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121 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 18:28:36.83 ID:Khq5ZWdF
>>120
 たいした量でもないから、最初から投下してもいいと思うよ。俺はね。

 

 頭から一気に読めたほうがやっぱり楽しめるし。

 

122 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 18:46:06.87 ID:Khq5ZWdF
>>120
 >>121の文頭は一言余計だった。
 申し訳ない。

 

>>119
 変態の人は、新作が保管庫@Wikiに追加されてますよ。

 

123 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 22:43:08.38 ID:eUs4u1K8
>>101
育成途中の日記(?)に
何処かで見たことのあるパシリ達が登場していて吹いた!!!
長編も楽しみにしてまっせ~。

 

>>111
たゆんたゆんの天然っぷりはすごいな。
戦場でも破壊神。日常でも(ある意味)破壊神。
ともあれ、ニュマ子お嬢様が無事にたゆんたゆんの家族になれてよかったんだぜ。

 

>>120
途中で止めるのだけは勘弁。俺のwktkをどうしてくれる!!!
俺の希望は、454が途中で450になっているのを修正して最初から投下して欲しいッス。

 

124 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 23:28:07.49 ID:xCdx8c8K
それでは、お言葉に甘えて(後程)最初から投下させてもらいます

 

>>123
あれはわざとそうしてますw
454になったけど、やっぱり私の中では450は450なのでああしたとw
450(機種)のままでもいいんですが、454(機種)に美味しすぎる能力があるので…
450という名前の454っていうのはダメカナーw
やっぱ混乱するから454に統一したほうがいいのかなあ[´・ω・`]

 

125 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/17(金) 23:31:17.30 ID:xCdx8c8K
>>121
いや実際大した量でもないのでキニシナイ!!(゚∀゚)

 

126 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 00:26:46.36 ID:wpKVqM4H
なあスレの9体目以降の過去ログってないのか?8体目までは保管庫にあるんだが・・・

 

127 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 06:48:01.65 ID:WBN9oihJ
>>126
専ブラにログが残ってるが(11、12だけ不完全)上げ方が解らん・・・

 

128 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:17:50.77 ID:i+soohF9
>>127
 保管庫@Wikiメニューの下にある@ウィキガイドで飛んで、初心者ガイドを読むといいぜ。

 

 そして、@Wiki 練習でググって、後は練習だ。

 

129 名前:真夏の怪談1[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:31:08.66 ID:fVxtnBvK
それは、数年前の出来事でした。

 

ある工場で、スケープドールを作る機械が故障して、3本足のスケープドールが製造されてしまいました。
その人形は、一旦は市場に流通したものの、工場関係者の手で回収されたということです。

 

しかし……そのうちの何体かは、未だに回収されないままだという……

 

そして、どれくらいの年月が経ったか、
ある女性がボス箱を開けたとき、その中からスケープドールが転がり出た。

 

レアじゃなかったけどちょっとラッキーと思って拾い上げてみると、
そのスケープドールには土気色をした三本目の足が付いていました。

 

おもわず人形を落とすと、そのスケープドールはオフラインミッションで聞いたのと同じ声で
「俺、イーサン・ウェーバー! でも呪われてるんだ!」と繰り返したのです。

 

女性は恐怖のあまり、スケープドールを放り出してそのミッションを放棄して逃げ出してしまいました。

 

しかし、その後もイーサン・ウェーバーの声が耳から離れず、
女性は自分の鼓膜を破ってしまったのだといいます……


 

130 名前:真夏の怪談2[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:31:46.22 ID:fVxtnBvK
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ガクガクブルブル」
「……あの……怖いですか、これ」

 

草木も眠る丑三つ時。
小さな454の後ろに隠れるかのように、
大きな青い箱が小さく…できるだけ小さくなって震えている。
二人の前には、ビジフォンから流れる「真夏の怪奇!グラール心霊現象スペシャル」というロゴとともに、
この手の番組に良く出る、ジュン=G=E=ナガワがおどろおどろしい語り口で
彼の知る怪奇現象談を語っていた。

 

「だ、だって、怖いじゃない……イ、イーサンだよ?スケープドールなのに!」
「た、たしかにそこは甚だ疑問ですけど…イーサンですよ?」

 

450は何が怖いのかがわからない。確かに三本足のスケープドールは怖いけど……
っていうかこういうのってオンナノコ側がオトコノコ側に飛びつくのが定番なわけで…

 

この話に動じない自分も自分だが、びびりまくる箱も箱だ。
「はぁ」
溜息を一つ漏らして、続ける。
「さ、もう遅いですし寝ましょう」
と言いながら立ち上がる。

 

「えーーーーー!!」
箱から抗議の声。

 

「だ、だってさあ………怖いじゃない……なんというか……」
その言葉に、情けなさそうな表情で450が零す。
「……でしたらこういう番組を見なければよかったのに……」
「むぅ……」
でもまあ仕方がないというのはある。
ニューデイズの花火を二人で見て、少々長居が過ぎたためにこんな時間に帰宅。
なんとなくつけたビジフォンで偶然この番組がやっており、
なんというかなりゆきで見てしまっていたというわけだ。


 

131 名前:真夏の怪談3[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:32:17.20 ID:fVxtnBvK
「……わかりました、じゃあもうしばらく」

 

[ピロリン ピロリン]


 

突然、450の言葉を遮ってビジフォンが鳴る。
「あ、なんだろ? もしもし?」
箱が出るのを見て、お茶をもってこようと台所に行こうとした450の目に、
受話器を取ったまま箱がそのポーズのまま固まっているのが見えた。

 

「ご主人様?」
怪訝そうな声で聞いてみると、まるで油の切れたネーヴ先生のようにキコキコと箱が振り向いて、
手に持った受話器を450に差し出す。

 

「もしもし?」
不思議そうにそれを受け取った450が、受話器の向こうの誰かに声をかけると……

 

「もしもし、俺、イーサン・ウェーバー! よくもオフラインをほっぽってくれてるな!
 同じ目にあわせてやるから覚えてろ!」

 

[ツーツーツー]

 

「……ね?」と、箱
「……悪戯電話、最近はこういうのが流行ってるんですか?」と、450

 

その言葉に、両手をばたつかせて必死に抗議する箱。
「ち!ちがうよ! きっとオフラインを途中でほっぽったから、イーサンが化けて出たんだよ!」
「まさか……」
そもそもオフラインとかなんだと思うが、そこはあえて言及しないオトナの450。
と、

 

[ピロリン ピロリン]

 

再びビジフォンが鳴る。
ふと箱を見る450。その箱はガクブルと振るえながら顔を左右に振っている。
「はぁ…」
溜息を一つ。そして受話器を取る450。

 

「もしもし」

 

「もしもし、俺、イーサン・ウェーバー!今アンタのいるコロニーについたぜ。
 これからアンタのところに向かうからな」

 

「はあ」
間の抜けたような声で答えて、受話器を置く。

 

132 名前:真夏の怪談4[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:33:19.04 ID:fVxtnBvK
「ま、また?」

 

「多分……」
流石の450もすこし青ざめる。
あの番組を見た後だろうか、彼女ですら、少し恐怖を覚えた。

 

[ピロリン ピロリン]

 

3度目。
二人は恐る恐る受話器を取り、二人してそこに耳を寄せる。


 

「もしもし、俺、イーサン・ウェーバー!。今近くの噴水前についたぜ。迎えに来てくれよ。待ってるから」

 

「あわわわわわわわわわわ」
箱が恐怖で腰を抜かす。
「ご、ごしゅじんさま……」
青ざめた表情で450が受話器を置く。相変わらず律儀だ。
そんな二人にさらに追い討ちをかけるようにビジフォンが鳴る。

 

[ピロリン ピロリン]

 

その音に箱はぶんぶんと首を振る。
450も頷いて、もうその呼び出しは無視することにした。


 

133 名前:真夏の怪談5[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:33:32.55 ID:fVxtnBvK
暫らくして呼び出し音が止まり、二人が少し安堵すると、

 

[ピロリン]

 

再びの音にびくっとする二人。
どうやらメールの着信のようだ。
二人はおそるおそる画面を覗き込むと、そこには……

 

「もしもし、俺、イーサン・ウェーバー!。ずっと待ってたのに迎えに来てくれなかったな。
 でも、お家はもう分かってるんだぜ。今は・・・お前の後ろだぁ!」

 

プシュー!

 

「やあ、俺、イーサn」

 

「ぎゃあああああああああああああああ!!」
「きゃあああああああああああああああああああああああああ!!」

 

バタッ
シュオオオオオン

 

倒れる箱。SUVウェポンを召喚する450。
「え?え?」
怒涛の展開に驚くイーサン

 

「悪霊ぉぉぉぉぉぉたいさああああああああああああああん!!!!」

 

どっがああああああああああああああん!!

 

「ぎょえええええええええええええええええええええ!!!!」

 

強力な一撃が、イーサンに炸裂する。
イーサン、レベルが1の彼、生まれたての彼は、1日を待たずに星になった。

 

「りょ、量産型祭に出ただけなのに……がくっ」

 

彼の最後の呟きが、ささやかな祭の最後を飾る花火となった……のかな?

 

おしまい


 

134 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/18(土) 21:34:29.92 ID:fVxtnBvK
以上。御粗末さまでした。
有名だから元ネタ知ってる人いるかな?w

 

135 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/20(月) 12:25:09.09 ID:BQ13xiPU
なんというリ○ちゃんw楽しませていただきました。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ
オフ放置してるから、ウチにも来そうダナー。ウチの452はどんな反応するんだろう…w

 

136 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/21(火) 19:24:16.92 ID:Xnal+cR6
そうか、○カちゃんか!
ガキの頃の話で、元ネタ言われても、うっすらとしか思い出せなかったよ。

 

そういや、量産型のストキャラ連中は、あんまり見なくなったが…

 

137 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 16:02:48.28 ID:/kssh3ct
保守

 

138 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 17:34:54.79 ID:RyINjKGr
イルミナスに復帰しようかしまいか超悩み…
幼女パシリなんぜきめえ!とか思ってましたが
今では450一筋です
本当にありがとうございました

 

139 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 17:40:50.03 ID:/EQw7bka
イベント期間とかにやったらどうかね。
その頃にはそれなりに色々と実装されてるだろうし…

 

140 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/22(水) 21:15:39.01 ID:OVWfdUjO
パシリ好きにとっては非常に良い世の中になった、と言う事は伝えておこう。
いや普通のプレイヤーにとっても環境は著しく改善されたけど。

 

ついでに、イルミナスから始めると知らないことが多すぎて疲れると思うから、
今度の一周年記念イベント当たりで始めて少し現行版に慣れておくことをお薦めしてみる。

 

141 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 17:21:41.10 ID:1+Wr9tI9
http://www.mithra.to/~psu/uploader/src/psu5934.jpg

 

何という公式・・・

 

142 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 17:25:32.35 ID:IuXGsARe
とりあえず全員確保

 

143 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 19:32:04.13 ID:m9YjjQ6f
>>141
この人の画風があんまり好きじゃないのが悔やまれるぜw

 

144 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/23(木) 20:45:09.58 ID:tGH1pwjn
これってもしかして440の耳塗り忘…

 

こういうデバイスがあったら盛り上がるだろうになぁ。
7月からこの画像だったらイルミナスに実装してくれたかも知れないけど、まぁないだろうな。。。

 

145 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 07:14:25.36 ID:zeOQDXHD
水着のパシリはあるらしいが髪型が変わるんだよなぁ、その点かねこ氏は解ってるw

 

なんかこの人は他人とは思えない感じがひしひしと伝わってくるぜ・・・w

 

146 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 10:08:27.40 ID:TBNr0oAi
水着もそうだがパシリ用服を出してほしい
または自分の服をパシリに着せることができるとか

 

147 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 10:16:06.79 ID:ZbgO9GCK


 

148 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 11:26:32.21 ID:DzyGwdxQ
>>141の450用水着さえあれば他になにもいらない[ `・ω・]=3

 

でもこれなんかデフォ服からいろいろ剥ぎ取っ[ ;゚ω゚]・゚・。 ブッ

 

149 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 13:06:42.54 ID:syAs4Bm2
>>146
ヴィガラスコートを着た440さん
あ、撃たないでアッー

 

150 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/24(金) 22:25:28.00 ID:ToEdlaul
そろそろ保管庫の過去ログを更新してあげようぜ・・・

 

151 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/26(日) 16:56:58.91 ID:PraH8LUw
一発ネタを考える事のなんと難しいこと…

 

152 名前:名無しオンライン[] 投稿日:2007/08/27(月) 21:26:20.03 ID:j4VFMqeC
パシリage

 

153 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 00:14:09.00 ID:FZQ3zdM7
このスレにいれば新アニメ「ぎれ★すた」が見られると聞いたのですが

 

154 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 07:33:31.65 ID:AfEp2843
ぎれ☆すた…。
パシリでやるOPダンスとか想像したら萌えた。

 

配役どうなるだろ。
かがみは箱氏の450とか。
あきらは小ビス子氏の430とか。

 

オタクなパシリっていないなあ?
主ほったらかしでネトゲとかやってる奴。

 

155 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 07:46:32.17 ID:vSJt92pS
イメージ的には420だろう、やっぱ

 

156 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 10:03:31.88 ID:oScLIYwB
とりあえずOPの登場キャラリストアップ&一部配役考えてみた
こなた・・・420(基本?)
かがみ・・・450or440(ツンデレ系)
つかさ・・・430(天然系)
みゆき・・・412(メガネ)

 

ゆたか・・・
みなみ・・・
ひより・・・
みさお・・・
あやの・・・
パトリシア…

 

ななこ・・・
ゆい・・・

 

みゆき母・・・
泉父・・・マガシ

 

157 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/28(火) 19:26:24.86 ID:XyySHcAS
マガシが言いたいがためにメイン以外の面子もリストアップしたようにしか見えないw

 

158 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/29(水) 04:09:01.78 ID:O/Ph4+KD
440はあきら様で

 

159 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 15:43:09.45 ID:T/HpcKPl
らきすたが例えだと一人あぶれて可哀想じゃないか

 

奇面組で例えればOK

 

160 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 15:57:08.41 ID:woiH+DEc
いきなり時代後退しすぎwwww

 

161 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/08/31(金) 16:08:33.66 ID:lIUSLD+g
マサルさんでいいんじゃね?

 

162 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:37:15.89 ID:Gr9N92tO
マサル…420
フーミン…440(※黒くない側のイメージ)
マチャ彦…410
キャシャリン…ヒューガ
アフロ君…430
モエモエ…450
田中スーザンふ美子…マガシ

 

440と450の采配が難しすぐる希ガス
人によってかなりイメージ違うんじゃね?

