「スレ6log5」(2007/02/23 (金) 11:41:37) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>451 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 15:37:29.09
(p)ID:LDso34jd(2)<br>
447 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 14:36:06.54
(p)ID:syieBJ9w(2)<br>
うわ、URL間違えてる…<br>
(p)ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1694.zip<br>
こうでした。すみませんorz</p>
<p><br>
さっき思いついた短編ですが暇つぶしにでもなれば幸いですorz<br>
初投稿&初小説なので緊張しまくってた('A`)</p>
<p>>>447<br>
読ませていただきました。<br>
GH301~GH410のところがカッコヨス。後、聖地の脳筋王にフイタw</p>
<p><br>
452 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 16:11:04.43
(p)ID:vsLCZ8Q9(2)<br>
>447<br>
実際の410のセリフを盛り込むために<br>
色々設定を練ってるのがわかる<br>
やっぱ時間かけてるだけあってクオリティ高いわ<br>
ところで<br>
PMの名前を出さずにしてて、結局最後まで名前出ずのままなのは<br>
そういう意図だとしても伏線気味な演出が少し浮いて見える</p>
<p>
即興で適当に綴ったもの落とすだけの俺が言うのもなんだけど、ね</p>
<p><br>
453 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 16:57:30.22
ID:wkpdn7em<br>
>>447<br>
携帯厨のオレには読めん。<br>
>>450<br>
ワロスww</p>
<p><br>
454 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 19:02:37.57
ID:ZniEDaQD<br>
>>447<br>
待ちに待った投下が・・・</p>
<p>
301の状態でも主の為に戦って、戦闘中に410に進化させるとは凄い発想だ・・・<br>
壊れた武器はきっとパシリの体内でハンゾウに合成されたんだろなぁと勝手な想像w</p>
<p><br>
パシリの名前は最後まで出なかったが410になるから花に関する名前だったんかな</p>
<p><br>
455 :小ビス子と430 ケンカをする 5 :sage
小ビス子と430 :2006/12/24(日) 22:09:32.70 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
view 430・ガーディアンズ宿舎</p>
<p>「めりくまー」<br>
「ご主人様、略しすぎでは…」<br>
お客は突然やってきました。私は滅茶苦茶に散らかってしまったコタツに入ったまま、<br>
ぐったりと首をそちらに向ける。…お客は見知った人でした。<br>
「ツリーはここでいいかしら? …にしても何よ、このオハナミの群れは…」<br>
どぉんっ、と、お客はオハナミの群れの隙間にクリスマスツリーを設置します。勝手に。<br>
「ご用件をどうぞ」<br>
「あらら、なんともツレないのね」<br>
「…ご用件をどうぞ」<br>
「おチビさんがLv20に認定されたし、何より今日はクリスマスじゃないの。<br>
ツリーと料理持参で来たんだけど? お邪魔?」<br>
「ビーストさん、お出掛け中ですか?」<br>
お客は…、黒いキャストの女性と、そのPMのGH-430。…430?<br>
「ずいぶん…、白黒くなったのね?」<br>
ぼんやりとした目で問う私に、430はひょいと黒キャストの背中に隠れてしまう。<br>
「…うう、ご主人様、やっぱり恥ずかしいのですけど…」<br>
「何よ、私の服のセンスが恥ずかしいっていうの?」<br>
「いえその、そぉいうのではないのですが…」<br>
…はぁ、余所でやってほしいなぁ…。よりにもよって、今こんな時に…。<br>
「ご主人様はお留守です。今日は特に何という日でもありません。<br>
何時にお帰りになるかわかりませんし、お引き取りください」<br>
「ふぅん?」<br>
黒キャストは首を傾げて腕を組んで…、<br>
「テーブルの上は滅茶苦茶、お留守番のパシリの目は真っ赤で、涙の跡だらけ」<br>
…しまった…。そうか、顔滅茶苦茶だったのか…。<br>
「なんかあった?」<br>
こりこりとヘッドパーツの後ろを指で掻きながら、キャストはそう言った。<br>
ひょっこりと、その背中から430も顔を出して私を窺ってくる。<br>
私はぷいと、二人に向けていた顔をテーブルの向こうに戻します。<br>
…これ以上顔を見せたくない。どうやら本当に滅茶苦茶らしいし。<br>
「おチビさんとケンカでもしたのかしらね?」<br>
「え…、どうやったらあんな優しい人とケンカ出来るんですか…?」<br>
「うん、私もそれが不思議」<br>
それは、聞こえないように言った会話だったのかも知れませんが…、<br>
私にはそれが聞こえてしまった。<br>
鼻の奥がツンとなって、目の奥が溶けて、ただの呼吸が、ひどく震えて…、<br>
「…ぅぃ…、っく…、ひぃ…ぅっ…!」<br>
やっと我慢出来るようになったのに…。やっと泣き止んだのに…!<br>
他の人の目から「お前たちはケンカしたんだよ」って指さされて言われたみたいで…</p>
<p>
ぽむっ、と、もう我慢出来ずに再び泣き出しそうになる私の肩に、黒キャストの手が乗る。</p>
<p>「…お酒でも、飲みいこっか?」</p>
<p><br>
456 :小ビス子と430 ケンカをする 6 :sage
小ビス子と430 :2006/12/24(日) 22:10:11.86 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
view 小ビス子・ガーディアンズコロニー2F</p>
<p>
「ひっく…! ひぁぅ…! ふひんっ! はぅ…ぅうう…!」<br>
私はやっぱり泣き虫でした。<br>
もう二十歳になるのです。見た目は十歳くらいかも知れませんが、立派な大人です。<br>
それでも…、子供の頃からの泣き虫は、そんな簡単にどこかへ飛んでいってはくれないようです。<br>
部屋を飛び出してからどれくらい経ったのでしょうか。<br>
私は大きなエスカレーターの下でずっと泣き止む努力をしていました。<br>
…いつまで経っても結果の出ない、情けない努力ではありますが…。<br>
「ふぃ…、ぅん…! はぅ…! ひぅんっ」<br>
今日はクリスマスです。<br>
コロニーの環境操作の人たちが気を利かせてくれて、雪が降っています。<br>
町並みも綺麗に飾られていて、皆さん思い思いに、今日という日を、仲の良い人たちと<br>
楽しく過ごしているのでしょう。<br>
大型エスカレーターの下に見つけた小さな隙間。…そこが今の私の居場所です。<br>
誰にも見付からずにに泣くには…、丁度良さそうだと思ったのです。<br>
「…ふっく。ひん。…くひん…」<br>
ぎゅうっと、膝を丸めて抱えて、体を小さく小さくすぼめて。<br>
私は何をしているのでしょうか。…今日はお祝いの日なのです。<br>
430と一緒にお部屋で楽しく過ごすつもりだったのです…。<br>
なのに…、なのに…。…だめです…、また、泣きそうなのです…。</p>
<p>「…あのぅ…、どうかしたんですか?」</p>
<p> ふとした声に顔をあげると…!<br>
「はう!」<br>
目の前には、とてもおっきなキャストさんの顔が!<br>
体の小さな私でもなければ入れなさそうなこんな隙間に、大きな体をねじこんで!<br>
「はう! はうはうはうはうはうー!」<br>
「あ、怖がらなくていいと思います。<br>
僕、体こんなですけど、誰かに何かする度胸とか全くないんで…」<br>
はう! そんなことを言われましても!<br>
こんな小さな隙間に体をねじ込んで話しかけてくるなんて怖いのです!<br>
と、<br>
ばこぉんっ! と大きな音がして。<br>
「いたいーーーーーーーーーー!」<br>
「うわーーーーーーーーーーー!」<br>
キャストさんが私の目の前で突然悲鳴を上げるものですから、私までびっくりしてしまいます。<br>
「450! ひどいよ! お尻ぶつなんて!」<br>
「相手の側にしてみればどう考えても不気味です! 怖いです! とっとと出てください!」<br>
いそいそとキャストさんが隙間から出て行くと…、<br>
ひょっこりと、今度はPM、GH-450さんが顔を覗かせました。…キャストさんのPMのようです。<br>
「申し訳ありません。私のご主人様が。…でも他意はないんです。許してあげてください」<br>
そう言って笑う450さんの顔がとても優しくて…、なんだか慰めてもらっている気持ちになってしまって…、<br>
「は…」<br>
「は?」<br>
「はぅううううううううううううううううううううううう!」<br>
「えええええええええ!?」<br>
「あー! 450が泣かせた! 450が泣かせたー!」<br>
「ちちちちちちち、違いますーーーーーーーーーーーーーーー!」</p>
<p><br>
457 :小ビス子と430 ケンカをする 7 :sage
小ビス子と430 :2006/12/24(日) 22:11:25.33 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
view 430・ガーディアンズコロニー裏町 とある飲み屋</p>
<p>
「てなわけでー! めでたく私は嫌われちまったんですよーっだ!」<br>
だぁんっ! とジョッキをテーブルに叩き付け、私は絶叫する!<br>
「アンタ意外に腹にモノ貯めるクチなのねぇ」<br>
なんか随分引いた顔つきで、黒キャストは手の中の杯に口づけする。<br>
裏町の居酒屋。気の利いたバーなんかじゃない。完全に出来上がった酔っぱらいが<br>
ハシゴ酒に訪れるような、場末の小汚い飲み屋。<br>
ぐつぐつと茹だるオデンを前にするカウンター席に、私と黒キャスト、そしてそのPMの430が並んでいる。<br>
居酒屋は居酒屋らしく盛り上がっていた。そりゃそうだ。こんな日のこんな飲み屋なんて、<br>
「それらしく過ごせない人間」のたまり場だ。ヒートアップもする。…私もね。<br>
「まぁいいんじゃない? 理想のクリスマスが過ごせなくて大喧嘩するカップルなんかザラじゃないの」<br>
「ちくしょう…、お祝いと託(かこつ)けて、クリスマスだからとムードあげて、<br>
…晩には一息に食っちまおうと思ってたのに…」<br>
「アンタ、パシリっていうか、発情期のビースト?」<br>
「おやっさん! おかわり!」<br>
店のおじさんにジョッキを渡して…、<br>
私は、ぐったりとした動作で、カウンターのテーブルに頬をつける。…だるい…。<br>
ほんと、何やってんだろ、私は…。こんなとこで…。<br>
ふと、黒キャストの430を見る。彼女は両手で握ったグラスに恐怖の眼差しを向けていた。<br>
「…飲まないの?」<br>
店に入った時から、ずっとその格好で固まってない? あなた。<br>
「…いえ。…ですが、コレはここまで人を変えるものかと思うと、怖くて…」<br>
冷静沈着を傍若無人に、明鏡止水を百鬼夜行に、すべてをひっくり返す魔法の水。…酒。<br>
「ま、お子様にはこの味と楽しさはわからないわよねー」<br>
黒キャストがケラケラとそれを見て笑ってる。<br>
「はー、私はどっちかって言うと、一緒にお酒の楽しめる430の方が好みねぇ?」<br>
「う! そんな!」<br>
「あー、そりゃいいや。どーせご主人様に嫌われた身だァ。この人についてこかなー」<br>
「わあ! あなたまでそんな! わ、わかりましたよ! …え、えぇい!」<br>
「「おおー」」</p>
<p>「…随分と可愛いPMをお持ちなようで」<br>
度数の高い酒をゆっくりやりながら、私は苦笑する。<br>
「まぁね、自慢の娘だわよ」<br>
黒キャストは、似たような顔でくすくす笑った。…当の430は真っ赤な顔でノックダウン。<br>
カウンターのテーブルに突っ伏してすやすや寝息を立てている。</p>
<p><br>
458 :小ビス子と430 ケンカをする 8 :sage
小ビス子と430 :2006/12/24(日) 22:12:21.47 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
「さっきの話だけどね」<br>
カウンターに肘を置いて頬杖をついて、黒キャストは私を見る。<br>
「言い分はわからなくもない。…あの子にバッチは確かに似合わない感じがする。<br>
でもさー。貴方が欲しいのは、理想のご主人様なの? それとも、自分の思い通りのご主人様なの?」<br>
「…え?」<br>
「ご主人様はこうしたいと言っている。でも貴方は似合わないから止めて欲しいと言う。<br>
理想的なのはどっち? 貴方の思い通りなのはどっち?<br>
そしてついでに言うなら、…貴方の思い通りそのままに動く人って、貴方の理想?」<br>
少し…、お店の中が静かになった気がした。<br>
賑やかなのはそのままで…、なんだか、胸の奥が、空っぽになったような、そんな感じ。<br>
「人に説教出来るようなガラじゃないんでね。私が言うのはこれだけ。<br>
…ほら、グラス空になってるわよ?」<br>
言って、黒キャストは私のグラスに綺麗な琥珀色の酒を入れてくる。<br>
私はそれを受け取って…、俯いた。<br>
「他人にね」<br>
ふと、声色が変わった気がして、私は黒キャストの顔を見る。<br>
「他人に、自分の理想ばかりを押しつけているとね…。<br>
相手の大事な所、全部見えなくなるときがあるのよ…?」<br>
黒キャストは、430の髪を撫でていた。…自分で切ったという、彼女の髪を。<br>
『PM殺し』。…ご主人様に近づいたコイツの経歴を漁って出てきたその二つ名を思い出す。<br>
とても辛いすれ違いがあったのだろう。<br>
とても辛い間違いがあったのだろう。<br>
だからこの人は今、大事にするんだ、…自分のPMを。</p>
<p>
それは多分…、私と同じだ。やっと…、大事に出来るご主人様に巡り会えた私と。</p>
<p>「あのおチビさんと喧嘩した? すごいじゃない。<br>
喧嘩どころか、あの子が誰かに対して怒っているトコなんて見たことないわ。<br>
どういう意味かわかる? ちゃんとひっくり返して物事を見てごらんなさいよ」</p>
<p> …ああ…、そうかぁ…。</p>
<p>
「私は…、こんなんでも、大好きなご主人様の『特別』になれてたのか…」<br>
ぽて、と私はグラスを片手にしたままカウンターに突っ伏す。<br>
向こうで潰れている430と同じような格好で。<br>
「…謝れそう?」<br>
ぽんぽん、と黒キャストは私の頭を撫でてくれた。<br>
ご主人様以外に触られるなんて、いつもだったらその場でブチキレるもんだけど…、</p>
<p>「…うん」</p>
<p> 少し、…嬉しかった。</p>
<p><br>
459 :小ビス子と430 ケンカをする :sage 小ビス子と430
:2006/12/24(日) 22:17:38.43 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
まとめきれませんでしたっ!><<br>
430視点と小ビス子視点と二つに分けてみようと思ったのですが、<br>
普通に考えれば二倍要領食うわけですよね…。</p>
<p>黒キャス子様、お借り致しました、感謝っ。</p>
<p>
次は小ビス子視点です。…箱様、お借りしますっ!><<br>
ずっと読んでて、小ビス子と箱は知り合ったら気が合いそうだなー、と思ってましてw<br>
小心者同士w</p>
<p>それでは皆様とそのPMに、楽しい夜が訪れますよう。</p>
<p><br>
460 :名無しオンライン :2006/12/24(日) 22:44:00.53 ID:v/u2PMhT<br>
