※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

第三十話
「訳せない言葉」

丁原のヒステリックな声はまだ響いている。

丁原「これだから野蛮な民族は嫌なんだ!まったくこの国のあり方なぞわかっちゃいない!」

張遼に通訳をさせる間を与えないので呂布にはもちろん伝わっていない。
丁原「…はぁ、はぁ…。張遼、これは訳せ。」

丁原「呂布、お前の一族を襲ったのはワシらだ…。旅商人は金を持ってるからな。」

張遼「!?……そ、それは訳せませぬ…。」

丁原「体のデカかった呂布を使えると踏んだワシが間違いだったわ!」


丁原は憤ったまま、陣営を出ようとした。

そしてもう一度振り返り、

丁原「呂布、お前の母親……、いい女だったぞ…。」


気付けば張遼は剣を握っていた…。

足元には丁原の亡骸が無残に横たわっていた。


張遼『呂布、今の言葉は俺にも訳せなかったよ。』


張遼の最初で最後の凶行だった。