 

163 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:57:12.51 ID:RiYzuQgS
450はまだしも、440はこのスレ(に出てきてたの)と440スレでのイメージに差がありすぎるからな…w

 

164 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:57:34.67 ID:3pzEblLM
流れをぶった切って投下します~。

 

長編書くのに煮詰まったので、短編書いて息抜きですだよ~。

 

ども、深夜帯ですが、パパと412作者です。

 

花火の置物が手に入った時に思いついたネタでちょっと書いてみました。
続き物の上に、長編の合間の短編なので、話の流れが分からん人もいるかも知れませんが、ご容赦のほどを。
暇つぶしにご拝読下さいませ。

 

165 名前:花火と幸せ(1)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:58:21.31 ID:3pzEblLM
 ヒュ~、ポン
  ヒュヒュ~、ポポン

 

『・・・・・・・・・・・・・』
 ぽか~んと口を開けて、部屋の真ん中に設置された花火の置物に見入っている姉妹達。
「ただい、ま?」
 あ、パパが帰って来ました。でも、妙な語尾表現になってます。
「お帰りなさい、ご主人様」
「あ、ああ、ただいま…」
 奇妙なものを見るような目で姉妹達を見つつ、部屋の奥に飾られているリフレス・ゼリーを片付け、新しい花火の置物を設置しました。
「…ぅおっ!な、なんだなんだ、お前達」
 さっきまで間近で見れずにいた他の姉妹達が、パパがたった今、設置したばかりの花火の前に陣取って、座っているのです。
「おい、ロザリオ」
「はい?」
「ジュエルズ、どうしたんだ?」
 あ、ジュエルズって言うのは、パパが保護観察処分で受け持っている、私の姉妹達をまとめて呼ぶ時の呼び方です。
 みんな、宝石に関係した名前ばかりなのでそう呼んでいるのですが、みんなは気に入っているようで文句も言いません。
「どうしたと言われても…見たまんまとしか言えませんが?」
「……………つまり、花火にハマっている訳か」
「ぶっちゃけそういう事です」
 呆れたような苦笑を浮かべ、首を振リつつドレッシングルームへ消えていくパパ。
 仕方ありません、みんな暇なんですから。

 

166 名前:花火と幸せ(2)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:59:09.71 ID:3pzEblLM
 翌日の夕方。
 今日のパパは珍しく、ビジフォンに配信されているニュースを見つつ、のんびりとベッドに寝っ転がっています。
 その下で、ベッドに寄りかかりながらニュースを見ている元GH-452で今は453のオリビン、422のトパーズ、411のラピス。
 この三人は、部屋にパパがいるとべったり張り付きます。
 その姿を見ていると、私も店番なんかほっぽりだして甘えたくなりますが、ぐっと我慢。
 ニュースの音は、私の所にも多少は聞こえてきます。
『今年も恒例となりました、オウトクシティでの花火大会は今年も盛況で、各地からの観光客が…』
 あ、そっか、去年は私とパパが出会ったばっかりの頃で、世間の情勢に気を止めてる余裕なんてありませんでしたね。
 花火かぁ。パパの持ってきた置物で見たのが一番最初の花火なんだなぁ。
「…………てってよぉ」
「……見たいよ~」
「…だって。大体だな…」
『え~?本物、見たい~!!!』
 突然聞こえてきた会話と大声。
 何が『本物見たい』なんでしょう?ま、前後の流れからすると、花火の事だと思いますけど。
 仕方なくスペアPMさんを起こして店番を任せると、パパの部屋まで移動します。

 

『行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたい行きたいぃ~!!!!』

 

 だだをこねて、床を転がる3人の姿が目に入りました。
 いつもは結構おとなしいオリビンがだだをこねる姿というのは、初めて見ました。
 大きな溜息をつくパパ。
「お前達3人だけ、って訳にはいかないんだぞ?
 大体、今日は全員が来る日じゃないか」
「だったら、みんなで行けばいいじゃん!」
 トパーズのその一言は、パパにすごい負担をかけたようです。
「…勘弁してくれぇ。12人も一度に面倒見切れねぇ…」
 パパは肩を落とし、頭を抱えました。
「…パパ、大丈夫?」
「…あんまり、大丈夫じゃねぇな…」

 

167 名前:花火と幸せ(3)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 01:59:41.64 ID:3pzEblLM

 

 プシュプシュ~

 

「ねぇ、みんなで花火を見に…あ、今日はあの人がいる日だった」
 やって来て早々、そう言いながら入ってきたのは元GH-411で今は414のサファイア。
 今日はパパがいることを忘れてたみたい。
 頭を抱えたパパがぽつりと、
「み・ん・な・で?」
 あ、なんか今、パパからプチッって切れた音が…
「ロザリオ、全員来てるか?」
 やけに冷ややかな口調のパパ。
 ああ、みんながぞろぞろ集まって…全員います。
「はい、今、揃いました」
「じゃあ、部屋にロックかけて、店を閉めろ」
「は、はい~」
 パパのただならぬ様子に、入り口まで走ってロックを掛けます。
 同時に、

 

「このバカ娘どもがぁ~~!!!!
 お前ら全員、保護観察処分中だって事忘れてるだろう!!!!
 しかも、勝手にニューデイズまで渡航しようとしてたなぁ?!
 主人のいないPMが勝手に惑星間移動するのは禁止されているって事を知らないわけじゃないだろう!!!!
 所有者がいないPMは発見され次第捕獲、GRMへ強制連行が公的に認められているんだ、ただでさえ立場の危うい保護観察処分中のお前らがそんなことしてみろ、その場で『コレ』だぞ!!!!」

 

 うわ~、すごい怒鳴り声。
 パパの部屋に戻る最中に、最後の『コレ』の仕草だけ見えましたが、首をかき切るあのポーズはその場で処分OK!って事ですね。 
 しーんと静まり返った後、痛々しい空気が部屋に満ちています。
「…そんなに見に行きたかったのか?花火」
 みんなが泣き出しそうになる寸前にパパが静かにそう言うと、みんなは一斉に首を縦に振りました。
 実の所、私も見に行きたかったのですけど、パパの場合は機会があったら連れて行ってくれるって知っていたので我慢していたんです。

 

168 名前:花火と幸せ(4)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 02:00:14.46 ID:3pzEblLM
 でも、みんなの場合はそうもいきませんよね。
 保護観察処分中の身だし、こことGRMの行き来だって、保安部の人が必ず張り付いているんですから。
 すさまじく大きな溜息をついたパパは、そのままビジフォンの前に移動して、何かの文章を打ち始めました。
「ロザリオ、ディアーネ、ガーネッタ、晩飯の準備をしてくれ。ちょっと手が離せなくなったからな」
 無言で頷くと、とぼとぼとキッチンに移動するディアーネとガーネッタ。
「しかし、こんな申請して許可が下りるのかね?」
 ぶつぶつと言いながらメールを送信するパパ。
 そして、お通夜のような夕食が済んだ頃、いくつかのメールが着信しました。
 ガーディアンズ、GRM、グラール教団、同盟軍と、バリエーション豊かです。
「…ほんとにそうか?」
 メールを見たパパの呟きに、私もメールを覗き込みました。
 メールに書かれている一文は、「It is OK ethics.」とか「I OK it ethically.」です。
「えっと、そのまま訳せば『倫理的にOK』ですけど」
「どうなっても知らんぞ、俺は」
 花火が見に行けると分かって、後ろで歓声を上げてるみんなをよそに、パパは一人、胃の辺りを掌で押さえていました。


 

 ひゅ~………ドン!パラパラパラ!
  ひゅひゅ~~………………ドドン!!キュルルルル!パラパラパラパラ!

 

『・・・・・・・すごいねぇ』
 今、私達は、夜店の屋台で買ったキャンデ・アプルやクレープなどを手に、教団前近くの四阿屋(あずまや)から花火を眺めています。
「やれやれ、この程度の散財で済んで、良かったよ」
 屋台で売ってたお酒を飲みながら、ほっとした様子でみんなの後姿を眺めているパパ。
 その左隣にぴったりとくっついて、私も買ってもらったお酒をちびちび飲んでいます。
 反対側では同じようにガーネッタがお酒を飲んでいましたが、今はパパに寄りかかってすっかり眠っています。
「一時はどうなるかと思ったけどな」
 微笑と苦笑の中間のような笑みを浮かべ、お酒の缶をあおります。

 

169 名前:花火と幸せ(5)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 02:00:49.28 ID:3pzEblLM
「あのね、パパ」
「うん?」
 花火の音と水のせせらぎに紛れる、私とパパの会話。
「みんな、ほんとは出かける場所なんて何処でもよかったの」
「何処でも?」
「うん、何処でもよかった。みんながパパと出かけられれば何処だって」
「俺と、ジュエルズ?」
「そう。みんなね、パパとの思い出が作りたかったんだって」
「いつも、あんなに大騒ぎしているのにか?」
「お出かけって、ちょっぴり特別な日だし、そういう日の事ってよく覚えているでしょ?」
「ああ」
「だから、そういうちょっとした特別な日が欲しかったんだって。
 自分達の事を『家族だ』って言ってくれた、パパの思い出に残るように」
「……………」
「それでね、もし出かけることになったら、みんなでいい子にしようね、って約束したの。
 暫く前の話だけどね。
 そしたら、みんなが花火の事を知ったでしょ?
 『コレにしよう!』って、直ぐに決まったんだけど」
 大きな花火の音。一瞬、真昼のように明るくなる。
「自分達の立場を思い出したんだな?」
「そうなの。おまけにパパに叱られて、泣くのを忘れちゃうくらい随分凹んだの」
「なるほど、それで泣かなかったのか…」
 沢山の花火が立て続けに上がる音。辺りを激しく照らし出す光。
「パパ」
「なんだ?」
「みんなね、一緒に暮らせない時の事を覚悟してる。
 だからね…」
「だから、思い出作りか。
 でもな、ロザリィ。家族って言うのは、思い出以上に心に残るし、繋がっているんだ。
 みんながバラバラになっても、例え誰かが死んでも、な」

 

170 名前:花火と幸せ(6)[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 02:01:39.11 ID:3pzEblLM
「パパ、それって…」
 深く静かな笑みを浮かべて、何かを思い出しているパパ。
「俺の女房はあいつだけだし、娘はお前らだけだ。血は繋がってないけどな。
 死んじまった兄弟達なんか星の数ほどいるけど、俺はそれが悲しくはあっても寂しくはない。
 ………なんか、上手く言えないが、それが家族って事だし、繋がりなんだと思う」
「一緒に暮らせなくても、寂しがる必要はない、家族として繋がっているから、って事?」
「まぁ、そんな所かな」
 残っていたお酒をあおって缶を空にし、握りつぶすとナノトランサーに放り込むパパ。
「なんだ?どうしたお前ら。花火はまだ続いているぞ?」
 いつの間にか、みんながこっちをじっと見ています。
「眠いから、帰ろうよ~」
 そう言ったGH-451ことコーラルが、目をこすりながらあくびをしています。
「おし、んじゃ帰るか」
「今日はみんなと一緒に寝ようよ~」
 GH-421のウラルがパパのズボンを引っ張りながら言うと、
「今日くらいはいいでしょ?」と、サファイアの援護攻撃。
「俺が一緒じゃ、狭いだろうが」
「いいじゃん、たまにはさ。家族なんだし」と、トパーズ。
「お前、寝相悪いからなぁ」
「あ~、そういう事言うんだ~」
 …な~んだ。みんな、さっきの話を聞いてたのか。

 

 部屋に戻って寝る用意をし、パパに寄り添うように周りを囲んで、初めて一緒に眠りにつくパパと私達。
 既に手に入れていた、幸せな日々の営み。
 この先一緒に暮らせるか、という未来の不安より、既に一緒に暮らしている、今の幸せに気づいたみんなと私の生活は、これから少しずつ変わると思います。

 

 これは、花火によって気づかされた、そんなある日の出来事。

 

 ―――おしまい―――

 

171 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 02:03:20.03 ID:3pzEblLM
投下完了です。

 

お目汚し失礼しますた。

 

172 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/01(土) 10:15:45.22 ID:vuKia/dA
>>162-163
ここで、GH430 = 狂犬のイメージが定着している俺が華麗に参上!!!


 

>>165
GJ!楽しませてもらいました。
花火の置物、読んでてますます欲しくなったぜ~
出にくいらしいから、1周年イベントまで待とうと思っていたけど、
ちょっくら探しに行ってみるかな。

 

173 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 19:44:49.28 ID:3XUlJGmC
>>50
サイバンチョwまたやりたくなってしまったじゃないか
>>109
行き倒れΣ(´∀`;)一本だけ飲んで全部しまうってのがリアルすぎて想像してたら泣けてきた
>>115
>「ここ最近、本当に暇だったし、少佐が喧嘩売られたって情報が入ったら、
> 隊の連中が急に目の色変えて、軍の諜報部も真っ青って感じで動いてたよ?」
 あぶねぇ…wホントニよく生きてたな青キャス子 もう2度とお持ち帰りはシナイ(何

 

青キャス子シリーズ最後になるかもしれない、今回でネタがほぼ0にナリマシタ
ヤッチャッタ感があるので青キャス子外伝、という事にしました そうすれば「外伝だし」の
一言で色々ごまかせるし(何 長編シリアスに挑戦してみました 多分シリアス
きっとシリアス…ダヨネ? まぁいいか、外伝だし

 

174 名前:青キャス子外伝その1[sage] 投稿日:2007/09/02(日) 19:46:46.81 ID:3XUlJGmC
タスケテ… イタイ… クルシイ…
ー誰?-
ツメタイ… クライ… カナシイ…
ー泣いてイルノ?-
サビシイ… セツナイ… アイタイ…
ーわかっタワ、今そっちに行くカラ… 泣かないデ…ネ?ー

 

ドガアァァァン!!
男A「なんだ!? グワッ!」
男B「こ、これは…緊急事態発生!主任、応答願いま…うわぁああ!!」
 異様なフォルムのライフルを持ち、ゆっくりと歩き出す
男C「くそっ!何としても捕獲するんだ!」
男D「こんな時に主任が居ないなんて!武器の使用を許可する、とにかくとめるんだ!!」
 男達はありったけのマシンガンを撃ちこむ
???「ワタシを呼んでる…イカナケレバ…」
男C「そ、そんな傷一つつかないなんて…ガハァ!」
男D「ひ、ヒィィ…ギャア!」
???「ワタシは…彼女達のところへ…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ーラフォン・レリクスー
411「ギャー!!ちょっとご主人様!そんなとこで見てないで助けてくださいよぉぉおおお!」
 数十匹のバジラに囲まれて必死で戦っている411
青キャス子「今HPピンチなんだよ!それに411は自動回復があるから多少ダメージうけても大丈夫ダロ」
411「そ、それなら441ちゃんにも自動回復ついてるじゃないですか!手伝ってくださいよぉおお!;;」
441「今は重大な任務がありますので今回はお手伝いする事はできないんです、すみません」 411「アッー!」
青キャス子「では441、頼むよ」 441「了解しました」
 スルスルと自分の服をたくしあげる441、そして腹部へと青キャス子の手が伸びていく
441「ん…マスター、私初めてですので優しくそっとお願いします」 青キャス子「わかっている」

 

 ひとつひとつたしかめるように手探りでスイッチを探す、プチッ
ハル「おはグッラール!グラールチャンネル5、ニュースキャスターのハルでーす」
青キャス子「おお!ついたぞ」 441「おめでとうございます、マスター」
 PMデバイスERO等を扱ってる会社の新商品、クバラ製の小型テレビ 他にも
 電話、電子レンジ、全自動卵割り機などPMに色んな機能を追加できる 今流行りの商品である
青キャス子「株の動きは常にチェックしておかなければならんカラナ」
441「マスター、先日買った株が急激に下がっています」
青キャス子「な、なんだと!?ブルース社が毛生え薬製作に失敗、ナニヤッテンダΣ(゜д゜|||)」
???「へー、お腹にテレビがついてるんだ 新型?」 青キャス子「ム?」
 後ろをふり向くとそこには上の服は袖がなく下はホットパンツのようなものをはいている
 奇妙ないでたちの420らしきPMが立っていた
青キャス子「何だ?君は、ご主人はいないのかイ?」
0042「私?私は0042(ゼロゼロ・ヨンニー)主人はいないよ」
                         つづく

 

175 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 04:48:49.60 ID:88P+wpxT
>>174
あのギャグキャラ筆頭とも呼べる青キャス子がシリアスとな、あの不死身な青キャス子がどうなるのか楽しみだ・・・w

 

ってかパシリの全自動卵割り機とかテレビも気になるが、ブルースなにやってんだw

 

 

ここのスレと色々な要素が噛み合ってネタが出てきたので投下

 

176 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 04:49:10.68 ID:88P+wpxT

 

「くー・・・くー・・・」
「さて、どうしたもんか・・・」

 

俺はこれからの事を考え深いため息を漏らす。
目の前には420タイプと呼ばれる青い髪とネコミミが特徴的な俺のパシリが身を丸くしてベッドを占領するように眠っている。
まあ420がベッドを占領するのは何時もの事だから気にはしない、そう、問題は別のところにあるのだ。

 

――遡る事数時間前
自室の前で一人佇む俺、いや別に部屋から追い出されたとか家賃の滞納で鍵がかけられているとかそんな訳ではない。
少し長いミッションを与えられコロニーから離れる事数ヶ月、その間部屋に戻ることは全く無かった。
まあこのご時世何があるか予め食料は大量に買い込んであるしその事も伝えてある、これついては問題ない。

 

ただ一つ気がかりなのは突然の呼び出しだった為に420に何も言わずに出て来てしまった事だろう。
これまでにも部屋を空ける事は何度もあったが長期間空ける事は無かったしあるとしてもその場合予め言っておくのが殆どだった。
勝手に出てしまって怒ってたりしないだろうか、または泣いてたりするかもしれない、ただそれが不安で仕方なかった。

 

「・・・まあお土産は買ったしこれで許してくれるといいけどな・・・」
だがその淡い期待とは無関係に異変が起こったのは軽く深呼吸をして扉を開けて中に踏み込んだのとほぼ同じタイミングだった。
「ただいm」
「ふぎゃー!!!」
「ぐあっ!な、なんだ!?」
久しぶりの部屋の様子を眺める暇もなく暗転する視界。
扉を開けると同時にエイリアンよろしく俺の顔に張り付いて蠢く何者か。
それは無理に剥がそうとしても逆に爪を立ててしがみ付いてくる、しかしいつまでもこうしているわけにもいかない。
「あーもういい加減に離れろ!」
「むぎゃー!!!」
やっとの事で引っぺがされた『それ』は無理矢理引き剥がされたからなのかそれとも別の理由があるのかは解らないが依然としてこちらに敵意を向けている。
『それ』は体ごと俺の腕に支えられ両手両足が地に着かないままでありながらもバタバタと暴れている。
僅か数十センチ前で必死に抵抗する『それ』に俺は見覚えがあった、いやむしろ知っていて当然だった。

 