うう、やっぱりこの2人かわいい<br>
がんばって、ハッピーエンドじゃ~~</p>
<br>
<p>461 :おまけ話~雪光に照らされて(1/4) :sage
:2006/12/24(日) 23:16:05.01 (p)ID:zCyeAsVz(6)<br>
―それは、箱と450が、子供達にプレゼントを配った日の…ちょっとした、おまけ</p>
<p>24日 23:16</p>
<p>プシュー<br>
扉が開く。</p>
<p>箱「ふぃー、疲れた」<br>
トナカイ姿の箱だ。</p>
<p>450「ご苦労様でした」<br>
続いて、サンタ姿の450が入ってくる。</p>
<p>箱「うー、子供達って元気すぎ……疲れちゃったよ」<br>
そう言って大きく伸びをする箱。</p>
<p>
450「……そういえばご主人様に子供達が登ってましたけど……」</p>
<p>
箱「ああ、あれ? なんかね、お父さん登りとか言ってた」</p>
<p>450「おとうさんのぼり?」<br>
450が不思議そうに首をかしげる。</p>
<p>箱「なんか、楽しいらしいよ」<br>
同じく首をかしげる箱。</p>
<p>450「謎ですね…… あ、そうだ」<br>
450がぱんと手を叩く。</p>
<p>
450「昨日、今日の為にショコラケーキを作っておいたんです。今用意しますね」<br>
箱「あ、うん」</p>
<p>プシュー<br>
扉が開く。と、450の目に入ってきたのは、照明の消えたインテリアルームを<br>
きらびやかに照らすクリスマスツリーの林だった。</p>
<p>450「えっ!? ……こ、これは……」<br>
目前の光景に驚く450。<br>
箱「ふっふっふー、びっくりした?やっと入手したんだよ。おかげでクリスマスパーティの準備が遅れちゃったけど」<br>
トナカイの衣装を脱ぎながら答える箱。</p>
<p>
450「ここのところ随分部屋を空けてらっしゃいましたけど…こういうことだったんですか……」<br>
ツリーを見渡す450。驚きと嬉しさが混じった表情だ。<br>
箱「うん。 いやー、諦めかけたところに連続で出てきてね」</p>
<p>
450「あ…これ、子供達のところにもっていったらよかったですね…」<br>
450がツリーを見ながら、少しはにかんで言う。</p>
<br>
<p>462 :おまけ話~雪光に照らされて(2/4) :sage
:2006/12/24(日) 23:16:50.25 (p)ID:zCyeAsVz(6)<br>
箱「あ、そか… しまったなあ… でもそれだと、ここに置ける数が減っちゃうよ?」<br>
そう言う箱の手に自分の手をそっと添え、450が呟く。<br>
450「……私は……ご主人様のお傍に居ることができればそれで幸せですから……」</p>
<p>箱「え……」<br>
450の不意の台詞に、箱の顔が赤くなる。</p>
<p>450「でも…………うれしいです……凄く……」<br>
ツリーのランプの光で、450の目尻が光る。</p>
<p>箱「そ……そか……よかった……」<br>
嬉しいという言葉を聞いて安心したのか、その場にあぐらをかいて座る箱。</p>
<p>450「…………綺麗、ですね」<br>
座った箱の横に立ち、そっと箱に寄り添う450。</p>
<p>箱「……うん…………」<br>
照明の消えた、静かなインテリアルーム。<br>
色とりどりのツリーのランプに照らされるふたり。</p>
<p>―傍に、箱が居る。 箱の存在を、感じる。<br>
450の耳には、高鳴る自分の鼓動だけが聞こえていた。</p>
<p>箱「………………」<br>
どれくらいそうしていただろう。<br>
不意に箱の片手が450の腰を捕らえる。</p>
<p>450「えっ!?」<br>
突然の箱の行動に驚く450を、ゆっくりと自分と向き合うようにする。</p>
<p>
450「あ……っ ……ご……ごしゅじん……さまっ…………?」<br>
予想だにしなかった箱の行動。向かい合う座した箱と450。<br>
こんな状況は彼女にとって初めてのことだった。<br>
450は、自分の身体が熱くなっていくのを感じる。<br>
鼓動が早くなる。言葉が、出ない。</p>
<p>
ふと、気付く。箱の手が震えているのだ。450にはそれがよく解った。<br>
この経験したことの無い、ある意味異様な雰囲気に呑まれたのか。<br>
それとも…………彼がなけなしの勇気を、必死に搾り出しているのか。</p>
<p>箱「…………」<br>
箱は、何も喋らない。ただ、450の顔をじっと見つめるるだけ。</p>
<p>450「あ…………」<br>
箱の視線に絡みつかれたように動けなくなる450。<br>
正直、450は怖かった。<br>
今までの関係、自分では満足していた関係が、<br>
何でも言い合うことができ、許容できるという今の関係が壊れてしまうのではないかと。<br>
この「一歩」が、自分に対する箱の態度を変えてしまうのではないかと。</p>
<p><br>
463 :おまけ話~雪光に照らされて(3/4) :sage 箱の人
:2006/12/24(日) 23:18:31.49 (p)ID:zCyeAsVz(6)<br>
でも、箱が踏み出した一歩を無碍にしたくない。<br>
震える手で私を求めてくれた、箱の想いに答えたい。<br>
素直な、自分の本当の気持ちで。</p>
<p>
450(……ごしゅじん……さま…………私にも、少しだけ……勇気をください……)<br>
そして、450はゆっくりと双眸を閉じた。</p>
<br>
<p>そのまま、450の腰を抱き寄せる箱。<br>
箱の胸に両手をそっと添え、箱を求めるように顎を少し上げる450。</p>
<p>450の踵が、ふっと浮く。<br>
そして、ツリーに照らされて床に出来た淡い二つの影が、一つに溶け合った。</p>
<br>
<p><br>
少しの沈黙の後、450の踵が再び床に付く。<br>
箱「……怒って…………ない?」<br>
箱が相当照れながら小声で尋ねた。</p>
<p>450は、少し考えてから答える。<br>
450「……少し、怒ってます」<br>
台詞とは裏腹に、表情は微笑んでいるが。</p>
<p>箱「はう」</p>
<p>450「…………結構、待たされましたから……」<br>
潤んだ目、優しい笑顔でそう答える。</p>
<p>
箱「ご、ごめん…… ……あ、あの……なんならもう一回、してもいいけど……どうする?」<br>
慌ててそう提案する箱。なんというか、ムードが台無しな台詞。<br>
その箱の額に、</p>
<p>ぺしっ</p>
<p>箱「いで」</p>
<p>450の平手が。</p>
<p>
450「……あんまり……調子に乗りすぎてはいけませんよ?」</p>
<p>
折角の雰囲気を壊されたからか、少々ご機嫌斜めな表情の450。</p>
<p>450「…もうちょっと、勉強してください」</p>
<p>箱「あ……そうなの…………? ご、ごめん」</p>
<p>450「ばか」</p>
<p>
小さな声でそう残すと、くるっと身を翻しベッドルームに行く450。</p>
<p>プシュー</p>
<p>
箱「………………はふぅ………… 大変だなあ、クリスマスって」<br>
扉が閉まるのを見届けると、箱はそのまま後ろに大の字に倒れた。<br>
まるで全ての力を出し切ったかのように。</p>
<br>
<p>464 :おまけ話~雪光に照らされて(4/4) :sage 箱の人
:2006/12/24(日) 23:19:35.14 (p)ID:zCyeAsVz(6)</p>
<p><br>
450は閉まった扉に背を預けると、先ほどの出来事を思い返す。<br>
自分の頬が再び染まるのが解った。嬉しさが、身体中に満たされる。<br>
そして彼女の小さな身体に収まりきらなくなったその気持ちが、目尻から涙となって溢れた。</p>
<p>箱が、求めてくれたのが、嬉しかった。<br>
自分が、それに答えることができたのが嬉しかった。</p>
<p>ふと、思う。<br>
あの時、きっと自分から箱を求めることなんてできなかった。<br>
あの状況に満足して、一歩を踏み出す勇気なんてなかった。<br>
でも、箱は踏み出してくれた。自分のできないことをしてくれた。</p>
<p>
箱ができないことを450がする。450ができないことを箱がする。<br>
二人とも、決して強くなんてない。二人揃えばなんでもできるわけじゃない。<br>
でも、二人ならば一人では出来ないことをできる筈だ。<br>
それはまるで比翼の鳥。どちらが欠けても、飛べない鳥。</p>
<br>
<p>そっと、指を唇に運ぶ。</p>
<p>450「……わたしの……はじめての……………」<br>
450はこれまでになく幸せそうな表情で微笑む。<br>
夜が明けたら、箱と自分の関係がどうなるのかはわからない。<br>
でも、今は箱と交わした初めての余韻に浸っていたい。<br>
ささやかで、我侭な願いだと思うけれど、今の450はそれが一番大切だった。</p>
<p>外は、宇宙。 雪は降らない。<br>
しかし、星々のイルミネーションが、450を祝福するかのように煌く。<br>
そして450は軽やかな足取りでドレッシングルームに消えていった。</p>
<p><br>
おしまい</p>
<p><br>
465 :名無しオンライン :sage 箱の人 :2006/12/24(日)
23:22:13.35 (p)ID:zCyeAsVz(6)<br>
というわけでおまけ話はおしまい。<br>
気分的には1、2年先の話の先取りみたいなw<br>
投下するかどうか悩んだのは、ある意味これが二人のゴールかなあという気持ちがあったからw<br>
まあ続けるけどなー( ゚∀゚)</p>
<p>というわけで皆様よい一夜を[ `・ω・]ノシ</p>
<p><br>
466 :423 :sage :2006/12/25(月) 00:07:32.06 (p)ID:Bkaxtn/Q(2)<br>
451 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 15:37:29.09
(p)ID:LDso34jd(2)<br>
さっき思いついた短編ですが暇つぶしにでもなれば幸いですorz<br>
初投稿&初小説なので緊張しまくってた('A`)</p>
<p>>>447<br>
読ませていただきました。<br>
GH301~GH410のところがカッコヨス。後、聖地の脳筋王にフイタw</p>
<p>452 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 16:11:04.43
(p)ID:vsLCZ8Q9(2)<br>
>447<br>
実際の410のセリフを盛り込むために<br>
色々設定を練ってるのがわかる<br>
やっぱ時間かけてるだけあってクオリティ高いわ<br>
ところで<br>
PMの名前を出さずにしてて、結局最後まで名前出ずのままなのは<br>
そういう意図だとしても伏線気味な演出が少し浮いて見える</p>
<p>
即興で適当に綴ったもの落とすだけの俺が言うのもなんだけど、ね</p>
<p>453 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 16:57:30.22
ID:wkpdn7em<br>
>>447<br>
携帯厨のオレには読めん。<br>
>>450<br>
ワロスww</p>
<p>454 :名無しオンライン :sage :2006/12/24(日) 19:02:37.57
ID:ZniEDaQD<br>
>>447<br>
待ちに待った投下が・・・</p>
<p>
301の状態でも主の為に戦って、戦闘中に410に進化させるとは凄い発想だ・・・<br>
壊れた武器はきっとパシリの体内でハンゾウに合成されたんだろなぁと勝手な想像w</p>
<p><br>
パシリの名前は最後まで出なかったが410になるから花に関する名前だったんかな</p>
<p>読んでくれた皆ありがとう。<br>
思い切って投下してみた甲斐があったよ。</p>
<p>>>451<br>
カッコイイお話を目指したのでカッコヨスという感想は素直にめっさ嬉しいです。</p>
<p>>>452<br>
ああああああああなんてこった<br>
実はこのパシリ(とそのモデルになったうちのパシリ)には、<br>
赤い花の名前がついてるのです。で、この話のラストに<br>
『ああ名前にぴったりの姿になったじゃあないか。よかったねぱしりちゃん』<br>
というオチをつけようと思ってたのですが…<br>
おかげで思い出しました。見事に忘れてましたorz</p>
<p>>>453<br>
ごめん。もし次があったら細切れにして書き込むことにするよ。</p>
<p>>>454<br>
ピンチに進化は王道だと思うんだ<br>
まだ誰もやってなかったようなんで、このネタで書いてみようと思ったのです。</p>
<p>そろそろROMに戻ります。<br>
またなんか書いたら投下するやもしれません。<br>
ありがとうございました。よいクリスマスを!</p>
<br>
<p>467 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 01:05:49.05
ID:TC1W2NQl<br>
そこらの紙にボールペンで描き<br>
スキャンしただけのモノを再び投下<br>
小汚くて恥ずかしい;;<br>
(p)ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1716.jpg</p>
<br>
<p>468 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 01:47:50.82
(p)ID:nLneukCz(2)<br>
466 :423 :sage :2006/12/25(月) 00:07:32.06 (p)ID:Bkaxtn/Q(2)<br>
読んでくれた皆ありがとう。<br>
思い切って投下してみた甲斐があったよ。</p>
<p>>>451<br>
カッコイイお話を目指したのでカッコヨスという感想は素直にめっさ嬉しいです。</p>
<p>>>452<br>
ああああああああなんてこった<br>
実はこのパシリ(とそのモデルになったうちのパシリ)には、<br>
赤い花の名前がついてるのです。で、この話のラストに<br>
『ああ名前にぴったりの姿になったじゃあないか。よかったねぱしりちゃん』<br>
というオチをつけようと思ってたのですが…<br>
おかげで思い出しました。見事に忘れてましたorz</p>
<p>>>453<br>
ごめん。もし次があったら細切れにして書き込むことにするよ。</p>
<p>>>454<br>
ピンチに進化は王道だと思うんだ<br>
まだ誰もやってなかったようなんで、このネタで書いてみようと思ったのです。</p>
<p>そろそろROMに戻ります。<br>
またなんか書いたら投下するやもしれません。<br>
ありがとうございました。よいクリスマスを!</p>
<p><br>
467 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 01:05:49.05
ID:TC1W2NQl<br>
そこらの紙にボールペンで描き<br>
スキャンしただけのモノを再び投下<br>
小汚くて恥ずかしい;;<br>
(p)ttp://moemi.mithra.to/~psu/uploader/src/psu1716.jpg</p>
<p><br>
>>466<br>
赤い花とな。<br>
ぱぱーっと見てきて、(見た目・花言葉等)イメージに近かったのはこの辺かな~<br>
(p)ttp://www.hana300.com/kanesh.html<br>
あくまで個人的な印象で…</p>
<p>>>467<br>
ボールペンでここまで描けるだけで異常。GJ!<br>
絵が描ける人ってホント羨ましいな</p>
<p><br>
469 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 02:00:48.26
ID:jSpAO2dC<br>
こんな事クリスマスに言いたくないんだが…</p>
<p><br>
どれだけ俺を萌えさせる気だw<br>
あー…隣で寝てるのがパシリだったらなぁ…</p>
<p><br>
