第六十四話
「仁と洪」


曹操「さすが、董卓の武将。用兵は残忍で苛烈だ。」

徐栄の軍は士気も旺盛で攻撃に無駄がない。寡兵で、疲労困憊の曹操軍は追いつめられていく。

徐栄「董卓様はああ言ったがここで始末してやろうか!!」

李儒「よせ、徐栄。寡兵と言えども曹操は曹操。何が起こるかわからんぞ。」


ー曹操軍、左翼ー

曹操の従兄弟、曹仁
「孟徳の考えてる事はいまいち理解できんぜ!!負け戦だぜ、こりゃ。」

同じく、曹洪
「これまで殿のした事で間違いがあったか?何か策があるに違いない。」

曹仁「信じるしかないかぁ。ところでお前、“殿”、なんて堅苦しい奴だな。」

曹洪「我等は組織。殿は頂点、俺達は土台。組織には秩序が必要なのだ。そこを崩せば、組織が崩れる。」

曹仁「相変わらず何事にも細かい奴だ。肩が凝っていかんわ。」

そう言うと、曹仁は愛飲のタバコに火をつけた。


曹仁と曹洪、彼等も夏侯兄弟と同じく、曹操を助けるために集まった男達である。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年11月23日 22:10