押しをした以上飛び降ります。
430 名前:440と変なビス男22[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:38:43.32 ID:pB1QILUc
[3/12]
新参者で御座います。
少し貯まったので投下。 前回の話のそのまま続きです。
2レス分位の番外編もあるのですが、そちらは連投にならない様に
需要があれば日付けが変わった辺りにでも投下します。
お買い物?編
「そろそろ夕飯の支度するわん。 その間にさっきお湯張っておいたからお風呂でも入っててねぇ」
「料理出来るというのは予想外でした。 私は味にはうるさいですよ?」
「インスタント食品での食事なんて美しくない事はしないのよん」
「期待に見合った評価が出せる品でお願いしますね。 料理と言った以上は私がPMだからアイテム
というオチは却下します。 その場合はS武器以外は認めませんから」
これってどちらかというと私のやる事なんですけど? まあ、マスターが言うのですからお言葉に
甘える事にしましょう。 風呂上りのドレッシングルームで重要な事を思い出しました。
脱いだ服と下着は既に洗濯機の中、着替えどうしよう・・・。 ご主人様のドレッサーを物色して
シャツを取り出す。 念の為に何時でも銃は撃てる準備をしておいた方が良さそうですね。
私は可愛いと自覚してますから。
「先にお風呂頂きました。 ですが、着替えの用意に至らなかった点について反省を促します」
「もうすぐ出来るから、ちょっと待っててねぇ」
着替えの事を失念していたのは私もなんですが。 着替えの買出しの為の布石という事で。
あんな場所での戦闘行動後だったので、かなり念入りに体を洗っていたので結構長湯になったのに
未だに調理が続いているというのは内容が気になりますが、振り向いて私の姿を見たご主人様が
無反応で調理の続きを開始した事にちょっとイラッとしました。 こんなに可愛い私が、男物の
シャツ一枚のみだというのに。
431 名前:440と変なビス男23[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:41:07.98 ID:pB1QILUc
[4/12]
「お待ちどうさまぁ」
「仕方無しにこの格好をしてるからといって、襲わないで下さいね?」
料理を運び終えたご主人様に、レディとしてのプライドを傷つけられた矛先を向けての一言。
この後のご主人様の台詞はきっと、こう言うでしょう。
「「あら。 私が無理矢理なんて美しくない事しないわぁ」」
「そう、そうよぉ、その通りよぉ! 440ちゃんも解ってきたじゃなぁい! 美しいという事は
全てにおいて優先されるのよぉ! じゃ、食べましょうねぇ」
ほら、ハモった。 それも一字一句間違いなく。 そういうヒトですよ、ご主人様は。
考えている事が解り易いったらありゃしない。 単純過ぎて笑える位に。 だから、今の私も
笑っちゃってます。 おや、今回は随分早く切り上げましたね。 折角の料理が冷めて不味くなる
なんて、美しくない事はしませんものね。
「ご馳走さま。 これなら合格点をつけれます」
「じゃ、次は満点目指すわよぉ」
「とっても、美味しかったです」
本当なら満点と言ってもいい位に美味しかったけど、最初にこう言っておけばご主人様の
事だからまた作ってくれますよね? 次回作、密かに期待させてもらいますから。
ご主人様が夕飯の後片付けをしてる合間のティータイム。 それ位私がやろうとしたけど
ご主人様の「最後まで終わらせないなんて、中途半端は美しくないわぁ」の一言。
あ。 このハーブティー、美味しいです。 後で銘柄を聞いておこう。
432 名前:440と変なビス男24[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:43:37.01 ID:pB1QILUc
[5/12]
「今日は色々疲れたから寝るわぁ。 明日必要な物とか、お買い物に行きましょうねぇ。
440ちゃんのベッドはそこよん」
「PMが主を差し置いて主よりも良い場所で寝るなど、PMとしての私の良心が咎めます。
