第六十話
「寡兵の大将の案」


呂布らが洛陽に撤退した事を知ってもエン紹は軍を動かさなかった。
いや、動かせなかったのである。

兵士の士気は連日の戦で溜まった疲れと、呂布と対峙した恐怖で底辺にまで達していた。

歩みを進めようとも、どうしても、かの鬼神が脳裏をよぎる。
それは兵卒にも軍にも言える事であった。

しかし、それに異を唱える者もあった。


エン紹「何ぃ!?追撃するだと?」

曹操「ああ、兵が疲弊しているのは敵も同じ。ましてや、今、大義を示さねば何のための反董卓連合軍であるか。」

エン紹の弟、エン術
「ふん、寡兵の大将がでしゃばりおって、そんなに追いたければ、勝手に追えばいいわぃ。」


曹操「…そうさせてもらおう…。失礼する。」


エン術「ふん…、曹操といい、孫堅といい。戦を何だと思っているんだ。」

曹操、1人追撃の軍を挙げる。

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最終更新:2006年11月23日 22:08