第五十話
「才ある者」
ドッ。
華雄の首がエン紹幕舎に歓声を上げさせた。
関羽「では、曹操殿、ビールを頂きます。」
ビールはまだ冷えたままである。
曹操「君と張飛を従える劉備は幸せ者だな。」
関羽「…!知っておられたとは…。」
曹操「力のある者は例え身分が低かろうと、輝きを放つもの。この世の才のある者は全て記憶しておってな。」
関羽「……それでは、下っ端は前線へ戻りまする。失礼した。」
関羽は冷えたビールを一気に飲み干し、幕舎を出た。
エン紹「何はともあれ、シ水ゲート、突破まで時間はかかるまい!」
最終更新:2006年11月23日 22:02