470 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 02:21:16.61
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
459 :小ビス子と430 ケンカをする :sage 小ビス子と430
:2006/12/24(日) 22:17:38.43 (p)ID:+uCqaSap(5)<br>
まとめきれませんでしたっ!><<br>
430視点と小ビス子視点と二つに分けてみようと思ったのですが、<br>
普通に考えれば二倍要領食うわけですよね…。</p>
<p>黒キャス子様、お借り致しました、感謝っ。</p>
<p>
次は小ビス子視点です。…箱様、お借りしますっ!><<br>
ずっと読んでて、小ビス子と箱は知り合ったら気が合いそうだなー、と思ってましてw<br>
小心者同士w</p>
<p>それでは皆様とそのPMに、楽しい夜が訪れますよう。</p>
<p>469 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 02:00:48.26
ID:jSpAO2dC<br>
こんな事クリスマスに言いたくないんだが…</p>
<p><br>
どれだけ俺を萌えさせる気だw<br>
あー…隣で寝てるのがパシリだったらなぁ…</p>
<p>>>459<br>
430が妙にカワエエ…と思ってたら、<br>
ちょwww箱なにやってんだwwwww</p>
<p>
当方も小ビス子氏と箱が知り合ったらどうなろうかと思ってたけど、なかなか踏み出せませんでした。<br>
小心者なもんでw<br>
いろいろwktkしちゃうんだぜ?</p>
<p>
…そういえば箱のパトカって男ばっかりなのではなかろうかw<br>
頑張れ箱、パトカ交換までこぎつけるんだ!w</p>
<p>>>467<br>
GJ!<br>
それにしても410の人気に嫉妬w</p>
<p>>>469<br>
げ、現実に戻してやるよ エグエグ<br>
∧_∧<br>
( TωT)=つ≡つ<br>
(っ ≡つ=つ<br>
./ ) シュシュシュシュ<br>
( / ̄∪</p>
<br>
<p>471 :名無しオンライン
:sage |д゚]<だらけた俺のでggr! :2006/12/25(月)
02:27:56.75 (p)ID:tNyvovz4(2)<br>
465 :名無しオンライン :sage 箱の人 :2006/12/24(日)
23:22:13.35 (p)ID:zCyeAsVz(6)<br>
というわけでおまけ話はおしまい。<br>
気分的には1、2年先の話の先取りみたいなw<br>
投下するかどうか悩んだのは、ある意味これが二人のゴールかなあという気持ちがあったからw<br>
まあ続けるけどなー( ゚∀゚)</p>
<p>というわけで皆様よい一夜を[ `・ω・]ノシ</p>
<p>>>423<br>
カッコイイ、そして熱い話でした。410スキーな俺としてはたまらねぇ[゚д゚*]</p>
<p>>>444<br>
あのショートヘアーな可愛い430に酒を飲ますと…ソソソソンナコトガ《;~Д~》ガタガタガタ</p>
<p>>>450<br>
ウケタわwwwww</p>
<p>>>459<br>
狂犬が妙にしおらしく可愛い件について。<br>
小ビス子が異常なまでに可愛い件について。<br>
クリスマスがシングルベルな俺には、ここがあれば生きていける。そんな気がした[゚д゚]</p>
<p>>>465<br>
はははは箱とヨヨヨ・・450ガガガガ…キャーーーーーーーーー[*ノノ]<br>
こういう初々しい関係たまんねwwwwwwwww<br>
幸せになれてよかったと本気で思う。えぇ先の先の話だろうが[゚д゚*]</p>
<p>
とりあえずblogのほうに今更ながら440日和の挿絵っぽいのを乗っけました。<br>
メル欄参照ヽ[゚∀゚]ノ</p>
<p><br>
472 :名無しオンライン :sage |д゚] :2006/12/25(月)
02:37:21.83 (p)ID:tNyvovz4(2)<br>
書き忘れた。メリクリ!</p>
<p>>>469<br>
げ、現実に戻してやるよ エグエグ</p>
<p> [ TдT]=コ≡コ<br>
[コ ≡コ=コ<br>
.Z ] シュシュシュシュ<br>
( / ̄∪</p>
<br>
<p>473 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/25(月)
03:19:47.35 (p)ID:jedaF0l9(2)</p>
<p>
12月25日、深夜0時過ぎのマイルームに蠢く一つ小さなの影<br>
布団を頭から被りもぞもそと動きながら息を潜め、隙間からこっそりと扉を見張る<br>
部屋の電気は落ちているので暗いがあの格好で入ってくるのなら目立つはずだ</p>
<p> 420「ふぁ~~~・・・ねむ~い・・・」</p>
<p>
目をゴシゴシと擦りながらとろんとした表情でただぼーっと扉を見つめているだけ<br>
マスターに寝ろと言われたのが10時なのでかれこれ2時間はこうしている事になる<br>
そして当のマスターはとっくに眠っている、けれどもまだ寝るわけには行かない</p>
<p> 420「サンタさん、まだかなぁ・・・」</p>
<p>退屈と布団の暖かさが眠気を誘う<br>
まるで鹿威しのように頭をカクンカクンと上下させその度に意識が飛んだり戻ったり<br>
普段ならこの時間はとっくに眠っている頃だ、きっと今寝れば昼まで起きれないと思う</p>
<p> 420「もう寝よっかなぁ・・・」</p>
<p>
そんな事を考えていた時、不意に扉が開く音が聞こえ、ショップエリアからの扉が開く<br>
その扉をくぐってきた人物は・・・赤い服に白い髭、そして大きな袋、それはまさに</p>
<p> 420「あ、サンタさん来てくれたんだ」</p>
<p>
サンタさん、お髭で顔は見えないけど解る、間違いなくサンタさん<br>
そしてサンタさんは笑顔でプレゼントを差し出す、中身は何だろう、星霊の涙かな、ひょっとしてラッピーかも<br>
とにかく何でも嬉しい、思わずは声を上げて喜ぶ</p>
<p> 420「わーい、やったー!」</p>
<p>
喜びのあまりサンタに抱きつく、サンタさんは優しい笑顔でこう言った―――</p>
<p>???「全く、何を寝ぼけてるんだ、早く起きろ」<br>
420「ふぇ?」</p>
<p>
聞きなれた声、ゆっくりと見上げると420が抱きついていたのは</p>
<p>
420「・・・あれ、マスターがサンタさんだったの?」<br>
ビス男「サンタさん・・・ってもうとっくに昼だぞ」</p>
<p>
時計を見ると時刻は12時、あれから10時間以上経っている、知らない間に寝てしまったようだ</p>
<p>
420「なーんだ、夢だったのかぁ・・・はぁ・・・」</p>
<p>がっくりと肩を落とす420</p>
<p>
ビス男「・・・あぁ、サンタさんかどうか知らんが420宛にこんなのが届いてたぞ」</p>
<p>
そう言って差し出されたプレゼント、夢で見たようなシーン、慌てて包装を剥がし中身を見る</p>
<p> 420「わぁ・・・お菓子の詰め合わせだぁ」</p>
<p>そして一枚のカードが目に付く</p>
<p>
『420ちゃんへ、要望通りのプレゼントは出せなかったがこれで許してくれ サンタ』</p>
<p> 420「やっぱりサンタさん来たんだ、やったー!」</p>
<p>
手紙の内容通りとは行かなかったけどサンタさんがプレゼントを持ってきてくれた、それだけで嬉しかった<br>
そして嬉しそうにお菓子の詰め合わせを抱いてピョンピョン跳ね回る420を見て少し嬉しそうにしているビス男が居た</p>
<p><br>
474 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:26:57.90 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
やっとかけたー。<br>
ワルパシリからのクリスマスプレゼントは、<br>
ヴァーラディメイトでした。<br>
畜生ッ!<br>
だが作品は出すぜ!</p>
<p><br>
それは変なキャストに変なパシリ…そして、<br>
それに絡まれた気弱な箱と真面目なパシリのお話。</p>
<p>前回のあらすじ!<br>
箱が壊れた。つか壊した。</p>
<p>
箱 「バルバルバルバルバルバルバルバルバルバル!」<br>
キャス男「来訪者かよ!」<br>
410 「ツッコミいれてる場合かよっ!」</p>
<p>ワルキャスとワルパシリ~謀略編6~</p>
<p>キャス男「うわぁ…」</p>
<p>箱が走ればオッグが吹っ飛ぶ。<br>
箱が走ればジャッセが吹っ飛ぶ。<br>
残るのは箱の走り後と死屍累々となるローグスたち。<br>
ワルキャスとワルパシリはすっかり後を付いて行くばかり。</p>
<p>キャス男「なぁ…」<br>
410 「ん? なんだよキャス男」<br>
キャス男「特製ブルーフィーターはレシピから外しておけ」<br>
410 「あっ…あぁ…そりゃあ…」</p>
<p>
箱 「メカメカメカメカメカメカメカメカメカメカ!」</p>
<p>410 「そうだな…」<br>
キャス男(それにしてもなんだ…なんか忘れてる事があるような…)</p>
<p><br>
475 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:28:50.07 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
***</p>
<p>
450 「はぁ…はぁ…もう…や…め…っ…くぅんっ!」</p>
<p>
何度目のハッキングであろうか…すでに身体の8割の所有権は、<br>
ディラ・グリーナの亜種、ディラ・グロブスに掌握された。<br>
残った精神部、パートナーマシーナリーのブラックボックスが、<br>
唯一の牙城として、電脳侵食を食い止めている。</p>
<p>450 「くぅ…ふぅう…ふぅうう…はっ…あぁ…」</p>
<p>
呼吸器さえも最低限でしか稼動できず、絶え間なく繰り返される侵食が、<br>
ソレをさえぎり、意識をもいでゆく。<br>
全身に絡みつく端子は、パシリの女性的なフォルムを艶かしく彩った。<br>
乳房を絞るように縛り上げ、まるで磔になった女神。<br>
大量の情報タスクが送り込まれるたびに身体が震え、背筋を逸らす。<br>
彼女の支配圏を奪い取る…ただそれだけのために機械は動く。</p>
<p>
450 「…助け…て…うくっ…ううっ! ご…しゅ…じん…さ…<br>
きゃうううううううっ!」</p>
<p>
身体の感覚が次々と奪われる中、450は一筋の涙を流す。<br>
ビクビクと身体を震わせ、ついに450の肉体の支配圏は、<br>
完全に醜い侵略兵器が支配した。<br>
ぐったりとした身体に卑猥に絡みつく触手たち。<br>
とたん、電極をつけられた蛙のごとく、意思のないまま、<br>
背筋を張り、目をむく450。<br>
その目には光は篭っていない。</p>
<p><br>
476 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:32:04.55 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
そこにいるのは450であって450にあらず。<br>
侵食機能に加え、生産能力を備えた、異形マシーナリー。<br>
名はディラ・グロブス。<br>
高性能のAIを手に入れたそれは、450であったものの口から、<br>
次の進行を漏らすのであった。</p>
<p>
ディラ・グロブス「PMノ機能…制圧カンリョウ…残存スル資材ニヨリ<br>
『ディラ・グロブス』ノ量産ニ入ル…」</p>
<p>
暗室の最終車両から、黙々と合成開始のアラームが鳴り響いてゆく。</p>
<p>***</p>
<p>
箱をなんとかフォトンローブでくくりつけ、回復スポットの上で暴走を食い止める。<br>
道中で怪我をした部位を自己修復させながら、キャス男は箱の肩に手を掛ける。</p>
<p>
箱 「うおおおおおおおお! うおおおおおお!」<br>
キャス男「ふぅーなんとか治まったか?<br>
おい、大丈夫か…ってアッチイイイイイッ!」</p>
<p>それは暴走熱により、加熱したパーツ。<br>
自己のセンサーを越える体感温度に、キャス男は思わず手をふーふーする。<br>
その様を他所に、そろそろと箱の様子をみる410。</p>
<p>箱 「はなしてくれええええええ!」<br>
410 「こいつ…暴走ってレベルじゃねーぞ…」<br>
キャス男「くそっ…なんでこんなことに…」</p>
<p>まあ、原因はいうまでもない。<br>
頭を左右に振り、片腕を上下に振りながら、歩みを止めない箱。<br>
旗から見たら、まさに凶器の沙汰である。</p>
<p>
箱 「450ッ! 450ッ! 450ッ! 450ッ! 450ッ!」</p>
<p>
だが、彼の思考ロジックは唯一つのために稼動していた。</p>
<p>『450を助け出す』</p>
<p>
純粋な気持ち…だが、その純粋な意思は時にして、凶悪な牙になる。<br>
断ち切れるはずのないフォトンロープが、その耐久値を超える推進力を前にして、<br>
無残に引きちぎられる。</p>
<p>
箱 「うわああああああああああああああああああッ!」<br>
キャス男「まずいッ! とめろっ! ソイツを止めてくれ!」<br>
410 「むりっ! 先にいっちまう!」</p>
<p>
その事態に、顔を真っ青にしたのは誰でもないキャス男である。<br>
それはまるで、今の状態で箱に入って欲しくない。<br>
その意思の表れが、顔に出ている。</p>
<p>
キャス男「ああっ! 止まれ! 止まってくれええええええ!」</p>
<p><br>
477 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:34:53.75 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
その先にあるもの…その車両を指したプレートがある。</p>
<p>『大型貨物室』</p>
<p>450を救うために箱は進む…只々突き進む。<br>
眼前にどんな障害があろうとも。<br>
そう例えば、キャス男が秘密裏に依頼を受け、<br>
傷一つ付けずに送り届けるはずであったナノ製品全般であろうと。</p>
<p>キャス男「うぎゃあああああああああああっ!!」</p>
<p>ここで種明かしをしよう。<br>
元々の計画は、「箱のかっこいい所を見せて、450を胸キュンさせよう」<br>
といった些細なもの。そのために前もってキャス男は知り合いのつてから、<br>
タイル氏率いるローグスにこの車両を襲わせるはずであった。<br>
タイル氏の実力は既に認識済み、貨物に傷をつけずに海底プラントまで運ぶのは<br>
造作もない事。<br>
一石二鳥でウマーな計画…そのはずなのに…まあ、現実などその通りにいくはずもなく。</p>
<p>予想外の敵の出現。壊れゆく貨物たち。<br>
箱は進むよ何処までも。</p>
<p>キャス男はおもわず膝を突く。<br>
その肩にぽんと手を乗せる410。</p>
<p>キャス男「ま…まじかよ…」<br>
410 「ま、あきらめな…」</p>
<p>
箱 「ドラドラドラドラ! まってろおおおお! よんごうれえええええ!」</p>
<p>箱の暴走を止められるものはいない…<br>
だが、その先には車両襲撃の首謀者が目を鋭くし待ち構えていた。</p>
<p>それは変なキャストに変なパシリ…そして、<br>
それに絡まれた気弱な箱と真面目なパシリのお話。</p>
<p><br>
478 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:37:18.19 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
そろそろ架橋に向かって暴走してきたぜ~<br>
もう箱が別キャラ化しちゃってるよー…<br>
このまま作品も暴走させておくよー</p>
<p>>>パシリが大人の女に! ネタ<br>
こ…こりゃあ書くしかネェ…w<br>
でもまあ、この話を書いてからにするか…w</p>
<p>>>箱の人<br>