青い髪、ニューデイズ風に仕立てられた服、そしてネコミミ。 俺のパシリである420だ。
しかしその服はボロボロで穴が開き髪もクシャクシャで汚れ、こちらを警戒するその表情はまるで野生の動物のようだ。
そして落ち着いて部屋を見回してみる、部屋は倉庫に入れておいたはずの各惑星の名産の植物であふれ返っておりそれはジャングルのようだった。
この数ヶ月の間に420に一体何があったのか、俺の知ってるいつもの420とは全くと言って良いほど・・・

 

「うー・・・ぐーきゅるる・・・」
・・・いや、こういうところは相変わらずのようだ。 僅かな脱力と安堵感。
「・・・まあよく解らないが腹減ってるみたいだな、お土産買ってきたが食べるか?」
帰る途中買ってきた紙袋をゆっくり差し出す。
420はそれをじーっと見た後手でそれをバシッと叩き落して匂いを嗅ぐように顔を近づけている。
ちなみに中身は柔らかいシュク・リーム、きっと中身はすごいことになってるんだろうがそんな事は関係ないようだ。
「ふんふん・・・もぎもぎもぎ・・・」
ビリビリと紙袋を破ってそこから顔を突っ込んでがっつくその様子もまるで猫のようだ。

 

177 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 04:49:30.15 ID:88P+wpxT

 

「・・・さてっと、今のうちに」

 

420がお土産に夢中になってる隙に俺はベッドの側の端末へと向かった。
420のこの変貌、最初は今コロニーでも密かに噂になっているキャストにも感染するウィルスによるものかと思った。
だがふと思えば俺がパシリを貰い受けた時の付属のマニュアルに何か書かれていたはずだ。
確か10項の・・・あった『パートナーマシナリーを扱う再の注意事項』

 

 PMは個体毎に異なる感情、特性を持ち様々な変化を見せることがあります。
 PMを取り扱う際以下の点に注意してください。
・必要以上に食事を与えすぎると食事の要求量が多くなります、適度に食事は与えてください。
・PMには独自の学習能力がありますがあまり遊ばせすぎると本来の仕事に支障が出る場合があります。
・またPMは主に主人を大切に考えるので長期的にコミュニケーションを取られない場合寂しがって泣く、怒る、家出をする、野生化する場合などがあります。

 

前半の二つも引っかかる感じだがそれより三つ目の項目だ、あからさまに適当に書いたような『野生化』の文字。 いやまあ今の症状にピッタリなんだが・・・。
見れば420はシュクリームを食べ終わったらしく袋に付いたクリームをペロペロと舐めていた。
「はぁ・・・顔中にクリームベタベタ付けて世話がやける」
「うー・・・やぁー・・・!」
「全く、嫌じゃないだろ。 後で風呂に入れて服も着替えさせないと・・・」
「うーむ・・・何だか想像するだけで恥ずかしくなってきたぞ」
「うー?」
これ以上は倫理的にもまずい、とりあえず頭を振って考えを飛ばす。
ちなみに当の420は満腹になってか大きなあくびをしている、気楽なもんだ・・・。

 

「はぁ・・・仕方ない、か・・・眠ってから無理に起こすと怒るだろし・・・」

 

なおこの先は倫理的に詳細はカットだが簡単に説明するとそれは『疲れる』の一言だった。

 

まず嫌がる420を風呂場に連れて行き水着に着替えさせる、もちろんその間目隠しで作業を進めるしかない。
更に着替えさせたら着替えさせたで苦労が耐えない。
シャワーを掛ければ暴れるし、スポンジで擦ればこっちが引っ掻かれるし、挙句の果てに湯船に入れればそのままの格好で逃げ出そうとする。
ラストのは危なかった、いろんな意味で・・・。


 

その後代えの服に着替えさ何とか事なきを得た、思いっきり暴れてよほど疲れたのか420はすっかり眠ってしまっていた。

 

「むにゅむにゅ・・・すぴー・・・」
「やれやれ・・・さて、早いとこ部屋を片付けないとな、このままじゃ飯もろくに食えないし。 んで片付けたら夕飯の準備、と」
当分は420のこんな調子が続くのだろう、全く苦労が絶えそうにない。
「うー・・・ますたー・・・」
・・・いや、そうでもないか。
よく考えれば騒がしいのはいつもと変わらない。
俺はジャングルと化した部屋を片付けつつもやっと帰ってきたと言う懐かしい気持ちを感じていた。


 

「しまった、そいや倉庫とかどうするんだ・・・420に鍵預けたままだぞ!?」

 

やはり苦労は耐えそうにない。

 

178 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 10:03:59.06 ID:nXwtjsBE
>>176-177
 『野生化』wにゃんぽこには実にありそうな事態でワロタ。
 GJ!
 続きを激しく希望w

 

 それと、今までに大量に文章を投下ている者としての忠告ををひとつ。
 投下が終わったら、続く、終わり、投下完了などを書いておかないと、色々問題が出るのでちゃんと書きましょう。
 区切りが無いと、感想とかのレスしていいのかわかんないしね。
 これも、流れをぶった切ってないかとヒヤヒヤものの投下ですので。

 

179 名前:青キャス子外伝その2[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 21:49:30.36 ID:EdQ04C9u
青キャス子「フム、シュク・リームでよかったら食べるかイ?」 0042「ありがと」
 はぐれPM、だろうか? 特に気にもとめず再びテレビを見始める
ハル「…ミッション中にパートナーマシナリーが失踪するという事件が…」
0042「モギモギ、ごちそうさま そいじゃ悪いけどあんたのPMもらってくよ」
 ガキィィイイン! 0042のガミサキと441のパルチザンが激しくぶつかる
青キャス子「ぬぉっ!ナニゴトΣ(゜д゜|||)」 441「くっ、マスターお怪我は?」
0042「あーあー、邪魔しないでもらいたいなぁ」
 転がるように距離をとりギガッシュを構える青キャス子
青キャス子「助かったよ441、いきなり不意打ちとはやってくれる」
411「も、もうダメ 助けてくださぃぃぃいいい!アッー!」
 無数のバジラにのまれ、遺跡の奥へと消えていく411
青キャス子「4、411ー!すっかり忘れていた(つ´∀`)」
0042「ミッションをPMにやらせて自分は安全な場所で変な改造したPMでのんきにテレビみてるなんて…」
   「あんたみたいなのが居るから…! 許セない、許セナイ、ユルセナイ、…」
 0042の両腕両足だけが赤黒く変色していく、いや獣のような手足に変化していく?
0042「私タチハ道具デモ玩具デモナインダ…!ヴヴヴヴァアアアアアアアアアアガァアアア!!」
青キャス子「ム、441気をつけろ 何か様子が変だ」 441「了解しました」
 見開いた目は真っ赤に染まり 両腕両足にはするどい爪が生え、さらに赤黒いオーラを発しているあれはまるで…
青キャス子「まさか、ナノブラストか!?…うおっ!」 0042「ウガァッ!」 441「マスター!」
 一瞬で距離をつめられ装甲をえぐられる青キャス子
青キャス子「は、はやい…シールドラインを貫通するとは、ぐっ!」
 激しい猛攻に壁際まで追い込まれる
441「マスター! このっ…状態異常にならない!?」
 バラタチャムンガを撃ち込む441 だがあまり効果はないようだ 逃げ場のない青キャス子
 40秒、40秒だ!ナノブラストならば40秒耐えきれば…!
 しかし一向に解除される気配はなく、青キャス子のHPだけがじりじりと減っていく
青キャス子「ガハッ、もうだめだ… メイトケチるんじゃなかっ」 441「マス…!」
 ゴッ! ガッ! 強烈な一撃をもらい青キャス子と441は意識を失ってしまった

 

