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第28章
『乱流』

喫茶店内は異様な雰囲気に包まれていた。

「カラン、カラン。」
『ちはっ、郭姉、…酔逸知らない?』
『い、いらっしゃい、王ちゃん。…わ、解らないわ。』
『?、どうしたの、郭姉?』
『え?何が?…それよりも貴方に会いたいって人が…』
『ん?』

汰譜王が店の奥を見ると男が1人。

『…ハグッ、ハグッ…いや~旨いね~、このナポリタン。こんな安くて旨い店があったなんてな~。』
『!、洋食!』
『お、汰譜王!』
『何の用だ!』
『…お前もかよ。だから対立候補を見にきただけさね。…ん~旨かった。郭姉、マッチ有るかな?』
『は、はい…。』

洋食はカウンターへと近付きマッチを受け取り煙草に火をつけた。

『…くぅ~、食後の一服は良いね~。』
『…。』

少しの沈黙…。

『…さて…Dに挑む訳か…。』
『…Dを…お前ら綺羅祭壇を…潰す!』
『あっそう…、まあ、そう熱り立つなよ。…ところで、すいか君は元気か?』
『!』
『…元気な訳ないか、誰かさんのおかげで植物状態だからな~。』
『違う!あれは…』
『お~怖。親友を手にかけるなんてな~。』
『…あいつが綺羅祭壇から力をもらい俺を襲ったからだ!だから仕方なく…』
『本当にそうか~?歩実って娘を取られるのが嫌だったんだろ~。うわ、自分の欲望の為に親友をやるなんてひで~。』
『!!』
『あ、でも結局歩実ちゃんは君のものにはならなかったんだよね~。ははは~。』
『!!!…てめえ…』

瞬間的に汰譜王の拳が洋食に襲いかかる。
洋食は拳をひらりとかわすとカウンターに飛び乗る。
汰譜王はさらに洋食に攻撃を仕掛ける。
しかし、洋食は攻撃を受ける前にカウンターの奥に移動し郭姉を盾にした。
その手にはピストルが握られている。
洋食は郭姉を連れながら入口へと移動していく。

『ふふんっ、俺を口だけの男だと思うなよ。これ以上来ると綺麗なお姉さんがどうなっちゃうかな~?(笑)』
『ぐっ…郭姉を放せ!』
『…さて、くだらない話はこれくらいにして…あ、そうだ!お~い…』
『?』

洋食が声をかけると厨房の方から酔逸が出て来た

『酔逸君、聞いた?やっぱりすいか君をあんな風にしたのは汰譜王だったんだよ。』
『…汰譜…王…』
『…酔逸…これには…』
『…さて、修羅場の前に俺は帰るかな~。ナポリタン美味しかったよ~、郭姉~「チュッ!」』
『きゃっ!』

洋食は郭姉の頬にキスをした

『洋食~!!!』
『じゃあな汰譜王!あっはっはっは~。』

洋食は郭姉を放し外へと消えていった。
残された3人の間には重い空気が流れていた。