第四十九話
「名も無き勇将」
華雄「ぬるい!ぬるいわ!こんなものか、連合軍は!」
確かに自分の私兵をいかに減らさずに戦う連合軍に比べて、西涼で鍛えられた董卓の軍の士気、武力は予想以上に強力だった。
華雄「董卓様が出陣する前に皆殺してくれるわ!」
ーエン紹の幕舎ー
エン紹「ちっ、華雄はまだ討てぬのか!」
幕舎に静寂が広がっていく。
エン紹「誰か我こそは、という勇将はおらぬのか!!」
「それがしに任せては頂けぬか。」
末席にいた男が発言した。
エン紹「君はいったいどこの出身で、立場は何だね?」
男「…幽州の出身、義勇兵を率いる者であります。」
広陵の太守、張超
「バカな!義勇兵の分際で発言など!控えておれ!」
曹操「……くく、まあよいでないですかな、義勇兵なら例え敗れて首になろうと構わぬではないですかな。」
曹操「どうだ、名も無き勇将殿、冷たいビールでも飲んで出陣すればいい。」
男「いえ、後で頂きまする。」
男「それから、私の名は関羽。幽州の巨星、劉備玄徳の義弟でありまする。」
最終更新:2006年11月23日 22:02