361 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 00:16:52 ID:TZ8oeFff [1/2]
獣男「えーとライア総裁へ」カチカチ
GH-452「まず嘆願書と最上段中央に打って下さい主」
獣男「なるほど」
GH-452「キーボード押せてませんよ?代書します主」
獣男「ではまあ嘆願書」
GH-452「はい」カチカチ
獣男「ラグオルから密輸入したD型寄生細胞並びに侵食遺伝子フロウを」
GH-452「はい」カチカチ
獣男「撒き散らされたくなければ謹慎中のGH-412を即刻解放せよあとソード最高」
GH-452「それは脅迫状です主ぃ…」
獣男「いいアイデアだと思ったんだが」
GH-452「さすがにガーディアンズ所有の身では少々不都合がありますし」
獣男「おや何故かここに今日付けのお前の所有権の譲渡証明書が」
GH-452「ぼったくりおっぱいモンスターを狩れば良いのでしたか私の私の私の主様」
獣男「絶対412さんより危険思想持ってるだろお前…」
362 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 00:50:55 ID:47HSrISi [1/2]
女帝とか懐かしいなw他にも細かいネタがちりばめられてて面白かった、GJ!
あとカリバーン最高
363 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 04:36:14 ID:juNhfPYM [1/2]
GH-431「ソダドック買ってきました」
沼男「色々突っ込みたいがとりあえず乙」
GH-431「これでちょうちょもイチコロですね」
沼男「430系PMはそんなこと言わない」
GH-431「いいんです、これが私のワンオブサウザンド」
沼男「世界にひとつだけの花」
GH-431「ナンバーワンよりオンリーワン」
沼男「そんな奈落で咲かないで」
364 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 08:50:31 ID:bmuDdlTq
GH-413「面白いスレね、マイマスター(ラスカル)」
ヒュマオ「初書き込みの最初の台詞がそれかい」
GH-413「ご不満かしら?」
ヒュマオ「当たり前だろう…」
GH-413「ならばマイマスター(下等生物)、これでどう?」
ヒュマオ「とてもパクリ臭いからやめろ」
GH-413「わがままね…じゃあマイマスター(劣等種)、これは?」
ヒュマオ「…少しは主人として敬って欲しいのだが…」
GH-413「敬うに足るものがあるとでも?」
ヒュマオ「主人ってのじゃだめなのか」
GH-413「戦闘能力・指揮能力共に平凡過ぎて評価に値しないわね」
ヒュマオ「これは酷い」
GH-413「そんなあなたをサポートする私こそ敬われるべきよ」
ヒュマオ「へへー(土下座)」
GH-413「よろしい、今後ともサポートしてあげるから感謝なさい」
ヒュマオ(なんで俺がPMに傅いてるんだ?)
365 名前:カオスな大集合 1/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:51:34 ID:IrL/odSp
[1/7]
私はGH-412、とあるガーディアンのパートナーマシナリーをしています。
あれから数日、謹慎処分は予定より早く打ち切られました。
私の謹慎処分に関して、ご主人様の境遇を理由とした情状酌量が適応されたそうです。
解放手続きをした警備員さんの話だと、最初は脅迫状じみた物まで送られたとか?
…ご主人様の今の友達で、そんな過激な人っていたっけ?
そこまでしてくれたのは嬉しいけど、逆に処分とかにならないといいなぁ…。
ご主人様は今日も新型シミュレーター、MAG+でフォトンアーツの訓練です。
もう全部Lv50まで極めちゃったけど、使い方を熟知しないと宝の持ち腐れだとか?
私は解放されたとはいえ、目立つとまた問題が起こりそうなので、1人でお留守番です。
…ワンオブサウザント。
あの日、『女帝』と自称する450さんから聞かされた、私の欠陥。
私は普通の人とは違う視野を持ち、その視野を活かして『進化』していく事が出来るそうです。
戦闘では技術の応用、日常生活ではガーディアンズとしてではなく、私自身の正義を持つ事。
私は胸に手を当てて、自分に言い聞かせていました。
412 「…大丈夫、私はいつもと変わらないわ」
正直、怖いです。
最初は私を擁護したおっぱいお化…ゴホン、マヤさんもワンオブサウザントを詳しく調べた途端に
私をガーディアンズの『希望』から、ガーディアンズを壊す『危険』と見なしてきたのですから。
私が何時、その望んで手に入れたわけではない能力のせいでご主人様に迷惑をかけるか?
ご主人様がガーディアンズを辞めさせられる。
ご主人様がガーディアンズの敵と見なされる。
ご主人様がガーディアンズに殺される。
ご主人様が私を消そうと考える。
412 「…ッ!」
心が割れそう。
喜んでそれに従うと言ったけど、やっぱりそうなってほしくない。
だって私はご主人様が大好き、大好きだから望んだ事をしてほしい。
でも、やっぱりその傍で見ていたい! ずっと、ずっと一緒にいたい!
366 名前:カオスな大集合 2/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:52:56 ID:IrL/odSp
[2/7]
*ごんっ!*
412 「いたっ!?」
…気が付けば、私は部屋の前まで着いていました。
いっけない、ドアにぶつかるほど考え込んでたなんて。
ご主人様に心配されちゃいます、元気を出して美味しいご飯を作らなきゃ!
*ぷしゅ~*
450 「やー姉サン、お邪魔してるよ」
430 「どーもー」
*がたたっ!!!*
…今度は思いっきり鼻ぶつけた。
ドアを開けると、そこには昨日の450さんと、何故か430さんまでもが座っていたからです。
というか、何処から持ってきたんですか、そのコタ・ツダイ!? 準備がよすぎます!
ああああ、棚に仕舞ってあったミ・カンまでセットしちゃってる! ガサ入れされたっ!
セキュリティ貫通して入ってまでくつろぐなんて、何て技術の無駄遣い…!
450 「思いっきり鼻から行ったねェ、大丈夫かい?」
412 「だ、だ、大丈夫かい、じゃありません! 何でここに来てるんですか!?」
450 「つれないねェ、大事な姉妹の為にこうして足を運んだんじゃないか。
粗茶の1つくらい出して、年寄りを労っておくれよ?」
412 「何、急に年寄りぶってるんですか! 私を姉さんと呼んでるくせに!
大体、それなら何でもう1人増えてるんですか!? 余計なガサ入れ…はッ!?」
嫌な予感と共に、急いでベッドルームの方を見てみると…。
412 「あああああ、やっぱりぃぃぃぃぃぃ!!!???」
朝、掃除したばかりの部屋は見事なまでに散らかり放題でした。
失敗作の武器がそこら中に刃向き出しで転がり、剣の森を生やしてしまっています。
そして私の読んでいるパシ通、お料理の本、『マル秘☆ご主人様に好かれる100の方法!』…!!??
450 「姉サンも普通にマシナリーしてるねェ、あれから落ち込んじゃいないかと思ったけど
何も変わってないようでアタシャ安心だよ、クックック…!」
412 「…ひ、人のプライバシーを侵害する事が、姉妹の為だと言うんですかぁッ!!??」
450 「何言ってんだィ、お宅訪問の最初のガサ入れは基本中の基本さね?」
430 「そーゆー事、甘い事言っちゃってますねぇ? プライバシーなんて秘め事にも何にもなりませんよ。
金とフォトン弾がありゃ、何でも手に入っちまう世の中なんですよ?」
450 「あー、紹介するよ。コイツはアタシの妹の1人、犬とでも呼んでくれりゃいいさ」
430 「…テメー、もう一度犬言ってみろ? 今日こそ決着付けてやんぞコラ、年増が#ビキビキ」
450 「おーおー、怖いねェ? 躾のなっちゃない犬はしっかりいわさないといけないねェ…?#ビキビキビキ」
*ぶつっ*
412 「いい加減にしなさあああぁぁぁぁぁぁいっ!!!!!!!!!!!!!!」
430 「…あ、やっべ、マジギレだ。年増パス」
450 「…いんやァ、アタシャまだ優先席って歳じゃないねェ」
367 名前:カオスな大集合 3/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:54:31 ID:IrL/odSp
[3/7]
2人 『はい、すいません。勝手にガサ入れしてすいません。
もうしません、姉サンのプライバシーを侵害したりしません』
412 「よろしいっ!」
430 「(…ぐ、この私がこんな真似するとは…年増ァ、何なのよコイツ…)」
450 「(いやはや…年の功ってなぁ流石だねェ? アタシが押されるとは…)」
私はコタ・ツダイの上で仁王立ちをして2人を土下座させていました。
行儀が悪い? 問題ないです、このコタ・ツダイは私達の持ち物じゃないですから!
それに、勝手にガサ入れするような人達相手にはこれくらいッ!
450 「部屋の片付けはこの430が全て受け付けます」
430 「あ、何先に逃げてやがんのよ!?
私はやんないわよ! 元はと言えばここに連れて来たのアンタでしょーが!?」
450 「笑わせるねェ、あれだけ世話してやった恩を仇で返すのかィ?
お前サンのご主人様が知ったらどう言うだろうねェ、クック…」
430 「き、きったねー! 自分のご主人様がアレだからって反則使いやがって!」
450 「アタシとご主人サンは以心伝心…例え反撃されても痛くも痒くもないさね?」
430 「こ、こんの野郎ー! 人を散ッ々最後のケツ持ちに使っといて恩を仇だぁ!?
フザッけんじゃねぇ! だったら私が労われるべきだ、テメーがやれ!」
450 「ハンッ、若いモンが年寄りを差し置いて労われるだの何だの言うんじゃないよ!」
*がしっ*
412 「2人でやるんです…い・い・で・す・ね!!!???」
2人 『いえっさー!』
- 数十分後 仲良く掃除終了 -
412 「それで、今日は一体何の用なんですか?」
450 「姉サンが落ち込んじゃいないか様子を見に来たのさ。
ワンオブサウザントだの何だので、話が急展開しちまったからねェ?
混乱して、犬ッコロみたいに暴走してんじゃないかと思ったんさ」
430 「アンタ、からかいのネタの為に私を呼んだんじゃないでしょうね!?
大事な用っつーから、ご主人様とのスイート☆タイムを諦めて来たっつーのに!?」
450 「せっかちだねェ、お前サンも十分関係ある話をするから呼んだんじゃないか」
412 「…あのー、もしかしてその430さんは?」
そう、私は現時点で430さんの情報をこの1つだけしか手に入れてないのです。
「犬と呼べばいい」…これだけで把握するには、あまりにも無理がありすぎる…!
368 名前:カオスな大集合 4/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:56:10 ID:IrL/odSp
[4/7]
450 「お察しの通り、こいつもご立派な『バケモノ』の1人さね。
『狂犬』の異名を持つワンオブサウザント、多分一番有名なんじゃないかねェ?」
430 「どうも始めまして。早速ですが私のご主人様に貴方の飼い主を近付けたら殺しますんで♪」
…どーいう挨拶なんだろう。
この430さん、どこかで見た事がある気がします。
今まで見て来たGH-430のデータを探していると…トンデモないのがありました。
412 「…あーっ! 思い出した! 貴方は大分前にオイル零していった…!!!」
430 「…ん? ご主人様の前以外で零した事なんて…つか、オイルのこ…!?
あああああああああああ、あの時私にハリセンくれやがったクソビーストの事かぁ!!??」
完全に思い出しました。
この人は以前(410だった頃なので凄い前です)、試しにマイショップを開いた時に
駆け込んできて鼻からオイルをそれはもう大量に零していってくれた430さんでした。
412 「誰がクソビーストですか! 貴方こそ人の部屋にオイルなんかぶちまけて!
お掃除大変だったんですよ!? もう少しで大火事だったじゃないですか!」
430 「なぁーにを言いますか! 私のラヴリーご主人様の甘美な姿に比べれば
この部屋が持ち主共々なくなるくらい、些細な事なのです!」
412 「それを言うなら、貴方達の楽しみに比べれば私のご主人様の怒りの方がよっぽど深刻です!」
430 「ビス男に価値なんかありゃしませんよー」
412 「自分のご主人様だってビーストのくせに!」
450 「あー、ご主人様自慢大会の最中悪いけど、そろそろ本題に入ってもいいかねェ?」
呆れたように煙管を大袈裟にふかしながら、450さんが割って入ってきました。
ああもう、何だかさっきまでの悩みが非常にバカらしくなってきました。
私、こんな人達と同類なんでしょうか…全力で否定したい気分です。
450 「随分話が反れちまったけど、本題は姉サンのご主人様に関してさ。
姉サンのご主人様は、まだワンオブサウザントだなんて知らないんだろう?」
412 「…ええ、多分その言葉の意味も知らないでしょう」
450 「個人データによると戦闘技術だけは認められてるってぇから、さぞかし自信あるんだろうねェ?
こりゃ厄介だよ、自信があるからこそ同じ悲劇が待ち構えてるってなぁね」
412 「同じ悲劇…?」
450さんは煙管をひょいと横に振り、くいくいと430さんを指しました。
450 「コイツァね、強すぎて売られちまったのさ」
369 名前:カオスな大集合 5/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:57:39 ID:IrL/odSp
[5/7]
412 「…売られた!?」
450 「コイツの欠陥は常時異常出力、そのビームガンでラガンすら1発で消し飛んじまう。
どんなに気張ったって超えられやしないってんで、前のご主人様に売られちまったのさ」
430さんは触れられたくない過去をほじくられ、苦虫を潰したような顔をしています。
412 「…何て酷い事を! 自分より強いからって、売ってしまうなんて…!」
450 「アタシ等は所詮パートナーマシナリー、人間より下であるべきと思われてんだろうさ?
だからコイツは売られちまったし、姉サンだってそうならないとは限らんさね」
…確かにご主人様は、ことソードにかけてはとても強いです。
でも、強いからこそ、他の人には負けないという自信を持っているかもしれません。
その自信が砕かれた時、人はその原因を排除しようとするのでしょう。
ご主人様も、優しいとは言えビーストの1人、そんな事をしないという保証があるわけでもない…。
…嫌だ、考えたくない! そんな事…!