180 名前:青キャス子外伝その3[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 21:51:26.14 ID:EdQ04C9u
 キュイーン、スケープドールが音をたてて砕けちる
青キャス子「くそっ、スケープドール(5000メセタ)が○| ̄|_」
 あたりを見回すと0042と441の姿は無かった
青キャス子「!! そうだ、411と441はドコニ」
 リーダー機能を使い所在地を調べる、まだ遺跡にいるようだ
青キャス子「ム、マップに2つ反応があるな そう遠くないようだ まってろよ…今行くぞ!」
 メギスタライドを飲み 反応のあるポイントへと向かった
 たどりついてみるとそこには倒れている411と441と、全身がピンク色の謎のキャストが居た
青キャス子「おい、お前!」 桃キャス子「!! …びっくりしましたぁ」
 心底びっくりしたようにこちらをふり向く、肩にバズーカの用な赤い銃のようなものを担いでいる
青キャス子「0042はドウシタ?いや、そんな事より二人を返してもらおうか!」
桃キャス子「あっ、この子達のマスターさんですかぁ?探してたん…」
青キャス子「問答無用! スピニングブレイクゥ!!」
桃キャス子「えっ?あのっ!お話を聞いて、」
青キャス子「先手必勝ぉおお!トルネードブレイクヮッ!!」
桃キャス子「痛っ、痛いですぅ!やめてくださいぃぃいい!」
 思わず肩の銃からフォトン弾を撃つ桃キャス子
青キャス子「フッ、一体どこを狙ってやがぐふぉおあ!」 ミシミシミシ…
 外したかのように見えたフォトンの弾は壁にぶつかり跳ね返って青キャス子の背中に直撃した
桃キャス子「アッー! やっちゃいました… えと、そのあの…ご、ごめんなさいぃ!この子達お返ししますねっ!」
 完全にダウンしている青キャス子の横に411と441を寝かせる
桃キャス子「反応があったからきてみたけど、いたのはネコちゃんでしたねぇ 逃げられちゃいました」
     「ホントに、どこいっちゃったんだろうオネエサマ…」
~~~メディカルセンター~~~
青キャス子「ム、ここは…病院?」
看護士「あら、気づかれました?」
青キャス子「何がどうなって…いたた、痛い 何か妙に背中が痛い!」
看護士「PMが二人であなたをここまで運んできたのよ 両足を引っ張りながらね フフ、今は隣の部屋で休んでいるわ」
青キャス子「引っぱってきた訳か、どうりで(つ´∀`)… ム?」 pipipi
     「はい、こちら青キャス子 ルウ教官?一体何の用ダイ」
ルウ「治療中申し訳ありません、至急パルムへ向かってほしいのです」
青キャス子「何かあったのか?」
ルウ「大量のPMがGRM所有の研究所を襲撃しているようです ガーディアンズの出撃要請が出ました」
青キャス子「ガーディアンズに?同盟軍は何をやってるんだ」
ルウ「同時にホルテスシティ市街地にも大量のSEEDが発生して同盟軍はすべて出払ってしまっています」
青キャス子「ナンダッテΣ(゜д゜|||)わかった、すぐ向かうよ」
 411と441を連れ青キャス子はフライヤーベースへと向かった
                    つづく

 

181 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/04(火) 21:55:11.14 ID:EdQ04C9u
エンター連打してしまって補足いれるまえに投下してしまったΣ(´∀`;)
>>179は>>174からの続きです 

 

>>178
420に限らず野生化するのだろうか?w 続きを期待してしまう

 

182 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 04:06:24.13 ID:S7R4E4yU
>>178
そいや何か忘れてるなと思ったらEND入れるの忘れてたぜ・・・

 

俺も何度と投稿してるが久々だったのですっかり忘れてた、申し訳ない

 

>>181
内容はシリアスなのに青キャス子の存在のせいでそうみえねぇw
しかしナノブラスト使うパシリか、興味深い


 

野生化420のネタはまだ一応あるんで時間があったらまた書くぜw

 

183 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 10:36:58.84 ID:sNbHvoTX
>>182
 お互い気をつけましょう。俺は結構長い間sage忘れた事が…

 

>>174、>>179-181
 シリアスなのも面白い。
 ナノブラストするパシリって…これも野生化だったりw
 しかし、今までにおいて、シリアスに近いほど青キャス子と411、441は負傷というか重傷率が高いような?
 

 ミッション頑張れ、青キャス子達よ!
 運悪く入院したら、見舞いくらい行ってやるぜw

 

184 名前:精霊の帰る日に(1/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:29:19.62 ID:oDJ9jrxk
前略

 

皆様お久しぶりです、そしてはじめまして。
私はGH450です。今日は皆様にご相談したい事があります。

 

皆様のお目を汚していたあの頃の母(私の主人の事です)は
今では、ガンテクターはLV10に到達し、念願のハンターもLV10に、
ファイガンナーLV10、ウォーテクターとプロトランザー共にLV5を取得して
当面の目標がなくなってしまったからでしょうか 大変な事を口走るようになりました。

 

 「デガーナ・カノンが欲しいですね。」
 「・・・あの・・・いくらするのか知っていますか?」(いきなりそんな事を言わないで下さい)

 

 「いくらするのですか?」
 「・・・・はぁ。」(買える物かどうなのかは御自分で調べてからにして下さい)

 

母は万事においてこの様な感じの人です。
母と同じくガーディアンズに勤めている姉にも相談してみましたが・・・・。

 

 「デガーナ買うって、かーさんの貯金ってどのくらいあるん?」
 「今は900万メセタちょっと・・・・」

 

 「な、900万って いったい何やったらそんなに稼げるん?
  うちの貯金かてやっと40万になって これでマンバ買うつもりなんに」

 

姉はあれからフォースとレンジャーのLV10を取得して、今は母と同じガンテクターを勤めています。

 

 「で、900万じゃそのデガーナ何とかは買えないって事なんよね いくら位するもんなん?」

 

 「・・・・はぁ。現物を扱っているショップをいくつか周ってみましたが
  安いところでも1500万メセタでした。高いところだと2500万で売っていました。」

 

 「・・・・1500万とか2500万とか、雲を掴む様な話やわ。
  それにしても、うちにお金の相談しても無駄って事なのはわかっとんの?」

 

いえ、金銭の相談に行ったのではないのです。
姉には母に浪費を思いとどまらせる方法を相談に行ったつもりなのでしたが・・・・。

 

 「お金が足りないって言うのならてんちょーの所に行ってみる?」

 

相談したかったのはそう言う事ではなくて・・・・・。


 

185 名前:精霊の帰る日に(2/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:30:21.57 ID:oDJ9jrxk
ここはパルムの学園都市ローゼノムにある商店街です。
(最近では旧ローゼノムシティと呼ばれているようです。)

 

その商店街の一角に前大戦の末期から100年以上操業している老舗のジャンク屋があります。
一時期モトゥブのクバラシティにも支店があったという話です。
姉と二人で訪れた古びて場末の酒場の雰囲気を醸し出す店内に店長と呼ばれる人物はいました。

 

 「てんちょー! デガーナ・カノンって置いてる?」

 

ちなみに姉は相手によって言動がコロコロとかわります。

 

 「オマエはうちの在庫ぐらい把握してるだろうが、そんなモノは無い。」
 「かーさんが欲しいってさ、なんとか手に入らない?」
 「無理なものは無理だ、個人製造の品物が欲しいんなら直接職人の所に行け!」

 

ちなみに姉はこのジャンク屋で売り子のアルバイトもしています。

 

 「そこじゃ高くて買えないから、ここに来たんじゃないかぁ」(ニコッ:営業スマイル)
 「縁故販売のみで流通してるものがジャンク屋に流れてくると思ってるのか?」

 

 「かーさんが欲しいって言ってるのに本当に無いの?」(ニコッ ニコッ ニコッ)
 「・・・・今は無い・・・が、お前がデガーナの材料を集めてきたら職人は紹介してやる。」

 

  (姉さん、手段が強引過ぎます。)

 

 「てんちょー ありがとー。」
 「ところでオマエは何時になったら、ガーディアンズライセンス代払う気なんだ?」
 「店長が出世払いでいいって言ったんじゃないか アタシが出世したと思う?」(ニコッ)

 

 「オマエが小銭を溜め込んでるのは知ってるんだぞ。」
 「ええーっ、これでマンバ買うの ずーっと憧れてたんだから!」

 

 「誰のおかげでオマエがフォトンの銃を扱える様になったと思ってるんだ?」
 「ふんっ! 売れ残りパーツを寄せ集めて作った腕の実験台にしたくせに。」

 

今から半年ほど前の2月に起きたバレンタインクライシス。
(ガーディアンズコロニーがパルムに落下しかけた事件、結局落下には至りませんでしたが。)

 

その時にパージされた居住ブロックから店長はPMの残骸を大量に回収してきました。
恐らくは姉の為にです。私たちPMは正規の定期メンテナンスを受けられますが、
PM登録を抹消された姉はメーカのメンテナンスを受ける事はできません。
また、一般流通していないPMのパーツを入手するのは困難です。
交換部品が無ければ満足な整備は行えません。

 

 「今度の右腕は410の駆動系に430の制御系を組み込んだんでしたっけ?」
 「せっかく人が整備してやってるんだから文句を言うな!」

 

 「アタシの身体をオモチャにしないで!!」(うるうる)

 

 「・・・・・ったく。」

 

何かを思い出したように店長は踵を返して店の外へ。

 

 「ちょっと店番を頼む。」
 「あのどちらへ・・・・店長に相談したい事が・・・・・」

 

 「すまないが後にしてくれ、モトゥブに野暮用がある」


 

186 名前:精霊の帰る日に(3/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:34:35.40 ID:oDJ9jrxk
モトゥブの砂漠の外れ 前大戦の戦場跡、終戦から100年たった今でも
放棄された兵器の残骸が錆付き赤茶けた姿で夕日に影を落としている。

 

その古戦場の脇に大小2つの墓標がある。1つは前大戦にモトゥブ軍より参戦したヒューマン整備兵
終戦後モトゥブに残った彼は整備の神様ともゴッドウッドとも呼ばれた。
終戦後60年、天寿を全うした彼は多くの同胞と数多の機械達が眠るこの地を
永住の場所として望んだ。その彼の墓・・・・・・そしてもう1つの小さな墓標は・・・・。

 

 「おやっさん、俺の娘はいい子にしてたかい?」
           ・
           ・
           ・
           ・
           ・
 「おやっさん、今日はおやっさんが好きだった酒を持ってきたよ」

 

男はふと古戦場の残骸に視線を投げる。残骸に刻み込まれた真新しい弾痕の数々が
赤茶けた地肌の上に金属の輝きを呼び覚まし熱砂を渡る夕日に輝いていた。

 

 「またGRMか同盟軍の連中が試し撃ちに来たのかい?」

 

モトゥブに点在する古戦場跡は軍や兵器メーカに演習用や試験用の的として利用されている。
普通の感覚なら死者を冒涜する行為と非難されるのであろうが彼等にはその認識はないらしい。

 

男は手に持った一升瓶の蓋を開け、古戦場脇に1つある墓標と
その墓標にもたれ掛かるようにうずくまっているモノに中の液体を浴びせかけた。

 

 「きゃぁ・・・・」 モノが弱々しく悲鳴を上げた。
 「ほう・・・生きていたか・・・・」

 

男はひょいとそのモノを摘み上げた。
人型で両耳の位置に顔面の1/4程度の大きさのカバーとそのカバーに「GRM」と刻印されたモノは
悲鳴を上げた後また気を失っていた。

 

 「この間GRMがモニタテストをはじめたPMの様だが・・・・この型は知らんな。」


 

顔が・・・・熱い・・・・ジリジリと肌が焼ける・・・・私はもう終わりなんだ。
私は・・これで・・・楽に・・・なれるんだ・・・・。

 

   なにか声が聞こえた様な気がした。
   「ここまで来い」と呼ばれた様な気がした。

 

   その声がした方に腕を伸ばした。 足はもう動かなかった。
   ズリズリと腕を伸ばして声のした方に進んでいく。

 

   こつん・・・腕が何かに当たった・・・・ジリジリと肌が焼ける感覚が無くなった。
   涼しい・・・・そっか・・・ここは日陰なんだ・・・・もう疲れた・・・・。


 

   バシャァ・・・・・頭から何かをかけられた・・・・
   水分84%、アルコール分16%・・・・身体の熱が一気に引いていく

 

                気持ちいい


 

187 名前:精霊の帰る日に(4/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:35:27.48 ID:oDJ9jrxk
暗くぼんやりとした室内に蛍光灯が二つ インバータトランスがブーンと低いうなりを上げている。
そして、肉屋の冷凍庫に吊るされた牛肉の様に、服を剥がされて吊るされた私の身体・・・・。

 

                   私の身体????

 

 「あぁっ!!」
 「ウルサイ!! 騒ぐな!」

 

首から下を切断されて無残にも吊るされている私の身体! 私の身体があそこにあるのなら
私は????  首を動かそうとしたが動かない。 動かせる視線だけで状況を確認する。
緑色の導電シートが敷かれた作業台の上に幾つかのケーブルが走っている。
そこに私の首は置かれているようだ。

 

 「機体のダメージチェックが終わるまで静かにしてろ」

 

ウルサイと一喝した男の声がする。

 

 「基本構造はキャストと同じか・・・・・
  ただ部品そのものが小さ過ぎてサイズが合う規格品が無いか・・・・
  モニタテスト用PMの補修部品を手に入れればなんとかなるか? それともここで作るか?」

 

なにやらブツブツと呟きながら男は吊るされていた私の身体を作業台に置くと

 

 「今機体と繋いでやるからな。先に言っとくが動力は完全にオシャカだ、
  あと、駆動系のアクチュエータもほぼ使い物にならないな」

 

それは判っています。だから私は覚悟を決めました。

 

 「両腕だけは使える様に整備しておいたがあまり期待はするな、なんとか動く程度だ」

 

え?・・・・今なんと言いました? PMを整備したって?
プツっ・・・・何かケーブルが引き抜かれる様な音がして、目の前が急に暗く・・・・。

 

次に気が付いた時、私は作業台の上に座らされていました。生き別れになっていた
首と胴体はちゃんと繋がっています。
腰の辺りからケーブルが何本か伸びていて、それが作業台脇の機械につながっています。

 

 「動力がオシャカだからそこの作業用マシナリのリアクターからバイパスしてる。」

 

PMを整備したというのは本当の事の様です。 両腕もゆっくりとですが動きます。
その両腕で私は胸を隠しました。
両足はだらしなく開いたままですが・・・・こちらは全く動きません。

 

 「あ、あの・・・・私の服は?」
 「ん? 妙な所に拘るんだな、あの服はボロボロでもう使えんぞ」

 

私の胸に熱いモノが込み上げてきました。
今まで声だけだったこの人の姿を見たからなのかも知れません。
30代前半のヒューマンでしょうか?あまり特徴らしい特徴の無い、
それでいて何処か安心の出来るこの人の姿を・・・・・。

 

 「わかった、わかったから泣くな。しかし、困ったな 見ての通りここはジャンク屋で
  オマエにサイズが合いそうな服は・・・・・・。」

 

ぽろぽろぽろ・・・・・私の胸にあふれたモノが零れ落ちていました。


 

188 名前:精霊の帰る日に(5/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:36:32.03 ID:oDJ9jrxk
 「あーっ!! だから泣くんじゃない!!」

 

照明が落とされた店内から何か商品を引っ張り出して来たその人は
商品の皮(この場合やはり皮と言うのでしょう)を引き剥がして私に被せました。

 

私の代わりに裸体を晒したその商品は・・・・・・

 

 「ニューデイズの伝説生物の模型でな・・・RCゴジラと言うんだ」

 

 「あの・・・私はなんと言えばいいのでしょうか?」
 「とりあえず がぉー とでも言えばいいんじゃないか?」

 

              「がぉー」

 

暗緑色の爬虫類らしき生物の着ぐるみを着せられた私はとりあえず吠えてみました。

 

 「・・・・微妙だな。」
 「だったらこんな恥ずかしい事はやらせないで下さい。」

 

それからの数日は私にとって本当に幸せな日々でした。
動けない私でもジャンク屋の店番ぐらいは出来ました。

 

 「いらっしゃいませー。」(ニコッ)
 「オワッ!! ゴジラの店番か???」
 「がぉー」(なんとなくですが、気に入ってしまいしました。)

 

 「合計で580メセタになります。 ありがとうございました。」(ニコッ)

 

お客さまの反応も悪くはありません。ですが、そそくさと店を後にするお客さまも居る様です。
ジャンク屋さんは私に店番を任せて何処からかPMの部品を仕入れてきました。

 

 「あーっ!! モニタ用PMっていったい何なんだ。出力ばかり高くて
  低出力域でのパワーコントロールがボロボロじゃないか!!!!!」

 

ジャンク屋さんは仕入れたPMの部品に文句を言っています。
私は私の寿命が余り無い事を知っています もうこのまま動けなくてもいいのです。
私に残された日々をジャンク屋さんと穏やかに過ごせれば・・・・。

 

 「私はモニタ用の量産PMではありませんから、部品が合わないのは仕方ないですよ。」

 

 「オマエはエンジニアリングモデルGH400、PM開発段階での技術試作品
  先行量産型のGH410~450が市場でモニタテストをやってる今では不要なわけだ。」

 

 「どうしてそれを・・・・」

 

 「調べられるものは調べたさ。にしても先行量産型は酷いな、
  ああもパワーに偏重した機械じゃ何一つ満足にこなせないぞ。」

 

 「そんな事はありません。妹たちは私よりずっと高性能です。」
 「パワーに関してだけならな・・・・だから、オマエの修理用に調整するのが一苦労なんだ。」

 

ジャンク屋さんは本当に私を修理するつもりのようです。が・・あまり期待せずに待つ事にします。

 

そんな何気ない日々が私にとって一番の幸せでした。


 

189 名前:精霊の帰る日に[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/05(水) 19:37:38.82 ID:oDJ9jrxk
とりあえず1/3です。
8月中にはできるはずだったのになぁ。

 

ま、世の中には旧暦ってものがあるっていう事で。


 

450c「で、 がぉー ってなに?」
450d「伝説の立ちんぼキャラが時々使ってたセリフらしいですよ」

 

400e「がぉー」

 


 

190 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/05(水) 23:50:47.68 ID:DjwUtEQ7
おお、懐かしい作者さん達の作品が並んでいるじゃないか…復帰したのだろうか…(そもそも辞めてなかったら失礼)
どちらにせよ、喜ばしいことだ。

 

>>182
目隠しして着替えさせる方のも相当倫理的にノーコメントな気がするのは俺だけか?w
しかし野生化か…流石420というか…食べて寝て起きたら元通りかと思ったけど、続きがあるなら楽しみだ。
……他の型番が野生化するとどうなるのか、想像しだしたらきりがなくなってしまった。。。

 

>>181
まだ本格的にはシリアスに見えないところが青キャス子らしいw
そういえば桃キャス子の姉と同じタイプの頭がイルミナスで実装されるんだっけ…懐かしいな。

 

>>189
とりあえずそのゴジラ店の所在地を教えるんだ。……どう見ても回想シーンなのが悲しいぜ。
GH400の外見が気になるところだけど…『e』って付いてるところから察しちゃって良いのかな。

 

191 名前:精霊の帰る日に(6/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:33:32.41 ID:FI75WQzh

 

 「いらっしゃいませー。」(ニコッ)
 「よっ 嬢ちゃん今日も元気だね」
 「がぉー」

 

 「今日はいいモノを持ってきたんだ」

 

お客さんの持ってきたものはピンクでフリフリがいっぱい付いた・・・エプロンドレスですか?
そのお客さんが私のゴジラの着ぐるみに手をかけて・・・・スポンっ

 

着ぐるみの背中のファスナーから、スポンと私の頭が出ました。

 

 「えっ??? え、え、え、????・・・・・きゃあぁぁぁぁ!!」

 

いきなりの事でした。私の身体は肩の辺りまで着ぐるみのファスナーから露出しています。
逃げ出そうとはしましたが動かない足では逃げられもせず。思わず悲鳴を上げてしまいました。

 

 「お客さん、売り子に手を出すのは止めてもらえますか。」

 

仕入れに行っていたジャンク屋さんが帰って来てくれました。

 

 「俺はただ嬢ちゃんがいつまでも着ぐるみのままで可哀想だと思ってこれを持って来ただけだ」

 

そう言ってお客さんはエプロンドレス手渡しました。

 

 「なんだ・・・子供用か? いやオマエの店の商品か?」
 「元商品だな 売り物にならないわけじゃないが、部品取り使った人形の服じゃ
  売ってもたかが知れてるんでお嬢ちゃんに進呈しようと持ってきた。」
 「こいつはちょっと先の人形屋の店主でな・・・これってビスクドールの服・・・か」

 

 「そんな事どうでもいいですから、私をなんとかして下さい!!!」

 

往来に面した店内で半裸を晒したままの私を放置しないで下さい。

 

 「そう言うことだ、こいつを着替えさせる間、店を閉めるからちょっと出て行ってくれ。」

 

ジャンク屋さんはお客さんを追い出して店を閉めてしまいました。
どうして??? 奥に入って着替えさせればいいだけなのに・・・・。
怪訝そうにしている私にジャンク屋さんは、

 

 「オマエ 動力ケーブルを抜かれたいのか? それでいいのなら俺も楽なんだが」

 

体内のリアクターが作動しない私は作業用マシナリの動力部からバイパスして動力を補っています。
その動力部は私が店番をする為にレジの脇に置かれています。
動力ケーブルの届かない奥に行くために動力を抜かれた私は・・・・。

 

ぶんぶんぶん 否定の意味を込めて首を横に振りました。
すっぽん カウンターのレジ脇で私は着ぐるみから全露出してしまいました。

 

 「機体洗浄してわかったんだが、オマエって髪から足の先まで全身真っ白だったんだな。
  試作品らしいと言えば試作品らしいんだが」

 

 「はい、人工皮膚発色用の各種染料/顔料の調査も開発項目に上がっていますから
  私の機体はそのベースとなる様に、無色もしくは白色を基本にせいぞ・・・ぅ・・????」

 

 「ん? どうした?」

 

 「恥ずかしいからです。」 きっと・・・今着せて頂いてるピンクのエプロンドレスのせいです。


 

192 名前:精霊の帰る日に(7/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:34:19.74 ID:FI75WQzh

 

 「いらっしゃいませー。」(ニコッ)
 「おっ 今日はゴジラじゃないんだ そのドレスに合ってるよ。」
 「ありがとうごさいます。」(ニコッ)

 

私が店番をし、ジャンク屋さんが仕入れに行ったいつもと同じ日にそれはやってきました。

 

 「これは?」
 「基板とか行ってたな、これと素材でPMがアイテムを合成するらしんだが・・・。」

 

それは知っています。というより私も合成は出来ます。問題はその基板自身です。

 

 「補修パーツ仕入れに行ったら、GRMの奴が試供品の基板配っていてな貰って来た。」

 

基板/ショコラと書かれたそれは私の知らない基板でした。

 

 「なんなら合成してみるか?」
 「いいのですか?」
 「いいも悪いも・・・基板だけじゃ何の役にもたたんだろ」

 

ピロピロピロピロピロ パパーン パパーン

 

 「どーでもいいけど、その効果音安っぽいな。」
 「本人が一番気にしているのですから言わないで下さい。」
 「で、このブルースの軟膏というのはなんだ?」
 「失敗作です。」
 「試供品だからな、それにしても中身が違う基板ってのはいただけないな。」
 「いえ、私が合成に失敗しました。」
 「たしか合成確率90%だったよな。」
 「申し訳ありません。」
 「じゃ気を取り直して次行くか。」

 

・・・・・え? 次って?
そして、私の前に積み上げられた基板/ショコラの山、山、山・・・・。

 

 「これって・・・・。」
 「試供品だからな。」
 「・・・・。」

 

ピロピロピロピロピロ パパーン パパーン

 

 「これは・・・この香りは・・・・。」
 「オマエ、よだれ出てるぞ。」
 「も、申し訳ありません。」
 「オマエが食うか?」
 「いいのですか?」
 「俺はメイトがあれば十分だからな。」

 

 「もぎ?・・もぎ!!」
 「モギモギモギモギモギモギモギモギギギギギギ!!!!! ハァハァ」
 「・・・・オマエって結構 食い意地が張ってるのな。」
 「みょうひふぁけふぁりましぇん。」

 
それにしても・・・・・。
私の前に積み上げられた基板/ショコラの山、山、山・・・・。 えへへ~♪


 

193 名前:精霊の帰る日に(8/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:35:06.67 ID:FI75WQzh

 

 「いらっしゃいませー。」(ニコッ)

 

その人は私たちの前に突然に現れました。

 

 「再起動がかかったら、もしやと思ってビーコンを追ってみればこんなところに」
 「ご主人・・・さま・・」

 

ご主人さまはジャンク屋さんに詰め寄り。
 「この子はGRMの備品です。あなたの行為は窃盗に値します。」

 

 「・・・・藪から棒な話だな、俺は砂漠に捨てられてたコイツを拾っただけさ
  コイツは見ての通りの状態でだな、元の持ち主が誰だか判らなかったんだ」

 

 「GRMのロゴがはっきりと残っている状態でその言い訳は通用しませんね。
  この子を素直に返せばよし、さもなければ然るべき所へ通報しますよ。」

 

 「まったく・・・GRMのロゴは見なかった事にすると言っているのにこのニューマン君は」

 

ジャンク屋さんは改めてご主人さまに向きなおし
 「では、モトゥブの住人としてGRMに要望する、砂漠に放置されたGRM製兵器を
  すべて撤去してもらおう 生活の邪魔になって仕方が無い。
  コイツも古戦場で拾ったんだ、ピーコンとやらが残ってるんならコイツが放棄された
  場所もわかっているんだろ、なんなら裁くのGRM備品全部、送料後払いで送ってやろうか?」

 

 「あの、ご主人さまはそんなに悪い人じゃないので・・・あまり責めないで下さい。
  私が帰れば丸く収まる話なのですから・・・・そうですよね? ご主人さま   」

 

 「あなたは黙ってらしゃ・・・・あ。」

 

ピピッ・・・・。ニューマン君の携帯端末が鳴る。

 

 「あ、課長・・・。GH400ですか・・・・
  GH400はクバラシティのジャンク屋にて確認しました。
  電源は入る状態ですが一歩も動く事は出来ません。
  現在ジャンク屋の主人と交渉中ですが、法外な報酬を要求されています。・・・・・
  
  

  ですが課長、GH400はGRMの備品です・・・・このまま放置する訳には
  一歩も動けないなら回収する価値も無い・・・・ですか・・・。
  わかりました。その様に話をつけて私も・・・・早々に社に引き上げます。」

 

ツーツーツー。

 

 

 「ニューマン君、君も相当な狸だな。 いや、狐と言うべきか。」
 「話は聞いての通りです。この子がGRMへ返される事は無くなりました。
  ですが、この子を私個人に返しては頂けませんか?」

 

 「話によっては帰さない事も無い。その為には2、3こちらの質問に答えてもらう。」
 

 「私の答えられる範囲の質問であればどうぞ。」


 

194 名前:精霊の帰る日に(9/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:35:53.41 ID:FI75WQzh

 

 「質問1.コイツが再起動してから結構な日数になる、なぜ今になって回収に来た?」

 

 「やはり、ビーコンの事はご存知でしたか・・・・・私個人としては見逃すつもりでしたが
  ビーコンが出続けていたので、先日課長に発見され回収騒ぎとなりました。」

 

 「質問2.なぜGRMは回収を諦めた?」

 

 「この子が破壊されていれば元々回収の必要は無かったのです。
  だからビーコンが出ていてもこの子が破壊されているのなら回収の必要は無いのです。」

 

 「質問3.なぜオマエさんは個人的にコイツを欲しがる?」

 

 「私には答えられませんでは駄目ですか? 駄目ですね。私のこの子への恨みが理由です。」

 

 「そうかい・・・恨みの中身まで聞く気はないが・・・ならオマエさんにはコイツを返せないな
  コイツを返さないとしたらオマエさんはどうする?」

 

 「そうですね、なら一歩も動けないこの子に“ザマァミロ”と言ってやる事でよしとします。」

 

 「そうかい・・・俺の師匠、整備の神様と謳われたゴッドウッドが言っていたな」

 

 『機械って奴はそれを作った奴、整備する奴、使う奴
  人間が間違った事をしない限り機械は悪さをしない。』

 

 「オマエさんはコイツに整備を受けさせなかった・・・・そう言う事だろ?」
 「いったい何の事ですか?」

 

多少はにかんだ様子を見せながらご主人さまは

 

 「私はそろそろ社に戻ります。 そうですね明日もまた来ます。」
 「その時はこいつの整備に使える部品を持ってきてくれると助かる。」
 「私が持ってくると思いますか?」

 

 「コイツを欲しがったオマエさんなら必ず
  今のオマエさんには無理でも今の俺ならコイツの整備は出来る。」

 

逃げる様にそそくさとジャンク屋を後にするご主人さま。


 

そう、古戦場でのコイツに戦闘によるダメージは無かった。
だが、あの場所には真新しい弾痕がいくつも残っていた。
先行量産のPMはコイツに一発も当てられなかったと言う事か。

 

製品が技術試作品に敵わなかったとなれば大騒ぎになるよな。

 

・・・・もうひと荒れありそうだ。


 

195 名前:精霊の帰る日に(10/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:36:49.37 ID:FI75WQzh

 

朝、目覚めると私の隣にジャンク屋さんが・・・でも私はお店のカウンターの脇で寝ていたはず

 

 「とりあえず一番出力ゲインの低いGH450のパーツを使って修理してみたがどうだ?」
 「・・・???・・・!!っ わっ、私の身体を勝手にいじらないで下さい。」

 

慌てて飛び起きた私の鉄拳がポコポコポコとジャンク屋さんの頭に炸裂しました。

 

 「え?・・・わたし?」

 

 「それだけ動ければとりあえずはOKか・・・・・
  ただな、450のパーツでもオマエにとっては出力過多だ気をつけろよ。」

 

 「え?・・・。本当にGH400を修理したの????」

 

ジャンク屋の入り口に大きな荷物を抱えたご主人さまが呆然と立ちすくんでいました。

 

 「ニューマン君、うちの営業時間にはまだ早いんだがな。
  そうだ、オマエとニューマン君に面白いものを見せてやるよ」

 

ジャンク屋さんはお店の商品ケースから機械の部品を2つ持ち出してきました。

 

 「コイツは両方とも模型用のロケットエンジンなんだがどっちの方が速いと思う?
  ちなみに馬力は大きい方が、小さい方の1.3倍ほどある。」

 

ジャンク屋さんが私とご主人さまにエンジンのスペック表を見せてくれました。
確かに大きい方が全ての項目で小さい方を上回っています。

 

 「速いのは大きい方ですか?」

 

 「いや、小さいほうだ」

 

 「でしょうね。あなたは捻くれているようです。
  大きい方が速いなんて回答にはならないでしょう。」

 

 「捻くれてるって・・・ニューマン君には言われたくないよ・・・
  この小さい方エンジンはノズルをどんなに絞りこんでも安定してるんだ。
  大きい方はノズルを絞るとすぐにエンスト起こすんだがな・・・・・
  ノズルは絞り込めば絞り込むほど排気炎は速くなるんだ、
  そしてエンジンは排気炎以上のスピードは出せない。」

 

 「つまり、小さなエンジンの方が最高速だけは速くなるって事ですね。
  あまり面白い答えではないですね、結構当たり前の事ですよ。   」

 

 「ああ、結構基本的な事なんだがなぁ・・・・・。」

 

 「いったい何の話ですか?」

 

 「で、うちの店でも小さなエンジンの方が人気はあるんだ。
  でも小さい方は製造に手間隙掛かるってんで生産中止になって
  後継機として発売されたのが大きなエンジンの方なんだ
  出力30%増しなんて広告までだしてさ」

 

 「大きな方は全然売れなくて結局生産中止、
  時々うちのようなジャンク屋に流れてくるって事さ」

 

 「だからいったい何の話なんですか?」


 

196 名前:精霊の帰る日に[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/06(木) 19:37:39.33 ID:FI75WQzh

 

そして2/3です。

 

この話は元々バレンタインクライシスの時に平行して書いてた
店長パシリ(400e)話のアレンジで・・・。

 

違うのは冒頭の部分、ネットキャシュカップの炎侵食で
湖畔公園に取り残されたとーさんと無印を救出しようと
ファミリーがバタバタしている中、店長だけは単独行動をして
何処からかパシリの残骸を大量に集めてきた。

 

450cから「なんでとーさん助けに行ってくれんかった?」と愚痴られつつ
(肝心のとーさんと無印は一週間、平然と湖畔公園でキャンプ生活を満喫してた。)

 

残骸の中から修復しただろう何体かのパシリを連れてモトゥブの砂漠に
墓参りに行く(ここからは本編と同じ)話でした。

 

で、墓参りに同行したパシリの中に性格の悪そうなGH440がいて・・・・・・・。


 

450d「ところで、400eさん、あなたの容姿について質問が上がっているようですが?」
450c「すっぽんの状態やと、全身真っ白やね、髪も真っ白で腰ぐらいまで長さがあるんやね。」

 

400e「あっあっ・・・あまりじろじろと見ないでください。」

 

450d「衣装はピンクのフリフリエプロンドレスに落ち着いた様ですね。」
450c「それにしてもクバラの人形屋って何者なん?」
450d「とーさんのクバラシティのイメージって秋○原ですから・・・その・・。」

 

450c「ん? あそこにビスクドール売ってる?」
450d「いえ、その、等身大フィギアとか、夜のお友達の人形さんとか・・・そういう人形屋さんです。」

 

400e「・・・・。」

 

450c「でも、とーさん最近 秋○原には行ってないみたいなんよ」
450d「とーさんは古き良き秋○原が好きで、最近の小奇麗になったアソコはダメみたいです。」

 

 

197 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 18:39:25.14 ID:mCWWDVHZ
>>196
この400はかわいいな…wしかしいきなり軟骨とはヤリオル、何だかとても懐かしさを感じました

 

そうか…無い知恵絞ってシリアスな話を書いてたつもりだったけど
青キャス子が存在している時点でもそれはシリアスじゃなくなってしまうのか、ダメじゃんw
早くもgdgdになってまいりました さらに一周年イベントで執筆スピードが激減、完結デキルノカナコレ 
レベルは一気に100になりましたけどね…あのミッション経験地が凄まじいですな(つ´∀`)

 

198 名前:青キャス子外伝その4[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 18:43:01.69 ID:mCWWDVHZ
>>180より続き
~~~ミッション・研究施設奪還~~~
SEEDパシリ「ギ、ギギギ…」
青キャス子「ナンダありゃ、たしかにPMだが何だかボロボロな奴が多いナ」
441「どれも登録抹消されたPMのようですね、つまり廃棄されたPMです」
   「解析した結果動力はすでに死んでいますが…SEEDウィルスに感染しているようです」
青キャス子「ようするにゾンビってヤツかね」 411「ゾ、ゾンビ((((゜Д゜;))))」
     「しかしまぁえらい数だな、いつものヤツで一気にいくぞ!」 411&441「了解!」
青キャス子「ぬぉぉおりゃあああ!」 411「はいやー!」
 敵陣のど真ん中に411を思い切り投げ飛ばす
SEEDパシリ「ギギッ!!」 411「アッー!」
 やっぱりというか予想通りあっという間に囲まれる411
441「狙い撃ちですね、一網打尽です!」 ババババババ
 一ヶ所に固まっている所にバラタチャムンガを撃ち込む
青キャス子「かかったな、合わせろよ411!」 411「ははーい!」
青キャス子&411「二人連携!ハリケーンブレイク!!」 SEEDパシリ「ギッ…!」
 スピニングとトルネード、激しい縦と横の回転が敵を切り刻む
441「お見事です」 青キャス子「しゃー!先進むぞ うぉうΣ(゜д゜|||)」 ガガガガガガ
 マシンガンが青キャス子の足元をかすめる
???「待て、これ以上は進ませる訳にはいかぬ」 青キャス子「何だお前は!」
0044「我が名はゼロゼロ・ヨンヨン、死にたくなければここで引き返せ」
 一見普通の440のようにも見えるが… 武器も持たず丸腰で立っている
青キャス子「フム、奥に何かあるってのかい?」 411と441に合図を出す
0044「貴様には関係無い、命あるうちに帰るがいい」 青キャス子「ソウカ、だが断る!」
 青キャス子が大きく踏み込み間合いを詰める、と同時に411と441は左右に展開し側面にまわる
青キャス子「モラッタァ!」 0044「仕方が無いな…!」
 ガコン、肘を曲げる0044 銃口らしきものが飛び出し青キャス子に向けられる
青キャス子「ム!?」 ズガガガガガガ! いきなりの事で少し被弾してしまう
441「そこまでです!」 411「とぁーー!」
 左右に回り込んだ二人が0044の両腕を捕まえる 0044「しまった!」
青キャス子「でかした! …うぉおお、もらったぁ!」 0044「…とでも言うと思ったか?」
 0044の胸がどんどん膨らんでいき服が破れ、ミサイルが発射された 青キャス子「何!? ぐあっ」 
 即座に膝を高く突き上げる 中からマイクロミサイルが発射され411と441めがけて飛んでいく
411「うわっ、あわわあわあわ」 441「くっ…!」 ギリギリで何とか避ける
0044「とどめだ!」 ドォン! 頭の帽子からグレネードが青キャス子に向かって発射される
411「ご主人様!」 441「マスター!」 ドゴォオオオン!
 青キャス子をかばう二人、激しい爆風とともに後方へ吹き飛ばされる
0044「主の盾になるか、こやつにそんな価値は無いだろうに」 411「う…」
 指先のマシンガンを青キャス子に突きつける0044
0044「これで終わりだ」 441「マス…ター、逃げ…」
                          つづく