出してくれてありがとう箱の人!<br>
むしろ、いつかあるだろうなと予感したぜ! wktk!<br>
一人一人は火だが、二人揃えば炎になるんだぜ!<br>
二人揃った変態は無敵だ!w</p>
<p>って…箱と450がチッスだとおおおおお!!!!<br>
でかした!<br>
俺を萌え殺す気か! GJ!</p>
<br>
<p><br>
479 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/25(月) 03:46:05.90
(p)ID:jedaF0l9(2)<br>
188 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/18(月) 00:20:25.15
(p)ID:iZdUJ+rI(6)</p>
<p>
12月、グラール太陽系も本格的な冬を迎え街ではもうじき来るクリスマスに備えて準備を進めている</p>
<p>
惑星パルムにはキャスト達による精密で巨大なクリスマスリースが飾られ<br>
惑星ニューデイズは教団の関係だろうかツリーなどの装飾は見られないが降り積もる雪の装飾で山や森林は冬模様に染められている<br>
惑星モトゥブでは何処から調達してきたのか高さ10メートルはあろう巨大なツリーが飾られ時折降る雪に身を寄せ合ってツリーを眺めるカップルも居る</p>
<p>まあモトゥブで雪だと異常気象だと思うんだが・・・</p>
<p>
そしてガーディアンズコロニー、そこでは各所のいたる所にクリスマスらしい装飾が施され<br>
光の粒、恐らくグラフォトンを使った何かだろう、これを降らせる事により擬似的な雪を作り出し雰囲気をかもし出している<br>
こういうのを見るとフォトン技術ってのはつくづく凄いもんだと思う</p>
<p>
とまあ各地がこうしてクリスマスムードに包まれている中</p>
<p> 420「ねぇマスター、もうじきクリスマスだよね」<br>
ビス男「あぁ、そいや420は欲しいプレゼントとかあるのか?」</p>
<p>
420「うんあるよ、だからね・・・ほら、こんなの書いてみたんだ」</p>
<p>
そう言ってゴソゴソと取り出したのは白い封筒が一冊、そして小脇に書かれた文字</p>
<p>『サンタさんへ 420』</p>
<p> 420「これで欲しいものはバッチリ!」</p>
<p>
えへんと誇らしげに胸を張る420、思わず噴出しそうになるのをこらえる俺<br>
普段子供っぽいとは思ってたがまさかサンタさんとは・・・予想外のパンチだった<br>
しかしまあほんとに無い胸をあそこまで誇らしげに張れる辺り流石420と言うところか・・・</p>
<p>
ビス男「サンタさん・・・サンタさんね、OKOK、落ち着こうぜ俺」<br>
420「・・・?何訳の解らないこと言ってるのさ?」</p>
<p>
ビス男「い、いやなんでも無い・・・それよりサンタってのは良い子のとこに来るんだろ?<br>
となると420ところにサンタ来てくれるのか?」<br>
420「む、なによその言い方、それじゃまるで私が良い子にして無いみたいじゃない」</p>
<p>
ビス男「・・・俺の目には良い子どころか悪い子に見えるぞ」<br>
420「失礼ね、こーんな良い子で可愛いらしいレディのとこに来ないサンタさんなんて居ないに決まってるもん」</p>
<p>
ビス男「ほ~・・・その可愛らしいレディってのは人のベッドの上に寝転がってお菓子食べながら雑誌読んでる奴の事か?<br>
俺には単なるぐうたら娘にしか見えんな、レディって言うほど魅力も無いしな」<br>
420「・・・ふーん、そんな事言って初めて出会った日の夜にはあんなにベッドの上で絡み合ってきたくせにー」</p>
<p>191 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/18(月)
00:22:16.23 (p)ID:iZdUJ+rI(6)</p>
<p>
ちなみに戻った頃には420は再び眠りについており、次の日サンタさんが手紙取りに来てくれた、と嬉しそうにしていた<br>
流石にあのプレゼントは買ってやるわけにはいかないが、プレゼントにはお菓子の詰め合わせでも贈ろうか<br>
普段色々世話になっている礼もある、要望通りと言うわけには行かないがこれはこれで喜んでくれるだろう</p>
<p>
今からプレゼントを受け取った時の420の顔を見るのが楽しみだ</p>
<p><br>
本日の掛かった費用<br>
420へプレゼント代:3000メセタ<br>
壁紙の修繕費用:6000メセタ</p>
<p>478 :名無しオンライン :sage ワルキャスとワルパシリ
:2006/12/25(月) 03:37:18.19 (p)ID:+b7eZHsi(5)<br>
そろそろ架橋に向かって暴走してきたぜ~<br>
もう箱が別キャラ化しちゃってるよー…<br>
このまま作品も暴走させておくよー</p>
<p>>>パシリが大人の女に! ネタ<br>
こ…こりゃあ書くしかネェ…w<br>
でもまあ、この話を書いてからにするか…w</p>
<p>>>箱の人<br>
出してくれてありがとう箱の人!<br>
むしろ、いつかあるだろうなと予感したぜ! wktk!<br>
一人一人は火だが、二人揃えば炎になるんだぜ!<br>
二人揃った変態は無敵だ!w</p>
<p>って…箱と450がチッスだとおおおおお!!!!<br>
でかした!<br>
俺を萌え殺す気か! GJ!</p>
<br>
<p>クリスマスって事で>>188-191の続き</p>
<p>落ちは特に無しってことで・・・w</p>
<p>>>459<br>
箱はどこでも箱だなぁ・・・w<br>
二人分の視点は書くの大変だが頑張れ、期待してるぜw</p>
<p>>>465<br>
おのれ箱め、ラビュラビュしやがって・・・羨ましいじゃないか・・・w<br>
二人のゴールはデガーナうわなにをすr(ry</p>
<p>>>467<br>
SDの410か、可愛いな<br>
てかこんなに上手く描けるなんて羨ましい・・・<br>
ともあれGJ</p>
<p>>>478<br>
全く、聖夜になんてもの投下してるんだ・・・w<br>
侵食完了してしまったのがもったいn・・・じゃなくて箱暴走しすぎだろ・・・w<br>
450グロブスと化してしまった自分のパシリを見た箱がかなり活躍しそうな予感</p>
<p><br>
480 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 11:52:36.25
ID:mVWmunnG<br>
△△「布団の中からこんにちわ」<br>
420「こんにゃちわ~(・ω・)」<br>
△△「…やっと皆様の作品読めました~(TT」<br>
420「読めました~」</p>
<p>△△「というわけで…」<br>
△△「流行のノロウィルスと格闘してました
d(・ω・」<br>
△△「ようやく退院して…自宅療養中です orz」<br>
△△「楽しい楽しい『クルシミマス』でした~」<br>
420「寒いですよ、ご主人様」<br>
△△「( ゚Д゚) …」</p>
<p>△△「全くもって原因不明でした」<br>
△△「グラールでも運びこまれる方々が増えつつあるようです」<br>
420「ご主人様の食い意地が張ってるからですよ」<br>
△△「4 2 0 に 言 わ れ た く な い」<br>
△△「皆様も…ノロウィルスに食われないようにね(゚ー゚」<br>
420「ご、ご主人様!? ウィルスは食べないですよ~!」</p>
<p>420 (ご主人様が…意識朦朧としてる…)<br>
420 (…こ、これはチャ、チャンス!?)</p>
<p>420「ご、ご主人様…」<br>
△△「…」<br>
420「さ、さ、寒くないですか??」<br>
△△「…」<br>
420「わ…わたしが…ちょ、直接…暖めてあげ…」<br>
△△「…ぐーぐー」<br>
420「寝るのはえぇよ、ご主人(・ω・#)」</p>
<p>皆様もご注意を~(;ω;)ノ</p>
<p><br>
481 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 12:00:02.81
ID:pZgyAj/d<br>
480 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 11:52:36.25
ID:mVWmunnG<br>
△△「布団の中からこんにちわ」<br>
420「こんにゃちわ~(・ω・)」<br>
△△「…やっと皆様の作品読めました~(TT」<br>
420「読めました~」</p>
<p>△△「というわけで…」<br>
△△「流行のノロウィルスと格闘してました
d(・ω・」<br>
△△「ようやく退院して…自宅療養中です orz」<br>
△△「楽しい楽しい『クルシミマス』でした~」<br>
420「寒いですよ、ご主人様」<br>
△△「( ゚Д゚) …」</p>
<p>△△「全くもって原因不明でした」<br>
△△「グラールでも運びこまれる方々が増えつつあるようです」<br>
420「ご主人様の食い意地が張ってるからですよ」<br>
△△「4 2 0 に 言 わ れ た く な い」<br>
△△「皆様も…ノロウィルスに食われないようにね(゚ー゚」<br>
420「ご、ご主人様!? ウィルスは食べないですよ~!」</p>
<p>420 (ご主人様が…意識朦朧としてる…)<br>
420 (…こ、これはチャ、チャンス!?)</p>
<p>420「ご、ご主人様…」<br>
△△「…」<br>
420「さ、さ、寒くないですか??」<br>
△△「…」<br>
420「わ…わたしが…ちょ、直接…暖めてあげ…」<br>
△△「…ぐーぐー」<br>
420「寝るのはえぇよ、ご主人(・ω・#)」</p>
<p>皆様もご注意を~(;ω;)ノ</p>
<p>>>480<br>
もしかして上司の人か?<br>
違ってたらスミマセン。<br>
m(_ _)m</p>
<p>どちらにせよ、無事に退院出来て良かったな。<br>
あと、420を抱き締めてあげなさい。</p>
<p><br>
482 :名無しオンライン :sage 黒キャス子 :2006/12/25(月)
13:29:01.30 ID:EMX+J79r<br>
479 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/25(月) 03:46:05.90
(p)ID:jedaF0l9(2)<br>
クリスマスって事で>>188-191の続き</p>
<p>落ちは特に無しってことで・・・w</p>
<p>>>459<br>
箱はどこでも箱だなぁ・・・w<br>
二人分の視点は書くの大変だが頑張れ、期待してるぜw</p>
<p>>>465<br>
おのれ箱め、ラビュラビュしやがって・・・羨ましいじゃないか・・・w<br>
二人のゴールはデガーナうわなにをすr(ry</p>
<p>>>467<br>
SDの410か、可愛いな<br>
てかこんなに上手く描けるなんて羨ましい・・・<br>
ともあれGJ</p>
<p>>>478<br>
全く、聖夜になんてもの投下してるんだ・・・w<br>
侵食完了してしまったのがもったいn・・・じゃなくて箱暴走しすぎだろ・・・w<br>
450グロブスと化してしまった自分のパシリを見た箱がかなり活躍しそうな予感</p>
<p>>>459<br>
大変楽しく読ませて頂きました<br>
黒キャス子の過去の過ちとか細かい所まで使って頂いて本当嬉しいです</p>
<p>>>479<br>
一応補足しておくと、430があんなになったのはお酒が入ったからではありません<br>
430の中に色々な感情があるんですが、要するに爆発しちゃったってことです<br>
救護班の男が酒の話をしたのは「もみ消してやっから酒おごれ」っていう意味で…</p>
<p>分かりにくくてスミマセンorz</p>
<p><br>
483 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 13:42:37.56
ID:CAAQzG5l<br>
昼休みのボールペンの使い手なのだが<br>
各パシリスレとここを見てるオカゲでPSUのモチベ保ってます<br>
職人様超応援</p>
<p>僕もいろいろ描ける様に、と精進します…;^ω^</p>
<p><br>
484 :モギモギの果てに(1/3) :sage 日付の人 :2006/12/25(月)
14:33:43.91 (p)ID:9U0uaQHA(4)</p>
<p>
皆さんこんにちは、私はGH450dupeです。・・・・モギモギ。<br>
姉さんが実家にGH201を連れて遊びに来ました。・・・・モギモギ。<br>
GH201はやっとLV40になっていました。先は長いです。・・・・モギモギ。</p>
<p>
「・・・しかし、部屋をロックするなんて来るのが面倒じゃない。」</p>
<p>
「お店には商品が有りませんし。最近は物騒らしくて鍵をかける様に薦められました。」</p>
<p>「薦められた。って誰に?」</p>
<p>
「わんわんサンドの親分さんにです。」・・・・モギモギ。</p>
<p>
「あぁ、あの人ね・・・・結構マメで面倒見がいいのね。」</p>
<p>
「ご主人様に見捨てられた450の所を周って励ましてるそうですよ」・・・・モギモギ。</p>
<p>
「モギモギって・・・さっきから気になってたんだけど。オマエ何食べ・・・・・。」</p>
<p>
ぷしゅーっ その時、ロックしてある筈の店のドアが開きました。・・・・モギモギ。<br>
そこに立っている片手にキセルを持ったGH450。</p>
<p>「お前さんはゴキブリ・・・・・。」</p>
<p>
姉さんが外面モードに入りました。・・・・モギモギ。<br>
「ゴキブリは呼びにくいと仰っていましたが、お気に召しまた様でなりよりです。」</p>
<p>
「お前さんの名前は・・・えーと、何だったかかねェ?」</p>
<p>
「お二人はお知り合いなのですか?」・・・・モギモギ。</p>
<p>
「ちょいとね。そういやこないだは妙な事を言っていたねェ。妹とかなんとか。」</p>
<p>私は姉さんを親分さんに紹介する事にしました。<br>
「改めて紹介します。姉のGH450customです。」・・・・モギモギ。</p>
<p>
「そうそう、思い出した。お前さんの名前はカスタムだったね・・・ェ・・・????」<br>
・<br>
・<br>
・<br>
暫くの沈黙の後二人は・・・・モギモギ。<br>
・<br>
・<br>
・<br>
「お・・お・・お前さんが手に持ってるモノ・・・。」<br>
「それは伝説の“おでん”じゃないのかい?????。」</p>
<p>
「クバラシティ名産品みたいですよ。お1ついかがですか。」・・・・モギモギ。</p>
<p>
「姉???、今・・・“あの人”じゃなくて“姉”って言った????」</p>
<p>
姉さんはじわぁっと、涙を溜めています。・・・・モギモギ。</p>
<br>
<p>485 :モギモギの果てに(2/3) :sage 日付の人 :2006/12/25(月)
14:35:27.61 (p)ID:9U0uaQHA(4)</p>
<p>
「クバラシティだって?? “おでん”は昔のニューデイズの料理なんだよ。」</p>
<p>
親分さんは缶の中からさつま揚げを串に刺してモギモギしました。・・・・モギモギ。</p>
<p>「ほう、中々のものだねぇ。」<br>
「まあ少し缶臭いのはしょうがないか。後はカラシがあれば・・・・。」</p>
<p>「姉さん?」・・・・モギモギ。</p>
<p>「今度は・・・・“姉さん”って言った・・・・。」</p>
<p>
姉さんの溜まっていた涙が溢れ出しました。それを見た親分さんは・・・・モギモギ。</p>
<p>「お前さん、カラシを持ってるんじゃないのかい。」<br>
「さっさと出しな! 隠すとためにならないよ。」</p>
<p>
親分さんはさつま揚げをモギモギしながらキセルをぷかりと煙かします。 モギモギ。</p>
<p>
「からし????マスタード???コルトバサンドに入ってるアレ???」</p>
<p>
姉さんは涙目で何も隠してないことを訴えました。・・・・モギモギ。</p>
<p>
「いや、隠してないならいいんだよ、疑ってすまなかったねぇ。」<br>
「てっきり、カラシがツンと来て涙を溜めていると・・・。」<br>
「それにしても、なんでクバラシティなんかにおでんが?