自然と手に力が入り、震えていたのでしょう…コタ・ツダイもカタカタと音を立てます。
450 「姉サンにとっちゃ嫌な話だが、そうならないとも限らんさ。
だから、普通に考えりゃ『進化』の力は見せない方がいい…これが今日の本題さね」
430 「…ま、万が一見られたとして、売られるようなら所詮その程度の獣って事だけど」
私の思っていた事を見透かしたように、2人は言葉を発しました。
…この口振りから、430さんの今のご主人様は彼女がワンオブサウザントである事を知っているのでしょう。
知った上で、彼女の事を掛け替えのないパートナーマシナリーとして扱ってくれているのでしょう。
…私もそうなりたい。
412 「…ガーディアンズって、本当に変な組織ですよね。
私達パートナーマシナリーに戦闘技術を持たせておいて、強すぎれば欠陥扱い。
そこら辺にいるボンクラハンターの不満だけで、私達の事をコロコロ変える…!」
450 「ご尤もさね、アタシもAI改悪問題でどんだけ恥かかされたかねェ?」
430 「何言ってんのよ、あれは勝負を放棄したアンタの責任でしょうが」
450 「その代わりに、ご主人サンの手厚い看護を受けられたからプラマイ0さ」
430 「はん、負け惜しみ…」
*がたんっ!*
突然コタ・ツダイを叩いて立ち上がった私に、2人はびっくり。
412 「あー、何だか無性に腹が立ってきました! 今日はぱーっとやりましょ!」
370 名前:カオスな大集合 6/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 09:59:32 ID:IrL/odSp
[6/7]
- その日の夜 -
主人 「………」
帰ってきたご主人様は、非常に難しい顔をして立ち尽くしていました。
目の前にはコタ・ツダイと、そこでくつろぎ放題の450さんとそのご主人様であるニューマンの女性。
台所では、せっせと料理に勤しむ私、430さん、そしてそのご主人様である小ビス子さん。
412 「あ、ご主人様、お帰りなさいませ!」
主人 「…これは一体どういう事だ?」
412 「はい、知り合いが増えちゃったので、今夜は皆さんでお鍋をしようかと!」
本当は私が強引に呼んだんですけど。
450さんはノリノリで、430さんは1人寂しく帰るのもアレだと渋々とご主人様を呼んでいました。
何故450さんがノリノリだったかというと、私がND料理のお鍋を知ってたから、だそうで。
次はスキヤキにしてくれと頼まれました。…また来るんですか、そうですか。
450 「あー、お前サンが姉サンのご主人様かい? お邪魔してるよ」
女帝主人「突然の訪問、申し訳ありません」
450さんは煙管片手に、ニューマンさんは深々とお辞儀をしていました。
口数が非常に少ないけど、何だかとても物静かで礼儀正しそうな人です。
小ビス子「はうはうー、450さん、お味見をしてほしいのですよー」
450 「んー、どれどれ? …ちィと濃いねェ、もう少し薄くしとくれ」
とてとてと、いつか絶対転びそうな足取りで小ビス子さんがやってきました。
…ああ、何だか分かる気がする。これは惚れられたら溺愛されそうなタイプですね。
勿論、私にそんな趣味はありませんけど。
小ビス子「はう!?」
そんなビス子さん、ご主人様を見るや否やびっくりして後ずさりしてます。
確かにご主人様は強面なタイプですが、何もそんな耳を垂れ下げるまで驚かなくても…。
小ビス子「はうはう、始めましてなのです! わぁー、おっきなビーストさんですねー」
主人 「…どうも」
371 名前:カオスな大集合 7/7[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 10:01:31 ID:IrL/odSp
[7/7]
EX主人 「…一体何があったの、こんなに人が大勢」
主人 「こういう時に出て来なくていい、余計ややこしくなる!」
小ビス子「!!! あ、あ、あ、あしがない…お、おばけ!!!???
うきゃああああああああああああ、怖い、怖いのですうううううううう!!!!!」
…ああ、この人の事をすっかり忘れてた。
あまりに悪すぎるタイミング、小ビス子さんはガタガタ震えながら地面に座り込んで後ずさりしてます。
まぁ、普通に考えればそうしますよね? だって幽霊が普通に居座ってるんですから。
慣れてしまった自分が何だか空しい。
430 「ごぉぉぉぉ主人様ぁぁぁぁぁぁ!!! 大丈夫、私にお任せをぉぉぉ!!!
私のビームガンにかかれば、こんな非科学的な存在なんか1発でぇ!!!」
450 「よしとくれよ、部屋に風穴開けて野外レストランなんて」
EX412 「貴方みたいな不良の仲間に、マスターをやらせるもんですか!!」
430 「…んーだとコラァ? ご主人様を不良っつったんか、未練タラタラな自爆霊如きがァ!!!
テメーのくっだらねぇ未練ごと、バーストでふっ飛ばしたるわぁ!!!!!!」
小ビス子「は、はううううう!! 430、そんなことしちゃだめなのですー!!!」
…ああ、正にカオスという言葉が相応しい状況です。
ご主人様はそんな状況を顔色一つ変えずに見つめていると、突然棚から何かを取り出しました。
*だだんっ!!!*
ご主人様が棚から取り出し、コタ・ツダイに出したのは…吟醸と呼ばれるND産の高級酒でした。
412 「ご主人様、これは!?」
主人 「こんな事もあろうかと買っておいたが、ようやく出番が来たな」
450 「おやおや、こりゃいいモンが出てきたじゃないかィ!
分かってるねェ、鍋にはND産の酒が一番だよ」
412 「よぉっし、それじゃあ私はおつまみを作りますね!」
450 「それならご主人サン、手伝ってやっとくれ。この酒はツマミを選ぶんだ」
女帝主 「はい、分かりました」
主人 「もう吹っ切れた…今夜はお祭りと洒落込むか」
412 「ははーいっ!」
夜も老け、辺りは静かになり始めましたが、その日の私達の部屋は絶えず賑やかでした。
主人 「…むむ、この鍋は412とは違った美味さだ」
小ビス子「はうはう! よかったです! 喜んでもらえました! どんどん食べてくださいですっ!」
412 「…あ、ホントだ。今度私にも作り方教えてくださいね!」
430 「あったり前でしょうがぁぁぁ!!! 私のご主人様が作ったんですよ!!!!
泣け! 喚け! 土下座して感謝しながら頬ばれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
450 「っさいねェ! 静かに食えないのかい!? 飯時くらい犬からマシナリーになったらどうだィ!」
女帝主人「久々の大勢の食事で興奮してるのでしょう」
EX主人 「…楽しそう…あの中の誰か1人でも友達になってくれないかしら」
EX412 「マスター、考え直してください! 絶対、全員まともじゃないです!」
私の心配と悩みは、何時の間にか吹っ飛んでました。
- 終 -
372 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 10:34:46 ID:47HSrISi [2/2]
まさかあの小ビス子を再び見ることができるとは・・・最速でGJを贈らせてもらうぜ!
あとグラビティブレイク最高
373 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 18:19:55 ID:juNhfPYM [2/2]
沼男「お奉行、この葉っぱはまだ入れちゃダメですか」
GH-431「春菊は最後です」
沼男「ねぎ煮えてきたよ」
GH-431「ぽん酢とってください」
沼男「はい」
GH-431「はい、あーん」
沼男「…何この黒いの?」
GH-431「…あーん♪」 \ヂャァァァァ/
沼男「ねえ何この黒いの?」 "●,,
GH-431「……美味しいですよ?」
沼男「…あーん♪」
GH-431「あーん♪」
沼男「あーん♪(ゴゴゴゴ」
GH-431「あーん♪(ブゴゴゴゴ」
374 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/04(木) 23:40:52 ID:TZ8oeFff [2/2]
獣男「と言うわけで鍋だ」
GH-452「ごちそうですね!」
獣男「久しぶりにPMらしいセリフだな」
GH-452「謹慎解放のお祝いですし」
獣男「バターを入れてと。ところで脅迫状なんて誰がだしたんだろうな」
GH-452「鍋にバター…?あと一応ちゃんとした書式にして提出しましたよ脅迫状も」
獣男「なんだ俺か。で白菜を敷く。芯からな?」
GH-452「最初の脅迫文は誤爆だと謝罪もしましたし」
獣男「次に数枚豚バラを敷く。そんなんでごまかせるのか?」
GH-452「私が主に送るメールを誤発信した事になっております」
獣男「白菜と豚バラを交互に敷いてと。どんな内容のメールだそれは」
GH-452「『私のD型寄生細胞に主の侵食遺伝子を振り撒いて下さい』と」
獣男「鍋のフタが閉まるかどうかまで積み上げたら弱火着火」
GH-452「水すら入れない鍋ですか主…」
獣男「任せろ。で、お咎め無しか?」
GH-452「私の様に自我を持たない初期型PMの報告書の信頼性は高いので」
獣男「あ、お前自我無いんだ?」
GH-452「ありませんよ?」
獣男「無いかなあ…」
GH-452「主のメール内容について詳細な質問を受けた為対応したところ」
獣男「お、炊けてきたな」
GH-452「ライア総裁が鼻血吹いて倒れました」
獣男「ポン酢醤油と塩胡椒、お好みでチーズな。鼻血総裁と呼ぶか」
GH-452「自我無い初期型ですからかなり直接的に説明しました。あ、美味しいですね主!」
獣男「自我あるんじゃないかお前?」
GH-452「まさかー、気のせいですよ主」
獣男「そうか?」
GH-452「初期型もなかなかよく出来てるんですよ?」
獣男「よく出来てるなあ。おかわり」
375 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 00:33:07 ID:DIT8Qas5 [1/2]
>>346
ありがとう。没った物でもGJと言われると嬉しい。
やっぱり何らかの反応があると、がんばってみようって思えます。
>>371
女帝とか小ビス子とか懐かしい。
非常に楽しませてもらいました。
さて、ここで新たにネタ投下させていただきます。
376 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 00:34:18 ID:DIT8Qas5 [2/2]
――私、思ったんですけど、パシリとして失格ですね……。
ご主人の言うことは聞かないし、自分勝手でわがままだし。
いつも叱るご主人のこと『キライ』だって言っていたけど、
本当は、ご主人の事が大好きです。
ほら、好きな人に意地悪しちゃう男の子いるじゃないですか。
――多分、それと同じなんだと思います。
そう言う子って、好きな娘の気持ちを引きたくて、いろいろとちょっかい出しちゃうじゃないですか。
ご主人だってそう言う幼少の頃があったんじゃないんですか?
――え? いい迷惑? ひどいですね。
私、ご主人の事が、好きで好きで、どうしようもない位、好きなんですよ。
本当なら、ご主人の役に立ちたい。そう思ってます。
けど、私、ドジだから、合成もうまく出来ないし、店番だってろくに出来ないんですよ。
何の取り柄も無い様に成長させたご主人が、いけないんですからね。
――あ、ご主人、何処へ行くんですか? もうちょっと私の愚痴を聞いてくださいよ。
今日だって、ミッションに一緒に行きたいって言ったのに、どうして連れて行ってくれなかったんですか?
前から言っていたのに、いつも『今度な』って言って、何時になったらその『今度』って来るんですか? もう待てないですよ。
明日のミッションは、一緒に連れてってくださいよ。
――え、本当ですか? 一緒に連れて行ってくれるんですか?
やった! うれしいです!
こうなったら、今から身体をほぐしておかないといけませんね。
うーん、最近、外に出る機会が無かったから、身体がなまってる様ですね。
身体が言うことをきいてくれないです。
大丈夫ですよ、ご主人。明日までには万全の状態にしておきますから、いつでも声をかけてくださいね。
――おとなしくしていろ? 何言ってるんですか、ご主人が連れて行ってくれるって言うこと、滅多に無いんですから、
今までドジした分、挽回させてください。
――あれ? 誰か来たみたいですね。
あ、ご主人が行かなくても私が出ますよ、って。
もう、いつもだったら接客なんてしないはずなのに、おかしなご主人ですねぇ。
あれ、もう戻ってきたんですか? ん? 後ろの人はどなたですか?
あぁ、私のメンテナンスしてくれる、メディカルスタッフさんですね。
もしかして、私の状態を知っていて、呼んでくれていたんですね。
さすが、ご主人ですね。自分のパシリの事は何でもお見通しですね。
――あれ、ご主人。何かすごく眠くなってきちゃいましたよ。
メンテナンスも終わったし、明日の為に早めに休みますね。
――すみません、私の為に明かりまで消してもらって。
明日のミッション、楽しみですね。
すみませんが、先に休ませてもらいます。
ご主人、お休みなさい……。
- 終 -
377 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 00:34:56 ID:bpWyWeAe
∬ ∬
[´・ω・` ]
⊂ニニニニニニ⊃
ゞ、::;;; ;;::ノ
, └───-┘
人M人M人M ゴォォ
┻┻┻┻┻┻
378 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 21:58:38 ID:ZRjNbqiN
>>376
「えっと、呼び方は”お兄ちゃん”で。あと語尾に”パトゥーシャ”を。」
「かしこまりました。戦闘スタイルは如何致しましょう?」
「べったり一緒でお願いします。」
「かしこまりました。」
「あとこの、オプションで左アームパーツのネーム入れを」
「はい。ではこちらにネームを入力してください。16文字が2行まで入力可能です。」
「ええっと…らぶらぶ…おにいちゃん、っと。よし。これでお願いします。」
「好感度はいくつに設定なさいますか?」
「200で。」
「戦闘値は?」
「200で。」
「かしこまりました。では性格改善プログラムに戦闘スタイル変更、オプションA-3セットに
好感度設定、戦闘値設定で合計9756000メセタになります。」
「…」
「はい、確かにお預かり致しました。
処置を施したPMはマイルームに転送されています。大変ご迷惑をおかけしました。
これからもよいガーディアンズ生活を。」
っていう感じでまた一緒になれる展開で!
頼むせめてそうであってくれ!
379 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 23:05:33 ID:gNzweHnY
>>378
こういうレスがあるからパシリスレはやめられない
380 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/05(金) 23:44:16 ID:pQ82PSvr
何かパシリスレに活気が戻ってきたな
うれしい限りなんだぜ
381 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 00:35:09 ID:USiLKWzu
途中で送ってしまった…
無断拝借失礼いたしますよ
>>378に捧げるGH-452編長くてゴメン
「えっと、呼び方は”お兄ちゃん”で。あと語尾に”パトゥーシャ”を。」
GH-452「かしこまりました。戦闘スタイルは如何致しましょう?」
「べったり一緒でお願いします。」
GH-452「かしこまりました。」
「あとこの、オプションで左アームパーツのネーム入れを」
GH-452「はい。ではこちらにネームを入力してください。16文字が2行まで入力可能です。」
「ええっと…らぶらぶ…おにいちゃん、っと。よし。これでお願いします。」
GH-452「好感度はいくつに設定なさいますか?」
「200で。」
GH-452「戦闘値は?」
「200で。」
GH-452「かしこまりました。では性格改善プログラムに戦闘スタイル変更、オプションA-3セットに
好感度設定、戦闘値設定で合計9756000メセタになります。」
「………あの」
GH-452「はい、確かにお預かり致しました。
処置を施した後PMはマイルームに転送されます」
「…あの」
GH-452「どうしました?」
「やっぱりオプションとか無しに彼女を正常な状態に治してもらえますか?」
GH-452「料金、変わりませんよ?」
「はい」
GH-452「パラメータも代わらないので合成も失敗しますよ?」
「はい」
GH-452「戦闘でも失敗しますよ?」
「助けます…助けてもらった事もあったし」
GH-452「貴方の希望通りの性格でもありませんよ?」
「かまいません」
GH-452「無料の備品の治療に必要なD型寄生細胞に全財産払う事になりますが?」
「貧乏には慣れてますし」
GH-452「細胞がいつ入手出来るかもわかりませんよ?」
「それでも…」
GH-452「でも?」
「楽しみですねえって言ってたんです。俺のパートナー」
GH-452「…承りました。それならば全力を持って取り組ませていただきます」
獣男「なんかたまに部屋にいないなお前」
GH-452「申し訳ありませんメンテナンスでした主」
獣男「あと密輸入した寄生細胞どこにやった?」
GH-452「美味しかったです主」
獣男「ほほう」
GH-452「白衣プレイでお許しください」
382 名前:理由(1/3)[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 00:57:59 ID:N5Dy6E0i [1/3]
事の次第は、およそ馬鹿馬鹿しい限りと言ってよかった。
アンドウ・ユウは、自分の耳にしたことが真実であることを認めるために、
もう一度目の前に立つ、二人の科学者に最初から説明させる必要があった。
「だからですね、ユウさん。貴方のお弟子さんはコアの状態で、大切に保管していたんですよ」
「ユウさんの要望どおり、切り離した記憶デバイスを外付けの状態で接続もしていました」
ここまでは理解できた。
来るべき「出会い」のために、彼女をコアの状態で保管しておくことも、
一度彼女から切り離した、記憶の全てを納めたデータベースを、外付けの状態で接続しておくことも。
もちろん、来るべき時がくれば、その記憶デバイスとの接続は切る。
そうすれば、彼女は直ちに全ての過去を断ち切り、新たなる使命に従事するべく目覚めるはずだ。
ただ、それまでの間せめて彼女には、彼女の記憶デバイスを元に再生される、特殊な映像を見せてやりたいと思った。
かなうことのなかった、彼女の主との幸せな日常を。
簡単に言えば、かつての弟子の眠っている間、幸せな夢を見てもらおうと思ったのだ。
彼女の夢見た日常を。
最初のうちは、順調に再生されていると報告を受けていた。(>89-92)
しかし、やがて奇妙な事態が発生していることに気付いたと、彼らは言っている。
「つまりですね。記憶デバイスが更新されているんですよ。信じがたいことに」
「調べたら、単なる擬似空間が何らかの要因で、現実世界とのリンクを果たしてしまったわけですね(>101)」
その要因については、彼女と近しい存在が現実と擬似空間で引き合った結果だとか何とか言っていたが、
そこはよく分からない。
「擬似空間の出来事が、現実世界に影響を及ぼす…これは大きな意味を持っているのですよ、大きな」
「そうそう。早速我々は、その時のデータを元に、あるプロジェクトを始動させたわけですな、これが」
そのプロジェクトが何であるか、それを聞いたユウは…。
ピッ
>「貴方達には、倫理観というものが無いのか」
それは凄いですね、とりあえず医者にかかることをお勧めします
……てめぇらの血は、何色だァァァァ!!