 

199 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:31:56.92 ID:Et3q/w7r
>>198
 そうか、ネタは某サイボーグ戦士か。

 

 >無い知恵絞ってシリアスな話を書いてたつもりだったけど

 

 っておっしゃいますが、シリアスに感じなくなっちゃう原因はなんとなく分かる。
 なんとなくね。どこって指摘しにくいけど。
 でも、それが持ち味だからなぁ…


 

 さて、また息抜きに短編書いてしまいました、パパと412作者です。
 報告書見て知りましたが、ニュマ男ってホントに影が薄かったんですね。全体の5.17%。
 そんな空気なニュマ男をちょっとネタに加えて、日常編です。
 あ、作中でしゃべるニュマ男は、ルームグッズ屋の黒い肌の店員だけしか出てきませんので。
 サンクスフェスタの息抜きにでもご拝読下さいませ。


 

P・S
 作りかけの長編原稿、またクソ長くなってます。どれくらいかというと、メモ帳合計約150k。
 コレでまだエンディングまで書けてません。泣けてきますホント。
 内容を密にしつつ、校正しながら分量削減を試みていますが、ゼロから再構築するか一部話を丸々切り飛ばさないと、それも不可能くさいです。
 こんな調子ですので、先の話にはなりますが、実投下の際には皆様にご迷惑をおかけするかもしれません。
 その際はなにとぞご容赦いただきたいと思います。

 

200 名前:大きなベッドは怪我の元?(1)[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:32:48.74 ID:Et3q/w7r
 今日は機動警備部も、諜報部も非番という、年に1回位の、パパにほんとになんにも仕事がない日。
 午前中に一緒に買い物に行って、下着の替えやら何やら消耗品の調達を済ませ、久しぶりのヒュマ助さんの飯店で、二人だけの昼食。
 帰ってきて、買ってきたものを整理。

 

 そうそう、PM専門の衣料店で買ってきた、私の新しい下着はちょっとエロっぽくて、選ぶときにパパを付き合わせた事をちょっと後悔しました。
 だって、来店していた他のPM達が、真剣に私の意見を聞いてくれるパパを、危ない人を見る目でず~っと見てるんだもの。
 パパはそんな人じゃないですよ~だ!!

