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第九十八話
「劉備の答え」


趙雲「是非、私を劉備殿の軍に!」

クッキリした二重の目が、笑うと細くなるのが美しく、印象的だった。


劉備は頭を掻きながら溜め息混じりにいった。


劉備「んー…。結論から言うと、ダメだ。」


趙雲「な、何故です!命をかけて働きますゆえ!」

声がうわずって高くなっていく。


劉備「……、若武者君、君はまだ若すぎる。まだ十六、七だろう?」

趙雲「し、しかし…、私は戦えまする!」


劉備「俺等のやってる事は憎み、憎まれる家業なんだ。君みたいに若い、純粋な魂じゃいずれ潰れちまう。」

趙雲「し、しかし…。」
劉備「子供は未来へつなぐ宝だ…。俺等はそれを守るために戦う…。」


劉備「今は、自分を鍛えな。世界中を旅するのもいい。そしたらまた、俺を助けてくんなよ。」


趙雲「……私は…、あきらめませんから。」


劉備「ああ、待ってるよ。首を長くしてね。」


趙雲「ご武運を…。」

趙雲が寂しげに退出する。

体に似合わぬ、重い装備が、ガシャと音をたてた。