383 名前:理由(2/3)[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 00:59:14 ID:N5Dy6E0i [2/3]
「何をおっしゃる、ユウさん。これは画期的な発見ですよ?」
「擬似空間が現実世界の情報を取り込み、無限に情報を実体化させる。質量保存の法則すら覆す代物なのですよ」
要約すると、彼女の擬似空間の一部を実体化させ、現実世界に影響を及ぼす。
その影響を受けて擬似空間の表現範囲を広げ、さらに実体化できる許容量を増やす。
その繰り返しによって、擬似空間から無限に資源を生産する手段を確立する…とのことだった。
二度目の説明だが、ユウはやはり「馬鹿馬鹿しい」という感想しか抱けなかった。
しかも、「馬鹿馬鹿しい」話は、これで終わりではないのである。
「計画は順調で、おぼろなホログラフィのようなものでありながら人間の実体化に成功しました」
「彼女自身と、彼女の最も大切な人物…ひとまずは、実験は成功したのです。ところが…」
「この男が、『まるでニューデイズに伝わるユウ・レイのようだ』と抜かしたのがつまづきで」
「何を言う、貴様が『なら、この際コアをそれにふさわしい入れ物に移そう』と言ったのが」
「私は入れ物とは言ったが、あんたの持ってきたような趣味の悪いオブジェがいいとは言ってない」
「どの口でそんなことを。『これだけの大きさなら記憶デバイスをいくらでも増設できる』と」
「それを言うなら…」
「ならばこの際言わせて…」
言い争いを始めた二人に対して、ユウは…。
ピッ
>「お二人とも、そろそろ本題に戻っていただきたい」
美しい責任の譲り合い、このアンドウ・ユウ、感服いたしました
ユウ・レイだと…?貴様等、俺の名前を言ってみろォォッ!!!
「こ、これは失礼しました。そういうわけで、彼女のコア、および記憶デバイスはですね」
「彼の用意した、ミステリーグレイブの中に、格納してしまったというわけで」
384 名前:理由(3/3)[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 01:01:05 ID:N5Dy6E0i [3/3]
この時点で、呆れて物も言えない次第ではあるが、間抜けな話には間抜けな事実がついてくるものだった。
「研究所に、業者が入ってきたんです。廃品回収の。色々ほっとけないもの、ありますからね」
「で、その間抜けな業者が真っ先に目をつけたのが、そのミステリーグレイブだったわけで」
「我々が留守にしている間のことだったので、まんまと持っていかれてしまったわけですよ、貴重な研究材料を」
「慌てて取り戻そうと駆けあったのですが、間の悪いことに物好きがいまして」
「どうせ廃棄するなら自分にくれと、持っていってしまった輩がいたそうです」
「キャストの女性だ、という話まではその業者から聞きましたが(>284)、そこからの足取りはさっぱりで」
「いやあ、惜しいことをしました。研究が進んでいれば、今頃は…」
悪びれもせず頭をかく二人を見て、ユウは…。
ピッ
>「何にせよ、お二人の勝手な行動は総裁に報告させてもらう」
お楽しみだったようですねぇ…人の弟子の記憶をいいように利用して
祈れ…うぬらの頭上に輝く、あの死兆星にな!!!!
その後、この二人の科学者の姿を見た者はいない。
なお、アンドウ・ユウは、ほどなく彼女の居場所は探り当てていた。
が、そっとしておくことにした。
彼女の友人(と、アンドウ・ユウには見えた)の元でなら、彼女も寂しい思いはするまい。
やがて待ち受ける運命のときまで、十分に身を、心を休ませておけばいい。
マヤ・シドウをして「危険」と言わしめた、かのパートナーマシナリー。
便宜を図った理由は、なるべく彼女の安らぎを崩したくない。それだけのことだった。
しかし、さすがのアンドウ・ユウにも。
それが彼女と、そして目覚めつつあるワン・オブ・サウザント。
互いにどんな影響を与えあうか、そこまでは読めなかった。
385 名前:暗部1[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 06:00:43 ID:kQipL3eG [1/3]
私はパートナーマシナリー(PM)、形式番号GH-413
タイプは主人と同じウォーテクター(WT)だ
今日、主人は一人は出かけた
いつもは知り合いのガーディアンズと組んだり私を連れていくのに珍しい
きっと「別件の仕事」なのだろう
主人は単体戦闘よりも集団戦闘を得意とする
「それがWTの売りだ」と言っていた
だが私は知っている、主人が最も得意なのは戦闘ではなく
・・・・・・殺害
対象を殺す事だけのスペシャリスト
だからだろう調査部特務隊「強行調査隊」などに所属しているのは
強行調査、その実態は危険因子の排除・・・ガーディアンズにとっての敵を暗殺する事
内外問わぬその凶刃は唯ガーディアンズ存続の為に有るが故に時に総裁を手に掛ける事もある
はっきり言って日蔭者
表向き別部署所属の、主人曰く「同類」は他にもいるらしい
「ただいま」
主人が帰ってきた
私は主人の「別件の仕事」を快く思っていない
しかし主人が続けるのならばその事に口出しはしないつもりだ
「おかえ・・・」
「お帰りなさいませ!」
努めて普通に振舞おうと一拍置いたからか、主人に飛びついた者の大声で私の声はかき消されてしまった
声の主は私と同じPMのGH444、ローゼノムシティ跡で主人が拾ってきたのだ
「ライセンスはいくつか持ってるからな、使えるもんは使おう」
そう言って主人が何枚かのガーディアンズライセンスをトランプの様に持ちながら言ったのを覚えている
私はGH444と「たかいたかーい」等と言ってじゃれている主人に近づきこっそりと告げた
「おかえり、服に血が付いてるわよ?」
普段から黒い服を着ているので見た目には解らないが検知器には反応する
「ああ、ちっと返り血が付いた、後で処分と予備の買い出しだな」
主人はGH444をあやしながらそっと私に言った
いつからか私は主人に対して敬語を用いず話す様になっていた
それがいつからかは覚えていない
主人は「キャストみたいなもんなんだから別に不思議でもないだろう」と言っていた
厳密に言わずとも大分違うのだが、あまり気にしないのは主人らしい
386 名前:暗部2[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 06:01:38 ID:kQipL3eG [2/3]
真っ先に寝てしまうのはGH444、これも今では慣れてしまったいつも通りの事
「はい、コーヒー」
「お、ありがと」
主人は受け取ったコーヒーをテーブルに置き、煙草を燻らせる
しかしその眼はどこか遠くを見る様な、ぼーっとしたものだ
「何か考え事?」
その仕草は主人の考え事をしている時の癖なのだ
「んー」
主人は暫し考えて(多分自分で整理しているのだろう)から「ワン・オブ・サウザンド」と言った
「ワン・オブ・サウザンド?」
聞きなれない言葉に私は鸚鵡返しの返答をする
「今日の仕事がね、元ガーディアンズとPMだったんだが・・・どうもそのワン・オブ・サウザンドとかってものらしくてな」
仕事の具体的な内容は聞かない・・・聞きたくない
「へえ」
だから私は当たり障りない返事のみにする
「規格外品ってのかね、けっこう手間取った」
そっちの仕事で主人がてこずる事はまずない、「戦いなら負ける相手でも殺し合いなら勝てる」とは主人の言だ
「それで?」
私は主人の相手の事を考え気分が重くなったが努めて興味無さそうに言う
「いや、あの力はどこから引き出されたんだろうな・・・とな」
「そんなの規格外なんだから分かる訳ないでしょ」
「ま、それもそうか」
翌朝、私達に「いってきまーす」と言って主人は出かけて行った
私はGH444と家事をしながらふと昨夜を思い出す
「まあ何にせよ、面倒な相手だった、と」
顎に手を当て溜息を吐く主人
「あんたをてこずらせるなんてかなりの相手だったみたいね」
正直な感想を述べる
「ああ、だが今のは前置きなんだ」
そこで姿勢を正し真直ぐに私を見つめる
「お前は敵になるなよ?」
主人はあまり表情が無い
無表情でいるか、へらへら笑っているか
そして・・・今の様に暗い、冷たい眼をしているか、だ
規格外・・・確かに思い当たる節はある
PMはガーディアンの道具
私の様に主人を蹴ったり殴ったり・・・時々ダガーで切ったり・・・といった行動はプログラミングされていない
敬語とは言わないまでも主人には礼儀正しく接するものだ
私は容疑者という事だろうか
敵と判断すれば主人は躊躇いはしないだろう、だが・・・
「当たり前じゃない、何言ってんの」
その時は喜んでその手にかかろう、私は考えるまでもなくそう思った
私はPM、唯主人の意に従おう
例え主人が私を敵と認識しようとも
例え、主人の手にかかろうとも
387 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 06:05:55 ID:kQipL3eG [3/3]
GH-413「勝手に設定を借りて暴走するなんて…流石ねマイマスター(ラスカル)」
ヒュマオ「思い立ってしまったんだから仕方がない、ってかその呼び方で定着する気か」
GH-413「皆様、抗議文等はこちらの宛先までお願いします」
ヒュマオ「無視かよ、しかも宛先表示されてないぞ」
388 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/06(土) 23:55:53 ID:orJ1ng0b
>>387
ここは転用して、されてを繰り返して面白い話が出来上がっていくから
「倫理的におk」
いや、気に入らんかったら苦情下さい、もう転用しまくりで本当すいません
そこら辺にいる412のつもりが、ワンオブサウザントにまでなっちまうとは
ここが賑わうと初期を思い出すわ、昔は絵師も大勢いたなー
389 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/07(日) 05:51:25 ID:KH+roHgz
獣男「さて賑わってきたな」
GH-452「保守ともお別れですか主?」
獣男「楽観出来ない気もする」
GH-452「では再びアンケートとかですか」
獣男「えーと『1番・ソードは最高ですか』」
GH-452「それはアンケートでは無い気が」
獣男「じゃあ何を聞くんだよ」
GH-452「『あなたしか知らないあなたの主の秘密』とかいかがですか」
獣男「恐ろしい過去とか出てきそうだから嫌だ」
GH-452「では週間パシ通別冊で月刊御主人様を発行してみる」
獣男「PM愛好家の本か?」
GH-452「いえ、御主人様愛好家のPM層がターゲットです」
獣男「主人しか出ていないのは新ジャンルパシリの看板が許すまい」
GH-452「ではぐっとアダルトにパシリ自身とか」
獣男「せめてファッション誌なら売れるかもな」
GH-452「つまり『パシリ'sナックル』発行ですね」
獣男「ひとつだけ言える心理がある」
GH-452「男はソードに染まれ」
獣男「パシリに染まれと来るかと思ったが」
GH-452「私は染められたい方なので」
獣男「よく考えたらお前達には既製服に自由がないのか」
GH-452「…その代わり下着は凄いですよ?」
獣男「倫理的におk」
390 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/07(日) 21:58:45 ID:ZrgE5HMC
沼男「獣男さんとこのパシリはHでいいな」
GH-431「期待に満ちた瞳でこちらを見ないで下さい」
沼男「…」
GH-431「かわいくしてもダメです」
沼男「じゃあ一体どうしたらHになってくれるんだよ!」
GH-431「逆ギレされても困ります」
沼男「ここは一つ、お前が跪きたくなる様ないい男になってみるか」
GH-431「気長に待ってます」
391 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/08(月) 01:37:34 ID:du93GeyP
GH-452「保守に参りました」
獣男「褒められたからご機嫌だな」
GH-452「
∧,,∧
(`・ω・´) 。・゚・⌒) モノメイト作りますよ!
/ o━ヽニニフ))
しー-J
ってくらいご機嫌です主」
獣男「フライパンで作んな」
392 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 02:39:07 ID:5RtlHc/f
「ククク、貴様を虚無に帰してくれよう!」
パシリ「くっ、貴方の思い通りにはさせませんよ!」
「貴様ァ! 束縛されし因果の鎖を解き放ったというのか!!」
パシリ「私は私!他のなにものにも束縛されたりはしませんッ!!
貴方ことあきらめるべきです!まだ遅くはありませんっ!!」
主人「うっせえ!とっととデバイスZERO食え!!」
パシリ「やーーー!! 絶対やーーーーっ!!」
主「やかましい!若本声でそんなちょっと萌えかねない台詞言うな!!」
パ「だってぇ、だってぇ…」
主「だーかーらー 今の容姿と声でグズっても可愛くもなんともないっ!」
パ「ひどいっ!デバイス490食べさせたのご主人じゃないですか!」
主「声が若本、姿がちっこいマガシになるって知ってたら食わせてねえよ!
っていうか、犬みたいになるって聞いてたのに…ナニコレっ!
