第四十一章【孤独との戦い】

ハクとボブはいつものようにある教室で選挙活動についての話し合いをしていた。

ハク「さぁて、選挙活動もそろそろ大詰めってところか?」
ボブ「そうでもないだろ。この数日間が大事なんだろ?そんな気持ちでいると足元をすくわれるぞ?」
ハク「お前にしてはまともな意見だな…」
ボブ「ほっとけ!」

-と、いつものように軽い感じで行われている会話を教室の外で2人に気づかれないように聞く者がいた。

ソーマだった。
いつもならあの2人が座っている席の向かい側の席に座っているハズなのだが、そうもいかない。

彼は、ため息をひとつついて、教室から離れていくのだった。その帰路の途中にある男が立っていた。

ソーマ「なんの用だ、洋食?」
洋食「ただ景色を眺めていただけ…そういや、お前はいつもならお友達のハク君とボブ君と話し合いをしている時間じゃないのかい?あ、仮の友達だったね、失礼、失礼」

洋食は微かに笑いながら言った。

ソーマ「お前には関係のないことだ…」
洋食「あ、ハク達に仲間はずれにされたのか~」
ソーマ「……」
洋食「やはりお前はこっち側の人間なんだよ、あいつらと分かり合えることはないんだよ…どうだ?俺の参謀にならないか?」
ソーマ「断る…」
洋食「つれないな~、まぁ、そのうちわかるさ…俺についてきたほうがいいって事を」
ソーマ「……」
洋食「じゃあ俺は今から綺羅神様に挨拶をしに行かなきゃならないから、じゃあなぁ~」

洋食はそう言いながらソーマを見下すように通り過ぎ、行ってしまった。

ソーマ「わかってくれる…きっと彼らならわかってくれるさ…」

ソーマはそう言って、帰宅するのだった。

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最終更新:2007年02月28日 16:14