第五十九話
「悲しい男」
ギィィィン!!
呂布の振り下ろす戟は速く、鋭く、重い。
劉備「ひぃ~。流石、飛将軍。一合だけですぐ違いがわかるな。」
呂布「……。」
関羽「ぼやっとしていると首と胴が離れるますぞ。」
キィィィンッ!!
呂布と劉備の撃ち合いに関羽、張飛も参加する。
呂布「オォォォ…!」
張飛「ちっ、気に食わん奴だ、汗一つかかんとは。」
劉備「………。呂布さん、あんたは孤独なんだな。」
張飛「こんな時によく話ができるもんだぜ、兄貴はよぉ!」
ギィィィン!!
劉備「あんたの戟は、孤独を帯びてる。1人ぽっちで寂しいって泣いてる子供のようだ…。」
呂布「……。」
その時、洛陽から撤退の合図が響いた。
呂布は踵を返して去っていく。
関羽「追いかけますか?」
劉備「いや、あのSEKITOバイクにゃ、追いつけんよ。それにしても……。」
劉備「強い男だ…。それ以上に悲しいが…。」
最終更新:2006年11月23日 22:07