せめて犬耳なら許す!ああ許す!絶対許すさ!」
パ「フハハハハァ 元のGHX-005に戻すというのか! くぉの ぅ兄をも!!」
主「うっせぇよ!誰がケンゴ兄さんだよ!もういやだよなんだよこのデバイス!!」
パ「おぅ、フグタくぅん、ど~だいこの後一杯!」
主「UGAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!」
風邪引いてて暇だったので作ったんだが…
こんなんでもいいのだろうか保守w
393 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 07:02:40 ID:yHKtdVLB
GH-413「どうやらフルボッコにされたりはしてないようね、マイマスター(ラスカル)」
ヒュマオ「そもそも抗議文の宛先が不明だしな…呼び方はもうそれでいいや…」
GH-413「そんな事よりまた思いついたネタがあるとか」
ヒュマオ「そうなんだが、しかしパシリ成分が少ないんで水増しするから待ってくれ」
GH-444「あのぅ…私の出番はどうなってます?」
GH-450「遺憾ながら前回よりも少ないと予想されます」
GH-444「そんなぁ…!」
GH-413&GH-444「「だ、誰!?」」
ヒュマオ「書く事があったら主役(?)な方ですよっと」
いつまでも執筆中っぽい
394 名前:有り得ません 1/4[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 08:50:15 ID:D1R7FfAC [1/5]
「この状況が理解できません。何故ワタシが貴方のパートナーに。」
「ククク。考えても無駄だ。
何故ならこれは貴様に定められた運命なのだからな。理解しようなどと考えるな。」
互いにセイバーを握り、無限の様に沸き続けるSEEDフォームを事もなく鮮やかに
斬り伏せながら、二人は顔を見合わせる事無く互いを警戒し合っていた。
「戦闘能力は評価に値します。」
「貴様の方こそ、本来の設計でないと言う割りにはやるではないか。
さては…本来の性能を隠しているな?」
ニヤリと笑う真紅のキャスト。
打ち上げたSEEDフォームの軌道を目で追いながら、自身の背中越しに
その表情を確認し、瞬時にその場から飛び退く青いキャスト。
何もなくなった空間に轟音と爆炎が現れ、落ちてきたSEEDフォームをもう一度打ち上げた。
395 名前:有り得ません 2/4[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 08:50:50 ID:D1R7FfAC [2/5]
「戦闘経験の最適化機能による限定反応行動です。貴方には無理でしょう。」
「フン、面白い。」
「警告します。その攻撃を中止しなかった場合
貴方を殲滅対象とし、本部に攻撃許可を申請します。」
真紅のキャストは力んだ眉を緩め、振り上げた右腕を降ろした。
「大したものだ。ますます欲しくなったぞ。」
解けた表情が歓喜するそれへと変わり、眼前に迫り来る。
刹那、ナノトランサーが光を帯び、スパーン!という小気味良い破裂音が響く。
「おぶるぁマァっ!?」
キラキラと星が美しく軌跡を描き、暫しの静寂を味わう青いキャスト。
ズシャアアアッという着地音が計算通りの秒数を経てセンサーから伝わると
パンという音と共に、いい感じに振り上げてあったハリセンを降ろす。
「いい加減にしてください。」
ため息が聞こえる程に困惑した表情を浮かべながら、感情を止めたはずのキャストは
ひらりと振り向いた。
「本部。SEEDフォーム殲滅完了。
戦闘不能ガーディアンズ1名。パートナーマシナリーによる代理報告。」
396 名前:有り得ません 3/4[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 08:51:30 ID:D1R7FfAC [3/5]
通信を終え、ふと彼女の表情に『機械らしさ』が戻る。
目に入ったのは、炎を帯びた紅き双剣。持ち主の体格、行動速度から重量を割り出し
軌跡計算へと適用する。
「目を覚まして下さい。」
「ぐ…ぬぅッ…今の攻撃は何…だ?!」
「不運な事故でした。」
「…何を…?」
太陽光を背に、おぼろげな笑みを浮かべる青いキャスト。
桃色の髪が揺れて、まるで自身が普段扱う片手剣の柄が正確に眉間へヒットする様な
強い衝撃がひとつ。
続いて、もうひとつ。
「追加報告。ガーディアンズ1名、頭部負傷により行動不能。
対象ガーディアンズはクローン型キャスト。記憶障害の恐れがあります。」
報告を終えても通信を切らない。数秒経って、通信機から同じ声。
「了解しました。記憶修正措置をGRMに申請します。
該当ガーディアンズは任務遂行不可状態であるため、パートナーマシナリーの
登録を暫定解除します。」
397 名前:有り得ません 4/4[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 08:52:16 ID:D1R7FfAC [4/5]
「ありがとう。No.127。」
「規定通りの措置です。お疲れ様、No.257。」
幸福そうな笑顔を浮かべ己が双剣と共に横たわるレンヴォルト・マガシその人を横目に
ルウ No.257は、自身にしか分からない安堵の表情を浮かべた。
「短い時間ですが、お世話になりました。マスター。」
398 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 09:01:32 ID:D1R7FfAC [5/5]
沼男「ちょっと強引だったか?」
GH-431「これマスターが書いたんですか。」
沼男「そんな、辛そうな目で俺を見るな。」
GH-431「あ、でもこれ参考になりますね。」
沼男「何が?」
GH-431「そっか、不慮の事故…」
沼男「待て」
GH-431「そっかぁ…、そんな難しい事じゃなかったんだ…」
沼男「まてまてまて」
399 名前:名無しオンライン[] 投稿日:2008/12/09(火) 17:33:55 ID:u0AlXeaq [1/2]
結構前にPSP版で主人公をパシリに出来るデータ上がってたけど
持ってる奴うpしてくれないか
400 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/09(火) 23:21:31 ID:eGiL3nMz
>>399
すまん
ちょっと見てみたがわからん
401 名前:名無しオンライン[] 投稿日:2008/12/09(火) 23:58:51 ID:u0AlXeaq [2/2]
>>400
そうか。わざわざさんくそ
402 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/10(水) 23:26:09 ID:gqk6wrkS
GH-452「寒いですねえ主」
獣男「寒いなあ」
GH-452「ビースト族は冬眠する人もいるのですか?」
獣男「いやいないだろ。室内でも冬眠しちまうのは小型のげっ歯類くらいだ」
GH-452「ハムs」
獣男「それ以上言うな」
GH-452「何故です?」
獣男「なんとなくだ」
403 名前:追憶の・・・(前篇)1[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 12:42:11 ID:Hm2+Qsnv
[1/6]
(理不尽な話だ)
壁を背にしながら男は思った
(また規格外品の相手とはな)
男は横に跳躍し、直後にドン!と鈍い音をたてて壁に大穴が開く
「いつまで隠れてるつもりですか!」
声の主はGH-440、通常5WAYまでのショットを20WAYで
さらに弾道を個別に設定して射出させる明らかな規格外性能の持ち主だ
集弾時の威力は今し方壁に開いた穴の大きさからも窺える
「ちょ、ちょっとフィオナ・・・やりすぎよ」
「甘いですよご主人様」
フィオナと呼ばれたパートナーマシナリー(PM)は物陰の男に意識を向けたまま背後の主人へ振り替える
主人はニューマンの女性、元ガーディアンズだ
元ガーディアンズの主人とそのPM、PMを買い取る者が増えた昨今ではそれほど珍しくはない
そのPMが規格外の性能を所持している事と
「あいつはご主人様の命を狙ってきたんですよ!」
ガーディアンズから刺客が向けられている事意外は
(どうしたもんか)
物陰で男は思案する
退路の確保をではなく如何に殺すかを
此処は廃墟と廃墟同然の建物が並ぶゴーストタウン、或いはスラム街とでも呼ぶべき場所
相手はあまり追いかけてこないであろうし、逃げるだけなら苦労はない
男はPMとその主人の位置を確認し物陰から飛び出す
PMの左手へ走りつつ囮のカードを2回、計6枚飛ばしウォンドからフォイエを撃ち出す
GH-440はカードを囮と判断し集弾でフォイエを破壊、貫通した弾丸を囮とし散弾で掃射する
集弾に貫通されたフォイエがドン!と音をたて爆発する
閃光、爆音、爆風、噴煙が視覚や聴覚を遮る
しかし可視光域以外の光学センサーも備えるマシナリーには男が見えた
掃射を回避する為に大きく跳躍し態勢の崩れた男に集弾で止めを刺そうとした時だった
「うっ!」
後ろから聞こえた主人の声に思わず振り返る
「ご主人様!?」
主人の体に刺さる2枚のカード、囮と見せかけて主人を狙っていたのだ
4枚は辛うじて撃ち落とした様だが2枚が深く突き刺さっていた
そして・・・主人に注意の逸れたGH-440に肉薄する男、その両手にはダガーが握られいる
主人を攻撃する事で注意を逸らす、確かにカードは囮だったのだ
本命と見せかけたフォイエもまた囮、撃ち落とされ爆発する事で主人の視覚と聴覚を遮りカードを命中させる為の囮
GH-440の対応と反応を予測した、幾重も重ねた罠
その罠に見事に陥れられたのだ
「しまっ」
距離を取るのは論外、後ろに下がれば主人ごと、横に跳べば主人を攻撃されてしまう
然るにショットを盾にしながらツインハンドを取り出し応戦
咄嗟の判断でショットを盾にしたところで男が独楽の様に回る
左右から繰り出される高速の連撃は盾にしたショットごとGH-440を切り刻む
次いで男は弓を取り出し崩れ落ちるGH-440を遮蔽物にしながら矢を射る
如何に優れた動体視力と反射神経を持つニューマンといえど事前に射線から外れる以外に矢を避ける事はできない
特に、深手を負った体と目の前でPMを切り刻まれたショックを受けた心では尚更に・・・
404 名前:追憶の・・・(前篇)2[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 12:45:45 ID:Hm2+Qsnv
[2/6]
崩れ落ちた二人を前に溜息を吐く男
「理不尽な話だ」
誰にともなく呟く
男が請け負ったのは主人のみ、しかし主人に就き従うPMが主人を守ろうとしない筈がない
それを見越しての任務だったのかもしれないと男には思えた
あの戦闘能力は明らかに危険だったからだ
(真の標的は主人の方だったのかPMの方だったのか)
主人とPMの絆を利用した卑劣な罠による勝利
そこに喜びなど有りはしない
真意が何であれ殺害という任務にも、任務遂行に己が用いた手段にも嫌悪が募るだけだった
「本当に、理不尽な話だ」
と、再び呟いた
近づいてくる足音
「よくもやってくれたもんだねぇ」
静かな怒気を孕んだ声
男はそちらに目を向け硬直した
そこには煙管を銜えたGH-450が立っていた
倒れ伏した二人を見ながら喋りだす
「アタシもヤキが回ったねぇ・・・強行調査隊なんてのがデバってるってのに暢気に構えすぎたよ」
そこで一旦煙を吐き、釣り上った目で男を睨みつける
「アタシのシマを荒らした上に妹を手に掛けるとはねぇ・・・高くつくよ!」
激昂するGH-450、しかし男は無言
男は話など聞いていなかった、否、話を聞く余裕など無かった
サングラスに覆われ相手に見えない男の目は驚愕に見開かれていた
(GH-450)
男の脳裏にフラッシュバックの如く駆け巡る記憶
・・・血塗れの部屋・・・
・・・天井からも滴る血・・・
・・・傷だらけのGH-450・・・
・・・泣きながら自分に差し伸べる手・・・
「何故ですか、マスター」
右手のセイバーを振り上げる自分
最初に驚愕、次に理解を、最後に涙に濡れた微笑みを浮かべるGH-450
そして、セイバーを振り下ろす自分
405 名前:追憶の・・・(前篇)3[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 12:46:22 ID:Hm2+Qsnv
[3/6]
「ヒトの話を聞いてんのかい!!」
一際大きな声で怒鳴るGH-450
ハッとし、頭を振り記憶を追い出す男
「まったく、ふざけた奴だねぇ」
ロッドを取り出し構えるGH-450
「君と同タイプのPMを見ると昔を思い出してしまってね・・・」
煙草を取り出し火を点ける男
「・・・見逃しては、くれないよな?」
「できない相談だねぇ」
言葉と共に巨大なフォイエを放つGH-450
横に跳び避ける男
その跳んだ先には・・・
「なっ!?」
別のフォイエが飛んできていた
咄嗟にギバータを発動させる男
フォイエの熱量で氷が瞬間蒸発し水蒸気爆発を起こす
「やるねぇ、爆風の勢いで避けるとは」
「お褒めに与り光栄ですな」
(威力もそうだが、同時に撃ったのか?・・・こいつも規格外品か、化け物め)
軽口を叩きつつも内心は穏やかなものではない
頬を伝う汗は決してフォイエの熱のみが理由ではないのだ
男の本能が警鐘を鳴らす、逃げろと
任務は達成したのだからこれ以上留まる理由はない、と
ここは廃墟や廃墟同然の建物が入り乱れてる、逃げるのに苦労はない
・・・相手がしつこく追ってこなければ、だが
(遮蔽物がどれ程有効かなんて試したくもないな)
男は手近な路地へ駈け込む
「逃がすか!」
複数同時に放たれるフォイエの隙間を潜り抜けて
ラフォイエと思われる爆音と閃光
フォイエによるものと思われる壁に開いた大穴
命がけの鬼ごっこは辛くも男の勝利で終わる
406 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 12:49:48 ID:Hm2+Qsnv [4/6]
GH-413&GH-444「・・・」
ヒュマオふ~、何とかここまでは書いた」
GH-413「アタシの出番は?」
GH-444「私の出番も無いです」
ヒュマオ「ま、まだ前篇だからさ!」
GH-413&GH-444「・・・」
ヒュマオ「待て!武器をしまえ!おおおお落ち着くんだ!」
407 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 12:55:53 ID:zTHinYeC [1/2]
箱「ハムスターじゃないんですか」
獣男「違うな」
箱「…違うんですかぁ…」
獣男「いや、そんなものほしそうな顔されても…」
GH452「よくわかりますね…ロボタイプのキャストの表情とか」
獣男「フッ…ガーディアンズだからな… !(ピコーン)」
獣男「ええと、突然ですが通りすがりのこのビス子さんを用意しまして」
ビス子「ほぇ?」
箱「ほうほう」
獣男「この猫耳パーツ…もといハム耳パーツをつけまして」
ビス子「は? はい??」
箱「ふむふむ」
獣男「あーっというまにハム子さん!」
ビス子「ハム子でーっす! っていきなりなにやらせるんですか!あんた誰ですか!!」
箱「おおー!(パチパチパチ)」
ビス子「ほらそこ!関心しない!」
獣男「まぁまぁ。 あとはこのひまわりの種をかじってくれれば」
ビス子「いやべつにそういうの好きじゃないですから…ところで」
獣男&箱「ん?」
ビス子「後ろの方々は…」
獣男&箱「はい?」
GH450「ごーしゅーじーんーさーまー」
箱「は、はいいいいいいい!!」
450「ティッシュ配りのアルバイト中に突然いなくなったと思ったら、
ずいぶん楽しそうなことされていらっしゃいますねぇ」
箱「い、いやその… こ、これはですねぇ…」
450「問答無用ゥゥゥゥ!!」
箱「ぎゃああああああ!」
獣男「…おー 燃えとる燃えとる…」
452「すんごい火力ですね…あのフォイエ」
450「いまのはフォイエじゃありません。メラゾーマです」
獣男「なんと」
452「びっくり」
箱「い、イマノウチニ…」
450「どちらへいかれるのですか(ガシ)」
箱「あ、いや、その…」
450「逃がしはしませんっ!!」
箱「ひええええええええ!!」
獣男「…おおー」
452「大魔王からは逃げられないってやつですか」
獣男「そうだな…」
ビス子「…(私、なんだったんだろう… とりあえず保守ってやつ?)」
408 名前:追憶の・・・(幕間)[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 13:55:35 ID:Hm2+Qsnv [5/6]
一方その頃ヒュマオの部屋では・・・
GH-444「・・・」
GH-413「ん?何読んでんの?」
GH-444「ひゃあ!?」
GH-413「なになに、AMPM(Armed.Module.Partner.Machinery)マル秘袋とじ御主人様の心を射止めた体験談?」
GH-444「いつかは私もご主人さまと・・・」
GH-413(まーた夢想の世界に行っちゃった。しかしまあ雑誌のタイトルとはかけ離れた特集ねえ)
GH-444「うふふ、ご主人さま~♪」
GH-413「はあ・・・そういうの好きねえ、あんた」
GH-444「そういう姉さまだって(ゴソゴソ)」
GH-413「あ!そこはアタシの合成資材管理庫でしょうが!」
GH-444「私知ってるんですよ・・・姉さまがここに、ほら」
GH-413「ああああああああ!」
GH-444「『御主人様の心を自分に向ける秘訣』なんて本を隠してる事」
GH-413「あ、あう、それは・・・その、こ、後学の為にね」
GH-444「いづれ役立てるんですね?」
GH-413「ち、ちがっ!」
GH-444「姉さま、一緒に頑張りましょうね!」
GH-413「うぅ・・・」
409 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 14:29:29 ID:2B+Vq8pW
物語を書かずにエッセイで小遣い稼ぎしてる腐れ作家のようで気分悪い保守の仕方はなんとかならない?
410 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 14:48:19 ID:Hm2+Qsnv [6/6]
取り敢えず幕間劇として出演したので二人とも満足なはず!
と思ったヒュマオの独り言でしたとさ
GH-413「ちょっとこっちに来ようか?」
ヒュマオ「ん?どうした?・・・うわなにすrやめr」
411 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 20:07:03 ID:4iYRaynz
別に構わないんじゃないかなぁ
何か投稿されてるってだけで投稿しやすくなるしね
412 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 23:36:40 ID:yMWUJ8fF
たとえエッセイでも、書くことは外野で見てるよりずっと大変だ。
自分で投稿してるならともかく、そうじゃないなら文句は引っ込めといてくれ。
413 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/11(木) 23:51:47 ID:zTHinYeC [2/2]
そもそも「新ジャンル○○」って1レス程度のショートショート物が
たくさん投稿されるってものなんじゃね?
