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納得物語-外伝-
「恋する乙女」



「紫音副部長、お疲れ様です、お先失礼しま~す!」


女子生徒の元気の良い声とは裏腹に、紫音は溜め息混じりに「お疲れ様」とだけ答えた。

???「元気ないな?大丈夫か?」

すぐ後ろから聞こえる声に驚き振り返ると、そこには男の姿があった。

紫音「なんだ、古泉かぁ…」

古泉「そんな、露骨にガッカリされても…」

紫音「だって、古泉じゃねぇ…」

古泉「な…お前なぁ……まあいいや、汰譜王君の事か?」

紫音は「そうだよ」と答え、もう一度溜め息をついた。

紫音「なんかさぁ、一昨日は一晩中一緒にいてくれたりしたのに…昨日は放送室で桜舞ちゃんと二人っきりで籠っててさ…何してるのよ!!って感じじゃない…?」

古泉「でも、まあ、あの人の場合仕方ないんじゃないか?
それに、あの人が本当に好きなのは…」

紫音「解ってるわよ!!、汰譜王さんが本当に好きなのは…歩美ちゃん…だから、歩美ちゃんに性格が似ているアタシの側にいるんでしょ??
それくらい解ってるわよ」

その後、しばらく沈黙が続くと、古泉が口を開いた。

古泉「なぁ、紫音…俺と付き合わないか?」

古泉の告白に紫音はクスリと笑った。

紫音「アンタ、それ何回目の告白??」

古泉「10は超えてるな」

そう言って、古泉は笑ってみせた。
しばらく二人で笑った後。

紫音「ごめんね、古泉?アタシも、古泉と付き合ったら、きっと幸せになるんだろうなって思う。
でもね、アタシは、やっぱり汰譜王さんが好きで好きで仕方がないの。」

古泉「…だな、まあ、またこれに腐らずに告ってみるよ」

二人は、もう一度笑い合った。
その時、紫音の携帯電話の着信音が鳴った。

紫音「はい、もしもし………あ、汰譜王さん?」

汰譜王『紫音かい?選挙戦に向けて良い策を思い付いたんだ、今から放送室までこれないかな?』

紫音「あ、解ったよ♪今すぐ向かうね♪♪」
        ピッ
紫音が電話を切ると、古泉が質問してきた。

古泉「行くのか?」

紫音「うん♪なんか…元気出たよ♪ありがとうね?古泉♪♪」

そう言うと、紫音は古泉の頬にキスをした。
古泉はひどく驚き「なっ」と言いながら、しどろもどろしていた。

紫音「感謝の印よ♪最初で最後の浮気ね♪♪」

古泉「どーせ浮気するなら最後までしようぜ…」

紫音「調子に乗るな!このバカッ!!。
…あ、そうだ、アンタの所の…ハク君だっけ?あの子に『アタシと桜舞ちゃんがいる限り、汰譜王さんは絶対負けないから、選挙戦は諦めなさい』って伝えておいて?」

古泉「は?なんでだよ?」
紫音は、古泉の質問に満面の笑みで答える。

紫音「恋する乙女は、無敵なんだからっ♪♪」

                fin。