しかも缶詰で?」</p>
<p><br>
それは、今より1000年以上昔に遡ります。惑星間戦争より前の時代、<br>
ニューデイズにパルムからの入植が始まった当時グラール教団はありませんでした。<br>
また、パルム司法が及びきれない当時のニューデイズには現在のモトゥブと同じように<br>
法の目が届かない地方が無数に存在しました。</p>
<p>その地方の1つに有名なジャンク街がありました。<br>
しかし、ニューデイズにグラール教団が台頭するようになると<br>
そう言うジャンク街の様な無法地域は1つまた1つと淘汰されて行きました。</p>
<p>
伝説の街がニューデイズから消えた時、有志の手によりモトゥブに移設されました。<br>
(伝説の街の名物は可能な限り完全な形で移設されたと聞いています。)</p>
<p>
クバラシティのクバラはその伝説の街から名前を貰っています。<br>
当時のクバラはバラックと呼ばれていました。(コピー品のモトゥブ表記です)<br>
長い年月を経て、バラックはクバラと呼び名が変わりました。</p>
<p>
ニューディズ語とモトゥブ語が混在している「バラック」と言う言葉は<br>
正確には「原ック」と書くのだそうです。・・・・モギモギ。</p>
<br>
<p>486 :モギモギの果てに(3/3) :sage 日付の人 :2006/12/25(月)
14:36:16.36 (p)ID:9U0uaQHA(4)</p>
<p>
ヒシっ と姉さんが私に抱き付いてきました。・・・・モギモギ。<br>
「嬉しいよぉ。やっと“姉さん”って呼んでくれたよぉ。」</p>
<p>
姉さんは私に頬擦りまでしてきます。親分さんはこの光景を呆れて見ています。<br>
「別に姉妹プレイするって言うんなら、他人の趣味まで口を挟む気は無いんだが。」</p>
<p>
と、言いつつも私達を肴におでんをモギモギしています。</p>
<p>「人前でやるのはよしとくれ。・・・・モギモギ。」</p>
<p>
「あれ???」姉さんは急に私から身体を離しました。</p>
<p>
「しかし、お前さんの主人はこのゴキブ・・・いや、カスタムじゃなかったよな・・・」</p>
<p><br>
ヒシっ 姉さんは今度は親分さんに抱き付きました。・・・・モギモギ。</p>
<p>
「ちょっちちょっと。よしとくれ! アタシにゃそういう趣味は無いんだよ!!!!。」</p>
<p>
親分さんは必死にあがきますが、姉さんは親分さんを離しません。・・・・モギモギ。<br>
(わんわんサンドの能力を使えば姉さんを引き剥がすのは容易いのでしょうが。)</p>
<p>
親分さんの身体をひとしきり確認した後、私に向かって姉さんは。・・・・モギモギ。</p>
<p>「オマエ・・・・太った。」<br>
「もうすぐ、鼈甲(べっこう)さんとの結婚式なのに・・・・。」</p>
<p><br>
・・・・あ゛・・・・。</p>
<p>私は手に持ったおでんの串を落としてしまいました。</p>
<br>
<p>
ガーディアンズ本部のフリーミッションに依頼が届きました。</p>
<p>
「太りすぎて婚約者に顔をあわせられない!ダイエットを手伝って!」</p>
<p>
皆さん、どうか私をフォランの滝まで連れて行って下さい。</p>
<br>
<p>487 :名無しオンライン :sage 日付の人 :2006/12/25(月)
14:38:33.20 (p)ID:9U0uaQHA(4)<br>
微妙に・・・PSOネタを・・・・・。<br>
小ビス子の作者様、また女帝さん借りました。</p>
<p>
450d「今回は・・・450同士の3Pですか? お姉ちゃん。」<br>
450c「だってオマエ着やせするから見ただけじゃ判らんのよ。」<br>
450d「女帝さんにまで手を出してしまって。 あの後女帝さんは?」</p>
<p>
450c「ゴキブリが死ぬほど嫌いだったみたいで・・・・・。」<br>
450d「ご愁傷様です。 ちーん。」</p>
<p>「この バカ姉妹がぁぁぁ!!」</p>
<p>ドゴーン 七色のテクニックが炸裂。</p>
<p>
450c「あ、IF箱の話の時にライオネルネタ投げたのも、とーさんだったんよ。」</p>
<p>
ドゴーン 箱さんの450からも七色のテクニックが炸裂。</p>
<p>PS:やっとISP規制が解除されたよ。</p>
<br>
<p>488 :450と赤キャス子 1/4 :sage 赤キャス子
:2006/12/25(月) 16:37:46.01 (p)ID:TcD5Ujjf(4)<br>
413 :450と赤キャス子 4/4 :sage 赤キャス子 :2006/12/22(金)
23:07:34.29 (p)ID:9PzKcDUI(5)<br>
だが、PMはそう簡単に手に入るものでもない。<br>
同盟軍ではそのような存在もなく、支給されるのはガーディアンズのみ。<br>
それも一人につき一体と決まっているもの。<br>
更に言えば彼女達が行える行為にはGRMによってある程度のセーフティがかかっている。<br>
そのせいで暫く450のレスタ規制騒動が起きたわけだが。<br>
彼女はどの経路でPMを手に入れた。<br>
GRMから強奪、ガーディアンズから強奪・・・どちらも敵に回す規模が大きすぎる。<br>
ならば残る経路は一つ。</p>
<p>個人から奪えばいい。<br>
只の民間人がPM等というものを持っている訳は無い。<br>
しかし、元ガーディアンズの人間なら話は別。<br>
PMへの愛着か、退役時に多額の資金を払ってPMを買い取る事例が多々行われている。<br>
買い取ればそれはGRMとガーディアンズの管理から外れ、元ガーディアンズである民間人の管理下に入る。<br>
主人の命諸共奪ってしまえばそれは殺人事件、追われる事に変わりは無いがその相手の規模は状況により抑えられるだろう。</p>
<p>
「みんな・・・皆から幸せを奪ったんですか・・・!?」<br>
450が唇を震わせながら、涙を堪えながら問う。<br>
「幸せねぇ、正しい運用をされた方がPMにとっても幸せだと思うわよ、お人形ちゃん?」<br>
何度も、何度も自分の主人にぶつけた思い。<br>
『私は、私達は道具なのでしょうか』<br>
このローグスの女頭領は明らかにPMを道具としか、戦闘運用、生産運用が出来る便利な道具としか見ていない。<br>
そう見られても仕方が無い事は分かってる。<br>
中にはそうやって見ているガーディアンズだっている。<br>
だからといって。<br>
幸せに暮らしているPMとその主人から奪う権利なんてあるはずない。</p>
<p>
「・・・分かってないね、あなた。この子も、その子達も『パートナー』マシーナリー。マシーナリーである前にまずパートナーなんだよ。こんな言い方好きじゃないけど、正しく運用出来ていないのはあなたでしょ?」<br>
「達者な口を利くわね」<br>
「そりゃ、あなたよりは長く生きてる自信もあるから」</p>
<p>女頭領は鼻で笑い、2枚のディスクを取り出す。<br>
一方は見たこともない物だったが、もう片方は忌まわしいあのディスク。<br>
『PMデバイス-ZERO』<br>
「決めた。同盟軍が来る前に引き上げたかったけど、その前にアンタの目の前でお気に入りの450をデバイスであたしのモノにしてから丸っころに戻してあげる。自分から進んでゼロを食べるPMをデータに刻んでから潰してやるわ」<br>
「黙りなさい、劣等種」</p>
<p>その一言には女頭領も、そして450も硬直した。<br>
今、この人は何と言ったのかと450は考える。<br>
いつも穏やかでマイペースな主人は今まで差別発言などした事がなかった。<br>
そして同時に。<br>
彼女が怒った所も見たことがなかった。<br>
「貴様の様な奴を劣等種って言うんだ。 この子に手を出す事は私が絶対許さない。 どんな手段を用いても始末させて貰う」<br>
「デカイ口叩いてるんじゃないわよ。片腕失ってその強がりは認めたげるけどさ、そこらのローグスよりも戦闘能力は高いわよ、こいつらは!」<br>
そう、PM達はどれも主人の愛情を注いで貰い、大切にして貰っている。<br>
だからこそ彼女らの主人は大金を出してまで買い取った。<br>
中には合成も戦闘も苦手なPMもいただろう、そんなPMをあの女頭領が残しておくはずも無い。<br>
恐らくそんなPMはゼロを食べさせられ、人知れず廃棄された。<br>
また、怒りが込み上げる。<br>
「私・・・こんなに頭にきたの初めてです」<br>
「私も随分久しぶり。 皆、ごめんね、あの馬鹿女に辿りつく為に道、開けてね。反則気味だけど私、キャストだから」</p>
<p>主人の準備は整っていた。<br>
片腕しかない事と、相手の能力の高さを最悪の状況まで想定して。<br>
今現在の座標は既に取得、送信済み。<br>
『SUVウェポン起動申請』</p>
<br>
<p>>>413の続き<br>
※戦闘描写ばっかりなので苦手な方はスルーをば。<br>
※多分読み飛ばしても何となく次には繋がると思いますので。</p>
<p>
相手の所有するPMは確認しただけでGH-410が4人、420が1人、430が2人、440が1人、450が3人。<br>
主人の腕を斬り落とした410も含めて、だ。<br>
起動したSUVウェポンはシュトルムバスター。<br>
黒く無骨な大型兵器が転送されてくる。<br>
これで倒れるPMは多くても二人程だと見積もっている。<br>
あの女頭領が倒れてくれれば一番早いのだがそこまで馬鹿でもないだろう。</p>
<p>
複数のミサイルが洞穴の天井目掛けて撃ち上がり、拡散して落下する。<br>
高い天井で幾つかのミサイルが爆発し、洞穴自体が揺れた様に錯覚した。<br>
ほぼ無差別なミサイルは部屋中の資材、瓦礫を破壊、炎上させ所々落盤を起こさせる。</p>
<p>
「無理心中でも図ろうって? 死ぬなら1人で死んで下さらないかしら」<br>
女頭領が手をあげるとPMが一斉に散開する。<br>
あの女のデバイス下にあってどれぐらいの柔軟性があるのかは知らないが、散らばってくれれば有難い。<br>
SUVが消え去り未だ爆炎が広がる中、主人の腕を斬り落とした410が突っ込んでくる。</p>
<p>本当は戦いたくは無い。<br>
今はどうあれ、元は誰かに愛情を注いで貰ったパートナー。<br>
『ご主人様』に愛されて、『ご主人様』と苦楽を共にしたパートナー。<br>
それをあろうことか破壊しなければならない。</p>
<p>「・・・ちょっと、数足りないかな」<br>
「ご主人様・・・!?」<br>
主人がナノトランサーから一枚ディスクを取り出し450へ手渡す。<br>
振りかぶられたジョギリを、PMの腕を掴んで止める。<br>
「450!」<br>
「は、はいっ・・・。 ごめん・・・ごめんなさい!」<br>
450が至近距離でフォイエを撃ち込み、衝撃で開いた口にディスクを押し込む。<br>
手渡されたディスクはPMデバイス-ZERO。<br>
主人が先ほどコンテナの中から見つけた忌まわしき物。<br>
まさかと思い持ってきたが、役に立つ事になるとは考えたくもなかった。<br>
GH-101になれば無力なのと同義。</p>
<p>持ってきたデバイスは全部で5枚・・・残り4枚。<br>
最低でも6人のPMは自分の手で殺さないといけない。<br>
なるべく汚れ役は450には回したくはない、デバイスを食べさせるだけでも罪悪感で一杯の筈なのだから。<br>
速攻勝負、次の標的へと移ろうとした時デバイスを入れられた410がおかしな動きをする。<br>
本来なら光に包まれて101へと初期化処理が行われる筈なのに。<br>
410は全身から気味の悪い駆動音を立て、火花を散らして初期化される事もなくその場に突っ伏す。</p>
<p>「そんな・・・」<br>
「450、ぼうっとしないで!」<br>
450の手を引き、次いで襲ってきた410の剣を避ける。<br>
思い切り蹴りを入れて彼女を吹き飛ばし、頭部を狙う430の弾丸を屈んでやり過ごす。</p>
<br>
<p>489 :450と赤キャス子 2/4 :sage 赤キャス子
:2006/12/25(月) 16:38:31.85 (p)ID:TcD5Ujjf(4)<br>
デバイスZEROが効力を発揮しなかった・・・いや、その効果はあった。<br>
只、酷使され続け傷つけられ続けたボロボロのPMは101へと初期化する機能すら死んでいただけ。<br>
所詮はあの女にとってPMは消耗品ではなかったという事。<br>
ショックでへたり込んでしまった450、無理もないが今はのんびりしている場合でもない。<br>
自分がこの410にトドメを刺してしまったという罪悪感。<br>
主人は内心で自身を怒る。<br>
『450を連れて来るべきじゃなかった。カーツからしっかりと聞き出しとけば』<br>
しかしカーツもまさかこんな大量にPMを所有している等と考えないだろう。<br>
そもそも言葉を濁したのだって確証がないから。<br>
ある程度の推測の上で、『もしも真実がこうならばガーディアンズにとって不利益な事となる』。<br>
隊長という権限のある立場で、この判断と情報提供が彼にとっても限界だっただけ。</p>
<p>
「450、ごめんね。見たくないもの、見せちゃうかもしれない。ごめんね」<br>
斬りかかって来る2人の410から450を庇い、彼女をトンと後ろに押しやる。<br>
フラフラと放心状態のままよろけ、またぺたんと尻餅をついた。<br>
視界がよくない今を逃すワケには行かない、残り僅かと推測される時間。<br>
ほんの僅かな時間だけ、昔の自分に戻ろうと。<br>
同盟軍に属し、他種族を殺す為だけにいた自分に戻ろう。<br>
彼女の中にある安全装置が解除された。</p>
<p>接近する410二人の間を縫うように地を蹴る。<br>
大型の武器を使う以上、その使用には間合いがいる。<br>
急接近すればそう簡単に対応出来るものでもない。<br>
人ならば常に全力を出しているワケにもいかないが生憎とキャストである。<br>
限界が来るまでは速度を落とす事無く行動出来る、特に今の主人は。<br>
すれ違いざまに右方にいる410の腹部にガミサキを突き立て、そのまま手から武器を解放する。<br>
まだ動けはするだろうが、今の狙いは410ではない。<br>
眼前には燃え盛る炎、そしてその奥には単独で狙いをつける430を確認している。<br>
炎の中から一発のフォトン弾が顔を出す。<br>
僅かに身をずらし、胸部を狙われた弾丸が左肩に突き刺さる。<br>
コレ位は許容の内、速度を落とさずに自ら炎の中へ身を投じて駆け抜ける。<br>
430は頭部に向けて銃を構えているが、僅かに主人の方が速い。<br>
彼女の右膝の部分を踏み潰す様に押し込み、バランスの崩れた430の口に間髪入れずデバイスを突っ込んでそのまま押し倒す。<br>
先の410と同様に初期化される事無く機能を停止した。<br>
ごめんなさい、心の内で幸せな頃の430に謝る。</p>
<p>すぐさまその場から退避し、次の標的を探す。<br>
女頭領に刃を届けさせるにはまだ敵の数は多すぎる。<br>
彼女までの進路上には450が二人と420が控えているのが瓦礫の隙間から見えた。<br>
一瞬身を隠した瓦礫を貫きジョギリの刃が現れる。<br>
さっき突き立てられた爪をそのままに、痛みも感じず。</p>
<p>
執拗に張り付いてくる二人の410を近づかせないようにギ・ゾンデを一発放ち杖を自身の顔の前に放る。<br>
直後、彼女の投げた杖にフォイエが命中し爆発し、その中を突っ切るように410のジョギリが振り下ろされた。<br>
「もう・・・!壊れた武器の補填ぐらいやってくれるんでしょうねっ!」<br>
次いで取り出すレールガン、出力は最大にジョギリの刃に銃口をぶつけて引き金を引く。<br>
関節部分が悲鳴を上げてるのが分かるが、気にしている場合ではなく。<br>
ジョギリを押し返し、がら空きになった腹部を蹴り飛ばす。<br>
狙いは今フォイエを撃ってきた450、正確な位置は分からないけれども大体方向は合っている筈。<br>
「腕が片方ないっていうのはもどかしいね・・・」<br>
悪態をつきながら主人は標的を決定した。</p>
<p><br>
490 :450と赤キャス子 3/4 :sage 赤キャス子 :2006/12/25(月)
16:39:09.00 (p)ID:TcD5Ujjf(4)</p>
<p>
―――――――――――――――――――――――――</p>
<p>「あ・・・」<br>
450はそこから立ち上がる事も出来ないままに、垣間見える主人の姿を目で追う。<br>
容赦のない、手早く息の根を止めるようなそんな戦い。<br>
いつも一緒にミッションへと出向く主人とまるで雰囲気が違って。<br>
怒っている、そしてそれ以上に相手を殺す事しか考えていない。<br>
はじめて、彼女は自分の主人を「怖い」と思う。<br>
こんな、悲劇としか言えない戦いをこれ以上見たくない、でもどちらかが倒れなければ終わらない。<br>
彼女らも被害者なのに、どうして殺される?<br>
嫌だった、もう止めて欲しい。</p>
<p>主人のセイバーが相手の450を一人切り伏せる。<br>
段々とSUVウェポンで生み出された目くらましが晴れてきた。<br>
それによってニューマンであるあの女頭領にも主人の位置が明らかに。<br>
彼女の持つ杖が嫌な光を放つ、メギドの光。<br>
主人はあろう事か、近づいた410を盾にしてその場を離れた。<br>
だが数的不利は揺るがない、残った410の繰り出す刃が主人の頭部に。<br>
いつも身に付けているマスクが割れ、金髪と彼女の顔が露になる。<br>
その瞳に光はなく、只相手を倒す事だけに傾倒した、今ここにいるPM達と同じ様な瞳。<br>
ぐらついた主人の背中に440の散弾が撃ち込まれ、前のめりになるが倒れる事無く堪える。</p>
<p>嫌だ、あんな主人を見るのはもう嫌だ。<br>
PMを傷つけるのも嫌だ。<br>
私の視界が不意に現れた姿に覆われる。<br>
ガミサキを構えた420がへたり込んだ450を見下ろす。<br>
助けてください、そう言えればどんなに楽だろう。<br>
きっと主人は自分の傷も考えずにこっちを向く。<br>
でも、それはダメ。</p>
<p>『あなたは、それでいいの? あなたは何なの?』<br>
「え・・・?」<br>
420の顔を見上げる、他のPMと同じ光のない瞳。<br>
でも確かにそう聞こえた。<br>
私は――。</p>
<p>「ど、どいてくださいっ!!」<br>
気付いたら450はギ・フォイエを放っていた。<br>
僅かに怯んだ420を杖の先端で思い切り殴り飛ばし、駆け出す。<br>
何でこんな事を忘れていたのだろう。<br>
あんな兵器みたいな主人を見るのも、PMを倒すのも嫌だ。<br>
でも、ご主人様が倒れるのはもっと嫌だ。<br>