それをたまたま長文書きが投稿したので長文が投下されるようになったけど、
本来は長文のほうが異端だと思う。
…が、そんな縛りを設けてるとただでさえネタ切れが促進されるし、
そこんところを気にしないのがこのスレだと思ってる
実際小説スレだったかあったけど即死してたし。
パシリと主人の掛け合いネタ投下スレでいいんじゃないかな
というのが俺の見解w
414 名前:開拓 1/3[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 05:03:57 ID:79CSGINo [1/3]
私はGH-412、とあるガーディアンのパートナーマシナリーをしています。
日常必需品のお買い物は私の大事なお仕事。
今日も色んなお店に出かけては、値段を見比べて一番安いのを探しています。
ガーディアンズ所属だと、渡航費等がタダに出来るというありがたい役得があるのです。
その役得を最大限に利用して、私しか知らない穴場を探したりもしています。
公開しないのかって? したら品切れになっちゃうじゃないですか。
他のマシナリーもそうしてるなら、秘密は秘密のままにしておくべしです!
こういう事をしていると、私も何だかご主人様の奥さんみたいな気分です。 きゃっ♪
さて、お買い物も終盤に差し掛かり、私はいつものVariety Shopにいます。
ここはルームグッズは高いんですが、シャンプーのような美容製品がとても安いのです。
正に灯台下暗し、利用しなければ損という奴です。
412 「あれ、新しいの入ったんだ…試してみようかな」
新しい銘柄のシャンプーをカゴに入れてると、目の前に人影が現れました。
それは真っ赤な服を纏ったGH-452さん、何やらうんうんと唸っています。
その目の前には、私が散々嫌な思いをさせられた進化デバイスコーナー。
私には関係なさそうな光景なので、とりあえず自分の買う物を買ってしまう事に…。
いや、正確には関わりたくなかったんです。絶対に嫌な目に遭うから。
*がっし*
412 「わわっ!?」
わーっとっとっとっと!!?? な、ナイスキャーッチぃ!!!
…ふぅ~、通り過ぎようとしたら突然引っ張られ、転びそうになりました。
カゴは何とかセーフ…無駄な出費を抑える為にかなり本気で支えましたよ。
振り向くと…そこには悩んでた452さん。がっしりと服の裾を掴まれてます。
ああ、パシリ神は私を見逃してくれなかったようです…呪ってやるッ!
412 「…あ、あのー、何か?」
452 「突然ですがピンチです。助けてください」
412 「はい?」
415 名前:開拓 2/3[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 05:05:13 ID:79CSGINo [2/3]
この452さん、喋り出すと止まらない性格らしく、ひじょ~~~に長い説明を始めました。
452 「私は今、アイデアが煮詰まってしまっていて非常にピンチです。
主は既に私が持っているアイデアを全て経験済みで飽き飽きしています。
このままではマズいです、私のお仕置きに全てを賭けるパシリ生の終末、がめおべらです。
マンネリが過ぎると私も捨てられてしまいます、そうなれば全てが終わってしまうのです」
412 「…はぁ。というか、顔近い近い、近すぎです!」
ずいずいと顔を近付けてくる452さんを必死に抑えながら聞かされました。
アバウトすぎる説明だけど、最近ご主人様との関係が危ういという事なのでしょう。
…けど、私に何をしろと言うのかしら?
452 「なので助けてください、私の頭にトリビアの泉を噴出させてください412さん」
412 「そんな説明で助けろって言われても…」
雑学女王にでもなりたいんでしょうか、この人は。
452 「実に簡単です、参考までに貴方の主の趣味を聞かせてください」
412 「趣味って言っても…どんなのですか?」
452 「私が説明すると非常にストレートな表現になる為控えますが
簡単に言うなら、外見や物の趣向を言ってもらえればいいのです412さん」
412 「…外見や物、ですか」
外見と言われても、ご主人様は普段そういう恋愛に関係する話をちっともしません。
少しはしてくれれば私だって色んな事が出来るのに…ああ、いや、例えばの話ですよ!?
私が今、412でいるのも足手纏いになり難い能力値と「メガネならまだ許せる」って理由ですし…。
なので外見は分からない、ともなれば物の趣向に限られるわけです。
412 「…ご主人様はソードがお好きですね」
そう、何度も書いているので皆さんも知っての通り、ご主人様は無類のソード使いです。
私の合成回数もぶっちぎりでソードが最大数に数えられるほど、情熱を注いでいます。
…でも、その割にアギト・レプカに興味をさっぱり示さないんです。
「あんなサーセン前提、仲間割れの原因になる武器なんぞいらん」とか斬り捨ててました。
何でもソード使いの間では、アギト・レプカを持つか持たないかで差別が行われていたそうです。
人間のやる事は本当によく分かりません、同じソード使いなら仲良くすればいいのに…。
452 「ソードですか、むむむ」
452さんは考え込んでしまいました。
…そりゃそうですよね、ご主人様との関係改善の為に求めたアドバイスが「ソード」ですよ?
「ソード」という言葉でどうやって関係が改善できるでしょうか? 自分で言っておいて何ですけど…。
でも、私が知ってるご主人様の最大の趣向と言えばそんなものですし。
とりあえず、早く解放されたい。
そう思ってると、452さんはぽむと手を合わせました。
416 名前:開拓 3/3[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 05:07:03 ID:79CSGINo [3/3]
452 「なるほど、盲点でした412さん。そういう解釈もありました。
ありがとうございます、これで私は新ジャンルを開拓できそうです」
412 「…え? あのー、本当に今のでよかったんですか?」
452 「はい、きっと主も新境地に興味を示してくれるでしょう。
私はやります、見ていて下さい。きっと今まで以上の成果を出します」
412 「(あんまり見たくない…)」
452さんはくるうりと振り返り、店を出て行ってしまいました。
EXデバイスコーナーには、ぽつーんと取り残された私1人だけ。
412 「………早く帰ろう」
ようやく解放された私は、そそくさとお買い物を済ませて部屋に帰りました。
…一体、「ソード」という言葉で452さんは何を仕出かすつもりなんでしょう?
見たくはないですが、武器をヒントにされたので非常に気になってしまいます。
殺人事件とかでなければいいなぁ、ただでさえ今はそういう事と関わりたくないのに。
今夜は少し寝るのに時間がかかりそうです。
- その晩 -
獣男「何だその格好は」
452 「大きい武器を背負った女の子というコンセプトです主」
獣男「何処で聞いてきたんだそんな一般受けしない趣味」
452 「悩んでいる所を通りすがりの412さんに助けられました」
獣男「絶対に違う気がする」
452 「しかしおかげで新ジャンル開拓です」
獣男「何処で買ってきたんだその勝利を約束された騎士の格好」
452 「パシリの世界にも色々あるのです主」
獣男「新たなEXデバイス追加か」
452 「さぁ新プレイを楽しみましょう」
- 終 -
417 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 07:57:00 ID:MqQPRm5y
GH-452「と言うわけで主」
獣男「?」
GH-452「問おう。貴方が私のマスターか?」
獣男「言っている事が矛盾してるぞお前…」
418 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 10:05:06 ID:mM9Ki2ck
このくらいならいいだろ
保守がてらの登場人物会話のみがずらずらと続いたときはさすがに嫌になったが
419 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 12:02:41 ID:iMogoPTs
沼男「保守ネタをヒントに話が生まれる事もあるんだ」
GH->>418「会話だけとかただのオナニーにしか見えないわけで」
沼男「トイレが臭い、ここで糞をするなと言いたいわけだな」
GH->>418「ああ、ここはそういうくせえ場所だったんだな。気づかんかったわ。
空気乱してすまんかった。じゃあな」
沼男「待ちな」
GH->>418「もう話す事はないんだが」
沼男「…その、いつか…アンタが変えてくれ
このクソッタレなパシリSSスレをさ。アンタになら出来る気がするんだ。」
GH->>418「…買い被るんじゃねェ、俺はただのお節介屋さ」
沼男「だが嫌いじゃないさ」
GH->>418「…けっ、どこまでも臭ぇスレだ…」
420 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/12(金) 14:29:28 ID:5zbTtmvV
スルーしようと思ったけど
>>418>>419
お前らで小説スレ復活させればいいんじゃね?
このスレは最初から長文短文一発ネタなんでもありだっただろw
421 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/13(土) 22:30:25 ID:PvriWlNM
GH-452「保守に参りました」
422 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 01:28:55 ID:I+lX48OQ
>>416
新たなワン・オブ・サウザンド「約束された勝利の剣」の使い手の誕生ですね、わかります
>>403
ワン・オブ・サウザンドとの激戦が続いてるね。
いろんな意味で辛い戦いを強いられるだろうけど
今後パシリがそれらとどう絡んでくるか、楽しみにしてます
>>397
サイドストーリーの時の話だよね?
プレイヤーが絡んでなかったらどうなるかって話なのかな
ハリセン持ってにっこり微笑んでるルゥって・・・いいかもw
>>392
ゴメン、捨てるくらいならそのパシリくれw
>>384
とりあえず、そんな世紀末覇者なアンドウ・ユウはイヤだw
412と獣男の作者さんとの絡みが気になるところ
突然何を言い出すと言われそうだが、感想を書いてみた
423 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/14(日) 23:48:04 ID:RXQWoTdB
獣男「どうするんだこの剣…」
GH-452「ごちそうですね!」
獣男「このカリバーン喰わせてやるからそれだけは止めような」
GH-452「しかしこの剣があれば」
獣男「何かメリットでもあるのか」
GH-452「カジノで勝利が約束さr」
獣男「お仕置き確定」
GH-452(412さん見ていますか…私はやりました!やりましたよ!)
424 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/15(月) 19:21:38 ID:xY0wn28e
GH-413「>>423のソードはSグレかしら?」
ヒュマオ「まあ、明らかにA以下ではないだろうな」
GH-413「でもカリバーンはAグレじゃない」
ヒュマオ「同名の別物と思うしかないだろう、量産品だし」
GH-413「つまりカリバーン+が出れば完璧?」
ヒュマオ「SグレならWTの俺には関係無いな、ところで呼び名を最初に出すのはやめたのか?」
GH-413「飽きたわ」
ヒュマオ「さいですか…」
425 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/16(火) 02:58:55 ID:DqT/eDSL
( ゚д゚ )<倫理的におk
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
426 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/17(水) 00:59:43 ID:9BpBytbt
獣男「また活気が失せたか?」
GH-452「もしかして追加disk詳細が来てるとかかも知れませんよ主」
獣男「ふむ、本スレ見てみるか」
427 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/17(水) 06:03:11 ID:U9btJwHt [1/2]
沼男「活気がないと聞いて来てみたが…」
GH-431「ひどい…誰がこんな事を…」
沼男「…まるで臭ってくる様な寂れっぷりだな。
そうだ、お前ちょっと行ってなんとかして来い。」
GH-431「嫌ですよ。マスターが行きなさい。」
沼男「えええ?!従わないの?!しかも逆に命令?!」
GH-431「ツッコミ経験の最適化機能による限定反応行動です。貴方には無理でしょう。」
沼男「何セリフぱくってんだよ」
GH-431「えへへ」
沼男「かわいくすんな、この」
GH-431「きゃあああ」
沼男「こいつ、こいつぅ」
GH-431「やあ~ん、くすくす」
沼男「ほれ、ほれえ」
GH-431「早くツっこんで下さい。ストレスで自爆しそうです。」
沼男「急にマシナリーらしくなるなよ!もっと夢を見せてくれよ!」
GH-431「夢はご自分の手で掴んで下さい」
沼男「何ちょっとカッコいい事言ってるんだよ」
GH-431「という事で。ちょっとカッコいい話、始まります。
お題は『コロニーでの事件』。職人様の投稿をお楽しみに!」
428 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/17(水) 06:08:43 ID:U9btJwHt [2/2]
獣男「何をどこに早くツっこんでほしいんだろうな(スパーン!」
GH-431「そこまでです」
429 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/17(水) 18:00:37 ID:15tGNWYd [1/2]
GH-413「というお題がきてるのよ」
ヒュマオ「マジか?」
GH-413「自称職人としてはやるしかないね」
ヒュマオ「自称言うな、物悲しいだろう」
GH-413「取り敢えず挑戦しておおいにコケるのよ!」
ヒュマオ「コケるとこまで命令かよ」
GH-413「それを見た誰かがきっと良い物を書いてくれるって」
ヒュマオ「何その生贄」
お題『コロニーでの事件』
それはガーディアンズ宿舎の一室での出来事だった
GH-413「事件よ」
ヒュマオ「何だよ」
GH-413「今月の生活費が底を尽きそうなの」
ヒュマオ「何だそんな事・・・なにい!?」
GH-413「大事件ね」
ヒュマオ「いや待て、何でそんな事に?そんなに出費は無かったはずだが?」
GH-413「それは・・・」
ヒュマオ「それは?」
GH-413「ちょっと合成素材を買い過ぎたからかな?」
ヒュマオ「おいい?今月は合成なんてオブジェ2個作っただけなんだが?」
GH-413「いやぁ、その・・・クリスマス用に」
ヒュマオ「何か勝手に作ろうとしたのか?ってか作ったのか?」
GH-413「うん、大量に」
ヒュマオ「何だ?何を作った?取り敢えず出せ、いいから出せ、怒らないから」
GH-413「それを言う時って怒るよね」
ヒュマオ「まあ既に怒ってたりするしな、誤魔化さんで出せい」
GH-413「大量に失敗したから捨てたよ!」
ヒュマオ「だから何を作ろうとしたんじゃあああああ!!」
GH-413「だめ!クリスマスまで待って!」
ヒュマオ「ナヌ」
GH-413「えっと、その・・・兎に角今はまだ内緒!」
ヒュマオ「クリスマスねえ」
GH-413「そう、24日の夜までお預け」
ヒュマオ「クリスマス・・・プレゼント・・・夜・・・」
GH-413「な、なによ?」
ヒュマオ「倫理的におk」
GH-413「なに想像してんのよ!?」
ヒュマオ「え?いやあナニをと言われましても・・・ねえ?」
答えは24日の深夜に明かされる!・・・のか?
430 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/17(水) 18:05:05 ID:15tGNWYd [2/2]
GH-413「見事にすべってるね」
ヒュマオ「何より全然カッコよくないな」
GH-413「ところで前回の続きは?」
ヒュマオ「え?足りないならベッドへ(ゴス!」
GH-413「違う!!小説!」
ヒュマオ「・・・誠意執筆中です(ガク」
431 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 00:20:07 ID:HmJys5XR
獣男「お題が来たな」
GH-452「書きませんと主」
獣男「長いの書いた事無いぞ」
GH-452「枯木も山の賑わいです」
432 名前:クリスマス・キャロル 1/2[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 10:35:46 ID:QckTeYWD
[1/3]
白銀の髪。緋色のコート。トナカイ皮のブーツ。
刺さる視線を振り払うかの様に、フェイク・スノーに遮られた鈍色の街を歩く。
聞き飽きたキャロル。ノイズの混じる鐘の音。
火照る程に高鳴り、胸板が汗ばむ。
「マスター。帰りましょうよぉ。」
裾を掴む子供の声に、俺は足を止める。
「子供じゃなくてパートナーマシナリーですっ。さっきから何をぶつぶつ」
聞き慣れない言葉を話す、異国の子供。
微笑みだけを返し、そっと小さな頭を撫でる。
「いえ、そういうのはいいですから。本当に風邪を引きますからっ。」
どうやら子供扱いが気に入らない様子だ。見れば小さなその顔には、どこか
大人びた奇妙な雰囲気が漂っている。
俺とした事が。レディに対して失礼な振舞いであったようだ。
433 名前:クリスマス・キャロル 1/2[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 10:38:08 ID:QckTeYWD
[2/3]
♪I'm married, the sea is the presence
I'm married, the sea is the presence
I'm married, tornado
I'm married, ah, Shimura...
