2001 NASCAR Winston Cup Daytona500

Round1 Daytona International Speedway, Daytona Beach, Florida

174Laps
174週目のバックストレートでBig Oneが発生。
第2ターン立ち上がりでトニー・スチュワートと接触したワード・バートンは
体勢を崩し、再びスチュワートに接触。トニーのマシンは
アウト側のウォールに激突し、その衝撃でリアが持ち上がる。
高速走行中だったため、マシンは後ろを向いたまま浮き上がり横転、
後続も大混乱となり多くのマシンが巻き込まれた。
しかし、奇跡的に大怪我をしたドライバーは居なかった。

ちなみにトニー・スチュワートは2つの幸運に助けられている。
1つは、激突後空中に浮いたマシンはキャッチフェンスの方向へ飛行しはじめ
ていたが、ロビー・ゴードンのマシンがアウト側にいたため
スチュワートのマシンを抑える形になり、フェンスに接触せずに済んだ事。

そしてもう1つ、激しく横転した時に後続の混乱したマシン達が
一斉にスチュワートのマシン方向へなだれ込むが、横転の勢いで高く
持ち上がったため、その混乱集団を上空で避けることができた事。

他にも幸運はあっただろう、しかしこの2つが無ければトニーは
さらに酷いクラッシュに巻き込まれ、大怪我を負った事だろう。

そして、このレースの最終ラップにモータースポーツ界
を大きく揺るがすアクシデントが起こってしまった。

200Laps
最終ラップに入った時点での順位は
マイケル・ウォルトリップ(#15)
デイル・アーンハートJr.(#8)
デイル・アーンハートSr.(#3)
ケン・シュレイダー(#36)
スターリング・マーリン(#40)
この並びでターン1へ。
バックストレートでウォルトリップとアーンハートJr.が抜け出し、
三番手争いが(#3)(#36)(#40)の3台で行われていた。
第3ターンに入った時点で(#15)(#8)以下は8台の集団と
なっており、少々混乱も見られた。
そして、トップ2台が第4ターンに入った辺りで
2台がクラッシュするアクシデントが発生。ドライバーは集団の中にいた
デイル・アーンハートSr.(#3)とケン・シュレイダー(#36)だった。
この2台以外はこの事故に巻き込まれる事はなく、レースは終了した。

この事故、第4ターン入り口あたりで3番手争いの先頭に居た(#3)が
インサイドについていた(#40)に軽く接触し*、体勢を崩して
一度スピン気味でインへ。立て直しのため再びバンクに戻るが、
勢いがついてしまい(#36)と接触、そのまま2台は
アウト側のウォールに吸い込まれるように突っ込んだ。
((#3)のマシンは右斜め正面から、
(#36)のマシンは右フロントからウォールに衝突した。)
見た目には少々激しいクラッシュだったが、NASCARでは
ありがちな形だったため、見ているほうもそれほど心配はしなかったはずだ。

しかし、マシンから降りるアーンハートの姿は見ることができず、
デイル・アーンハートSr.は帰らぬ人となってしまった。

  • *この部分の状況説明は、あくまでも私が映像を確認し、自身の
認識で記述をしているため、他所の説明とは違う部分がある可能性があります。

デイル・アーンハートSr.の事故に関する更に詳しい説明は以下のリンクです。

Dale Earnhardtの事故を振り返る

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最終更新:2007年01月06日 18:57