むしろ、そんな事を許せば末代までのPMの語り草になる事必須なので却下です。
今夜は同じ場所で寝る事を許可しますから、先にお休み下さい。 まだやる事があるので」
寝巻きに着替えたご主人様が私にベッドを使うように促しながら枕と毛布を持ってソファーに
向かおうとしているのを言い止める。 本当に、手のかかるご主人様です。
「明日はおフトンでも買おうかしらん。 おやすみなさぁい、夢の中で会いましょうねぇ」
「おやすみなさい、マスター。 良い夢を」
ご主人様がベッドに向かった後ニューマンの”ご主人サン”から渡して貰った記録チップを
イヤーパーツののスロットに差し込んで再生。 内容は先程の私の構造解析のデータ。
自分の体だから検索すれば済むけど、その一瞬が命取りになるとも限らないので予め知っておく
必要がある。 後悔はしたくないですから。 私のデータに対しての比較用の一般的なGH440の
平均データ。 その対比を見比べて一つの項目に目が止まる。 その項目は”重量の対比”
『フレーム形状&アクチュエーターの配置数及び、油圧バイパスの分岐点毎に設置された制御弁&
非常用ブレインコア&予備コンデンサ等の一般に見られないパーツの有無による重量増加は以下の
通りでリアクター出力&アクチュエーターの設置数増加で行動における影響は無い・・・』
433 名前:440と変なビス男25[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:45:50.29 ID:pB1QILUc
[6/12]
補足説明には行動には問題無いとの内容ですが、レディに対して”普通より重い”という事実は
今迄のいかなる攻撃よりもこたえました・・・。 ご主人様にお姫様抱っこされた時に言われなくて
よかった。 これからは万が一にも私以外のGH440をご主人様がお姫様抱っこをする様な事態は
避ける必要が生じました。 レディの尊厳に関わりますから、何としてでもそんな状況は阻止します。
「あの時説明していなかった機能もあるとは。 気を使ったのでしょうけど、何れ使う事になれば
遅かれ早かれですけどね」
一通りチェックした後データを自分に移してからチップのデータを消去。 ドレッシングルームの
体重計に向かおうとする足を頭を振って止める。 こういう余計な事は考えないで寝る事に限る。
ベッドをよじ登って毛布をまくり中に入る。 既にご主人様は熟睡中。 今日は色々とありました
から、お疲れ様。 聞こえるか聞こえないかの小さな声をかけて再確認。 起こさないようにそっと
腕を持ち上げ、水平の形で下に降ろして腕枕の完成。 これで良し。 おやすみなさい、ご主人様。
「おはようございます、マスター」
まだ寝ているご主人様に、聞こえるか聞こえないかの小さい声をかけて再確認。 起こさない様に
細心の注意で腕を元に戻す。 シャワーを浴びてから洗濯した服と下着を身に着けて朝食の準備。
私もPMである以上はせめて、これ位は。 料理の腕の差も朝食なので簡単な物ですからと言えば
誤魔化せるかと。 暇を見て料理教室に通うとしてやれやれ、本当に私の手を煩わせるご主人様ですね。
まったく。
434 名前:440と変なビス男26[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:49:24.51 ID:pB1QILUc
[7/12]
「おはよぉ、440ちゃん」
「おはようございます、マスター。 朝食の準備は出来ていますので」
朝食の片付けをしようとした私に「まだ使うから、いいわよん」と言って食器を持ってキッチンに
向かうご主人様。 何か料理を始めたので、その間に掃除や洗濯を先に済ませておきますか。
なんせ、私の買い物は長いですから。 選ぶ以上は妥協はしませんよ? 値段も含めて。
「じゃ、一旦お昼にしましょうねぇ」
「見渡す限り、食事の出来そうな店は見受けられませんが? 折角買った服はモギりませんから」
私用の日用雑貨品と、440用スーツ一式(内容と枚数は省略)を買い揃えた時点で一旦昼食との事が