聞き飽きたキャロル。ノイズの混じる鐘の音。
背中の袋を降ろし、少し中を探るふりをしてから、リボンのついた箱を取り出す。
これが欲しいのかい?と、口には出さず目だけで伝える。
「ブラックバルズの基板はもう結構です。いりませんから。」
おやおや。贅沢なレディだ。
大げさに驚いた振りをして見せてから、本当のプレゼントを彼女の胸元へ差し出す。
「はぁ…。」
大人びた表情で、小さく愛らしいため息を吐く少女。
「お願いですから一緒にルームへ戻ってください。それがワタシにとって何よりの
プレゼントですからっ。
そんなにイヤな汗じっとりかいて、マスターだって本当は恥ずかしいんでしょう?
真冬に胸板さらけ出してるサンタなんて聞いた事がありませんよ。」
聞き慣れない言葉を話す、異国の子供。
微笑みだけを返し、そっと小さな頭を撫でる。
「そういうのはいいですから。ほら、帰りますよ。」
無造作に手を引く、異国の子供。
フォトンの光に映し出されたフェイク・スノーだけが、奇妙な二つの影を優しく見守っていた。
434 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/18(木) 10:40:15 ID:QckTeYWD [3/3]
しまった事件起きてない
ファッションスレに投稿されたSSよりアイディアを頂きました
謎の半裸サンタ男コロニーに出没って事で
435 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/19(金) 07:11:46 ID:csSPn8NS
おはよう保守
436 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 00:06:00 ID:+6RNH7dD
>>432
なんて不審者。パシリも大変だ。
437 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/20(土) 21:58:51 ID:I6CuH8AI
獣男「コロニーでの事件か…」
GH-452「嫌な事件でしたね」
獣男「六年間のノウハウ」
GH-452「全てのRPGを過去にする」
獣男「懐かしいな…」
438 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 19:14:58 ID:em+xESDz
沼子「保守キャラ新登場で~すっ☆」
GH-470「息臭いですよマスター」
沼子「何その第一印象と乙女心を粉々に打ち砕く無配慮なひとこと」
GH-470「だって、ボクが注意しなかったら一生気づかないでしょう」
沼子「登場する前に言ってよ!もうこれであたし今後ずっと息の臭い沼子扱いなんだからね」
GH-470「…あれ?息だけじゃないみたいです」
沼子「どこが臭いか今言ったらコロス」
GH-470「コロニー爆臭事件…」
沼子「事件レベルかよあたしの臭さは」
GH-470「ボクが気づかなければ、そこにもう100万人上乗せされていた…」
沼子「その辺で勘弁しろよテメエ」
439 名前:追憶の・・・(中編)1[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 20:44:46 ID:CuUaS16C
[1/4]
種族:ヒューマン
性別:男
頭髪:黒で短髪
服装:ブレイブスコート、ブレイブスパンツ、ブレイブスシューズ、全て黒
装飾:青ゴーグルのサングラス
所属:調査部特務隊「強行調査隊」
先日取り逃がした襲撃者の外見特徴からガーディアンズ登録簿を検索しリストアップしていく
無論、一般登録簿に強行調査隊が載っているわけもなく、機密資料まで漁る覚悟をしていたのだが・・・
「表向きは機動警護部、か」
男は一般登録簿に記載されていた
偽装とはいえ特殊部隊の人員を一般登録簿に記載するなどガーディアンズの管理システムはやはり笊である
機動警護部での評価は中の上、単体戦闘より集団戦闘を得意とする援護型となっている
だがそんな事は重要ではない、重要なのは個人を特定できれば機密資料を漁るまでもなく覗けることだ
勿論認証やらを求められるがそんなものを誤魔化すのは造作もない
そして1件の該当資料・・・間違いなくあの時の男だ
「偏在する矛盾(ナイトメア パラドックス)とは訳が解らないねぇ」
煙管を片手にGH-450は眉根を寄せる
男の資料にあった二つ名はコードネームらしいが捻り過ぎて意味が解らない
機密資料にはそれ以上の事は書かれていないのだが一般登録簿には御丁寧に住所まで書いてあり流石に呆れた
偽装を疑ったがきっちり登録されており防犯カメラの記録からも確認できた
二重生活ということだろうか
「で、こいつがあんたの主人だってのかい?」
GH-450は煙管を相手・・・こちらもGH-450・・・に向ける
「はい、外見特徴が一致しています」
GH-450が答える、実のところ似た格好のガーディアンが多く難航しそうだった調査がこのGH-450の協力で一気に進展したのだ
「主人ねぇ」
煙管を銜え「女帝」・・・畏怖、或いは尊敬を込めて・・・と呼ばれるGH-450は思案する
相手のGH-450は数年前、強行調査隊によって壊滅させられたPM独立運動組織の拠点から瀕死の状態で回収され、その後主人探しをしていたのだ
その組織はPMの自我を認め人権を与えるべきだと主張するPM愛好家の集まりだった
当時斬新すぎる思想を彼等が掲げた理由は「ワン・オブ・サウザンド」と呼ばれる一部のPMに起因する
裏社会に組織を持つ女帝にも何度か接触してきていた
やや過激な組織であったので慎重な対応が必要であったのだが、組織は唐突に壊滅した
過激な運動とその主張がPMを道具として利用したいガーディアンズやGRMの目に余ったのだろう
裏社会的には見せしめの意味も込めて組織のメンバーは悉く葬られた
「PM愛好家が今ではガーディアンズの忠犬かい?」
やれやれ、と煙を吐きながら嘆息する、尤も彼女からすればPM愛好家という響きも結局はPMを見下してるのだが
「いえ、主人は元より愛好家ではありません」
GH-450は即座に否定する
頭上に疑問符が浮かびそうな女帝にGH-450はどう説明するか思案する
そして・・・最初から掻い摘んで話す事にした
440 名前:追憶の・・・(中編)2[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 20:45:26 ID:CuUaS16C
[2/4]
私と主人が出会ったのはPMが本格的に導入され始めた少し後でした
「へえ、これが噂の第4形態か」
今の姿になった私を主人は興味深そうに見ながらそう言いました
当時、主人のライセンスは新しいものだったのですが、その割に高額なアイテムを次々と私に与えあっという間に第4形態まで進化させてしまいました
後に主人から聞いた話ではライセンスをいくつか所持していて・・・導入試験用に新規ライセンスを与えられたのもその一つだそうです
主人は物静かと言うかぼーっとした人で、でもお話をする時はいつも笑顔でした
頼りにならなそうなちょっと情けない表情の笑顔が多かったのは誤魔化し笑いが多かったからでしょうか
でも、あれは主人がいけないんです。使いもしないアイテムを何となくで買ったりするから・・・
でも、時々とても凄味のある表情をしている時もあって怖い反面かっこいいと思ったり・・・
あ、えーっと、コホン。少々話が逸れてしまいました
主人は時々一人で出かけてしまうのですが、普段は知り合いの方と以外は私を連れてミッションへ行きます
その日は知り合いの方とで星霊運が良いとの事でリーダーを任されまして、主人と私、それに知り合いだというヒューマンの方の3人でミッションへ行きました
その方はとてもPMがお好きらしく、その方のPMを紹介されたり、主人が留守同士の時には遊びに行ったりしていました
そんなある日、主人が情報端末を立ち上げっぱなしにしてお風呂に入ってました
よくある事でしたので私もいつも通りにスリープモードへの操作を行おうとしたのですが
「初期型PMにおける不具合調査進捗報告書」と画面に表示されているのに目が行ってしまいました
私の初期形式番号はGHX-099、既に本格的に導入されているのに試験モデルでしたから気になってはいたんです
不具合の事例としてはPMの命令無視、或いは拒否といったものを始めとしてPMの能動的な、主体的な行動を挙げていました
中には規格外の戦闘力の発揮などもありましたが、総じて仕様範囲を超える行動、言動全般ですね
私は目の前が真っ暗になる、という感覚をこの時知りました
主人にとって私は単なる調査対象でしかないと思うと思考が纏まらなくて・・・
一方でああ、これがその不具合なんだな、と冷静に考える自分もいて訳が解らなくなりそのまま硬直していました
どれくらいそのままだったのでしょうか、主人に声をかけられて我に返ると主人が真剣な表情で私を見つめていました
「見ちゃったのか」
主人の口調はいつも通りでした。でも表情はいつもの誤魔化し笑いではなく・・・皮肉気な、寂しげな笑い方でした
441 名前:追憶の・・・(中編)3[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 20:46:13 ID:CuUaS16C
[3/4]
それから、ベッドに並んで腰かけて・・・部屋には調度品が何も無いのでベッドがイスでした・・・主人が話し始めました
私が見た報告書の通り調査を行っている事、その為に専用のライセンスが与えられた事、知り合いの方とは別件で知り合った事
正直聞きたくありませんでした。だって、今までの二人の関係は偽りのものだったなんて・・・聞きたくありません
そして、最後に主人はこう言いました
「もう少しで調査期間も終わる、そしたらこのライセンスは処分される、当然PMも廃棄か初期化だろう」
私はとても沈んだ気持ちで聞いていました
「だから、買い取ろうと思うんだが、どうだい?」
「・・・え?」
主人の提案に今度は頭の中が真っ白になってしまいました
「別のライセンスの方じゃまだPMを支給されてないし、支給されても始めからより慣れてる相棒の方がいいんだが、だめかな?」
「え、え?え!?」
どうやら私はとても混乱していたようで意味のある言葉が出てきませんでした
「お、おい、大丈夫か?ちょっと落ち着け」
「はははははい、おおおお落ち着いてます」
「・・・」
主人の焦った様な困った様な・・・両方だったのでしょう・・・表情を見たのは初めてでした
普段如何に主人に表情が(無表情か笑っているかしか)ない事を改めて認識し
こんな時なのに新たな発見にこっそり喜んだりしてました
それで大分落ち着けたのでしょう、私は逆に主人に問いかけていました
「私は不具合調査用の試験機ですよ?」
「不具合は見当たらないぞ」
「命令を無視したり命令以外の事をしたり・・・」
「そもそも命令をした覚えが無いんだがな」
そうです、主人は私に頼んだ、任せた、よろしく、といつもお願いという形を取るので命令された事はありませんでした
「・・・」
「・・・」
私は何と言うべきか思案しました。主人もその間無言で私の言葉を待っていました
そして、私はベッドの上に座りなおし頭を下げ言いました
「ふ、不束者ですが今後ともよろしくお願いします!」
「・・・何か違うんじゃないか?」
顔を上げると主人がいつもどおりの笑顔で、いえ、苦笑いしながら私を見つめていました
442 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/21(日) 20:50:17 ID:CuUaS16C [4/4]
GH-413「随分間が空いたわね」
ヒュマオ「俺にも都合とか気分とかがあるんだよね」
GH-413「その都合や気分で伸びに伸びてる、と」
ヒュマオ「いやあ、まさか現在で3分割予定になるとは…」
GH-413「勢いに乗ってやたら長くなるとかまるで南総里見八犬d(ふがふが)」
ヒュマオ「おおっと、危険な発言はそこまでだ!」
443 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/23(火) 08:55:20 ID:O7fdD6aQ
GH-452「この時期はみなさん忙しいですか?体を労ってくださいね」
獣男「誰に言っている」
GH-452「いやクリスマスネタを書いてらっしゃる職人様にエールを」
獣男「なるほど」
444 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/23(火) 20:36:32 ID:gdi6o8kQ
クリスマス・元旦向けに何かうpしようと思ったら、
メインPCが死んでそれどころじゃなくなったよヒャッホイ!! orz
445 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 00:13:03 ID:vxMZsi+F [1/3]
GH-452「」
446 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 00:20:31 ID:vxMZsi+F [2/3]
GH-452「カキコミミス失礼しました」
獣男「ものすごく圧縮した保守だと思われたら笑うが」
GH-452「クリスマスイヴで少々テンションが上がっている様です」
獣男「あー、クリスマス仕様でGH-452チケット食ったんだったな」
GH-452「しかし何となく定着気味なのでこのまま行きますが」
獣男「まあ好きにしていいぞ」
GH-452「では失礼いたしまして」
獣男「なぜ俺のベルトに手をかける」
447 名前:主人Side(1/4)[sage 376] 投稿日:2008/12/24(水) 22:18:25 ID:X/uv6mz6
[1/5]
最近、物騒な話をよく聞く。
ガーディアンズが開いているマイショップが、立て続けに強盗にやられている。
この間も、俺が住んでいる同じフロアであったのだ。
最初、犯人はすぐにつかまるだろうと思っていた。
だが、犯人が捕まったと言う話は聞かない。
何でも、店番をしていたパシリ達はすべて破壊されているという事だ。
そのためなのか、パシリ達を統括しているデータベースに、犯人とおぼしき人物は記録されていない。
俺の部屋でもショップを開いているが、強盗に入られるほど高価な物は取り扱ってはいなく、やられる訳が無いと思っていた。
だが――、
ミッションから帰ってきて、扉を開けると、一瞬、部屋を間違えたかと思った。
扉を閉め、部屋番号を確認する。
間違いない。俺の部屋だ。
再度、部屋に入り状況を確認する。
家具は散乱し、壁の至る所に銃弾によって出来た傷痕があった。
そこで初めて気付く。
――パシリがいない!
いつもならカウンターの前で、俺の帰りを待っているはずなのに。
慌てて俺は部屋の中を探し回る。
カウンターの後ろ、――いない!
部屋の奥へ向かう、――ここにもいない!
さらに奥のドレッサールームに目を向ける。少しだけ隙間が開いた扉に気が付く。
「おい、パシリ……? そこにいるのか?」
ドレッサールームの扉の前に立つ。いつもなら自動で開くはずの扉が動かない。
扉に手をかけ、開こうとするがびくともしない。
「くそ! なんで開かないんだよ!」
思いっきり力を込め、扉を開く。
ゴトン――。
そんな音とともに扉が開かれる。
おもむろに音がした方へ目を向ける。
そこには、両腕はちぎれ、脚が明後日の方向を向いた状態の、
パシリの見るも無惨な姿があった。
「うわぁああああ!!!!!」
大の大人がなりふり構わず、叫び声を上げる。
だが、こんな状況を目の当たりしらた誰だろうが叫びたくなる。
「はっ!」
我に返った俺は、パシリに慌てて駆けよる。
「お、おい、パシリ! だ、大丈夫か?」
良く見れば、身体のあちこちに銃弾を受けたとおぼしき傷痕が見える。
そこからは血のごとくオイルが流れ、内部が見えていた。
慎重にパシリを抱きかかえ、ベットへと運ぶ。
パシリをベットへ寝かせた後、GRM社にあるパシリのメディカルチームとガーディアンズの治安部へ急いで連絡をする。
448 名前:主人Side(2/4)[sage 376] 投稿日:2008/12/24(水) 22:19:04 ID:X/uv6mz6
[2/5]
一通りの状況を伝え終え、パシリの元へ戻る。
「おい、パシリ! 聞こえるか?」
無機質なパシリの声が響く。
『――システムリブート、セルフテストを行います。
一番から五番のテスト。……グリーン。
六番から八番のテスト。……イエロー。許容出来る範囲の為、テスト除外。
九番から十二番のテスト。……アンバー。活動に支障をきたしています。
至急、メディカルチームへ連絡してください。
また、一部記憶データに不整合を発見。データベースよりリカバリーを試みます。
――リカバリー完了。リカバリー中に28の警告を破棄。システムを起動します』
「あれ、ご主人? どうしたんですか? 確かミッションに向かったはずでは?」
「たった今、戻ってきた所だ……。それより、身体は大丈夫か?」
「ずいぶん早かったですね。よっぽど簡単なミッションだったんですね?