私はあの人の為に存在するパートナーなのに何で見ているだけしかできなかった?<br>
440のエビルツインズの銃弾が450の足を撃ちぬく。<br>
でも、止まるわけにはいかない。<br>
「レスタ・・・レスタッ!」<br>
優しい光が自分と、主人の傷を癒す。<br>
流石に斬られた腕は戻らない、だけども多少の傷ならば。</p>
<br>
<p>491 :450と赤キャス子 4/4 :sage 赤キャス子
:2006/12/25(月) 16:39:36.41 (p)ID:TcD5Ujjf(4)<br>
「450・・・」<br>
「後で、一杯一杯謝らせてください。PMとして失格でした、私」<br>
主人のナノトランサーから残りのデバイスZEROを預かる。<br>
本当は触りたくも見たくもない忌まわしいデバイス。<br>
死ぬのが救いだなんて考えたくはないけれど。<br>
あの子達にはもう何もない。<br>
愛しいご主人様も、帰る場所も、新しいご主人様も。<br>
ご主人様と一緒に罪を背負おう、一杯一杯謝ろう。<br>
それしか、自分達には出来ないから。</p>
<p>「450、補助お願いね。 私が突破口は作るから」<br>
「勿論です。ご主人様の方こそ大丈夫ですか?」<br>
「これでも元々軍用キャストだからね、これぐらいの損傷心配無用」<br>
いつものご主人様が戻って来てくれた。<br>
単純な戦闘能力を見ればきっと自分は枷にしかならない。<br>
でもそんなもの幾らでも補えると信じている。<br>
ご主人様と一緒に戦えれば本来出せない力も出せる筈。<br>
私はパートナーマシーナリーなんだから、と。</p>
<p><br>
つづく。<br>
―――――――――――――――――――――――</p>
<br>
<p><br>
クリスマス系の中、何だか不幸系話まっしぐらです、こんばんは。</p>
<p>
ほのぼのしたのが一杯投下されてて心温まります・・・堪能させてもらいましたっ!</p>
<p><br>
もうちょっと短く纏めるつもりだったけどまた続いちゃった orz</p>
<p><br>
では、今回はこの辺で失礼 |ω・)ノシ</p>
<p><br>
492 :名無しオンライン :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:28:23.34
(p)ID:IExSin17(7)<br>
時はまさに師走! 年末は仕事が忙しすぎて困る。</p>
<p>
だが! このスレ見てると、癒されるから問題はないw<br>
笑いあり、萌えあり、感動あり、恐怖あり、可愛い絵まである!<br>
個別レスすると膨大になりそうなので、割愛orz<br>
皆様、超GJですぜ!!</p>
<p><br>
さて、忙しい合間縫って、X'mas編書いたものの・・・長くなってる(ノ∀`)<br>
しかも、まだ完成してないし、投下タイミング遅いと来た!</p>
<p>とりあえず、出来上がってる部分のみ投下!</p>
<p><br>
493 :1/4 :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:29:10.92 (p)ID:IExSin17(7)<br>
『♪シングルヘ~ル シングルヘ~ル 鬱にぃ~なるぅ~・・・っとくらぁ!('A`)』<br>
440「・・・ご、ご主人様・・・何ですか、その歌は・・・? SingleにHellって・・・」<br>
『まぁ、気にするな』<br>
440「は、はぃ・・・」</p>
<p>今日は世のカップル達が熱い時を過ごす聖夜。<br>
元はなんだったか忘れたが、とにかくカップル達がイチャイチャする日と認識している。<br>
それは、ここガーディアンズ・コロニーでも変わらない。<br>
一度外に出れば、1Fのセントラル・ロビーから2F・3Fのショッピングモールは当然のこと、<br>
更には5Fガーディアンズ本部や、果てはオロール展望台にまでカップルが跳梁跋扈している有様だ。<br>
勿論、そんな日の情景は"彼女居ない暦=年齢"の俺にとって、鬱にしかならない。</p>
<p>
・・・そう言う日は、マイルームに篭って酒でも飲んでないとやってられんッ!<br>
しかし、酒類などは外でたまに飲む以外は、あまり飲まない為に買い置きなどは無い。</p>
<p>
『はぁー・・・ちょっくらブルーフィーターの基板でも買ってくる・・・外は出たくねぇが、仕方ない』<br>
440「あ、はい、お気をつけて」<br>
『応よ。 ちゃんと留守番してるんだぞ』<br>
440「はぁーい」</p>
<p>
ドアの所で手を振る440に見送られながら、俺は2Fの合成屋へと向かうため、セントラル・ロビーへ足を運ぶ。<br>
そして、やはりと言うか、何と言うか・・・。<br>
巨大なクリスマスツリーの下は勿論のこと、そこかしこにカップルの姿。<br>
あ゛ー・・・アサルトクラッシュ3段目まで叩き込んで、まとめて吹っ飛ばしてぇ・・・ッ!</p>
<p>
『まったく・・・ガーディアンズともあろう者が、うかれおってからに・・・・・・ん?』</p>
<p>
やたら年寄りくさい、僻み全開な台詞をブツブツ言いながら2Fへ歩いていると、1組気になるカップルを目にした。<br>
一見、身長差や容姿の所為で親子のような感じに見えたが・・・よくよく見てみると、ガーディアンの男ビーストとパシリだった。</p>
<p> 『・・・・・・』</p>
<p>
仲睦まじく寄り添い、幸せそうな男ビーストとパシリを見ていると・・・正直、羨ましい。<br>
ふと、440の姿が脳裏を過ぎった。<br>
だが・・・</p>
<p>
『・・・ま、あいつは恋愛感情なんてのとは程遠そうだからな・・・』</p>
<p>
俺の知り合いのガーディアン達のパシリは、全員と言っていいほど"ご主人様LOVE"だ。<br>
しかし、うちの440と来たら・・・</p>
<p>
『・・・はぁ・・・通りすがりの箱さんやら、440曰く"可愛い"ものや、"美味しそうなモノ"以外は殆ど興味なさそうだからな・・・』</p>
<p>
小さく溜息をつき、男ビーストとパシリを尻目に、当初の目的である2Fの合成屋へと歩を進めた。</p>
<p>
『ま、何かクリスマスプレゼントくらいは買って行ってやるか!』</p>
<p>
あいつの喜ぶ姿を見るだけでも、嬉しいもんだからな!</p>
<br>
<p>494 :2/4 :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:30:25.78
(p)ID:IExSin17(7)<br>
買い物を終え、マイルームの前に着く。</p>
<p>プシュィィン</p>
<p> 『ただい──』<br>
──ボォンッ!</p>
<p>
自室に足を踏み入れた途端、全身を爆炎が包み込んだ。</p>
<p> 『あ゛、あ゛っぢぃぃぃいぃいぃぃぃッ?!?!』</p>
<p>ぬおッ! な、なにごとだ、これはッ?!</p>
<p>440「あ。 ご主人様」<br>
『「あ。 ご主人様」ぢゃねぇえええええええッッ!!』</p>
<p>
ドアの横でしゃがみこみ、炎上する俺の様子を窺う440に向かって、怒鳴る。</p>
<p>440「お帰りなさい、ご主人様♪」</p>
<p>
しかし、悪びれた素振りをまったく見せず、にこっと爽やかに、挨拶をする440。<br>
こ、こいつ・・・俺に多額の保険金でも掛けているのか・・・?</p>
<p>
『入り口にバーントラップを仕掛けるとは、大層面白そうな遊びをしてるじゃないか』</p>
<p>
パンパンと身体中を舐める炎を手で払い、ジト目で440を見やる。</p>
<p>440「テヘ♪ ・・・レスタッ!」<br>
『あのなぁ・・・もし俺じゃなくてお客さんだったらどうするんだ? まったく!』<br>
440「あの・・・実はですね・・・」<br>
『ん?』<br>
440「聞いた話によると、今日は"くりすます"という日らしいのです」</p>
<p>俺にレスタをかけながら、440は語り始める。<br>
意外だった。<br>
クリスマスってのを知らなかったのか、こいつ。</p>
<p> 『あれ、知らなかったのか?』<br>
440「名称自体は知っていましたが、具体的にいつ、何をするのかは知りませんでした」<br>
『そうなのか。 ・・・んで、それとマイルームの入り口にバーントラップを仕掛けることの関連性は何だ?』<br>
440「はい、先程ご来店されたお客様から聞いた話なのですが、"くりすます"と言うのは・・・」<br>
『うん?』</p>
<p>
一旦そこで一呼吸置き、急に真剣な顔になり、言葉を続けた。</p>
<p><br>
495 :3/4 :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:31:55.22 (p)ID:IExSin17(7)</p>
<p>
440「・・・真紅の服を全身に纏い、白く長い髪と髭で顔を覆い隠し、深夜に他人の家に不法侵入しては、<br>
未確認物体を置いて立ち去る、"惨太さん"と言う名前の恐ろしい人物が現れるそうです・・・」<br>
『・・・・・・』</p>
<p>なんだそれは。<br>
・・・いやまぁ、あながち間違っちゃいないが・・・。</p>
<p> 『・・・正気・・・、か?』<br>
440「嘘ではありません!」</p>
<p>どうやら、本気らしい。</p>
<p>
『ってことは、何だ・・・まさか、さっきのバーントラップで、その"惨太さん"とやらを・・・?』<br>
440「はい。 このマイルームに侵入されないよう、私がしっかり警護します!」<br>
『・・・そ、そうか・・・頼もしいな・・・』</p>
<p>・・・なんとも微笑ましいヤツだ。<br>
しかし、主人たる者、間違いは正すべきであろう。</p>
<p> 『気合入ってる所悪いが・・・あのな、440』<br>
440「はい?」<br>
『"惨太さん"じゃなくて、"サンタさん"だ』</p>
<p>
440の前にしゃがみこみ目線を合わせ、小さな両肩を掴み、ゆっくり諭すように言う。</p>
<p>
『それにな、別に犯罪者って訳じゃないぞ? 確かに住居不法侵入ではあるが・・・』<br>
440「そうなのですか・・・? ですが、住居不法侵入は犯罪ですよ?」<br>
『まぁ、それはそうだが・・・本当はサンタさんはな、"良い子にプレゼントを持って来てくれる"んだよ』<br>
440「・・・え・・・?」</p>
<p>俺の言葉に、きょとんとした顔をする440。</p>
<p>440「ぷれぜんと・・・、ですか?」<br>
『そうだ、プレゼントだ。 お願いすると、良い子にはくれるんだぞ?』<br>
440「お願い・・・、ですか?」<br>
『サンタさんが用意できる範囲内で、だがな。 お前は良い子だから、くれるんじゃないか?』<br>
440「・・・え・・・! わ、私にも・・・?!」<br>
『あぁ。 勿論だ!』<br>
440「・・・わ、わはぁ・・・」</p>
<p>
俺の言葉に逐一、きょとんとしたり、驚いたり、呆けたりしている。<br>
可愛いヤツめ!<br>
普段は真面目っぽいヤツだが、時に見せるこう言った子供っぽいところが、また可愛い!</p>
<p><br>
496 :4/4 :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:32:30.63 (p)ID:IExSin17(7)<br>
気付けば鬱な気分など、とうに吹っ飛んでしまっていた。</p>
<p>
440「わ、私にも・・・ぷれぜんとくれる・・・わはぁ・・・♪」</p>
<p>両頬に手を当て、目をきらきらと輝かせる。<br>
さながら夢見る少女。</p>
<p>
『あ、そうそう。 プレゼントを貰うにはな、靴とかをショップに並べておかないとダメらしいぞ』<br>
440「ショップに、ですか?」<br>
『そうだ』<br>
440「そうなのですか・・・でも、ショップに並べられるような靴なんて持ってないです・・・」<br>
『ハッハッハ、まぁそうしょげるな! 俺に任せておけッ!』</p>
<p>
しょげる440の肩を、笑いながらぽんぽん!と叩き、ドレッシングルームへ行き、中に入り、ごそごそと"アレ"を探す。</p>
<p>
『んーっと・・・何処だ・・・・・・っと、あったあった! あったぞー!』<br>
440「ほ、ほんとですか?!」</p>
<p>
目的の"アレ"を手にしながら叫ぶと、440が嬉しそうに駆けて来た。<br>
そして、俺は"アレ"を高らかに掲げて見せる。</p>
<p> 『ほら、見てみろ! お前のタイツ──』<br>
──バスッ!!<br>
440「・・・・・・」<br>
『・・・ぐおぉ・・・わ、悪かった・・・悪かったから・・・む、無言で近距離散弾銃はやめようぜ・・・』</p>
<p>
440は「ふぅ」と溜息と共に散弾銃をしまい、呆れ気味に尋ねて来る。</p>
<p>
440「どうして私のタイツの場所を知ってるんですか・・・まったく・・・」<br>
『お前の匂いがしたから』<br>
440「・・・・・・!」</p>
<p>即答してやると、440は顔を真っ赤にした。<br>
・・・お・・・? 予想外の反応。</p>
<p>
440「・・・ご、ご主人様のばかばかッ! ・・・は、恥ずかしいこと・・・言わないでください・・・!」<br>
『あっはっは、すまんすまん!』</p>
<p>顔を赤らめ、ポカポカ!と子供のように俺を叩く。<br>
叩くと言ってもこいつの場合、エビルツインズの把手で、だが。<br>
・・・地味に痛い。</p>
<p>
『と、まぁ冗談はここまでにして、準備しちまおうぜ!』<br>
440「は、はい・・・!」</p>
<br>
<p>(続く)</p>
<p><br>
497 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:39:03.17
(p)ID:wKwk+wkN(3)<br>
容量がやばいので<br>
スレ立て行ってきますね</p>
<p><br>
498 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:44:35.75
(p)ID:wKwk+wkN(3)<br>
ダメでした ↓のだれか たのむ</p>
<p><br>
499 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:48:07.90
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
[ `・ω・]<ぼくのでばんだね!</p>
<p>イテクル</p>
<p><br>
500 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:53:50.77
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
すまん。ダメだったorz<br>
とりあえず小説スレが落ちたまま復活する気配がないので、<br>
テンプレを少々変えてみたのだがどうだろう</p>
<p><br>
合言葉は</p>
<p> ( ゚д゚ )<倫理的におk <br>
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_<br>
\/ /<br>
 ̄ ̄ ̄<br>
[
´・ω・`]<創作能力がしょぼいんだけど投下していいの?<br>
(
゚д゚)<倫理的におk 尋ねる暇があったら投下マジオヌヌメ</p>
<p>[
´・ω・`]<凄く長くなったんだけどどうすればいい? あとパシリ関係ないのは?<br>
(
゚д゚)<空気嫁ば倫理的におk 分割するなりうpろだに上げるなりするんだ</p>
<p>[*´・ω・`]<エロネタなんだけど…<br>
(
゚д゚)<ライトエロなら倫理的におk あまりにエロエロならエロパロスレもあるよ<br>
ファンタシースターユニバースのエロパロ
(p)http://p2.chbox.jp/read.php?host=sakura03.bbspink.com&bbs=eroparo&key=1157960314&ls=</p>
<p>[ ´;ω;`]<叩かれちゃった…<br>
(
゚д゚)<叩きも批評の一つ。それを受け止めるかどうかはおまいの自由だ<br>
m9(゚д゚)<でもお門違いの叩き・批評はスルーマジオヌヌメ するほうもそこを考えよう</p>
<p>[ ´・ω・`]<投稿する際に気をつけることは?<br>
(
゚д゚)<複数レスに渡る量を書きながら投稿するのはオヌヌメできない。まずはメモ帳などで書こう。<br>
m9(゚д゚)<あとは誤字脱字のチェックはできればしておいたほうがいいぞ</p>
<p>[ ´・ω・`]<過去の住人の作品を読みたいんだけど<br>
(
゚д゚)<まとめサイトあるよ (p)ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/</p>
<p>( ゚д゚)<前スレ<br>
【PSU】新ジャンル 「パシリ」六体目<br>
(p)http://p2.chbox.jp/read.php?host=live19.2ch.net&bbs=ogame3&key=1165667182&ls=<br>
(
゚д゚)<次スレは容量が470kを超えるか、>>800を超えた辺りから警戒しつつ立てよう。</p>
<p><br>
501 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:58:46.67
(p)ID:IExSin17(7)<br>
立てますた</p>
<p>【PSU】新ジャンル 「パシリ」七体目<br>
(p)http://p2.chbox.jp/read.php?host=live19.2ch.net&bbs=ogame3&key=1167044299&ls=</p>
<p><br>
502 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 20:01:22.36
(p)ID:IExSin17(7)<br>
500 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 19:53:50.77
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
すまん。ダメだったorz<br>
とりあえず小説スレが落ちたまま復活する気配がないので、<br>
テンプレを少々変えてみたのだがどうだろう</p>
<p><br>
合言葉は</p>
<p> ( ゚д゚ )<倫理的におk <br>
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_<br>
\/ /<br>
 ̄ ̄ ̄<br>