 

 一段楽した所で、疲れたので一緒に昼寝。
 ところが、私がうつらうつらしているときに、こっそり起きて部屋を出て行くパパ。
 なんだろ?何処にいくのかな?
 気になったので、眠い目をこすって起き出し、戸締りをして後を追いました。
 こっそり後をついていく私。パパにはなんとか気づかれていません。
 パパが人目を気にしてやってきたのは、ルームグッズのお店?!
 何で?こっそり出かける意味が判りません。
 他のお客の出入りにあわせて私も中に入り、置物の陰に隠れます。
「よう、今日はどうしたん…ん?そのおでこ」
「ああ、これか。ベッドから落ちた」
 パパのおでこには、小さなたんこぶがあります。
 壁にぶつけたって言ってたけど、違ったんだ。
「はん?またなんで。落下防止機能は切ってたのか?」
 今時のベッドには、脳波を受信して、落下しそうになると寝返りを打たせる機能が付いてます。
 普通はベッドで寝ることに慣れるので、寝返りとかで落ちなくなります。
「いや、機能してたんだが…で、ちょっと聞きたいんだが、セミダブルサイズのベッドって、あるか?」
「あるにはあるが、部屋が狭くなるぞ?」
「かまわんよ、あるならくれないか」
「ふむ、こっちも売るのが仕事だから、売るけどな…聞かせろよ」
「何を」
「コレか?」と、小指を立てる店員。
「そうじゃない、ってか、そんな風に見えんのか?俺が」

 

201 名前:大きなベッドは怪我の元?(2)[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:33:20.50 ID:Et3q/w7r
「いやぜんぜん」
「あのなぁ」
「だからさ。聞かせられない話か?」
 小さく溜息をつくパパ。
「実はさ、最近俺のPMがよくベッドにもぐりこんできて、一緒に寝てるんだよ。
 まあ、単に甘えてるだけなんで、気にしないでいたんだけどな、夕べは…」
「おま、やったのか?」
「ちゃうちゃう、そうじゃない」
 と、パタパタ手を振るパパ。
「俺が寝返り打った瞬間に、あいつが寝ぼけて『天誅~!』って叫んで、俺を蹴り落っことした」
 ぶはははっははっはっはは、と、大声で笑い出す店員さん。
「それって、『エアーマン』の必殺技じゃんか」
 笑いをかみ殺して、ニヤつきながら言いました。

 

 『エアーマン』って、最近始まったヒーロー物子供向けドラマなんだけど、イケメンニュマ男なのに存在が空気の主人公が、その空気っぷりを使って悪の組織と戦うって番組。
 あまりの空気っぷりが面白くて、はまっちゃったんだよね。そういえば、この主人公俳優目当ての追っかけママが結構居るって話。

 

「まぁ、そんな訳で、ベッドを新調しようかと思ってな」
「そうだな、確かに新調したほうがいいな、そりゃ」
 ホロ・カタログを提示して、パパに説明しています。
「…って事なんだが、どうせならガーディアンズ向けの、PMにも効果がある落下防止機能付ってのがいいと思うぜ」
「色々あるなぁ。けど、セミダブルだとちょっと高くないか?」
「稼ぎ、悪くないんだろ?」
「まぁ、最近はありがたい事にな。だけどさ」
「ん?」
「あいつ、何かとすぐ心配するからな」
 と振り返って、私を見て言いました。
「気づきやがったな、お前」
 店員さんが、苦笑して言いました。

 

202 名前:大きなベッドは怪我の元?(3)[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:33:57.16 ID:Et3q/w7r
「カタログ見てたら、そこの鏡にちらっと姿が入ったんでね」
「だとさ、PMのお嬢ちゃん。せっかく黙っててやったのに。こっそり隠れるなら、もうちょっと上手くやんな」
 あ~あ、気づかれちゃった。
 私は、隠れていた置物の裏から出ました。
「おでこのたんこぶ、そうならそうと言ってくれればよかったんですよ、ご主人様」
「そう言うなって」
 結局、無難なデザインのベッドを注文して、部屋に帰ります。
「もう、寝ぼけて蹴るなよ?」と、ご主人様。
「は~い」
 これで問題は無くなりました。と、言いたかったのですが…

 

 数日後、私とパパは連れ立ってルームグッズ屋に来ました。
「よう、ってどうした、今度は?!」
 店員さんが私達の顔を見て、驚いて言いました。
 だって、私もパパも、打ち身だらけの顔に、湿布を張っているんです。
 服で分からないけど、全身のあちこちがこんな感じです。
「俺ん所に保護観察中のPM達がいるって話、前にしただろ?」
「あ、ああ」
「最初からこいつと一緒に寝てたら、みんなそろってやきもち焼いて、寝てる所に飛び乗りやがった」
「おやおや、ご愁傷様。んで、どうするんだ?」
「当分はマットを敷き詰めて、雑魚寝だよ。
 だもんで、今度はそっちを買いに来たんだ」
 店員さんとパパのやり取りを聞きながら、溜息をつく私。
 みんなと一緒もいいけど、静かなあの頃が懐かしく感じます。

 

 イルミナス、来るならさっさと来い~!私達に安眠をよこせ~!!
 私の心の叫びは、誰かに届いたのでしょうか。ハァ~。

 

203 名前:大きなベッドは怪我の元?(そして某日某所)[sage] 投稿日:2007/09/07(金) 20:35:45.56 ID:Et3q/w7r

 

 コン!

 

「ぶるぁぁぁぁぁ!だぁれだぁ、俺様の安眠を妨げる奴はぁぁぁぁ!
 ん?!
 『イルミナス、来るならさっさと来い~!私達に安眠をよこせ~!!』だと?
 ふざけるなぁぁぁぁ!
 貴様の所になんぞ、絶対にぃ行かんぞぉぉぉ!
 ぶるぁぁぁぁぁ!
 行っても行かなくても寝る!無意味な持久戦の始まりだぁ!」

 

 パタン。
 ぶるぁぁぁぁぁぁぁ、すぴぃぃぃぃ、ぶるぁぁぁぁぁぁぁ…

 

 ―――END―――

 

204 名前:精霊の帰る日に(11/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:11:46.85 ID:3SESL0PG

 

GRMのマシナリ開発部門の研究員 この人が私のご主人さまです。

 

 「大体 あなたは昨日私にGH400の部品を持って来いと言っておいて
  部品を持ってきてみれば修理が終わってただなんていったいどういう事なんですか?
  私がこれだけの部品をGRMから持ち出すのにどれだけ苦労したと思っているのですか?」

 

あの・・・ご主人さま・・・すこしキャラが変わってます。

 

 「すまないな、ただ急いで修理しないといけない事情になったものなんでな・・・」

 

ヒューン。茶色の岩の塊が飛び込んできたと思ったら店の中をひっくり返す様な衝撃が走りました。

 

 「・・・。いくらクバラが無法地帯って言っても・・・日中から堂々とかい?」

 

ジャンク屋に立ち込めた粉塵の中を動く小さな影が1つ、2つ、3つ・・・・
そしてジャンク屋さんの声も聞こえます。

 

 「オマエはオマエの主人を連れて逃げろ、その為にオマエを修理したんだ。
  連中はオマエとオマエの主人を見逃すつもりは無いぞ、オマエが存在した事実そのものを
  葬り去るつもりだ。だからオマエを回収しなかった。」

 

 「でもジャンク屋さん あなたは?」

 

 「そうだろ? GRMの課長さん 人の店をこんなにしていったいどう言うつもりなんだい。」

 

粉塵の中から突き出した腕がGRMの課長さんを掴み上げます。
ジャンク屋さんの周りに五つの小さな影が集まります。

 

 「今だ、走れ!!」

 

そう叫んでジャンク屋さんは課長を道路の反対側へ投げ飛ばしました。
私はジャンク屋さんの声に押されるようにご主人さまをつれて路地へと飛び出します。
身体がとても軽い。身体がこんな軽かったのは何時以来のことでしょうか。

 

私を作ってくれた人・・・・そしてその人の部下だったご主人さま・・・そして・・・。

 

 「私のPMは最強なのだ、最強でなければならないのだ。試作品ごときに敗れてはならんのだ
  今度こそお前たちの本当の力を見せ付けてやれ!!」

 

私とご主人さまを追ってくる5つの影・・・・・どうする? どうすればいい?

 

 「あんたは機械の事が全然わかってないな。」
 「黙れ、このジャンク屋風情が!!」

 

フォトンのセイバー抜いてジャンク屋さんに切りかかる課長さん その刃を素手で受け止める彼。

 

 「機械はな、あんたらの思い通りには動かないかも知れない。
  だがな、あんたらが作った通りに機械は動くんだよ。」

 

そしてジャンク屋さんはフォトンの刃を素手で握りつぶしました。

 

 「大戦末期、キャストとヒューマンの政権移譲を賭けたパルム内戦に投入すべく
  あんたらGRMが対ヒューマン殲滅用に製造したキャスト、それが俺つまり殺人機械だ
  俺が俺の仕事をするんだ文句はあるまい? 人体を切り裂くのに武器なぞ要らん素手で十分」

 

ピッ・・・私の通信回線にジャンク屋さんからの無線が割り込んできました。

 

 

205 名前:精霊の帰る日に(12/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:12:52.53 ID:3SESL0PG

 

 『よく聞け、ここは市街地だ戦闘は最小限に抑えろ、周りに被害を出すな』
 「そんな事言ったって・・・・私にできる事なんて・・・・」

 

 『オマエを作った奴の事は信じろ、
  奴は何の為にオマエを作った? オマエが守るモノがそこにあるだろ』
 「私の・・・守るモノ・・・ご主人さま・・・でも・・・私の力じゃ・・・・」

 

 『あんな力任せの出力制御のまったく出来てない攻撃なんて当たらんよ
  古戦場の戦いでもそうだったろう?
  それに力任せに連射するしか能の無い連中の攻撃じゃ周囲の被害が増すばかりだ』

 

私たちを狙っているはずの攻撃は私たちに当たる事はなく・・・全て明後日の方向へ飛んでいきます。

 

 「そうだその調子だ、私のPMは最強だ、奴の作ったPMごときに敗れたりはせん!」

 

私とご主人さまの前から突然いなくなった人・・・私を作ってくださった人・・・・。
ご主人さまは何も言ってくれなかった。 あれから・・・私は整備を受けてなかった気がします。
あの日から、ご主人さまは私の整備を拒否し続け、そして私に・・・・言い続けていました。

 

 「オマエのせいであの人は・・・・だから・・・・オマエが・・・・」

 

だけど・・・私は? ・・・・・・たぶん私は本当の理由を知っていました。
私があの人が作った最後のモノだったから・・・・ご主人さまは私を誰にも触らせなかったんだ。
私が・・・ご主人さまを守らないと・・・・ご主人さまはあの人が最後に愛した人だから・・・・

 

 「私はいったいどうすればいい?・・・・私にいったい何が出来るの?」
 『オマエの機体はGH450のパーツを使って修理した だからテクニック全般が使える。
  だが出力は機体に負担をかけない様に抑えてある。そのままテクニックを使っても
  パワー不足で有効打にはならない。』

 

私の腕の中(?)のご主人さまが苦しそうに声をあげました。
 「・・・400もっとゆっくり走って・・・・息が出来ない・・・・。」
(どんな格好でニューマン君がGH400に引っ張りまわされているかは御想像にお任せします。)

 

無線からはジャンク屋さんの声が聞こえます。
 『だから、パワー維持したままフォイエの有効範囲を絞れきれ、それはオマエにしか出来ん。』

 

遠くで叫ぶGRM課長さんの声が聞こえます。
 「なぜだ、なぜ私のPMは奴のPMに勝てない?
  俺は奴よりも出世した。技術主任止まりだった奴よりも俺は優秀なのだ
  奴より優秀な俺のPMがなぜ奴のPMに勝てない?」


 

色々な人の声が私の中でくるくると回ります。
 「すみませんご主人さま。もう少し我慢してください。」
 「はい、私はフォイエの有効範囲を絞る方法を知っています。」
 「私を作ってれたあの人はきっと貴方より素敵な人です。 だから私は負けません。」

 

私の目の前にGH410が回り込んできました。
私は右手に持ったワンドラの宝玉の上に三つのリングを縦に並べます。
いつもあの人と私とご主人さまと実験室でやっていた時と同じ様に。

 

「ぷぎゅぅ・・・」左腕だけで支えられたご主人さまが妙な声を上げました。ザマァミロです。
(ニューマン君がどんな状態なのかは またまた御想像にお任せします。)

 

私は宝玉の上のリングをひとつづつ絞り込んでいきます。


 

206 名前:精霊の帰る日に(13/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:13:57.61 ID:3SESL0PG

 

リングを絞り込む程にフォイエの色は赤からピンクそして・・・・
フォイエがワンドラから伸びる一本の白線になった時、
目の前のGH410の上半身と下半身は永遠の別離を告げていました。

 

 「先ずは1体目・・・・それにしてもたいしたもんだ あの粒圧と粒速のフォトンだと
  俺のスキン(人工皮膚)でも拡散出来ないかもしれんな。」

 

GH430と440が私の左右に展開します。

 

 「そうだ、それでいい。そいつに力の差を見せ付けてやれ!!」

 

私の周囲に弾道の安定しない着弾がいくつもいくつも地面に穴を開けています。
PMはいつから土木作業に使用される事になったのでしょうか?

 

 「・・・・やっぱりオマエさん機械の事が判ってないな、機動挟撃を仕掛けるにしても
  狙撃で仕留めるにしてもガンナーに必要な物は攻撃精度だ、力じゃない。」

 

ですが・・・・このままではご主人さまに流れ弾が当たってしまうかもしれません。

 

 「ぴゅぎゅぅぅぅ・・・・。」

 

ご主人さまの声はどこか・・・・ひき潰されたカエルの声の様に聞こえます。
かくかくかくかく。ついに膝が笑い始めました。私の身体はもう長くは持たないでしょう。

 

 「オイ、オマエさんのPMを引かせるなら今しかないぞ。」
 「ジャンク屋風情が何を言うか、もう一息で俺のPMが奴のより優秀な事が証明されるのだ!!」
 「ああ、アイツの機体はそろそろ限界だろう・・・・・。だから」

 

私はワンドラを腰に当てて構えます。
左右に展開したGH430と440の機動挟撃が激しくなります。
ライフルとショットガンの弾丸が私の周囲の地面を大きくえぐります。
そして私の背後では、GH420が急襲に転じます。

 

 「ふっ・・・これで終わったな。 これで奴のPMも最期だ!」
 「確かにこれで終わったな。」

 

私は腰に構えたワンドラを水平に振り抜きます。
ワンドラから伸びた、白い一本の軌跡は、GH430と440と
私の背後から飛び掛ろうとしたGH420を巻き込みました。

 

土木工事は終わった様でした。
かくっ・・・そして、私の膝が力なく折れました。

 

 「まだだ、まだ、450がいる。そいつはもう動けん!! 一気に片付けろ!!」

 

GH450がロッドを天高く振りかざします。

 

 「オマエさんに、あの子(GH450)に攻撃を止めさせろって言っても無駄なんだろうな。」

 

ロッドの宝玉が力を溜めて輝きを増していきます。

 

 「俺は奴よりも優秀だ。だから俺のPMは奴のPMより優秀なのだ。それが今証明される。」

 

ぴゅん・・・白い軌跡がロッドの宝玉とGH450の首を飛ばしました。

 

             「証明は終わったようだな」


 

207 名前:精霊の帰る日に(14/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:24:18.77 ID:3SESL0PG
私は全身の服がボロボロに擦り切れたご主人さまに抱きかかえられていました。
誰ですか? 私のご主人さまをこんなにボロボロにしたのは・・・・・。
ご主人さまに危害を加える人は、私が許しません。
ご主人さまは何か仰っている様ですが、よく聞こえません・・・・。
なんだか・・・気が・・・遠くなってきまし・・・た。

 

ピッ。『そんな機体で無茶するんじゃない。修理するこっちの身にもなってみろ』
ピッ。『せっかく修理してやった膝関節もオシャカにしちまいやがって』
ピッ。『GRMのPMを5体ともバラバラにしやがって。誰が修理すると思っているんだ?』
ピッ。『大体オマエははだなぁ・・・・・』

 

う・・・うっ・・・うっ・・・。   「うるさぁぁぁい!!」

 

目を開けた私の前に泣き腫らしたご主人さまの顔がありました。
ジャンク屋さんは私がバラバラにしたGHシリーズの残骸を集めています。

 

 「だから言ったろ 原型を留めている程度の破損なら問題ないって
 しかしだ これから6体も修理せにゃならんのか」・・・・ぶつぶつ。

 

GRMの課長さんは言葉無くうな垂れています。彼を見ていると・・・
なにかこう胸の奥からふつふつと込み上げてくるモノがあります。 無意識に手が彼へ伸びました。

 

 「まっ、どうしてもって言うのなら止めはしないがね。
  でも、この手の奴は生き恥を晒し続けて一生を終わらせる方がいいだろうなぁ
  無能者の烙印でも張って失脚させた人間の作ったPM1体相手に、PM5体かがりで
  傷1つ負わせる事無く敗退したんだ。当然その責任を取らされる事になる」

 

ジャンク屋さんはモトゥブの空を見上げます。

 

 「濁った色の空だな・・・まぁ、PMの量産計画は一旦白紙に戻るんだろうな。」
 (PMの量産化が白紙に戻っている間にテノラ製のマシナリがGRMのシェアを脅かしたそうです。)

 

ジャンク屋さんはご主人さまの方に向きなおして。

 

 「で、ニューマン君はこれからどうするんだい?」
 「私はこの子と何処かで静かに暮らそうかと。」
 「コイツはまだニューマン君には返せないな、いや多分整備不要の状態まで回復させるのは
  無理だろうな、その代わり コイツには寿命が尽きるまで精一杯生きてもらうさ。
  丁度ニューマン君が持ち込んだコイツのパーツもあることだしな。」

 

ジャンク屋さんは一旦言葉を区切り、そして今拾ったGH450の首をコツンと小突きながら。

 

 「ニューマン君なら、こいつらをもう少しましな機械に仕上げられると思うんだけどな。
  GRMはPM量産ラインまで作って先行量産型のモニタ試験をやったんだ。
  PMの量産化はそのうち再開するさ。その時には誰かがPMの仕上げをやらなくちゃならん。」

 

そしてジト目でGRMの課長さんを見下しながら。

 

 「『機械って奴はそれを作った奴、整備する奴、使う奴
   人間が間違った事をしない限り機械は悪さをしない。』俺の師匠の言葉さね。」

 

私は胸の奥からふつふつと込み上げてくるモノを抑える事が出来ませんでした。
私の両手が課長さんの首にかかった時、私は首の後ろを掴まれて持ち上げられました。

 

 「その手を血で汚すのは勿体無いなぁ。課長さんの命と釣り合いそうなモノで手を打たないかい?」

 

     勿体無い??? 私の手が???私の手は課長さんより価値があると言っていますか???
     なら・・・それなら・・・・私の欲しいモノは・・・・・・

 

            「なら・・・それなら・・・・。」

 

208 名前:精霊の帰る日に(15/15)[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:25:21.93 ID:3SESL0PG

 

モトゥブの砂漠の外れ 前大戦の戦場跡 その古戦場の脇に大小2つの墓標がある。
1つは伝説の整備士ゴッドウッドの墓標、そしてもうひとつの墓標は・・・・・。

 