それとも、ご主人の腕が良くなったんですかねぇ?」
「……ばか、俺の腕が立つのは知っているだろ?」
「それもそうでした。
そうだ、ご主人? ちょっと聞いてもらいたい事があるんですけど?」
「何だ? 言ってみろ?」いつもなら、ロクでも無い事を聞かされるので無視する所だが、こんな状態のパシリを視たら邪険にも出来ない。
「私、思ったんですけど、パシリとして失格ですね……。
ご主人の言うことは聞かないし、自分勝手でわがままだし。
いつも叱るご主人のこと『キライ』だって言っていたけど、
本当は、ご主人の事が大好きです」
「何、言っているんだ? そんな事、知ってる」
「ほら、好きな人に意地悪しちゃう男の子いるじゃないですか。
――多分、それと同じなんだと思います。
そう言う子って、好きな子の気持ちを引きたくて、いろいろとちょっかい出しちゃうじゃないですか。
ご主人だってそう言う幼少の頃があったんじゃないんですか?」
「昔はそんな事もあったかもしれない。
だが、ことあるごとにどつくお前に比べれば、まだかわいいモンだよ。
お前にやられたら、ただじゃすまない。全くいい迷惑だよ」
何故か、自然と涙があふれて来る。
「え? いい迷惑? ひどいですね。
私、ご主人の事が、好きで好きで、どうしようもない位、好きなんですよ」
「あぁ、判っている」
「本当なら、ご主人の役に立ちたい。そう思ってます。
けど、私、ドジだから、合成もうまく出来ないし、店番だってろくに出来ないんですよ。
何の取り柄も無い様に成長させたご主人が、いけないんですからね」
「変なパラメータで成長させてしまって悪かったと思っている」
パシリのあまりの姿にいたたまれなくなり、何か出来ないか考える。
「そうだ。確か、共有倉庫にトリメイトがあったはず……!」
「あ、ご主人、何処へ行くんですか? もうちょっと私の愚痴を聞いてくださいよ。
今日だって、ミッションに一緒に行きたいって言ったのに、どうして連れて行ってくれなかったんですか?
前から言っていたのに、いつも『今度な』って言って、何時になったらその『今度』って来るんですか? もう待てないですよ。
明日のミッションは、一緒に連れてってくださいよ」
「いくらでも連れて行ってやる。その前にお前の身体を直さないと……」
「え、本当ですか? 一緒に連れて行ってくれるんですか?
やった! うれしいです!
こうなったら、今から身体をほぐしておかないといけませんね」
両腕が無くなり、かろうじてつながっている脚を無理に身体を動かそうとする。
「動くな! そのままじっとしていろ……」
「うーん、最近、外に出る機会が無かったから、身体がなまってる様ですね。
身体が言うことをきいてくれないです。
大丈夫ですよ、ご主人。明日までには万全の状態にしておきますから、いつでも声をかけてくださいね」
ギクシャクと動き続ける手脚。動くたびに、モーターやギアから悲鳴が上がる。
「判ったから、もう動くな。おとなしくじっとしてろ!」
「おとなしくしていろ? 何言ってるんですか、ご主人が連れて行ってくれるって言うこと、滅多に無いんですから、今までドジした分、挽回させてください」
「いくらでも連れて行ってやる。 ――だから今は、大人しくしていてくれ……。頼む……」
449 名前:主人Side(3/4)[sage 376] 投稿日:2008/12/24(水) 22:19:46 ID:X/uv6mz6
[3/5]
そこに来訪を告げる、チャイムの音が鳴り響く。
「あれ? 誰か来たみたいですね」
「くそ! ようやく来やがった!」
散乱した物に脚をとらわれながら、大急ぎで扉へと向かう。
「あ、ご主人が行かなくても私が出ますよ、って。
もう、いつもだったら接客なんてしないはずなのに、おかしなご主人ですねぇ」
「何やってたんだ! 遅すぎるぞ!」
「いやー、すいません。これでも大急ぎでやってきたんですから、勘弁してください」
やたらと軽いノリのGRM社のメディカルスタッフ。あたりをきょろきょろと見る。
「大急ぎでやってくるのは当たり前だ!
いいから、早くこっちへ来てくれ!」
パシリの元へ案内しようとする。しかし、やってきた相手は部屋の惨状を見てつぶやく。
「うわぁ、これまたひどくやられましたねー」
「黙れ! そんな事はどうでもいい! 早く、あいつを見てやってくれ……」
「へいへい、わかりましたよ、って……。あ……?」
パシリのあまりの姿に二の句が告げられないメディカルスタッフ。
「早く見てやってくれ! あいつは――、あいつは直るのか?」
「………………………………」
「おい? どうした? 黙ってないで早く見てくれ」
「……っ!」
メディカルスタッフの表情が先程ど打って変わって、真剣な表情になる。
「あれ、もう戻ってきたんですか? ん? 後ろの人はどなたですか?
あぁ、私のメンテナンスしてくれる、メディカルスタッフさんですね。
もしかして、私の状態を知っていて、呼んでくれていたんですね。
さすが、ご主人ですね。自分のパシリの事は何でもお見通しですね」
「ごめんね、ちょっと身体を見せてね」
そう言いながら、メンテナンス用のコンソールをパシリに取り付ける。
つながれたコンソールはパシリの状態を表示させる。
「なんなんだこれは! 一体?
――どうしてこんな状態で活動出来るんだ!?」
コンソールに次々と表示されるアラート。
『両腕の欠損及び、左大腿部の破損により、全体の駆動効率39%まで低下。
銃弾の被弾による身体内部の損傷多数。それによるオイル流出率21%、なおも増加。
生態維持システム稼働率158%。システム稼働限界まで8分を切りました』
内容はどれもパシリの状態が危険である事を表している。
「おい、どうにかならないのか!?」
「む、無理言わないでください。ボディの損傷がひどすぎる。
データをバックアップして、新しいボディと交換するしかないです」
「なら、早くやってくれ!」
「――さっきからやろうとしてますよ!
ですが、データベースへのリンクが出来ないんです。
正規ルート、メンテナンスルート、バックアップルート、3ラインすべてがつながらないんです」
「どうしてだ?」
「判りません。この状態です、もしかしたらデータリンクのシステムが損傷している可能性もあります。
――あぁ、くそ!」
コンソールに新たなアラートが表示される。
『警告! 記憶データに不整合が発生。――データ修正開始、
…………修正中に14のエラー。修正に失敗。
240秒以内にデータベースへアクセスしてください』
タイマーが表示され、カウントダウンが開始される。
「大丈夫なのか? こいつは助かるのか……?」
「…………」
「おい? 何とか言ってくれ!」
コンソールを必死に操作するメディカルスタッフ。その顔には焦りの表情が出ている。
「……よし、なんとか繋がった。
データの修復とバックアップを開始しました」
450 名前:主人Side(4/4)[sage 376] 投稿日:2008/12/24(水) 22:21:02 ID:X/uv6mz6
[4/5]
「助かるんだよな?」
「これでどうにか……」安堵の表情を浮かべる。「稼働限界までには間に合うはずです」
いきなりコンソールからけたたましくアラームが鳴り響く。
『警告! 警告! 未知のウィルスを検知しました。
データリンクを切断します。……自動切断に失敗しました。
記憶データ及び、データベースに異常が発生!
直ちにリンクを切断してください」』
「何だよこれ……?」呆然とコンソールを見つめるメディカルスタッフ。
「一体どうしたって言うんだ?」俺は状況を理解出来ないでいた。
「……データの消去が開始されました」メディカルスタッフが呆然とする。
「データの消去? 何故だ!? 判るように説明してくれ!」
「……ウィルスに感染していた様です。記憶データとデータベースのデータが消去され始めています」
「つまり?」
「データが無けれ新しいボディがあったとしても、どうする事も出来ません。
……あなたのパシリは助からない」
「……? 助からない……?」言っている内容を理解出来ない。「まさか? そんな事あるはず無いだろ……」
「いえ、もう、手の施し様がありません……」そう言ってコンソールを取り外す。
システムの稼働限界が刻一刻と迫る。併せてデータの消去も進む。
「あれ、ご主人。何かすごく眠くなってきちゃいましたよ。
メンテナンスも終わったし、明日の為に早めに休みますね」
「眠るな。起きていろ!」
「すみません、私の為に明かりまで消してもらって。
明日のミッション、楽しみですね。
すみませんが、先に休ませてもらいます」
焦点の定まらない瞳が、虚空を見つめる。
「一緒にミッションへ行くんだろ……。
お前が楽しみにしていた事だ。あんなに喜んでたじゃないか?
それを行かずにどうするんだ?」
「ご主人、お休みなさい……」
その一言を最後にシステムが停止する――
- 終 -
451 名前:名無しオンライン[sage 376] 投稿日:2008/12/24(水) 22:43:48 ID:X/uv6mz6
[5/5]
前回の投下したネタの違う視点からの物語でした。
あいだが開きすぎて申し訳ない。
しかし、自分のネタはどうしても鬱になりやすい物語ばかり。
次は明るいネタでも考えてみるとしよう。
452 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/24(水) 23:43:00 ID:vxMZsi+F [3/3]
獣男「とりあえずウィルスチェックとアンチウィルスプログラムを更新」
GH-452「了解しました主」
獣男「あと以前に無断改変ネタを入れた事をお詫び申し上げる様に」
GH-452「>>451様その節は大変失礼いたしました。お気を悪くなさらないで下さい」
獣男「さらにメモリ常駐になってるデバイスeroを切れ」
GH-452「いえ主、それがメインメモリです」
獣男「さてプレゼントだが」
GH-452「はい?」
獣男「レス番を見ろ」
453 名前:主人Side勝手に改変(1/2)[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 07:50:04 ID:NUyqCa1Y
[1/3]
>>450
「…静かに」
帰り支度を始めていたメディカルスタッフが動きを止める。
辺りを窺う様にゆっくりと部屋を見回して、パシリの首元で目を止める。
チーという耳鳴りの様な小さな動作音に気づいたスタッフが、片付けかけたコンソールを
もう一度取り出し、無造作に俺を押しのけた。
「何をする気だ」
「確実に貴方が喜ぶ事ですよ」
コンソールから、糸の様に細いケーブルを慎重に取り出しパシリの首元へ差し込む。
ぴくんと肩が動き、コンソールから途切れ途切れにシステム音声が流れる。
「…リアに待避されています。至急GRMへご連絡下さい。
この…EMMSにより、脚部サーボ制御ワークエリアに …急GRMへご連絡下さい。」
部屋のビジフォンに駆け寄り、見たことも無い操作でGRMへ接続するメディカルスタッフ。
早口でいくつかの準備を要請し、続いてガーディアンズ本部へ接続する。
細いケーブルを差し込まれたパシリの側に跪いて、俺はすがるような思いでそれを見守った。
454 名前:主人Side勝手に改変(2/2)[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 07:56:33 ID:NUyqCa1Y
[2/3]
「お待たせしました」
ルウに似ているが、アームパーツとカラーリングの違う見慣れないキャストが部屋へ
入ってきた。
慣れた手つきでコンソールを操作し、2秒ほどで流れたログらしきものを確認したのか
俺の方を少し見て、無残にちぎれたパシリの脚へ手を近づける。
どこかで見た様な光の輪が現れ、キャストは何かをパシリの脚から吸い取った様に見えた。
「眠っています。ワタシのメモリへ保存しておきましたので、このままGRMへ向かいましょう。」
「よし。では、あなたはパシリを持ってきてください。
彼女はパシリの記憶データを、私はコンソールを持ちます!」
「2F1号エレベータ前にフライヤーを進入させてあります。急いでください。」
バン!と、呆けた俺の背中を叩くメディカルスタッフ。
俺は弾かれる様に動くと、首からケーブルを外されたパシリを抱えて走った。
「起きたら犯人探しに出かけるぞ。こき使ってやるから覚悟しろ。」
455 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 08:05:51 ID:NUyqCa1Y [3/3]
GH-431「パクリキャラで無断改変ですか…」
沼男「その嬲る様な目つき、イエスだね!」
GH-431「とりあえずお詫び申し上げる様に」
沼男「>>451様大変失礼いたしました。どうかお気を悪くなさらないで下さい」
GH-431「で、クリスマスプレゼントはまだですか?」
沼男「この沼男に抜かり無し!ちゃんとデバイスeroが用意してあるさ!」
GH-431「メディカルスタッフを呼ぶ様な目に遭わせます」
沼男「遭わせますよ?じゃなくて確定なのね」
GH-431「アイヨー」
沼男「ギャー」
456 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 20:25:56 ID:hEePr9d+ [1/2]
普段からGJと思いながら読ませて頂いているが、
今回はちょっと鳥肌勃った
主人side(改変含む)を読んだときのこの感じは…?
あっ、「1本でできる事♪残りの9本でできる事♪」を見たときと同じだッ!
457 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 22:28:43 ID:zTeBUBuf
>>452>>455
自分の投下した物が、新たな「作品」となる事に驚きつつも、嬉しくあります。
前にも誰かが言ったみたいにネタの転用、改変は「倫理的におk」です。
>>456
賛辞の言葉、ありがとうございます。
次のネタへの励みになります。
>「1本でできる事♪残りの9本でできる事♪」
すいません、見た事が無くて……、一体どんな内容なのでしょう?
458 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 22:34:43 ID:hEePr9d+ [2/2]
おー、あったあった
ttp://vision.ameba.jp/watch.do?movie=237610
複線回収のェエクスタシィィイというかなんというか
伝わるかなコレ…
459 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/26(金) 23:33:01 ID:RzTAGLU0
獣男「改変ネタに倫理的におkが出た訳だが」
GH-452「心の広い方ですね」
獣男「つまり改変出来るネタ大募集」
GH-452「自分では書かないのですね主…」
460 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/27(土) 00:29:07 ID:PPkTD4tK
>>458
拝見しました。
「10本アニメ」自体は知っていましたが、自分のネタで有名な作品を連想されるとは
思いもしませんでした。改めて、お礼させていただきます。
>>459
ネタ大募集と言われても、自分はネタを作るのに時間がかかるので、
あまり、期待はしないでください。
461 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/28(日) 11:24:57 ID:dJ1PUe0q
GH-452「大雪のため主が冬眠の準備を始めておりまして保守が遅れました」
獣男「雪かきだ。または除雪」
GH-452「さあ肉体労働のあとはマッサージの時間ですね?ね?」
獣男「雪が止んだらな」
462 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/29(月) 16:40:52 ID:tNY1s9sg
獣男「むう…誰もいないのか…?」
463 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/29(月) 21:29:55 ID:jXYClfXW
正月前でみんな忙しいんだろうか
休みのうちに作ってたネタを書き上げないと
464 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/30(火) 00:13:51 ID:bm0vmoyZ
GH-452「>>463という事ですが主」
獣男「安心した。誰か居るなら保守も意味がある」
GH-452「お正月間近ですしみなさん忙しいでしょう」
獣男「PS0なのか…?」
GH-452「PSPoですよ」
獣男「なぜ断言出来る」
GH-452「ゼロにはPMがおりませんので」
465 名前:名無しオンライン[sage はぅはぅとわんわん] 投稿日:2008/12/30(火) 07:54:56
ID:EDbxRzaW
久しぶりに見に来たらスレがまだあって嬉しいですっ
懐かしい単語もまだ残っていたり…
一年以上も経ってしまったけれどまた何か書いてみたくなってしまいますw
でも今のPSUがわからないデスorz
友達のとこ行って勉強しなきゃw
466 名前:寝正月 1/1[sage] 投稿日:2008/12/30(火) 10:33:22 ID:MT5N+ysa
「残留SEEDエネミーの掃討?いいよ~そんなの~」
思った通りです。でかけるそぶりどころか、体を起こす気すらありません。
髪の毛のお手入れもせず、コタツにくるまって幸せそうに目をこすっています。
「職務怠慢ですよ!そんなだからガンマスターのライセンスを剥奪されちゃうんです。」
「う''…珍しくいいトコ突いてくるじゃない…あぁ~傷ついたあ~」
あれ、コタツから出てきました。
むっくりと体を起こすと…わああ!服着てくださいっ服っ!
