第三十三章
『納得学園の秘密』

蓮「仲間になってくれませんか?」

ハク「は?」

…二人の沈黙は続く…やがて連は口を開いて…

蓮「あなたの力が必要なのです。あの、綺羅祭壇をつぶすには…」

ハク「…俺はお前らを信用してない。そんな話は飲めないね…」

蓮「今回の選挙…あなたに勝ってもらわなければいけないのです。そしてこの学校を元の姿に…いえ、何でもありません…」

ハク「元の姿?なんだソレ?」

蓮「いえ、あなたはまだ知ってはいけない…このことを知ると綺羅祭壇につぶされてしまう…」

ハク「いいから教えろ!」

蓮「やはり噂どおり何でも知りたがる人なのですね…いいでしょう、教えましょう。この学校の真の姿について!しかしこの話を誰にも教えないことを約束してくれますか?」

ハク「わかった…約束する。」

蓮「フッ、まずこの学校の設立された年を覚えてますか?」

ハク「19XX年だ。そんなのは誰でも知ってるぞ?」

蓮「違うんです。実は納得学園はその前からあるのです。いえ、正しく言えば青眼学園ですね。」

ハク「青眼学園?聞いたことがないぞ?」

蓮「えぇ、そうでしょう。青眼学園は19XX年にDの父親につぶされてますからね。その青眼学園を改装し、できたのがこの納得学園。その時に私の父親がこの地下3Fを作ってくれたのです。」

ハク「なぜ、その青眼学園ってのはつぶされたんだ?」

蓮「青眼学園は私の祖父が学園長をやっていてね…それをDの父親が良く思わなかったんでしょうね…私の祖父を事故と見せかけ殺害し…自分が学園長になり綺羅祭壇を設立し、この学園の権力をすべて握ったんです…そして青眼学園という名前を捨て、新しく納得学園をいう名前にしたのです…」

ハク「その祖父の仇を取ってくれと…」

蓮「ハイ、そうです。今あがっている立候補者の中であなたが一番支持率がありますからね…」

ハク「…パスだ。」

蓮「そうですか…しかし貴方には支持率があっても選挙を影から支えてくれる組織が無いのでは?そこに眠っているボブだけでは頼りないでしょう?
我らならば財力も人力も援助する事が出来ますよ…。」

ハク「…。」

しばらくの沈黙が続いた。

蓮「…。駄目ですか…ならば…」

ハク「…そうだな、今は、少しでも力が要る。けれど敵を取れるかはわからないぞ。」

蓮「では宜しいのですね。」

ハク「……解った」


ハク「ただし。今日から俺がお前らのリーダーだ。わかったな?」

ボディガード「調子にのるなよ?坊主…」

蓮「いいでしょう。今はあなたの力が必要ですからね…私たちもできるだけ支援しましょう。」

ハク「わかった…よし、ボブ帰るぞ。」

ボブ「ん?なんだ俺はどうしていたんだ?」

ハク「気絶していただけだ。帰るぞ。」

ボブ「お、おう。」

…バタン…

ボディガード「いいのですか?あのような者にリーダーを務めさせても…」

蓮「あの人は何かを起こしてくれる…そんな気がしてならないんですよ、私には…」

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最終更新:2007年02月28日 16:02