 おやっさん、俺の娘はいい子にしてたかい? 今日はソイツが好きだったショコラを持ってきたよ

 

男は小さな墓標の前に山の様にショコラを積み上げる。 男の後ろを夏の残り香を帯びた風が渡る。

 

 「”いい子にしていたか?”とは酷い言い様ですね。私はいつでもいい子だった筈ですよ」
 ああ、そうだったな
 「前に来てくれてから随分になりますね。忙しかったんですか? 私のお墓も草ぼうぼうに・・」
 ・・・・砂漠でぼうぼうと生える草があるのなら見てみたいもんだ

 

熱砂の上に自然石を置いただけの質素な墓標、それは彼の師匠ゴッドウッドの墓標と同じ物だった。

 

 

 「ねぇねぇ。かーさん おじちゃん石に向かってぼそぼそとなんかしゃべってるよ。」
 「ほんと、気持ち悪いんねぇ。」
 「店長さんにあんな趣味があるなんて知りませんでした。」


 

 いろいろと拾い物をしてな、それで本当に忙しかったんだ
 「後ろの物陰に潜んでいる方々の事ですか? お父さん」

 

 ああ 「オマエら、隠れてないでいい加減出てきたらどうだ?」

 

ストライカーの残骸の陰から姿をみせる女性キャストとGH450とGH420。

 

 「てんちょー石なんかに話しかけてどうしたん? なんか気持ち悪いんよ。」
 「ったく・・・今日はな古いニューデイズの暦で先祖の霊が帰ってくる日になってるんだ。
  この石は墓だ墓 人がしんみりとやっていたのにオマエらは・・・。」
 「店長さんどなたのお墓なのですか?」
 「俺の娘の墓さ・・・・結局助けてやれなくて死なせちまったんだがな。」

 

             「そんなことありませんよ」

 

 「てんちょー 今なにか声がしなかった? ん?どうしたのぽこ?」
 「ねねね、かーさん、あれあれ。 アタシあれ欲しい。」

 

 女性キャストの袖を引っ張って、墓標の前のショコラの山を指差すGH420。

 

 「てんちょー あれは何?」
 「先祖の霊へのお供え物だ。古い文献によると今日はそう言う手順をふむ日らしい。」
 「店長さん・・・でも、あれではせっかくのショコラが腐ってしまいます。 勿体無いです。」

 

 「オマエもあれがほしいのか 文献では御先祖様のお許しが出れば食べていい事になってるが、
  オマエらいったい誰に似たんだ?  ええぃ面倒だ 御先祖様のお許しは出たぞ!」

 

                   「え?」

 

 「わーい。ショコラ、ショコラ。」
 「それでは御相伴にあずかりまして。」
 「てんちょー 私は?」(ニコッ:営業スマイル)
 「オマエもか? オマエも食いたいのか? ったく好きにしろ!!」

 

               「ああぁ、それは私のショコラ」
        「それは私のショコラぁぁ・・・・のろってやるうぅぅぅぅ!!」


 

209 名前:精霊の帰る日に[sage 日付の人] 投稿日:2007/09/08(土) 01:26:52.10 ID:3SESL0PG

 

やっと3/3です。

 

450d「えっと、のろわれてしまいました。」
450c「のろいって何?」
450d「伝説の白いイタチの事です。全身真っ白の・・・・・。」

 

400e「え?」
450c「じとー・・・白い悪魔 のろい」

 

あー・・・・なんかあとがきがまとまらなぃぃ・・・・。

 

400e「では、こほん これが私ののろいです。」

 

420p「あぅぅぅぅ、ショコラ、べとべとぉ どろどろぉ」
店長「そりゃまぁ・・・。砂漠だし、炎天下だし、ショコラだし・・・。」
450c「ぐちょ、ぐちょ・・・・うううう食べにくい。」

 

450d「ぷすっ・・・ちゅるるるるぅ」
店長「オマエは、ショコラのパックにストロー刺して吸いだすんじゃない!」


 

210 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/08(土) 05:40:25.92 ID:3umJ0k6l
>>209
一つ前の後書きの意味がやっと分かった…そういえば440がコロニーごと墜ちると予想して話を書いたって言ってたっけ…
悲しい結末になるのかと思ったけど、救われる話で良かった。GJ

 

どうでも良いが大人気だな、ショコラ。ダンゴモチに続く流行か?
そういえば倉庫に大量にショコラが余っていたような
441「ち、ちがっ」

 

211 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/08(土) 08:15:55.76 ID:rY2s6BMp
ガンバ!ガンバ!がんがんガンバ

 

つづく

 

212 名前:名無し275(1)[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:26:28.80 ID:Bm9Dx4kD
久しぶりに投下、たゆんと410とお嬢、相変わらずです。

 

ガーディアンズ内の評価は昼行灯の夜消灯、いわば底辺のランク。
そんな周りの評価を気にする事も無く、数字を打ち込むだけの事務仕事を終え、
粗末な机の上に上半身を預け、突っ伏した状態で左右に運動。
んな事をしていれば、机と上半身に挟まれたアレは、ムニュリx2とエロスに変形。
同僚も目のやり場に困りつつ、何も言わずにこっそり見てるのは秘密。
当の本人はまったく気がついてない、だってたゆんだもの。
お気楽な勤務時間を過ごしている最中、滅多に活躍しない通信端末に連絡が入った。

 

『マスター?お仕事中失礼いたします、少々ご連絡をしたい事がありまして』
「んあー?仕事いうても花形で忙しい警備部とちゃうし、で…何かあったん?」
『はい、ちょっとした問題が発生しまして、今現在…お嬢様と一緒に警察におります』
「…まてーい、何でそんなトコにおるんよ」
『単刀直入に申し上げますと、見ず知らずの女性が男に絡まれてまして、それを見たお嬢様が
女性を救うために…えーと、男の股間にボッガ・ズッパと言えばいいでしょうか』
「あっはっはっは!!そりゃー傑作なんよー、それからどしたんよ?」
『男の方から過剰防衛だと訴えがありまして…ついでにその男の親まで出てきまして…』
「保護者を出せとか言うてるんか?」
『はい、男のほうも札付きらしいのですが、その親が政府の役人らしく、過保護と言いますか…』
「…ふーむ、ちょいと待ってなぁ、すぐ行くんよー」

 

端末のスイッチを切ると同時に、たゆんの雰囲気がガラっと変わる。
先程までのお気楽ごろごろはどこに行ったのか、歴戦の兵のようなオーラを漂わせる。
席を立つ際に眼鏡がずれ、隠されていたその鋭い目つきと眼光に、同僚達は目を白黒させる。
有無を言わせぬ威圧感と共に、お嬢曰く「至福の一品」を揺らしつつ部屋を後にする。
同僚達は今まで一度も見たことの無いその変貌ぶりに、このような言葉を残している。

 

『突然、体感温度が10度は下がった気がする』
『何か…途轍もなく恐ろしいモノが降臨したのかと思った』
『いつも以上にいい揺れっぷりだった』

 

と、一部に微妙な評価をうけてるとは知らず、眠れる破壊神が動き出した頃。

 

「410?どうしたのじゃー?」
「マスターに連絡を取っておりました、こちらに迎えに来るとの事です」
「そうなのかー、しかしあのぶれーものめ、せいぎのいちげきをおもいしったか」
「確かに見事な一撃でしたが…今後は無闇にあのような行動をするのはお止めくださいね」
「まえむきにぜんしょうしておくのじゃ」
「全勝ではなく善処です…では無くて~お止めください、お願いですから…」
「そのようなつかれた顔でいわれてはのう、わかったのじゃー」

 

213 名前:名無し275(2)[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:27:32.69 ID:Bm9Dx4kD
-街にて

 

「きょうもはんばーぐじゃー」
「野菜もちゃんと食べないと駄目ですよ?」
「ぴーまんいやじゃー…むむむ、410?あれは一体何をやっておるのかのう?」
「はい?」

 

私ががお嬢様の指差す方向を見ると、何やら若い女性が柄の悪い男に腕を捕まれてます。
男はへらへらと笑っているが、女性は明らかに嫌がっているようですね。

 

「ナンパ?とやらにしては露骨過ぎますし、女性が嫌がってるようですね」
「なっぱ?まあよいのじゃ、あいてがいやがることをしてるのはわるいやつじゃ、
まわりも見て見ぬふりとはけしからん、わたしが行ってこらしめてくるのじゃ!」
「え?あのお嬢様!?って、ああ…変な所でマスターに似てしまって、お待ちください!」

 

と、まあマスターに感化されたのか、お嬢様がズンズンと言うよりポテポテと言う
効果音が似合うような歩き方で、男に向かっていくのを、私は慌てて追いかけた訳で。
その後に正義の一撃やら、色々ありまして、現在…私達が警察のお世話になっているのですが。

 

待ち疲れたお嬢様はソファーでうたた寝中、私はその隣でちょこんと座っております。
そんな中、安物のよれよれのコートを着て、火のついてない葉巻をくわえたままの
初老のヒューマンの方がノンビリとした足取りでいらっしゃいました。
男に絡まれた女性と私達に、親身になって動いてくれた刑事さんです。

 

「被害者と周りの証言で、先に手を出したのは向こうで、お嬢ちゃん達の正当防衛ってのが
認められたんですがね、相手が不当だとかで訴えるとか抜かしてましてな」
「あちらが先に手を出してきました、私の記憶デバイスからの映像でも、それは明らかです」
「あー、あの野郎はこちらでも対処に困ってましてな、先程も話しましたが~~
アレの親ってのが、俗に言う政府の役人…お偉いさんって奴でして…」
「個人的には牢屋にぶち込みたい、みたいな表情に見えますよ?刑事さん」
「PMのお嬢ちゃん、慰めてくれてすまないね、一応お嬢ちゃん達の保護者に連絡は?」
「はい、間もなく到着すると思われますが」

 

私が話したその時、一瞬にして警察署の中の雰囲気が重苦しい上に張り詰めたものに。
普段からそれなりの緊張感が漂う警察内が、今はそれを上回る戦場の最前線の威圧感のような。
なんと言いますか、破壊神が降臨でもしたかのような。

 

214 名前:名無し275(3)[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:28:27.70 ID:Bm9Dx4kD
「こりゃあ…一体何事だ?」
「えーと、私達の保護者が来たようです」
「お嬢ちゃん達の保護者は…ガーディアンズの方、でしたな??」
「はい、自称3流ガーディアンと、マスターは言っておりますが?」
「そりゃ嘘にしか…聞こえませんなあ…並みの者ではこんな威圧感は…」
「慣れてしまえば楽ですよ?こんな感じで」

 

隣で『きょうはてりやきー』と寝言を言いながらすやすやと寝ているお嬢様を例えに、
何か問題でも?のような表情で、刑事さんに笑顔を向けます。
刑事さんも、懐が広いのでしょうか、一瞬で理解を示してくれたようです。
そうこうしている内に、マスターが私達を見つけたようで、私達が無事なのを確認すると
笑顔でこちらに来てくれました、その瞬間、先程まで強烈な威圧感に包まれた警察内が
ようやく普通の状態に戻ったのは、気のせいだと。

 

「そう言う事でして、マスターにご迷惑をおかけします…」
「別に迷惑でもないんよ、それよりもこの子が逞しく成長しとるんが嬉しくてなぁ」
「このような事は今回限りにして欲しいのですが…相手は武器を持ってましたし…
運良くナイフ程度の代物でしたので、私がハンゾウを突きつけたら大人しくなりましたが」
「…子供相手に武器なんぞ持ちよったんか、そのバカ男は」
「はい、その大人しくなった瞬間に、お嬢様が必殺の一撃を…それを見ていた周りの殿方が
うわぁ…とか、南無とか言ってましたね」
「あー、そりゃよほどクリーンヒットしたんやろなぁ、ええことやねー」

 

寝ているお嬢様を眺めながら、マスターと私が話を進めていると、
成り行きを見守っていた刑事さんが、マスターに軽く会釈をしながら、
心苦しいような表情で話をしてきました。

 

「どうも、今回の担当の刑事ですが…例のバカ男の親が政府の役人って奴でして」
「木っ端役人やろー?聞いてるんよー」
「マスター、木っ端役人とは言いすぎです、木の端に失礼です」
「…木の端に失礼…そりゃ言えてますな、それでも姑息で上に顔が利く奴でしてね、
正直この場をどうやって収めようか悩んでおりますよ」
「じーさんもエライ苦労してそうやなぁ、同情するんよー」
「PMのお嬢ちゃんにも同情されましてねえ、そんな慰めの言葉なんぞ貰った事は無くて、
こちらとしても嬉しい事この上ないですな」
「マスター、この方は助けた女性と私達を、あの男の親の罵詈雑言から守って下さった
とても素敵な刑事さんです、私達にケーキまでご馳走してくれまして」
「そりゃあ大変なんよ、こりゃあしっかりとお礼せんとあかんなぁ」
「いやあ、お礼なんて…」

 

刑事さんが言葉を言おうとした時、マスターは小型の通信端末を取り出し、
何処かへと連絡を始めているようでした。
マスターの事ですから、あの方々に色々と情報でも調べさせて、相手に対して
有利な交渉でも仕掛けると思ってましたが、私の認識が少々甘かったようです。

 

215 名前:名無し275(4)[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:29:41.01 ID:Bm9Dx4kD
-警察内、喫煙所。

 

若い刑事が喫煙所に一服しにくるが、先客がいた。
先程の初老の刑事が、一仕事を終えて満足したかのように、葉巻をくゆらせていた。

 

「警部、禁煙は解除ですか?」
「今日だけ解禁だよ、あの一件に片がついてねえ、その記念さ」
「あー、あのバカ役人の息子の件ですか、親も親なら子も子ですね」
「それがねえ、揃って被害者に土下座してたよ、いやあ痛快だった」
「うわー、嘘でしょ?あれでも政府の役人ですよ?どうやって…」
「あの可愛いお嬢ちゃん達と、その保護者に助けられたよ…信じられん話だが」
「保護者?ああ、例の胸がたゆんたゆんしてるキャストですか、ありゃエロかったスねー」
「…まあいいか、たまにはキミも葉巻どうかね?」
「え?今まで一本もくれなかったのに!良いんですか!?」
「言ったろう?今日は記念だ、まさかケーキのお礼がこんなに化けるとはねえ…」

 

-数十分前。

 

たゆん&刑事、そしてバカ親が机をはさみ対峙する中、
権力を盾に偉そうな態度のバカ親であったが、豹変したたゆんの雰囲気にたじろぎ
気がつけば硬直状態、刑事も同様に硬直をしている。
そんな最中、机の上の通信端末の画像に一人のキャストが映し出される。
それを見たバカ親は更に驚愕し、たゆんの方はやっとかと言うため息をつく。

 

「参謀、忙しい所を呼び出してスマン、久しぶりだな」
『…懐かしい呼び名ですね、軍を離れて…隊の皆の助けになると思って、
役人の世界なんぞに潜り込んでみたら、こんないい場面で隊長と出会えるとは』
「な、な、な、なんで貴方様のような政府直属の…ありえない!!」
『驚くのは勝手だ、しかし報告を聞いたが…下っ端の分際でいい度胸をしてるな?』
「あの、その、ですね…あ!こいつ等が嘘をでっち上げてですね!!…」
『でっち上げ?それはお前の事だ、たった今から一般人に戻りたまえ愚か者め、
さてと、隊長?久しぶりに会えたのですし、暇があればこれからカフェでもどうですか?』
「…却下する、子供達が待っているしな、とりあえず今回の件は感謝する」
『ああ、連中から聞きましたが例の…それじゃあしょうがないですね、後は刑事さん、
今までの事も含めてバカ共を、存分に調べ上げて下さい…では失礼します、隊長』

 

通信端末の画像が消えたと同時にへたり込む絶望中のバカ親。
予想以上の光景を目の当たりにして、放心状態に近い初老の刑事。
そして一件落着と言わんばかりに、さっさと帰る準備をするキャスト。
三者三様の状態が、その場に繰り広げられていた。

 

216 名前:名無し275(5)[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:32:59.63 ID:Bm9Dx4kD
-家

 

「むー?ここはどこじゃー?いいにおいなのじゃー」
「あ、お嬢様起きられましたか、晩御飯の準備が出来ましたよ」
「はて、ここは家じゃが?」
「家ですよ、マスターがお嬢様をおんぶして、運んでくださいましたよ」
「むむむ、あたまに当たるかんしょくが、硬かったのはそのせいか…」
「普段はマスターの上に乗って寝てますからねえ…それよりも早く手を洗って下さいませ、
せっかくの照り焼きハンバーグが冷めてしまいます」
「わかったのじゃー、で、あの…は、ははさまはなにをしておるのじゃ?」
「つい先程、風呂に入るとおっしゃって、そちらに行きましたが」
「むー!はんばーぐはあとなのじゃ、わたしも風呂にいく!410も一緒にくるのじゃ!!」

 

ああ、会心の出来でしたのに…ハンバーグよりもマスターとの入浴を優先させると言うのも、
お嬢様らしいなと…マスターの天然りらっくすじゃっごx2恐るべし。
そんな事を思いつつ、お嬢様に腕を引っ張られて風呂へと向かう私でした。

 

さぶーん。
「とりゃー!」
「おおう、来よったなーちびっこどもめー」
「ああもう、身体も洗わずに湯船に飛び込んで…マスターもちゃんとお叱り下さい!」

 

あのバカ親以上に、マスターの方が過保護なのでは?
そう思ったりもしましたが、気のせいだと言う事にしておきます。
それ以上に、食事の後は歯を磨くようにと、お嬢様に言っておかないといけません。
あと、ピーマンも残さず食べるようにちゃんと…それに…

 

たとえたゆんが過保護でも、410がしっかりとしている分、意外と大丈夫なのかもしれない。
そんなこんながあった1日。

 

217 名前:名無し275[sage] 投稿日:2007/09/09(日) 12:38:14.45 ID:Bm9Dx4kD
てなもんで久々に投下('A`)
またなんかネタが出来たらいいなあと。
お目汚し失礼しました。

 

218 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/10(月) 22:06:45.48 ID:0cG7m0bm

気がついたら 貴重な基板をゲット そしていつも同じモノメに変わる
あきらめずに S2ランクに挑戦するけど すぐにレアは落ちない

 

 パシリを連れても 楽に  レアなアイテムは 出ないけれど
    何回やっても 何回やっても  レアアイテムが出てこないよ

 

      あの基板何回セットしても失敗 
        後ろに回って 眺めていたら ツンデレパシリに殴られる

 

      [ ´・ω・`]_   __   イベントソロを試してみたけど
      ノ/ ¶/\_\. |[l O |     放置のパシリが不機嫌! 
      ノ ̄ゝ\/__/ |┌┐|
     | ̄ ̄ ̄|  __ll__ .|└┘|      だから次は絶対勝つために
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 僕はS基板だけはイルミまでとっておく~


 

ハルパ探し中に思いついた。やっぱここに投下だよなあって思った。後悔はしていない

 

219 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/12(水) 22:19:19.19 ID:76By+wri
ほしゅ

 

220 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 01:14:10.35 ID:f2H9UN+Z
>>218
ワロタw なんかの替え歌?