[
´・ω・`]<創作能力がしょぼいんだけど投下していいの?<br>
(
゚д゚)<倫理的におk 尋ねる暇があったら投下マジオヌヌメ</p>
<p>[
´・ω・`]<凄く長くなったんだけどどうすればいい? あとパシリ関係ないのは?<br>
(
゚д゚)<空気嫁ば倫理的におk 分割するなりうpろだに上げるなりするんだ</p>
<p>[*´・ω・`]<エロネタなんだけど…<br>
(
゚д゚)<ライトエロなら倫理的におk あまりにエロエロならエロパロスレもあるよ<br>
ファンタシースターユニバースのエロパロ
(p)http://p2.chbox.jp/read.php?host=sakura03.bbspink.com&bbs=eroparo&key=1157960314&ls=</p>
<p>[ ´;ω;`]<叩かれちゃった…<br>
(
゚д゚)<叩きも批評の一つ。それを受け止めるかどうかはおまいの自由だ<br>
m9(゚д゚)<でもお門違いの叩き・批評はスルーマジオヌヌメ するほうもそこを考えよう</p>
<p>[ ´・ω・`]<投稿する際に気をつけることは?<br>
(
゚д゚)<複数レスに渡る量を書きながら投稿するのはオヌヌメできない。まずはメモ帳などで書こう。<br>
m9(゚д゚)<あとは誤字脱字のチェックはできればしておいたほうがいいぞ</p>
<p>[ ´・ω・`]<過去の住人の作品を読みたいんだけど<br>
(
゚д゚)<まとめサイトあるよ (p)ttp://www.geocities.co.jp/nejitu3pachiri/</p>
<p>( ゚д゚)<前スレ<br>
【PSU】新ジャンル 「パシリ」六体目<br>
(p)http://p2.chbox.jp/read.php?host=live19.2ch.net&bbs=ogame3&key=1165667182&ls=<br>
(
゚д゚)<次スレは容量が470kを超えるか、>>800を超えた辺りから警戒しつつ立てよう。</p>
<p>
ちなみに、>>500氏のをまんま使わせていただきました。<br>
小説スレは再起する気配ないね・・・</p>
<p><br>
503 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 20:21:47.81
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
502 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 20:01:22.36
(p)ID:IExSin17(7)<br>
ちなみに、>>500氏のをまんま使わせていただきました。<br>
小説スレは再起する気配ないね・・・</p>
<p>473 :名無しオンライン :sage 420話 :2006/12/25(月)
03:19:47.35 (p)ID:jedaF0l9(2)</p>
<p>
12月25日、深夜0時過ぎのマイルームに蠢く一つ小さなの影<br>
布団を頭から被りもぞもそと動きながら息を潜め、隙間からこっそりと扉を見張る<br>
部屋の電気は落ちているので暗いがあの格好で入ってくるのなら目立つはずだ</p>
<p> 420「ふぁ~~~・・・ねむ~い・・・」</p>
<p>
目をゴシゴシと擦りながらとろんとした表情でただぼーっと扉を見つめているだけ<br>
マスターに寝ろと言われたのが10時なのでかれこれ2時間はこうしている事になる<br>
そして当のマスターはとっくに眠っている、けれどもまだ寝るわけには行かない</p>
<p> 420「サンタさん、まだかなぁ・・・」</p>
<p>退屈と布団の暖かさが眠気を誘う<br>
まるで鹿威しのように頭をカクンカクンと上下させその度に意識が飛んだり戻ったり<br>
普段ならこの時間はとっくに眠っている頃だ、きっと今寝れば昼まで起きれないと思う</p>
<p> 420「もう寝よっかなぁ・・・」</p>
<p>
そんな事を考えていた時、不意に扉が開く音が聞こえ、ショップエリアからの扉が開く<br>
その扉をくぐってきた人物は・・・赤い服に白い髭、そして大きな袋、それはまさに</p>
<p> 420「あ、サンタさん来てくれたんだ」</p>
<p>
サンタさん、お髭で顔は見えないけど解る、間違いなくサンタさん<br>
そしてサンタさんは笑顔でプレゼントを差し出す、中身は何だろう、星霊の涙かな、ひょっとしてラッピーかも<br>
とにかく何でも嬉しい、思わずは声を上げて喜ぶ</p>
<p> 420「わーい、やったー!」</p>
<p>
喜びのあまりサンタに抱きつく、サンタさんは優しい笑顔でこう言った―――</p>
<p>???「全く、何を寝ぼけてるんだ、早く起きろ」<br>
420「ふぇ?」</p>
<p>
聞きなれた声、ゆっくりと見上げると420が抱きついていたのは</p>
<p>
420「・・・あれ、マスターがサンタさんだったの?」<br>
ビス男「サンタさん・・・ってもうとっくに昼だぞ」</p>
<p>
時計を見ると時刻は12時、あれから10時間以上経っている、知らない間に寝てしまったようだ</p>
<p>
420「なーんだ、夢だったのかぁ・・・はぁ・・・」</p>
<p>がっくりと肩を落とす420</p>
<p>
ビス男「・・・あぁ、サンタさんかどうか知らんが420宛にこんなのが届いてたぞ」</p>
<p>
そう言って差し出されたプレゼント、夢で見たようなシーン、慌てて包装を剥がし中身を見る</p>
<p> 420「わぁ・・・お菓子の詰め合わせだぁ」</p>
<p>そして一枚のカードが目に付く</p>
<p>
『420ちゃんへ、要望通りのプレゼントは出せなかったがこれで許してくれ サンタ』</p>
<p> 420「やっぱりサンタさん来たんだ、やったー!」</p>
<p>
手紙の内容通りとは行かなかったけどサンタさんがプレゼントを持ってきてくれた、それだけで嬉しかった<br>
そして嬉しそうにお菓子の詰め合わせを抱いてピョンピョン跳ね回る420を見て少し嬉しそうにしているビス男が居た</p>
<p>487 :名無しオンライン :sage 日付の人 :2006/12/25(月)
14:38:33.20 (p)ID:9U0uaQHA(4)<br>
微妙に・・・PSOネタを・・・・・。<br>
小ビス子の作者様、また女帝さん借りました。</p>
<p>
450d「今回は・・・450同士の3Pですか? お姉ちゃん。」<br>
450c「だってオマエ着やせするから見ただけじゃ判らんのよ。」<br>
450d「女帝さんにまで手を出してしまって。 あの後女帝さんは?」</p>
<p>
450c「ゴキブリが死ぬほど嫌いだったみたいで・・・・・。」<br>
450d「ご愁傷様です。 ちーん。」</p>
<p>「この バカ姉妹がぁぁぁ!!」</p>
<p>ドゴーン 七色のテクニックが炸裂。</p>
<p>
450c「あ、IF箱の話の時にライオネルネタ投げたのも、とーさんだったんよ。」</p>
<p>
ドゴーン 箱さんの450からも七色のテクニックが炸裂。</p>
<p>PS:やっとISP規制が解除されたよ。</p>
<p><br>
491 :450と赤キャス子 4/4 :sage 赤キャス子 :2006/12/25(月)
16:39:36.41 (p)ID:TcD5Ujjf(4)<br>
「450・・・」<br>
「後で、一杯一杯謝らせてください。PMとして失格でした、私」<br>
主人のナノトランサーから残りのデバイスZEROを預かる。<br>
本当は触りたくも見たくもない忌まわしいデバイス。<br>
死ぬのが救いだなんて考えたくはないけれど。<br>
あの子達にはもう何もない。<br>
愛しいご主人様も、帰る場所も、新しいご主人様も。<br>
ご主人様と一緒に罪を背負おう、一杯一杯謝ろう。<br>
それしか、自分達には出来ないから。</p>
<p>「450、補助お願いね。 私が突破口は作るから」<br>
「勿論です。ご主人様の方こそ大丈夫ですか?」<br>
「これでも元々軍用キャストだからね、これぐらいの損傷心配無用」<br>
いつものご主人様が戻って来てくれた。<br>
単純な戦闘能力を見ればきっと自分は枷にしかならない。<br>
でもそんなもの幾らでも補えると信じている。<br>
ご主人様と一緒に戦えれば本来出せない力も出せる筈。<br>
私はパートナーマシーナリーなんだから、と。</p>
<p><br>
つづく。<br>
―――――――――――――――――――――――</p>
<br>
<p><br>
クリスマス系の中、何だか不幸系話まっしぐらです、こんばんは。</p>
<p>
ほのぼのしたのが一杯投下されてて心温まります・・・堪能させてもらいましたっ!</p>
<p><br>
もうちょっと短く纏めるつもりだったけどまた続いちゃった orz</p>
<p><br>
では、今回はこの辺で失礼 |ω・)ノシ</p>
<p>496 :4/4 :sage 『』 :2006/12/25(月) 19:32:30.63
(p)ID:IExSin17(7)<br>
気付けば鬱な気分など、とうに吹っ飛んでしまっていた。</p>
<p>
440「わ、私にも・・・ぷれぜんとくれる・・・わはぁ・・・♪」</p>
<p>両頬に手を当て、目をきらきらと輝かせる。<br>
さながら夢見る少女。</p>
<p>
『あ、そうそう。 プレゼントを貰うにはな、靴とかをショップに並べておかないとダメらしいぞ』<br>
440「ショップに、ですか?」<br>
『そうだ』<br>
440「そうなのですか・・・でも、ショップに並べられるような靴なんて持ってないです・・・」<br>
『ハッハッハ、まぁそうしょげるな! 俺に任せておけッ!』</p>
<p>
しょげる440の肩を、笑いながらぽんぽん!と叩き、ドレッシングルームへ行き、中に入り、ごそごそと"アレ"を探す。</p>
<p>
『んーっと・・・何処だ・・・・・・っと、あったあった! あったぞー!』<br>
440「ほ、ほんとですか?!」</p>
<p>
目的の"アレ"を手にしながら叫ぶと、440が嬉しそうに駆けて来た。<br>
そして、俺は"アレ"を高らかに掲げて見せる。</p>
<p> 『ほら、見てみろ! お前のタイツ──』<br>
──バスッ!!<br>
440「・・・・・・」<br>
『・・・ぐおぉ・・・わ、悪かった・・・悪かったから・・・む、無言で近距離散弾銃はやめようぜ・・・』</p>
<p>
440は「ふぅ」と溜息と共に散弾銃をしまい、呆れ気味に尋ねて来る。</p>
<p>
440「どうして私のタイツの場所を知ってるんですか・・・まったく・・・」<br>
『お前の匂いがしたから』<br>
440「・・・・・・!」</p>
<p>即答してやると、440は顔を真っ赤にした。<br>
・・・お・・・? 予想外の反応。</p>
<p>
440「・・・ご、ご主人様のばかばかッ! ・・・は、恥ずかしいこと・・・言わないでください・・・!」<br>
『あっはっは、すまんすまん!』</p>
<p>顔を赤らめ、ポカポカ!と子供のように俺を叩く。<br>
叩くと言ってもこいつの場合、エビルツインズの把手で、だが。<br>
・・・地味に痛い。</p>
<p>
『と、まぁ冗談はここまでにして、準備しちまおうぜ!』<br>
440「は、はい・・・!」</p>
<br>
<p>(続く)</p>
<p>>>502<br>
乙ですた。</p>
<p>>>473<br>
ビス男イイヤツ[ ´ω`]</p>
<p>>>478<br>
箱wwwwwwww<br>
それよりも450の侵食おわっちゃったのか…<br>
ちぃーもう少しひっpうわなにをするやめ(ry</p>
<p>そしてワルキャスカワイソスw</p>
<p>>>480<br>
上司「どれ、パシリに代わって俺が暖めてやるよ」</p>
<p>おだいじにw</p>
<p>>>487<br>
モギりすぎだwwww<br>
あのクエ懐かしいなあ…</p>
<p>>>491<br>
( つω;`)</p>
<p>>>496<br>
> 『お前の匂いがしたから』</p>
<p>どんな匂いなのかkwsk</p>
<br>
<p>504 :埋め話 おまけのおまけ :sage :2006/12/25(月)
21:04:03.24 (p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
―箱と450がちゅーしちゃった次の日の朝</p>
<p>450「…… (ゴシゴシ) ……」<br>
布団の中で上半身を起し、目をこする450。<br>
昨日の出来事は…夢だったのか、現実だったのか。<br>
ふと、自分の唇に指を滑らせる。</p>
<p>ぼふんっ</p>
<p>とたんに赤くなる450の顔。</p>
<p>450「やっぱり…… しちゃったのかな……」<br>
布団から抜け出し、ベッドの中の箱の顔を見る。</p>
<p>箱「くかー くかー」<br>
光の消えた目。幸せそうな寝顔。<br>
何時もの箱の寝顔。<br>
そして顔の装甲、ヒューマンで言えば口の辺りには、ピンクのルージュの痕。</p>
<p>ぼぼぼぼぼふんっ!</p>
<p>赤いを通り越して白熱化する450.<br>
間違いない、あれは……昨日自分が付けていたルージュ。</p>
<p>
450「も、もぅ……っ 寝る前に顔くらい洗ってください…」<br>
パジャマの裾でこしこしとその痕を拭く。</p>
<p>箱「むにー」<br>
450「!?」<br>
箱の奇妙な声にビクッと驚く450。</p>
<p>箱「ふにー」<br>
安心。まだ彼は夢の中らしい。</p>
<p>450「もう、早く起きてください」<br>
箱を揺すり、起そうとする450。</p>
<br>
<p>505 :埋め話 おまけのおまけ :sage :2006/12/25(月)
21:04:56.92 (p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
箱「ん~~~~ 450~~~~~」</p>
<p>450「は、はい!?」<br>
突然呼ばれて驚く450。</p>
<p>箱「ん~~~んふふふふふふ」<br>
しかしそれは寝言のようだ。</p>
<p>450「まったく… もう…」<br>
ふと、450の中にある行動が浮かぶ。</p>
<p>450「…起きないのなら……」<br>
ベッドによじ登り、箱の顔に自分の顔を定める450。</p>
<p>450「……起きるまで…」<br>
そっと目を閉じ、箱との距離を縮めていく450。<br>
鼓動が早くなるのが良くわかる。</p>
<p><br>
箱「……ん~~~ ぷにぷに… ぱのん…」</p>
<p><br>
めごめごす</p>
<p><br>
箱の顔に、杖が2本ほど生えた。</p>
<p><br>
箱「ムゴヲヲヲヲヲヲ」<br>
450「おはようございます」</p>
<p>箱「何、何事……」<br>
450「朝です」</p>
<p>
箱「はぐぐぐぐ…… よく寝た… そういえば、キ…」</p>
<p>バゴギ</p>
<p>
箱「い、いたいよ450ぅ…… 今日は何曜日かって聞こうとしたんだけど…」<br>
450「きょ、今日は月曜日ですっ!」</p>
<p>箱「そかー。 よし、今日もキ…」</p>
<p>ボゴギ</p>
<p>箱「な、なんだよさっきからっ!!」<br>
450「な、なななななんでもありませんっ!!」</p>
<p>
箱「まったく、昨晩はせっかくがんばってちゅーしたのに……」<br>
450「!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!」</p>
<p><br>
…ささる ささる はこにささる<br>
いっぽん にほん たくさんのつえ<br>
とびちる おいる はこ むーざん…</p>
<br>
<p>506 :名無しオンライン :sage 箱の人 :2006/12/25(月)
21:07:17.89 (p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
464 :おまけ話~雪光に照らされて(4/4) :sage 箱の人
:2006/12/24(日) 23:19:35.14 (p)ID:zCyeAsVz(6)</p>
<p><br>
450は閉まった扉に背を預けると、先ほどの出来事を思い返す。<br>
自分の頬が再び染まるのが解った。嬉しさが、身体中に満たされる。<br>
そして彼女の小さな身体に収まりきらなくなったその気持ちが、目尻から涙となって溢れた。</p>
<p>箱が、求めてくれたのが、嬉しかった。<br>
自分が、それに答えることができたのが嬉しかった。</p>
<p>ふと、思う。<br>
あの時、きっと自分から箱を求めることなんてできなかった。<br>
あの状況に満足して、一歩を踏み出す勇気なんてなかった。<br>
でも、箱は踏み出してくれた。自分のできないことをしてくれた。</p>
<p>
箱ができないことを450がする。450ができないことを箱がする。<br>
二人とも、決して強くなんてない。二人揃えばなんでもできるわけじゃない。<br>
でも、二人ならば一人では出来ないことをできる筈だ。<br>
それはまるで比翼の鳥。どちらが欠けても、飛べない鳥。</p>
<br>
<p>そっと、指を唇に運ぶ。</p>
<p>450「……わたしの……はじめての……………」<br>
450はこれまでになく幸せそうな表情で微笑む。<br>
夜が明けたら、箱と自分の関係がどうなるのかはわからない。<br>
でも、今は箱と交わした初めての余韻に浸っていたい。<br>
ささやかで、我侭な願いだと思うけれど、今の450はそれが一番大切だった。</p>
<p>外は、宇宙。 雪は降らない。<br>
しかし、星々のイルミネーションが、450を祝福するかのように煌く。<br>
そして450は軽やかな足取りでドレッシングルームに消えていった。</p>
<p><br>
おしまい</p>
<p>なんとなく>>464の続きで埋め埋めw</p>
<p><br>
507 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:26:48.85
(p)ID:wKwk+wkN(3)<br>
,. -一..ー...-..,、<br>
/':;::::::::::::::::::::::::::::::`、,<br>
γ'~`j;::::::::::::::::::::::::::::::::::i,<br>
(.,,. !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i<br>
"(\;::;;;::;;::;;:::;;::;;;;;:;;,.:ノ)<br>
〔 bゝ、,,..,,,..,,., ,. ,,... ,.,.