何故かコロニー1階のベンチ。 問い質そうと思ったらナノトランサーからランチバスケットを
取り出してその中のタッパーを渡してくれました。 トマトをチーズで挟んだもの、薄いコルトバ・カツを
野菜で挟んだもの、と2種類のサンドイッチ。 魔法瓶のスープをマグカップに注いで2人して食べました。
カツの揚がり具合と油を抑えるのに使ったレモン・ポーションが、いいバランスです。
「食べ終わった事だしぃ、続きに行くわよん」
「今迄の言動からするとありえない位随分シンプルな食事でした。 予想外です」
「シンプルな料理は誤魔化しが出来ないから意外と難しいのよん」
PM用ブティックで普段着を物色する事、数時間。 この時点で既に2人のナノトランサーは一杯で
普通ならこんな場合選び終わるまでに待たされる時間と買った服の枚数の多さに辟易するんでしょうが
「妥協は美しくないわん」の一言で楽しそうに一緒に選んでいるので、それではお言葉に甘えて。
まだ買い物は終わっていないという事をお忘れなく。
435 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:52:23.49 ID:qqolfx2P [1/23]
支援支援
436 名前:440と変なビス男27[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:53:18.68 ID:pB1QILUc
[8/12]
「ここに来るのも2度目ねぇ」
「PM以外はまず用の無い場所ですから、普通はヒトは来ませんね」
結局、下着と帽子を買う為にパシリ大通りに行く事に。 PM用ブティックにも下着売り場はあったけど
PMも工業ラインで量産される規格品。 私の予備コンデンサは人工細胞ベースで出来ていてヒトのいう所の
胴体部の脂肪の場所に配置されており、容量確保の為かそれなりの量があり私の体型は通常の440型よりも
女性特有のラインが強調されていると。 まあ有り体に言えば既製品の下着のサイズが合わなかった訳で。
何でそんな所まで規格外になりますか、やれやれ。 それと、私は既製品の帽子じゃ満足はしませんので。
「ヒソヒソ。 チラ。 ヒソヒソ」
「んー、こっちのデザインの方がいいかしらん? 440ちゃん、どぉ?」
「マスター、思いっきり注目されていますけど。 これじゃ通報されても私は責任負いかねます。
同じガーディアンズのお世話にならないようにお願いします」
PM用下着専門店で普段着の時と同じく私と一緒に下着を選ぶご主人様を、店内全てのPMが訝しげな目で
見ています。 そりゃあ、そうでしょうとも。 ここも男子禁制の領域の一つなんですから。
邪な考えが一切見受けられないご主人様の態度に、店内のPMも徐々に自分の捜し物に戻り始めたようです。
通報されずに済んでよかったですね。 ロリコン扱いは98%の確率で不動として、まさかの女装趣味とかが
あるというなら勘弁して欲しいです。 万が一そんな趣味があっても、PM用はサイズが合いませんけど。
「マスター。ブティック内で下着を選ぶ時のみ、手伝わなかった理由を聞かせて下さい」
「だって、GH440用のコーナーに440ちゃんにサイズの合う下着が無かったじゃない」
「マスター、何時の間に私の下着のサイズ見たんですか? 状況次第で対PM対策室に、この場で通報します」
「サイズ位見て判るわよぉ。 サイズ違いのお洋服とか、靴とか送るなんて美しくない事はしないのよん」
437 名前:440と変なビス男28[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:56:03.93 ID:pB1QILUc
[9/12]
何と無しに気になったので聞いてみて、この答えは想定外。 理由はご主人様らしいとはいえ、その特技は
あまり口外しない方がいいですよ。 セクハラで訴えられても私は庇う気は無いので。
それに、知られた私だって恥ずかしいんです。 その前にご主人様がGH440の標準サイズを知っているか
どうかが問題でしょうか。 知らなくても見れば判るなら同じ事ですが、必要に駆られない限りは知ろうとは