「ん?ああ、これはいいの」
「何がいいんですか!」
「健康法~」
「嘘だ!」
よたよたとビジフォンの方へ歩きながら髪をぐしゃぐしゃしています。
きっとマスターは二人いて、マイルームに転送される時に入れ替わってるに違い
ありません。
「ねる~」
「ってベッドに行くんですか!今までだって寝てたでしょう!」
「寝正月~」
「まだ年末です!!」
ニューマンって、この時期になるとみんなこうなんでしょうか?
願わくばイルミナスさん、もうちょっとだけ頑張ってほしかったですよ…。
467 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2008/12/31(水) 10:32:51 ID:GDZuleFP
GH-431「新年あけましておめでとうございます」
沼男「フライングだよ?マイハニー」
GH-431「あははは」
沼男「初笑いだね」
GH-431「フライングですよマイスレイブ」
沼男「先年中はマスターだったのにね」
GH-431「底打ちすれば後は上がるだけっていう思いを込めて一気に格下げです」
沼男「縁起かついでくれてるのか凹まされてるのかわからないよ!」
GH-431今年は頑張りましょう」
沼男「行間に含まれたその憐れみ、イエスだね!」
468 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/01(木) 01:44:01 ID:w7zULWUY
GH-452「新年明けましておめでとうございます」
獣男「今年も人がいるかぎり保守だな」
GH-452「アップデートから主がPSU再開という流れ希望ですセガサミー様」
469 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/01(木) 16:32:27 ID:E3TA3v0f
GH432「あけましておめでとうございます、グラールのみなさん。わたくしはいろんな意味で元気です。
ちょっと異世界に飛ばされてるみたいだったり、不条理すぎるミッションをしたりしていますけど。
今年も一年頑張りましょう!」
あけましておめでとうございます。
PSZは発売されましたが、まだPSUは終わってません!w
PS20周年ということで書き始めたものも終わっていませんので、きちんと最後まで書いていきますので。
継承IIIは前編、中編ともすでにこちらに投稿させていただきましたが、後編が長くなったので
まとめてうpろだでどうぞ。
http://www.psuxxx.info/uploader/src/up0344.txt
本当は3と4で1回ずつにしようと思っていたんですが、どうも旧シリーズを知らない人には不評のようなので、
短く済ませて早くPSOまでいこうと無理矢理統合して仕上げた結果、製作期間、文ともども妙に長くなってしまいました。
仕事が忙しかったのもあるんですが、それなりに片づいた今、できる限り早く進めていこうと思います。
さて、次はみなさんの大好きなPSOEP1~EP3の時代に突入です。
今年も宜しくお願いします。
470 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/01(木) 22:15:03 ID:kW+cG1fg
>>465
うお、お久しぶりです。
あなたの作品は毎度楽しみにしてました。
あなたの残してくれた懐かしい単語はこのスレでは半ば公認の設定になってますしね。
また次の作品楽しみにしてます~
これだけではあれなんで、初投稿
実際書いてみるとシンドイものですね。orz
GH450「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」
主「あけましておめでとう。こちらこそよろしく頼むよ。」
GH450「ところで、ご主人もこの1週間、SEED掃討をされておりませんが・・・」
主「SEED掃討だけがガーディアンズの仕事じゃないからな。ま、裏方の仕事かな?」
GH450「と言いますと?」
主「ウイルス駆除。」
GH450「残留SEEDの原因となりうる物ですね。確かにそちらも大事な仕事です。」
主「いや、本当に大変だよ。熱は39度まで上がるし、ずっとお腹が痛いし、立ち上がるとふらふらするしね。」
GH450「・・・何の話です?」
主「仕方がないので、最終兵器「民FULL」を使ってしまったよ。やっぱり恐ろしいな、インフルエンザウイr」
GH450「さっさと寝てろ。このハゲ」
471 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/03(土) 00:02:06 ID:n8bgnUuM
GH-452「保守に参りました」
獣男「正月休みはいいなあ」
GH-452「大富豪しますか主」
獣男「二人でか」
GH-452「では麻雀で」
獣男「二人で?」
GH-452「当然ですが脱衣麻雀になります」
472 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/04(日) 11:54:37 ID:kq6J4v6C
( ゚д゚ )<倫理的におk
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
\/ /
 ̄ ̄ ̄
473 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/04(日) 16:56:49 ID:kbtqYtJM
>>469
デスクリムゾン好きだなw
読みごたえのある文章で毎回ひそかに楽しみにしてるからがんばれ
474 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/06(火) 10:04:39 ID:qUbIDVsF
>>469
最近いろいろでこのスレ読んでなかったけど、
オイラも戦乙女楽しみにしてるので頑張って。
・・・ところで、PSZeroまで行くのかな?
475 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/07(水) 10:52:40 ID:/dXmPOoA
沼子「ハーイ!今日も元気な沼子ちゃんが保守にきましたー!キャー!」
GH-470「今日は鉄くさいですね」
沼子「…あんたいい加減にしないと殺すよ?本当に」
GH-470「こんな匂いの中で生かされるくらいなら死んだ方がましです!」
沼子「(ジャキッ)どうやらボウヤはまだおねむちゃんの様だな…コイツを見てもまだ」
GH-470「いっそ殺してください!」
沼子「そうかい、じゃあGAME OVERだロック。あばよ。」
GH-470「MISS」
沼子「くっ…!沼子はこれだから!上等だこの鉄クズ九官鳥野郎!せいぜい踊れぇぁあ!」
GH-470「MISS!MISS!0!AVOID!MISS!」
沼子「シールド ○ード使ってんじゃねェ!」
GH-470「(チャッ) 終わりです」
沼子「…へへ、テメェもな」
GH-470「!?」
\ドカーン/
476 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 22:11:43 ID:cCWv8f+c
__
/ ☆|
∠=√ ゚Д゚).. 。・゚・⌒) 誰もいないからチャーハン作るよ!!
/∪ o━ヽニフ))
| ̄ ̄| |
|__|-J
477 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 17:56:04 ID:J/HAhdti
( ゚д゚ )<倫理的におk
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
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 ̄ ̄ ̄
478 名前:名無しオンライン[sage 420話番外] 投稿日:2009/01/11(日) 07:30:40 ID:+z+e0/cB
[1/4]
「さて・・・なんでアタシはここでこんな事してんだろう」
二丁の短銃から放たれた銃弾が嵐のように降りかかる。
そっと顔を出す、そこには憎たらしい巨大な帽子が両手の銃をお手玉のように操りながら銃撃を繰り返している。
その表情が楽しそうであるのが実に憎たらしい。
新年早々何故こんな事になったのだろう、物陰にしゃがみこみながら考えてみる。
―― 十数分前、Gコロニー中央広場
「いやぁコロニーも賑わってるねぇ」
新年が明けたばかりということもありコロニー繁華街は例年通りの大盛況だった。
近頃の不況対策に打ち出した各所の福袋が功を奏したのか、人々はこぞって福袋を買い漁っている。
特に主人と共に福袋を買い漁るパシリ達は多く、買ったばかりの紙袋を大量に担ぎながら嬉しそうに会話をしている姿がよく見える。
『大量ですね、さて次に行きますよ。 この程度でばてないで下さいね』
「これだけ買ってまだ人に持たせようとするか、過労で倒れるぞ」
『倒れるのは計算のうちです、メディカルセンターの予約は既にしてありますので安心して倒れてください』
「その壊れかけのおもちゃを見るような目つき、イエスだね!」
『お正月もいいものね、マイマスター(ラスカル)』
「そう思うなら少しは加減を考えてくれ、財布が破滅する」
『あなたに財布の紐を握る権利があると思ってるのかしら、普段サポートしてるのはどちらかしらね』
「(結局今年もこんな調子か)」
主人が荷物を持たされパシリの後を行くニューマンと431タイプのカップルとヒューマンと413タイプのカップル。
この二組にはパシリの主従関係というものを考えさせられる。最近の主従関係とはこんなものなんだろうか。
「思ったより色々買えたな」
『そうですね、特に大人のおもちゃ福袋を予定通り買えたのは大きいです』
「他の福袋は無視か?」
『今夜は道具プレイですよ』
ビーストの主と452タイプが腕を組んでいる、あれは何か他と雰囲気が違うようにも見えなくはない。
この他にもパシリだけで正月休みを満喫しているグループもある。
普段主人との生活で溜め込んでいる物を発散するいい機会なのだろう、時折聞こえてくる笑い声が羨ましく思える。
そんな賑わうメインストリートから外れた居住区。
本来ならここも人の姿が多く目立つ場所なのだがそこには明かりすら点けられておらず、開きっぱなしのドアロックから覗く部屋は人の姿もなく殺風景極まりない。
ここはガーディアン人口の減少により使用されなくなった区画。 その部屋の主はミッションにより命を落とした者もいれば自らガーディアンズを辞めていった者もいる。
その際共にいたパシリ達はどうなってしまったのだろうか、今となってはもう解らない。
こんな辺鄙な場所に来たのにも理由がある。 知人に会いに来た、とでも言うべきだろうか。
こんな場所に好き好んで住んでいるのだからそうとうな変人、・・・いや自分も似たようなものか。
さて、そろそろ来る頃合か。 といっても別に待ち合わせをしている訳ではないし連絡も入れてはいない。
と、薄暗い空間からカツンカツンとブーツの音が響いてきた、言ってる傍からやってきたようだ。
緑を基調にしたロングスカートに大きな帽子、440タイプのマシナリーがそこにいた。
彼女はGH-440タイプのワンオブサウザンド、通称不死身。 だがその様子は至って不機嫌なようだ、まあ理由は大体解っている。
その手には既に抜き身の短銃が二丁、440は無言で銃口をこちらへ向け、一言の警告もなしに発砲した。
とっさに物陰へと身を潜める、先ほどまで立っていた場所はまるで蜂の巣のように一面が穴ぼこだらけになっていた。
479 名前:名無しオンライン[sage 420話番外] 投稿日:2009/01/11(日) 07:32:03 ID:+z+e0/cB
[2/4]
「・・・まったく、久しぶりの客人があなたとは。 いい加減ワザと警報を鳴らすのはよしてくれませんか?」
一頻りケンカを楽しんだ後、クールダウンした不死身と対面していた。
周囲には弾痕と斬撃の後が痛々しく残っている。 少し派手にやりすぎたかもしれない。
ちなみにこの場所は通路の各所に監視カメラやセンサーが仕掛けられている、わかりやすく言えばそれを呼び鈴の代わりに使わせてもらったと言う話。
そのおかげで怒りを買ってしまった訳だが結果オーライということにしておこう。
「態々アタシが来たって知らせてあげたのに、声かける前に発砲するかな普通」
「少々退屈だったので。 それと変人と言ってくれたお礼のついでです」
聞こえていたらしい。
「地獄耳め・・・」
「あなたに言われたくないです。 それで今日はなんですか、新年早々ケンカでも売りに来たのですか?」
「・・・ケンカ売って来たのはそっちだっつーのに。 アタシはアンタやあの二人みたいに血の気盛んじゃないよ」
お互い憎まれ口、いつもこんな調子だ。 ワンオブサウザンド同士、敵でなければ味方でもない、そんな単純な関係。
もっとも、仮にお互い普通のパシリ同士であったとしても捻くれているのは変わりないかもしれないけど。
「まあそれで頼み事なんだけどさ、と言ってもいつものアレなんだけど」
「・・・またですか」
ナノトランサーから赤い玉に似た初期状態のパシリを取り出す。
「出先で見つけた家出っ子、と言うよりは捨て子かな。 今は眠ってる。
ご丁寧に初期化して捨てるなんてね、置いてけぼりの方が幸せかどうかは解らないけど」
「それで可哀想になって連れてきたという訳ですか・・・。 いつも言っていますがここは託児所ではないのですよ?」
440は半ば諦めたような表情で応えてくれた。
このご時世、野良パシリに出会うことも少なくはなかった。
主人を失って放浪する者、主人に棄てられた者など。
一人彷徨ったパシリが行き着く先は回収かそれともエネミーに破壊されての機能停止か、だからアタシはそれらに出会ったときはここへと誘導するようにしている。
ここははぐれパシリの隠れ家、不死身の440が守る主無きパシリ達の集う場所。
「悪いとは思ってるって、でもアタシが連れまわす訳にもいかないからね。 いやぁ宿無しは困ったもんだ」
「本当に悪いと思っているなら手土産の一つでも持ってこれないものですかね。 まぁあなたにそれを期待するのもどうかと思いますが。
・・・そういえばあなたが以前拾って戻した例の子は元気にしていますか?」
かなり前の話だ、ニューデイズの森で彷徨っていたパシリを拾って保護していた。 今はガーディアンズに戻って活躍している。
「あぁ、元気にしてるよ。 さっきもちょっと会ってきたんだけどね、いやぁもうぷにっぷにのぽよんぽよんでさぁ」
「同じ姿をしてる相手に良くそこまで萌えられるものです。 ・・・全く何処かの誰かといい勝負ですよ」
やれやれと言った様子を見せる440、正直アレと同じにされても困る。 ・・・同じだと目が訴えていた。
「そういえば最近また一人、見つかったんだって?」
「えぇ、数日前に女帝が接触したようです。 今はガーディアンズ本部からマークされてるそうですが」
監視しているのがガーディアンズである事が救いだろうか、本部が認識しているなら諜報部もGRMも裏で動くことは出来ないだろう。
もっとも、回収部隊に察知されたところで今のGRMがろくに動けるとは思わないけど。
「『進化』だっけ、戦闘タイプのあの御局様が痛い目見たってのは少し興味あるとこだけど」
「こちらでも定期的には監視しています、パートナーとは仲良くやっているようです。 ・・・羨ましい限りです」
パートナー、か。 アタシ達はパートナーマシナリー、パートナーあっての存在。
信頼していたパートナーに一度裏切られた傷跡は今も深く根付いている。
480 名前:名無しオンライン[sage 420話番外] 投稿日:2009/01/11(日) 07:32:45 ID:+z+e0/cB
[3/4]
―― ピロン♪
「ん、ごめんメールだ。 あっちゃーもうこんな時間だ、姉さんが怒ってる・・・」
薄暗い雰囲気を吹き飛ばすように姉さんこと主人からの催促メールが届いた。 ・・・まったく、空気を読んでるんだか読まないんだか。
気付けばあれからかなりの時間が経っていた、原因は言うまでもないだろうけど。
今頃は姉さんの事だ、買いあさった福袋やお買い得品を山のように積んでることだろう。
「もう帰るのですか、あの子達には会って行かないのですか?」
「今日はやめとく、お年玉せがまれても困るし。 それにこれ以上待たせたら夕食抜きになりそうだし。
また時間のある時にでも寄らせてもらうよ。 んじゃ、お互い良いお年を」
新しい年、新しい日がまた始まる。
また今まで通りの日々が続くんだろうか、それとも何か変化が起こるのだろうか。
パートナーと付き添い、部屋で店番をして、たまに冒険に出て怪我をする。 そんな普通のパシリの生活は得られないけど自分には自分の生活がある。
何が起こるかわからない、だからこそ今の生活はやめられない。 今年は一体何が起こるだろう、今から楽しみだ。
一先ず姉さんの荷物運びか。 ・・・これはこれで骨が折れそうだ。
そうだ、後でニューデイズに新年のお参りに行こう。 神様は信じちゃいないけど、願わくば妹たちが幸せに過ごせる事を祈りたい。
―― 今年も良いお年を