ィ むしゃくしゃしてやった<br>
. ヽハ | // //l l
帽子が被れれば何でもよかった<br>
V :ト、.. lフ ,,イ ./ 今は前が見えない<br>
ハ lヘ ` ー イ、| /<br>
/:::::::\|ハ __`ノ|/::<br>
.〈::::::::::::丶@--―-@:::λ</p>
<p><br>
508 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:40:43.29
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
,. -一..ー...-..,、<br>
/':;::::::::::::::::::::::::::::::`、,<br>
γ'~`j;::::::::::::::::::::::::::::::::::i,<br>
(.,,. !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i<br>
"(\;::;;;::;;::;;:::;;::;;;;;:;;,.:ノ) ?<br>
〔 bゝ、,,..,,,..,,., ,. ,,... ,.,. ィ <br>
. ヽハ |# // //.l l <br>
V :ト、.. ∧ ,,イ ./ <br>
ハ lヘ ` ー イ、| /<br>
/:::::::\|ハ __`ノ|/::<br>
.〈::::::::::::丶ヽ[ ]ノ::λ <ふかふか しあわせ…</p>
<p><br>
ある意味埋め埋め</p>
<p><br>
509 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:42:38.43
(p)ID:Bkaxtn/Q(2)<br>
468 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 01:47:50.82
(p)ID:nLneukCz(2)<br>
>>466<br>
赤い花とな。<br>
ぱぱーっと見てきて、(見た目・花言葉等)イメージに近かったのはこの辺かな~<br>
(p)ttp://www.hana300.com/kanesh.html<br>
あくまで個人的な印象で…</p>
<p>>>467<br>
ボールペンでここまで描けるだけで異常。GJ!<br>
絵が描ける人ってホント羨ましいな</p>
<p>507 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:26:48.85
(p)ID:wKwk+wkN(3)<br>
,. -一..ー...-..,、<br>
/':;::::::::::::::::::::::::::::::`、,<br>
γ'~`j;::::::::::::::::::::::::::::::::::i,<br>
(.,,. !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i<br>
"(\;::;;;::;;::;;:::;;::;;;;;:;;,.:ノ)<br>
〔 bゝ、,,..,,,..,,., ,. ,,... ,.,.
ィ むしゃくしゃしてやった<br>
. ヽハ | // //l l
帽子が被れれば何でもよかった<br>
V :ト、.. lフ ,,イ ./ 今は前が見えない<br>
ハ lヘ ` ー イ、| /<br>
/:::::::\|ハ __`ノ|/::<br>
.〈::::::::::::丶@--―-@:::λ</p>
<p>508 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:40:43.29
(p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
,. -一..ー...-..,、<br>
/':;::::::::::::::::::::::::::::::`、,<br>
γ'~`j;::::::::::::::::::::::::::::::::::i,<br>
(.,,. !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i<br>
"(\;::;;;::;;::;;:::;;::;;;;;:;;,.:ノ) ?<br>
〔 bゝ、,,..,,,..,,., ,. ,,... ,.,. ィ <br>
. ヽハ |# // //.l l <br>
V :ト、.. ∧ ,,イ ./ <br>
ハ lヘ ` ー イ、| /<br>
/:::::::\|ハ __`ノ|/::<br>
.〈::::::::::::丶ヽ[ ]ノ::λ <ふかふか しあわせ…</p>
<p><br>
ある意味埋め埋め</p>
<p>6スレ目もそろそろ終わりか…<br>
埋めに紛れて。<br>
>>468<br>
残念ながらその花じゃないんだが、花言葉かっくいいな。<br>
作中のイメージと合わせるならそっちのが相応しいかもしれない。</p>
<p>
そして>>507>>508のコンボにやられた。かわええ…</p>
<br>
<p>510 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 23:08:24.45
ID:dmWRQceQ<br>
506 :名無しオンライン :sage 箱の人 :2006/12/25(月)
21:07:17.89 (p)ID:qK1W8CEz(8)<br>
なんとなく>>464の続きで埋め埋めw</p>
<p>>>506<br>
生け花ならぬ生け杖か<br>
そろそろハリセンボン箱とか生まれそうだなぁw</p>
<p><br>
511 :468 :sage :2006/12/25(月) 23:14:17.59 (p)ID:nLneukCz(2)<br>
509 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 21:42:38.43
(p)ID:Bkaxtn/Q(2)<br>
6スレ目もそろそろ終わりか…<br>
埋めに紛れて。<br>
>>468<br>
残念ながらその花じゃないんだが、花言葉かっくいいな。<br>
作中のイメージと合わせるならそっちのが相応しいかもしれない。</p>
<p>
そして>>507>>508のコンボにやられた。かわええ…</p>
<p><br>
510 :名無しオンライン :sage :2006/12/25(月) 23:08:24.45
ID:dmWRQceQ<br>
>>506<br>
生け花ならぬ生け杖か<br>
そろそろハリセンボン箱とか生まれそうだなぁw</p>
<p>>>509<br>
もちろん、当たるつもりはありませんですたw<br>
赤い花って検索かけるだけで一杯でてくるのね…</p>
<p>>>510<br>
のちのヴィロギス・トルソである</p>
<p><br>
512 :名無しオンライン :2006/12/26(火) 02:12:49.18
(p)ID:MqdFy/lt(2)<br>
[゚⇔゚]</p>
<p><br>
513 :名無しオンライン :sage 105 :2006/12/26(火) 17:49:08.74
ID:sTI32tN2<br>
主「・・・う~ん、う~ん。はりきりすぎて身体中が痛いよ~。」<br>
410「急に活躍なさるからですよ。」<br>
主「410、ちょっと腰もんでくれ。」<br>
410「仕方ありませんね。・・・モミモミ・・・。」<br>
主「・・・あんまり効かないな・・・。乗っかってくれるか?」<br>
410「・・・こうですか?・・・フミフミ・・・。」<br>
主「おお~、さすがはキャスト。重みがちょうど良い・・・。」</p>
<p> グキッ</p>
<p><br>
514 :名無しオンライン :sage :2006/12/26(火) 18:33:33.63
ID:74ZskFhH<br>
キンギョ救いといい、440は誤字ネタ担当なんだろうか…w</p>
<p>>>507<br>
カワユス</p>
<p><br>
515 :名無しオンライン :sage 日付の人 :2006/12/26(火)
19:21:14.16 ID:pkvUK2bn</p>
<p> _wWw <br>
]>( [ ゚⇔゚] <- しいはこ<br>
*~~~~~<br>
*<br>
*<br>
*<br>
*<br>
*</p>
<br>
<p>516 :名無しオンライン :2006/12/26(火) 23:49:07.52
(p)ID:MqdFy/lt(2)<br>
[*゚⇔゚]</p>
<p><br>
517 :名無しオンライン :sage :2006/12/26(火) 23:56:47.26
ID:f7Bt2Qu6<br>
500KBなら<br>
ついに、ねんがんのPMデバイスEROをてにいれたぞ!<br>
さぁ喰え、今すぐ喰え、たちどころに喰え、瞬く間に喰え~~~<br>
・<br>
・<br>
・</p>
<p> ,. -──- 、<br>
// r ヽ `ヽ、<br>
, ', / / | | | \\\ \<br>
/ / / || !| !ヽ ヽヽ ヽヽ<br>
/ / / | ヽ| 、 ヽ ヽ ヽヽ i ヽ.',<br>
.,' ! i |! !. ヽ ヽ ヽ i 、| i<br>
i! || l| / !l、 ト、 \\ i | l | |<br>
|| || ||/ 人 ヘ ヽ\、ヽヽil | || |
| | もぎもぎ…<br>
!| lV代¨o 、ヽ ゝ r o¨フ| | || |
! | 微妙な味…<br>
| ! ヽ ト  ̄  ̄ | |/ |/ |<br>
| !l 、 ヽ! } /!| | ./| | |<br>
=== 、 | | ヽゝ ヽ、 _,`.´、 '/!l !/ // |<br>
-─-\ヽヘヽ \ノr'T::丁:「 /ノ / / /== 、<br>
 ̄`ヽ、 \ヽr':::l:⊥┼|‐'"</ __ イ  ̄<br>
ニ ̄ (フヽ:」:::|::::|:」 __ノ  ̄ \<br>
/ (__r‐''" ̄ ̄|<br>
/ _|_. |<br>
/ _/,二 、ヽ |</p>
<br>
<p>どうしてこんなことに…orz</p>
<p><br>
518 :名無しオンライン :sage :2006/12/27(水) 00:31:08.19
ID:Xrnfq7cR<br>
ちょwwwwメロwwwwww</p>
<p><br>
519 :名無しオンライン :sage :2006/12/27(水) 03:12:32.93
ID:EYLmRC89<br>
まだ書けるのか?<br>
埋め</p>
<p><br>
520 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 03:13:05.29
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
[゚⇔゚*]</p>
<p><br>
521 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:51:02.96
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
埋まりそうで埋まらないので埋めちゃうっ</p>
<p><br>
522 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:52:03.97
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
パーパパパーパ、パパパパー♪[゚⇔゚]</p>
<p><br>
523 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:52:37.92
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
マダダ!マダオワランヨ![゚⇔゚]</p>
<p><br>
524 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:53:23.99
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
クッ…テゴワイスレダゼ[゚⇔゚]</p>
<p><br>
525 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:54:34.28
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
[゚⇔゚]思っていたより書き込めるのは想定外</p>
<p><br>
526 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:55:19.05
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
ポッ[*゚⇔゚]</p>
<p><br>
527 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:56:21.47
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
イツモタノシク[゚⇔゚]ミテマスヨ</p>
<p><br>
528 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:56:50.03
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
…[゚⇔゚]</p>
<p><br>
529 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:57:29.27
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
[゚⇔゚]モウスグコトシモオワリデスネ</p>
<p><br>
530 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:58:01.99
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
ヨイネンマツヲ![゚⇔゚]</p>
<p><br>
531 :名無しオンライン :sage :2006/12/27(水) 04:58:58.61
(p)ID:aA7lsW7q(2)<br>
ノ^:,,∧-∧、<br>
((({ミ((从)))<br>
ノノ!@;゚ω゚ノj<br>
'´ | とヾy)つ</p>
<br>
<p>532 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 04:58:59.49
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
チョットマッテ![゚⇔゚]イツウマルノ!</p>
<p><br>
533 :名無しオンライン :2006/12/27(水) 05:00:21.63
(p)ID:h76EEQRn(13)<br>
ソロソロボクチャン[゚⇔゚]ネタイノヨ</p>
<p><br>
534 :名無しオンライン :sage :2006/12/27(水) 05:02:36.29
(p)ID:aA7lsW7q(2)<br>
,;r''"~ ̄^'ヽ,<br>
./
;ヽ <デカイの貼っちゃえばいいんじゃねぇのー<br>
l _,,,,,,,,_,;;;;i<br>
l l''|~___;;、_y__
lミ;l フゥハハハーハァー<br>
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i |<br>
,r''i ヽ, '~rーj`c=/<br>
,/ ヽ ヽ`ー"/:: `ヽ<br>
/ ゙ヽ  ̄、::::: _ _`ヽ<br>
|;/"⌒ヽ, \ ヽ⊂////;`) 彡<br>
l l ヽr ヽ | _
l,,l,,l,|,iノ∧ ナデナデ<br>
゙l゙l, l,| 彡 ((({ミ((从)))<br>
| ヽ ヽ _ _ ノノ!@.゚
ヮ゚ノj <ふぅははっ~<br>
"ヽ 'j ヽヽ, ̄ ,,,,,U/"U,,<br>
ヽ ー──''''''""(;;) ゙j<br>
ヽ、_ __,,,,,r-'''''ーー'''''</p>
<p><br></p>
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: