第二十四話
「逆賊の政治」
ー皇居ー
エン紹ら始め、重臣らは董卓に集められた。
「董卓将軍、登殿!」
明らかに空気が変わる。彼には魔王の威風があった。
董卓「みな、ご苦労。」
董卓「俺は先日、少帝を廃した。そして本日をもって劉協を献帝とする。」
ザワつく重臣達…、少帝を廃しただけでも僭越なのだ、それを新帝を擁立するなどあってはならない事である。
董卓「お前達は、よくもあの十常侍の専制政治の中にいて、それを許していたな…。」
董卓「そして、少帝という、愚帝の擁立、その罪は万死に値する…。」
その言葉で端の席の男が声を荒げた。
「貴様ぁぁ!お前のやっている事は逆賊に変わりなし!いずれ天罰が下ろうぞ!」
董卓「丁原か…、前に出てきたらどうだ…。」
丁原は堂々と前に出てくる。
その後ろには、董卓にもまして大柄な男、その隣には小柄な男が立っている。
最終更新:2006年11月23日 21:53