 

いまさらな上スレ違いな感じなんだが、
進化型パシリの画像をまとめて見られるサイトってないだろうか。
ぐぐってみたけどうまく見つからない…

 

221 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 02:00:21.64 ID:o0v6pt8M
>>220
”エアーマンが倒せない”でぐぐらない(ニコニコとか推奨)奴なんかに
ttp://www.psu-wiki.info/upbbs/images/m/00002142.jpeg
この画像アドレスはおしえてやんねーヨ!!( ゚Д゚)

 

222 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 09:30:00.44 ID:j0Me6Dsq
パシリ画像の為に買った設定資料集
実際の443とそっちの方とで服が違う、だからどーしたって話だがw
イルミナス版も出たら買うんだろうなー
踊らされてるなあ…w

 

223 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 18:09:49.22 ID:eRuokmOG
PMが好きならポスターコンテストの入賞作品のPM達は一見の価値はあると思う


 

224 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 19:23:12.88 ID:ILqgQ9RC
こっちもオススメだ。
http://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_157.jpg

 

225 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 22:25:31.10 ID:Ke84ytcD
ポスコンのパシリ絵をピックアップしといた(`・ω・´)

 

優秀賞
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_report/ss_02_large.jpg

 

審査員特別賞
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_report/ss_15_large.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_report/ss_19_large.jpg

 

その他の応募作品
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_06.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_37.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_55.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_60.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_62.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_64.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_65.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_86.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_99.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_100.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_101.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_104.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_113.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_114.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_119.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_132.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_144.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_154.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_156.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_157.jpg
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_158.jpg

 

※閲覧注意
ttp://phantasystaruniverse.jp/event/1st/image/contest_others/other_large_95.jpg

 

226 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/13(木) 22:57:04.17 ID:o0v6pt8M
>>225
審査員特別賞の下の奴が某オサレな師匠の絵に見えた件

 

俺は赤い箱の顔アップがよかったなあ…
パシリ関係ないけどw

 

227 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 00:23:53.95 ID:GvibD3La
>>225
GJ!
しかし441居ないんだな…恥さらしでも良いから自分で描けば良かったかも…orz

 

今頃ヒカイの二段目が出せるようになったんだが、これ440とかが使ってくれたら熱そうだ。

 

228 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 02:31:58.47 ID:ngFwR1fl
412「プレイヤー様、今日はヒュマ男のご主人様モードでどちらへ?」
俺  「ん゛~、配信クエと最新ストミの取材。小説書いてたら、内容覚えてないのに気づいた」
412「私のご飯は?」
俺  「・・・・・・豪勢なのがいい?それともすぐ食べられればOK?」
412「豪勢なのがすぐに食べたいです」
俺  「ちょいまち…ジートシーンの売れ残りがある。これでいいか?」
412「はい。いただきます(もぎもぎ)」
俺  「すまんなぁ、食事回数少なくて」
412「小説の私は随分食べてますよね」
俺  「まぁ、育ち盛りだからな」
412「はぁ、私もいっぱい食べたい…でも、太りそう」
俺  「どうせなら、データに反映されないでおなかいっぱいになるアイテムとか無いかねぇ」
412「『ご主人様の手料理』とかですか?」
俺  「うん、まあ、そんなとこ。って、よだれ、よだれ!」
412「え、は、すいません。想像したら止まらなくなりました」
442「あの、わたしのご飯は…」
俺  「あ゛」
442「無いんですか?無いんですね…週に一度で良いから、少し下さい」
俺  「判った。1周年記念だし、何か奮発しよう」
二人 『え、ほんとですか?!』

 

 数時間後

 

俺  「はい、ギザミサキとブン・ブーンセット、デザートににレギュラースイムウェア」
二人 『ほんとに奮発したんだ!』
俺  「1年間、ありがとう。これからもよろしく!」
二人 (もぎもぎもぎもぎもぎ…)
俺  「って、聞いちゃいねぇ。ま、いっか」

 

なんとなく書いてみて、自分の行動を反省した。今度から毎日、パシリたちにご飯あげる努力しよう…これじゃご主人様失格だな…

 

229 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 09:01:37.98 ID:UChoDV0p
>>227
おれに秘策がある
youが描いてここにうPしちゃいなよ!

 

>>228
ふ…パシリネタは常に考えてはいるが
PSUは去年からやってない俺も相当なパシリ不幸者だずえ

 

230 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 11:52:23.19 ID:zJSgB5nY
イルミナスになったらショタや執事パシリネタ
も出てくるかな・・・・。
執事はともかくショタはGRM社開発部で一悶着あるような気がする。

 

231 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/14(金) 18:51:10.12 ID:ADT/c/B2
GRM社

 

社員A 「モデルは準ニャンだっつってんだろ!!」
社員B 「馬鹿野郎!!あの子はオカマであってショタじゃねぇよ!!!」
社員A 「ウルセー!俺は準ニャンと一緒に暮らすんだー!!」
社員B 「ブリジットタンじゃなきゃ俺は作らねぇぞ!!!」
社員C 「まぁまぁ、ここは安部さんで一つ・・・」
A&B 「ガチホモは帰れ!!!!」

 

こんなのか、楽しそうだなGRM社

 

232 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 01:40:25.34 ID:fJTjZ7w0
ヒューガ「駄目だこいつら…早くなんとかしないと…」
これがのちに4**姉妹爆誕のきっかけとなり、
ヒューガがストミで忙しくなった隙を突いてショタが生まれたのである

 

ちなみに、ヒューガがGRM社重役の息子辺りだと仮定した場合の話な

 

233 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 07:54:08.17 ID:pa1lG7mD
>>225
寒露寒露、良い時代になったものだ
地味に腹ペコキャラの420の絵があったのも良い、とても良い!w

 

>>228
そいや俺もSSでは食わせてるが最近あまり食わせてないな、だからこその腹ペコキャラなんだが・・・w
育成に必死になってた頃は料理つくりまくっては食わせてたんだがなw

 

234 名前:あの人達は今 1/3[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23:13:25.81 ID:J1s8uH64
とある「飯店」。どこか馴染みの空気が漂うその場所にある、昼時の喧騒。
明るい少女の声と、客たちの雑談と、おいしそうな料理のにおいに包まれた、その場所。

 

「はーぃ、2番のお客様!ご注文の4品お持ちしましたー!」
「お会計は…になります。はい、有難う御座いました。またお越し下さいませ」
「……、解った。以上でいいのか?…少し、待て」

 

今日も今日とて442・422・43Xが明るく接客をこなして…43X?スマイル、スマイル!
厨房では忙しそうに鉄鍋やフライパンを振るう小太りの青年が、一人。
皆様お久しぶりです!飯店一家はあいも変わらず元気な様子ですね。
ただ、少し変わった点はと、いいますと…。

 

「いらっしゃいませ…あら、たゆん様、410ちゃん」
「おー、出先だったので外食しにきたんよー」
「どうも。ご無沙汰しておりました」

 

最近、よくお店へ顔を出してくれるようになった人に、この主人とPMがいる。
主人さんはそれはもう、男性が喜ぶ「ある特徴」が御座いまして…

 

「おー、おー、442ちゃんも相変わらずなんよ~」

 

接客に来た442が早速つかまった様子。魔性の谷間につかまり、何やらもがいている。

 

「マスター、注文をお伝えしないと…」
「あ、そうだったんよ~」

 

わしゃわしゃと442を抱きしめながらなでる手を止め、そっと地面へ下ろしてあげるたゆん。
ぜーぜー…と、呼吸を整えながら、「過剰」なスキンシップから立ち直る442。

 

「442~、ご注文はどうな…ふにゃ!?」
「おぉう、422ちゃんも久しぶりなんよ~」
「…、もう…マスター…?」

 

わしゃ…わしゃ…わしゃ…たゆん

 

結局、応援にきた422までわしゃわしゃとなでられる始末。
PM…というか、小さくて可愛いのが好きな様子です。この目つき鋭いたゆん様。

 

235 名前:あの人達は今 2/3[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23:14:00.11 ID:J1s8uH64
と、442&422の二人がぜーはー…とやっと死の谷間から開放されたあたりで…真打登場。

 

「…、何遊んでいる」

 

無愛想!生真面目!冗談が通じないクバラ娘!プイデレオブザイヤーこと43Xもテーブルへ。
少々ご立腹なジト目でお客といえどたゆん様を見つめる…子蜘蛛さん。

 

「お、43Xちゃんもきたんよぉ(キラン」
「……、…!!」

 

「さぁ、最近一番の戦いが参りました。実況は僕ことヒュマ助でお送りします」
「で、どうみますかね~?解説(皿洗い)の青キャス子さん」
「うむ、たゆん氏の狙いはアレしかない。つまり、狙いのはっきりした攻防戦ダナ(ジャブジャブ」
「その様子です。おーっと、此処で動きがあったー」

 

即座に、座席付近まできた43X撫で様と腕を伸ばすたゆん様。
しかし、それを掻い潜る様にして「注文」を取ろうと前進する43X。
そう!たゆん様は43Xを抱っこしてなでたい!かわいがりたい!
43Xはそんなことよりマズは注文を聞きたい!ていうか抱っこが苦しい!
目的は明確…。43Xをつかむか!掻い潜って注文を突きつけるか!

 

「さぁ、たゆん様の先制の抱っこキャッチはあっさり掻い潜られましたね~」
「うむ、しかしアレは予測の範疇だろうナ(ジャブジャブ」
「その様子ですねぇ…おっとぉ!」

 

一度、撫でる為に伸ばした腕を引っ込めるのでは無く、一瞬で掻い潜った43Xの方へ向けるたゆん様。
二動作目のキャッチも予測済みなのか見ることも無くサっとすりぬける43X。
更に詰まる距離。背中から注文の紙とペンを取り出す43X。

 

「此処で一気に距離をつめる43X!たゆん様は43Xを撫でることが出来るのかー!?」
「いや、これはたゆん氏の罠、だロウ。その証拠に…(キュ…キュ…カチャ」

 

片腕で撫でようとしていた手に、不意にもう一本すばやい腕が加わる。
もう一方の腕もおとり・けん制の様に素早く動かし、もう一方の腕で性格に撫でにまわる。
まさに、攻防一体の両手使い!軍用キャスト真っ青な速さで繰り出される高速のキャッチ!
流石にこれはマズいと思ったか、補助腕を素早く展開し頭への腕を確実にはじく43X。

 

「な、なんとー!近づかせたのはもう一方の腕の射程へ捕らえるためだったのかーっ!」
「まさに戦術、たゆん氏ならではの抜け目無い攻め方ダナ(ジャブジャブ」

 

実況席(厨房)も白熱してきている。あ、その食器は右の戸棚です。青キャス子様。

 

「43xちゃん…っ!おとなしく…っ!撫で…させて…っ!欲しいんよっ!(シュバババ…」
「…っ、注文…っ…が…!先…っ…だぞ…っ!(スカッ…スカッ…」

 

素早い攻防に周りの客も「おぉ」と歓声をあげている。
当初は「何だ?!」とか「喧嘩かっ!?」と声も上がったものだが…
今では、すっかり常連さんにお馴染みの「攻防戦」となりつつ、あったりする。

 

236 名前:あの人達は今 3/3[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23:14:47.63 ID:J1s8uH64
そして、ついに均衡が破れた。

 

「とったーっ!」

 

たゆん様が数手先まで読んだ腕さばきで補助腕を掻い潜ると、43Xの方をソっと抱きとめる。

 

「!!」

 

不意に、抵抗をピタっととめると、一瞬のうちに死の谷間へと誘われる43X。そして…

 

―むぎゅ…。わしゃ…わしゃ…。たゆん…

 

「決まったぁぁぁ!今回はたゆん様に軍配が上がった模様です」
「うーむ、前回撫でれずしょんぼりしていたからナ。雪辱戦だからこその執念だろウ(キュ…」

 

胸元で撫でられるうちに、次第に驚きで振りあがっていた補助腕が力なくカクっと垂れる43X。
ピクピクと痙攣していたが、そろそろ危険な様子。クター…っとなってきた。

 

「では、そろそろレフェリーストップかけてきますね」
「うむ。私はまかないでも頂くとするかナ」
「あ、441ちゃんと411ちゃんの分もいつもの場所にありますからね」
「いつもすまんネ。あ、ライスは…」
「はいwおかわり自由ですよ。では」

 

そうして、グッタリとし始めた43Xを助けに行くヒュマ助。
なんだかんだ、あった。イルミナスなんて物騒な名前もお客の間で聞くようになった。
けれど…

 

「たゆん様、そろそろ43Xがしんなりし始めたので…」
「おーっと、それはすまなかったんよぉ…」

 

そっと床へおろされると、ボテっと倒れて目を回す43X。
422と442が白タオルを投げ込んで担いで従業員室へと下がっていく。

 

「では、ご注文は何に致しましょう?」
「お、それじゃ…」

 

なんだかんだで飯店は、今日も活気にあふれております。

 

237 名前:某飯店作者[sage] 投稿日:2007/09/15(土) 23:20:49.93 ID:J1s8uH64
どうも。大分ご無沙汰しておりました。ヒュマ助作品を書いた者デス。
ずいぶんとパシリスレも流れましたが、皆様お元気でしたでしょうか?

 

久しぶりに読んで、「ハラペコ」という単語で自分の作品を思い出し…
つい、またキーボードをたたいてしまいました…乱文スマソ…orz

 

たゆん作者様、青キャス子作者様。
キャラを拝借させて頂きました…。そこはお詫びを一筆申し上げます…orz

 

では、売れない飯店と共に読み手に戻ります…
今更飯店書いてもあまり喜ばれなさそう、ですし…w

 

失礼致しましたー

 

238 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/16(日) 14:22:54.42 ID:JbjOuptC
実況と解説さんにワロタw

 

書き手が減ってそうな中で不意の復帰さんは嬉しいもんで
なんだか妙に懐かしくて大歓迎・・・何スレぶりぐらいだろ

 

また気が向いたら戻ってきてくだせあ

 

239 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/16(日) 21:59:52.52 ID:s9+R3MCb
>>237

 

あまり喜ばれなさそう・・・?
そんなことは無い!!!
俺は毎回楽しませてもらってますよ~

 

238氏も言っているけど、気が向いたらでいいので、
また書いてくださいな。

 

240 名前:名無しオンライン[sage] 投稿日:2007/09/18(火) 13:58:30.70 ID:guuqZWEx
イルミナスまで頑張ろう





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