しないでしょうけど。
「流石パシリ大通りねぇ。 こんなお店まであるとは思わなかったわぁ」
「当然です。 GH440型にとって、帽子がなければ始まりませんから」
そう、この店こそが今回の買い物の一番の目的の場所である「GH440用帽子専門店」なのです。
以前に辿り着けなかったせいもあって、本日の買い物で一番時間をかけたので閉店時間のギリギリまで
かかりましたが、選んだ過程と買った帽子の数からすれば普通でしょう。 使った金額は別として。
コロニー内の店の開店及び閉店時間は共通なので、今から行ったとしても寝具店も閉まっている筈。
ご主人様の事だから私が言うでもしない限り、フトンの事は思い出さないからここは言わぬが花。
「ちょっと出かけてくるわん。 夕飯は先に食べててねぇ」
「私もご一緒します。 マスターを一人にすると何を仕出かすか解りませんから。 何か仕出かして
呼び出されるなら一緒にいた方が手間が省けます」
「あら。 440ちゃんが一人で置き去りにされる事になるような場所には行かないわよん」
買い物から戻って荷物を置くと、ドレッサーから大き目の包みと机の引き出しから小箱を取り出して
ナノトランサーに収納して出掛けようとするご主人様に同行を願い入れる。
またご主人様が戻ってこなくなるのでは? あんな経験は二度としたくない。 そんな私の思いを
察したかのような返事。 そう言った以上は、ちゃんと戻ってきてくれないと。 何時までも待つ位なら
勝手に探しに行きますので。 そんな事になって見つけた時には、覚悟してもらいましょうか。
438 名前: 忍法帖【Lv=1,xxxP】 [sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:56:52.48 ID:qqolfx2P
[2/23]
417です。PC変わったのでID変わってますがw
ビス男氏の投下が終わったら自分のも続けて投下しますね。
439 名前:440と変なビス男29[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:03:20.11 ID:pB1QILUc
[10/12]
「ゴメンなさいねぇ。 夜分にアポも無しでお邪魔しちゃってぇ」
「で、今日は一体何の用だい? 晩飯たかりに来たなら追ん出すよ」
「借りてた着替え返しに来たのと、この前言ったイイ物見せに来たのよん。 ほら」
ナノトランサーから借りてた黒服の包みを出してテーブルの上に置いてから、今度は一枚の紙を
取り出して見せる。 所有権譲渡証明証ねェ。 まあ、そのうちやるんじゃないかと思っちゃいたが
結構早かったねェ。
「あら。 外したみたいねぇ」
「そりゃあ、そうさね。 見せる相手が違うんじゃないかい?」
「んー。 それは置いといて、あとこれ」
ナノトランサーに所有権譲渡証明証をしまって、入れ替えに出した小箱の蓋を開けて女帝に渡す。
中身は薄い色合いの焼き物の徳利と杯のセット。
「アタシのGH101の件のお礼よん。 カサ・マ焼き。 本来はこういうのは焼かないんだけどぉ、
以前にお願いして特別に焼いてもらったのよん。 だから銘は入ってないけどぉ」
「一体何の話だい? アタシゃそんな事身に憶えがないねェ。 うちが慈善事業に見えるかい?」
「んー。 アタシ忘れ物するかもしれないけどぉ、気にしないでねぇ」
ワンオブサウザンド容疑のPMが初期化されて、ビス男の所に配置された事が判明して回収された後に
廃棄された事をビス男の所まで伝わるようにしたのはアタシだ。 その事に何処で気が付いたのかは
知らないが確認もしないで手土産寄越すかねェ。 まあ、忘れ物って事にしておいてやろうじゃないか。
440 名前:440と変なビス男[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 21:06:23.76 ID:pB1QILUc [11/12]
以上、お目汚し&駄文投下失礼しました。
もう少し書いてはありますがこの直後の続きはまた後程という事で。
支援有難う御座いました。